アスタナ19会議が閉幕:「分離主義的」計画、西側諸国の一方的制裁、イスラエルの攻撃を非難(2022年11月23日)

アスタナ19会議の2日目となる23日、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア代表団は、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とするイラン代表団と会談し、シリアおよび中東地域情勢の進展などについて意見を交わした。

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アスタナ19会議は2日間の日程を終了し、保障国であるロシア、イラン、トルコが閉幕声明を発表した。

声明では、改めてシリアの主権と独立の尊重、国連憲章の遵守と尊重の必要、「テロとの戦い」の継続、シリアの主権と地域の平和に抵触し、近隣諸国の安全保障を脅かす「分離主義的」計画の停止を確認した。

また、シリア各地で続くテロ行為を非難するとともに、緊張緩和地帯にかかるすべての合意の実施、シリア北東部での治安と安定の確保の必要を強調した。

とりわけシリア北東部をめぐっては、「一部諸国」による「テロ政体」の「自治政体に向けたイニシアチブ」への違法な支援を非難した。

さらに、イスラエルによるシリア領内への度重なる攻撃を非難した。

そのうえで、国連安保理決議第2254号に基づいた紛争の政治的解決への取り組みを確認、憲法制定委員会(制憲委員会)会合を早期に、そして体系的に再開することを呼びかけた。

西側諸国の制裁については、国際法や国際人道法に反するとして反対を表明、シリア全土への無条件での人道支援、早期復旧プロジェクトの支援、難民、国内避難民(IDPs)の帰還促進を主唱した。

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ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は閉幕時の記者会見で、トルコによるシリア北部およびイラク北部への「鉤爪」作戦に言及、中東地域全体の状況を悪化させるとして遺憾の意を示すとともに、攻撃がアスタナ19会議の開催に合わせて開始されたことで、その議事に影響を与えたと指摘した。

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スーサーン外務在外居住者省次官も、トルコがシリアでの政策を正当化するための口実はもはや誰も欺くことはできず、国境安全保障は両国が共同で責任を負うべき問題だとしたうえで、トルコがこれまでのアスタナ会議での決定を遵守していれば、より多くの成果が得られていただろうと非難した。

SANA(11月23日付)が伝えた。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県、アレッポ県を砲撃(2022年11月22日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・ヌーラーン村、アスアウス村一帯を砲撃した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はダイル・ザウル県を初めて爆撃し、シリア民主軍特殊部隊戦闘員を殺傷(2022年11月22日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍戦闘機複数機がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるマクマン村を5回にわたって爆撃した。

トルコがダイル・ザウル県に対して爆撃を実施するのはこれが初めて。

シリア人権監視団によると、この爆撃で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍特殊部隊の戦闘員1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県にある米軍とシリア民主軍YATの合同基地を爆撃(2022年11月22日)

ハサカ県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍が正午頃、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市北に設置されている米軍と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍テロ撲滅部隊(YAT)の合同基地を無人航空機(ドローン)で爆撃し、YATのメンバー2人が死亡、司令官1人を含む3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆撃が行われたのはハサカ市北のワズィール休憩所(イスティラーハト・ワズィール)。

トルコ軍はまた、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊の石油採掘施設3ヵ所をドローンで4回にわたって爆撃したほか、タッル・タムル町近郊のアウジャ村を3回にわたって爆撃した。

トルコ軍はさらに、カーミシュリー市の国境通行所(トルコ側はヌサイビーン国境通行所)を砲撃し、シリア軍兵士1人が負傷した。

このほかにも、カフターニーヤ市近郊のカルダーフール村、ダクリー村、ルーターン村、カルキー・シャームー村、カーミシュリー市のアリー・ファッルー交差点、同市近郊のタッル・ザイワーン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・ワルド村、ルバイア村、ウンム・ムハルマラ村、タッル・アミール村、カスラー村、アサディーヤ村、ブービー村、ダーダー・アブダール村、ハドラーウィー村、ウンム・アシュバ村、アームーダー市近郊のタッル・カイフジー村、シューラキー村、ハースィダ村、シャームルルー村、カーミシュリー市近郊のハラム・シャイフー村、タッル・ザイワーン村、ハイムー村近郊のガソリン・スタンド、タッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村、タッル・タウィール村、クーザリーヤ村、クブール・ガラージナ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍は占領下のタッル・アブヤド市に近いハーニー村を砲撃した。

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シリア人権監視団によると、トルコ軍による22日の攻撃で、シリア民主軍兵士4人、シリア軍兵士3人が死亡した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市を爆撃、タート・マラーシュ村に対する砲撃で白リン弾、化学兵器を使用か?(2022年11月22日)

アレッポ県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍戦闘機複数機がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市を爆撃した。

トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のハルバル村、ワフシーヤ村、マンナグ航空基地、アルカミーヤ村、カフル・アントゥーン村、タート・マラーシュ村、イルシャーディーヤ村、アフラス村一帯、シャイフ・イーサー村、マンビジュ市近郊のムフスィンリー村、フーシャリーヤ村、ズール・マガール村、ジャールカリー村、ズィヤーラ村、アイン・アラブ市近郊のカラ・ムーグ村、クーラーン村、サリーム村、アーシマ村、クール・アリー村を砲撃した。

このうち、カフル・アントゥーン村、タート・マラーシュ村、イルシャーディーヤ村に対する砲撃ではシリア軍兵士1人が死亡、マンナグ航空基地に対する砲撃ではシリア軍兵士2人が死亡、2人が負傷した。

また、タート・マラーシュ村に対する砲撃では白リン弾が使用された。

タート・マラーシュ村に対する砲撃に関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、化学兵器が使用されたことを確認したと発表した。



一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍による砲撃に対抗して、シリア軍がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のバーブ・サラーマ国境通行所一帯(国内避難民(IDPs)キャンプ群の近く)、マーリア市一帯を砲撃した。

砲弾の一部はトルコ領内に着弾した。

また、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある地域から発射された砲弾複数発がアアザーズ市、同市近郊のカルジャブリーン村に着弾し、アアザーズ市で子供1人を含む5人が死亡、3人が負傷した。

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ANHA(11月23日付)によると、トルコ軍の砲撃は過去24時間で1,300回に及び、26ヵ所が標的となり、シリア軍兵士5人が負傷した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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カザフスタンでアスタナ19会議開幕:ロシアのラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は、米国にシリア北部からの部隊撤退を、「鉤爪」作戦を行うトルコに自制を求める(2022年11月22日)

カザフスタンの首都アスタナで、アスタナ19会議が2日間の日程で開幕した。

会議には、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア政府代表団、アレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使を団長とするロシア代表団、アリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とするイラン代表団、セダト・オナル外務大臣補を代表とするトルコ代表団、反体制派代表団が参加するほか、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)代表、赤十字国際委員会、レバノン、イラク、ヨルダンなどの代表者がオブザーバーとして参加ている。

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ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は、会議開催の直前に記者らに対して、シリア各所に違法駐留を続ける米軍が撤退することが、シリア情勢の安定化に資すると述べた。

一方、トルコが19日に開始したシリア北部とイラク北部に対する「鉤爪」作戦については、「ロシアは、トルコがシリアで過剰な軍事力を行使することを控えるべきだと考えている」と述べ、トルコに自制を求めた。

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スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア政府代表団はペデルセン・シリア問題担当国連特別代表と会談し、シリア及び中東地域情勢の進展について意見を交わした。

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スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア政府代表団はまた、ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使を団長とするロシア代表団と会談し、シリア及び中東地域情勢の進展について意見を交わした。

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SANA(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ領内(カルカムシュ市)にシリア領内からの砲弾多数が着弾し、3人が死亡(2022年11月21日)

シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市に面するトルコ領内のカルカムシュ市に、シリア領内から発射された砲弾多数が着弾し、死傷者が出た。

トルコの『ミッリイイェト』(11月21日付)によると、砲撃を行ったのはクルディスタン労働者党(PKK)の過激派。

シュレイマン・ソイル内務大臣は、この砲撃により、子供1人と教師1人を含む3人が死亡したと発表した。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Milliyet, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市で、ダーイシュのスリーパーセルと思われる武装グループがシリア民主軍の兵士1人を殺害(2022年11月21日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市でオートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装グループが人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人を銃で撃ち殺害した。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構によって掌握されているバーブ・ハワー国境通行所一帯、クルド山地方を爆撃(2022年11月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構によって掌握されているバーブ・ハワー国境通行所一帯およびバーブ・ハワー病院(診療所)近くを6回にわたって爆撃した。

爆撃はトルコ国境から数メートルの地点にも及んだ。

ステップ・ニュース(11月20日付)によると、爆撃は8回にわたって行われた。

爆撃が行われたのは、国内避難民(IDPs)のテント数十張からなる集落がある地域の近く。

アル・スーリーヤ・ネット(11月21日付)によると、バーブ・ハワー国境通行所に対する爆撃と前後して、サルマダー市一帯、バービスカー村一帯、国内避難民(IDPs)のテントが乱立するアティマ村近郊の地域も爆撃を受けた。

また、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バーラ村、ファッティーラ村、バイニーン村森林地帯、サーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が早朝、「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクラディーン村で民間の自動車を対戦車ミサイルで攻撃した。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022、Step News, November 21, 2022、Alsouria, November 21, 2022などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ領内(オンジュプナル市)の警察分所への越境攻撃を認める(2022年11月21日)

アフリーン解放軍団は声明を出し、11月20日のトルコ領内キリス市南のオンジュプナル市にある警察の分所とトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内のダービク村にあるトルコ軍基地を砲撃したと発表した。

声明によると、オンジュプナル市の分所に対する攻撃では、警察幹部1人を含む3人を殺害、8人を負傷させ、ダービク村の基地に対する攻撃では、兵士複数を殺害、4人を負傷させたという。

ANHA(11月21日付)が伝えた。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県、アレッポ県、ラッカ県各所への激しい砲撃、ドローン攻撃を続ける(2022年11月21日)

ハサカ県では、ANHA(11月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村、ダルダーラ村、クーザリーヤ村、タウィーラ村、タッル・ジュムア村、タッル・シャンナーン村、ウンム・カイフ村、タッル・ラバン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町と同町近郊のルバイアート村、アームーダー市近郊のバヒーラ村、タッル・ハムドゥーン村を砲撃した。

トルコ軍はまた、タッル・タムル町とアームーダー市近郊のマーリート村を無人航空機(ドローン)で爆撃し、タッル・タムル町で若い男性1人が、マーリート村と住民2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、タッル・タムル町に対するドローンでの攻撃では、同地のロシア軍基地から数十メートルの場所で軍用車輌が狙われた。

また、アームーダー市近郊に対するドローン攻撃では、農業用の空港2ヵ所(ディーキー村とマーリート村近郊)に対して4回の爆撃が行われた。

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アレッポ県では、ANHA(11月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊のムフスィンリー村、ジャッラーダ村、フーシャリーヤ村、ジャート村、トゥーハール村からアウン・ダーダート村にいたる農村地帯、タッル・リフアト市近郊のマドユーナ村、レーダー塔(ラーダール村)、サムーカ村、シャイフ・ヒラール村、シャイフ・イーサー村、バイルーニーヤ村、スーガーニーカ村、バイナ村、ズィヤーラ村、ダイル・ジャマール村、アキーバ村、カフル・アントゥーン村、ハサージャ村、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のハルビーサーン村、クーラーン村、ズール・マガール村、アーシマ村、ダール・バーザニー村、ジャイシャーン村、カラ・ムーグ村、アフマド・ムニール農場、ブーバーン村、スィフティク村を砲撃した。

このうち、カラ・ムーグ村に対する砲撃では、シリア軍の拠点が狙われた。

一方、シリア人権監視団によると、バイルーニーヤ村で、トルコ軍の砲撃によりシリア軍兵士2人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(11月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のナヒール休憩所、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域の中心都市の一つタッル・アブヤド市近郊でシリア国民軍に所属するスライマーン・シャー師団の拠点を攻撃し、戦闘員1人を殺害した。

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ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍の砲撃は過去24時間で570回に及んだ。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣は、シリア北部とトルコ北部で、PKKの関連組織に対して「鉤爪」作戦を開始したと発表する一方、トルコへの越境砲撃で兵士らが負傷(2022年11月20日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、シリア北部とトルコ北部で、シリアで活動するクルディスタン労働者党(PKK)の関連組織に対して「鉤爪」作戦を開始し、「テロリストの隠れ家、掩蔽壕、洞窟、トンネル、倉庫、指揮所を攻撃、破壊した」と発表した。

また、トルコ国防省は、シリア北部とイラク北部での爆撃で89の標的を破壊したと発表した。

イェニ・シャファク(11月20日付)によると、爆撃は25回以上にわたって行われ、YPGの戦闘員ら32人が死亡、多数が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍が前日に続いて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のマシュター・ヌール丘、カラ・ムーグ村を3度にわたって爆撃した。

この爆撃で、民主統一党(PYD)に近いスターク衛星チャンネルのムハンマド・ジャッラーダ記者が負傷した。

ジャッラーダ記者は19日深夜の爆撃の被害を取材中だった。

トルコ軍戦闘機はまた、タッル・リフアト市近郊のバイルーニーヤ村およびその一帯、カフル・アントゥーン村、マーリキーヤ村、シャイフ・イーサー村を爆撃した。

この爆撃で、バイルーニーヤ村では、シリア軍兵士2人が負傷した。

ANHAによると、トルコ軍はこのほかにも、タッル・リフアト市、同市近郊のバイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村、タナブ村、アイン・アラブ市西のシュユーフ・ファウカーニー町、ズール・マガール村、アフマド・ムニール農場、アイン・アラブ市西のアシマ村にあるシリア軍拠点複数ヵ所を砲撃した。

トルコ軍はさらに、シリア国民軍とともに、マンビジュ市近郊のムフスィンリー村、ジャッラード村、ジャート村、フーシャリーヤ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村、クーザリーヤ村を砲撃した。

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シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯地域からトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所近く、カルジャブリーン村、ダービク村にあるトルコ軍基地3ヵ所に向けてロケット弾攻撃があり、バーブ・サラーマ国境通行所近くのトルコ軍基地でトルコ軍兵士1人が死亡、7人が負傷した。

また、ANHA(11月20日付)によると、トルコのキリス市南のオンジュプナル国境通行所に近いトルコ軍分隊の拠点に対して砲撃が行われた。

攻撃を行った部隊は不明だが、トルコ軍複数が死傷したという。

TRT(11月20日付)によると、トルコ領内への越境砲撃により、トルコ軍兵士1人と警官2人が負傷した。

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アレッポ解放軍団は声明を出し、19日のトルコ軍の爆撃で戦闘員5人が戦死したと発表した。

AFP, November 20, 2022、ANHA, November 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2022、Reuters, November 20, 2022、SANA, November 20, 2022、SOHR, November 20, 2022、TRT, November 20, 2022、Yeni Safak, November 20, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構の最後通告を受け、シリア国民軍第3軍団がアレッポ県カフルジャンナ村などから撤退(2022年11月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍第3軍団が、カフルジャンナ村内および同村入口、カトマ村から部隊を展開させ、代わってシリア国民軍第2軍団が同地に展開した。

イナブ・バラディー(11月20日付)によると、撤退はシャーム解放機構が最後通告を行い、48時間以内に同地からの第3軍団の撤退を求めたことを受けたもの。

AFP, November 20, 2022、ANHA, November 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2022、‘Inab Baladi, November 20, 2022、Reuters, November 20, 2022、SANA, November 20, 2022、SOHR, November 20, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県スンマーク山を地対地ミサイルで攻撃(2022年11月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍部隊が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタフタナーズ航空基地に近いアーフィス村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマンタフ村、マアッルバリート村、マアーッラト・ナアサーン村、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

またロシア軍部隊もスンマーク山(ハーリム山)のカルブ・ルーザ村を地対地ミサイルで攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

また、SANA(11月20日付)によると、「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、女性1人と子供1人が負傷した。

AFP, November 20, 2022、ANHA, November 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2022、Reuters, November 20, 2022、SANA, November 20, 2022、SOHR, November 20, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、ラッカ県、アレッポ県北部を激しく爆撃、多数が死傷(2022年11月19日)

トルコ軍は11月19日深夜、北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、ラッカ県、アレッポ県北部各所に対してF-16戦闘機複数機で激しい爆撃を行った。

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ラッカ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍戦闘機がトルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いカズアリー村にあるシリア軍の拠点1ヵ所を爆撃し、兵士1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍戦闘機がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、マルアナーズ村、マンナグ村にも爆撃を行い、シャワーリガ村でシリア軍兵士10人が死亡、5人が負傷した。


トルコ軍戦闘機はさらに、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のマシュター・ヌール丘を爆撃、同地にある新型コロナウイルス感染症の専門病棟を破壊した。

このほかにも、トルコ軍は、タッル・リフアト市近郊のダイル・ジャマール村、スーガーニーカ村を砲撃、これによりダイル・ジャマール村で住民1人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍戦闘機がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町にあるシリア軍拠点複数ヵ所を爆撃し、シリア軍兵士3人が死亡、複数が負傷した。



トルコ軍はまた、アブー・ラースィーン町北東のダフル・アラブ村にある穀物サイロを爆撃した。

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トルコ軍戦闘機はさらに、マーリキーヤ(ダイリーク)市、同市近郊のタカル・バカル村を爆撃し、ハーワール・チャンネル(ANHA)のイサーム・アブドゥッラー記者を含む9人が死亡、3人が負傷した。

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ANHA(11月20日付)によると、19日の爆撃による死傷者は以下の通り。

  • ハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・ハルマル村、ダフル・アラブ村南の穀物サイロ:住民3人が死亡、3人が負傷、シリア軍兵士3人が死亡、5人が負傷。
  • ラッカ県タッル・アブヤド市近郊のカズアリー村:シリア軍兵士2人が死亡、2人が負傷。
  • アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市西のジャラーブルス市に至る街道、森林、カーニヒャー・カルダーン地区、ハルナジュ村村、マシュター・ヌール丘

  • アレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村:シリア軍兵士10人が死亡、5人が負傷。

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一方、シリア人権監視団によると、一連の攻撃での死者は少なくとも35人、負傷者と行方不明者も35人。

死者の内訳は以下の通り:

  • 北・東シリア自治局支配地:マーリキーヤ市近郊のカラ・ジューフ山で10人(うち4人は人民防衛隊(YPG)戦闘員、1人は女性防衛隊(YPJ)戦闘員、5人はYPG主体のシリア民主軍兵士と内務治安部隊(アサーイシュ)隊員)、ダフル・アラブ村で2人(いずれもシリア民主軍兵士)、アブー・ラースィーン町で1人(シリア民主軍兵士)、バイルーニーヤ村一帯で1人(YPG)
  • メディア関係者:カラ・ジューフ山で1人(ANHA記者)
  • シリア軍兵士:シャワーリガ村10人、ウンム・ハルマル村で4人、カズアリー村で2人。

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シリア軍筋が20日に発表したところによると、トルコ軍は19日深夜から20日未明にかけて、ハサカ県のダルバースィーヤ市南西方面、マーリキーヤ(ダイリーク)市一帯、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町北のタッル・ハルマル村、アレッポ県北部の複数ヵ所を爆撃、これによりシリア軍兵士多数が死亡した。

SANA(11月20日付)が伝えた。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、November 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、September 20, 2022、SOHR, November 19, 2022、September 20, 2022などをもとに作成。

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自由シリア軍(旧革命特殊任務軍)は米占領下の55キロ地帯に入ろうとした車輌を捕獲、6万錠以上のカプタゴンを押収(2022年11月19日)

ヒムス県では、米軍(有志連合)が占領するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する自由シリア軍(Jaysh Suriya al-Hurra、旧革命特殊任務軍)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/SyrianFree_Army/)を通じて、同組織の諜報部門と治安部隊がシリア政府の支配地から55キロ地帯に進入しようとしていた車輌1台を捕獲、6万錠以上のカプタゴンを押収したと発表した。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関が、ダーイシュ(イスラーム国)に所属するアンサール・アッラーを名乗るスリーパーセルのメンバーらをイドリブ県で逮捕(2022年11月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が、ダーイシュ(イスラーム国)に所属するアンサール・アッラーを名乗るスリーパーセルのメンバー複数を逮捕した。

アンサール・アッラーは、シリア軍と「決戦」作戦司令室の砲撃戦が続くザーウィヤ山地方で、同地に監視所を設置し、駐留を続けるトルコ軍や「決戦」作戦司令室への攻撃を企てていたという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるトゥカイヒー村でオートバイに乗ってダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装グループが若い男性を銃で撃ち殺害した。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃(2022年11月19日)

ハサカ県では、ANHA(11月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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ダルアー市ダム街道地区でダーイシュのスリーパーセルの最有力指導者、司令官ら3人の遺体が発見される(2022年11月19日)

ダルアー県では、SANA(11月19日付)によると、地元民兵とシリア軍第5軍団の治安作戦によって制圧されたダルアー市ダム街道地区で、同地で活動していたダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの最有力指導者のムハンマド・カースィム・スバイヒー容疑者(アブー・ターリク・カースィヌ・ナイラーン)の遺体を発見した。

スバイヒー容疑者は、ムザイリーブ町の警察分所を襲撃し、警察官9人を殺害するなど数多くの犯罪に関与していた人物。

治安当局によると、スバイヒー容疑者に加えて、ダルアー市ダルアー・バラド地区の司令官(アミール)を勤めていたアブー・ハムザ・シャーミー容疑者、軍事司令官のアブー・サーリム・ダイリー容疑者も遺体でされた。

一方、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で、住民が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカブターン・ジャバル村一帯を砲撃し、兵士2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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関係当局がダルアー市ダム街道地区で、ダーイシュが保有していた大量の爆発物を発見(2022年11月18日)

ダルアー県では、SANA(11月18日付)によると、関係当局が、地元民兵とシリア軍第5軍団の治安作戦で制圧されたダルアー市ダム街道地区で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが保有していた大量の爆発物を発見、これを押収した。

一方、シリア人権監視団によると、東ムライハ村とダマー村を結ぶ街道で、正体不明の武装集団が車を襲撃、乗っていた若い男性1人と子供1人が死亡、1人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村、カルサア村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるワサータ村を砲撃した。

AFP, November 18, 2022、ANHA, November 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 18, 2022、Reuters, November 18, 2022、SANA, November 18, 2022、SOHR, November 18, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町などを砲撃(2022年11月18日)

ハサカ県では、ANHA(11月18日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のウンム・ムハルマラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市でシリア国民軍憲兵隊の兵士が、正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, November 18, 2022、ANHA, November 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 18, 2022、Reuters, November 18, 2022、SANA, November 18, 2022、SOHR, November 18, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県とラッカ県で、ダーイシュのスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃で「イランの民兵」、シリア軍将兵が死亡(2022年11月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるティブニー町近郊で、「イランの民兵」がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃を受け、2人が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサブハ町近郊で、シリア軍部隊がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団の襲撃を受け、士官(大佐)1人と兵士1人が死亡した。

AFP, November 17, 2022、ANHA, November 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2022、Reuters, November 17, 2022、SANA, November 17, 2022、SOHR, November 17, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県アターリブ市一帯を砲撃し、子供5人負傷(2022年11月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアターリブ市一帯を砲撃し、子供5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアムキーヤ町を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカーヒラ村、アンカーウィー村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

AFP, November 17, 2022、ANHA, November 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2022、Reuters, November 17, 2022、SANA, November 17, 2022、SOHR, November 17, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アブー・ハルドゥーブ村で住民がダイル・ザウル民政評議会東部地区から中部地区への編入に抗議してデモ(2022年11月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハルドゥーブ村で、住民が民政評議会の東部地区から中部地区への編入に抗議してデモを行った。

デモは前日も行われた。

AFP, November 17, 2022、ANHA, November 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2022、Reuters, November 17, 2022、SANA, November 17, 2022、SOHR, November 17, 2022などをもとに作成。

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米軍(有志連合)が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内のルクバーン・キャンプで、カルヤタイン市からのIDPsどうしが口論の末に撃ち合いに(2022年11月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍(有志連合)が占領するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内のルクバーン・キャンプで、カルヤタイン市からの国内避難民(IDPs)どうしが口論の末に撃ち合いとなり、1人が同市出身のメディア活動家の家に手りゅう弾を投げ込んだ。

AFP, November 17, 2022、ANHA, November 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2022、Reuters, November 17, 2022、SANA, November 17, 2022、SOHR, November 17, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町などを砲撃(2022年11月17日)

ハサカ県では、ANHA(11月17日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のハーン村、ハルブ・イード村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市に面するシリア政府支配下のターディフ市一帯で、シリア軍とシリア国民軍第3軍団が交戦した。

AFP, November 17, 2022、ANHA, November 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 17, 2022、Reuters, November 17, 2022、SANA, November 17, 2022、SOHR, November 17, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市、ラッカ県タッル・アブヤド市で抗議デモ(2022年11月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域にバーブ市で、シリア国民軍憲兵隊や文民警察が、メディア活動家のムハンマド・アブドゥッラティーフ氏(アブー・ガンヌーム)と妻の殺害事件(10月6日)への審判を求めて続けてきた座り込みデモのテントの撤去を試み、参加者に対して催涙弾を発射し、両者の間で衝突が起きた。

参加者は憲兵隊らに対して「シャッビーハ、シャッビーハ」などと連呼して抵抗したが、11月25日までに関係当局が事件についての調査結果を開示することを条件にテントの撤去に応じた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域にあるタッル・アブヤド市の国境通行所前で、女性らが生活状況の改善を求めて抗議デモを行った。

AFP, November 16, 2022、ANHA, November 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2022、Reuters, November 16, 2022、SANA, November 16, 2022、SOHR, November 16, 2022などをもとに作成。

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関係当局がダルアー市ダム街道地区で大量の武器弾薬を押収(2022年11月16日)

ダルアー県では、SANA(11月16日付)によると、関係当局が地元民兵や住民の支援を受け、前日にダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが放逐されたダルアー市ダム街道地区で大量の武器弾薬を押収した。

一方、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で、若い男性が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

また、フラーク市でも住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, November 16, 2022、ANHA, November 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 16, 2022、Reuters, November 16, 2022、SANA, November 16, 2022、SOHR, November 16, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県ダーディーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2022年11月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるダーディーフ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村を砲撃した。

一方、11月6日のシリア軍によるマラーム国内避難民(IDPs)キャンプへの砲撃で重傷を負っていた女性1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にカブターン・ジャバル村を砲撃した。

AFP, November 15, 2022、ANHA, November 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2022、Reuters, November 15, 2022、SANA, November 15, 2022、SOHR, November 15, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県アブー・ラースィーン町などを砲撃(2022年11月15日)

ハサカ県では、ANHA(11月15日付)、SANA(11月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のアニーク・ハワー村、ダーウーディーヤ村、ルバイアート村、ウンム・ハルマラ村を砲撃した。

AFP, November 15, 2022、ANHA, November 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2022、Reuters, November 15, 2022、SANA, November 15, 2022、SOHR, November 15, 2022などをもとに作成。

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