シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県各所、トルコ占領下のアレッポ県各所で、シリア政府との和解、チャヴシュオール外務大臣の発言を拒否するデモ(2022年8月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市、サルマダー市、カフル・アルーク村、カフルルースィーン村で「我々は革命家であり、反体制派ではない」と銘打ったデモが行われ、シリア政府との和解と、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の発言への拒否の意思を表明した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるマーリア市、アフタリーン市、シャマーリフ村の国内避難民(IDPs)キャンプで、イドリブ県と同様の抗議デモが行われた。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県を砲撃(2022年8月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある不ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、ルワイハ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月19日付)によると、スフナ市とタドムル市を結ぶ街道で、シリア軍兵士10人ほどを乗せたバスが正体不明の武装集団の要撃を受け、多数が死傷した。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県ズィーバーン町で逮捕した10人を釈放(2022年8月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)のズィーバーン町で逮捕した10人を釈放した。

10人の釈放は、17日にウマル油田に設置されている米軍(有志連合)の基地(グリーン・ヴィレッジ)で行われたシリア民主軍の代表と地元の部族長・名士の会合を受けたもの。

会合では、シリア民主軍が8月15日から続けているズィーバーン町ラトゥーワ地区包囲への対応を協議され、地元の部族長・名士の要請に従い、解囲が合意された。

ズィーバーン町の包囲は、ラトゥーワ地区の水上通行所近くで密輸業者とシリア民主軍の部隊が交戦し、シリア民主軍兵士1人を含む3人が負傷したことに端を発しており、内務治安部隊(アサーイシュ)は10人を逮捕していた。

一方、ダイル・ザウル民政評議会の支配下にあるシャンナーン村では、シリア民主軍の活動や生活苦に抗議してデモを行った。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市の市街地や大衆市場が砲撃を受け、17人が死亡、35人以上が負傷:トルコの爆撃に対するシリア軍の報復(2022年8月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つバーブ市の市街地や大衆市場が砲撃を受け、子ども6人と身元不明者4人を含む17人が死亡、35人以上が負傷した(ホワイト・ヘルメットによると、子ども5人を含む14人が死亡、子ども11人を含む30人以上が負傷)。

https://twitter.com/SyriaCivilDef/status/1560564618635972608

砲撃は、バーブ市西のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域から発射された。

https://t.me/ALMAREKK/11034

反体制組織のシリア対応調整者は声明を出し、砲撃が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によるものだと断じ、非難した。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/pfbid02m8EFHj5KwqooE3XYqGdcCLwUR4pjNRFTWwtEx1gM8h7yLs9KBUZckyZ4wTzE8eqTl

シリア・イスラーム評議会も声明を出し、砲撃を「支配者アサドの悪党」によるものと断じ、「いかなる状況下においても和解は不可能だ」と表明した。

これに対して、シリア民主軍広報センター長のファルハード・シャーミー氏は報道声明を出し、砲撃への関与を否定した。

ANHA(8月19日付)が伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月19日付)によると、砲撃は多連装ロケット砲によるもの。

シリア民主軍は多連装ロケット・システムは保有していない。

砲撃は17日に、トルコ軍の戦闘機がアイン・アラブ市西の国境に近いジャールカリー村一帯を爆撃し、シリア軍兵士多数が死傷したことへの報復と見られる。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、バーブ市近郊とシリア政府の支配下にあるターディフ市近郊でシリア国民軍と砲撃戦を行った。

一方、ANHA(8月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市と同市近郊のバイルーニーヤ村、バイナ村、カラーミル村、ハースィーン村、アイン・ダクナ村、シャッアーラ村、ナイラビーヤ村、スムーキーヤ村を砲撃した。

一連の砲撃で、女性1人と子ども1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍によるガルナータ村に対する砲撃で、タッル・ダマーン村からの国内避難民(IDPs)の少女が重傷を負い、20日に死亡した。

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ハサカ県では、ANHA(8月19日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

https://hawarnews.com/ar/uploads//2022/08/19/060400_e2808fe2808fmnashyt-nskhh-copy.jpg

トルコ軍はまたダルバースィーヤ市近郊のジャトラ村とカルマーニーヤ村の間に位置する農地を砲撃した。

AFP, August 19, 2022、ANHA, August 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2022、Reuters, August 19, 2022、SANA, August 19, 2022、SOHR, August 19, 2022、August 20, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはホワイト・ヘルメットがヌスラ戦線(シャーム解放機構)とともにロシア軍とシリア軍の無差別攻撃を偽装するための映像撮影を計画していると発表(2022年8月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、イドリブ県のアリーハー市とジスル・シュグール市で活動するホワイト・ヘルメットの代表らがテロ組織のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)とともに、ロシア軍とシリア軍の市民インフラや住宅地への無差別攻撃を偽装するための映像の撮影を計画していると発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 19, 2022をもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県シャンムーカ村にある女児教育センターをドローンで攻撃し、国連の意識向上プログラムに参加する少女4人を殺害、多数を負傷(2022年8月18日)

ハサカ県では、ANHA(8月20日付)などによると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とタッル・タムル町を結ぶ街道沿線のシャンムーカ村にある女児教育センターをドローンで攻撃し、女性職員4人を殺害、多数を負傷させた。

女児教育センターは国連の意識向上プログラムの一環として運営されている施設。

シリア人権監視団は当初、ドローン攻撃は当初、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拠点として転用しているタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村にあるスポンジ工場が狙われ、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近い革命青年連合によって徴兵され、強制的に従軍することを余儀なくされていた少女4人が死亡、11人が負傷したと発表していた。

北・東シリア自治局が明らかにしたところによると、殺害されたのは、ラーニヤー・アターさん、ズーザーン・ザイダーンさん、ディーラーン・イッズッディーンさん、ディヤーナー・アルウさん。



シリア人権監視団はその後(8月18日)、9月5日に重体だった少女1人が死亡したと発表した。

 

ANHA(8月18日付)によると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市近郊のジャトラ村を砲撃した。

 

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アレッポ県では、ANHA(8月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のワフシーヤ村とカフル・カーリス村を結ぶ地域一帯、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ占領下のマーリア市近郊でシリア民主軍の車輌が対戦車ミサイルの攻撃を受け、戦闘員1人が死亡、2人が負傷した。

ANHA, August 18, 2022、August 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、August 20, 2022、SOHR, August 18, 2022、August 20, 2022、September 5, 2022などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がアレッポ県、イドリブ県、ハマー県、ラタキア県を砲撃(2022年8月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村、カフル・ハラブ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルバッティーフ村、ハーン・スブル村、ダーディーフ村を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バイニーン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、バーラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のバイト・ハサヌー村、灌漑計画地区一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカルクール村、ズィヤーラ町、サルマーニーヤ村、クライディーン村、カーヒラ村、アンカーウィー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるブルカーン丘を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で何者かによって銃で撃たれて死亡した男性の遺体が発見された

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県でのロシア軍との合同パトロール実施を再び拒否(2022年8月18日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が、カーミシュリー国際空港に駐留するロシア軍と定期的に行っている国境地帯での合同パトロールの実施を再び中止した。

合同パトロールの中止は先週に続いて2回目。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022、August 19, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍と地元部族長らがダイル・ザウル県ウマル油田の米軍基地で会合、シリア民主軍によるズィーバーン町解囲で合意、ムーハサン市では部族会合で米国とトルコの占領の拒否が訴えられる(2022年8月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のウマル油田に設置されている米軍(有志連合)の基地(グリーン・ヴィレッジ)で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表と地元の部族長・名士が会合を開いた。

会合はシリア民主軍が8月15日から続けているズィーバーン町ラトゥーワ地区包囲への対応を協議するためのもので、地元の部族長・名士の要請に従い、解囲が合意された。

ズィーバーン町の包囲は、ラトゥーワ地区の水上通行所近くで密輸業者とシリア民主軍の部隊が交戦し、シリア民主軍兵士1人を含む3人が負傷したのを受けて行われていた。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア政府の支配下にあるムーハサン市で部族会合が開催され、米国とトルコの占領の拒否、シリアの国土と国民を守る戦いにおける愛国的結束、全土における主権維持・回復の必要を強調した。

AFP, August 18, 2022、ANHA, August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2022、Reuters, August 18, 2022、SANA, August 18, 2022、SOHR, August 18, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ムワイリフ村で住民数十人が自治当局の汚職に抗議するデモ(2022年8月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるムワイリフ村で住民数十人が自治当局の汚職に抗議、生活水準の向上を求めて、道路でタイヤを燃やすなどしてデモを行った。

AFP, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県、イドリブ県各所を砲撃(2022年8月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、フライフィル村、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

AFP, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県マンナグ航空基地のシリア軍拠点、ハサカ県ウガイビシュ村がトルコ軍ドローンの攻撃を受ける(2022年8月17日)

アレッポ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村、シュユーフ・ファウカーニー町、アフマド・ムニール村、タッル・リフアト市近郊のウンム・クラー村、ワフシーヤ村、シャワーリガ村、タート・マラーシュ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、無人航空機(ドローン)でマンナグ航空基地内のシリア軍拠点1ヵ所を攻撃した。

一方、SANA(8月17日付)によると、トルコ占領下のジャラーブルス市に面するトルコ領内(ガジアンテップ県)の国境に近い複数のモスクの拡声器から、トルコ軍が住民に対して外出を控えるよう警報を発した。

ハサカ県やラッカ県の複数の住民がSANAの特派員に明らかにしたところによると、警報はトルコ軍の偵察機が国境地帯を頻繁に旋回し、国境に隣接する地域で部隊が増強され、トルコ軍から「テロ傭兵」に厳戒態勢が発せられたのに合わせたもの、新たな軍事作戦の開始に備えたものと見られるという。

これに関して、『シャルク・アウサト』(8月17日付)は、アレッポ県北部に設置されているトルコ軍の複数の基地がシリア国民軍に対して最高レベルの厳戒態勢を発出するとともに、反乱者解放機構の総司令部が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による攻撃激化に対処するための緊急会合を開催したと伝えた。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(8月17日付)によると、トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、拡声器からの呼びかけに関して、目的を逸した度を超えたものだったとしたうえで、トルコ当局はこの地域に外出禁止令は発出してない。市民に警報を恐れないよう呼びかけたい、と述べた。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、シリア国民軍に所属する北の嵐旅団とハイヤーン町住民からなる民兵が交戦した。

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ハサカ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウガイビシュ村を砲撃し、住民1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ウガイビシュ村に対する攻撃は無人航空機(ドローン)によるもので、負傷したのはシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会の兵士1人。

また、SANA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がアルーク村一帯を砲撃し、同地の揚水所からハサカ市への水道水の供給が滞った。

AFP, August 17, 2022、ANHA, August 17, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2022、Reuters, August 17, 2022、SANA, August 17, 2022、al-Sharq al-Awsat, August 17, 2022、SOHR, August 17, 2022などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦(2022年8月16日)

ハマー県では、シリア人権監視団、SANA(8月16日付)によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるバラカ村およびその周辺を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村、ザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、バイニーン村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町で同地の反体制武装集団の有力指導者が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月16日付)によると、殺害されたのはファーディー・アースィミー氏。

また、ムザイリーブ町とタッル・シハーブ町を結ぶ街道で、地元住民をシリア軍第5軍団に勧誘していた男性が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

一方、ダルアー市では13日にタファス市の地元の反体制武装集団の代表らからなる交渉委員会と、軍事情報局ダルアー支部長が交わした合意に従い、シリア軍と治安部隊が同市に入った。

AFP, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県を有人戦闘機で爆撃しシリア軍兵士多数を殺害、ハサカ県に対してもドローンで攻撃、住民多数が死傷(2022年8月16日)

ハサカ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市西のジャルナク村、ダルバースィーヤ市西のジャトル村、カルマーナ村、カフターニーヤ市西のルーターン村、タッル・タムル町近郊のタウィーラ村、クーザリーヤ村、タッル・ラバン村、ウンム・ハイル村、タッル・タウィール村、クブール・ガラージナ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

アブー・ラースィーン町での砲撃では、子供1人が負傷した。

ジャトル村とカルマーナ村に対する砲撃では民家などが被害を受け、ルーターン村に対する砲撃では、アッシリア教徒の民兵組織「ストロ」の教練学校が狙われた。

トルコ軍はまた、アームーダー市近郊のサンジャク・サアドゥーン村を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

シリア人権監視団によると、この攻撃で4人が死亡、3人が負傷した(シリア人権監視団によると、サンジャク・サアドゥーン村に対するドローン攻撃での死者はその後5人となった)。

ANHA(8月17日付)が伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、サンジャク・サアドゥーン村へのドローン攻撃で自衛部隊の隊員4人が戦死したと発表した。

なお、SANA(8月16日付)によると、ダルバースィーヤ市および同市周辺の村々へのトルコ軍とシリア国民軍の砲撃で、住民が一時避難を余儀なくされた。

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アレッポ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北および北東のジャート村、フーシャリーヤ村、アイン・アラブ(コバネ)市および同市近郊のブーバーン村、スィフティク村、シュユーフ・ファウカーニー町、サイラム村、アーシマ村、ハルビーサーン村、カラ・ムーグ村、クーラーン村、ハイフー村、ウライシャール村、マルジュ・イスマーイール村(マルサミール)、タッル・リフアト市一帯及び同市近郊のバイナ村、スーガーニカ村、クナイトラ村、ザルナイータ村、マドユーナ村を砲撃した。

ANHAによると、この砲撃により、アイン・アラブ市で子供1人が死亡、4人が負傷、穀物粉砕工場などが被害を受けた。

また、シリア人権監視団によると、子供1人が死亡、7人が負傷した。

また、バイナ村では、アフリーン市からの国内避難民(IDPs)の子供1人が負傷した。

トルコ軍はさらに、アイン・アラブ市西のジャールカリー村近く(ジャールカリー丘)を有人の戦闘機で複数回にわたって爆撃した。

爆撃は行われたのは、2019年10月ロシアとトルコの停戦合意に基づいて、シリア軍とロシア軍が展開することが定められた国境地帯。




ANHAによると、この爆撃でシリア軍兵士16人が死亡、3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆撃は8回行われ、死亡した兵士は17人、負傷者は4人。

これに関して、シリア軍筋は報道声明を出し、トルコ軍戦闘機が午後2時37分から午後3時にかけて、アレッポ県北部に設置されている軍事拠点複数ヵ所に対して爆撃を行い、シリア軍兵士3人が死亡、6人が負傷した発表した。

声明の内容は以下の通り。

トルコ軍戦闘機は本日午後、2時37分から3時にかけて、アレッポ県農村地帯の軍事拠点複数カ所を狙い、軍関係者3人が戦死、6人が負傷した。
攻撃はトルコの「体制」が武装テロ組織への支援を継続するなかで行われ、我ら武装部隊は攻撃への対抗措置として、占領国の拠点複数カ所を狙い、その一部を破壊、人的および物的被害を与えるとともに、武装テロ・グループの拠点複数カ所を狙い、一部の拠点と教練センターを破壊した。
トルコの「体制」による挑発激化とシリア領内のさまざまな地域への執拗な攻撃に対して、我々は、我ら武装部隊のいかなる軍事拠点に対するいかなる攻撃に対しても、すべての戦線で直接且つ即時に報復する。

SANA(8月16日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、トルコ軍による爆撃は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・アラブ市に面するトルコ領内に対して砲撃を行い、トルコ軍兵士1人が死亡、4人が負傷したことへの報復。

これに関して、アナトリア通信(8月16日付)がシャンルウルファ県知事の話として伝えたところによると、同県西部のビレジク郡にあるトルコ軍基地一帯が、シリア領内からの砲撃を受け、国境近くに設置されている分隊の拠点が被弾し、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

トルコ国防省は17日にも、この攻撃でトルコ軍1人が新たに戦死したと発表した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はその後(18日)、広報センターが声明を出し、シャンルウルファ県、ガジアンテップ県に対して3回にわたって報復攻撃を行い、1回目の攻撃でトルコ軍兵士6人を、3回目の攻撃で7人を殺害したと発表、その映像を公開した。

なお、シリア人権監視団などによると、アイン・アラブ市などへの砲撃を受けて、住民らが一時避難を余儀なくされた。

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ラッカ県では、ANHA(8月16日付)、SANA(8月16日付)によると、トルコ軍が占領下のタッル・アブヤド市西のアリーダ村、ラクラクー村、サワーン村、ヒルバト・バカル村、クーバルラク村、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、サイダー村、M4高速道路沿線を砲撃し、住民4人が死亡、5人が負傷、民家などが被害を受けた。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと思われる武装集団が、カラーマ村に至る街道でシリア民主軍の車輌を襲撃し、兵士1人を殺害した。

AFP, August 16, 2022、Anadolu Ajansı, August 16, 2022、ANHA, August 16, 2022、August 17, 2022、August 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2022、Reuters, August 16, 2022、SANA, August 16, 2022、SOHR, August 16, 2022、August 17, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、女性らがトルコのチャヴシュオール外務大臣の発言に抗議するデモ(2022年8月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、女性らが15日晩、シリア政府と反体制派の和解を主唱したトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の発言に抗議するデモを行った。

AFP, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年8月15日)

アレッポ県では、ANHA(8月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、アフラス村、マイヤーサ村、ブルジュ・カース村、タナブ村、カシュタアール村を砲撃した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2022/08/15/151322_0000.jpg

AFP, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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シリアの特殊治安部隊がダルアー県タファス市でダーイシュ南部地区の有力指導者の1人を殺害(2022年8月15日)

ダルアー県では、SANA(8月15日付)によると、特殊治安部隊がタファス市でダーイシュ(イスラーム国)の南部地区の有力指導者の1人を殺害した。

殺害されたのは、マフムード・アフマド・ハッラーク容疑者(アブー・ウマル・ジャバービー)。

ハッラーク容疑者は、先日殺害されたアブー・サーリム・イラーキー容疑者とともに、複数のアラブ諸国の諜報機関と連携して、ヤルムーク川河畔地方でダーイシュの軍事部門や教練キャンプの責任者を務めていた人物。

一方、シリア人権監視団は複数の活動家の話として、ジャバーブ村出身の離反兵の男性がムザイリーブ町とアシュアリー丘を結ぶ街道で何者かによって銃で撃たれ殺害され、遺体で発見されたと発表した。

この男性は、シリア軍を離反後、ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍に所属し、ヤルムーク川河畔地方で活動していた。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がマアッラトミスリーン市でシリア国民軍(国民解放戦線)に所属する武装集団のメンバー1人と民間人2人を逮捕した。

理由は不明。

AFP, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で28人、北・東シリア自治局支配地域で23人(2022年8月15日)

保健省は政府支配地域で新たに28人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者16人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、8月15日現在のシリア国内での感染者数は計56,756人、うち死亡したのは3,159人、回復したのは52,968人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid0QsM1NULYnDsj5aEtGD5Rz3S4QNdrbv5TnnsxwmD5YiNg8t3oRdnMcypF8Jx1JKecl

 

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに23人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、8月15日現在のシリア国内での感染者数は計38,921人、うち死亡したのは1,578人、回復したのは2,568人となった。

AFP, August 15, 2022、ACU, August 15, 2022、ANHA, August 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2022、Reuters, August 15, 2022、SANA, August 15, 2022、SOHR, August 15, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県アズバ村でシリア政府との和解を拒否するデモ(2022年8月14日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月14日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村で住民や国内避難民(IDPs)が、シリア政府との和解を拒否するデモを行った。

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の発言を受けたもので、デモ参加者は、「シリア革命旗」(委任統治領シリアの国旗)を掲げて抗議の意思を示した。

AFP, August 14, 2022、ANHA, August 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2022、Reuters, August 14, 2022、SANA, August 14, 2022、SOHR, August 14, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ラタキア県、ハマー県で砲撃戦(2022年8月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、ルワイハ村、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるミラージャ村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

AFP, August 14, 2022、ANHA, August 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2022、Reuters, August 14, 2022、SANA, August 14, 2022、SOHR, August 14, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍はハサカ県タッル・ブラーク町でトルコの国家諜報機構(MİT)の工作員1人を殺害、2人を逮捕したと発表(2022年8月14日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、ハサカ県タッル・ブラーク町で11日にトルコの国家諜報機構(MİT)の工作員1人を殺害し、2人を逮捕したと発表した。

発表によると、シリア民主軍はタッル・ブラーク町のアブー・アルザーラ地区に工作員のアジトを強襲し、1人を殺害、2人を逮捕した。

この3人は、これまでにタッル・ブラーク町、やカーミシュリー市一帯でシリア民主軍の戦闘員らの殺害に関与、北・東シリア自治局の職員や、民政、サービス、軍関連機関の関係者の情報をMiTに提供していたという。

強襲時、3人組のうちの1人(アズィーズ・ムハンマド・ムハンマド容疑者)は投稿を拒否し、抵抗したために殺害した。

ANHA(8月14日付)が伝えた。

AFP, August 14, 2022、ANHA, August 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2022、Reuters, August 14, 2022、SANA, August 14, 2022、SOHR, August 14, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県、アレッポ県各所への砲撃を続ける(2022年8月14日)

ハサカ県では、ANHA(8月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のシャイフ・アリー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍憲兵隊が占領下のラアス・アイン市に近い国境地帯からトルコ領内に違法に入国しようとしたシリア人に向けて発砲し、1人を殺害、3人を負傷させた。

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アレッポ県では、ANHA(8月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・アナブ村、シャッアーラ村、タッル・マディーク村、シャフバー・ダムを砲撃した。

これに対して、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はトルコ占領下のダービク村にあるトルコ軍基地一帯を砲撃した。

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ラッカ県では、SANA(8月14日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市内でシリア民主軍の軍事拠点が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士多数が死傷した。

AFP, August 14, 2022、ANHA, August 14, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2022、Reuters, August 14, 2022、SANA, August 14, 2022、SOHR, August 14, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ヒサーン村、ムハイミーダ村、ジャラーミダ村で、アサーイシュが逮捕した検問所局長の釈放を求めるデモ(2022年8月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるヒサーン村、ムハイミーダ村、ジャラーミダ村で、内務治安部隊(アサーイシュ)によって10日前に逮捕された同部隊検問所局長の釈放を求めるデモが発生し、参加者はタイヤを燃やすなどして道路を封鎖し、抗議の意思を示した。

AFP, August 13, 2022、ANHA, August 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2022、Reuters, August 13, 2022、SANA, August 13, 2022、SOHR, August 13, 2022などをもとに作成。

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ダルアー県タファス市一帯地域での事態収拾に向けて、地元の反体制武装集団の代表らからなる交渉委員会と、軍事情報局ダルアー支部長が会談(2022年8月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と地元の反体制武装集団の戦闘が続いていたタファス市一帯地域での事態収拾に向けて、タファス市の地元の反体制武装集団の代表らからなる交渉委員会と、軍事情報局ダルアー支部長が会談した。

交渉委員会は、シリア軍第4師団がタファス市からの退去を求めていた6人のうちの2人を含む3人によって構成され、軍事情報局側と戦闘停止の是非について交渉した。

その後、ズウビー部族が声明を出し、この会合で8月14日から48時間以内に「部外者」、すなわちタファス市住民以外の反体制武装集団を退去させることで合意がなされたと発表した。

一方、サフワ村近郊に設置されているシリア軍の検問所、タスィール町の庁舎などが正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、バイニーン村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区一帯を砲撃した。

AFP, August 13, 2022、ANHA, August 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2022、Reuters, August 13, 2022、SANA, August 13, 2022、SOHR, August 13, 2022、August 14, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県ジャラーブル市でシリア国民軍がチャヴシュオール外務大臣の発言に抗議するデモの参加した子供を含む住民多数を逮捕(2022年8月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市で、シリア国民軍の憲兵隊が、12日と13日に同市を含むトルコ占領地とシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」で発生した、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の発言に抗議するデモの参加した住民らを逮捕した。

逮捕されたのは、チャヴシュオール外務大臣の発言に抗議するスローガンを掲げてデモを煽動した男性1人、ジャラーブルス市の国境通行所近くでデモを呼びかけ、タイヤを燃し、道路を封鎖したとされる8人。

憲兵隊はまた、逮捕者の子供で13歳の少年を、トルコ国旗を靴で叩くなどして侮辱したというのが容疑で逮捕した。

AFP, August 13, 2022、ANHA, August 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2022、Reuters, August 13, 2022、SANA, August 13, 2022、SOHR, August 13, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局で活動するアルメニア社会評議会がトルコのドローン攻撃を停止させるため国際社会に飛行禁止区域を設定するよう求める(2022年8月13日)

北・東シリア自治局で活動するアルメニア社会評議会は、ハサカ県ハサカ市のザート・ニターカイン学校で声明を出し、同自治局支配地域、とりわけカーミシュリー市、ダルバースィーヤ市、マーリキーヤ(ダイリーク)市、タッル・タムル町、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町、アレッポ県タッル・リフアト市に対するトルコ軍の連日の砲撃と無人航空機(ドローン)による爆撃を非難、国際社会、諸外国に対してシリア北東部に飛行禁止空域を設定するよう求めた。

声明発表には、アルメニア教徒によって構成される殉教者ヌーバール・ウーザニヤール大隊の戦闘員も同席した。

ANHA(8月13日付)が伝えた。

AFP, August 13, 2022、ANHA, August 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2022、Reuters, August 13, 2022、SANA, August 13, 2022、SOHR, August 13, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2022年8月13日)

アレッポ県では、ANHA(8月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・フーシュ村、シャッアーラ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(8月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、タッル・ラバン村、シャイフ・アリー村、ダルダーラ村を砲撃した。

AFP, August 13, 2022、ANHA, August 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2022、Reuters, August 13, 2022、SANA, August 13, 2022、SOHR, August 13, 2022などをもとに作成。

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ロシア国防省は過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反3件を確認したと発表(2022年8月13日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのオレグ・ジュラフロフ副センター長(海軍少将)は声明を出し、緊張緩和地帯でヌスラ戦線(現シャーム解放機構)による3件の砲撃を確認したと発表した。

内訳は、アレッポ県が2件、イドリブ県が1件。

AFP, August 13, 2022、ANHA, August 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2022、Reuters, August 13, 2022、SANA, August 13, 2022、SOHR, August 13, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による7回の砲撃を確認したと発表(2022年8月13日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、過去24時間で緊張緩和地帯内でテロ組織のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)による7回の砲撃(アレッポ県5回、イドリブ県1回、ラタキア県1回)を確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月13日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 13, 2022をもとに作成。

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シリア民主軍はトルコ軍のドローン攻撃に対する米国の沈黙に抗議し、有志連合と行っているイスラーム国に対する軍事作戦を中止(2022年8月12日)

クルド民族主義系サイトのバスニュース(8月12日付)はクルド消息筋の話として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア北東部に対するトルコ軍による無人航空機(ドローン)での攻撃激化に対する米国の沈黙に抗議するため、米軍主導の有志連合と行っているイスラーム国に対する軍事作戦を中止した、と伝えた。

同消息筋によると、この2週間でトルコ軍の攻撃で、シリア民主軍の兵士多数が死傷している事態を受けたもの。

無所属系サイトのムジュハル(8月13日付)によると、中止は正式に発表されたものではないという。

https://www.facebook.com/Mujhar.platform/posts/pfbid0SgqjRJrSEHXWVTWsGhXSMfrZNLbRmEqMEzcdgNeXBWooTr9TYdVCfVjeMpacSz9bl

トルコを拠点とする反体制系メディアのシリア・テレビ(8月13日付)によると、作戦中止は、クルディスタン労働者党(PKK)がシリア民主軍に圧力をかけて決定された。

AFP, August 13, 2022、ANHA, August 13, 2022、Basnews, August 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2022、Mujhar, August 13, 2022、Reuters, August 13, 2022、SANA, August 13, 2022、SOHR, August 13, 2022、Syria TV, August 13, 2022などをもとに作成。

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