トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市などを砲撃(2022年6月17日)

アレッポ県では、ANHA(6月17日付)、SANA(6月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のタッル・カッラーフ村、バイナ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(6月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

AFP, June 17, 2022、ANHA, June 17, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 17, 2022、Reuters, June 17, 2022、SANA, June 17, 2022、SOHR, June 17, 2022などをもとに作成。

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CNN:ロシアがタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動を続ける反体制武装集団に対して爆撃を実施することを米国に通知、米国は武装集団を避難させる(2022年6月16日)

CNN(6月16日付)は、米国の複数高官の話として、ロシアが今週初め、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動を続ける反体制武装集団に対して爆撃を実施することを米国に通知していたと伝えた。

この通知を受けて、米軍は反体制武装集団の戦闘員を米軍の拠点に避難させたという。

この際、米軍は爆撃が行われた地域から離れた場所に展開していたため、避難はしなかった。

AFP, June 18, 2022、ANHA, June 18, 20222、CNN, June 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 18, 2022、Reuters, June 18, 2022、SANA, June 18, 2022、SOHR, June 18, 2022などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)近くで、シリア軍の寝台バスがダーイシュの襲撃を受け、1人が死亡、9人が負傷(2022年6月16日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)近くで、シリア軍の寝台バスがダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、1人が死亡、9人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ティーム、油田に向かっていたカーディルジー・グループ社のトレーラーの通過に合わせて道路に仕掛けられた爆弾が爆発し、同社の民兵3人が負傷した。

AFP, June 16, 2022、ANHA, June 16, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2022、Reuters, June 16, 2022、SANA, June 16, 2022、SOHR, June 16, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方などへの砲撃を続ける(2022年6月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯でシャーム解放機構のメンバー1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、バイニーン村、スフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

このほか、サラーキブ市一帯およびサルミーン市一帯では15日から続くシリア軍による砲撃での死者が4人となった。

4人のうち3人は、国民解放戦線を主導するシャーム軍団の戦闘員、1人はシャーム解放機構の戦闘員だという。

AFP, June 16, 2022、ANHA, June 16, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2022、Reuters, June 16, 2022、SANA, June 16, 2022、SOHR, June 16, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県北部などを砲撃(2022年6月16日)

アレッポ県では、ANHA(6月16日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、スーガーニカ村を砲撃した。

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ラッカ県では、SANA(6月16日付)によると、トルコ軍が、占領下のラッカ県の西に位置する村落を砲撃した。

AFP, June 16, 2022、ANHA, June 16, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2022、Reuters, June 16, 2022、SANA, June 16, 2022、SOHR, June 16, 2022などをもとに作成。

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アスタナ18会議が2日間の日程を終えて閉幕、ロシア、トルコ、イランはテロ撲滅に向けた取り組みの継続、分離主義的アジェンダ、石油盗奪の拒否を確認、イスラエルの侵犯行為を非難(2022年6月16日)

カザフスタンの首都ヌルスルタンで15日に開幕していたアスタナ18会議が2日間の日程を終えて閉幕した。

保証国であるロシア、トルコ、イランの使節団による閉幕声明では、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放解放機構)などのテロ組織、テロリストの撲滅に向けた取り組みの継続、シリアの主権と地域の安全を脅かそうとする分離主義的アジェンダへの反対、シリア北東部産の石油の違法な持ち出しの拒否、国際法、国際人道法に反したイスラエル軍によって続けられるシリア領内への侵略行為の批判、国連安保理決議第2254号に依拠した和平プロセスの推進、国際社会への復興支援への参与と難民・避難民の帰還支援への参与呼び掛けを確認した。

また、保証国は次回の会議(アスタナ19会議)を2022年後半に開催することを合意した。

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シリア政府使節団の代表を務めるアイマン・スーサーン外務在外居住者省次官は、閉幕時の記者会見で、シリア領内におけるあらゆる外国軍部隊の違法駐留を終わらせることこそが、シリアの現状を正常化するための道で、シリアに対する侵略の最終章に幕を下ろすころができるとしたうえで、トルコ政府についてはテロ組織の保証国であり、最低限の信頼すら失っていると批判した。

スーサーン次官はまた、シリア難民の苦難に乗じて、シリア北部に「安全地帯」を新たに設置しようとするトルコの試みが国際法、国際人道法へのあからさまな違反だと非難した。

また、米国のシリア領内での違法駐留が、シリアの安定回復を疎外し、イスラエルを利しているとともに、一方的制裁によるシリア国民の苦難の責任があると指弾、「分離主義組織」への支援を通じてトルコに侵略の口実を与えていると批判した。

そのうえで「分離主義民兵」に対して、侵略的計略の手先になり、国土を政治的、経済的危険に晒すような行為を止めるよう呼び掛けた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/videos/410834004439426/

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シリア使節団は、閉幕に先立って、シリア政府使節団は、アリー・アスガル・ハージー外務大臣補を代表とするイラン使節団と会談し、シリア情勢の進捗、今次会議の議事、トルコが計画しているとされるシリア北部への軍事侵攻作戦への対応などについて意見を交わした。

 

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SANA(6月16日付)が伝えた。

AFP, June 16, 2022、ANHA, June 16, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2022、Reuters, June 16, 2022、SANA, June 16, 2022、SOHR, June 16, 2022などをもとに作成。

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「イランの民兵」のドローンが米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にある革命特殊部隊軍の拠点1ヵ所を爆撃(2022年6月15日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にある革命特殊部隊軍の拠点1ヵ所を「イランの民兵」所属と思われる無人航空機(ドローン)が爆撃した。

爆撃を受けた拠点は、55キロ地帯の北西部に位置し、タンフ国境通行所から約30キロ離れたアルヤーニーヤ村に展開する「イランの民兵」がドローンで狙ったと見られる。

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革命特殊任務軍は16日、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/MaghaweirThowra/)を通じて、ムハンマド・タラーア司令官(准将)が攻撃を受けた拠点を視察したと発表した。

https://twitter.com/MaghaweirThowra/status/1537522239326851077

AFP, June 16, 2022、ANHA, June 16, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 16, 2022、Reuters, June 16, 2022、SANA, June 16, 2022、SOHR, June 16, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構総合治安機関はイドリブ県でのダーイシュ司令官らの拘束の詳細を発表(2022年6月15日)

シャーム解放機構の総合治安機関はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/)を通じて前日に続いて声明を出し、6月14日にイドリブ県でのダーイシュ(イスラーム国)の司令官らの拘束についての詳細を明らかにするとともに、拘束した司令官らや押収した武器・装備の写真を公開した。

声明によると、ダーイシュの司令官らが拘束されたのは、イドリブ県北部のダーナー市。

拘束した司令官らのなかには、ダーイシュ・シャーム州を名乗るグループの幹部や司令官も含まれているという。

https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/posts/pfbid02M8dvB7ENTdrXwHy5yTAAwmC3iRMmWDyapumxkMsrdieZ1nY2JPAxiyqJXmPBcv8Vl

https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/posts/pfbid0kfDdnfYVsHZTbuYAW2NDC33G6GwDt6rfuiX55XvsX8QtRay8xrLa5Y86HhkVbKqul

https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/posts/pfbid0Hnu8YoELxx2XnAKD1c6LXBStmTikDVSMKAeCvzSz3orUVKE7K9ZiYPoMN4Y95rptl

AFP, June 15, 2022、ANHA, June 15, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2022、Reuters, June 15, 2022、SANA, June 15, 2022、SOHR, June 15, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年6月15日)

アレッポ県では、ANHA(6月15日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のカフル・アントゥーン村、マンナグ航空基地、ウンム・フーシュ村を砲撃した。

AFP, June 15, 2022、ANHA, June 15, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2022、Reuters, June 15, 2022、SANA, June 15, 2022、SOHR, June 15, 2022などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県サラーキブ市近郊を砲撃し、国民解放戦線を主導するシャーム軍団の戦闘員3人死亡、2人負傷(2022年6月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市近郊を砲撃し、国民解放戦線を主導するシャーム軍団の戦闘員3人が死亡、2人が負傷した。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

 

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ラタキア県では、SANA(6月15日付)によると、「テロ組織」が発射した迫撃砲弾2発がカサブ町近郊に着弾し、住宅などが被害を受けた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室ガーブ平原のアムキーヤ町一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジーザ町で正体不明の武装集団が軍事情報局の士官を銃で撃ち殺害した。

AFP, June 15, 2022、ANHA, June 15, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2022、Reuters, June 15, 2022、SANA, June 15, 2022、SOHR, June 15, 2022などをもとに作成。

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アスタナ18会議がカザフスタンの首都ヌルスルタンで開幕(2022年6月15日)

アスタナ18会議がカザフスタンの首都ヌルスルタンで開幕した。

会議は16日までの予定。

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アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官を代表とするシリア政府使節団は、ロバート・ダン国連シリア問題担当国連特別代表事務所長を代表とする国連使節団と会談し、シリア情勢の慎重、トルコが計画しているとされるシリア北部への軍事侵攻作戦、難民帰還、人道支援などについて意見を交わした。

ロシア使節団の代表としてヌルスルタンを訪れいているアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、記者団に対して、米国がダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」を口実に、シリア北東部で侵略行為を続け、石油などシリアの資源を盗奪していると非難した。

また、イスラエルによるシリアへの侵犯行為が繰り返されていることについても、受け入れられないと述べた。

一方、トルコが計画しているとされるシリア北部への軍事侵攻作戦については、「非論理的、非合理的で、緊張を高め、新たな軍事対立をもたらす」と非難した。

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シリア政府使節団はまた、ロシア使節団と会談し、シリア情勢の進捗、とりわけトルコが計画しているとされるシリア北部への軍事侵攻作戦への対応について意見を交わした。

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SANA(6月15日付)が伝えた。

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会議には、アリー・アスガル・ハージー外務大臣補を代表とするイラン使節団、セダト・オナル外務大臣補を代表とするトルコ使節団も参加している。

AFP, June 15, 2022、ANHA, June 15, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 15, 2022、Reuters, June 15, 2022、SANA, June 15, 2022、SOHR, June 15, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構総合治安機関はイドリブ県でダーイシュ幹部多数を拘束(2022年6月14日)

シャーム解放機構の総合治安機関はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/)を通じて声明を出し、「イドリブ地区での大規模治安作戦によってダーイシュ(イスラーム国)の司令官多数を拘束した」と発表した。

https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/posts/pfbid0NbbvbY2zV6Pg7nLSRVCwYRtC8rFHE18RRp1C3mY8wx3xk3mAbpQQ7rAxAWuRZRBnl

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市バハール地区で正体不明の武装集団が住民2人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, June 14, 2022、ANHA, June 14, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2022、Reuters, June 14, 2022、SANA, June 14, 2022、SOHR, June 14, 2022などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で革命特殊任務軍が米主導の有志連合と合同軍事演習(2022年6月14日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、革命特殊任務軍が米主導の有志連合と合同軍事演習を実施した。

AFP, June 14, 2022、ANHA, June 14, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2022、Reuters, June 14, 2022、SANA, June 14, 2022、SOHR, June 14, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県でアサーイシュ隊員2人死亡(2022年6月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のカルマーグ村で、内務治安部隊(アサーイシュ)が密輸業者の住居を強襲、撃ち合いとなり、隊員2人が死亡した。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハーウィー・ヒサーン村で住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 14, 2022、ANHA, June 14, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2022、Reuters, June 14, 2022、SANA, June 14, 2022、SOHR, June 14, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊を砲撃(2022年6月14日)

アレッポ県では、ANHA(6月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村、アキーバ村、ズィヤーラ村を砲撃した。

AFP, June 14, 2022、ANHA, June 14, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 14, 2022、Reuters, June 14, 2022、SANA, June 14, 2022、SOHR, June 14, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍はYPGと「イランの民兵」を主体とする「北部の落雷」作戦司令室の結成を否定(2022年6月13日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報センターのファルダート・シャーミー・センター長は、アラビー・ジャディード(6月13日付)に対して、「北部の落雷」合同作戦司令室の存在を否定、トルコ軍が計画しているとされる新たな侵攻作戦について「トルコが攻撃に踏み切っても、その道のりは薔薇の花で飾られれることはない」と述べた。

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アラビー・ジャディード(6月13日付)によると、シリア軍は最近になって、トルコ軍が準備しているとされる侵攻作戦に備えて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県のタッル・リフアト市やマンビジュ市の一帯に部隊を派遣している。

消息筋によると、派遣された増援部隊は、シリア軍第3師団の戦闘部隊、第11師団、第5師団、第16旅団の第4師団の戦車(T-72、T-55、T-62)、対装甲兵器、迫撃砲、第5軍団の兵士で、タッル・リフアト市内、同市近郊のマルアナーズ村、カフル・ナーヤー村、ウンム・フーシュ村、ワフシーヤ村、マンナグ村一帯、アイン・ダクナ村、シャイフ・イーサー村、マンビジュ市近郊のアリーマ町、ウンム・アダサ村、ヒルバト・マースィー村に展開した。

派遣された兵力は、タッル・リフアト市一帯が約1,500人、マンビジュ市一帯が約1,000人に達するという。

AFP, June 13, 2022、ANHA, June 13, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, June 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2022、Reuters, June 13, 2022、SANA, June 13, 2022、SOHR, June 13, 2022などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、ラタキア県を砲撃(2022年6月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、クルキス村とクサイバ村を結ぶ街道で、シリア軍兵士が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイラア村近郊で、住民2人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, June 13, 2022、ANHA, June 13, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2022、Reuters, June 13, 2022、SANA, June 13, 2022、SOHR, June 13, 2022などをもとに作成。

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アレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所でシリア軍とシリア国民軍が捕虜交換(2022年6月13日)

アレッポ県では、SANA(6月13日付)によると、「テロ組織」(シリア国民軍)によって拉致されていた5人の身柄が、トルコ占領地とシリア政府支配地の境界に位置するアブー・ザンディーン村の通行所に移送され、シリア政府側に引き渡された。

解放された5人と家族は、シリア軍、シリア赤新月社などの関連機関に謝意を示した。

シリア人権監視団によると、一方、シリア政府側に拘束されていた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のメンバー5人もアブー・ザンディーン村の通行所を経由して、トルコ占領地に移送された。

捕虜交換はロシア、トルコが保証国となり、国連、シリア赤新月社の監督のもとに行われた。

AFP, June 13, 2022、ANHA, June 13, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2022、Reuters, June 13, 2022、SANA, June 13, 2022、SOHR, June 13, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市一帯などを砲撃(2022年6月13日)

アレッポ県では、ANHA(6月13日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北東のフーシャリーヤ村、同市西のブーガーズ村を砲撃した。

一方、トルコ占領下のバーブ市では、シリア国民軍に所属するシャーム軍団のメンバーでメディア活動家でもあるムスタファー・アブドゥッラフマーン氏(通称ガンヌーム)がヒムス市からの国内避難民(IDPs)5歳の女児を強姦した事件を受けて、前日に続いて、IDPsの民兵と憲兵隊の戦闘が続いた。

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ラッカ県では、SANA(6月13日付)によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、サイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, June 13, 2022、ANHA, June 13, 20222、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2022、Reuters, June 13, 2022、SANA, June 13, 2022、SOHR, June 13, 2022などをもとに作成。

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バスニュース:YPGと「イランの民兵」がトルコ軍の侵攻に備えて新たな作戦司令室を設置(2022年6月12日)

イラク・クルディスタン地域政府に近いバスニュース(6月12日付)は、クルド消息筋の話として、トルコが計画しているとされるアレッポ県北部に対する新たな侵攻作戦に対処するため、「クルド人部隊」(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)と「イランの民兵」が「北部の落雷」の名で新たな合同作戦司令室を結成したと伝えた。

同消息筋によると、「北部の落雷」作戦司令室は、ロシアの要請を受けて5月25日に結成され、「イランの民兵」であるアフガニスタン人民兵組織のファーティミーユーン旅団の部隊、レバノンのヒズブッラーの部隊、12イマーム派が暮らすアレッポ県ヌッブル市とザフラー町の複数の民兵組織、複数のクルド人部隊、沿岸地方出身のアラウィー派宗徒からなる複数の民兵組織、アレッポ県ハイヤーン町、フライターン市、アンダーン市、ミスカーン村の民兵、バアス大隊、シリア軍の指揮官らからなり、ロシア軍士官2人、イラン人士官3人、「ザイラーン」を名乗る司令官を含むイラクのアルビール県キンディール山地方のクルド人司令官3人、バッサーム・アルサーンを含むシリア軍士官2人も加わっている。

兵力はシリア軍部隊を除くと約600人で、ヒズブッラーの部隊は赤外線誘導式の対装甲兵器を装備している。

司令部は、ハルダトニーン村にあるロシア軍基地内に設置されている。

ハルダトニーン村は、トルコ軍やシリア国民軍の砲撃が及ばない地域にあり、ロシア軍の防御がもっとも堅固だという。

司令室の結成は、現状を踏まえてシリア北部地域を軍事的に合同で統轄し、トルコ軍が侵攻した場合、クルド人部隊の補給や撤退の経路を確保するのが目的。

AFP, June 13, 2022、ANHA, June 13, 2022、Basnews, June 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2022、Reuters, June 13, 2022、SANA, June 13, 2022、SOHR, June 13, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍の砲撃が続くなか、シリア国民軍所属組織や民兵どうしが激しく交戦(2022年6月12日)

アレッポ県では、ANHA(6月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村、バイナ村を砲撃した。

一方、トルコ占領下のバーブ市では、ヒムス市(ヒムス県)からの国内避難民(IDPs)の民兵とシリア国民軍憲兵隊が激しく交戦した。

シリア国民軍のメンバーがヒムス市からのIDPsである5歳の女児を強姦したのが発端。

シリア人権監視団によると、女児を強姦したのはシャーム戦線のメンバー。

また、シリア人権監視団によると、カイーバ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するムウタスィム旅団と東部自由人連合のメンバーどうしが交戦、トルコ軍部隊が両者の兵力引き離しを行った。

戦闘は、ムウタスィム旅団が東部自由人連合のメンバーを拘束しようとしたのが発端。

このほか、アイン・アラブ(コバネ)市西郊外では、爆発が発生し、住民1人が負傷した。

爆発の原因は不明。

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ラッカ県では、SANA(6月12日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、マアラク村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, June 12, 2022、ANHA, June 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2022、Reuters, June 12, 2022、SANA, June 12, 2022、SOHR, June 12, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍、シリア民主評議会、北・東シリア自治局は合同会合を開催し、トルコが計画している軍事侵攻作戦を「シリア軍を含むすべてのシリアの勢力、シリア人が協力し合い、一致団結して対抗すべき大きな脅威」とみなす(2022年6月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、シリア民主評議会、北・東シリア自治局は合同会合を開催し、トルコ軍が計画しているとされる新たな軍事侵攻作戦への対応について協議した。

会合では、激しさを増しているトルコの砲撃を「シリアの統合とシリア国民を公正する諸集団の共生の原理に打撃を与えようとするもので、シリア軍を含むすべてのシリアの勢力、シリア人が協力し合い、一致団結して対抗すべき大きな脅威」と位置づけ、「長期的な視座で抵抗力を強化するため現場で必要なあらゆる措置を講じる」ことを確認し、これを声明として告知した。

ANHA(6月12日付)が伝えた。

AFP, June 12, 2022、ANHA, June 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2022、Reuters, June 12, 2022、SANA, June 12, 2022、SOHR, June 12, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機とシリア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠、ハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境砂漠地帯で、ダーイシュの拠点を爆撃(2022年6月11日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機とシリア軍戦闘機が、ラッカ県ラサーファ砂漠、ハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して爆撃を実施した。

AFP, June 11, 2022、ANHA, June 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2022、Reuters, June 11, 2022、SANA, June 11, 2022、SOHR, June 11, 2022などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のダッラール共同議長:「我々はシリア軍に防衛義務を実行するよう要請している」(2022年6月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のリヤード・ダッラール共同議長は、ANHA(6月11日付)のインタビューに応じ、そのなかでトルコが計画しているとされるシリア北部への新たな軍事作戦に関して、「我々はシリア軍に防衛義務を実行するよう要請している」と述べた。

AFP, June 11, 2022、ANHA, June 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2022、Reuters, June 11, 2022、SANA, June 11, 2022、SOHR, June 11, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のシリアテルの電波塔を砲撃(2022年6月11日)

アレッポ県では、ANHA(6月11日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のシリアテルの電波塔を狙って砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・リフアト市近郊のバイナ村一帯を砲撃した。

AFP, June 11, 2022、ANHA, June 11, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 11, 2022、Reuters, June 11, 2022、SANA, June 11, 2022、SOHR, June 11, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機は米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に近いハマード砂漠一帯でダーイシュの拠点に対して8回あまりの爆撃を実施(2022年6月10日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に近いハマード砂漠一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して8回あまりの爆撃を実施した。

AFP, June 10, 2022、ANHA, June 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2022、Reuters, June 10, 2022、SANA, June 10, 2022、SOHR, June 10, 2022などをもとに作成。

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シリア軍部隊がアレッポ県マンビジュ市北のトルコ占領地との境界一帯に展開、ロシア軍も同地の部隊を増強、シリア民主軍はシリア軍がマンビジュ市に入るのを阻止(2022年6月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のトルコ占領地との境界に沿って流れるサージュール川一帯にシリア軍数百人が展開した。

また、ロシア軍部隊もマンビジュ市の西に位置するM4高速道路沿線のスアイディーヤ村に設置している基地を増強した。

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(6月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は9日、戦車、装甲車、大砲、兵士数百人からなるシリア軍の車列がマンビジュ市内およびその周辺に入ることを阻止した。

シリア軍が同市を掌握するのを警戒した措置だという。

AFP, June 10, 2022、ANHA, June 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2022、Reuters, June 10, 2022、SANA, June 10, 2022、SOHR, June 10, 2022などをもとに作成。

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イドリブ県サルミーン市で住民数十人が、シャーム解放機構に抗議するデモを行い、シリア軍との戦闘を再開するよう訴える(2022年6月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルミーン市で住民数十人が、シャーム解放機構とアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者に抗議するデモを行い、シリア軍との戦闘を再開するよう訴えた。

一方、ザルダナー村では、男性1人の遺体が発見された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市で正体不明の武装集団が住民を銃で撃ち殺害した。

AFP, June 10, 2022、ANHA, June 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2022、Reuters, June 10, 2022、SANA, June 10, 2022、SOHR, June 10, 2022、June 11, 2022などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブサイラ市でシリア民主軍部隊がダーイシュと見られる武装集団の襲撃を受け、兵士1人死亡、複数負傷(2022年6月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍部隊がダーイシュ(イスラーム国)と見られる武装集団の襲撃を受け、兵士1人が死亡、複数が負傷した。

AFP, June 10, 2022、ANHA, June 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2022、Reuters, June 10, 2022、SANA, June 10, 2022、SOHR, June 10, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県、ラッカ県を砲撃(2022年6月10日)

アレッポ県では、ANHA(6月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(6月10日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市均衡のマアラク村を砲撃した。

AFP, June 10, 2022、ANHA, June 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2022、Reuters, June 10, 2022、SANA, June 10, 2022、SOHR, June 10, 2022などをもとに作成。

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