首都ダマスカスのエジプト大使館前でデモ(2011年1月29日)

クッルナー・シュラカー(1月29日付)などによると、1月28日の活動家の呼びかけを受け、シリア人青年ががダマスカス県カフルスーサ区のエジプト大使館前で犠牲者の魂を追悼するためのロウソク・デモを実施した。

 

集まったのは約60人。

 

治安部隊が大使館前での座り込みを阻止し、その後解散を要請、解散した。

 

Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011
Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011
Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011

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アフバール・シャルク(1月29日付)によると、有識者・活動家が「チュニジアの革命とエジプトのインティファーダへのシリア有識者の激励」と題された声明を発表した。

声明は、以下のように表明した。

チュニジアの革命や他の国の民衆抗議行動の前には大いなる挑戦が待ち受けている。しかし我らが人民は自由の道へと導かれている。なぜならそれは抑圧者や、革命を脅かす者たちに対して人民を団結させる暴力によらない社会的・平和的レジスタンスだからである。

声明には、ミシェル・キールー氏、アーリフ・ダリーラ氏、アリー・ファルザート氏、ウマル・アミーラーラーイ氏、ウマル・クーシュ氏、ファーイズ・サーラ氏、ヤースィーン・ハーッジ・サーリフ氏など、無所属の反体制有識者・活動家40人が署名している。

 

Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011
Kull-na Shuraka', Janyary 30, 2011
Kull-na Shuraka’, January 30, 2011 

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反体制活動家のファーイズ・サーラ氏はクドス・プレス(1月29日付)の取材に対して、チュニジアとエジプトでのデモを、平和的、民主的な変革のための諸目的を実現しようとする民衆の抗議行動だと評価した。

サーラ氏は、そのうえで、シリアにおいて、自らが「ダマスカス宣言」の枠組みで長らく同様の要求を続けてきたことを強調した。

またこの要求に応えることで、シリアの国、政権、そして国民が強化されるとだろうと述べた。

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イスラーム無所属潮流のガッサーン・ナッジャール氏は、バッシャール・アサド大統領に対して「抜本的改革へのステップ」を踏むよう求め、シリア国民に、社会的公正を実現する立憲的・市民的・民主的・諮問的な国家をめざして平和的デモを呼びかけた。

アフバール・シャルク(1月30日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, January 29, 2011, January 30, 2011, February 3, 2011、Kull-na Shurakā’, January 30, 2011、Quds Press, January 29, 2011などをもとに作成。 

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム無所属潮流、「灰色のアレッポ県人民諸委員会」が抗議デモを呼びかける(2011年1月27日)

クッルナー・シュラカー(1月27日付)などは、シリア国内のブロガーがエジプトでの抗議行動を支持していると伝えた。

こうした動きに対して、ロイター通信(1月27日付)は、当局が携帯電話でのフェイスブックへのアクセスなどの規制を強化したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(1月27日付)、シリア・ニュース(1月27日付)などによると、シリアにおいてフェイスブックは、2007年11月26日以降ブロックされ閲覧不可能となっている。

しかし利用者はプロキシなどを駆使してアクセスを続けているという。

なお、全世界の利用者数5億人のうちアラブ世界では1800万人が利用しているとされる。

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イスラーム無所属潮流が声明を発表し、2月5日にダマスカス県の人民議会議事堂前での座り込みを呼びかけた。

イスラーム無所属潮流はまた、声明のなかで「(チュニジア、エジプトで)連続する革命の行進は止むことはなく、その前にいかなる障害もない」と主張した。

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「灰色のアレッポ県人民諸委員会」を名のるページがフェイスブックを通じて、2月5日午後6時からアレッポ市内のサアドゥッラー・ジャービリー広場での平和集会を呼びかけた。

Akhbar al-Sharq, January 27, 2011、The Damascus Bureau, January 27, 2011、Kull-na Shurakā’, January 27, 2011、Reuters, January 27, 2011、Syria-news.com, February 7, 2011などをもとに作成。

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アサド大統領がアレッポ市を訪問、『バアス』はチュニジアの政変を絶賛(2011年1月25日)

クッルナー・シュラカー(1月25日付)によると、バッシャール・アサド大統領は早朝、アレッポ市を訪問し、同地の有識者、思想家、研究家、学識者らと会談し、文化、科学、開発、福祉などをめぐって意見交換を行った。

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『バアス』(1月25日付)が社説でチュニジアの政変を絶賛した。

社説は、「民族的、国民的偉業」と称えたうえで、「アラブ民族をめぐる問題がチュニジアの国民、民主主義の問題と不可分である。より正確に言うのなら、(チュニジアでの)最近の成果のなかには、真の地平が隠れており、それは革命によって、チュニジアがアラブの歴史的・先駆的役割を取り戻すべくその前に開かれた。革命は、パレスチナ問題を筆頭とするアラブ民族の諸問題とともにあり、アラブの祖国全体を標的とする米国およびシオニズムの計画に対抗するためにある」と評した。

Akhbar al-Sharq, January 25, 2011、al-Baʻth, January 25, 2011、Kull-na Shurakā’, January 25, 2011, SANA, January 25, 2011などをもとに作成。

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アサド大統領はサンムール内務大臣、各地の警察高官と異例の会談し、チュニジア、エジプトなどでの民衆デモの波及抑止策について協議(2011年1月21日)

アフバール・シャルク(1月21日付)によると、バッシャール・アサド大統領はサイード・サンムール内務大臣、各地の警察高官と異例の会談を行い、チュニジア、エジプトなどでの民衆デモのシリアへの波及の抑止策について協議した。

Akhbar al-Sharq, January 21, 2011、Intelligence Online, January 21, 2011、UPI, January 21, 2011などをもとに作成。

 

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進歩国民戦線中央指導部が声明でチュニジアの政変を高く評価(2011年1月18日)

アフバール・シャルク(1月18日付)によると、進歩国民戦線中央指導部は、チュニジアの政変に関して声明を発表し、「国民的、民族的大義を遵守し、国を再建する…チュニジア国民の能力」を信じる、との意思を示した。

シリアの公式筋による意思表明はこれが初めて。

Akhbar al-Sharq, January 18, 2011より作成。

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アサド大統領は治安機関の長、各県の支局長らと会談し、各国のデモに関する国民の意見を聴取するよう指示(2011年1月17日)

クッルナー・シュアカー(1月17日付)によると、バッシャール・アサド大統領は治安機関の長、各県の支局長らと会談し、チュニジア、エジプト、アルジェリアでの民衆デモのシリアへの波及を予防するため、各国のデモに関するシリア国民の意見を聴取するとともに、汚職した職員を解任するよう指示した。

Akhbar al-Sharq, January 17, 2011、Intelligence Online, January 71, 2011、Kull-na Shuraka’, January 17, 2011、UPI, January 17, 2011などをもとに作成。

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アサド大統領は政令第12号を施行し、燃料費への補助金を引き上げる(2011年1月15日)

バッシャール・アサド大統領は政令第12号を施行し、2002年5月13日付政令第34号および修正条項に記載されている燃料費への補助金額を変更し、2月1日より月額630ポンドから月額1500ポンドに引き上げる。

また砂糖など生活必需品の価格の引き下げも決定した。

有線無線通信公社が固定電話料金の分割払いを認可した。

SANA(1月17日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, January 17, 2011、AKI, January 17, 2011、Kull-na Shuraka’, January 16, 2011などをもとに作成。

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アーリフ社会問題労働大臣は社会支援国民基金の対象を発表(2011年1月14日)

ディヤーラー・ハッジ・アーリフ社会問題労働大臣は、社会支援国民基金に関して、第1段階で、42万世帯に対して、社会支援金を支給し、その支援額は生活レベルに応じて四つに分類し、今年は総額で10億~12億シリア・ポンドにのぼり、各県の170の郵便局で支給されると発表した。

SANA(1月14日付)が伝えた。

Akhbar al-Sharq, January 14, 2011、Kull-na Shurakā’, January 15, 2011、SANA, January 14, 2011, Tishrīn, January 15, 2011などをもとに作成。

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タルトゥース県知事前で港湾職員数十人が抗議デモ(2011年1月4日)

タルトゥース県では、アフバール・シャルク(1月4日付)によると、タルトゥース市のタルトゥース県知事前で、港湾職員数十人が、運輸大臣によるラタキア港公社とタルトゥース港公社での製造従事者約60,000人の俸給表改訂と実質的な賃金削減に抗議するデモを行った。

(デモに対処するため、ムハンマド・ナージー・アトリー首相は1月半ば、俸給表改訂を取り消した。)

Akhbar al-Sharq, January 4, 2011, January 17, 2011、AKI, Jauary 17, 2011、ShukuMaku, January 4, 2011などをもとに作成。

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