シリア国内の暴力(2014年7月22日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けた。

同監視団によると、シリア軍は「シリア砂漠に拠点を置くイラン軍基地」(原語を直訳)に対して、シャーイル・ガス採掘所一帯のダーイシュ拠点を迫撃砲とミサイルで攻撃するよう支援要請した、という。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がハーリム市を制圧、また別のジハード主義武装集団が占拠するアズマーリーン村を包囲した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するバーブ市に対して、シリア軍が空爆を行い、女性2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するブーカマール市各所をシリア軍が空爆した。

シリア軍は、またダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ファルースィーヤ地区の複数カ所を砲撃し、ダーイシュ戦闘員多数が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、工業地区、タムウィーン交差点、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、カフターニーヤ市郊外のジャズア村奪還をめざす西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザブラターニー地区の複数カ所に迫撃砲弾少なくとも10発が着弾し、複数の死傷者が出た。

またこれを受け、シリア軍がジャウバル区に対して10回以上にわたり空爆を行うとともに、国防隊とともに同地区でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍が同地を空爆、砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ムライハ市への空爆を行っていたシリア軍戦闘機がジャルマーナー市に駐留するシリア軍部隊を誤爆し、市民、軍人数十人が負傷した、という。

これに関して、ARA News(7月22日付)は、何者かが撃った迫撃砲弾複数発が着弾したと報じた。

一方、SANA(7月22日付)によると、マガッル・ミール町、シャイフーニーヤ農場、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、ダーライヤー市、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町、ジャースィム市、ヌアイマ村、ナワー市、ジャービヤ丘を軍が「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、インヒル市、タッル・ムタウワク・サギール、タッル・ムタウワク・カビール、サマン丘、スラヤー村、ウンム・ハウラーン丘、ジャースィム市、ヤードゥーダ村・アトマーン村街道、ハッラーブ・シャフム村、ブスラー・シャーム市、西ガーリヤ村、フラーク市、シャイフ・サアド村、ダーイル町、ヌアイマ村、ダルアー市マンシヤ地区、ダーヒヤト・ヤルムーク区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦するなか、軍がサラミーヤ市北部のマブウージャ村、ハナーフィス村、サアン村、下ムハッラム村、ビッリー・シャルキー村、タッル・アブドゥルアズィーズ村に進軍、同地を制圧した。

一方、SANA(7月22日付)によると、アカーリブ村、マブジューア村、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市・トゥウーム村間の街道、マアッラト・ヌウマーン市周辺(ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地の近郊)を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(7月22日付)によると、バシーリーヤ村、バーブ・ハワー国境通行所周辺、バイダル・シャムスー村、バサーミス村畜産農場地区、タッラト・カリーマ村、クマイナース村、カフルルーマー村、カフルナジュド村、ムナイズィラ村、マアッルバリート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区、シャッアール地区ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区、ラーシディーン地区を「樽爆弾」などで空爆し、子供4人を含む10人が死亡した。

またアレッポ市ラーシディーン地区では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

アレッポ市郊外では、カフルハムラ村、カフルナーハー村、アターリブ市・カフルヌーラーン村間を軍がミサイルなどで空爆、またアレッポ市西部郊外にあるジハード主義武装集団の検問所で爆発があり、戦闘員3人が死亡、8人が負傷した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村一帯で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍が「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月22日付)によると、カフルダーイル村、カフルヌーラーン村、カラム・ダアダア村、バーブ市、ハーン・アサル村南部、カフルナーハー村、アレッポ市アイン・タッル地区、カッラーサ地区、カーディー・アスカル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、ハサカ市シネマ・カイロ通り(キリスト教徒が多く住む街区)の酒屋近くに何者かが爆弾を仕掛け爆破させ、女性1人、子供1人を含む住民4人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、クードナ・ダム周辺、アイン・バーシャー村、ウーファーニヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月22日付)によると、サラーム・ガルビー村、ハタムルー村、ウカイリバート町分岐路北、タラフ村、タッルドゥー市、ブライジュ村、ハスヤー町西部、ラスタン市、タルビーサ市、クサイル市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き(2014年7月22日)

ラジオ・ロザナ(7月22日付)は、シリア政府がトルコのイスタンブール市にシリアの反体制活動家の放免とシリアへの帰国を調整するための事務所を立ち上げたと報じた。

同事務所所長を名乗るナーディル・アズィーズ氏によると、この事務所は「道を誤り、騙されたものが、自らの状況を改善し、祖国に帰国することを支援する」ために設置されたという。

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スライマーン・アッバース石油鉱物資源大臣は声明を出し、2011年の紛争勃発以降のシリアの石油部門の直接損害の総額が5,700億シリア・ポンド(35億米ドル)に、関連する被害総額が2兆9,540億ポンド(179億ドル)に達すると発表した。

AFP(7月22日付)が伝えた。

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シリア・アラブ・テレビ(7月22日付)は、郵便切符がアサド大統領の再選を記念した記念切符を7月23日から発売する、と告知した。 

ARA News, July 22, 2014
ARA News, July 22, 2014

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Radio Rozana, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月21日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市郊外のジャブナ村周辺で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またアイン・アラブ市東部のスィービー・カッラーン村・アフマディーヤ村間で人民防衛隊がダーイシュを要撃、これに対してダーイシュはクーブルラク村、ジャルン村、フッリーヤ村、サルズーリー村を砲撃した。

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ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州はツイッターで、ヒムス県シャーイル・ガス田の採掘所での戦況を報告、「ヌサイリー派300人以上を殺害した」と主張し、写真多数を公開した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同地を空爆した。

一方、SANA(7月21日付)によると、マシュラファ村郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町郊外無人地帯、ザバダーニー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アッバースィーイーン広場に近いジャウバル区の複数カ所で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍検問所を制圧・交戦、これに対して軍は同地一帯を空爆、アッバースィーイーン地区に迫撃砲の流れ弾複数発が着弾した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ワーズィイーヤ村各所をシリア軍が砲撃した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ザアフラーナ村、ラスタン市、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、ウンム・シャルシューフ村、アブー・サナースィル丘郊外、ウワイド農場、ウワイス農場、タルビーサ市、アスィーラ村、ジャズル・ガス採掘所、ヒルバト・アルシューナ村、ウンム・リーシュ村、イッズッディーン町、ヒムス市ワアル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月21日付)によると、ムーリク市で軍と「自由シリア軍」が交戦、軍兵士10人と反体制武装集団戦闘員9人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人と子供1人が死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市各所を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、県西部で軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(7月21日付)によると、アトマーン村、イブタア町、タファス市・アトマーン村街道、フラーク市、インヒル市、ヒルバト・ガザーラ町南部、ナワー市、ダーイル町、ジャースィム市・ナワー市街道、シャイフ・サアド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SLN(7月20日付)によると、ハフサルジャ村で武力衝突を続けてきたシャームの民のヌスラ戦線とシリア革命家戦線が和解し、双方の責任者を処罰することなどで合意した。

一方、SANA(7月21日付)によると、ムシュミシャーン村、アリーハー市一帯、ナフラ村、クーリーン村、ムナイズィラ村、カフルルーマー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA(7月21日付)によると、ダマスカス郊外県、ダルアー県、イドリブ県、ハマー県、ダイル・ザウル県、クナイトラ県、ハサカ県、ラッカ県で反体制武装集団元メンバー149人が投降し、その後釈放された。

うち105人はハサカ県での投降者だという。

AFP, July 21, 2014、AP, July 21, 2014、ARA News, July 21, 2014、Champress, July 21, 2014、al-Hayat, July 22, 2014、Kull-na Shuraka’, July 21, 2014、al-Mada Press, July 21, 2014、Naharnet, July 21, 2014、NNA, July 21, 2014、Reuters, July 21, 2014、SANA, July 21, 2014、SLN News, July 21, 2014、SMART News, July 21, 2014、UPI, July 21, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月20日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス田の採掘所一帯をシリア軍が空爆、また同地一帯でシリア軍特殊部隊と国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、軍特殊部隊がダーイシュの戦闘員を放逐、ガス採掘所一帯を制圧する一方、シリア軍戦闘機が同地への空爆を続け、ダーイシュ戦闘員数十人を殲滅、これに対してダーイシュは軍の拠点などを砲撃した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍所属の騎兵部隊「砂漠の鷹」の兵士65人が死亡した。65人の死亡については、シリア軍による誤爆だとする情報、ダーイシュとの戦闘で戦死したとする情報が錯綜しているという。

一方、ダーイシュによるシャーイル・ガス田の採掘所制圧の背景として、採掘所に駐留していた士官複数名が離反し、ジャハール油田方面に逃走したことが原因だとの情報が流れているという。

他方、SANA(7月20日付)は、西サラーム村、ウンフ・サフリージュ村、シャーイル山(ハマー県)西部一帯(シャーイル・ガス田の採掘所一帯)、ジャズル・ガス採掘所周辺、ウカイリバート町周辺、カルヤタイン市東北部、クサイル市郊外、タッルドゥー市、ファルハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと報じた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、クーリーヤ市で、ジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)に武器を引き渡した。

またダイル・ザウル市のラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区では、ダーイシュとシリア軍が交戦した。

これに関して、ARA News(7月20日付)は、ダイル・ザウル市の航空基地で、シリア軍と反体制武装集団が砲撃を応酬し、「自由シリア軍」戦闘員1人が死亡したと伝えた。

またシリア軍は、ダーイシュが占拠するシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村を空爆する一方、アイン・ジュムア村近郊の第137旅団基地近くでダーイシュと交戦し、兵士4人が死亡、さらにムサッラブ村では、ダーイシュが地元の部族民兵と交戦したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフタリーン市周辺で、クルド人戦線旅団、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュによる砲撃でヌスラ戦線の戦闘員ら17人が死亡した。

一方、アイン・アラブ市郊外のヤバーディヤト・ファユーニタ村、アフマディーヤ村、ビールカンヌー村、ジャルバ村では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を砲撃、またハルバ村では両者が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、アフバール・アーン(7月20日付)によると、ヤルダー市で自爆テロを行おうとしたダーイシュ(イスラーム国)のアミールを名乗るアブー・ドゥジャーナ氏がイスラーム戦線との交戦で死亡、これを受けダーイシュはダマスカス県タダームン区方面に逃走した。

その他の暴力

スマート・ニュース(7月20日付)によると、イドリブ県の対トルコ国境に位置するバーブ・ハワー国境通行所で、イスラーム軍とハズム運動が交戦、同刑務所が閉鎖された。

オリエント・ネット(7月20日付)によると、戦闘は、ハズム運動が国境通行所にシャーム自由人イスラーム運動と合同の検問所を設置することを要求したことに対し、シャーム自由人運動が通行所を占拠したことをきっかけとしていたという。

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ハマー県では、スマート・ニュース(7月20日付)によると、ムーリク市周辺で、軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦し、双方合わせて10人以上が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区を軍が砲撃、同地区周辺でジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルナジュド村西部、アレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村郊外で、軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦、軍が2回にわたって空爆を行った。

またハイヤーン町、カフルハムラ村などに対して、軍が未明に「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月20日付)によると、アブティーン村、カブターン・ジャバル村、フール村、シャイフ・サイード村、カフルハーシル村、マーイル町、アナダーン市、ダイル・ハーフィル市、カフルハムラ村、自由貿易地区、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市ラームーサ地区、カルム・マイサル地区、フルワーニーヤ地区、旧市街、ハナーヌー地区、カースティールー地区、ジャンドゥール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイル町一帯を軍が「樽爆弾」で攻撃した。

ARA News(7月20日付)によると、アトマーン村での軍との戦闘で、「自由シリア軍」戦闘員8人が死亡した

一方、SANA(7月20日付)によると、ヒルバト・ガザーラ周辺、シャイフ・サアド村、タッル・サイフ村、スーラ町、インヒル市、ジーザ町、西ガーリヤ村、東ガーリヤ村、アトマーン村およびその周辺、ブスル・ハリール市、ウンム・マヤーズィン町、タッル・フドル村、ヤードゥーダ村・タファス市街道、タファス市・アトマーン村街道、サイダー町街道、タファス市、ダルアー市郵便局周辺、ハマーディーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月20日付)によると、ジャウバル区周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月20日付)によると、ダマスカス県ジャウバル区に面するザマルカー町、アルバイン市のほか、アーリヤ農場、カフルバトナー町、ムライハ市周辺、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市、マシュラファ村郊外の無人地帯(対レバノン国境地帯)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月20日付)によると、ダフル・カッサール地区、ウンム・バーティナ村、ウーファーニヤー村、マジュダリヤー村東部、キンサッバー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月20日付)によると、アルバイーン山周辺、フライカ村、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、タッル・ディーニート周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県郊外県で活動するタウヒード旅団に属するサイフ・イスラーム大隊のムハンマド・ウライト司令官を名乗る人物が、イランのアーラム・チャンネル(7月20日付)に出演し、シリア軍に投降し、政権と和解したと発表した。

Kull-na Shuraka', July 20, 2014
Kull-na Shuraka’, July 20, 2014

AFP, July 20, 2014、Akhbaral-An, July 20, 2014、al-‘Alam, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Orient.net, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、SMART News, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き(2014年7月20日)

ナジャーフ・アッタール文化政策担当副大臣は、アサド大統領の前で憲法宣誓を行い、副大統領に正式に就任した。

SANA(7月20日付)が伝えた。

SANA, July 20, 2014
SANA, July 20, 2014

AFP, July 20, 2014、AP, July 20, 2014、ARA News, July 20, 2014、Champress, July 20, 2014、al-Hayat, July 21, 2014、Kull-na Shuraka’, July 20, 2014、al-Mada Press, July 20, 2014、Naharnet, July 20, 2014、NNA, July 20, 2014、Reuters, July 20, 2014、SANA, July 20, 2014、UPI, July 20, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月19日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が18日晩から、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されたシャーイル・ガス採掘所奪還に向けた軍事作戦を開始し、ダーイシュ戦闘員40人を殺害し、ガス採掘所の複数カ所を奪還した。

軍側も兵士11人が死亡した。

同監視団によると、17日以降の同ガス採掘所一帯での死者数は、民間人(11人)、国防隊隊員、守兵などを270人にのぼり、そのほとんどがダーイシュによって銃殺処刑されたのだという。

また90人以上の消息が不明のままだという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、17日のタブカ市での処刑に続き、ラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)が姦通罪を犯したとする女性を石打の刑に処し、死亡させた。

住民は公開処刑への参加を拒否し、処刑はダーイシュ・メンバーが行ったという。

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クッルナー・シュラカー(7月19日付)は、ラッカ県サブハ市やタッル・アブヤド市郊外などで、ダーイシュ(イスラーム国)が「イスラーム教徒の家コンテスト」と銘打った抽選会や、移動式映画館などの娯楽を提供していると報じた。

抽選会の1等賞品は、ドラム缶を改造した「旧式の手作り洗濯機」で、移動式映画館ではカリフ制についての宣伝、アブー・バクル・バクダーディー氏の演説などが放映されているという。

Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014
Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014
Kull-na Shuraka', July 19, 2014
Kull-na Shuraka’, July 19, 2014

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するハリータ村で、シリア軍、国防隊がダーイシュなどからなるジハード主義武装集団と交戦、またシリア軍が県西部一帯を空爆した。

またシリア軍はアイヤーシュ村周辺から撤退、これを受けダーイシュがアイン・ブージュムア村一帯を制圧した。

一方、SANA(7月19日付)によると、シリア軍はアイヤーシュ村、アイン・ブージュムア村を制圧し、ハリータ村、シュマイティーヤ町、ムハイミーダ村を占拠するダーイシュ(イスラーム国)に対抗した。

またダイル・ザウル市ハウィーカ地区に侵入しようとした「テロリスト」17人をシリア軍が殲滅、またラシュディーヤ地区でも、武装テロ集団と交戦し、サウジ人戦闘員らを殲滅したという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町西部のアーリヤ村・アーミリーヤ村間の高地にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が攻撃し、ダーイシュ戦闘員5人と人民防衛隊隊員2人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市内の市場で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、11人が死亡、25人が負傷した。

『ハヤート』(7月20日付)によると、爆発は、同地で活動する武装集団9組織が共同声明で、ダーイシュ(イスラーム国)の解体、武器の引き渡し、投降を求めた直後に発生し、ダーイシュとイスラーム戦線の緊張が高まっているという。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャブアー町郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、ザバディーン市郊外、ムライハ市郊外を軍が空爆、またムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月19日付)によると、ハラスター市、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場、ザバディーン市、ナシャービーヤ農場、ラアス・マアッラ町北西部、ザバダーニー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部および東部で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、またタイバト・イマーム市周辺を軍が空爆、砲撃した。

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ダマスカス県では、SANA(7月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月19日付)によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区、バッラート地区、カールフール地区、ICARDA西部、カフルナーハー村、サミーリーヤ村、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、アターリブ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月19日付)によると、アブー・サナースィル丘北東部、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市、タッルドゥー市、ファルハーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タルビーサ自由人旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月19日付)によると、タファス市、ヌアイマ村、ムザイリーブ町、タイバ町、アトマーン村・タファス市・ヤードゥーダ村交差点、アトマーン村、ダーイル町、ズィムリーン村・サムリーン村交差点、ダルアー市ビイル・ウンム・ダラジュ地区周辺、電力公社周辺、インヒル市、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月19日付)によると、アリー村、カフルナジュド村、カフルラーター村、ナリラヤー村、ビンニシュ市、ハルジャナーズ村、クマイナース村、ミシュミシャーン村、カスタン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月19日付)によると、ウーファーニヤー村、アブー・シャッター村、ウンム・バーティナ村・アジュラフ村街道、西サムダーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(7月19日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き(2014年7月19日)

アサド大統領は2014年布告第228号を発し、ナジャーフ・アッタール副大統領を文化政策担当副大統領として再任した。

なお、外務情報政策担当であったファールーク・シャルア副大統領(2006年2月)は再任されなかった。

SANA, July 19, 2014
SANA, July 19, 2014

AFP, July 19, 2014、AP, July 19, 2014、ARA News, July 19, 2014、Champress, July 19, 2014、al-Hayat, July 20, 2014、Kull-na Shuraka’, July 19, 2014、al-Mada Press, July 19, 2014、Naharnet, July 19, 2014、NNA, July 19, 2014、Reuters, July 19, 2014、SANA, July 19, 2014、UPI, July 19, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月18日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されたシャーイル・ガス採掘所奪還に向けて、シリア軍がヘリコプターなど増援部隊を派遣した。

なおシリア人権監視団は、シャーイル・ガス採掘所に対するダーイシュの襲撃・制圧(17日)によって、守衛、国防隊隊員ら少なくとも115人が殺害・処刑され、約270人の消息が不明のままだと発表した。

また同地に展開していたシリア軍は、シャーイル・ガス採掘所とヒジャール油田の間に位置する拠点から撤退したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブー・サラーヤー部族が暮らすシュマイティーヤ町、アイヤーシュ村、ハワーイジュ・シャーミヤ村、ハリータ村、ズガイル・シャーミヤ村、ムサッラブ村、アナバ村、タリーフ村を制圧した。 これに対して、シリア軍はハリータ村を3度にわたって空爆した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区でダーイシュ(イスラーム国)がイスラーム戦線と交戦、民間人1人が死亡、ダーイシュはダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市方面に後退した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ハミース市北部郊外で、軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。 またARA News(7月18日付)によると、シリア軍第121連隊と国防隊が、ダーイシュによって占拠されているミールビーヤ村(シャッダーディー市郊外)への突入を試みた。

このほか、タッル・タムル町郊外のマナージール村近郊では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュの拠点を攻撃、人民防衛隊隊員3人とダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアアザーズ市を3回にわたり空爆する一方、ジハード主義武装集団がガイトゥーン村、ハラファトリー村を砲撃した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ラアス・マアッラ町郊外の無人地帯をシリア軍が空爆、また同地一帯やヤルダー市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ザバディーン町郊外、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、アッブ農場、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、マシュラファ村郊外の無人地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が6回にわたって空爆し、ジハード主義武装集団の戦闘員3人を殺害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、同地一帯にシリア軍が12回にわたり「樽爆弾」などを投下した。

また、カフルズィーター市広報局メンバーを名乗る活動家が、シリア軍によって塩素ガスが装填された「樽爆弾」が投下されたと主張した。

一方、SANA(7月18日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヒーシュ殉教者旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区に「樽爆弾」を投下した。 一方、SANA(7月18日付)によると、アレッポ市ジュダイダ地区、自由貿易地区、カフルハムラ村、フライターン市、マーリア市、ナアナーイー村、ハーン・アサル村、アンジャーラ村、ハイヤーン町、ジュッブ・サファー村、マンスーラ村、ズィルバ村、ICARDA周辺、タッル・リフアト市、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、インザーラート地区、シャッアール地区、シュカイフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月18日付)によると、ハサカ市の複数カ所でにシックルディスタン移行期民政局アサーイシュ本部、ハサカ消防隊本部、アズィーズィーヤ地区検問所、バンクー遊園地検問所を狙った爆発が発生した。

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クナイトラ県では、SANA(7月18日付)によると、カフターニーヤ町、ウーファーニヤー村、ウンム・バーティナ村、クルーム丘・ジャバー、アブー・イスマーイール農場、クードナ・ダム周辺、タッル・マハッス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月18日付)によると、ダルアー市内各所、ブスラー・シャーム市、サムリーン村、フラーク市、ヌアイマ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月18日付)によると、ヒルバト・シャイハー村、ワーディー・カフフ村、ウンム・シャルシューフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月18日付)によると、カフルナジュド村、バサーミス村、ナリラヤー村、アルバイーン山周辺、サルマーニーヤ村周辺、ビンニシュ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 18, 2014、AP, July 18, 2014、ARA News, July 18, 2014、Champress, July 18, 2014、al-Hayat, July 19, 2014、Kull-na Shuraka’, July 18, 2014、al-Mada Press, July 18, 2014、Naharnet, July 18, 2014、NNA, July 18, 2014、Reuters, July 18, 2014、SANA, July 18, 2014、UPI, July 18, 2014などをもとに作成。

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アサド大統領の就任演説(2014年7月17日追記)

ハサカ県では、ARA News(7月18日付)によると、ハサカ市中心街で、アサド大統領の就任演説を支持するデモが行われ、バアス党員や公務員が参加した。

 

Kull-na Shuraka', July 18, 2014
Kull-na Shuraka’, July 18, 2014

 

ARA News, July 18, 2014をもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月17日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市に近いシャーイル・ガス田の採掘所をダーイシュ(イスラーム国)が16日深夜に襲撃し、シリア軍と交戦の末、同地を制圧した。

この戦闘でガス採掘所を警備していた守衛23人が死亡、また軍兵士、手兵、国防隊、労働者、技術者約340人がダーイシュによって捕捉された。

一方、ダーイシュに近い「アブー・ビラール」を名乗る活動家は、AFP(7月17日付)に対して、この戦闘でダーイシュ戦闘員15人が死亡したと述べた。

この活動家によると、襲撃は自爆攻撃をもって開始され、ダーイシュがガス採掘所の8つの検問所を占拠していったのだという。

これに関して、タラール・バラーズィー県知事は、AFP(7月17日付)に、シャーイル・ガス田の採掘所がダーイシュによって制圧されたことを認めるとともに、軍が奪還のための作戦を行っていることを明らかにした。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市各所で、ジハード主義武装集団の司令官4人と戦闘員11人を逮捕した。

またダーイシュは、ティヤーナ村郊外の油田3カ所の返還を求める同村住民5人を逮捕した。

『ハヤート』(7月18日付)によると、ティヤーナ村郊外の油田は、ダーイシュによって制圧される以前は、地元評議会によって管理され、その収益が住民に配分されていたという。

さらに、ティーム油田に向かう街道で、旅客バスに仕掛けられた爆弾が爆発し、女医1人が死亡した。

このほか、クーリーヤ市では、ダーイシュへの武器引き渡し拒否を訴えるデモが発生した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ミスラーバー市でイスラーム軍(イスラーム戦線)とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、イスラーム軍戦闘員1人が死亡した。

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ラッカ県では、ARA News(7月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市郊外のクーバルラク村、フッリーヤ村を襲撃し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ラッカ革命家旅団と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がムライハ市包囲解除をめざすシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と、同市およびその周辺で交戦した。

またシリア軍は、カフルバトナー町、ザバダーニー市を空爆した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ムライハ市およびその周辺、ザバディーン農場、ジスライン農場、カフルバトナー町、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、カーラ市郊外の無人地帯、マシュラファ村郊外の無人地帯、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍が未明にサラーキブ市、ハーミディーヤ航空基地周辺で活動するジハード主義武装集団に対して、「樽爆弾」などで空爆した。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線は、ジスル・シュグール市郊外のザンバキー村で反体制武装集団と交戦し、同村を制圧した。

一方、SANA(7月17日付)によると、バシーリーヤ村、マルアンド村、ジュダイダ村、サルマーニーヤ村、カンスフラ村、サルジャ村、ズィーター村、アルバイーン山周辺、カフルルーマー村、タッルマナス村、ダイル・ガルビー村、マアッルシューリーン村、ジャルジャナーズ町、マアッルシャマーリーン村、バーラ村、バザーブール村、カフルラーター村、ビンニシュ市周辺、サイルーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市南部および東部、ドゥワイル・アクラード村一帯で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が同市各所を10回にわたって空爆した。

この戦闘で、ヌスラ戦線側の戦闘員11人と、シリア軍の中尉1人、ヒズブッラー戦闘員3人(うち司令官1人)が死亡した。

またヌスラ戦線らは、タイバト・イマーム市周辺を迫撃砲で攻撃、これに対して軍は、ウカイリバート町、カスタル村、ハディーラ村、ハマーダト・ウマル村を空爆、3人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カッサーア地区、バーブ・トゥーマー地区に迫撃砲弾複数発が着弾した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街のウマイヤ・モスク周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍兵士5人が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、アレッポ市旧市街、ラームーサ地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、インザーラート地区、アルド・マッラーフ地区、タッル・ジャビーン村、バヤーヌーン町、ジャバル・バドルー村、タッルアラン村、ラスム・アッブード村、シャイフ・アフマド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市、ジャースィム市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

またブスラー・シャーム市に未明、ロケット弾が着弾し、子供1人を含む2人が死亡した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ブスラー・シャーム市、フィキーア村、インヒル市、ヤードゥーダ村、サムリーン村・ズィムリーン村交差点、ヌアイマ村、西ガーリヤ村、アトマーン村、ウンム・マヤーズィン町、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、西サムダーニーヤ村周辺、クルーム丘回廊で、軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月17日付)によると、ビイル・アジャム村、マジュドゥーリヤー村、クードナ・ダム周辺、アジュラフ村、ラスフ・ハワーリド村、ウンム・バーティナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月17日付)によると、スルターニーヤ村、西サラーム村、ウンム・シャルシューフ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 17, 2014、AP, July 17, 2014、ARA News, July 17, 2014、Champress, July 17, 2014、al-Hayat, July 18, 2014、Kull-na Shuraka’, July 17, 2014、al-Mada Press, July 17, 2014、Naharnet, July 17, 2014、NNA, July 17, 2014、Reuters, July 17, 2014、SANA, July 17, 2014、UPI, July 17, 2014などをもとに作成。

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アサド大統領の就任演説(2014年7月17日)

SANA(7月17日付)は、バアス党ダマスカス大学支部が同大学内で、アサド大統領の就任演説(16日)への支持を表明する集会を主催し、学生らが参加したと報じた。

またラタキア市でも、同様の集会が開かれ、一般市民らが参加したという。

AFP, July 17, 2014、AP, July 17, 2014、ARA News, July 17, 2014、Champress, July 17, 2014、al-Hayat, July 18, 2014、Kull-na Shuraka’, July 17, 2014、al-Mada Press, July 17, 2014、Naharnet, July 17, 2014、NNA, July 17, 2014、Reuters, July 17, 2014、SANA, July 17, 2014、UPI, July 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領の就任演説(2014年7月16日追記)

クッルナー・シュラカー(7月16日付)は、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長が、16日に首都ダマスカスの人民宮殿で行われたアサド大統領の就任演説に招待された市民の最前列に着席していたとしたうえで、同議長が近くファールーク・シャルア副大統領の後任の副大統領に任命されることを示す兆候だと報じた。

マムルーク議長は、共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師、ムハンマド・ナースィーフ副大統領補に挟まれるかたちで着席していた。

Kull-na Shuraka', July 16, 2014
Kull-na Shuraka’, July 16, 2014

Kull-na Shuraka’, July 16, 2014をもとに作成。

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アサド大統領の就任演説(2014年7月16日)

就任演説

6月3日に投票が行われた大統領選挙で当選したアサド大統領は、ダマスカス県の人民宮殿で3期目(2012年2月新憲法のもとでは1期目)の就任演説(https://www.youtube.com/watch?v=dZEmfpXspJU)を行った。

就任演説はこれまで人民議会議事堂で議員を前に行われていたが、今回は人民宮殿において一般市民が傍聴するなかで行われた。

会場にはジョルジュ・ワッスーフ氏、ドゥライド・ラッハーム氏、ラシード・アッサーフ氏、バッサーム・クーサー氏、ジルジス・ジャッバーラ氏、アッバース・ヌーリー氏、アイマン・ザイダーン氏、サラーフ・フワーヒルジー氏、ワーイル・ラマダーン氏、ディーマー・カンダルファト氏ら芸能人も招聘された。

Kull-na Shuraka', July 16, 2014
Kull-na Shuraka’, July 16, 2014

またアサド大統領は、シリア国内に現存する最古のコーラン(ダマスカス県にあるカダム・モスクのシャイフ、サーリフ・ビン・フサイン・ブン・アブドゥルカーディル・タキー・カフルスィースィーが1780年に制作した写本)に手をかざし、就任宣誓を行った。

就任演説におけるアサド大統領の主な発言は以下の通り:

「3年と4ヶ月…。一部の人々があなた方の代表だとして「国民は…を望む」と主張した…。数年にわたり、彼らは発言し、行動し、そして幻想に埋没した。これに対して、あなた方国民は現実を作り上げた。彼らは革命を望んだが…、あなた方こそが真の革命家だ。あなた方の革命、そしてあなた方の勝利よ、おめでとう。あなた方が身を置くシリアよ、おめでとう」。

「あらゆるヘゲモニーと敵対行為に抵抗してきたシリアの人民よ、おめでとう…。信任投票と選挙に対するあらゆる恐怖とテロに抵抗し、戦火のなかで自らの権利を行使し、敵対行為を頓挫させたシリアの人民よ、おめでとう…。彼らの醜い顔は、自由や革命といった仮面が落ちたことで白日のもとに曝されたのだ」。

「あらゆる嘘、ねつ造にもかかわらず、世界はあなた方の声(投票)を耳にした。あなた方は真の声をあげ、世界に真実を見せた…。この選挙(大統領選挙)は世界の他の場所とは異なり、単なる政治的プロセスではなく、全方位的な戦いだった…。祖国の敵にとって、それは国家の正統性を奪い、シリア国民が自らを統治できない分裂した弱い存在だということを示し、そのうえでさまざまな口実で干渉を正当化するための手段だった」。

SANA, July 16, 2014
SANA, July 16, 2014

「しかし我々にとって、この選挙は、祖国への真の所属を宣言するものだった…。選挙は主権、正統性、自決、国民の尊厳を防衛するための戦いだった。また選挙に多くの国民が参加したことで、あらゆる形態のテロに対抗する主権が信任された。多くの人々にとって誰が勝つかは重要ではなかった。重要なのは誰が負けるかだった。あなた方は投票によってテロリストを敗北させたのだ。また彼らとともに、その手先となってきたシリア人を敗北させたのだ」。

「国外で行われた選挙に関して言うと…、在外居住者や避難民といった在外シリア人は…自らの言葉を述べ、世界を驚かせた…。在外シリア人は選挙を通じて、心も魂もシリア人であることを宣言したのである」。

「多くのシリア人にとって大統領選挙は銃弾のようなものであり、それはテロリストとその背後にいる者たちの胸を打ち抜いた。数百万という銃弾が放たれ…、政治、情報、石油の帝国主義は純粋で偽りのない愛国的な姿勢を前に何もできないことが明らかになった…。憲法の適用は、祖国、その統合、さらには安定を守るもっとも重要な手段である。それゆえ彼ら2人(大統領選挙に立候補した対立候補2人)には祝辞を述べたい。なぜなら、勝者が誰になるのかといったことを度外視して、この状況下で選挙に出馬することが、人民の勝利であり、祖国の勝利となるからだ。また迫撃砲、脅迫、戦火に立ち向かったすべてのシリア人に祝辞を述べたい…。この勝利は、殉教者、負傷者、そして辛抱強い遺族なくしては実現しなかった」。

「シリア国民に対して行われているこの戦争は、汚れた戦争だ…。我々は今日、未来を見据えている…。未来は国民以外の誰のものでもないという信頼をもって未来に向かって進んでいる」。

「植民地主義的西欧は、いまだ植民地主義的だ。方法が違えど、本質は一つだ。西欧とその取り巻きであるアラブ諸国政府は、自らの計略において頓挫した。ただしこれは、彼らが別の目標のために、シリアを消耗させることを止めるという意味では決してない。自らが計画した政治目標をさまざまなかたちで実現しようとしているだけだ」。

「今日のイラク、そしてシリア、レバノン、そして偽りの春を被ったすべての国において我々が目にしているものは、我々がこれまで何度も繰り返し警鐘をならしてきたことが正しかったことを具体的に示しているものではないのか? 我々は近く、テロを支援してきたアラブ諸国、地域諸国、西欧諸国が高い代償を払うことを目にするだろう。そして彼らの多くが遅きに失したと考えることだろう。シリア国民が祖国防衛のために行っている戦いが、領外へと至り、同じテロに早晩曝されることになる多くの国の国民を守るものであるということを理解するだろう…。西欧とその同盟者が、遅きに失したということ以外、誤った経験から教訓として学び取らないからといって、我々も同じようにしていてよいのか…? ことは春などではなく、また自由、民主主義とも無縁だった」。

「我々は、二つの路線を並行して行うことを決定してきた。容赦ないテロの撲滅と、誤った道を正したい者との国内での和解の実施、である。我々は当初から、問題の解決策が純粋にシリア的な解決策であると理解してきた。そこにおいて部外者が果たすべき役割はないと理解してきた…。多くの人々が武器を捨て、復帰し、軍とともに戦い、祖国防衛のために犠牲となっている。騙された人たちに繰り返し呼びかけたい、武器を捨てよと…。我々を裏切って外国に出た者、手先、腐敗した者には関心はない。我々はこうしたものを国から一掃した。彼らにはもはや居場所などない…。外国で戦争を終わらせようと期待している者は夢想家だ。いわゆる概念としての「政治的解決」とは、国内の和解のうえにうち建てるものだ」。

「国民和解は国民対話と矛盾するものではないが、それにとって代わるものでもない。国家はさまざまな政治勢力、政党、社会勢力と対話を始めてきた…。それは網羅的であり、国が現在置かれている状況に関わるものではない。それは祖国の未来、あらゆる領域における国家建設をめぐるものであり、現下の危機に関わるもの、そうでないものいずれもが議論される…。しかしこの対話には、愛国心のない勢力は含まれない。彼らは当初、対話することから逃げ、(パワー・)バランスを変化させるという賭けに出た…。これらの勢力は愛国心…を主張する一方で、外国からの支援…の見返りとしてテロリストの活動を包み隠すような立場をとろうとしてきた」。

「他人を犠牲にして自分だけの利益のために行動する利己的な者たちに話を移そう。こうした人々を我々はこの危機において多く見てきた…。彼らはその危険度においてテロリストと同じだ…。制度、法律の発展について話す代わりに、道徳について話せばよいというものではなく、また国家がそうすることの責任を逃れることも正当化されない。道徳や文化が基礎をなすのであれば、国家の行政や制度の発展は建物のようなものなのだ。しっかりとした基礎がない建物は、すぐに倒れてしまう。以上のことから、我々はこの二つの問題が結びついているとみなしすことで、汚職について話をすることができるようになる。汚職とはあらゆる社会、国家にとって最大の脅威だ。財政面、行政面での汚職の根底には道徳的汚職がある。この二つの汚職はもっとも危険な腐敗、すなわち愛国面での腐敗をもたらし、これによって、祖国とその血を…売り渡すような者が現れる」。

「汚職撲滅を国家機関、社会全体における今後の我々の最優先課題としよう。高官だけでなく、我々個々人すべてにとっての優先課題としよう」。

「復興が今後の段階における経済の主題となる。我々はみながこの点において努力を集中させ、同時に復興を貫徹させ、支援することになるすべてのセクターを復興させるために活動することになろう。ここで私は、知的労働、中小規模の産業に力点を置きたい…。加えて、国政セクター、農業セクターを二大戦略セクターとして重視し続ける…。我々が復興と言うとき、それは今後の段階の経済を指している。このように言うことは、現下の問題が終わるまで待つことだというに理解されるものではなく、我々は今日、始めなければならない」。

「今日から、我々は新たな段階を迎える。そのなかでも重要なのは、祖国の防衛、道徳面、心理面、物質面での祖国の復興についてコンセンサスに達することである。またもっとも重要なのは、テロ根絶についてコンセンサスに達することである…・それには今後の段階において、我々の努力を倍増させる必要がある。そしてそれは、国民と政府が相互関係の構築を意味する…。それゆえ、「いっしょに」(サワー)という言葉を表明したのであり、それは個々人が未来に向かって進むという責任感を高めることを意味している。「いっしょに」とは我々がともにシリアを復興させることを意味する…。我々はあらゆる場所でテロ撲滅と和解の実施を続ける…。また我々は法律と道徳をもって汚職と戦う」。

「もしこの春(アラブの春)が…自由、民主主義、公正を得るためのものだったら、もっとも後進的で、抑圧と専制がもっとも深刻な国において始まっていたはずだ。しかしこうした国々は、この民族(アラブ民族)が被った大災難(ナクバ)の背後におり、民族に対する戦争の背後におり、思想、宗教の逸脱、道徳的衰退の背後にいた。これらの国の存在が、欧米にとってもっとも重要な成果であり、イスラエルが成功し、我々の地域に存続している最大の理由なのだ…。なぜ彼らは、ガザに資金や武器を供与しないのか? なぜ彼らはパレスチナの民を守るためにムジャーヒディーンを送り込まないのか…? これらの国が1970年代後半から80年代にかけて、ムスリム同胞団、すなわちシリアの悪魔同胞団を支援してきたのではないのか?」

「こうした従属的な国々が自らの役割を成功させるため、アラブの春の名のもとに混乱に資金を投じてきた…。彼らはシリアで果たしてきた役割を、今日ガザで果たしている」。

「パレスチナ問題と距離を置いて我々が安全に暮らせると考えるものは夢想家であり、この問題は中心的な問題であり続ける」。

「テロとの戦いにおけて、我々はこれまでの我々の大いなる成果を実現したが、愛おしいラッカのことは忘れることはなく、我々はアッラーのお許しのもとテロリストから同地を解放するだろう。アレッポとその英雄的な住民について、我々は安寧を取り戻すまでそのこと忘れることはない…。アレッポはすべてのシリア人にとっての心臓のような存在だ。身体が…自らの目や心臓…のことをどうして忘れられようか? シリア・アラブ軍に祝辞を述べたい。将兵に…、国防を担う人民諸集団に、武器を持ち、自らの国の尊厳を守ろうとする若者たち…に祝辞を述べたい。そして自らの子息を軍に捧げてきたすべての国民に最大の祝辞を捧げたい…。また我らの軍とともに、国境の両側で…戦いを行い、勝利のために命を捧げてきた英雄的なレバノン抵抗運動の忠実なる子息のことを忘れない…。イラン、ロシア、中国に謝意を示した。これらの国は3年間にわたり、シリア国民の決定や意思を尊重し、国連憲章における主権尊重、内政不干渉といった権利を擁護してきた」。

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クッルナー・シュラカー(7月16日付)によると、ダマスカス県内では、就任演説会場になると思われていた人民議会議事堂に通じる道路や、大統領私邸があるムハージリーン区の交通規制が行われる一方、軍ヘリコプターがカフルスーサ区、ムハージリーン区、マッザ区などの上空を旋回し、厳戒態勢が敷かれたという。

Kull-na Shuraka', July 18, 2014
Kull-na Shuraka’, July 18, 2014
Kull-na Shuraka', July 18, 2014
Kull-na Shuraka’, July 18, 2014
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レバノンの動き

Naharnet, July 16, 2014
Naharnet, July 16, 2014

レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は、アサド大統領による3期目の就任演説に関して「嘲っていいものか、泣いていいものか分からない…。ジャアジャア代表は「この人物(アサド大統領)は現実から完全に乖離しており、もはや存在しない共和国の大統領に自らを就任させ、存在しない憲法に従って宣誓を行った」と非難した。

ジャアジャア氏は、レバノン大統領選挙に立候補しているが、ヒズブッラーや自由国民潮流、さらには進歩社会主義党の反対によって、大統領に選出されずにいる。

AFP, July 16, 2014、AP, July 16, 2014、ARA News, July 16, 2014、Champress, July 16, 2014、al-Hayat, July 17, 2014、Kull-na Shuraka’, July 16, 2014、July 18, 2014、al-Mada Press, July 16, 2014、Naharnet, July 16, 2014、NNA, July 16, 2014、Reuters, July 16, 2014、SANA, July 16, 2014、UPI, July 16, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月16日)

シリア国内の動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市から到着したダーイシュ(イスラーム国)の車列が未明、アフタリーン市およびその一帯を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線シャリーア法廷判事のチュニジア人を銃殺処刑した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市のイマーム・ヌーリー・モスクで説教を行ったダーイシュ(イスラーム国)のエジプト人説教師が、水、ガス、電気の不足への不満を口にした礼拝者らに対し、「現世の快楽に過ぎない水、ガス、電気のことを聞くな。カリフであるアブー・バクル・バグダーディー氏への忠誠に専念しろ」と述べた。

諸外国の動き

国連の潘基文事務総長は安保理に提出した報告のなかで、イラクにおけるダーイシュ(イスラーム国)の攻勢に関して、イラ周辺国を含む加盟国に結束とイラクによる「テロとの戦い」への支援を呼びかけた。

イラク国内の戦況

アンバール県では、ARA News(7月16日付)によると、ラアス地方にある警察・覚醒評議会の合同検問所でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘が発生し、警官3人が死亡、2人が負傷、覚醒評議会メンバー2人が負傷した。

一方、ブー・フラージュ地方では、イラク軍ヘリコプターによる空爆で、ダーイシュの司令官であるハーミド・シャーキル・サブア氏、フサイン・カドリー氏と、外国人戦闘員8人が死亡した。

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キルクーク県では、ARA News(7月16日付)によると、トゥーズフールマートゥー郡アーミルリー村がダーイシュ(イスラーム国)の砲撃を受け、住民数十人が負傷した。

またキルクーク市の西方25キロの地点に位置するタッル・ワルド地方では、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガがダーイシュの攻撃を受け、ペシュメルガ隊員21人が負傷した。

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バービル県では、ARA News(7月16日付)によると、ジュルフ・サフル地方でイラク軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点などを砲撃し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

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ナジャフ県では、ARA News(7月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー6人が県内で警察・治安機関によって逮捕された。

AFP, July 16, 2014、AP, July 16, 2014、ARA News, July 16, 2014、Champress, July 16, 2014、al-Hayat, July 17, 2014、Kull-na Shuraka’, July 16, 2014、al-Mada Press, July 16, 2014、Naharnet, July 16, 2014、NNA, July 16, 2014、Reuters, July 16, 2014、SANA, July 16, 2014、UPI, July 16, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月15日)

シリア国内の動き

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が14日に制圧したダイル・ザウル市各所をシリア軍が空爆した。

一方、ダーイシュは、スワイダーン・ジャズィーラ村郊外の油田(ウマル油田に帰属)複数カ所を制圧した。

これらの油田は、部族民兵が掌握していたが、ダーイシュに引き渡したが、一部の家族は依然として引き渡しを拒否しているという。

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クッルナー・シュラカー(7月15日付)は、アレッポ県マンビジュ市で、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州が「信徒たちの長(アミール)への忠誠とカリフ制宣言強化のための第6回部族会合」と銘打った集会を開催したと報じ、ツイッターで公開された写真の一部を転載した。

集会では、ダーイシュが制圧するマンビジュ市、バーブ市の部族長ら、クルド人代表がカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏への忠誠を表明する一方、昼食会が催されたという。

Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014
Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014
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Kull-na Shuraka', July 15, 2014
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Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014

 

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Kull-na Shuraka', July 15, 2014
Kull-na Shuraka’, July 15, 2014

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(7月15日付)によると、タッル・タムル町北部でダーイシュ(イスラーム国)のアブー・アブドゥッラー・ジャヌービーを名乗る戦闘員が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の検問所に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行った。

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シリア人権監視団は、アレッポ市アイン・アラブ市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)の侵攻により、過去数日間で少なくも800人のクルド人住民がトルコ領内に避難した、と発表した。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、県作戦司令室のアリー・フライジー大将が声明を出し、イラク空軍がバイジ郡知事舎を空爆し、同施設内で会合を開いていたイスラーム国(ダーイシュ)のメンバー5人を殺害することに成功したと発表した。

殺害されたダーイシュ・メンバーのなかには、ダーイシュのサラーフッディーン県における無不ティーでアブー・ウサーマ・カフターニーを名乗るサウジ人も含まれているという。

またダルーイーヤ郡のハズラジュ村、ジャワーリー村をイラク軍戦闘機が空爆し、ダーイシュ戦闘員数十人を殺傷したという。

さらにイラク空軍の支援を受けた軍・警察合同部隊は、ティクリート市浄化作戦を開始し、同市シーシーン地区に突入、ダーイシュとの交戦の末、気象観測局、爆発物処理局、警察訓練局、文化芸術館などを制圧した。

マダー・プレス(7月15日付)が伝えた。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がフワイジャ郡にあるキルクーク県副知事のラーカーン・サイード氏の自宅などを接収した。

またキルクーク市南部のウジャイル油田から原油を運びだそうとしていたダーイシュの車輌が爆発し、7人が死亡した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月15日付)によると、ラマーディー市周辺で軍・警察合同部隊が掃討作戦を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員16人を殲滅、10人を逮捕した。

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バービル県では、ジュルフ・サフル地方での軍・警察合同部隊の治安作戦で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員10人が死亡した。

諸外国の動き

『インディア・トゥデイ』(7月15日付)は、マハーラーシュトラ州治安当局が、イラクに不法入国し、ダーイシュ(イスラーム国)による戦闘行為に参加しているとされるインド人青年3人についての捜査を行っている、と報じた。

同紙によると、ダーイシュに参加しているインド人青年はこの3人以外にも多数いるが、当局は彼らに関する情報を持っていないという。

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「ビン・ラーディンの駐欧大使」と呼ばれたヨルダン人のウマル・マフムード・ウスマーン氏(アブー・カッターダ)は自身のツイッターで、ダーイシュ(イスラーム国)に関して「イスラーム・カリフ制国家宣言は無効」だとしたうえで、カリフ制の樹立には、「シリア、イエメン、アフガニスタン、チェチェン、ソマリア、アルジェリア、リビアなどアッラーの敵と戦うムジャーヒディーン」の同意が必要だとの見解を示した。

AFP(7月15日付)が伝えた。

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イスラーム・マグレブ諸国のアル=カーイダ機構はSNSを通じて声明を出し、イスラーム国によるカリフ制樹立を拒否、アイマン・ザワーヒリー氏に忠誠を誓っていることを改めて表明した。

ロイター通信(7月15日付)が伝えた。

AFP, July 15, 2014、AP, July 15, 2014、ARA News, July 15, 2014、Champress, July 15, 2014、al-Hayat, July 16, 2014、The India Today, July 5, 2014、Kull-na Shuraka’, July 15, 2014、al-Mada Press, July 15, 2014、Naharnet, July 15, 2014、NNA, July 15, 2014、Reuters, July 15, 2014、SANA, July 15, 2014、UPI, July 15, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月15日)

『ハヤート』(7月15日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方無人地帯での、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員と、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘がベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外に波及し、シリア軍が空爆を行った。

レバノン軍発表によると、同地での戦闘により、11人が負傷した。

レバノンの声ラジオ(7月15日付)によると、レバノン人5人とシリア人2人の合わせて7人は、ワーディー・ハワーへのロケット弾2発の着弾により、負傷した。

これに関して、NNA(7月15日付)は、シリア軍による砲撃は、ワーディー・ザムラーニー地区、アジュラム地区に潜伏する武装集団を標的としていた、と報じた。

AFP, July 15, 2014、AP, July 15, 2014、ARA News, July 15, 2014、Champress, July 15, 2014、al-Hayat, July 16, 2014、Kull-na Shuraka’, July 15, 2014、al-Mada Press, July 15, 2014、Naharnet, July 15, 2014、NNA, July 15, 2014、Reuters, July 15, 2014、SANA, July 15, 2014、UPI, July 15, 2014、Voice of Lebanon, July 15, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月14日)

イスラエル軍は、シリア領内からイスラエルが占領するシリア領ゴラン高原に向けてロケット弾が発射され、同地に着弾したと発表した。

イスラエル軍はロケット弾攻撃の責任がシリア軍にあると断じ、ただちにシリア軍の拠点に対して迫撃砲による報復を行ったという。

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国連安保理で、シリア国内の避難民への周辺諸国経由での人道支援物資搬入を求める安保理決議第2165号(http://unscr.com/en/resolutions/2165)が全会一致で採択された。

同決議は、国連事務総長の権限のもと、周辺諸国からの人道支援物資搬入を監視するための仕組みを構築、反体制派の支配下にあるバーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県)、バーブ・ハワー国境通行所(イドリブ県)、ラムサー国境通行所(ダルアー県)、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるヤアルビーヤ国境通行所(ハサカ県)を経由して、反体制派支配地域に人道支援を行うことができる旨、定められている。

物資搬入に際しては、周辺諸国の同意とシリア政府への通告を義務づけ、人道支援以外の目的での物資搬入を抑止することが目指されている。

決議案は、ヨルダン、ルクセンブルグ、オーストラリアが共同提案し、ヨルダンの国連代表によると、シリア政府がこれまでの国連決議(国連安保理決議第2139号)の人道支援に関する規定を順守していないことを受け、準備されたという。

決議案に関して、ロシアと中国は国連憲章第7章に依拠した決議の採択を拒否する一方、シリア政府の主権に配慮するよう主張してきた。

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、国連安保理決議第2165号採択に歓迎の意を表し、「自由シリア軍に物資搬入の準備」を行うよう強調した。

AFP, July 14, 2014、Akhbar al-An , July 14, 2014、AP, July 14, 2014、ARA News, July 14, 2014、Champress, July 14, 2014、al-Hayat, July 15, 2014、Kull-na Shuraka’, July 14, 2014、al-Mada Press, July 14, 2014、Naharnet, July 14, 2014、NNA, July 14, 2014、Reuters, July 14, 2014、SANA, July 14, 2014、UPI, July 14, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月14日)

シリア国内の動き

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市からシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が撤退したのを受け、ダーイシュ(イスラーム国)が同市に入り、両組織の本部に黒旗を掲揚、同市の一部を制圧した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュはダイル・ザウル市の工業地区の一部、ハラービシュ地区全土、ラサーファ地区の一部、労働者住宅地区の一部、ジャウラ地区全土、クスール地区全土、ブガイリーヤ地区全土、ハウィーカ地区の一部、ラシュディーヤ地区の一部、ムワッザフィーン地区の一部を制圧し、ダイル・ザウル市の95%、約3万6,000平方キロメートルを制圧したと発表した。

ダーイシュがシリア国内の県庁所在地を制圧するのはラッカ市に次いで二カ所目。

これを受け、シリア軍はダイル・ザウル市内やダイル・ザウル航空基地など郊外の支配地域の守備を強化し、ダーイシュの攻撃に備えた。

またダイル・ザウル市西部郊外では、ダーイシュへの忠誠拒否と、西武郊外への侵入拒否を訴えるデモが住民によって行われた。

ヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動はダイル・ザウル市の本部からの撤退に先立って、ダーイシュと停戦協議を行っていたが、ダイル・ザウル・シャリーア委員会の判事を務めるヌスラ戦線のアミールが、市内のスィヤーサ橋でダーイシュによって射殺されていた。

ダーイシュがダイル・ザウル市に入るにあたり、撤退を拒否したヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の一部戦闘員と、ダーイシュを支持する武装集団との間で戦闘があったという。

なおこれに関連して、ARA News(7月14日付)は、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ハミーディーヤ地区、シャイフ・ヤースィーン地区、カナーマート地区、ウルフィー地区、ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ムワッザフィーン地区、旧空港地区、労働者住宅地区、ヒサーラート地区を占拠していたヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団、そして自由シリア軍を名乗る武装集団が、ダーイシュに対して秘密裏に忠誠を誓い、ダーイシュによるダイル・ザウル市支配に同意した、と報じた。

なおダーイシュのダイル・ザウル市制圧を受け、ダイル・ザウル市労働者住宅地区などで活動するムハンマド大隊が声明を出し、ダーイシュとの戦闘を続けるアサーラ・ワ・タンミヤ戦線と絶縁、ダーイシュとの戦闘を行わないと宣言する一方、「我々がアッラーのお許しのもとに戦い続ける唯一の敵とは、バッシャール・アサドの軍に代表されるヌサイリー体制だ」と表明した。

シリア人権監視団はその後、ダイル・ザウル市からの撤退に先立って、ヌスラ戦線が、ダーイシュを支持するジュンド・アズィーズ旅団司令官(拘束中)を処刑したと発表した。

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同じくダイル・ザウル県では、アフバール・アーン(7月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハトラ村でシャームの民のヌスラ戦線の「ダイル・ザウルのアミール」を名乗るサフワーン・ハント氏(通称アブー・ハーズィム)を拘束、処刑した。

ハント氏はダーイシュ支配地域からダマスカス郊外県カラムーン地方、ないしはダルアー県ハウラーン地方に向かって逃走を図っていたところを拘束されたという。

ハント氏は、ダイル・ザウル市出身で、アル=カーイダとの関係を疑われ逮捕された経験を持ち、2011年の紛争発生後は、アンサール大隊を結成し、反体制武装闘争を指導、その後、ムサンナー大隊を編成し、ヌスラ戦線に忠誠を誓っていた。

また、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町の検問所で、ダーイシュ(イスラーム国)が離反士官1人を含む男性2人を拘束、「ダーイシュに犯行し、自由シリア軍参謀委員会と関係がある」との理由で処刑した。

さらに、ブーカマール市では、ダーイシュによるタバコ販売禁止に抗議して、住民がデモを行うとともに、ムサッラブ村、ムハイティーヤ村では武装集団がデモを行い、ダーイシュとの戦闘継続、和解拒否を訴えた。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダルーイーヤ軍の約40%を制圧する一方、イラク軍ヘリコプターがシャルカート郡サディーラ村を空爆し、同県のシャリーア法学者を殺害した。

またティクリート市に展開するダーイシュの司令官の一人、ファフド・ティクリーティー氏(アブー・ジャアファル)と副官のアブー・ウマル・トゥーニスィー氏が、同市南部でのイラク軍との戦闘で死亡した。

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ヒッラ県では、マダー・プレス(7月14日付)によると、軍、民兵からなる合同部隊がジュルフ・サフル地方でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地方のワーリーを名乗るアブー・ムスアブ・イーサーウィー氏を含む戦闘員60人以上を殺害した。

またジュルフ・サフル地方各所で、治安部隊がダーイシュ戦闘員9人を逮捕した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月14日付)によると、イラク軍戦闘機がモスル市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ダーイシュ司令官のユーヌス・ハミード・マイーリー氏と、ウマル第9軍団司令官のアブー・ムスアブ・リービー氏が死亡した。

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ディヤラ県では、国防相がヤアクーバ市東部のナダー地方でイラク軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、同地の戦闘員を殲滅したと発表した。

マダー・プレス(7月14日付)が伝えた。

AFP, July 14, 2014、Akhbar al-An , July 14, 2014、AP, July 14, 2014、ARA News, July 14, 2014、Champress, July 14, 2014、al-Hayat, July 15, 2014、July 16, 2014、Kull-na Shuraka’, July 14, 2014、al-Mada Press, July 14, 2014、Naharnet, July 14, 2014、NNA, July 14, 2014、Reuters, July 14, 2014、SANA, July 14, 2014、UPI, July 14, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月13日)

クッルナー・シュラカー(7月13日付)は、キリスト教徒が多く住むヒムス県のいわゆる「ナーディー・ナサーラー地方」の信頼できる消息筋の話として、当局が同地方の人民諸委員会(自警団)の解体を決定し、バアス党員のみから構成される国防隊のバアス大隊が新たに結成されたと報じた。

ワーディー・ナサーラー地方の人民諸委員会が、同地域以外での戦闘への参加を拒否したことを受けた措置だという。

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クッルナー・シュラカー(7月13日付)は、治安当局が2012年半ば以来、治安上の理由で閉鎖していたダマスカス県南部内の幹線道路を再開したと報じた。

再開されたのは、カフルスーサ区ムジュタヒド病院・関税局バイパス、カフルスーサ交差点、カールトゥーン・アラウィー交差点など。

AFP, July 13, 2014、AP, July 13, 2014、ARA News, July 13, 2014、Champress, July 13, 2014、al-Hayat, July 14, 2014、Kull-na Shuraka’, July 13, 2014、al-Mada Press, July 13, 2014、Naharnet, July 13, 2014、NNA, July 13, 2014、Reuters, July 13, 2014、SANA, July 13, 2014、UPI, July 13, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月12日)

シリア国内の動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフタリーン市郊外のマスウーディーヤ村、ハラファトリー村、バフールタ村で、クルド人戦線旅団およびジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、前者がハラファトリー村を、後者がマスウーディーヤ村をそれぞれ制圧した。

またダーイシュは、アイン・アラブ市郊外のジャッル・グーグリー村で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦、同村を制圧、多数の住民が村から避難した。

同監視団によると、民主統一党とラッカ革命家旅団が、ダーイシュと、アイン・アラブ市南部のスィッリーン村の穀物庫で会合を開き、捕虜交換について協議した。

交渉では、人民防衛隊などが拘束しているダーイシュ戦闘員捕虜70人、遺体50人と、ダーイシュが拉致した子供130人(5月末に拉致された中学生)を含む住民400人、人民防衛隊とラッカ革命家戦線の戦闘員捕虜32人、遺体68人の交換が協議された。

ARA News, July 12, 2014
ARA News, July 12, 2014

交渉は、シリア・クルド国民評議会、西クルディスタン人民議会、拉致被害者家族がアイン・アラブ市で結成したコバネ国民和解委員会が仲介したが、捕虜らの引き渡し方法をめぐって合意できず決裂、ダーイシュは仲介を行っていた和解委員会の青年を拉致した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍機が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するムーハサン市を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(7月12日付)によると、カーミシュリー市東部のカフターニーヤ市近郊のジャズア村近くで、西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またシリア軍も、カーミシュリー市南部のアブー・カサーイブ村、タッル・ブラーク町、タッル・ハミース市などのダーイシュ拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(7月12日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動(イスラーム戦線)の戦闘員3人がアーフィス村で襲撃され、負傷した。

同報道によると、この襲撃は、数日前にシャーム自由人イスラーム運動が、最近になってダーイシュ(イスラーム国)に合流したダーウド旅団の戦闘員複数名を逮捕したことを受けた動きだという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つで、拷問の跡が見られる男性の遺体が発見された。

イラク国内の戦況

アンバール県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、ファッルージャ市東部のハヤーキル地方で、テロ撲滅特殊部隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、「結婚ジハード」を奨励するファトワーを発していた「アブー・リハーブ」を名乗る人物とその副官2人が死亡した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、ジュルフ・サフル地方のファーディリーヤ地区、バフバハーン地区で、イラク軍ヘリコプターがダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所を空爆し、ダーイシュ戦闘員12人が死亡した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、イラク軍戦闘機がトゥーズ郡南部のヤンカジャ地方で、ダーイシュ(イスラーム国)のアミールの邸宅を空爆し、同邸宅で会合を開いていたダーイシュ戦闘員26人全員が死亡した。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、イラク軍戦闘機がキルクーク市西部のリヤード地区にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員多数と市民3人が負傷した。

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ディヤラ県では、マダー・プレス(7月12日付)によると、同県警察署長が、ヤアクーバ市北東部のスドゥール地区で、軍・警察合同部隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュ戦闘員22人を殺害・逮捕した、と発表した。

AFP, July 12, 2014、AP, July 12, 2014、ARA News, July 12, 2014、Champress, July 12, 2014、al-Hayat, July 13, 2014、Kull-na Shuraka’, July 12, 2014、al-Mada Press, July 12, 2014、Naharnet, July 12, 2014、NNA, July 12, 2014、Reuters, July 12, 2014、SANA, July 12, 2014、UPI, July 12, 2014などをもとに作成。

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イスラム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月11日)

シリア国内の動き

ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州(ダイル・ザウル県のこと)は声明を出し、ダイル・ザウル県のジハード主義武装集団などに対して、18日金曜日までに「改悛」し、忠誠を誓うよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', July 11, 2014
Kull-na Shuraka’, July 11, 2014

これに関して、『ハヤート』(7月12日付)は、複数の活動家の話として、ダイル・ザウル県で活動するヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など複数のジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓ったと報じた。

ただし、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動は、ダマスカス郊外県、アレッポ県などではダーイシュとの交戦を続けているという。

クッルナー・シュラカー(7月11日付)によると、シュハイル市への住民の帰宅に関する合意を無視し、ダーイシュ(イスラーム国)が住民の帰宅を阻止、またこれに先立ち接収中の家屋7棟を爆破し、破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が拉致していた国防隊兵士と警官の遺体がタッル・ハミース市郊外で発見された。

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イスラーム戦線政治委員会のアブー・アブドゥッラー・ハマウィー議長はツイッターで「アレッポでアサド軍が進軍するのに時を合わせて、アレッポの解放地区内でダーイシュ(イスラーム国)が拡大を続けている」と綴った。

イラク国内の戦況

キルクーク県では、マダー・プレス(7月11日付)によると、フワイジャ郡ズィラーア地区で、同地の部族民兵がダーイシュ(イスラーム国)が接収・使用していた家屋を破壊し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した。

またフワイジャ郡カーディスィーヤ地区では、イラク軍がダーイシュ拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員多数と民間人2人が死亡、子供を含む複数人が負傷した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月11日付)によると、ジュルフ・サフル地方で、イラク軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点・武器庫を空爆し、ダーイシュ戦闘員25人を殲滅した。

また同地方ファーディリーヤ地区では、軍と民兵からなる合同部隊が、ダーイシュの拠点を急襲し、戦闘員8人を殺害した。

さらに同地方フジャイル地区では、治安部隊がダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員3人、治安部隊隊員2人が死亡した。

またバービル県議会は、ジュルフ・サフル地方のバフバハーン地区、アズラク地区で、軍警察合同部隊がダーイシュを掃討し、治安を回復したと発表した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月11日付)によると、カーイム郡で、イラク軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、アブー・ムアーウィヤ・スーリー氏、アブー・アリー・サーマッラーイー氏、アフマド・アワド・スライマーニー氏、アブー・アブドゥッラフマーン・アフガーニー氏、マーズィン・アイヤーシュ・スライマーニー氏、アブー・アブドゥッラー・アドナーニー氏らダーイシュ司令官複数を含む戦闘員多数を殺害した。

諸外国の動き

al-Hayat, July 12, 2014
al-Hayat, July 12, 2014

オーストラリア連邦警察特殊部隊が、フィリピン中部のラプラプ市でフィリピン人にシリア、イラクでのジハードへの呼びかけていたオーストラリア人ムーサー・セラントニオ氏(29歳)を逮捕した。

セラントニオ氏は17歳のとき、メルボルンでイスラーム教徒に改宗、インターネットでダーイシュ(イスラーム国)を支持する説教師として知られていた。

ロイター通信(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 11, 2014、AP, July 11, 2014、ARA News, July 11, 2014、Champress, July 11, 2014、al-Hayat, July 12, 2014、Kull-na Shuraka’, July 11, 2014、al-Mada Press, July 11, 2014、Naharnet, July 11, 2014、NNA, July 11, 2014、Reuters, July 11, 2014、SANA, July 11, 2014、UPI, July 11, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月10日)

外務在外居住者省は国連安保理議長、事務総長に宛てて書簡を送り、9日にハマー県ハッターブ町で発生した反体制武装集団による住民虐殺に関して、「テロ集団」を支援する国々に対して,支援を停止させるための行動をとるよう要請した。

AFP, July 10, 2014、AP, July 10, 2014、ARA News, July 10, 2014、Champress, July 10, 2014、al-Hayat, July 11, 2014、Kull-na Shuraka’, July 10, 2014、al-Mada Press, July 10, 2014、Naharnet, July 10, 2014、NNA, July 10, 2014、Reuters, July 10, 2014、SANA, July 10, 2014、UPI, July 10, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月9日)

ハサカ県では、ARA News(7月10日付)によると、カーミシュリー市で、「あなたを支持する、祖国の指導者よ」と銘打ったデモが実施され、参加者がアサド政権への支持を表明した。

デモには国防隊隊員、治安当局メンバーなどが参加したという。

ARA News, July 10, 2014
ARA News, July 10, 2014

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SANA(7月9日付)は、国内通商消費者保護省が、フブズ(パン)の価格を15シリア・ポンドから40シリア・ポンドに値上げすることを決定、同決定が9日に発効したと報じた。

ARA News, July 10, 2014、SANA, July 9, 2014をもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月9日)

シリア国内の動き

ガド・プレス(7月9日付)は、複数の活動家の情報として、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州のワーリーを名乗るアブー・ルクマーン・マグリビー氏が離反し、自らを「シャームのカリフ」に就任させるよう要求したと報じた。

同報道によると、アブー・ルクマーン氏は、ダーイシュの指導者であるアブー・バクル・バグダーディー氏よりも「自分の方がカリフにふさわしい」と主張しているという。

なおアブー・ルクマーン氏による「シャームのカリフ」宣言を受け、約3,000人のダーイシュ・メンバーが同氏に忠誠を誓ったという。

アブー・ルクマーン氏については、2014年1月7日にラッカ市での戦闘で死亡したとの情報が流れていた(https://syriaarabspring.info/wp/?p=379)。

algadpress, July 9, 2014
algadpress, July 9, 2014

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の「訓練センター」およびダーイシュが包囲を続ける第17師団基地周辺をシリア軍が空爆し、ダーイシュ戦闘員20人以上が死亡した。

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ARA News, July 9, 2014
ARA News, July 9, 2014

ARA News(7月9日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のアレッポ州ジャラーブルス地区のアミールが、すべてのダーイシュ・メンバーに対して、「ダーイシュに敵対的な思想の持ち主」の監視を行うよう要請する布告を発したと報じ、その写真を公開した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(7月9日付)によると、ミスラーバー市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とイスラーム軍が交戦し、民間人3人が戦闘に巻き込まれ負傷した。

イラク国内の戦況

バービル県では、マダー・プレス(7月9日付)によると、ジュルフ・サフル地方で、イラク軍戦闘機の支援を受けた治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)を攻撃し、ダーイシュ戦闘員15人を殲滅した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月9日付)によると、ラマーディー市西方のラーワ郡で、イラク軍戦闘機・ヘリコプターの支援を受けた治安部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)の車列を攻撃し、ダーイシュ戦闘員14人を殲滅した。

AFP, July 9, 2014、Algadpress, July 9, 2014、AP, July 9, 2014、ARA News, July 9, 2014、Champress, July 9, 2014、al-Hayat, July 10, 2014、Kull-na Shuraka’, July 9, 2014、al-Mada Press, July 9, 2014、Naharnet, July 9, 2014、NNA, July 9, 2014、Reuters, July 9, 2014、SANA, July 9, 2014、UPI, July 9, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月8日)

シリア国内の動き

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県西部の名士・部族長、ジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と停戦交渉を続けた。

同監視団によると、ジハード主義武装集団らは、①県西部に現状の組織を維持したまま残留し、ダーイシュに忠誠を誓う、②軽火器、重火器のいずれもダーイシュには引き渡さない、③ダーイシュの進駐は限定的なものとし、進駐する部隊はムハージリーン(外国人)のみとする、④ダーイシュはいかなる指名手配者も逮捕しない、⑤アサド政権に対する戦闘を共同で行う、⑥合同のシャリーア委員会を設置する、ことを求めているという。

しかし、ダーイシュは、交渉の前提条件としてジハード主義武装集団の武器の放棄を要求しているという。

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シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県西部での停戦交渉を尻目に、反体制武装集団17組織と、ユーフラテス河畔のスバイハーン市、ダブラーン村、ガリーバ村、キシュマ村、ドゥワイル村住民が、ダーイシュ(イスラーム国)とカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏への忠誠を表明した。

ダーイシュに忠誠を誓ったのは武装集団は以下の通り:

1. ムウタスィム・ビッラー

2. ヌール・イスラーム

3. ジュンドッラー

4. ハーリス

5. ハーリド・ブン・ワリード

6. 信徒の母アーイシャ

7. 戦線

8. ユーフラテスの鷹

9. スバイハーン殉教者

10. イスラームの盾

11. ジャッラース・アキード

12. ユーフラテス特殊部隊

13. 誇り高きスバイハーン革命家大隊

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イドリブ県で活動するシャーム軍ダーウド旅団が、ダーイシュ(イスラーム国)への忠誠を誓った。

ARA News(7月8日付)によると、ダーウド旅団は、アレッポ市北東部へのシリア軍の攻勢を受け、同地で戦う反体制武装集団を支援するためにイドリブ県からアレッポ県に向かったが、その後、ラッカ県に進路を変更し、タッル・アブヤド市一帯で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と戦うダーイシュに参加したという。

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ハサカ県では、ARA News(7月8日付)が地元活動家の話として、シャッダーディー市を制圧しているダーイシュ(イスラーム国)が、ラマダーン月を祝して、市内の貧困層に穀物などの食糧を配給していると報じた。

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ダーイシュ(イスラーム国)は、機関紙『ダービク』を創刊し、ウェブ(https://ia902504.us.archive.org/14/items/HMC_DBQ1/dbq01_mobile_en.pdf)上で公開する一方、シリア国内の制圧地域での配布を開始した。

創刊号は英語で書かれている。

「ダービク」という紙名は、アレッポ県北部の「マルジュ・ダービク」地方に由来しており、同地は16世紀、オスマン朝のセリム1世の軍とカーンスーフ・ガウリー率いるマムルーク軍が戦った「マルジュ・ダービクの戦い」の古戦場として知られる。

Dabiq
Dabiq

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線の拠点だったシュハイル市で、ヌスラ戦線司令官の自宅2件を爆破、破壊した。

一方、シリア軍はダーイシュが制圧するマヤーディーン市各所を空爆した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・アブヤド市南西部郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が交戦した。

またラッカ市北部のアイン・イーサー市にある人民防衛隊の検問所に対して、ダーイシュ戦闘員が自爆攻撃を仕掛け、クルド人隊員4人を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、ARA News(7月8日付)によると、ミスラーバー市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とイスラーム戦線所属のイスラーム軍が交戦し、後者の戦闘員6人が死亡した。

レバノンをめぐる動き

LBCI(7月8日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外からダーイシュ(イスラーム国)メンバー複数名が同村に侵入し、住民のムスタファー・ナジーブ・イッズッディーン氏を自宅で処刑した。

ダーイシュはイッズッディーン氏に死刑宣告をしており、同氏の息子ハーリド氏(14歳)も6月5日に同じように処刑されたという。

しかし2人の殺害に関して、レバノンの声(7月8日付)は、ダーイシュではなく、シャームの民のヌスラ戦線のメンバーの犯行だと報じ、またLBICもハーリド氏殺害はヌスラ戦線の犯行だと報じていた。

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『アフバール』(7月8日付)は、7日にイラクの首都バグダードでの自爆テロの実行犯が、北部県トリポリ市出身のムスタファー・アブドゥルハイ氏(22歳、自称アブー・ハファス)だったと報じた。

同紙によると、アブドゥルハイ氏は2年前に、シリアで武装活動を行うシャーム自由人イスラーム運動に参加、その後レバノンに帰国し、イスラーム国(ダーイシュ、当時はイラク・シャーム・イスラーム国)に忠誠を誓い、イラクに転戦していたという。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がバイジ市北部のザウィーヤ地方を制圧した。

同地方制圧に際して、ダーイシュは迫撃砲約60発を発射、住民13人が死亡、民家10棟が破壊された。

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バービル県では、マダー・プレス(7月8日付)によると、ジュルフ・サフル地方で、軍・警察合同部隊が、空軍の支援のもとにダーイシュ(イスラーム国)の掃討を継続し、ダーイシュ戦闘員16人を殺害した。

また掃討作戦に参加したイラク軍戦闘機は、ダーイシュ拠点などを空爆し、戦闘員24人を殺害した。

さらに、イスカンダリーヤ地方では、警察部隊がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員5人を逮捕した。

諸外国の動き

エリック・ハンプトン・ホルダー米法務長官は、シリアとイラクに戦闘目的で渡航した米国人約100人の調査を法務省が開始したと発表した。

AFP, July 8, 2014、al-Akhbar, July 8, 2014、AP, July 8, 2014、ARA News, July 8, 2014、Champress, July 8, 2014、al-Hayat, July 9, 2014、Kull-na Shuraka’, July 8, 2014、LBCI, July 7, 2014、al-Mada Press, July 8, 2014、Naharnet, July 8, 2014、NNA, July 8, 2014、Reuters, July 8, 2014、SANA, July 8, 2014、UPI, July 8, 2014、Voice of Lebanon, July 8, 2014などをもとに作成。

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最新論考「イラクとシャームのイスラーム国」は何に挑戦しているのか」(『世界』)

髙岡豊「イラクとシャームのイスラーム国」は何に挑戦しているのか」
『世界』第859号、2014年8月、 pp. 20-24

中東が大きく揺れている。内戦の続くシリアから国境を越えてイラクへ進撃し、首都バグダッドに迫る勢いのイスラーム過激派武装勢力ISIS。どういう組織なのか。そしてその登場の歴史的意味とは?・・・

 

化学兵器廃棄をめぐる動き(2014年7月7日)

化学兵器禁止機関・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補は『ハヤート』(7月8日付)に対して、シリアでの化学兵器廃棄プロセスが、国内の化学兵器関連施設12カ所の解体や、シリア政府の申告に対する欧米諸国の質問への回答が必要としつつ、2015年初めまでに完了するだろう、との見方を示した。

AFP, July 7, 2014、AP, July 7, 2014、ARA News, July 7, 2014、Champress, July 7, 2014、al-Hayat, July 8, 2014、Kull-na Shuraka’, July 7, 2014、al-Mada Press, July 7, 2014、Naharnet, July 7, 2014、NNA, July 7, 2014、Reuters, July 7, 2014、SANA, July 7, 2014、UPI, July 7, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月7日)

シリア国内の動き

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているハリータ砂漠のハッラータ油田を3度にわたって空爆した。

またクーリーヤ市では、住民がデモを行い、ダーイシュへの忠誠拒否、同組織の市内への進入反対、シュハイル市との連帯を表明した。

同市で反ダーイシュのデモが行われたのは6日に続き2度目だという。

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アレッポ県では、ARA News(7月7日付)によると、アイン・アラブ市南部のカウン・アフタール村をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

ダーイシュは人民防衛隊の検問所を攻撃する一方、村に砲撃を加え、学校などを破壊したという。

またフェイスブックのページ「バッシャール・アサドに対するシリア革命」は、ダーイシュが占拠するバーブ市で、女性が「背教」のかどで処刑されたと発表した。

レバノン国内の動き

NNA(7月7日付)によると、レバノン軍事裁判所のサクル・サクル長官は、ダーイシュ(イスラーム国)に所属し、自爆テロを計画したとの容疑でレバノン人28人を起訴した。

うち7人は既に身柄拘束中だという。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県では、ARA News(7月7日付)によると、イラク軍戦闘機がトゥーズ・フールマートゥー村(クルド人の村)を空爆し、18歳の少女1人が死亡、8人が負傷したほか、住宅などが倒壊した。

この空爆に関して、イラク軍戦闘機がイラク・クルディスタン民主党の事務所を狙っていたとの情報が流れているという。

また、マダー・プレス(7月7日付)によると、ザウィーヤ地方、マスハク地方で、ダーイシュ(イスラーム国)と部族民兵が激しく交戦し、ダーイシュ戦闘員35人と部族民兵3人が死亡、ダーイシュ戦闘員70人が負傷した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月7日付)によると、ジュルフ・サフル地方のアンバール県境の地域でイラク軍・警察合同部隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員3人が死亡した。

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ラマーディー県では、マダー・プレス(7月7日付)によると、ラマーディー市東部のマラーヒマ地区で、イラク軍・警察合同部隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、兵士3人が死亡、5人が負傷した。

AFP, July 7, 2014、AP, July 7, 2014、ARA News, July 7, 2014、Champress, July 7, 2014、al-Hayat, July 8, 2014、Kull-na Shuraka’, July 7, 2014、al-Mada Press, July 7, 2014、Naharnet, July 7, 2014、NNA, July 7, 2014、Reuters, July 7, 2014、SANA, July 7, 2014、UPI, July 7, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年7月7日)

アフバール・アーン(7月7日付)は、軍・治安機関が7月に入って、ダマスカス県およびアレッポ市内の検問所の撤去を開始していると報じた。

これに関して、同記事は、アサド政権が市街地の安全をアピールしようとしているか、イラク人戦闘員のイラクへの帰国などを受けた前線での兵力不足を補うための動きだとの見方を示した。

AFP, July 7, 2014、Akhbaral-An , July 7, 2014、AP, July 7, 2014、ARA News, July 7, 2014、Champress, July 7, 2014、al-Hayat, July 8, 2014、Kull-na Shuraka’, July 7, 2014、al-Mada Press, July 7, 2014、Naharnet, July 7, 2014、NNA, July 7, 2014、Reuters, July 7, 2014、SANA, July 7, 2014、UPI, July 7, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月7日)

『ハヤート』(7月7日付)は、複数の外交筋の話として、イラン政府の仲介のもと、シリア政府とシリア革命反体制勢力国民連立前議長で無所属活動家のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏の「和解」に向けた秘密交渉が行われていると報じた。

同報道によると、交渉では、7月17日に予定されているアサド大統領の就任宣誓後の組閣で、ハティーブ氏を首相とする挙国一致内閣の発足が争点となっているという。

しかし、ハティーブ氏は首相就任に先立って、シリア政府側との「信頼醸成と善意」の表明の一環として、①シリア当局が拘束中のすべての女性、子供の釈放、②すべての在外居住者(活動家)へのパスポートの発給を求めているという。

al-Hayat, July 7, 2014をもとに作成。

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