ロシア国防省は2日、ダーイシュとの戦闘でロシア軍兵士1が死亡したと発表(2017年3月6日)

ロシア国防省は声明を出し、ヒムス県タドムル市近郊での戦闘で、ダーイシュ(イスラーム国)が2日、ロシアの軍事顧問団が進駐していた拠点を攻撃、顧問団の護衛にあたっていたロシア軍兵士1人が死亡したと発表した。

クッルナー・シュラカー(3月8日付)が伝えた。

AFP, March 8, 2017、AP, March 8, 2017、ARA News, March 8, 2017、Champress, March 8, 2017、al-Hayat, March 9, 2017、Iraqi News, March 8, 2017、Kull-na Shuraka’, March 8, 2017、al-Mada Press, March 8, 2017、Naharnet, March 8, 2017、NNA, March 8, 2017、Reuters, March 8, 2017、SANA, March 8, 2017、UPI, March 8, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がシリア民主軍とハワール・キリス作戦司令室支配地域間の緩衝地帯に展開するも、活動家らは展開した部隊がシリア軍の軍服を纏ったYPGだと指摘(2017年3月6日)

RT(3月5日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とロシアの合意に基づき、アレッポ県ユーフラテス川以西に位置するシリア民主軍の拠点都市マンビジュ市一帯とトルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配地域の緩衝地帯の6カ村にシリア軍所属の「シリア国境警備隊」が展開したと伝え、その映像を公開した。

映像ではシリア国境警備隊の司令官ハーズィム・ザーザー氏が緩衝地帯に部隊が展開したとする声明文を読み上げている。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月6日付)は、活動家らの話として、ザーザー氏がシリア軍の士官ではなく、人民防衛隊のアフマド・アルシュ氏だと伝えた。

アルシュ氏はシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の傘下にあるマンビジュ革命家大隊の司令官だという。

また、複数の活動家によると、ザーザー氏(アルシュ氏)の右隣りの男性もシリア軍兵士ではなく、シリア軍の軍服を纏った人民防衛隊隊員だという。

RT, March 6, 2017

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、RT, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はラッカ市とダイル・ザウル県を結ぶダーイシュの兵站路遮断に成功(2017年3月6日)

シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、米主導の有志連合の航空支援を受け、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市とダイル・ザウル県内のダーイシュ支配地域を結ぶ主要な兵站路の遮断に成功した。

クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、この戦果は5日晩にシリア民主軍がラッカ県東部の6カ村(フマイシュ村、サファル村、ハシューハール村、ムナーサラ村、リダー村、ビール・フサーン・アムー村、アブー・ラフィーア村)を制圧したことを受けたもの。

シリア人権監視団によると、ラッカ市とダイル・ザルル県を結ぶ兵站支線は依然としてダーイシュの掌握下にあるが、有志連合の監視下に晒されているという。

なお、同監視団などによると、ラッカ市への包囲が厳しさを増すなか、ダーイシュはラッカ市住民に「アフガン服」の着用を命じ、民間人を「人間の盾」として利用する態勢を整えるとともに、住民に対する取り締まり、処刑、移動制限を強化しているという。

ARA News, March 6, 2017
Kull-na Shuraka’, March 6, 2017

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は3月3~5日の3日間で、YPG主体のシリア民主軍、シリア軍がダーイシュと戦うラッカ県、ダイル・ザウル県を重点的に爆撃(2017年3月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月3~5日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

3月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

3月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して13回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

3月5日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのユルドゥルム首相「シリア軍がマンビジュ市に入り、YPGが退去することは悪いことではない」(2017年3月5日)

RT(3月5日付)やスプートニク・ニュース(3月5日付)が伝えたところによると、トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相はトルコ北部のスィノプ市で、アレッポ県北部のマンビジュ市をめぐる情勢について言及、「我々はシリア軍がマンビジュ市に入り、同市からクルド人部隊(西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊)が退去することを悪いこととは見ていない。シリア領はシリア人のものでなければならない」と述べた。

AFP, March 5, 2017、AP, March 5, 2017、ARA News, March 5, 2017、Champress, March 5, 2017、al-Hayat, March 6, 2017、Iraqi News, March 5, 2017、Kull-na Shuraka’, March 5, 2017、al-Mada Press, March 5, 2017、Naharnet, March 5, 2017、NNA, March 5, 2017、Reuters, March 5, 2017、RT, March 6, 2017、Sputnik News, March 5, 2017、SANA, March 5, 2017、UPI, March 5, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バーブ市一帯でのダーイシュ、シリア軍、トルコ軍の戦闘で6万人以上が避難民に(2017年3月5日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)は、アレッポ県バーブ市、ターディフ市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍、トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室の戦闘によって、6万6,000人あまりが戦闘を回避するために避難したと発表した。

このうち約4万人は、トルコ軍およびハワール・キリス作戦司令室が制圧したバーブ市とシリア軍が制圧したターディフ市の住民で、その多くは、バーブ市北部の反体制武装集団支配地域に避難したが、地雷・爆発部の撤去が干渉していない同市に帰宅できずにいるという。

また2万6,000人は、シリア軍とダーイシュの戦闘が激化したバーブ市東部一帯の住民で、その多くは西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配地域に避難したという。

AFP, March 5, 2017、AP, March 5, 2017、ARA News, March 5, 2017、Champress, March 5, 2017、al-Hayat, March 6, 2017、Iraqi News, March 5, 2017、Kull-na Shuraka’, March 5, 2017、al-Mada Press, March 5, 2017、Naharnet, March 5, 2017、NNA, March 5, 2017、Reuters, March 5, 2017、SANA, March 5, 2017、UPI, March 5, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放自由人イスラーム運動に撃墜されたシリア軍戦闘機パイロットがトルコ領内で無事救出される(2017年3月5日)

アナトリア通信(3月5日付)は、4日にトルコ国境地帯でシャーム自由人イスラーム運動と思われる反体制武装集団の攻撃を受けて撃墜され、トルコ領内に墜落したシリア軍戦闘機のパイロットが救出された、と伝えた。

このパイロットは命に別状はなく、治療も終わったという。

ヌレッティン・ジャニクリ副首相は、このパイロットの引き渡しについて言及するのは時期尚早だとしたうえで、「容態は落ち着いており、命に別状はないが、治療中だ。トルコ政府は、事件を救命したうえで、適切な決定を下すだろう」と述べた。

救出されたシリア軍パイロットはムハンマド・スーファーン大佐(56歳)で、脊髄を損傷し、脚と顔面を負傷しているという。

関係筋によると、スーファーン大佐の戦闘機は、ラタキア県の航空基地を離陸し、イドリブ県での空爆任務にあたっていたが、被弾し、トルコ領内に墜落、大佐自身はパラシュートで脱出し、ハタイ県のシリア国境沿いの地域に降下したという。

ARA News, March 5, 2017
ARA News, March 5, 2017

 

AFP, March 5, 2017、Anadolu Ajansı, March 5, 2017、AP, March 5, 2017、ARA News, March 5, 2017、Champress, March 5, 2017、al-Hayat, March 6, 2017、Iraqi News, March 5, 2017、Kull-na Shuraka’, March 5, 2017、al-Mada Press, March 5, 2017、Naharnet, March 5, 2017、NNA, March 5, 2017、Reuters, March 5, 2017、SANA, March 5, 2017、UPI, March 5, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍特殊部隊がシリア軍第5軍団とともに降下作戦を敢行し、タドムル市北東部の油田3カ所をダーイシュから奪還(2017年3月5日)

ヒムス県では、ARA News(3月5日付)によると、ロシア軍特殊部隊がシリア軍第5軍団とともにタドムル市北西部郊外で降下作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)によって掌握されていたジャハール油田、マフル油田、ジャズル油田を制圧した。

第5軍団は、2016年11月にシリア軍武装部隊総司令部が声明で結成を発表、志願者より構成され、既存の部隊、予備部隊、そして同盟勢力とともにシリア全土における治安と安定の回復をめざすため、テロ目的を任務とする。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が県東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

アレッポ県では、SANA(3月5日付)によると、シリア軍がバーブ市南東部一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、サーミヤ村、ヒルバト・ウシャイニー村、アブー・ゥブハト・サルマ村、ティヤーラト・キルシュ村、ウンム・マイヤール村、アブー・ハナーヤー村、ラスム・ダワーリー村を制圧し、治安と安定を回復した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(3月5日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市墓地地区、工業地区、ラシュディーヤ地区、ブガイリーヤ村、ハトラ村、サヌーフ丘、ルーワード丘でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

スワイダー県では、SANA(3月5日付)によると、シリア軍がカスル村南部一帯でダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

AFP, March 5, 2017、AP, March 5, 2017、ARA News, March 5, 2017、Champress, March 5, 2017、al-Hayat, March 6, 2017、Iraqi News, March 5, 2017、Kull-na Shuraka’, March 5, 2017、al-Mada Press, March 5, 2017、Naharnet, March 5, 2017、NNA, March 5, 2017、Reuters, March 5, 2017、SANA, March 5, 2017、UPI, March 5, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2016年11月~17年1月にかけてシリア領内での爆撃で民間人11人を殺害したと認める(2017年3月4日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は、2017年1月にシリアおよびイラク領内での航空作戦に伴う民間人犠牲者発生にかかる19件報告の調査を完了し、9件で実際に民間人の犠牲を確認できたと発表した。

民間人の犠牲が確認された報告のうち、シリア国内での攻撃に関わるものは以下の通り:

2016年11月27日、ダイル・ザウル市近郊、民間人3人が死亡。
2016年12月11日、ダイル・ザウル市近郊、民間人5人が死亡。
2017年1月7日、サワー近郊、民間人2人が死亡。
2017年1月7日、ダイル・ザウル市近郊、民間人1人が死亡。

AFP, March 6, 2017、AP, March 6, 2017、ARA News, March 6, 2017、Champress, March 6, 2017、al-Hayat, March 7, 2017、Iraqi News, March 6, 2017、Kull-na Shuraka’, March 6, 2017、al-Mada Press, March 6, 2017、Naharnet, March 6, 2017、NNA, March 6, 2017、Reuters, March 6, 2017、SANA, March 6, 2017、UPI, March 6, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会はロシア国旗を掲揚(2017年3月4日)

クッルナー・シュラカー(3月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会は、マンビジュ市で、同評議会の旗とともにロシア国旗を掲揚し、複数の活動家がSNSでその画像を公開した。

Kull-na Shuraka’, March 4, 2017

AFP, March 4, 2017、AP, March 4, 2017、ARA News, March 4, 2017、Champress, March 4, 2017、al-Hayat, March 5, 2017、Iraqi News, March 4, 2017、Kull-na Shuraka’, March 4, 2017、al-Mada Press, March 4, 2017、Naharnet, March 4, 2017、NNA, March 4, 2017、Reuters, March 4, 2017、SANA, March 4, 2017、UPI, March 4, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国防総省「ロシア・シリア両軍はYPG主体のシリア民主軍の拠点都市マンビジュ市に人道支援物資を搬入」(2017年3月4日)

米国防総省のジェフ・デーヴィス報道官は、ロシア・シリア両軍が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点都市で、トルコ軍が攻略を狙うアレッポ県マンビジュ市に人道支援物資を積んだ車列を派遣したことを確認したと発表した。

『ハヤート』(3月5日付)などが伝えた。

AFP, March 4, 2017、AP, March 4, 2017、ARA News, March 4, 2017、Champress, March 4, 2017、al-Hayat, March 5, 2017、Iraqi News, March 4, 2017、Kull-na Shuraka’, March 4, 2017、al-Mada Press, March 4, 2017、Naharnet, March 4, 2017、NNA, March 4, 2017、Reuters, March 4, 2017、SANA, March 4, 2017UPI, March 4, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍参謀本部は、ロシアとシリア民主軍の合意に基づき、シリア軍がシリア民主軍支配下のマンビジュ市南部郊外一帯に進駐する準備を完了したと発表(2017年3月3日)

ロシア軍参謀本部機動総局のセルゲイ・ルドスコイ局長は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とロシアの合意に従い、アレッポ県マンビジュ市南部郊外のシリア民主軍支配地域にシリア軍部隊が進駐する準備を完了したと発表した。

ルドスコイ局長はまた、トルコ軍および同軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が制圧したバーブ市一帯で1月以降開始した空爆により、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点約300カ所を破壊したことを明らかにした。

さらに、シリア軍によるヒムス県タドムル市奪還作戦では、ロシア軍の顧問2人が作戦実施を監督していたと述べた。

なお、ロシア軍戦闘機は2月、991回の出撃を実施、2,306の標的を破壊したという。

一方、ダーイシュ以外の反体制武装集団に対する「テロとの戦い」では、ロシア軍戦闘機Su-24が、ラスム・アイス村一帯でシャーム解放機構の拠点を2発のバンカー・バスターBETAB-500で空爆し、北コーカサスおよび中央アジア諸国出身の司令官19人を含む戦闘員67人を殲滅したと発表した。

**

タスニーム通信(3月5日付)によると、タドムル市奪還作戦には、イラン在住のアフガン人(ハザラ人)が大多数を占める民兵組織のファーティミーユーン旅団が戦闘に参加していたという。

AFP, March 3, 2017、AP, March 3, 2017、ARA News, March 3, 2017、Champress, March 3, 2017、al-Hayat, March 4, 2017、Iraqi News, March 3, 2017、Kull-na Shuraka’, March 3, 2017、al-Mada Press, March 3, 2017、Naharnet, March 3, 2017、NNA, March 3, 2017、Reuters, March 3, 2017、SANA, March 3, 2017、Tasnim News Agency, March 5, 2017、UPI, March 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は4パッケージからなるジュネーブ4会議の議題を確定(2017年3月3日)

バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談し、ジュネーブ4会議の議題にかかる事前協議を終了した。

シリア政府代表団との事前協議を終えたデミストゥラ氏は記者会見で、シリア政府代表団の要請に基づき、「テロとの戦い」への対応を協議における4番目のパッケージとして議題に加えると発表した。

デミストゥラ氏は、①移行期統治機関(移行政府)、②憲法、③選挙の3項目からなる議案を回付し、ジュネーブ4会議の議事進行の調整を続けていた。

シリア政府代表団は、これに先立ち、ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官と会談し、ジュネーブ4会議への対応について協議した。

SANA(3月3日付)が伝えた。

AFP, March 3, 2017、AP, March 3, 2017、ARA News, March 3, 2017、Champress, March 3, 2017、al-Hayat, March 4, 2017、Iraqi News, March 3, 2017、Kull-na Shuraka’, March 3, 2017、al-Mada Press, March 3, 2017、Naharnet, March 3, 2017、NNA, March 3, 2017、Reuters, March 3, 2017、SANA, March 3, 2017、UPI, March 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は3月2日、ラッカ市近郊、パルミラ近郊に対して2回の爆撃を実施(2017年3月3日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月2日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ラッカ市近郊(1回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 3, 2017、AP, March 3, 2017、ARA News, March 3, 2017、Champress, March 3, 2017、al-Hayat, March 4, 2017、Iraqi News, March 3, 2017、Kull-na Shuraka’, March 3, 2017、al-Mada Press, March 3, 2017、Naharnet, March 3, 2017、NNA, March 3, 2017、Reuters, March 3, 2017、SANA, March 3, 2017、UPI, March 3, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はトルコ軍の攻撃をかわすため、トルコ占領地域とロジャヴァ支配地域が隣接する地域をシリア軍に引き渡すことでロシアと合意(2017年3月2日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、同評議会が掌握しているアレッポ県ユーフラテス川以西のマンビジュ市近郊の複数の村をシリア軍に引き渡すことをロシア側と合意したと発表した。

シリア軍への引き渡しが合意されたの、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が制圧したダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市の南東部を回り込むかたちで進軍を続けて進軍したシリア軍の制圧地域と接するシリア民主軍支配地域一帯に位置する村々だという。

合意では、シリア軍部隊が、シリア民主軍(マンビジュ軍事評議会)支配地域とトルコ軍占領地域を引き離すかたちで展開し、その分離境界地域の警護にあたるという。

しかし、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、この声明に応えるかたちで「人民防衛隊がマンビジュ市から撤退しない限り、我々は攻撃する」と述べた。

『ハヤート』(3月3日付)が伝えた。

**

アレッポ県では、ARA News(3月2日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市東部郊外に展開する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍およびシリア軍の拠点に対して攻撃を加え、トルコ軍も同地を空爆・砲撃した。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スイスの大手セメント・メーカーはシリア領内のプラントを守るため「制裁対象となっていた武装集団」への資金援助を行っていたことを認める(2017年3月2日)

AFP(3月2日付)は、スイスの大手セメント・メーカーのラファージュホルシム(LafargeHolcim)社が、2013年から2014年にかけて、シリア国内のプラントを操業するため、複数の武装集団を「間接的」に資金得助していたと伝えた。

ラファージュホルシム社は声明で、シリアの政情悪化により、シリア国内の工場や従業員の活動や安全を守ることが極めて困難になったため、向上一帯の地域の制圧する武装集団、そして制圧を試みる武装集団に支援を行うことを決定するにいたったと釈明した。

ラファージュホルシム社は、「制裁対象となっていた当事者を含む多数の武装集団に資金援助を行ったとし、国連の制裁対象であるダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(その後、シャーム解放機構、シャーム解放機構に改称)へも資金が流れていたことを暗に認めた。

ラファージュホルシム社のプラントはアレッポ市の北東約150キロの地点に位置し、2014年には閉鎖された。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュによって破壊されたパルミラ遺跡の胸像2体がイタリアでの修復を終え、シリアに返還(2017年3月2日)

AFP(3月2日付)は、シリア文化省考古学当局者の話として、ダーイシュ(イスラーム国)によって破壊されたヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡群から救出された貴重な胸像2体がイタリアで念入りな修復を終え、2月28日、シリアに戻されたと伝えた。

ダーイシュは、2015年5月にタドムル市一帯を制圧したのち、市内の遺跡や神殿を組織的に破壊するとともに、多数の考古学上の貴重な遺物を略奪。

シリア政府軍が奪還したこの1組の男女の胸像は紀元2~3世紀のもので、ハンマーでたたかれたとみられるひどい損傷を負っていたが、盗まれることなくパルミラから回収された文化遺産はこの2体だけとみられている。

AFPの取材に対して、シリア文化財博物館総局のマアムーン・アブドゥルカリーム総局長は「これは過激主義や蛮行に対抗するため、異なる国の人々が協調することを阻まない文化外交の一つだ…最後には、シリアの遺産は人類の遺産になる」と話したという。

AFP, March 2, 2017

リーをみる

写真ギャラリAFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は3月1日、ラッカ市近郊などに対して5回の爆撃を実施(2017年3月2日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月1日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して10回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 2, 2017、AP, March 2, 2017、ARA News, March 2, 2017、Champress, March 2, 2017、al-Hayat, March 3, 2017、Iraqi News, March 2, 2017、Kull-na Shuraka’, March 2, 2017、al-Mada Press, March 2, 2017、Naharnet, March 2, 2017、NNA, March 2, 2017、Reuters, March 2, 2017、SANA, March 2, 2017、UPI, March 2, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会はアレッポ市攻防戦でシリア・ロシア両軍、反体制武装集団双方の戦争犯罪を指弾(2017年3月1日)

シリアでの人権侵害を調査するための国際調査委員会(パウロ・セルジオ・ピネイロ委員長)は、2016年7月から12月にかけてのアレッポ市をめぐるシリア軍と反体制武装集団の戦闘などに関する報告書(A/HRC/34/64、2017年2月2日付、37ページ、https://documents-dds-ny.un.org/doc/UNDOC/GEN/G17/026/63/PDF/G1702663.pdf?OpenElement)を国連人権理事会に提出し、両当事者による戦争犯罪の実態を告発した。

報告書は、アレッポ市住民を含む291人に対するインタビュー、衛星画像データ、写真、ビデオ動画、医療記録をもとに作成され、そこでは、アレッポ市東部の病院、診察所など市民インフラを狙ったシリア・ロシア軍の空爆とそれによる民間人の犠牲、シリア軍および親政権武装集団によるアレッポ市東部への食糧・必需品配給阻止の実態を指摘、医療施設への攻撃が戦争犯罪に相当すると結論づけた。

その一方で、報告書は、アレッポ市東部、同市西部郊外、南部郊外一帯で活動を続けてきた反体制武装集団(新生ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍、アレッポ軍などと総称されるアル=カーイダ系、非アル=カーイダ系のジハード主義武装集団および「穏健な反体制派」)が、シリア政府支配下のアレッポ市西部に無差別砲撃を行い、多くの民間人を殺害したことにも言及した。

ohchr.org, March 1, 2017

 

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がラッカ市郊外のダーイシュの拠点都市タブカ市を爆撃し、民間人12人死亡(2017年3月1日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月2日付)によると、米軍主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のタブカ市を空爆し、民間人12人が死亡した。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

エジプトのシュクリー外務大臣は国連人権理事会定例会合で、シリア情勢をめぐる欧米諸国の人権の政治利用に苦言(2017年3月1日)

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣はスイスのジュネーブで2月27日から開催されている国連人権理事会第34回定例会合で、シリア情勢など中東諸国への諸外交の干渉を念頭に「法の支配、文化・社会の多様性と差異の尊重」と「(人道問題の)政治化、文化的優越主義、復讐じみた対応の排除」を訴えた。

SANA, March 1, 2017

また「エジプトはシリア国民の安全と安定に特別な関心を抱いている。改めて流血停止を呼びかけるとともに、シリア国民の意思に沿った政治的解決に至る必要を強調するとともに、テロ組織への武器、資金流入に異議を唱える」と付言した。

SANA(3月1日付)、『ハヤート』(3月2日付)などが伝えた。

**

エジプト外務省のアフマド・アブー・ザイド報道官は、2月28日に米英仏が提出した安保理決議案の採決をエジプトが棄権したことに関して、「化学兵器使用に関する何の証拠もないがゆえ、その使用を口実にシリアに制裁を科そうとした欧米諸国の決議を棄権した」と述べた。

『アフラーム』(3月2日付)が伝えた。

AFP, March 1, 2017、al-Ahram, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省「ロシア・シリア両軍はマンビジュ市一帯のYPG主体のシリア民主軍拠点を爆撃しない」(2017年3月1日)

ロシア国防省は声明を出し、アレッポ県のユーフラテス川以西に位置する西クルディスタン移行期民政局支配下のマンビジュ市南部郊外一帯でのロシア・シリア軍によるダーイシュ(イスラーム国)との戦いにおいて、両軍が同民政局人民防衛隊主体のシリア民主軍の拠点を爆撃する可能性を米国が懸念していることに関して、米国からシリア民主軍の拠点に関する情報を得ており、両軍が爆撃を支持することはないと発表した。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バーブ市南東部でシリア軍はダーイシュ支配下の1カ村を制圧する一方、同市東部ではトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がシリア民主軍支配下の2カ村を制圧(2017年3月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラーのエリート部隊、ロシア軍機甲大隊が、バーブ市およびターディフ市南東部(ダイル・ハーフィル市一帯)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、1カ村を新たに制圧した。

**

同じくアレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が声明を出し、トルコ軍の支援を受けた反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がシリア民主軍支配下の複数の村を攻撃したと発表した。

これに関して、ハワール・キリス作戦司令室は、「分離主義民兵の人民防衛隊」との戦闘の末にタッル・トゥーリーン村、カッラ村の2カ村を制圧したと発表した。

一方、シリア民主軍のフサーム・アワーク准将は声明を出し、トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室に所属する武装集団)に向けて、作戦から離反し、シリア民主軍に合流するよう呼びかけた。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最高交渉委員会「政治的移行がジュネーブ4会議の主要な議題」(2017年3月1日)

ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は訪問中のスイスの首都ジュネーブで、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長するシリア政府代表団と2度目の会談を行い、ジュネーブ4会議への対応などについて協議した。

**

ジャアファリー氏らシリア政府代表団はまた、ジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

SANA(3月1日付)が伝えた。

**

一方、最高交渉委員会の代表団も、デミストゥラ氏と会談した。

会談後、再校交渉委員会の代表団を率いるナスル・ハリーリー氏は記者団に対して、政治的移行がジュネーブ4会議の主要な議題になるだろうと述べた。

『ハヤート』(3月2日付)などが伝えた。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月28日、ダイル・ザウル県などに対して11回の爆撃を実施(2017年3月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月28日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

AFP, March 1, 2017、AP, March 1, 2017、ARA News, March 1, 2017、Champress, March 1, 2017、al-Hayat, March 2, 2017、Iraqi News, March 1, 2017、Kull-na Shuraka’, March 1, 2017、al-Mada Press, March 1, 2017、Naharnet, March 1, 2017、NNA, March 1, 2017、Reuters, March 1, 2017、SANA, March 1, 2017、UPI, March 1, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍は、トルコ軍が攻略をめざすマンビジュ市(アレッポ県)一帯に米軍地上部隊が展開したと発表(2017年2月28日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、アレッポ県ユーフラテス川西部の拠点都市マンビジュ市一帯に米軍地上部隊が展開したと発表した。

発表は、ハワール・キリス作戦司令室とともにダーイシュの拠点都市バーブ市を制圧したトルコが、マンビジュ市攻略への意志を改めて示したことを受けたもので、地元の活動家らは、マンビジュ市一帯と思われる地域を走行する米軍の車輌の画像をインターネットを通じて公開した。

シリア民主軍の司令部筋によると、数日前にシリア領内の西クルディスタン移行期民政局支配地域を訪問した米軍中央司令部(CENTCOM)のジョゼフ・ヴォーテル司令官(大将)は、有志連合が、トルコ軍ないしは同軍の支援を受ける武装集団からのあらゆる攻撃に対してマンビジュ市を防衛することを約束したという。

スマート・ニュース(2月28日付)、クッルナー・シュラカー(2月28日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka’, February 28, 2017

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、SMART News, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

有志連合副司令官「トルコはロジャヴァ支配下のマンビジュ攻略ではなく、ダーイシュとの戦いに集中すべき」(2017年2月28日)

有志連合副司令官のルパート・ジョーンズ英軍中将は、英外務省での有志連合諸国会合で記者団に対して、トルコは西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点都市の一つであるアレッポ県ユーフラテス川西部のマンビジュ市の攻略を控え、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに集中すべきだと苦言を呈した。

ジョーンズ中将は「シリアにおける協力者、シリア民主軍は、ダーイシュが首都と宣言しているラッカ市を孤立させようとし、広範な地域を奪還した。我々の安全保障にとって重要なのは、この都市を浄化し、(ダーイシュによる)外国でのテロの陰謀に対抗することだ。数週間中に、シリアにおける協力者がラッカ市への攻撃を開始すると期待している…。トルコが国境を守るためにこの数ヶ月で行ったことは極めて重要だ。なぜなら、シリアにやって来る外国人戦闘員の兵站路を閉ざしたからだ…。しかし、我々は、ダーイシュ掃討に集中しなければならないと力説する。ダーイシュはマンビジュ市で敗北した…。我々はトルコなどの同盟国とともに、ダーイシュを打ち負かすことに…集中する」と述べた。

『ハヤート』(3月1日付)などが伝えた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「ダーイシュの首都ラッカ攻略からPYD、PYGを排除すべき」(2017年2月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はパキスタン訪問に先だってイスタンブールで記者会見を開き、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市攻略からクルド民族主義政党の民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を排除するべきだと改めて主唱した。

エルドアン大統領は「我々の同盟国が真に信用できるのであれば、彼らにこう言いたい。我々はラッカ市からダーイシュを浄化し、住民に同地を返すまで、あなた方とともに行動しよう…。しかし、我々が民主統一党、あるいは人民防衛隊と合意したり、ともに行動することは絶対に不可能だ」と述べた。

『ハヤート』(3月1日付)などが伝えた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュのバーブ市、ターディフ市方面からの撤退を受け、シリア軍、トルコ軍はバーブ市東部の村々の分割を完了(2017年2月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマンビジュ市郊外の西クルディスタン移行期民政局支配地域に到達したことを受け、バーブ市およびターディフ市を喪失したダーイシュ(イスラーム国)がバーブ市東部一帯からの撤退を続けた。

これにより、シリア軍はフライスィーヤ村、アームーディーヤ村を新たに制圧、ウンム・マイヤール村のダーイシュ拠点を空爆した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室も、クライディーヤ村、ウンム・ハミーラ村の2カ村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取、これを制圧した。

このほか、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、バーブ市では、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷が爆発し、住民5人が死亡した。

Kull-na Shuraka’, February 28, 2017

**

ヒムス県では、SANA(2月28日付)によると、シリア軍がタドムル市一帯およびタール山一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(2月28日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部の電気保全旅団基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またハトラ村などのダーイシュ拠点を空爆した。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア外務次官「ジュネーブ4会議は「テロとの戦い」を最優先課題として和平協議を行うべき」(2017年2月28日)

26日にスイスのジュネーブ入りしたロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と会談した。

会談後、ガティロフ外務次官は記者団に対し、ジュネーブ4会議においては「テロとの戦い」を最優先課題として和平協議を行うべきだと述べた。

『ハヤート』(3月1日付)が伝えた。

**

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、スイスに滞在中のバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と会談し、ジュネーブ4会議の議事進行の方法などについて意見を交わした。

SANA(2月28日付)が伝えた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.