化学兵器使用に関与したとされるシリア軍・治安機関高官への制裁を定めて国連安保理決議案はロシア、中国の拒否権発動で廃案に(2017年2月28日)

国連安保理では、米国、英国、フランスが共同提案した決議案の採決が行われ、ロシア、中国、ブルガリアが反対、カザフスタン、エチオピア、エジプトが棄権し、ロシア、中国の拒否権発動により廃案となった。

決議案は、化学兵器使用に関与したとされるシリア軍・治安機関の高官への制裁を定めていた。

日本は、米国、英国、フランス、スウェーデン、イタリア、セネガル、ウクライナ、ウルグアイとともに賛成票を投じた。

SANA, February 28, 2017

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月27日、ラッカ市一帯などに対して15回の爆撃を実施(2017年2月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月27日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ラッカ市近郊(9回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、タドムル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 28, 2017、AP, February 28, 2017、ARA News, February 28, 2017、Champress, February 28, 2017、al-Hayat, March 1, 2017、Iraqi News, February 28, 2017、Kull-na Shuraka’, February 28, 2017、al-Mada Press, February 28, 2017、Naharnet, February 28, 2017、NNA, February 28, 2017、Reuters, February 28, 2017、SANA, February 28, 2017、UPI, February 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室はシリア軍の進軍に対抗するかたちでバーブ市東部の7ヵ村をダーイシュから奪取(2017年2月27日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、トルコ軍と同軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、シリア軍の進軍に対抗するかたちで、バーブ市東部でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、大フィーハ村、小フィーハ村、ジュッブ・ナアサーン村、ザンマール村、ウンム・シュカイフ村、大スッカリーヤ村、小スッカリーヤ村を制圧した。

Kull-na Shuraka', February 27, 2017
Kull-na Shuraka’, February 27, 2017

**

一方、ARA News(2月27日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)が西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市郊外のカトマ村、カフルジャンア村を砲撃した。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのガティロフ外務次官はジュネーブ4会議へのクルド人(PYD)の参加を呼びかける(2017年2月27日)

ロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は、ジュネーブ4会議での交渉に向け、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の仲介のもと、シリア政府と反体制派の各代表団の折衝が継続されているスイス入りした。

スプートニク・ニュース(2月27日付)が伝えたところによると、ガティロフ外務次官は記者団に対して、「我々は反体制派の統一代表団が結成されることを支援している。なぜなら、国連安保理決議第2254号を実施するため、みながついにここに集まったからだ。共通の目標は明白だが…、各代表団には決議の解釈に関して若干の意見の相違が見られると理解している…。我々はそのほかの代表者の参加も呼びかけている。今のところ、クルド人の参加をめぐって、問題が生じているが、我々はクルド人の参加を呼びかけている」と述べた。

**

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブに滞在中のバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表らシリア政府代表団と会談し、ジュネーブ4会議の議事進行などについて協議を継続した。

SANA(2月27日付)が伝えた。

一方、シリア政府代表団に近い消息筋は、政府代表団がデミストゥラ氏との協議を中止したと報じたアラビーヤ・チャンネル、ジャズィーラ・チャンネルなど湾岸諸国のメディアに関して、カタールとサウジアラビアの姿勢に囚われたものと批判、事実無根とこれを否定した。

**

また『ハヤート』(2月28日付)によると、デミストゥラ氏は午後、最高交渉委員会の代表団と会談した。

**

なお、デミストゥラ氏は、シリア政府代表団、最高交渉委員会代表団、カイロ・プラットフォーム、モスクワ・プラットフォームに対して、①移行期統治機関(移行政府)、②憲法、③選挙の3項目からなる議案を回付し、ジュネーブ4会議の議事進行の調整を続けている。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、Sputnik News, Feruary 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月24~26日の3日間で、YPG主体のシリア民主軍、シリア軍がダーイシュと戦うラッカ県、ダイル・ザウル県、ヒムス県東部を重点的に爆撃(2017年2月27日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月24~26日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

2月24日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して21回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、シャッダーディー市近郊(5回)、ラッカ市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

2月25日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して41回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)、タドムル市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

2月26日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して24回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ラッカ市近郊(8回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、タドムル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 27, 2017、AP, February 27, 2017、ARA News, February 27, 2017、Champress, February 27, 2017、al-Hayat, February 28, 2017、Iraqi News, February 27, 2017、Kull-na Shuraka’, February 27, 2017、al-Mada Press, February 27, 2017、Naharnet, February 27, 2017、NNA, February 27, 2017、Reuters, February 27, 2017、SANA, February 27, 2017、UPI, February 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米CIAは「穏健な反体制派」に統合しなければ軍事・資金援助を停止すると最後通告、一部武装集団は米国を見限り、トルコ軍が支援するハワール・キリス作戦司令室に合流(2017年2月27日)

『ハヤート』(2月27日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、シリア北部で活動する「穏健な反体制派」諸派が、トルコ軍の全面支援を受けて「ユーフラテスの盾」作戦を続行する反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)に合流することを決断したと伝えた。

この決断は、米CIAが、反体制武装集団が統合しない限りは軍事・資金援助を停止することを決定したのを受けた動きだという。

反体制武装集団の司令官2人が『ハヤート』に明らかにしたところによると、トルコ南部で先週、CIAなど反対西部祖集団を支援する各国諜報機関の代表が参加するかたちで「軍事作戦司令室」幹部会合が開催された。

この会合には、CIAが軍事・資金援助してきた武装集団の司令官が出席していたが、彼らは、反体制派が統合しない限り、支援は中断される旨通告され、2週間の猶予を与えられたという。

会合に参加したのは、ハマー県で活動するナスル軍、イッザ軍、中部師団、ラタキア県の沿岸地方で活動する二個師団、イドリブ県で活動するイドリブ自由軍、自由旅団、そしてシャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム戦線で、その兵力は2万5,000人に達するという。

CIAからの支援中止の通達を受け、一部の武装集団は会場をあとにし、残った武装集団は統合に向けた協議を継続したが、今のところ協議に具体的な進展は見られていないという。

またCIAの支援通達と前後して、米国製のTOW対戦車ミサイルの供与も停止したという。

会合に参加した武装集団のうち、「命じられるまま正しく進め」連合、イスラーム軍、シャームの鷹旅団、イドリブ自由軍は、米国を見限って、「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室への合流を決定したという。

al-Hayat, February 27, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県各所をロシア軍、シリア軍、米主導の有志連合が爆撃:シリア軍はホワイト・ヘルメットのセンターを、有志連合はシャーム解放機構の車輌を破壊(2017年2月26日)

イドリブ県では、ARA News(2月26日付)によると、ロシア軍・シリア軍戦闘機がイドリブ市、アリーハー市および県南部一帯を空爆、これに米軍主導の有志連合も参加した。

イドリブ市へのロシア軍の空爆では、民間人1人が死亡、4人が負傷、またアリーハー市に対するシリア軍の空爆では、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)のセンターが利用不能となった。

一方、米主導の有志連合の無人航空機は、アリーハー市近郊を移動中のシャーム解放機構の車輌を空爆し、メンバー2人を殺害した。

クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、有志連合の空爆によって、シャーム解放機構のエジプト人幹部の一人アブー・ハイル・ミスリー氏が死亡した。

これに関して、シリア人権監視団は、戦闘機(所属明示せず)がタマーニア町、バアルブー村、タルマラー村、カサービーヤ村、アリーハー市を空爆し、子供1人を含む10人が死亡したと発表した。

また、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がマアッル・フルマ村、ジャービリーヤ村でシャーム解放機構、ナスル軍の拠点を空爆した。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、February 27, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はアレッポ市北部アフリーン市、アアザーズ市近郊でトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室と交戦(2017年2月26日)

アレッポ県では、ARA News(2月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アアザーズ市南部のカフルハーシル村、カルジャブリーン村一帯にあるハワール・キリス作戦司令室と交戦、その拠点に対して砲撃を加えた。

また、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のイッズ山一帯で、人民防衛隊主体のシリア民主軍を交易し、これと交戦した。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブでカイロ・プラットフォーム、モスクワ・プラットフォームの代表と会談(2017年2月26日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、ジュネーブ4会議に出席するためにスイスに滞在中のカイロ・プラットフォーム(ジハード・マクディスィー元外務相報道官ら)、モスクワ・プラットフォーム(カドリー・ジャミール前副首相ら)と個別に会談した。

デミストゥラ氏は会談で、25日にシリア政府代表団、最高交渉委員会代表団に開示した議事に関する文書を回付したという。

『ハヤート』(2月27日付)などが伝えた。

AFP, February 26, 2017、AP, February 26, 2017、ARA News, February 26, 2017、Champress, February 26, 2017、al-Hayat, February 27, 2017、Iraqi News, February 26, 2017、Kull-na Shuraka’, February 26, 2017、al-Mada Press, February 26, 2017、Naharnet, February 26, 2017、NNA, February 26, 2017、Reuters, February 26, 2017、SANA, February 26, 2017、UPI, February 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブでシリア政府、最高交渉委員会代表団との折衝を続ける(2017年2月25日)

スイスを訪問中のバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表らシリア政府代表団は、前日に引き続きジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

会談後の記者会見で、ジャアファリー氏は、デミストゥラ氏との会談で「テロとの戦い」を最優先事項として議論を行ったことを明らかにした。

SANA(2月25日付)が伝えた。

**

『ハヤート』(2月26日付)によると、デミストゥラ氏はまた、ナスル・ハリーリー氏が団長を務める最高交渉委員会代表団とも会談した。

AFP, February 25, 2017、AP, February 25, 2017、ARA News, February 25, 2017、Champress, February 25, 2017、al-Hayat, February 26, 2017、Iraqi News, February 25, 2017、Kull-na Shuraka’, February 25, 2017、al-Mada Press, February 25, 2017、Naharnet, February 25, 2017、NNA, February 25, 2017、Reuters, February 25, 2017、SANA, February 25, 2017、UPI, February 25, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍中央司令部(CENTCOM)のヴォーテル司令官がロジャヴァ支配下のシリア北西部に入り、シリア民主軍幹部と会談(2017年2月24日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊主体のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官(准将)は声明を出し、のジョセフ・ヴォーテル大将をはじめとする米軍高官複数名がシリア北東部のロジャヴァ支配地域を訪問し、「ユーフラテスの怒り」作戦を続行するシリア民主軍司令官らと会談、作戦の進捗について意見を交わしたと発表した。

ARA News(2月24日付)が伝えた。

ARA News, February 24, 2017
ARA News, February 24, 2017

 

AFP, February 24, 2017、AP, February 24, 2017、ARA News, February 24, 2017、Champress, February 24, 2017、al-Hayat, February 25, 2017、Iraqi News, February 24, 2017、Kull-na Shuraka’, February 24, 2017、al-Mada Press, February 24, 2017、Naharnet, February 24, 2017、NNA, February 24, 2017、Reuters, February 24, 2017、SANA, February 24, 2017、UPI, February 24, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米財務省はシャーム解放機構の幹部2人を制裁リストに追加(2017年2月24日)

米財務省は、外国テロ組織(FTP)に指定されているシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線への改称を経て、現在の組織名はシャーム解放機構)の幹部2人、イヤード・ナズミー・サーリフ・ハリール氏とアフマド・ハスリー氏を制裁対象リストに追加し、資産凍結などの措置に踏み切った。

AFP, February 24, 2017、AP, February 24, 2017、ARA News, February 24, 2017、Champress, February 24, 2017、al-Hayat, February 25, 2017、Iraqi News, February 24, 2017、Kull-na Shuraka’, February 24, 2017、al-Mada Press, February 24, 2017、Naharnet, February 24, 2017、NNA, February 24, 2017、Reuters, February 24, 2017、SANA, February 24, 2017、UPI, February 24, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア政府と反体制派の交渉の形式の調整を続ける(2017年2月24日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブの国連本部で、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と会談し、26日に開催予定のジュネーブ4会議の会合の形式について協議した。

デミストゥラ氏はまた、ナスル・ハリーリー氏を団長とする最高交渉委員会の代表団とも会談し、会合の形式について意見を交わした。

最高交渉委員会は、シリア政府代表団との直接交渉を要求している。

『ハヤート』(2月25日付)、SANA(2月24日付)が伝えた。

AFP, February 24, 2017、AP, February 24, 2017、ARA News, February 24, 2017、Champress, February 24, 2017、al-Hayat, February 25, 2017、Iraqi News, February 24, 2017、Kull-na Shuraka’, February 24, 2017、al-Mada Press, February 24, 2017、Naharnet, February 24, 2017、NNA, February 24, 2017、Reuters, February 24, 2017、SANA, February 24, 2017、UPI, February 24, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室が制圧したバーブ市郊外でダーイシュが自爆攻撃を行い、トルコ軍兵士を含む60人余りが死亡(2017年2月24日)

アレッポ県では、『ハヤート』(2月25日付)などによると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室によって制圧されたバーブ市で、ダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷・爆発物の撤去作業が行われるなか、ダーイシュが市内をパトロール中のトルコ軍部隊に対して自爆攻撃を行い、兵士2人が死亡、複数が負傷した。

これに関して、トルコ軍参謀本部は、バーブ市浄化中に手製の手榴弾が爆発し、兵士2人が死亡、3人が負傷したと発表していた。

なお、ダーイシュは、バーブ市陥落を受けて、バザーア村、カッバースィーン村からも撤退し、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が同地に入り、地雷・爆発物の撤去作業を開始したという。

Kull-na Shuraka', February 24, 2017
Kull-na Shuraka’, February 24, 2017

 

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュはまた、市内北西部郊外のスースィヤーン村に設営されたハワール・キリス作戦司令室の拠点2カ所(軍事評議会および治安機関施設)に対して自爆攻撃を行い、民間人を含む42人以上が死亡した(クッルナー・シュラカー(2月24日付)によると、45人が死亡、60人が負傷、その後、シリア人権監視団によると、その後死者数は77人に増加、うち41人が民間人)。

なお、この自爆攻撃に関して、ダーイシュ・アレッポ州は声明を出し、トルコ軍兵士8人、「背教覚醒委員会」(ハワール・キリス作戦司令室のこと)の戦闘員60人を殺害したと発表した。image003 image002

AFP, February 24, 2017、AP, February 24, 2017、ARA News, February 24, 2017、Champress, February 24, 2017、al-Hayat, February 25, 2017、Iraqi News, February 24, 2017、Kull-na Shuraka’, February 24, 2017、al-Mada Press, February 24, 2017、Naharnet, February 24, 2017、NNA, February 24, 2017、Reuters, February 24, 2017、SANA, February 24, 2017、UPI, February 24, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月23日、ラッカ市一帯などに対して28回の爆撃を実施(2017年2月24日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月23日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して36回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は28回で、ブーカマール市近郊(2回)、バーブ市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(6回)、ラッカ市近郊(17回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 24, 2017、AP, February 24, 2017、ARA News, February 24, 2017、Champress, February 24, 2017、al-Hayat, February 25, 2017、Iraqi News, February 24, 2017、Kull-na Shuraka’, February 24, 2017、al-Mada Press, February 24, 2017、Naharnet, February 24, 2017、NNA, February 24, 2017、Reuters, February 24, 2017、SANA, February 24, 2017、UPI, February 24, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ジュネーブ4会議開幕するも、シリア政府と反体制派諸派の協議形式もいまだ不透明(2017年2月23日)

国連主催によるシリア政府と反体制派諸派の和平協議「ジュネーブ4会議」が開幕した。

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は開会の辞のなかで「危機の軍事的解決策などなく、唯一の解決策は政治的解決だ。我々はともに、シリアが統合と主権を維持し、和平に至るよう必要な支援を行いたい」と述べた。

また「アスタナでの取り組みを通じて、シリア国内での停戦実現を支援してきた人々に…謝意」を表明、停戦は「もろい」が依然として機能しているとしつつ、「アスタナのイニシアチブが…政治的プロセス視点に向けた門戸を開いた…。我々はこの機会を失いたくない」と強調した。

SANA(2月23日付)が伝えた。

『ハヤート』(2月24日付)によると、開会式は当初午後3時開始予定だったが、開会式の形式にかかる調整作業に時間を要し、開幕は数時間遅れた。

開幕の遅れは、シリア政府代表団と反体制派諸派の対話の形式についての調整が難航したためで、RT(2月23日付)によると、交渉の形式は依然として明らかでないという。

なお開幕直前、最高交渉委員会のサーリム・ムスラト報道官は、委員会がシリア政府代表団と委員会の代表団(22人)との直接交渉を申し出たと発表した。

SANA, February 23, 2017
SANA, February 23, 2017

**

なお、SANA(2月23日付)、『ハヤート』(2月24日付)によると、開会に先立って、デミストゥラ氏は午前中、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団、ナスル・ハリーリー団長とする最高交渉委員会代表団と個別に会談した。

また、午後には、ジハード・マクディスィー氏らが参加するカイロ・プラットフォーム、カドリー・ジャミール前副首相らからなるモスクワ・プラット・フォームと個別に会談した。

AFP, February 23, 2017、AP, February 23, 2017、ARA News, February 23, 2017、Champress, February 23, 2017、al-Hayat, February 24, 2017、Iraqi News, February 23, 2017、Kull-na Shuraka’, February 23, 2017、al-Mada Press, February 23, 2017、Naharnet, February 23, 2017、NNA, February 23, 2017、Reuters, February 23, 2017、SANA, February 23, 2017、UPI, February 23, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室はアレッポ県北部のダーイシュの拠点都市バーブ市を制圧(2017年2月23日)

トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦を続行するハワール・キリス作戦司令室はYoutube(https://www.youtube.com/watch?v=gB8pXgbG9KU)を通じて声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市を完全制圧したと発表した。

ハワール・キリス作戦司令室に所属するスルターン・ムラード旅団なども、同市の「完全制圧」を宣言し、市内で地雷、爆発物の撤去作業を行っていると発表した。

Youtube, February 23, 2017
Youtube, February 23, 2017

トルコのフィクリ・イシク国防大臣はこの数時間後、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市を「ほぼ完全に制圧」したと述べた。

イシク国防大臣は「トルコ軍は市中心街に入った…。大規模な掃討作戦が行われている」と付言した。

しかし、シリア人権監視団によると、バーブ市内では、ダーイシュとトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室との戦闘が依然として散発的に続いているという。

AFP, February 23, 2017、AP, February 23, 2017、ARA News, February 23, 2017、Champress, February 23, 2017、al-Hayat, February 24, 2017、Iraqi News, February 23, 2017、Kull-na Shuraka’, February 23, 2017、al-Mada Press, February 23, 2017、Naharnet, February 23, 2017、NNA, February 23, 2017、Reuters, February 23, 2017、SANA, February 23, 2017、UPI, February 23, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月22日、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ヒムス県、ハサカ県各所に対して24回の爆撃を実施(2017年2月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月22日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して38回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は24回で、ブーカマール市近郊(3回)、バーブ市近郊(4回)、シャッダーディー市近郊(3回)、ラッカ市近郊(7回)、タンフ国境通行所近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、タドムル市近郊(2回)、(ウンム・)タマフ村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 23, 2017、AP, February 23, 2017、ARA News, February 23, 2017、Champress, February 23, 2017、al-Hayat, February 24, 2017、Iraqi News, February 23, 2017、Kull-na Shuraka’, February 23, 2017、al-Mada Press, February 23, 2017、Naharnet, February 23, 2017、NNA, February 23, 2017、Reuters, February 23, 2017、SANA, February 23, 2017、UPI, February 23, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍戦闘機がシリア領空を侵犯、クタイファ市郊外のロケット砲発射台、武器庫を爆撃(2017年2月22日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍所属と思われる戦闘機複数機が、クタイファ市郊外の山岳地帯上空に領空侵犯し、空爆を実施、ロケット砲発射台複数機、武器庫を破壊した。

空爆が行われた地域は、シリア軍の第3師団展開地区だが、標的となったロケット砲発射台、武器庫がシリア軍所属かヒズブッラー所属かは不明だという。

AFP, February 22, 2017、AP, February 22, 2017、ARA News, February 22, 2017、Champress, February 22, 2017、al-Hayat, February 23, 2017、Iraqi News, February 22, 2017、Kull-na Shuraka’, February 22, 2017、al-Mada Press, February 22, 2017、Naharnet, February 22, 2017、NNA, February 22, 2017、Reuters, February 22, 2017、SANA, February 22, 2017、UPI, February 22, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市中心街でダーイシュと戦闘の末、制圧地区を拡大(2017年2月22日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月22日付)によると、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市中心街でダーイシュ(イスラーム国)との市街戦を続け、将校住宅地区、裁判所、宗教関係局施設、文化センター、新街道交差点、サンタル交差点、軍事治安局施設、国家治安局施設、郵便局を制圧した。

Kull-na Shuraka', February 22, 2017
Kull-na Shuraka’, February 22, 2017

AFP, February 22, 2017、AP, February 22, 2017、ARA News, February 22, 2017、Champress, February 22, 2017、al-Hayat, February 23, 2017、Iraqi News, February 22, 2017、Kull-na Shuraka’, February 22, 2017、al-Mada Press, February 22, 2017、Naharnet, February 22, 2017、NNA, February 22, 2017、Reuters, February 22, 2017、SANA, February 22, 2017、UPI, February 22, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県北部に進攻するなか、有志連合と思われる戦闘機が同地を爆撃し、子供を含む11人を殺害(2017年2月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機(有志連合)が県北部のスワル町を空爆し、ガソリン・スタンド、複合商業施設、駐車場などが被弾し、子供複数を含む11人以上が死亡、35人が負傷した。

なお、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のダジュワール・ハッバート前線司令官がAFP(2月22日付)に明らかにしたところによると、シリア民主軍は米主導の有志連合の航空支援を受け、油田地帯を擁するダイル・ザウル県北部のダーイシュ支配地域に侵攻したという。

また、クッルナー・シュラカー(2月22日付)は、ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・アブー・ハウラ司令官が、「ユーフラテスの怒り」作戦司令室が開いた記者会見で、シリア民主軍がダイル・ザウル県内に進攻し、県内の複数カ村を制圧したと述べたと伝えた。

Kull-na Shuraka', February 22, 2017
Kull-na Shuraka’, February 22, 2017

**

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月22日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市北部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ジャルワーン村、クユータール村、アブー・ワーヒー村、ハミーディー村、カーリフ村を制圧した。

AFP, February 22, 2017、AP, February 22, 2017、ARA News, February 22, 2017、Champress, February 22, 2017、al-Hayat, February 23, 2017、Iraqi News, February 22, 2017、Kull-na Shuraka’, February 22, 2017、al-Mada Press, February 22, 2017、Naharnet, February 22, 2017、NNA, February 22, 2017、Reuters, February 22, 2017、SANA, February 22, 2017、UPI, February 22, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月21日、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ヒムス県に対して23回の爆撃を実施(2017年2月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月21日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は23回で、ラッカ市近郊(10回)、ダイル・ザウル市近郊(9回)、タドムル市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 22, 2017、AP, February 22, 2017、ARA News, February 22, 2017、Champress, February 22, 2017、al-Hayat, February 23, 2017、Iraqi News, February 22, 2017、Kull-na Shuraka’, February 22, 2017、al-Mada Press, February 22, 2017、Naharnet, February 22, 2017、NNA, February 22, 2017、Reuters, February 22, 2017、SANA, February 22, 2017、UPI, February 22, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アアマーク通信はダーイシュがイスラエル領内の入植地を砲撃したと報道(2017年2月21日)

ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信(2月21日付)は、「軍消息筋」からの情報として、「ダーイシュの戦闘員複数名が昨日(20日)、パレスチナ南部のイスラエル入植地「エシュコル集合住宅」に対してカチューシャ砲2発を撃ち込んだ」と伝えた。

これに関して、イスラエル軍は声明を出し、20日早朝、シナイ半島からイスラエル領内ネゲブ砂漠に撃ち込まれた砲弾2発が同地に着弾したが、被害はなかったことを確認したと発表した。

なお、ダーイシュは2月9日にもシナイ半島からグラード・ロケット砲7発をエイラート市方面に撃ち込んでいる。

AFP, February 21, 2017、AP, February 21, 2017、ARA News, February 21, 2017、Champress, February 21, 2017、al-Hayat, February 22, 2017、Iraqi News, February 21, 2017、Kull-na Shuraka’, February 21, 2017、al-Mada Press, February 21, 2017、Naharnet, February 21, 2017、NNA, February 21, 2017、Reuters, February 21, 2017、SANA, February 21, 2017、UPI, February 21, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はトルコ軍および同軍の支援を受ける反体制派とアレッポ県北部、ハサカ県北部で交戦(2017年2月21日)

アレッポ県では、ARA News(2月21日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるタッル・リフアト市、アイン・ダクナ村、シャイフ・イーサー村、マルアナーズ村に対してトルコ軍が砲撃を行い、同地で人民防衛隊主体のシリア民主軍がトルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室と交戦した。

ARA News, February 21, 2017
ARA News, February 21, 2017

**

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月21日付)によると、アームーダー市北部の国境地帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とトルコ軍国境警備隊が交戦した。

AFP, February 21, 2017、AP, February 21, 2017、ARA News, February 21, 2017、Champress, February 21, 2017、al-Hayat, February 22, 2017、Iraqi News, February 21, 2017、Kull-na Shuraka’, February 21, 2017、al-Mada Press, February 21, 2017、Naharnet, February 21, 2017、NNA, February 21, 2017、Reuters, February 21, 2017、SANA, February 21, 2017、UPI, February 21, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.



トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がバーブ市中心街でダーイシュと市街戦(2017年2月21日)

アレッポ県では、『ハヤート』(2月22日付)によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市中心街でダーイシュ(イスラーム国)と市街戦を展開した。

Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017
Youtube, February 21, 2017

アナトリア通信(2月21日付)が、「自由シリア軍」司令官を名乗るハーリド・イブラーヒーム氏からの情報として伝えたところによると、ハワール・キリス作戦司令室は、バーブ市内南西部のスポーツ・センター、カッフ交差点、工業高校、ダッルー交差点などを制圧し、戦闘は郵便局一帯、裁判所一帯で続いているという。

AFP, February 21, 2017、Anadolu Ajansı, February 21, 2017、AP, February 21, 2017、ARA News, February 21, 2017、Champress, February 21, 2017、al-Hayat, February 22, 2017、Iraqi News, February 21, 2017、Kull-na Shuraka’, February 21, 2017、al-Mada Press, February 21, 2017、Naharnet, February 21, 2017、NNA, February 21, 2017、Reuters, February 21, 2017、SANA, February 21, 2017、UPI, February 21, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は2月19~20日の2日間でラッカ市一帯、ダイル・ザウル市一帯を重点的に爆撃(2017年2月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月19~20日の2日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

2月19日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は16回で、バーブ市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(3回)、ラッカ市近郊(8回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、タドムル市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

2月20日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して26回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、バーブ市近郊(3回)、ラッカ市近郊(7回)、ダイル・ザウル市近郊(4回)、タドムル市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

AFP, February 21, 2017、AP, February 21, 2017、ARA News, February 21, 2017、Champress, February 21, 2017、al-Hayat, February 22, 2017、Iraqi News, February 21, 2017、Kull-na Shuraka’, February 21, 2017、al-Mada Press, February 21, 2017、Naharnet, February 21, 2017、NNA, February 21, 2017、Reuters, February 21, 2017、SANA, February 21, 2017、UPI, February 21, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室はダーイシュとの戦闘の末バーブ市中心街の複数拠点を制圧(2017年2月20日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月20日付)によると、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市内でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、中心街に位置する工業高等学校、ジャフジャーフ交差点一帯など複数地点を制圧した。

AFP, February 20, 2017、AP, February 20, 2017、ARA News, February 20, 2017、Champress, February 20, 2017、al-Hayat, February 21, 2017、Iraqi News, February 20, 2017、Kull-na Shuraka’, February 20, 2017、al-Mada Press, February 20, 2017、Naharnet, February 20, 2017、NNA, February 20, 2017、Reuters, February 20, 2017、SANA, February 20, 2017、UPI, February 20, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はアアザーズ市北西部でトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団と交戦し、1カ村を制圧(2017年2月20日)

アレッポ県では、ARA News(2月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、アアザーズ市北西部でトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)と交戦し、マアッリーン村を制圧した。

**

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市北東部のカサール村、タッル・シャアル村などを制圧した。

ARA News(2月20日付)によると、シリア民主軍はラッカ市とハサカ県南西部のマクマン村を結ぶダーイシュの兵站路を遮断したという。

AFP, February 20, 2017、AP, February 20, 2017、ARA News, February 20, 2017、Champress, February 20, 2017、al-Hayat, February 21, 2017、Iraqi News, February 20, 2017、Kull-na Shuraka’, February 20, 2017、al-Mada Press, February 20, 2017、Naharnet, February 20, 2017、NNA, February 20, 2017、Reuters, February 20, 2017、SANA, February 20, 2017、UPI, February 20, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がイドリブ県でシャーム解放機構の車輌を爆撃(2017年2月20日)

イドリブ県では、ARA News(2月20日付)によると、米主導の有志連合がジュマイリーヤ村とダルクーシュ町を結ぶ街道を移動中のシャーム解放機構の車輌を爆撃し、メンバー複数人が負傷した。

AFP, February 20, 2017、AP, February 20, 2017、ARA News, February 20, 2017、Champress, February 20, 2017、al-Hayat, February 21, 2017、Iraqi News, February 20, 2017、Kull-na Shuraka’, February 20, 2017、al-Mada Press, February 20, 2017、Naharnet, February 20, 2017、NNA, February 20, 2017、Reuters, February 20, 2017、SANA, February 20, 2017、UPI, February 20, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのイシク国防大臣「マティス米国防長官はPKKに対する「テロとの戦い」でトルコを支援する姿勢を表明」(2017年2月20日)

トルコのフィクリ・イシク国防大臣は、トルコ軍がハワール・キリス作戦司令室とともに続行中の「ユーフラテスの盾」作戦に対してドナルド・トランプ米政権のジェームズ・マティス国防長官が支援を行う意思を示したことを明らかにした。

『ヒュッリイイェト』(2月20日付)が伝えたところによると、イシク国防大臣はNATO国防相会合に出席するためにブリュッセル入りしていたマティス国防長官と会談し、「トルコはクルディスタン労働者党(PKK)に対する戦いで米国の支援を必要としている」と伝え、これに対してマティス国防大臣は支援を行う旨答えたという。

イシク国防大臣はまた「マティス国防長官は私に、米国がラッカ市での軍事作戦以外には何らの準備もしていないと述べた…。この作戦は民主統一党の武装勢力が実施している作戦だが…、我々が米国に対して、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いで民主統一党と協力することは、テロ組織に対抗するためにテロ組織と協力することと同じだと兼ねてから述べてきた」と伝えたという。

**

ジェームズ・マティス米国防長官は訪問先のイラクの首都バグダードでの記者会見で、「ダーイシュ(イスラーム国)に対する戦いは長引くだろう」と述べた。

マティス攻防長官はまた「イラク軍はダーイシュに対して高度な戦闘能力を有しており、我々はしばらく、イラクに留まり、イラク軍を支援する」と述べた。

ARA News(2月20日付)が伝えた。

AFP, February 20, 2017、AP, February 20, 2017、ARA News, February 20, 2017、Champress, February 20, 2017、al-Hayat, February 21, 2017、Hurriyet, February 20, 2017、Iraqi News, February 20, 2017、Kull-na Shuraka’, February 20, 2017、al-Mada Press, February 20, 2017、Naharnet, February 20, 2017、NNA, February 20, 2017、Reuters, February 20, 2017、SANA, February 20, 2017、UPI, February 20, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.