オリエント・ネット(11月2日付)は、複数のアラブ筋の話として、10月31日にエジプトの首都カイロで、シリア国内で戦う武装集団の代表者が極秘会合を開き、「最高軍事評議会」設置について協議したと報じた。
この極秘会合は、フランス、そしてサウジアラビア、カタールといったアラブ湾岸諸国の要請を受けて、エジプト外務省が主催したもので、カイロ空港近くのセミラミス・ホテルで開催された。
会合には、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム国、イスラーム戦線、離反士官
またエジプトの総合情報部の士官ら200人が会合の準備にあたり、米国、サウジアラビア、カタール、ヨルダン、エジプトの治安機関代表も参加した。
「最高軍事評議会」は、シリア国内で活動する反体制武装集団、離反士官から構成され、その設置案では、「シリア国民の虐殺に関与した士官約100人の追放」、「第4師団、共和国護衛隊の解体とその将兵のシリア軍への編入」、「空軍情報部、軍事情報局、政治治安部の解体」、「戦争犯罪に関与した士官の裁判」、「国防隊の解体と武装解除」などが定められているという。
また「最高軍事評議会」に、政権内の一部のアラウィー派士官やキリスト教徒士官の懐柔し、参加させることも検討しているという。
なお、会合では、その議長として、マナーフ・トゥラース元准将が推挙されたが、「アサド大統領と近しい関係にあったために国内で受け入れられない」、「離反士官のなかにはトゥラース氏よりも上位の士官(少将、中将)がいる」といった理由で、多くの出席者の反対を受けたという。
Orient Net, November 2, 2015をもとに作成。
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