シリア国民連合は12月半ばに開催予定のサウジアラビア主催の反体制派合同会合に参加する代表メンバーの人選をめぐって内部対立(2015年12月2日)

『ハヤート』(12月3日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、サウジアラビアが首都リヤドで12月8日から3日間の予定で開催をめざしているシリアの反体制派の合同会合に関して、反体制派代表者65人を招聘することが計画されていると伝えた。

招聘者のリスト案には、シリア革命反体制勢力国民連立の代表20人、民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表7人、無所属活動家20人、自由シリア軍南部戦線、シリア北部で活動する武装集団、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動の代表者13~15人、宗教関係者ら5人が含まれているという。

このうち、組織の代表として招聘されるのは、シリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表だけで、それ以外の代表者は個人として招聘されるという。

なお、リスト案には、西クルディスタン移行期民政局の代表は含まれていないが、同民政局を主導する民主統一党は民主的変革諸勢力国民調整委員会にも参加しており、同委員会のメンバーとして参加するための調整がなされているという。

また「カイロ宣言」グループ(ジャマール・スライマーン氏ら)、民主フォーラムも民主的変革諸勢力国民調整委員会としての参加が調整されているという。

一方、シリア国外に逃亡したルワイユ・フサイン氏が率いるシリア国家建設潮流は、そのほかの無所属活動家として参加するかたちで調整されている。

 

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シリア革命反体制勢力国民連立はこれに関して1日に声明を出し、サウジアラビアからの要請に基づき、22人の候補者から、代表団長を努めるハーリド・ハウジャ代表を除く19人の参加者を投票により決定したと発表した。

19人は以下の通り:ムスタファー・ウースー、ヒシャーム・ムルーワ、ムハンマド・カッダーフ、ナガム・ガーディリー、ヤフヤー・マクタビー、アナス・アブダ、ナズィール・ハキーム、リヤード・ハサン、ナスル・ハリーリー、ハティーブ・バドラ、アブドゥルアハド・アスティーフー、ハッサーン・ハーシミー、ムワッファク・ニールビーヤ、ハイサム・ラフマ、スハイル・アタースィー、ファーイズ・サーラ、フアード・アリークー、ハーディー・バフラ、バドル・ジャームース。

また政治委員会は上記19人とハウジャ代表に加えて、選出されたなかった政治委員会メンバー3人(ワースィル・シャマーリー、アフマド・ガッサーン・ティーナーウィー、ムハンマド・ジャウジャ)を招聘するよう要請した。

しかし、Elaph(12月2日付)は、ハーリド・ハウジャ代表が、政治委員会の声明を無視するかたちで、別途参加予定者リストをサウジアラビアに提出し、連立内の対立が表面化していると伝えた。

連立内の消息筋は、ハウジャ代表が1日、自分の所属ブロックの代表者のみからなる参加予定者リストを「独断的に決定」し、政治委員会の承認を得ずにサウジアラビアに提出したとしたうえで、これによってリヤドでの合同会合そのものを頓挫させようとしていると非難した。

ハウジャ代表が提出したリストには、ハウジャ代表のほか以下のメンバーが列記されているという:ナガム・ガーディリー、ムスタファー・ウースー、アナス・アブダ、スハイル・アタースィー、フアード・アリークー、ハーディー・バフラ、ハイサム・ラフマ、ムハンマド・カッダーフ、アブドゥルアハド・アスティーフー、アフマド・ティーナーウィー、サーリム・ムスラト、サミール・ナッシャール、アーリヤ・マンスール、ユースフ・マハッリー、ファールーク・タイフール、ヌーラー・ジーザーウィー、ムスタファー・サッバーグ、アブドゥルイラーフ・ファフド、リヤード・サイフ。
Elaph

AFP, December 2, 2015、AP, December 2, 2015、ARA News, December 2, 2015、Champress, December 2, 2015、Elaph, December 2, 2015、al-Hayat, December 3, 2015、Iraqi News, December 2, 2015、Kull-na Shuraka’, December 2, 2015、al-Mada Press, December 2, 2015、Naharnet, December 2, 2015、NNA, December 2, 2015、Reuters, December 2, 2015、SANA, December 2, 2015、UPI, December 2, 2015などをもとに作成。

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