アサド大統領はシリア訪問中のフランスの国会議員・報道関係者からなる使節団(共和党のティエリー・マリアニ議員が団長)と首都ダマスカスで会談した。
会談後、マリアニ議長は、アサド大統領が、ロシア・トルコの仲介によるシリア政府との停戦に応じた91の反体制武装集団とカザフスタンのアスタナで和平協議を行う意思を示したうえで、「私は楽観的だ。私は、彼らが武器を放棄することを条件に和解に応じる用意がある」と述べたことを明らかにした。
1月20日に成立する米国のドナルド・トランプ新政権については、「現実主義的な対応をとるだろう」と述べたという。
しかし、トルコについては、アラブ諸国全体で収監されている以上の政治犯を投獄している「破綻国家」だと非難、「イスラーム主義者」であるレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領を信用できないと述べたという。
このほか、アサド政権が犯した残虐行為については「すべての当時者が残虐行為を犯した」としつつ、「政府側も複数の過ちを犯してしまった。このことは遺憾だし、非難する」と述べたという。
使節団はまた、ハディーヤ・アッバース人民議会議長とも個別に会談した。
『ハヤート』(1月9日付)、SANA(1月8日付)などが伝えた。
AFP, January 8, 2017、AP, January 8, 2017、ARA News, January 8, 2017、Champress, January 8, 2017、al-Hayat, January 9, 2017、Iraqi News, January 8, 2017、Kull-na Shuraka’, January 8, 2017、al-Mada Press, January 8, 2017、Naharnet, January 8, 2017、NNA, January 8, 2017、Reuters, January 8, 2017、SANA, January 8, 2017、UPI, January 8, 2017などをもとに作成。
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