イドリブ県では、シリア人権監視団が11日に発表したところによると、正体不明の武装集団がロケット弾および自動小銃を用いて、スフーフン村とファッティーラ村にあるアフマド・シャルア移行期政権の治安拠点を襲撃した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xで以下の通り綴った。
Today, on behalf of President Donald J. Trump and Secretary of State Marco Rubio, I met with Syrian President Ahmed al-Sharaa, Foreign Minister Asaad al-Shaibani, and members of their team in Damascus to discuss recent developments in Aleppo and the broader path forward for… pic.twitter.com/hz2rMMxuqK
— Ambassador Tom Barrack (@USAMBTurkiye) January 10, 2026
本日、ドナルド・トランプ大統領およびマルコ・ルビオ国務長官を代表し、私はダマスカスでシリアのアフマド・シャルア暫定大統領、アサアド・シャイバーニー外務在外居住者大臣らと会談し、アレッポにおける最近の情勢および、シリアが迎えている歴史的移行期の今後の進路について協議を行った。トランプ大統領は、この瞬間を「新しいシリア」に向けた決定的な機会であると認識している。そこでは、アラブ人、クルド人、ドゥルーズ派、キリスト教徒、アラウィー派、トルクメン人、アッシリア人を含むすべての共同体が、尊厳と敬意をもって扱われ、統治および治安機関への実質的な参加を保障される、統一された国家が実現されるべきである。この機会を踏まえ、大統領は、シリアが前進する「機会を与える」ために、制裁を解除することに同意した。米政府は、シリアの歴史的移行を歓迎し、国家の安定化、国家機関の再建、そして平和・安全・繁栄を求めるすべてのシリア国民の願いを実現するために取り組む、シャルア暫定大統領の下のシリア政府を支持する。米国は長年にわたり、ダーイシュ(イスラーム国)打倒およびシリアの安定促進に向けた努力を支援してきた。これには、不屈の決意作戦や、シリア民主軍との協力関係が含まれる。シリア民主軍の犠牲と献身は、テロリズムに対する持続的な成果を達成するうえで極めて重要であった。こうした文脈の中で、シリア政府は、2025年3月に締結されたSDFとの統合合意へのコミットメントを再確認している。この合意は、クルド人の権利を保全しつつ、シリアの統一と主権を強化する形で、シリア民主軍の部隊を国家機関に統合するための枠組みを提供するものである。しかしながら、この合意の条件に挑戦するかのように見える、アレッポにおける最近の動向は、極めて憂慮すべきものである。我々は、すべての当事者に対し、最大限の自制を行使し、即時に敵対行為を停止し、2025年3月10日および4月1日にシリア政府とシリア民主軍の間で締結された合意に基づき、対話に立ち返るよう強く求める。暴力は、アサド政権崩壊以降に達成された進展を損なう危険があり、いかなる当事者の利益にもならない外部勢力の介入を招きかねない。ルビオ国務長官のチームは、シリア政府とシリア民主軍の間における建設的な関与を促進し、包摂的かつ責任ある統合プロセスを前進させる用意がある。このプロセスは、シリアの統一を尊重し、単一の主権国家という原則を堅持し、正統な単一の国軍という目標を支えるものでなければならない。我々の目標は、主権を有し、統一され、自国民および周辺諸国と平和に共存するシリアであり、そこでは平等、正義、機会がすべての人々に保障される。我々は、シリアの近隣諸国および国際社会に対し、このビジョンを支持し、それを現実のものとするために必要な協力と支援を提供するよう呼びかける。
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スワイダー県では、高等法務委員会広報局(フェイスブック)、ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部(フェイスブック)、スワイダー24によると、スワイダー市の県庁舎前で、住民数十人が、アフマド・シャルア移行期政権当局によってアドラー中央刑務所に拘束されているスワイダー出身者の即時釈放を求めた。
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中・西部シリア政治評議会(PCCWS)(フェイスブック)によると、同評議会執行部のマアン・アブー・シャムウーン氏が、ドイツのハンブルクにおいて、アレッポ市シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ領地区の住民たちの支援を呼び掛ける演説を行った。
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国防省(フェイスブック)によると、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣はトルコのヤシャル・ギュレル国防大臣と電話会談を行い、シリア情勢(アレッポ市シャイフ・マクスード地区、アシュラフィーヤ地区情勢)などへの対応について協議した。
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シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、同軍がアレッポ市内のいかなる民間地域も攻撃していないと主張、流布されているすべての主張は虚偽だと非難した。
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シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、アレッポ県東部にあるバービーリー村の水処理施設での送水が、シリア民主軍の指示によって停止されたとのシャルア移行期政権側の主張を虚偽だと非難した。
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シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、移行期政権がアレッポ市シャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ各地区でクルド人住民に対して行われた虐殺の記録化を阻止していると非難した。
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北・東シリア地域民主自治局のイルハーム・アフマド渉外関係委員会は、フェイスブックを通じて、アレッポ市のシャイフ・マクスードおよびアシュラフィーヤ両地区における民間人の保護が最優先事項の一つであると発表した。
إلى الرأي العام
نحن في الادارة الذاتية لشمال وشرق سوريا نؤكّد بان حماية المدنيين في حيي الشيخ مقصود و الأشرفية هي من أولوياتنا القصوى، لذلك نرحب بعرض القوى الدولية الوسيطة بإعادة تموضع القوات الموجودة في شيخ مقصود الى شرق الفرات و ذلك بشكل آمن،شريطة أن يضمن وجود حماية كردية…
— Elham Ahmad (@ElhamAhmadSDC) January 9, 2026
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シリア民主軍はフェイスブックを通じて北・東シリア地域民主自治局のアレッポ内務治安部隊(アサーイシュ)の声明を発表した。
声明の内容は以下の通り。
更新情報:アサーイシュがアフマド・シャルア移行期政権の戦車戦車1両を完全に破壊し、その乗員を殺害、自爆無人航空機1機を撃墜した。
更新情報:シャルア移行期政権の国防省によるシャイフ・マクスード地区の90%を掌握したとの情報は虚偽だと非難。
更新情報(フェイスブック):移行期政権の民兵は、トルコのバイラクタル無人航空機の支援と援護を受けてシャイフ・マクスード地区でも蛮行を続けている。
声明:ハーリド・ファジュル病院の地下にシリア民主軍が建設したトンネルが存在し、その内部で戦闘を行っているとの移行期政権側の情報を否定。
声明:シャイフ・マクスード地区における停戦および戦闘停止にかかる移行期政権の発表を世論を欺くための露骨な試みと非難。
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更新情報:アサーイシュは、シャイフ・マクスード地区西部からハーリド・ファジュル病院を砲撃していた移行期政権諸派の戦車3両を爆破した。
声明:シャイフ・マクスード地区から民間人がバスで退避させられる様子の映像について、アサーイシュの戦闘員だとする移行期政権の情報発信を虚偽の主張と非難。
声明:移行期政権の民兵はシャイフ・マクスード地区から退去しようとしていた数十人の民間人青年を家族から引き離し拉致した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の傘下にある武装勢力ダイル・ハーフィル市周辺を砲撃した。
シリア人権監視団によると、攻撃は、アレッポ市のシャイフ・マクスード地区の住民を支援するために集まっていたコバネ(アイン・アラブ)市、ラッカ県ラッカ市、タブカ市の民間人を狙ったもの。
これに関して、SANAは、シリア民主軍がイラン製の自爆型無人航空機を用いて、ダイル・ハーフィル市近郊に展開するシリア軍の配置地点を攻撃したと伝えた。
一方、シリア人権監視団によると、移行期政権の諸派(ハムザ師団、スルターン・スレイマーン・シャー師団(アムシャート師団)がティシュリーン・ダムの住宅地を砲撃した。
また、シリア人権監視団によると、移行期政権の諸派がダイル・ハーフィル市周辺を砲撃した。
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ラッカ県では、シリア民主軍(フェイスブック)によると、トルコ製の無人航空機がタブカ市南方のサウラ油田地帯にあるシリア民主軍の拠点を攻撃し、物的被害が発生した。
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アレッポ県では、SANAは、シリア民主軍がダイル・ハーフィル市一帯地域から自爆型無人航空機を発射し、アレッポ市内の各地区を攻撃していると報じた。
また、SANAによると、県広報局は、シリア民主軍が、アッザーム・ガリーブ知事、ハムザ・ムスタファー情報大臣、ならびにヒンド・カバーワート社会問題労働大臣が記者会見を行っている最中に、無人航空機を用いて県庁舎を攻撃したと発表、これを非難した。
さらに、SANAによると、シリア民主軍は自爆型無人航空機でアレッポ市内各所を攻撃、これにより民間人4人が負傷した。
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SANAによると、シリア軍作戦局は、シリア民主軍がアレッポ市の民間施設、モスク、各種公共施設を、イラン製の無人航空機10機以上で攻撃し、負傷者と大きな物的損害をもたらしたことで、シリア国民に対する軍事的エスカレーションの新たな段階に入ったと発表した。
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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を発表し、無人航空機によるアレッポ市内の政府施設および住宅地への攻撃を最も強い表現で非難、これをテロ行為と断じた。
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内務省(フェイスブック)によると、内務治安部隊所属専門の工兵部隊は、スレイマニーヤ地区で発見された爆発物を仕掛けられたオートバイ1台を解体した。
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国防省は、フェイスブックを通じて声明を出し、シリア軍作戦局がアレッポ市シャイフ・マクスード地区における武装要員に残された唯一の選択肢は、最寄りの軍事拠点に直ちに自らと武器を引き渡すことであり、その見返りとして生命および個人の安全が保証されると発表した。
SANAによると、シリア軍作戦局はアレッポ市シャイフ・マクスード地区でのすべての軍事作戦を、午後3時をもって停止すると発表した。
また、ヤースィーン病院に立てこもっているシリア民主軍の戦闘員については、武装解除のうえ、タブカ市方面へ移送される方針だと付言した。
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内務省(フェイスブック)によると、内務治安部隊はアレッポ市シャイフ・マクスード地区への展開を開始した。
内務省(フェイスブック)によると、内務治安部隊に所属する工兵部隊は、シャイフ・マクスード地区において複数の爆発物を解体することに成功した。
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SANAによると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区でシリア民主軍のメンバー1人がシリア軍部隊に対して自爆を行った。軍側に人的被害なかった。
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SANAによると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区でシリア民主軍の別のメンバーが、シリア軍部隊の近くで自爆を行ったが、負傷者は発生しなかった。
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SANAは、シリア民主軍の無人航空機により、人道支援物資の車列がアシュラフィーヤ地区へ入ることが妨げられていると伝えた。
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シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権の軍部隊は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区から退去する民間人を標的に、大規模な締め付けと拘束を行った。
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シリア人権監視団によると、シャルア移行期政権の諸派がアレッポ市シャイフ・マクスード地区のハーリド・ファジュル病院を機関銃および無人航空機で攻撃した。
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シリア人権監視団によると、移行期政権の諸派は、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の女性隊員を建物の屋上から投げ落した。
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外務在外居住者省は、フェイスブックを通じて声明を出し、シリア政府がアレッポ市シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区において、「法の執行」作戦を実施したことを発表した。
また、米国、サウジアラビア、カタール、トルコ、フランス、英国、イラク・クルディスタン地域のマスウード・バールザーニー前大統領に対し、シリアの安定と領土の統一・主権を支持する実効的かつ建設的な役割に深い謝意と評価を表明した。
SANAによると、アレッポ県保健局のムニール・ムハンマド広報課長は、1月6日から10日午後5時までに、シリア民主軍の住宅地に対する攻撃で、23人(うち子ども1人、女性4人)が死亡、104人が負傷したことを明らかにした。
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SANAによると、この間アシュラフィーヤ地区およびシャイフ・マクスード地区から多数が避難、その数は2万7千世帯以上、14万人以上に上った。
主な避難先は以下の通り:
・アフリーン市:11万人
・シャフバー地域:2万2千人以上
・アレッポ市中心部:5千人以上
・ジャラーブルス市:525人
・アアザーズ市:600人
・マーリア市:1,050人
・バーブ市:125人
・ダーラト・イッザ市:200人
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