化学兵器禁止機関(OPCW)は2016年にハマー県カフルズィーター市で発生した化学兵器での攻撃について、アサド前政権下のシリア空軍によるものだったと結論づける(2026年1月23日)

化学兵器禁止機関(OPCW)は、公式サイトを通じて、シリアでの化学兵器使用の実行者特定にかかる第5次報告書を公表したと発表した。

報告書は、2016年10月1日にハマー県のカフルズィーター市で発生した攻撃について、アサド前政権下のシリア空軍が実行者であったと信じるに足る合理的根拠があると結論づけた。

報告書作成にかかる調査は、2024年3月から2025年12月にかけて実施され、シリア政府(アフマド・シャルア移行期政権)が初めて調査特定チーム(IIT)の調査に協力し、同事件に関連する現地調査、情報・文書へのアクセスが可能となった。

これに基づき、シリア空軍が少なくとも1本の黄色い加圧シリンダーを投下し、それがカフルズィーター市の渓谷にある洞窟群に命中したと信じるに足る合理的根拠があると結論づけた。
この加圧シリンダーは、洞窟内に設置されていた病院付近の2ヵ所の換気口に衝突した後、転がり落ちて洞窟入口付近で停止した。

衝突時にシリンダーは破裂し、内部に加圧されていた塩素ガスが放出され、一帯に拡散、35人が負傷し、さらに数十人が被害を受けた。

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ゴットハイマー米下院議員:「シリア政府は、米国による制裁緩和を誤って解釈すべきではない」(2026年1月23日)

ジョシュ・ゴットハイマー米下院議員(民主党)は、Xで以下の通り綴った。

はっきり言っておく。シリア政府は、米国による制裁緩和を誤って解釈すべきではない。イスラーム国の収容者を拘束している刑務所に対するいかなる脅威も、我々にとって不可欠なクルド人同盟勢力の安全を脅かす行為も、また民族的少数派の安全を危険にさらす行為も、いずれもシーザー制裁の撤廃に違反する。ダマスカスは直ちに進軍を停止しなければならない。さもなければ、新たな、極めて厳しい制裁を招くことになる。

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イスラエル軍がクナイトラ県西アフマル丘の前哨基地内で大規模な造成および建設作業を開始(2026年1月23日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の工兵部隊が、西アフマル丘の前哨基地内で大規模な造成および建設作業を開始した。

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ハマー県で正体不明の武装グループがイスマーイーリー派の若者を殺害(2026年1月23日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、タッル・ダッラ村で車内にいたイスマーイーリー派の若い男性が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

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ハサカ市の住民が「殉教者ビルフダーン」の名を冠した二つの大隊を結成(2026年1月23日)

ANHAによると、ハサカ県のハサカ市で、北・東シリア地域民主自治局による総動員に呼応して、サーリヒーヤ地区およびムフティー地区の住民が「殉教者ビルフダーン」の名を冠した二つの大隊を結成した。

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イラク・クルディスタン地域のバールザーニー前大統領:「クルド人が攻撃を受けるのであれば、必要なあらゆる措置を取る」(2026年1月23日)

ルタウによると、イラク・クルディスタン地域のマスウード・バールザーニー前大統領は記者会見で、アフマド・シャルア移行期政権とシリア民主軍の最近の衝突について以下の通り述べた。

今回の問題の一部は、(かつてシリア民主軍に属していた)シリアのアラブ部族に関係するものだ。
私は以前、マズルーム・アブディー総司令官に対し、アラブ人が多数を占める地域の状況を是正する必要があると警告していた。そうした地域は、将来的に問題を引き起こしかねなかったからだ。
(アイン・アラブ(コバネ)市が孤立している状態に対して)私はできる限りのことをする。あらゆる努力を尽くしてきた。もし以前のような機会があれば、2014年に起きたように、コバネを守るために部隊を派遣していただろう…。コバネは侵害されてはならないクルドの都市である。
クルド人が攻撃を受けるのであれば、必要なあらゆる措置を取る。

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シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、Xを通じて以下の通り発表した。

私は(22日)、イラク・クルディスタン地域のネチルヴァン・バールザーニー大統領と会談した。これは、我々とシリア政府との間の見解の隔たりを縮めることを目的とした政治的努力の一環である。この段階において、マスウード・バールザーニー(前)大統領およびバールザーニー大統領の尽力に対し、我々は深い感謝の意を表する。両者は、米国の仲介者との調整のもと、停戦の実現、対話への復帰、締結済み合意の履行を目的とする政治的取り組みへの支援を継続しており、これは我々とシリア政府との間の統合プロセスを成功させることを保証するものである。指導部として、また人民としてのクルディスタン地域の立場は、我々の民の間で大きな評価と尊敬を受けている。

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ANHAによると、
イラク・クルディスタン地域議会の新世代運動ブロック所属の議員らからなる代表団がハサカ県カーミシュリー市を訪れ、民主統一党(PYD)、クルド代表団、北・東シリア地域民主自治局ジャズィーラ地区執行評議会、アフマド・シャルア移行期政権との戦闘での負傷者、住民と会談した。

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欧州の70を超える組織が共同声明を発表し、ロジャヴァに対する攻撃を非難(2026年1月23日)

ANHAによると、欧州の70を超える組織が共同声明を発表し、ロジャヴァ(西クルディスタン)に対する攻撃を非難し、すべての民主的勢力および自由を愛する勢力に対し、ロジャヴァと連帯し、アフマド・シャルア移行期政権による攻撃に対して反対の声を上げるよう呼びかけた。

共同声明に名を連ねた組織は以下の通り:

・欧州・アラウィー連盟(AABK)
・欧州・ディルスィム民主連盟(ADEF)
・欧州民主権利連合(ADHK)
・欧州民主女性運動(ADKH)
・欧州クルド社会民主会議(KCDK-E)
・欧州革命的民主コミューン・イニシアチブ(ADDKI)
・欧州革命的コミューン評議会(ADKM)
・欧州強制移住者連合(AvEG-KON)
・欧州移民労働者連合(AGEB)
・欧州ディブ・ウ・ケル・コジャン支援プラットフォーム(AVKARDEP)
・欧州移民文化センター
・欧州クルド女性運動
・欧州自由平和フォーラム(EFFP)
・欧州社会主義女性連合
・欧州難民評議会(ASM)
・欧州トルコ人労働者連合(ATİK)
・黒海オルタナティブ・イニシアチブ
・バート・ホンブルク・アラウィー文化センター
・ベルン・アラウィー・ゲート
・ビーレフェルトおよび周辺地域ディルスィム連帯協会
・ジュネーブ・アラウィー協会(AAG)
・ベルリン・シニ平和のためのクルド女性事務所
・欧州市民的正義協会
・欧州民主アラウィー連盟(FEDA)
・民主労働者協会連合(DİDF)
・1938年ジェノサイド反対ディルスィム協会
・ディルスィム建設会議(DİK)
・東スイス人民の家文化連帯協会
・ドイツ国際文化連帯協会
・ヤズィーディー調整委員会
・グスタフスブルク・アラウィー文化センター
・ハンブルク平和イニシアチブ
・ホーシュタウンズ・アラウィー文化センター
・中央アナトリア・クルド・プラットフォーム(PKAN)
・スイス・ロジャヴァ社会連帯協会
・スイス人権連帯協会
・女性の視点によるキズィルイルマク文化協会
・ドイツ・キギ・イニシアチブ
・スイス・クルディスタン移民協会(KURDKOM)
・コルミシュ協会
・スイス・クトゥシュ
・マインツ・バザールシクス協会
・マインツおよび周辺地域ディルスィム文化協会
・マラシュ諸協会連合(MARDEF)
・メソポタミア人民会議
・メソポタミア自由党(MOP)
・欧州ノル・ザルトゥンク
・スイス・パンゲア独立移民集団組織
・欧州クルド共産党(KKP-Europe)
・人民の架け橋
・ピル・スルタン社会センター―アブデルアルザイ
・誇りの反乱
・ポントゥスの真実
・KAD平和研究協会
・社会主義青年運動
・ソリ・デム
・欧州社会主義連帯プラットフォーム
・欧州社会主義再建党
・被収監者の声プラットフォーム
・国際子ども評議会
・政治犯連帯国際委員会
・統一戦線
・マイン・ファルトゥ・デア・ライン
・ハノーバー・フィンジ・ディルスィム
・レッド・ライン
・生命のための世界
・新民主青年
・新しい女性
・欧州緑の左翼党
・青年闘争

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中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は昨年ヒムス県ファーヒル村で発生したアラウィー派住民に対する虐殺事件についてシャルア移行期政権の治安部隊の犯行と非難(2026年1月23日)

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、ヒムス県のファーヒル村でのアラウィー派住民に対する虐殺事件が発生したのに合わせてフェイスブックを通じて声明を発表し、アフマド・シャルア移行期政権の治安部隊の一派による犯行だと断じ、改めてこれを非難、真相究明を求めた。

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シリア人権ネットワーク:ラッカ県での戦闘でシリア民主軍が民間人22人を殺害(2026年1月23日)

シリア人権ネットワークは、公式サイトでによると、2026年1月18日にラッカ県で発生した、アフマド・シャルア移行期政権の部隊とシリア民主軍の戦闘において、シリア民主軍が少なくとも民間人22人(うち子ども3人)を殺害されたことを確認したと発表した。

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シリア民主軍がラッカ市のアクターン刑務所からアイン・アラブ(コバネ)市に撤退(2026年1月23日)

SANAによると、シリア軍作戦局は、シリア民主軍の構成員をラッカ県ラッカ市のアクターン刑務所およびその周辺から、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市へ移送する作業を開始したと発表した。

内務省も、フェイスブックを通じて、同省の刑務所矯正局にアクターン刑務所が引き渡されたと発表した。

内務省はまた、フェイスブックを通じて、内務治安局のK9部隊がアクターン刑務所内に設置されていた爆発物を多数発見、専門の工兵チームがこれを撤去した。

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一方、シリア民主軍は、フェイスブックを通じて、米主導の有志連合の支援のもと、アクターン刑務所の警備にあたっていた戦闘員を移送する作業を完了したと発表した。

ANHAシリア人権監視団によると、数百人からなる守備部隊はコバネ市に無事到着した。

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ANHAによると、ラッカ市から脱出しようとしたクルド人1人がハズィーマ村に至る街道でアフマド・シャルア移行期政権の武装勢力によって殺害された。

また、シリア人権監視団によると、タブカ市で、移行期政権の部隊が同市に進攻した際に拘束していた若者4人を残虐に殺害し、その遺体を焼却した。

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