ダマスカス県では、イナブ・バラディーなどによると、首都ダマスカスのエネルギー省前で、電気料金の引き上げに抗議するデモが行われた。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。

米国のリンゼー・グラム上院議員(共和党)は、公式サイトを通じて声明を発表し、リチャード・ブルーメンソール上院議員(民主党)とともに、「クルド人を守る法(Save the Kurds Act)」の法案を議会に提出したと発表した。
声明の内容は以下の通り:
サウスカロライナ州選出のリンゼー・グラム上院議員(共和党)と、コネチカット州選出のリチャード・ブルーメンソール上院議員(民主党)は、シリア政府軍がクルド人主導のシリア民主軍に対して繰り返し攻撃を行っていることを受け、「クルド人を守る法」を提出した。
同法案は、シリア政府関係者および金融機関、さらに軍事的・金融的支援を含むあらゆる取引をシリア政府と行う外国人個人に対し、制裁を科すことを定めている。
イスラーム国のカリフ制国家を壊滅させる米国主導の作戦において、シリア民主軍は作戦成功に大きく貢献した。カリフ制崩壊後、シリア民主軍はシリア北東部を掌握していた。アサド政権崩壊後、新たに就任したシリアのアフマド・シャルア大統領は、内戦後の国家統一を名目に、クルド人主導のシリア民主軍に対する軍事行動を展開してきた。しかし、これらの攻撃が、トルコと連携・支援のもとで行われていることを示す証拠も存在する。
シリア民主軍が管理する地域には、主としてクルド人部隊が警備するイスラーム国の収容施設があり、また約1,000人の米軍部隊が駐留してきた。クルド人に対して繰り返される攻撃は、地域の安定のみならず、米軍兵士の安全、さらにはシリアの新政府との米国の関係をも脅かしている。また、イスラーム国の再活性化を招く危険性もある。米国の国家安全保障にとって、同盟国やパートナーが脅威にさらされた際に保護されること、そしてイスラーム国の再生を許さないことは極めて重要である。
グラム上院議員は次のように述べた。
「クルド人は米国にとって非常に信頼できる同盟者であり、シリアおよびそれ以外の地域で彼らを守るという考えには、強い超党派の支持があると確信している。クルド人を主体とするシリア民主軍は、トランプ大統領第1期においてイスラーム国打倒の戦いの最前線に立った。シリアが文化的、民族的、政治的に複雑であることは理解している。しかし、クルド人への攻撃は米国の立場を大きく損ない、シリアが国家として成長する能力を阻害する。クルド人を無制限に攻撃できると考える国や集団は、大きな誤算を犯すことになるだろう」。
また、ブルーメンソール上院議員は次のように述べた。
「我々はシリアのクルド人を守り、シリア政府による報復や復讐から彼らを保護するために行動を起こす必要がある」。
「クルド人を守る法(Save the Kurds Act)」の主な内容
• シリア政府関係者および金融機関、ならびに軍事的・金融的支援を含む取引を行う外国人個人に制裁を科す。
• イスラーム国壊滅に向け米国と協力した功績を認め、クルド人主導のシリア民主軍を正式に評価する。
• シャーム解放機構を外国テロ組織(FTO)として再指定する。
• シリアを「テロ支援国家」指定から解除する際には、議会の審査を義務付ける。
• シリア政府がクルド人主導のシリア民主軍およびその同盟勢力への攻撃を停止したことを議会に証明した場合、大統領に制裁停止の権限を付与する。
• シリア政府が再びシリア民主軍やその同盟勢力への攻撃を開始した場合、制裁を即時再発動する「スナップバック条項」を盛り込む。
Today, @SenBlumenthal and I introduced the Save the Kurds Act.
I believe that there is strong bipartisan support for the idea of protecting the Kurds in Syria and beyond because they have been such a reliable ally to the United States. The SDF – with a large Kurdish element –…
— Lindsey Graham (@LindseyGrahamSC) January 29, 2026
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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、17日の米英仏独による共同声明について、Xに以下の通り綴った。
シリア政府とシリア民主軍との間の緊張緩和、両者間で2026年1月18日に締結された合意の協調的な統合、そして、イスラーム国に対抗する国際連合の枠組みを前進させるため、すべての関係当事者が引き続き重点を置き、協力関係を維持することに対する、統一された支持が示された。
United support for: de-escalation between the Syrian government and the SDF; the cooperative integration of the January 18th 2026 agreement between them; and the continued focus and partnership of all parties to move forward with the international coalition against ISIS.…
— Ambassador Tom Barrack (@USAMBTurkiye) January 29, 2026
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フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣は、Xを通じて以下の通り述べたことを明らかにした。
Syrie : Grâce à nos efforts de médiation en Syrie et à l’implication personnelle du Président de la République, un bain de sang a été évité, un cessez-le-feu est intervenu. Nous veillons à ce qu’un accord intervienne qui garantissent les droits des Kurdes et prévienne toute… pic.twitter.com/pa2kQnV2uC
— Jean-Noël Barrot (@jnbarrot) January 29, 2026
シリアにおける我々の仲介努力と、大統領による個人的な関与により、流血の惨事は回避され、停戦が成立した。我々は、クルド人の権利を保障し、イスラーム国の再来を防止する合意が成立するよう、引き続き注視している。
発言は、ブリュッセルで開催されたEUの会合を前の記者向け声明で行われた。
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ハサカ県では、ANHAによると、シリア民主軍と女性防衛部隊(YPJ)がジュワーディーヤ(ジャル・アーガー)市近郊のサファー村一帯でアフマド・シャルア移行期政権の自爆無人航空機を撃墜した。
一方、シリア人権監視団によると、移行期政権の部隊がアブドゥルアズィーズ山地方にある人民防衛部隊(YPG)の拠点を、装甲車5両を用いて攻撃、これに対してYPGが応戦し、装甲車4両を破壊、乗っていた戦闘員2人を、7人を負傷させた
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ANHAによると、ロジャヴァ(西クルディスタン)総動員委員会は、イラクのキルクーク市出身のアフマド・ウマルがハサカ県の防衛戦線での戦闘で死亡したと発表した。
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ANHAによると、アフマド・カールムース氏を団長とするクルディスタン民族会議の代表団がロジャヴァに入った。
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ダマスカス県では、内務省(フェイスブック)によると、バーブ・サリージャ地区で、女優のフダー・シャアラウィー氏が自宅内で殺害されているのが発見された。
これに関して、ウサーマ・アーティカ県内務治安司令官(准将)は、内務省(フェイスブック)を通じて、犯行後に現場を離れていた容疑者のウガンダ国籍の家政婦の身柄を拘束、取り調べにおいて犯行を認めたと発表した。
また、シリア人権監視団によると、旧ザーヒラ地区(シャッアール広場近く)にある住宅に正体不明の武装強盗グループが侵入し、高齢女性に激しい暴行を加えて殺害した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフリーン氏西のジンディールス町で身元不明の女性の遺体が発見された。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務治安局は1月27日に拘束していたシリア民主軍の広報担当責任者のズィヤーブ・ジーラート氏とシリア民主評議会幹部のガッサーン・ユースフ氏を釈放した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権に忠誠を誓う武装勢力が10日前にラッカ市からの逃走を試みたアフリーン郡出身の青年を首を切断し、殺害した。
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