イラク・イスラーム抵抗がイラク国内の米軍基地2ヶ所とシリア国内の米軍基地2ヶ所に対して6回の攻撃を実施(2023年11月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タンフ国境通行所に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地がイラク・イスラーム抵抗の無人航空機(ドローン)複数機の爆撃を受け、米軍がうち2機を撃墜した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・イスラーム抵抗が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町を通るM4高速道路に近いカスラク村に違法に設置されている米軍(有志連合)の基地を無人航空機(ドローン)複数機で爆撃を試みた。

これに対して、米軍はタッル・バイダル村の基地から対空ミサイル1発を発射し、ドローン1機を撃破した。

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イラク・イスラーム抵抗は午後8時23分、テレグラムのアカウントを通じて(https://t.me/elamharbi/75)声明を出し、イラクとシリアで米軍基地に対して6回の攻撃を実施したと発表した。

6回のうち、3回はイラクのアンバール県にあるアイン・アサド米軍基地、残りの3回は、イラクのアルビール県にあるアルビール空港の米軍基地、シリアのハサカ県のタッル・バイダル村とヒムス県のタンフ国境通行所に設置されている米軍基地。

いずれも6日の夜明け時に行われ、直接の損害を与えたという。

また、午後9時12分、テレグラムのアカウントを通じて別の声明(https://t.me/elamharbi/77)を出し、アクサー1中距離ミサイルを初めて配備、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエル、そしてこれを支持する米国への報復を行う意思を表明した。


 

AFP, November 6, 2023、ANHA, November 6, 2023、‘Inab Baladi, November 6, 2023、Reuters, November 6, 2023、SANA, November 6, 2023、SOHR, November 6, 2023などをもとに作成。

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