イラクの人民動員隊に所属し、イラク・イスラーム抵抗を主導するヒズブッラー大隊は米国への軍事・治安作戦を中止すると発表(2024年1月30日)

イラクの人民動員隊に所属し、イラク・イスラーム抵抗を主導するヒズブッラー大隊は午後9時45分、テレグラム(https://t.me/KHezbollah/)を通じて、 アブー・フサイン・フマイダーニー書記長名義で声明を出し、イラク政府に窮地に追い込まないため、占領軍(米軍)に対する軍事・治安作戦を中止すると表明、所属するムジャーヒディーンに対して、米軍からの攻撃があった場合のみ「消極防衛(暫定的)」を行うよう勧告した。

その一方で、 「彼ら(ムジャーヒディーン)に対して何らかの米国の敵対行為があった場合、「それはアッラーがなさるべきことを完遂されたためのこと。まことにすべてのことは、アッラーに帰するのである」(コーラン戦利品章44節)」と付言、報復再開を示唆した。

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ジョー・バイデン米大統領は記者会見で、1月28日にシリアのヒムス県南東部(米国の発表によるとレバノン北東部)の米軍の前哨基地に対するイラク・イスラーム抵抗の無人航空機(ドローン)での攻撃で兵士3人が死亡したことに関して、報復措置を決断したとしたうえで、攻撃の背後にはイランがいると断じ、イランにも「責任をとらせる」と述べた。

バイデン大統領はその一方で、「中東での戦争拡大は必要と思わないし、望んでいない」とも述べ、緊張拡大を回避したいとの考えも示した。

AFP, January 30, 2024、ANHA, January 30, 2024、‘Inab Baladi, January 30, 2024、Reuters, January 30, 2024、SANA, January 30, 2024、SOHR, January 30, 2024などをもとに作成。

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