反体制派系ニュースサイトのスワイダー24(7月21日付)は、中国人観光客のHAN Mingyiさんがスワイダー県に向かったまま消息が取れていない事件に関して、刑事治安局がこの観光客の友人である中国人ホテル経営者からの行方不明者届を受理しなかったと伝えた。
同サイトによると、刑事治安局は、ホテル経営者の男性を丁重に迎えたものの、行方不明者届については、家族か在ダマスカスの中国大使館から提出する必要があると答えたという。
なお、スワイダー24が本件について追跡調査を行っている複数筋から得た情報によると、HANさんは、スワイダー市に到着し、市内中心部の観光ホテルで一晩を過ごし、15日(月曜日)の12時にチェックアウトしていたことを、このホテルの経営者から確認したという。
ホテルの従業員の1人は、HANさんに対して、治安状況が悪く、グループ・ツアーでなく、単独での行動は危険だと警告したが、HANさんはダルアー県に行くつもりだと言って、ホテルをチェックアウトしたという。
なお、前日に失踪のニュースが流れると、HANさんが15日にスワイダー市中心部のサラーヤー映画館近くを散策し、携帯電話で、地元の住民らと記念写真を取っている姿が確認されたといった情報が寄せられたという。
AFP, July 21, 2024、ANHA, July 21, 2024、‘Inab Baladi, July 21, 2024、Reuters, July 21, 2024、SANA, July 21, 2024、SOHR, July 21, 2024、Suwayda 24, July 21, 2024などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.