イラクの首都バグダードで、シリアのバッサーム・サッバーグ外務在外居住者大臣、イラクのフアード・フサイン外務大臣、イランのアッバース・アラーグジー外務大臣が会談し、「攻撃抑止」軍事作戦局、シリア国民軍などによるシリア北部・中部への侵攻への対応について議論した。
サッバーグ外務在外居住者大臣はまた、これと併せてフサイン外務大臣と個別に会談した。
この会談で、フサイン外務大臣は、シリアの安全保障が、イラク、周辺諸国の安全保障にかかわっているとしたうえで、シリアへの国際テロ組織の攻撃を非難、人道支援などを通じてシリア国民を支援することを確認、シリアの問題を議論するための当事国による会議、そしてアラブ連盟外務大臣緊急会議の開催を呼びかけた。
サッバーグ外務在外居住者大臣も、戦況について説明、シリア軍が国連がテロ組織に指定する勢力のテロ攻撃に対峙していること、地域を不安定化させ、その分割をもくろむ外国の干渉が明らかであること、シリアへの後半な支援があること、二重基準に囚われない必要があることを強調した。
三閣僚は共同記者会見を開き、会談のなかで、アラーグジー外務大臣はシリアが直面するテロの脅威への味方について合意に達していること、シリア、イラン、イラクの三ヵ国外務大臣会談が、米国の陰謀の一環である「テロとの戦い」を行うシリアの政府と国民を支援するためのメッセージであること、シリアへのテロ攻撃が近隣諸国に脅威を与えていること、国際テロ組織であるヌスラ戦線(シャーム解放機構)との「テロとの戦い」が国際社会の義務であること、国際社会によるシリア、イラン、イラクによる「テロとの戦い」への支援が不可欠であることなどが確認された。
AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024などをもとに作成。
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