シリア人権監視団は2011年3月以降の死者数が46万5,000人に達すると発表(2017年3月13日)

シリア人権監視団は、2011年3月半ばに「アラブの春」がシリアに波及してから7年目を迎えるのに合わせて、シリア国内での犠牲者数の最新データを発表した。

それによると、32万1,000人以上の死亡が確認されたほか、14万5,000人が死亡したことが報告されており、合計で約46万5,000人が死亡したと推計できるという。

同監視団によると、民間人の犠牲者は9万6,000人。

そのなかの8万3,500人以上がシリア軍側の攻撃、2万7,500人が(シリア・ロシア軍の)空爆、そして1万4,600人が(シリアの治安当局による)拷問、7,000人が反体制武装集団の砲撃で死亡したという。

またダーイシュ(イスラーム国)によって殺害された民間人は3,700人、有志連合の空爆で死亡した民間人は920人、トルコ軍の攻撃で500人以上が死亡したという。

今回のシリア人権監視団のデータ発表は従来と数値と死亡者の身元の分類などが大きく異なっており、典拠も明確ではない。

AFP, March 13, 2017、AP, March 13, 2017、ARA News, March 13, 2017、Champress, March 13, 2017、al-Hayat, March 14, 2017、Iraqi News, March 13, 2017、Kull-na Shuraka’, March 13, 2017、al-Mada Press, March 13, 2017、Naharnet, March 13, 2017、NNA, March 13, 2017、Reuters, March 13, 2017、SANA, March 13, 2017、UPI, March 13, 2017などをもとに作成。

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