ロシア大統領府報道官「シリア北東部に安全地帯を設置する必要はないとトルコに伝えている」(2019年2月18日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(2月18日付)のインタビューに応じ、トルコがシリア北東部に設置を求めている安全地帯に関して、「設置の必要はないと伝えている」ことを明らかにした。

ペスコフ報道官は「トルコの安全保障にかかる要求は政党だと皆が見ている。それは真摯に理解し得る権利であり、トルコがこの権利をどのように守ることができるかを(ロシア)指導部は明確にしようとしている」としたうえで、「我々はトルコに、安全地帯を設置すれば、特別な調整が必要となる…。だから、1998年にトルコとシリアの間で締結された合意(アダナ合意)があるなかで、その必要がないと伝えている」と述べた。

ペスコフ報道官はまた「(アダナ合意に従って)トルコは国境地帯で作戦を実行できる。合法的に実施できるのだ。その法的根拠は明白であり、新たな根拠は必要ない」と付言した。

AFP, February 18, 2019、ANHA, February 18, 2019、AP, February 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 18, 2019、al-Hayat, February 19, 2019、Hurriyet, February 18, 2019、Reuters, February 18, 2019、SANA, February 18, 2019、UPI, February 18, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.