トルコのエクタイ副首相「シリア北部でのトルコ軍兵士戦死を受け、ロシア軍部隊の同地への展開について協議している」(2019年5月5日)

トルコのフアド・エクタイ副首相は、カナル7(5月5日付)、北・東シリア自治局とシリア政府が共同統治するアレッポ県北部のタッル・リフアト市一帯に対する軍事作戦を継続すると述べた。

タッル・リフアト市一帯では、4日、トルコの支援を受ける国民軍が、マーリキーヤ村、マルアナーズ村、シャワーリガ村の制圧を目的とした軍事作戦を開始、トルコ軍が部隊を派遣し、砲撃支援を行った。

エクタイ副首相は「トルコ、ロシア両国高官は、国境地帯でトルコ軍兵士が死亡したを受けて、1日後(5日)にタッル・リフアト市一帯におけるロシア軍部隊の展開について検討している」ことを明らかにした。

また「(両国の)合意は、この地点(タッル・リフアト市一帯)で我々が(進軍を)止めるためのものだが、(人民防衛隊(YPG)やシリア軍の)こうした攻撃が続けば、ことなった措置を講じることになる」と付言した。

そのうえで「我々はロシアとこのことについて協議しており、トルコ軍はすべての脅威を排除するため、国境地帯全域で作戦を継続する」と強調した。

AFP, May 5, 2019、ANHA, May 5, 2019、AP, May 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2019、al-Hayat, May 6, 2019、Kanal 7, May 5, 2019、Reuters, May 5, 2019、SANA, May 5, 2019、UPI, May 5, 2019などをもとに作成。

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