シリア軍はイスラエル軍戦闘機がヒムス県のT4航空基地をミサイル攻撃し、兵士複数が死傷したと発表(2019年6月2日)

シリア軍消息筋は、2日未明(午前3時頃)にイスラエル軍が占領下ゴラン高原方面から飛来し、ヒムス県東部のタイフール航空基地(T4航空基地)に向けて複数のミサイルを発射、シリア軍防空部隊がこれを撃破したと発表した。

しかし、イスラエル軍が発射したミサイルのうち1発が基地に着弾し、兵士3人が死亡、7人が負傷、武器弾薬庫が被弾、そのほか一部の施設が被害を受けたという。

SANA(6月2日付)が伝えた。

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一方、シリア人権監視団によると、ミサイルはイスラエル軍戦闘機が発射したもので、シリア軍兵士少なくとも5人が死亡、多数が負傷したという。

タイフール航空基地には、イラン・イスラーム革命防衛隊の倉庫、基地があるという。

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ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、爆撃は6回にわたり、ダマスカス郊外県キスワ市近郊のアブー・サアーリブ丘、第165中隊基地にも及んだという。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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