トルコ軍のシリア北東部への侵攻作戦の名は「平和の泉」、マンビジュ市も標的になる模様(2019年10月8日)

トルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に近いムハッラル・ネット(10月8日付)は、反体制派の軍事消息筋の情報をもとに、トルコと国民軍によるシリア北東部への侵攻作戦の詳細を明らかにした。

準備されている侵攻作戦は「平和の泉」と命名され、作戦に参加する部隊はまずはトルコ領内に移送され、複数の戦線に配置される。

作戦は同時に複数の戦線で開始され、第1段階は、全長50キロ、幅30キロからなる国境地域を、ハサカ県ラアス・アイン市一帯とラッカ県タッル・アブヤド市一帯という二つの地域に分けて、両地から人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を浄化することをめざすという。

また、これと合わせて、アレッポ県マンビジュ市一帯地域でも戦端を開き、同市を解放する計画だという。

上記の第1段階が完了したのち、第2段階として、トルコが想定している「安全地帯」(総面積14,000平方キロ)の解放がめざされるという。

作戦に参加する国民軍の将兵は、「ユーフラテスの盾」地域、「オリーブの枝」地域から動員されるという。

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トルコ国防省は声明を出し、シリア北東部への軍事作戦開始に向けたすべての準備を完了、「国境地帯にテロの回廊が作られることに決して寛容にはならない」との意思を表明した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月8日付)などによると、トルコ軍部隊がシリアとの国境地帯に派遣された。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、Shabaka al-Muharrar al-I’lamiya, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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