ヒムス市北部、ダーライヤー市(ダマスカス郊外県)でシリア軍とヌスラ戦線、シャーム自由人、イスラーム軍との戦闘が激化(2016年8月19日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(8月19日付)によると、シリア軍戦闘機がガントゥー市を空爆し、市民11人が死亡、数十人が負傷した。

空爆は、ザアフラーナ村に対しても行われ、シリア軍はクラスター爆弾、燃料気化爆弾を使用したほか、ヒムス市ワアル地区を砲撃した。

一方、SANA(8月19日付)によると、反体制武装集団がヒムス市ザフラー地区、アルメニア地区を砲撃し、迫撃砲弾21発が着弾、ザフラー地区で2人が死亡、16人が負傷した。

これに対する報復として、シリア軍は迫撃砲が発射されたガントゥー市一帯のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆、砲撃した、戦闘員27人を殲滅した

シリア軍はまた、ティールマアッラ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、タルビーサ市でも反体制武装集団の砲台を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフーシュ・ダワーヒラ村、ウーターヤー町一帯を空爆、これに対して反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

またシリア軍は、ダーライヤー市の西部および南部から市内に進攻、またヘリコプターが同地を「樽爆弾」などで空爆、さらに第4師団が展開する周辺の山岳丘陵地帯から砲撃を加えた。

この攻撃で、市内に設置されている唯一の野戦病院がナパーム弾によって消失し、完全に使用不能となったという。

なお、ダーライヤー市は、イスラーム軍などの反体制武装集団の東グータ地方における拠点都市の一つで、住民約1,000人が現在も市内にとりのこされたままとなっている。

一方、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダーライヤー市で反体制武装集団と交戦し、同市内の建物群24カ所を制圧した。

**

イドリブ県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍戦闘機部隊が過去24時間で46回、ヘリコプター部隊が13回の出撃を行い、イドリブ市・マアッラト・ヌウマーン市間を移動する反体制武装集団(ファトフ軍)の複数の車列を空爆、破壊した。

**

アレッポ県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部の士官学校一帯、ダーラト・イッザ市、ハミーラ村、ブーズー丘でファトフ軍の車列、拠点を空爆し、これを破壊、数十人の戦闘員を殲滅した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、サラーフッディーン地区を砲撃し、2人が死亡、11人が負傷した。

一方、ARA News(8月19日付)によると、アレッポ市南部の士官学校一帯でシリア軍、外国人戦闘員がファトフ軍との戦闘を続けた。

**

ハマー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がラターミナ町、ラハーヤー村一帯でファトフ軍の拠点を空爆した。

**

ダルアー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、旧税関地区、フール市場で反体制武装集団と交戦した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月18日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア海軍がカリブル巡航ミサイルを発射し、アレッポ市西部のヌスラ戦線拠点を破壊(2016年8月19日)

ロシア国防省は、地中海東部に展開するロシア海軍のミサイル艦艇2隻が、カリブル巡航ミサイル3発を発射し、アレッポ市ダーラト・イッザ市一帯のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ軍)の司令拠点1カ所、迫撃砲製造工場1カ所、武器庫1カ所を破壊したと発表した。

SANA, August 19, 2016
SANA, August 19, 2016

 

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は米軍のスクランブルにもかかわらずハサカ市内の西クルディスタン移行期民政局支配地域を夜間爆撃する一方、YPGは市内で支配地域を拡大(2016年8月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市内で国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュで散発的に戦闘が発生、緊張状態が続いた。

また、ARA News(8月19日付)によると、有志連合戦闘機複数機がハサカ市上空を旋回し続けたが、夜になってこれらの戦闘機が帰還すると、シリア軍戦闘機が午後10時頃に飛来し、ハサカ市南部の東ヌシューワ地区、グワイラーン地区や、国防隊とアサーイシュが戦闘を続ける市の中心街を空爆を再開したという。

なお、ARA News(8月19日付)によると、人民防衛隊はこの戦闘で、国防隊が掌握していた市内の郵便局、学芸員専門学校、ズフール地区を制圧し、支配地域を拡大した。

**

ハサカ県のムハンマド・ズアール・アリー県知事はシリア・アラブ・テレビ(8月19日付)のインタビューに応じ、そのなかで、西クルディスタン移行期民政局に対してハサカ市での戦闘停止に向けたシリア軍との交渉に応じるよう呼びかけた。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、August 20, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国防総省は、ハサカ市内の西クルディスタン移行期民政局支配地域や米軍をシリア軍の爆撃から守るとして戦闘機を緊急出動させたと発表(2016年8月19日)

米国防総省のジェフ・デイヴィス報道官は、米主導の有志連合が、西クルディスタン移行期民政局の支配地域であるシリア北東部に対してF22戦闘機2機を緊急出動(スクランブル)させたと発表した。

緊急出動は、ハサカ市内の西クルディスタン移行期民政局支配地域に対するシリア空軍の空爆を阻止することが目的で、ダーイシュ(イスラーム国)掃討を任務としている有志連合がシリア軍に対してこうした行動をとるのはこれが初めて。

シリア空軍によるこの空爆で、シリア民主軍を支援する米軍特殊部隊の活動地域近くに及び、同部隊は同地からの撤退を余儀なくされたという。

シリア人権監視団によると、米軍特殊部隊の拠点はハサカ市から約6キロ北の地点に設置されていたという。

デイヴィス報道官は「我々はこれまでにも、シリアの政権が有志連合や我々のパートナーに干渉しないようにという忠告を守るよう述べてきた」と述べ、緊急出動がシリア民主軍を教練するためにシリア領内に駐留する米軍顧問と、シリア民主軍を主導する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を保護することを目的としていることを明らかにした。

なお、緊急出動により、米軍機がハサカ市上空に到達した時には、シリア軍戦闘機(Su22戦闘機2機)は同地を去っていたという。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は西クルディスタン移行期民政局をPKKと呼び、ハサカ市での挑発的行為に報復し、事態悪化を回避すると発表(2016年8月19日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明(http://www.sana.sy/?p=419603)を出し、西クルディスタン移行期民政局を、トルコや米国がテロ組織と認定しているクルディスタン労働者党(PKK)と呼び、「PKKの軍事部門アサーイシュが最近になってハサカ市で挑発的行為を激化させ、国家関連施設襲撃、石油・綿の略奪、国家試験の妨害、住民の拉致、混乱の拡大」を続けていると非難した。

総司令部はまた、「こうした行為がハサカ市の包囲、迫撃砲や戦車による砲撃、市内のシリア軍拠点への攻撃といったきわめて危険な性格を有しており、軍、民間人に多くの死者を出している」と指摘した。

そのうえで、「同市での事態収拾や安定回復の試みにもかかわらず、アサーイシュは何ら応えず、ハサカ市掌握をめざし犯罪を繰り返している」と付言、「こうした事態を受け、シリア・アラブ軍が砲撃拠点、そしてこれら一連の犯罪行為に責任を負う武装集団の拠点に対して相応の反撃を行う必要が生じた」と強調した。

そして「市民およびシリア・アラブ軍に対して、シリア(社会)の構成と何らの関係もないアサーイシュによって繰り返される敵対行為は同時に、シリアの領土の一体性、市民の安全確保に向け、あらゆる勢力が行うこの手の敵対行為に対峙し、事態悪化を回避するために可能なすべての努力を行う総司令部の決意を新たにする」と締めくくった。

SANA, August 19, 2016
SANA, August 19, 2016

 

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県、ダイル・ザウル県などでシリア・ロシア両軍がダーイシュへの爆撃を継続(2016年8月19日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスフナ市およびその周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、これに対してダーイシュはジュッブ・ジャッラーフ町、マクサル・ヒサーン村を砲撃した。

一方、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外の第3石油輸送ステーション(T3)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員15人を殲滅した。

**

スワイダー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がブラーク地区でダーイシュ(イスラーム国)を要撃した。

**

アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信が、マンビジュ市内でダーイシュが自爆攻撃を行い、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員30人を殺害したと発表した。

また、シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、シリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)掃討後にマンビジュ市内に設置されたすべての検問所・拠点から撤退し、マンビジュ軍事評議会に移譲したと発表した。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア赤新月社がダマスカス郊外県マダーヤー町、イドリブ県フーア市・カファルヤー町にとり残されていた重病患者35人を治療のため搬送(2016年8月19日)

AFP(8月19日付)、SANA(8月19日付)などによると、シリア赤新月社が国連の支援を受け、ダマスカス郊外県マダーヤー町、イドリブ県フーア市・カファルヤー町にとり残されていた重病患者35人を治療のため同地から搬送した。

このうちマダーヤー町から搬送されたのは18人で、うち13人は子供、ダマスカス郊外県の病院に入院した。

またフーア市・カファルヤー町から搬送されたのは17人で、ハマー県カルアト・マディーク町の病院に入院した。

ダマスカス郊外県マダーヤー町はシリア軍とヒズブッラー戦闘員が、イドリブ県フーア市・カファルヤー町はシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が包囲している。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「テロとの戦い」で戦略的に共闘する西クルディスタン移行期民政局の施設を初めて爆撃し、「主権に抵触するような要求」を行わないよう警告(2016年8月18日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)、ARA News(8月18日付)、Yekiti Media(8月18日付)などによると、国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの散発的な戦闘が続くハサカ市で、シリア軍がアサーイシュの拠点を4回にわたって空爆した。

シリア軍が西クルディスタン移行期民政局関連の拠点を空爆するのは同民政局が2014年1月に発足して以降初めて。また西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党関連拠点を空爆するのも、2011年3月に「アラブの春」がシリアに波及して以降初めて。

空爆が行われたのは、ハサカ市中心街に位置するマハッタ通り、市西部のカッラーサ地区にある第24通りにいたる交差点のアサーイシュ拠点など(ただしすべての標的はいまだ特定されていないという)。

Kull-na Shuraka', August 18, 2016
Kull-na Shuraka’, August 18, 2016

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍の空爆はハサカ市北西部および東部にある人民防衛隊の拠点6カ所に及び、うち3カ所は検問所、3カ所は(司令)拠点だったという。

シリア軍はまた、前日に引き続き砲撃を実施、カウカブ山に展開する部隊が、ハサカ市北部のタッル・ハジャル地区、北東部のサーリヒーヤ地区、ムフティー地区、南西部の西ヌシューワ地区が標的となり、西ヌシューワ地区で住民5人が死亡した。

さらに、ハサカ市中心街のマルシュー通り、マハッタ通り、南西部の西ヌシューワ地区では、17日夜から断続的に戦闘が続けた。

ハサカ市内での戦闘の激化を受け、ハサカ市住民の一部は市郊外、アームーダー市、カーミシュリー市への避難を開始した。

ARA News, August 18, 2016
ARA News, August 18, 2016

**

なお、ハサカ市内のシリア政府筋がAFP(8月18日付)に明らかにしたところによると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局の両当事者が対立解消に向け、会合を重ねてきたが、民政局側がハサカ市内で活動する国防隊の解体を要求してきたために、交渉が決裂、シリア軍が空爆を敢行したという。

この空爆は「シリアの主権に抵触するような要求を行わないようクルド人に警告するためのメッセージ」だという。

**

一方、空爆を受けて人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は声明を出し、そのなかで「我が国民に対するあからさまな攻撃に沈黙はしない。国民を守るため断固たる対応をとる。我が国民の血に染まった手はあらゆる手段を駆使して裁きを受けることになる」と発表した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016、Yekiti Media, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア両軍がアレッポ市一帯、イドリブ県での爆撃を継続(2016年8月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機がアレッポ県西部やイドリブ県からアレッポ市南部、南西部一帯への反体制武装集団(ファトフ軍)の増援部隊・物資の移送を阻止するため空爆を実施した。

またアレッポ市南西部のラームーサ地区、マフルーカ丘一帯、第1070集合住宅計画地区、士官学校一体、カラースィー村、アマーラ村などでは、シリア軍、シリア人・外国人戦闘員が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と戦闘を続けた。

同監視団によると、アレッポ市南部、南西部一帯での戦闘が「接近戦」のため、シリア・ロシア両軍の空爆の効果はあまり見込めず、そのためにシリア軍によるファトフ軍支配地域の奪還は難航しているという。

なお、空爆はアレッポ市東部にも及んだ。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍航空部隊(戦闘爆撃機および戦闘ヘリ)が過去24時間で74回の出撃を行い、アレッポ市一帯で反体制武装集団(ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と戦闘を続ける地上部隊の航空支援と反体制武装集団の拠点を攻撃を行った。

これにより、カフルハムラ村、アッラーン村、アレッポ市南西部の士官学校一帯にある反体制武装集団の拠点、武器弾薬庫、車輌を破壊し、戦闘員70人を殲滅した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、住民4人が死亡した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機がファトフ軍支配下のイドリブ市を空爆し、民間人15人と戦闘員10人の合わせて25人が死亡した。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍航空部隊がザルダナー村一帯を空爆した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市一帯を空爆、またシリア軍がガントゥー市、ヒムス市和アル地区を砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がリーハーン農場、フーシュ・ナスリー村一帯、フーシュ・ダワーヒラ村、ムハンマディーヤ町一帯を空爆、また同地でシリア軍がイスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

ダルアー県では、SANA(8月18日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、ビラール・ハバシー・モスク一帯、避難民キャンプ北西部、ダム街道一帯、ヌアイマ村で反体制武装集団と交戦した。

これに対して、反体制武装集団はアトマーン村国民和解委員会委員長のハーリド・カッサーブ・ミスリー氏をタファス市で暗殺した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月16日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1016件。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア両軍がヒムス県、ダイル・ザウル県のダーイシュ拠点を攻撃(2016年8月18日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアーラーク油田一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市ジャウラ地区を砲撃し、女性2人と子供1人が死亡した。

これに対して、シリア軍はジュナイナ村、ハトラ村、アイヤーシュ村、フジャイフ丘を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、ロシア軍がサーリヒーヤ村を空爆し、子供複数を含む12人が死亡した。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

**

ダルアー県では、ARA News(8月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍(ヤルムーク殉教者旅団)がヤルムーク川流域に位置するアイン・ズィクル村一帯で反体制武装集団と交戦した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米海兵隊員45人が地雷撤去のためにハサカ県アイン・アラブ市南西部のマブルーカ村入り(2016年8月18日)

ARA News(8月18日付)は、複数の消息筋の話として、米海兵隊の施設部隊45人が西クルディスタン移行期民政局支配下のアイン・アラブ市南西部に位置するマブルーカ村に派遣されたと伝えた。

同部隊はハサカ県西部および南部一帯にダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷の撤去作業にあたるという。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのハマダーン航空基地配備のロシア軍長距離爆撃機・戦闘爆撃機が3日連続となるシリア爆撃を実施(2016年8月18日)

ロシア国防省は、イランのハマダーン航空基地に配備されているロシア空軍のTu22-M3長距離爆撃機とSu-34戦闘爆撃機がシリア領内のダイル・ザウル県で空爆を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の指令拠点6カ所と戦闘車輌・装備多数を破壊した、と発表した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省はアレッポ市への支援物資搬入のため48時間の人道休戦の実施への意思表明(2016年8月18日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、アレッポ市一帯での戦闘に関して、「我々は、アレッポ市住民に物資を届ける余地を与えるため、来週から48時間の人道停戦を行う旨発表する用意がある」と発表した。

コナシェンコフ報道官は「正確な期日、時間は、国連が車輌の準備についての情報や、米国側からこれらの車輌が安全に移動できることの保障を受けてから決められることになる」と付言した。

この人道停戦が実現した場合、支援物資は、反体制武装集団が支配するアレッポ市東部とシリア政府が支配する西部の双方に搬入されることになり、前者はトルコのガジアンテップ市からアレッポ市北部からカースティールー街道を通じて、後者はアレッポ市東部からハンダラート・キャンプ、カースティールー街道を通じて搬入されるという。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア軍・ヒズブッラー包囲下の都市への人道支援搬入が3ヶ月以上滞っていると発表(2016年8月18日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで、シリア軍やヒズブッラー戦闘員が包囲を続けるダマスカス郊外県のマダーヤー町とザバダーニー市に3ヶ月以上も人道支援物資の搬入ができない状態が続いていることを明らかにした。

デミストゥラ氏は「貨物車輌は入っていない。なぜか? 戦闘が続いているからだ」と述べた。

AFP(8月18日付)が伝えた。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

AMCはアレッポ市に対する爆撃で倒壊から救出された児童の動画を公開、欧米諸国のネット・メディアで拡散(2016年8月17日)

アレッポ・メディア・センター(AMC)は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市カーティルジー地区でロシア軍の空爆によって倒壊したビルから救出された児童らの動画をユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=7cfBmRW3isc)を通じて公開した。

映像には、児童3人と男性1人が空爆を受けたとされる建物から救出されたのち、救急車輌で搬送されるまでの様子が写されており、このうち、救急車輌のオレンジ色の椅子に血まみれの状態で座らされている5歳児の映像・画像は、氏名を公表され、その後、インターネットなどを通じて拡散され、欧米メディアがアレッポ市東部の惨状を示すものだとして好んで報道した。

AFP(8月19日付)によると、映像は17日版に撮影されたものだという。

**

なお、19日、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、ロシア空軍がカーティルジー地区を含むアレッポ市内の住宅地への空爆を行っていないと発表し、関与を否定した。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュの幹部アンバーリー氏はヌスラ戦線指導者のジャウラーニー氏を「二つの顔を持った抜け目のない人物で、自分のことが大好き」と酷評(2016年8月17日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報雑誌『ナバア』は、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の絶縁にいたる経緯の詳細に関する記事を掲載した。

同記事によると、ダーイシュ最高指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が、幹部の一人アブー・アリー・アンバーリー氏をシリアで活動するシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)のもとに派遣し、約1ヶ月にわたって最高指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏ら幹部の一人アブー・マーリヤー・カフターニー氏と行動を共にし、事態に対処したという。

同記事は、ジャウラーニー氏に関して、アンバーリー氏が「二つの顔を持った抜け目のない人物で、自分のことが好きで…自分の名前が衛星放送で出てくると子供のようにはしゃいだ」と評価していたとしたうえで、ヌスラ戦線幹部(ジャウラーニー氏、カフターニー氏)が排除されるのを避けるためにバグダーディー氏に取り入り、同氏に再びバイア(忠誠)を誓うことで「離反の計画」を推し進め、「メンバーや資金を買収」しようとしたと酷評している。

これに対して、バグダーディー氏は、ジャウラー
ニー氏の排除ではなく、ヌスラ戦線の解体を決定、またこれに先だって、ヌスラ戦線側はダーイシュとの絶縁を決定、その一方でアンバーリー氏はヌスラ戦線メンバーにバグダーディー氏への忠誠とジャウラーニー氏の排除を説得したという。

ARA News(8月17日付)が伝えた。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ県におけるダーイシュの最後の拠点都市バーブ市とラッカ市を結ぶ兵站路上のダイル・ハーフィル市一帯を攻撃(2016年8月17日)

アレッポ県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるアレッポ市西部のダイル・ハーフィル市一帯を砲撃し、戦闘員多数を殺害、車輌副数輌を破壊した。

ダイル・ハーフィル市は、アレッポ県内のダーイシュの最後の拠点都市バーブ市とラッカ市を結ぶ兵站路上に位置する。

ARA News(8月18日付)によると、これに対してダーイシュはクワイリース航空基地一帯のシリア軍拠点を攻撃した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市郊外の砂漠地帯に位置するアンタル山近くのダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がジュッブ・ジャッラーフ町方面からヒムス市に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がジャフラ村、ブガイリーヤ村、サルダ山一帯、ハトラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル、ハミーディーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

**

スワイダー県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がアシュハイブ丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して特殊作戦を実施した。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、August 18, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「穏健な反体制派」はシリア民主軍に対抗して、アレッポ県北部のトルコ国境地帯のラーイー村をダーイシュから奪還(2016年8月17日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、シャーム軍団などからなるシャーム戦線所属の武装集団がトルコ国境に近いラーイー村をダーイシュ(イスラーム国)との3日にわたる交戦の末に制圧した。

なお、これに関して、クッルナー・シュラカー(8月16日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市制圧後、バーブ軍事評議会の結成を後押しするなどして、アレッポ県におけるダーイシュの最大拠点バーブ市攻略への準備を進め、アレッポ県内のシリア・トルコ国境全域が西クルディスタン移行期民政局に掌握されることに警戒するかのように、「穏健な反体制派」が国境沿いの一帯を東進し支配地域の維持・拡大を企図している、と伝えた。

Kull-na Shuraka', August 16, 2016
Kull-na Shuraka’, August 16, 2016

**

ARA News(8月17日付)によると、シャーム戦線の攻勢を受けたダーイシュはトルコ領内のキリス市一帯を砲撃、これに対してトルコ軍がただちに応戦し、シリア領内に越境砲撃を加えた。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合と思われる戦闘機がハサカ県で爆撃、住民1人が死亡(2016年8月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合と思われる戦闘機がマルカダ町郊外のマアッザ山にあるハルーフ・ダイーフ村を空爆し、住民1人が死亡、子供1人と女性1人が負傷した。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はダーイシュから奪還したハサカ県フール町郊外で住宅、商店を爆破(2016年8月17日)

ハサカ県では、『ハヤート』(8月18日付)によると、フール町近郊のバフラト・ハーヌーティーヤ村でこの数日間で複数回の爆発が発生した。

この爆発に関して、同地外で避難生活を続けている住民は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、住居や商店を破壊していると避難した。

同地は9ヶ月前にシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、制圧したが、住民は依然として帰宅を許されていないという。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がファトフ軍の支配下にあるアレッポ市南部一帯、イドリブ市を激しく爆撃(2016年8月17日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月18日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員らがアレッポ市南西部の士官学校航空技術科一帯、第1070集合住宅計画地区、スーク・ジャバス地区に進軍を試み、反体制武装集団(ファトフ軍)が応戦した。

また同地での戦闘と並行して、ロシア軍戦闘機がアレッポ市南西部のラームーサ地区を空爆した。

これに対し、シリア人権監視団によると、反体制武装集団はアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、女性2人と子供3人を含む10人が死亡した。

一方、SANA(8月17日付)によると、シリア軍航空部隊および砲兵部隊がアレッポ市郊外のマアッラーター村一帯、ダフラト・シャルファ村、ダーラト・イッザ市、マンスーラ村、士官学校一帯、カフルナーハー村、アターリブ市アレッポ市南部および西部でファトフ軍の拠点に対して集中的な空爆・砲撃を実施した。

シリア軍部隊はまた、アレッポ市シャッアール地区、アンサーリー地区、カーディー・アスカル地区、カスタル・ハラーミー地区で反体制武装集団の拠点を攻撃、これを破壊した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市サラーフッディーン地区、マシャーリカ地区を砲撃し、子供1人と女性3人を含む10人が死亡、18人が負傷した。

SANA, August 17, 2016
SANA, August 17, 2016

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がファトフ軍の支配下にあるイドリブ市各所を空爆し、数十人が死傷した。

戦闘機はまた、サラーキブ市に対しても空爆を行った。

なお、クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、イドリブ市での空爆では、女性と子供を含む23人が死亡した。

また、ARA News(8月18日付)によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がハーン・シャイフーン市を空爆し、数十人が死傷した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・ハーラタイン村、アトシャーン村を砲撃した。

この攻撃に先立ち、スカイラビーヤ市近郊のハンダク村で指名手配者を追跡していた軍事情報局の隊員5人が兵役忌避罪で逃走中のグループによって殺害された。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が撃った地対地ミサイルと思われる砲弾や「樽爆弾」がダーライヤー市各所に着弾した。

またアルバイン市では戦闘機(所属明示せず)の空爆で子供2人を含む5人が死亡した。

一方、ARA News(8月17日付)によると、シャーム軍団は東グータ地方に設置されたすべての検問所を廃止すると発表した。

**

ダマスカス県では、SANA(8月17日付)によると、イスラーム軍がアダウィー地区を砲撃し、迫撃砲弾2発が着弾した。

**

ヒムス県では、SANA(8月17日付)によると、タルビーサ市、ラスタン市、ハスヤー町、ヒムス市の住民140人が武器を棄て、当局に投降、2016年政令第15号に従い免罪となった。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月15日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1009件。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、August 18, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍のSu-34戦闘爆撃機が前日に引き続きイランのハマダーン航空基地を出撃、シリア領内のダーイシュ拠点を爆撃(2016年8月17日)

ロシア国防省は、イランのハマダーン航空基地に配備されているロシア空軍のSu-34戦闘爆撃機複数機が同基地を出撃、シリアのダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空爆を実施したと発表した。

Su-34戦闘爆撃機は、「OFAB-500」破裂弾で空爆を行い、ダーイシュの指令拠点2カ所、大規模教練キャンプ2カ所を破壊、「過激派」150人以上を殲滅したという。

SANA, August 17, 2016
SANA, August 17, 2016

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市内で国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの砲撃戦が続く(2016年8月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市内で対立を続ける国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが市内各所で砲撃戦を続けた。

両者の戦闘で国防隊員6人が死亡、また双方に複数の負傷者が出ているという。

なお、ARA News(8月17日付)によると、シリア軍が撃った迫撃砲弾2発がタッル・ハジャル地区に着弾した。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアの外務副大臣はカタールの首都ドーハでシリア革命連合元代表と会談(2016年8月17日)

ロシア外務省は、ミハイル・ボグダノフ外務副大臣がカタールの首都ドーハでシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ元代表と会談したと発表した。

ハティーブ元代表はエジプトを拠点に活動を続ける無所属活動家で、現在はシリア革命反体制勢力国民連立には所属していない。

ロシア外務省によると、会談では、ジュネーブ合意(2012年)と国連安保理での関連決議に基づき、シリアの当事者間の包括的対話を通じて政治的解決を図る以外に解決策はないことが確認されたという。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラヴロフ外務大臣はロシア空軍のハムダーン航空基地利用が国連安保理決議第2231号違反にあたる可能性があるとする米政府の主張を一蹴(2016年8月17日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ロシア空軍航空機のハマダーン航空基地利用が国連安保理決議第2231号違反にあたる可能性があるとする米政府の主張に関して、記者会見で「シリア政府の要請に基づき、テロとの戦いの一環としてイランの合意のもとにロシア空軍が基地を利用している」と述べ、決議違反にあたらないとの見方を示した。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アムネスティ・インターナショナルは投獄経験のある国外避難民65人の証言をもとにシリア国内の刑務所での拷問に関する報告書を作成(2016年8月16日)

アムネスティ・インターナショナルは、2011年3月以降、シリア国内の刑務所で拷問を受け殺害された犠牲者が17,723人に及ぶとする報告書をインターネットを通じて発表した。

報告書は「‘It breaks the human’: Torture, disease and death in Syria’s prisons」(https://www.amnesty.org/download/Documents/MDE2445082016ENGLISH.PDF)と題され、獄中で拷問を受けながらも生存し、国外に避難した65人の証言をもとに、シリア国内の刑務所における非人道的な状況を紹介している。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国はロシア空軍のハマダーン航空基地利用に「遺憾の念」(2016年8月16日)

米国務省のマーク・トナー副報道官は、ロシア空軍のハマダーン航空基地利用に関して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣に「遺憾の念」を伝えたことを明らかにした。

トナー副報道官は、ロシアの今回の動きに関して、イランへの戦闘機の輸出、売却、移送を禁じた国連安保理決議第2231号への違反にあたらないか否かの検討を行うとしたうえで、「すでに複雑で緊迫したシリア情勢をいっそう難しくするだけ」と批判した。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのハムダーン航空基地から飛来したと思われるロシア軍機などがアレッポ県、イドリブ県のファトフ軍支配地域を激しく爆撃(2016年8月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イランのハマダーン航空基地から飛来したと思われるロシア軍機がアレッポ市南西部の士官学校一帯とアレッポ市東部を結ぶラームーサ地区、第1070集合住宅計画地区を激しく空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員12人が死亡した。

またアレッポ市南西部のマフルーカ丘一帯、アーミリーヤ村では、シリア軍、アラブ人・外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党、ウズベク人戦闘員などからなるファトフ軍と交戦した。

ロシア軍機はこのほかにも、シリア政府の支配下にとどまるアレッポ市西部周辺一帯、アレッポ市ザバディーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区、アナダーン市、タカード村、ダーラト・イッザ市に対しても空爆を行う一方、アレッポ市バーブ街道地区とサーフール地区では、所属不明の戦闘機が空爆を行い、子供3人を含む19人が死亡、数十人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、ダーラト・イッザ市に対するロシア軍の空爆は、リーフ・ムルサラ病院にったいに集中したという。

他方、シリア軍ヘリコプターもアレッポ市マシュハド地区、サイフ・ダウラ地区を「樽爆弾」で空爆し、1人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市マイダーン地区、アアザミーヤ地区、サイフ・ダウラ地区を砲撃、ブスターン・カスル地区、イザーア地区、ジュッブ・ジャバリー地区などでシリア軍と交戦した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、カフルハムラ村、マンスーラ村西部、アレッポ市南西部の士官学校一帯およびバーズー丘でファトフ軍の拠点に対して空爆を実施した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市サラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区を砲撃し、8人が死亡、12人が負傷した。

なお、シリア人権監視団によると、ロシア軍の空爆によりアレッポ市東部と市外を結ぶ兵站路上に位置するハーン・トゥーマーン橋(ハーン・トゥーマーン村)が破壊された。

だが、アレッポ市東部への反体制武装集団(ファトフ軍)の兵站路は依然として機能を続けているという。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がサラーキブ市一帯、マアッラトミスリーン市、ハルブヌーシュ村を空爆した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がタマーニア町西部、スカイク丘、ハーン・シャイフーン市、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ヌウマーン市でシャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はフーア市を砲撃し、1人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がザーラ村、ヒルブナフサ村一帯、ブワイダ村一帯で交戦し、シリア軍大佐が死亡した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がアトシャーン村西部などでシャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点を空爆した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウラ地方、ガントゥー市各所を砲撃した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がアーミリーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点に対して特殊作戦を行い、これを破壊した。

これに対して、反体制武装集団はヒムス市ザフラー地区を砲撃、迫撃砲弾2発が同地区に着弾した。

**

スワイダー県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がヨルダン領内から潜入した反体制武装集団の車列に対して特殊作戦を実施し、車輌10輌を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ北西部でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

**

ダマスカス県では、SANA(8月16日付)によると、バーブ・トゥーマ区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月14日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1003件。

AFP, August 16, 2016、AP, August 16, 2016、ARA News, August 16, 2016、Champress, August 16, 2016、al-Hayat, August 17, 2016、August 18, 2016、Iraqi News, August 16, 2016、Kull-na Shuraka’, August 16, 2016、al-Mada Press, August 16, 2016、Naharnet, August 16, 2016、NNA, August 16, 2016、Reuters, August 16, 2016、SANA, August 16, 2016、UPI, August 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

戦闘機(所属不明)がダイル・ザウル県内のダーイシュ拠点を激しく爆撃(2016年8月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市労働者住宅地区を空爆し、3人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、ダイル・ザウル市一帯での空爆では民間人10人が死亡したという。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市南西部および南東部郊外のイーラーン村、大ガッラ村、小ガッラ村で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同3カ村を制圧した。

一方、クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、反体制武装集団(ARA News(8月16日付)によると、シャーム軍団、「命じられるまま正しく進め」連合などシャーム戦線の武装集団)がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、トルコ国境に近いラーイー村の大部分を制圧した。

ARA News(8月16日付)によると、ダーイシュはこれに対して、「穏健な反体制派」の拠点都市マーリア市に対して塩素ガスを装填した迫撃砲で砲撃を行った。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市近郊の穀物サイロ地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を行った。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がスフナ市、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がシュアーブ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)のトレーラー5輌を攻撃、破壊した。

またシリア軍戦闘機が、アーバール・ラシーダ地区東部のマシュバク・ワドヤーン地区でダーイシュの拠点を空爆した。


AFP, August 16, 2016、AP, August 16, 2016、ARA News, August 16, 2016、Champress, August 16, 2016、al-Hayat, August 17, 2016、Iraqi News, August 16, 2016、Kull-na Shuraka’, August 16, 2016、al-Mada Press, August 16, 2016、Naharnet, August 16, 2016、NNA, August 16, 2016、Reuters, August 16, 2016、SANA, August 16, 2016、UPI, August 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍長距離爆撃機がイランのハムダーン航空基地を初めて使用し、シリア領内のダーイシュ、ヌスラ戦線の拠点を爆撃(2016年8月16日)

ロシア国防省は、ロシア空軍のTu-22M3長距離爆撃機複数機がイランのハマダーン航空基地を離陸し、シリア領内のアレッポ県、ダイル・ザウル県、イドリブ県でダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点複数カ所に対する空爆を集中的に実施したと発表した。

この空爆で、サラーキブ市(イドリブ県)、バーブ市(アレッポ県)、アレッポ市、ダイル・ザウル市、ジャフラ村(ダイル・ザウル県)にある武器弾薬庫5カ所、指令拠点3カ所を破壊、テロリスト多数を殲滅したという。

またこの空爆では、ラタキア県フマイミーム航空基地に配備されているロシア空軍のSu-30戦闘機およびSu-35戦闘機複数機がTu-22M3長距離爆撃機を援護するために作戦に参加したという。

なお、シリア領内での作戦に参加するロシア空軍の長距離爆撃機は、これまでは北オセチア共和国の航空基地を発着していたが、イランのハマダーン航空基地を使用することで、シリアまでの到達時間を60%短縮できるようになったという。

またこれによって、爆弾搭載量も倍増するという。

SANA, August 16, 2016
SANA, August 16, 2016

**

イランのアリー・シャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長は、ロシア空軍長距離爆撃機のハマダーン航空基地への使用に関して「イランとロシアは、シリアでの「テロとの戦い」を行うための戦略的に協力しており、このためにさまざまな能力を交わしている」と述べた。

イランが外国軍に国内の航空基地の使用を許可するのは1979年のイラン・イスラーム革命以降初めて。

またロシア軍がシリア領内での作戦において、シリアおよびロシア以外の第三国の航空基地を使用するのもこれが初めて。

**

米軍高官がAP(8月16日付)に述べたところによると、この作戦の数時間前に、ロシア空軍のTu-22長距離爆撃機6機が装備などを積載した貨物機1機とともにイランのハマダーン航空基地に配備されていたという。

また米国の複数の高官は、「米国はロシアが去年からイランに航空機を移送する可能性があると承知していたが、火曜日(16日)の決定は突然のことだった」と述べたという。

AFP, August 16, 2016、AP, August 16, 2016、ARA News, August 16, 2016、Champress, August 16, 2016、al-Hayat, August 17, 2016、Iraqi News, August 16, 2016、Kull-na Shuraka’, August 16, 2016、al-Mada Press, August 16, 2016、Naharnet, August 16, 2016、NNA, August 16, 2016、Reuters, August 16, 2016、SANA, August 16, 2016、UPI, August 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.