シリア人権監視団が3日に発表したところによると、アフリーン市で住民らイラク・クルディスタン地域への連帯を訴えるデモを行った。
これに対して、ガザ支援を訴えるアフマド・シリア移行期政権支持者らがデモ参加者に罵倒を浴びせ、人種差別的なスローガンを叫ぶなどの挑発的行為を行った。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
『ニューヨーク・タイムズ』は、「シリアで女性と少女の誘拐が少数派の恐怖を煽る:本紙調査により、シリアのアラウィー派女性・少女の誘拐は政府の認識よりも広範かつ残虐であることが判明」と題した記事を公表した。
記事によると、アフマド・シャルア移行期政権は、アラウィー派女性や少女が誘拐の標的になっていることを否定し、確認された事例は1件のみだとしているが、同紙が誘拐されたとするアラウィー派女性や少女、その家族、関係者ら数十人への取材に基づいて行った調査では、アラウィー派の女性および少女13人に加え、男性1人と少年1人の誘拐が確認され、このうち5人が性的暴行を受けたと証言、2人は妊娠した状態で帰宅したことが明らかになった。
活動家によれば、同様の誘拐は多数あるとされるが、被害者や家族が報復を恐れて口を閉ざすため、詳細の確認は困難である。
取材に応じた多くの人々は匿名を条件とし、同紙も同様の理由から被害者の大半の氏名を公表していないという。
同紙は、被害者や家族の証言に加え、誘拐や帰還を報告するSNS投稿、犯人からの身代金要求、解放後に被害者と接触した医療・支援関係者への取材によって内容を裏付けた。
同紙によると、誘拐は、人口の約1割を占めるアラウィー派とシャルア移行期政権との間にある深い不信感の中で発生している。
誘拐された女性や少女、そしてその家族の多くは、政府が彼らの事例を真剣に扱っていないと訴えているという。
内務省のヌールッディーン・バーバー報道官は、同紙の調査結果について、具体的な氏名が提示されない限り反論できないと述べた。
また妊娠は誘拐の証拠にはならず、身代金要求も捏造の可能性があると主張、されに女性たちは売春や犯罪に関与していた、恋人と駆け落ちした、家庭問題から逃げたなどといった行為に対する社会的非難を避けるために誘拐と主張したのだと説明した。
しかし、被害者や家族は、武装した男たちに自宅近くや外出中に拉致されたとする、全く異なる実態を描いている。
彼女たちは、同じシリア人や、内戦中にイスラーム国家樹立を目指して流入した外国人ジハード主義者によって連れ去られたと証言した。
多くの被害者は、犯人がアラウィー派を侮辱し、彼らを略奪や強姦の対象として正当化する過激思想を示していたと述べている。
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SANAによると、レバノン南部のスール市近郊のシャイーティーヤ村に対するイスラエル軍の攻撃で、シリア人1人を含む5人が死亡、15人が負傷した。
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イスラエル軍はXを通じて、ヒズブッラーとの戦闘が再開してから1ヵ月が経過したのに合わせて、過去1ヵ月の戦果として、約1,000人の戦闘員(上級司令官を含む)を排除、3,500以上の標的を攻撃、武器や戦闘員の輸送に使用されていた主要な橋5ヵ所を攻撃、重要資産および資金保管施設を攻撃したと発表した。
⭕️📊OVER THE PAST MONTH IN LEBANON:
– ~1,000 terrorists eliminated- including senior commanders
– 3,500+ terror targets struck
– 5 central bridges used to transfer weapons and enemy forces struck
– Key assets and financial storage sites struck pic.twitter.com/2aLKVV9uui— Israel Defense Forces (@IDF) April 3, 2026
イスラエル軍はまた、Xを通じて、この間にヒズブッラー戦闘員40人以上を排除、ヒズブッラー関連の標的約75カ所を攻撃したと付け加えた。
🎥🎯WATCH: HEZBOLLAH INFRASTRUCTURE STRUCK
Since the start of operations in Lebanon, the Multidimensional Unit has:
• Eliminated 40+ Hezbollah terrorists
• Struck ~75 Hezbollah terror targets pic.twitter.com/TFNEdjnKAH— Israel Defense Forces (@IDF) April 3, 2026
イスラエル軍はまた、Xを通じて、ヒズブッラーの戦闘員を尋問する様子を公開した。
🎥WATCH: “Hezbollah joined the war to avenge Ali Khamenei. Hezbollah is sending us to die”
While in questioning, Hezbollah terrorists revealed the reality inside Hezbollah—collapsing morale and fighters being sent to die. pic.twitter.com/XPXmVT6YFe
— Israel Defense Forces (@IDF) April 3, 2026
イスラエル軍はXを通じて、ヒズブッラーが発射したロケット弾が、レバノン南部の国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)拠点に着弾し、3人が負傷したと発表した。
⭕️Hezbollah fired a rocket that landed in a UNIFIL outpost in southern Lebanon and injured 3 UN personnel.
The IDF identified a launch carried out by Hezbollah that landed inside a UNIFIL force post in the Al-Aadaissah area in southern Lebanon. As a result of the launch, 3 UN… pic.twitter.com/rBo55JPpeN
— Israel Defense Forces (@IDF) April 3, 2026
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イスラーム抵抗戦争広報局(ヒズブッラー)はテレグラムを通じて、3日にイスラエルとの戦闘に関して43件の声明を発表したことを明らかにした。
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クナイトラ県広報局はフェイスブックを通じて、県南部のザアルーラ村西の兵力引き離し地域(AOS)のラインB付近で、家畜の様子を確認していた18歳の青年ウサーマ・ファフド・ファフド氏が乗った車がイスラエル軍の砲撃を受けて死亡した。
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外務在外居住者省はフェイスブックなどを通じて声明を発表し、この砲撃に関して、国際人道法、国際的慣習および条約への明白な違反であるとして、強い非難を表明、国際社会に対して法的および人道的責任を果たし、これら繰り返される違反行為を停止させるための即時措置を取るよう求めた。
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シリア人権監視団によると、砲撃は、イスラエル軍戦車によるもので、車に乗っていたファフド氏は即死だった。
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シリア人権監視団によると、殺害されたファフド氏の遺体は、ダルアー県ナワー市の病院に搬送された。
遺体が到着したナワー市では、複数の住民が民間人に対するイスラエルの攻撃を非難する抗議行動を行った。
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シリア人権監視団によると、クナイトラ県でも、ファフド氏殺害を受けて、抗議デモが行われ、参加した住民らは武器を携帯し、イスラエルの侵略に対して断固たる対応を行うと警告した。
また、ダルアー県のカフル・ナースィジュ村の住民も声明を発表し、クナイトラ県住民やパレスチナ人捕虜との連帯を表明するとともに、「自衛権」を強調し、シリアに対するイスラエルの攻撃に対抗するため、民衆的連帯の拡大を呼びかけた。
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クナイトラ県広報局はフェイスブックを通じて声明を発表し、シリア領内からイスラエル占領下のゴラン高原に向けてロケット弾が発射されたとの情報が一部のメディアやSNS上で流布されていることに関して、これらの主張には一切の根拠がなく、いかなる公式機関または信頼できる情報源からも発出されたものではないと否定した。
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SANAは、イスラエルのクネセト(国会)第一読会で「パレスチナ人処刑法」が可決されたことに抗議するデモが各地で行われたと伝えた。
デモは3月31日未明から始まっていたが、SANAを含むシリアの主要メディアがデモについて報じるのはこれが初めて。
デモが行われたと報じられたのは、ラタキア県ラタキア市南ラムル地区、ダマスカス郊外県ドゥマイル市、ダルアー県ダルアー市のパレスチナ難民キャンプ、ムザイリーブ町、アレッポ県のアレッポ市(サアドゥッラー・ジャービリー広場)、ハマー県のカルアト・マディーク町、ダマスカス県ウマイヤ大モスク前の広場。
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シリア人権監視団は、抗議行動が各地で3日連続で行われたと発表した。
同監視団が映像・写真を公開したのは、ダマスカス県のウマイヤ大モスク前広場、ハミーディーヤ通り、バグダード通り、アラブ首長国連邦(UAE)大使館前、ヒムス県のヒムス市、ダマスカス郊外県のザバダーニー市、タルトゥース県のタルトゥース市、アレッポ県のアレッポ市(サアドゥッラー・ジャービリー広場)、ラッカ県のラッカ市、ハマー県のヒヤーリーン町、カルアト・マディーク市、ラタキア県のジャブラ市での抗議行動。
シリア人権監視団によると、このほかにも、アレッポ県のタッル・リフアト市、ラッカ県のタブカ市、ダマスカス郊外県のハーン・ダンヌーン難民キャンプ、ザバダーニー市、ハサカ県のラアス・アイン市でも同様のデモが行われた。
さらに、シリア人権監視団によると、ダルアー県のジーザ町でも抗議デモが行われた。
シリア人権監視団によると、ウマイヤ大モスク前の広場での抗議集会に対して、治安当局が、撮影の阻止など報道取材を妨害していたという。
また、シリア人権監視団によると、イドリブ県ジスル・シュグール市近郊の複数の村では、金曜の午後の集団礼拝の中で、パレスチナ人との連帯を訴える説教や呼びかけが行われた。
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