複数の都市で数千人規模のデモや治安部隊との衝突が発生するなか、欧米諸国はシリア革命評議会発足の動きを高く評価(2011年9月16日)

反体制抗議運動

シリアの複数の都市で金曜礼拝後に数千人規模のデモが発生し、少なくとも数十人が死傷した。複数の活動家、人権活動家らによると、軍・治安部隊の発砲により、少なくとも36人が殺害された(地元調整諸委員会によると死者数は27人、シリア革命調整連合によると32人)。

犠牲者のほとんどは、ハマー県郊外、イドリブ県ザーウィヤ山での掃討作戦によるもの。またヒムス県、ダマスカス郊外県でも死者が出て、そのなかには12歳の少年もいた。

Ugarit News Network, September 16, 2011
Ugarit News Network, September 16, 2011

デモに先立ってフェイスブックの「シリア革命2011」が抗議行動開始(3月15日)6ヵ月に合わせて「体制打倒まで突き進む金曜日」と銘打ってデモを呼びかけていたが、15日(木曜日)の「誓約更新」呼びかけが失敗に終わっていたことを踏まえると、毎週金曜日に発生するデモが、インターネットなどを通じて革命を唱導する活動家によって必ずしも指導・統制されていない実態が垣間見えた。

また国内外の反体制活動家をシリアの反体制抗議運動の代表と位置づけようとする安易な姿勢(とりわけシリア国民評議会の発足に歓迎の意思を示す西側諸国の姿勢)が、デモの原動力である人々の意思に応えられるのかとの疑問を改めて提起することとなった。

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ダマスカス郊外県では、複数の活動家、人権活動家らによると、軍・治安部隊が多数展開した。

インターネットでは、ダーライヤー市、ドゥーマー市、ハラスター市、ランクース市など、ダマスカス郊外県主要都市での数千人規模のデモの映像がアップ・配信された。

シリア人権監視団によると、ドゥーマー市では1人が殺害された。ダーライヤー市ではファーリス・モスクに軍・治安部隊が突入し、デモを排除した。キスワ市では、「バッシャールよ、屠殺屋」というプラカードやバアス革命以前の国旗が掲げられた。

SANA(9月17日付)は、ダマスカス郊外県ドゥーマー市で武装テロ集団が軍・治安維持部隊を要撃、1人が殉死、16人が負傷した、と報じた。

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ダマスカス県では、マイダーン地区、カフルスーサ区、カダム区、バルザ区、サーリヒーヤ区などで数百人規模のデモが発生した。

またシリア人権監視団によると、治安部隊は、ナフル・イーシャ地区で1人を殺害した。

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ハマー県では、軍・治安部隊がハラファーヤー市に突入し、離反兵の捜索を行い、6人を殺害、11人が負傷した。

またシリア人権監視団によると、ハッターブ町での軍・治安部隊の捜索活動で1人が殺害された。

ハマー市では、治安部隊がサアド・ブン・アビー・ワッカース・モスクをデモ発生に先立って包囲し、また上空には戦闘機が旋回した。

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イドリブ県では、ザーウィヤ山のサルジャ村、カフル・ウワイド村での軍・治安部隊の捜索活動で3人が殺害された。

またシリア人権監視団によると、ザーウィヤ山で女性の遺体8体が発見された。マアッラト・ニウマーン市には早朝、多数の戦車、兵員輸送車が到着し、デモ発生に備えた。

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ヒムス県では、軍・治安部隊がヒムス市に集まった数千人のデモ参加者に発砲し、2人を殺害した。またシリア人権監視団によると、女性の遺体2体が発見された。

『ザマーン・ワスル』(9月16日付)は、複数の消息筋の話として、軍・武装部隊がヒムス市内の公園などに身元不明の犠牲者を埋葬する墓地を建設していると報じた。

『クッルナー・シュラカー』(9月16日付)ヒムス市住民がインターネットなどを通じて、軍・治安部隊が展開している限り、子供たちを学校に通わせないと宣言した、と報じた。

『ザマーン・ワスル』(9月16日付)は、住民の話として、新学期開始に備え、ヒムス市内の複数の住居を民間人の衣服を着た軍…治安部隊の兵士が占拠している、と報じた。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区のラウダ・モスクで発生したデモを強制排除するため、軍・治安部隊が発砲した。

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ダルアー県では、ダルアー市および郊外の村々でデモが発生した。しかしSANA(9月16日)は、武装テロ集団の攻撃で警官1人が殉職、4人が負傷した、と報じた。

SANA(9月17日付)は、ダルアー県ブスル・ハリール市で、治安維持部隊が武装テロ集団の攻撃を受け、4人が負傷した、と報じた。

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ウェブサイト「シリアの殉教者」は、過去6ヵ月間の犠牲者数に関して、少なくとも3,272人が殺害され、数千人が負傷、逮捕、避難したとの数字を発表。

死者3,272人のうち、子供は198人、女性は143人にのぼった。県別では、ヒムス県が915人、ダルアー県が677人、イドリブ県が423人。また2011年6月10日の「部族たちの金曜日」の1日の死者が209人、4月29日の「怒りの金曜日」が163人、4月22人の「偉大なる金曜日」が153人、4月1日の「反抗の金曜日」が74人であった。

Ugarit News Network, September 16, 2011
Ugarit News Network, September 16, 2011

レバノンでの動き

北部県アッカール郡の国境地帯にあるカナイサ村、フナイディル村付近で、シリア領内からの発砲により、住民1人が負傷。レバノン国軍は声明を出し、シリア軍が越境者を追跡してレバノン領内に入り、発砲したと発表。

諸外国の動き

リビアを訪問したトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、首都トリポリで群衆を前に「あなたたちは国民の意思に反する体制は存続し得ないことを世界に示した。このことはシリアで国民を弾圧する者たちが理解せねばならないことだ」と述べた。

首相はバッシャール・アサド大統領のことを名指しにはしなかったが、「この手の指導者は、今や自らの時代が終わったと理解せねばならない。専制支配者の体制の時代が終わったからだ…。シリアで国民を弾圧する者は存続し得ないだろう。なぜなら弾圧と繁栄は両立しないからだ」と述べた。

一方、『ヒュッリーイェト』(9月16日付)は、エルドアン首相がチュニジアの記者団を前にして、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領に「イランとの緊張関係があるかどうかを話すことはできない。しかし、シリアに関して、私は彼らに、イランの支援によってアサド政権が横暴になっていると警告した…。アフマディーネジャード大統領とは電話でこの問題を取り上げた」と述べたと報じた。

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米国務省のマーク・トナー副報道官は16日(現地時間で15日)、イスタンブールでのシリア革命評議会に関して、反体制勢力の「努力を歓迎する」と述べた。

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フランス外務省のベルナール・ヴァレロ報道官は「反体制派統合に向けたすべてのイニシアチブと、シリアのすべての国民を尊重する民主的シリア建設への門戸開放は、前向きなイニシアチブだ」と述べ、シリア革命評議会発足を高く評価。

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イギリス外務省報道官も『グローバル・アラブ・ネットワーク』(9月16日付)に対して、「シリア国民評議会発足宣言は、シリアの反対政府勢力統合と隊列強化へのさらなる重要なステップである」と評価。

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EU消息筋も、EUがシリア国民評議会発足を「前向き」な動きと見ていると述べる。

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国際赤新月社連盟は、シリア国内で救急医療チームや救急車両が発砲を受けていることへの非難の意を表明した。

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UNDPが発表した報告書によると、9月7日現在、レバノン北部で難民申請したシリア人避難民は3580人に上った。うち9月1日から7日にかけて600人以上が申請した。申請したシリア人の多くは、ヒムス県のヒート市、タッルカラフ市出身者。

AFP, September 16, 2011、Akhbar al-Sharq, September 15, 2011, September 16, 2011、Global Arab Network, September 16, 2011、al-Hayat, September 17, 2011、Kull-na Shuraka’, September 16, 2011、Naharnet, September
18, 2011、NNA, September 16, 2011、Reuters, September 16, 2011、SANA, September
16, 2011, September 17, 2011、Zaman al-Wasl, September 16, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

イスタンブールで「シリア国民評議会」が発足し反体制勢力の統一が表明される、結成大会にはカナダ、オランダ、日本、スーダンが外交官を派遣(2011年9月15日)

フサイン・ハルムーシュ大佐の証言

SANA(9月15日付)によると、シリア・アラブ・テレビは9月15日から、自由将校運動司令官のフサイン・ハルムーシュ大佐の証言を放映した。

SANA, September 15, 2011
SANA, September 15, 2011

証言のなかでハルムーシュ大佐は離反した理由について「街での血塗られた惨状を目の当たりにして軍を脱走した。街では多くの死者がいた。民間人を殺害しているのが武装集団であるのは確かだ…」と述べた。

また軍・治安部隊による民間人への発砲に関しては、「軍にいる間、民間人らへの発砲の命令は一度も受けなかった。また軍司令官がそのような命令したのを見たことも聞いたこともない…」と応え、否定した。

反体制勢力との関係に関しては以下のように述べ、シリア・ムスリム同胞団、ラフィーク・ハリーリー・レバノン前首相暗殺へのシリア(とヒズブッラー)の関与を証言・非難する勢力、アブドゥルハリーム・ハッダーム前大統領らがその背後にいると指摘した。

「軍から脱走すると、たくさんの人が私に連絡をとってきた。そのほとんどが在外の反体制勢力だった。だが、月日が経つなかで、彼らのほとんどが、私に連絡し、物的支援、武器兵站支援などを行うことを約束して、私に(武装闘争を)させようとしていることがわかった…」。

「シリア・ムスリム同胞団が最初に連絡を取ってきたが、彼らはみな偽名を使い、「アブー・ハーリド」を名乗る男が(避難していたトルコの)キャンプに会いに来た。また(ラフィーク・ハリーリー元首相暗殺へのシリアの関与を「偽証」した)ムハンマド・ズハイル・スィッディーク…、アブドゥルハリーム・ハッダーム(前副大統領)、ムハンマド・シャバクらアンタルヤ大会の面々も連絡してきた。その数は300人以上はいたと思う…」。

「私が「自由将校運動」の声明第1号を発表すると、リフアト・アサドの事務所が私に連絡してきた…」。

「ヒムス市のバーブ・ドゥライブ地区の(テロ)集団を率いるアブー・ムハンマド、アブー・サイフ地区の(テロ)集団、バーブ・アムル地区、バーブ・スィバーア地区の(テロ)集団との調整を行った…」。

「スィッディークとシリア・ムスリム同胞団がシリアに武器を密輸入していた…。トルコからこれらの地域(ヒムス、ハマー、イドリブ、ラタキア県ラムル地区など)への武器密輸は…承認を経由して行われた」。

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SANA(9月15日付)は、シリア・アラブ・テレビが9月15日午後8:30にフサイン・ハルムーシュ大佐の証言を放映すると発表したと報じていた。また9月17日にはイマード・ムグニーヤ暗殺を共謀したとされるスパイの証言をシリア・アラブ・テレビが放映すると発表。

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自由将校運動はハルムーシュ大佐の証言が放映された直後に声明を出し、トルコ政府がハルムーシュ大佐の逮捕とシリアへの引き渡しに対して「完全なる責任」を負っていたと発表し、トルコ政府を非難した。

同声明によるとハルムーシュ大佐は8月29日にトルコのキャンプで失踪した。

反体制運動をめぐるその他の動き

トルコのイスタンブールで、「シリア国民評議会」の発足が宣言された。

シリア国民評議会は140人のメンバーからなり、6ヵ月以内の体制打倒をめざすとともに、「アサド政権打倒までの闘争継続」、「平和的手段の行使」、「領土保全」の3原則のもとでの反体制勢力の統一を表明した。

記者会見でアブドゥルバースィト・スィーダー氏は、メンバーの60%が8月23日に発足した会議のメンバーで、40%が在外活動家であると述べた。メンバーはシリア・ムスリム同胞団、左派活動家、アラブ民族主義者、無所属、宗教団体、エスニック団体などの代表からなるが、「安全上の理由」により72人の氏名しか公表されず、また議長も任命されなかった。

結成大会にはカナダ、オランダ、日本、スーダンが、大会オブザーバーとして外交官を派遣した。

シリア国民評議会のバスマ・カドマーニー報道官は、「対話会合で最初の分裂が起きた後、革命青年組織、政治運動、活動家、テクノクラートはシリア国民評議会を発足することを決定した」と述べた。

また評議会は、6ヵ月以内の専制体制の打倒と暫定政府の発足を目的としている、という。同報道官は、外国の軍事介入を否定しなかったが、現時点ではアサド政権への外交・経済的圧力に力点を置いている、と述べた。

議長が任命されなかったことに関して、在米のヤースィル・タッバーラ弁護士は、「選任された評議会議長はまだいない。なぜなら我々は民主的プロセスのもとにあり、評議会が開放的な会合だからである」と述べた。

また「外国の行動に関して、評議会は国際社会がアサド政権後に懸念している真空を埋めることをめざす」と述べた。また諸外国、国連、アラブ連盟、イスラーム協力機構との非公式の折衝を行っている、と述べた。

メンバーの一人アディーブ・シーシャクリー氏は、評議会がシリア国民の希望に沿って活動することへの国際社会の承認を得ることが次のステップになると述べた。

シリア国民評議会発足声明全文は以下の通り。

 「シリア国民評議会発足声明」

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シリア革命開始以来、反体制諸勢力は全国民的な枠組みを構築するための努力を統一するべく活動を行ってきた。その目的は、シリア国民の革命と、自由、尊厳、民主主義のためのその闘争を支援することにある。6ヵ月を経て、革命青年、政治勢力、愛国的個人が会する政治的傘下組織の創出をめぐる見解は凝縮された。この組織態勢のもと、国際社会の場においてシリア国民の対義を支援するためのあらゆる支援を動員し、体制、その象徴、さらにはその根幹を倒し、民主的・多元的市民国家の建設をめざす。

対話の第一段階を終え、革命青年、政治勢力、愛国的個人、専門家・活動家チームは、シリア国民評議会を発足することで合意に達した。これをもって、他の政治組織の参加への門戸を開き、彼らによって同評議会は多くの国民を代表する枠組みとなるべく発展を遂げるだろう。

シリア革命評議会の目的は以下の通り要約できる:

1. 体制打倒、あらゆる合法的手段を通じた国家機関の保護のための活動。

2. シリア革命の平和的性格の維持。

3. 国民統合の維持。

4. 革命への完全なる連帯、その原則、目的、メカニズムの遵守。

5. すべての国民の自由、公正、平等を保障する民主的・多元的体制の市民国家建設をめざす。

我らが殉教者にめい福を、我らが負傷者に回復を、我らが革命に勝利を、我らが国民に自由を。シリアが自由で親愛たるべく万歳。我らが人民が自由で寛大たるべく万歳。

シリア国民評議会メンバー

シリア国民評議会は以下のメンバーより構成される:

・評議会メンバーの60%は国内メンバー、40%は国外メンバーとする。

・評議会メンバーの52%は革命運動家と革命青年を代表する。

・ダマスカス国民民主変革宣言は在外代表を指名した。近日中に国内の代表が指名されることを期待する。

・ムスリム同胞団は近く評議会メンバーを指名する。またクルド国民主義ブロックの国内代表が指名されることを期待する。

・本評議会は国民的政治勢力・個人に開放されている。

・現評議会メンバーを140人とし、内外の71人の指名を公表する。

・評議会はその戦略的決定を識者委員会に委ねるものとする。同委員会は10人から15人によって構成され、国民的コンセンサス和解の拠点となり、近くそのメンバーの氏名は公開される。

シリア国民評議会の内外のメンバーのうち公表される氏名は以下の通り。

1. イブラーヒーム・ユースフ

2. アフマド・ラマダーン

3. アフマド・シャーキル
4. アディーブ・シーシャクリー
5. ウサーマ・シュルバジー
6. ウサーマ・ムナッジド

7. ウサーマ・カーディー
8. アナス・アブダ

9. アナス・アイルート

10. バドルッディーン・バフルー

11. バドル・ジャームース

12. バッサーム・ジャッアーラ

13. バスマ・カドマーニー
14. バッシャール・アイサミー
15. バッシャール・ハサン・ヒラーキー

16. ジャーン・アブドゥッラー
17. ジャマール・ワーディー
18. フサーム・カトラビー
19. ハッサーン・シルビー
20. ハッサーン・ハーシミー
21. ハーリド・ハーッジ・サーリフ

22. ハーリド・ハウジャ

23. ハリール・カッルー

24. ラーミー・ナフラ
25. ラドワーン・イルミー

26. ラドワーン・ズィヤーダ
27. リヤード・ハサン

28. ライムーン・マアジューン

29. ライムーン・ユーハンナー

30. リーナース・スィーヌー
31. ズィーワル・ウマル
32. サーリム・ムスラト

33. サーミル・カイラーニー

34. スィダード・アッカード

35. シャーディー・ジュナイド
36. アブドゥルイラーフ・ターミル・ムルヒム

37. アブドゥルバースィト・スィーダー

38. アブドゥルバーキー・ユースフ
39. アブドゥッラフマーン・ハーッジ

40. ウバイダ・ナッハース

41. アフラー・ジャラビー
42. イマードッディーン・ラシード
43. アンマール・ヒダーウィー

44. アンマール・カルビー

45. ウマル・イドリビー
46. アムル・アズム
47. フィダー・マジュズーブ

48. カーミーラーン・ハーッジュー

49. ルワイユ・サーフィー

50. マアムーン・ナッカール
51. ムハンマド・アブドゥッラー
52. ムハンマド・ターミル・ムハイド

53. ムハンマド・サルミーニー

54. ムハンマド・ヤースィル・タッバーラ
55. ムハンマド・ヤースィーン・ナッジャール
56. マフムード・カイラーニー

57. マフムード・ウスマーン
58. ムスタファー・サッバーグ

59. ムスタファー・カヤーリー

60. ムスタファー・ムハンマド
61. ムティーウ・バティーン
62. ムアーッズ・スィバーイー

63. ムナー・ムハンマド

64. ムーサー・ムーサー
65. ナジーブ・ガドバーン

66. ナズィール・ハキーム
67. フッバ・ファウズ

68. ヒシャーム・ムルーワ

69. ハイサム・ラフマ

70. ワーイル・ミルザー

71. ワジュディー・ムスタファー

なおシリア国民評議会発足声明全文(原文)はhttp://www.levantnews.com/index.php?option=com_content&view=article&id=9021:2011-09-15-11-52-07&catid=81:syria-politics-headlines&Itemid=55を参照。

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フェイスブックの「シリア革命2011」ページは、抗議行動開始6ヶ月に合わせて「誓約更新」と銘打った反体制デモを呼びかける。しかし各地で大規模なデモは発生せず、軍・治安部隊による逮捕・追跡作戦が続いた。

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ダマスカス県カッサーア地区、バーブ・トゥーマー地区の革命調整連合が声明(第2号)を出し、イスタンブールで発足が宣言されたシリア国民評議会に関して、宗派主義的なメンバー配分に基づいているとの理由で、評議会を承認しないと宣言、人選のやり直しを求めた。

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ダマスカス郊外県では、軍・治安部隊がザバダーニー市、ハラスター市に展開し、数十人を逮捕した。

オガレット・ニュース・ネットワークによると、その際にザバダーニー市で、アフマド・アブドゥルアズィーズ氏と見られる人物が軍・治安部隊の発砲で殺害された。またザバダーニー市では住民が、住民の逮捕や家屋を破壊されたことに抗議して小規模なデモを行った。しかし軍・治安部隊はこれに対して実弾で応えた、という。

また複数の活動家らによると、ハラスター市では、軍・治安部隊と離反兵との間で戦闘が発生し、スィール地区では多数の負傷者が出たが、同地区が包囲されているため、負傷者を搬出できないという。シリア革命調整連合は、少なくとも15人が負傷したと発表した。オガレット・ニュース・ネットワークによると、ハラスター市には25台以上の車輌が突入し、無差別発砲を行った。

シリア人権監視団によると、ザバダーニー市とマダーヤー町での軍・治安部隊による大規模逮捕・捜索活動は三日目にはいり、これまでに126人が逮捕されている。

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イドリブ県ザーウィヤ山一帯でも逮捕・捜索活動は継続。シリア人権監視団によると電話回線は依然として不通のまま。シリア人権監視団によると、カンスフラ村、アイン・ラールーズ村、カフル・ウワイド村、アブディーター村、イブリーン村、マアッラト・ハルマ村などで行われている軍・治安部隊による逮捕・捜索活動で、一昨日、2人が殺害され、9人が行方不明、73人が拘留された、という。

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ヒムス県では、ヒムス市で軍・治安部隊が2人の若者を殺害した。

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『シャルク・アウサト』(9月17日付)はシリアのキリスト教徒が声明を出し、レバノン・マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教の発言を批判。「彼の声明は、シリア国民のアイデンティティ、オーセンティシティ、愛国心を貶めるものと見なしている」と非難したと報じた。

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ハサカ県カーミシュリー市でクルド民族主義勢力がカーミシュリー対話会合を開催し、約100人の活動家、作家、有識者が出席した。3月以来の反体制運動やクルド問題について審議し、閉幕声明を発表。

声明の概要は以下の通り。

1. 民族、宗教に基づく差別のない民主的・多元的国家建設をめざす「革命」を支持。
2. 一部のクルド民族主義政党・組織の「革命」への不参加が、民衆参加の拡大を阻害している。
3. 民主主義の原則のもと、クルド人の立場の統一をめざす。
4. 憲法でクルド人の存在を認め、その権利を保障することを通じた、クルド問題の解決。
5. クルド民族主義政党・組織の改革への参画。
6. デモの平和性の維持。
7. クルド民族主義政党・組織以外の文化・社会・政治団体の役割増大。
8. クルド人青年の役割の評価。
9. 民主的・多元的国家建設。

アサド政権の動き

ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問は『ハヤート』(9月16日付)の取材に対して、ロシア訪問中、ロシア高官が「近く実施に移される改革への全面支援」の意思を示したと述べ、来週、ロシア連邦議会の使節団がシリアを訪問すると述べた。

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SANA(9月15日付)によると、ユースフ・アフマド・シリア代表は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長が反体制勢力使節団を受け入れたことに対する「強い調子」の抗議文をアラブ連盟に提出し、「シリアの内政問題に関して、軍事干渉を含むあらゆる外国の干渉を準備することをめざそうとする」要求を反体制勢力使節団から受け取ったことを非難した。

また「シリアで起きていることがもはや内政問題ではない」とのアラビー事務総長の発言が、「シリアの内政問題への外国の干渉を奨励・扇動」する「暗黙の措置」だと非難した。

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アレッポ県アレッポ市で、県・大学レベルの国民対話会合が開始された。

「対話ブロック」の名で参加したグループは、一部の国民と政府の間で失われてしまった信頼関係回復の必要と対話の重要性を強調した。また閉幕声明に向けた提言を示し、そのなかで「すべてのシリア人が平等となる憲法改正、平和的な大衆政治運動の承認、すべての政治犯、言論犯の釈放、聖域なき犯罪者の処罰」を求めた。また「内外メディアによる報道の機会の保障、シャッビーハの活動の即時停止、拷問の中止、国内メディアへの反体制勢力の出演許可」も要求した。

またアレッポ商業会議所理事の一人リユーン・ザキー氏も、アナス・アズラク氏(ジャーナリスト)も提言を行った。

しかし、シリア民族社会党インティファーダ派(北部支部代表はイサーム・アッズーズ氏)は不参加を決定した。

SANA, September 15, 2011
SANA, September 15, 2011

一方、アレッポ大学国民対話会合は9月14日に閉幕した。

4. レバノンをめぐる動き

9月15日午後、レバノン国軍の車輌が北部県の国境地帯でシリア軍の誤射を受けた。シリア軍が攻撃を行ったのは国境から約1キロの地点にあるレバノン領北部県アッカール郡ムワンサ村。

攻撃を受けたレバノン国軍の車輌には5人の兵士が搭乗し、ムウスィナ村でパトロールを行っていた。けが人はいなかった。

AFP(9月15日付)は、治安筋の話として、事件が約18人からなるシリア軍部隊が国境地区での掃討作戦を展開している最中に発生したと報じた。一方NNA(9月15日付)によると、シリア軍兵士15人がレバノン領内に進入し、誤射に至った。

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レバノンのサアド・ハリーリー前首相は、滞在先のサウジアラビアから「国際民主主義の日」に合わせて声明を発表、「民主主義最大の的である武器の恐怖に曝されるなか、我々は今日民主主義への関心を声を大にして表明する」と述べ、ヒズブッラーのレジスタンスに疑義を呈する一方、シリア情勢に関して、「シリア国民がアラブの名誉を代表し、自由のために闘う人々の例となることを願う」と述べ、反体制運動への支持を改めて表明。

ハリーリー前首相は「暗殺の恐れ」があるとの理由で現在、レバノンを離れ、サウジアラビアで暮らしている。

4. 諸外国の動き

欧州議会は、デモ弾圧によりアサド政権が正統性を失ったと断じ、「即時」退陣を求める決議を採択した。

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国連の潘基文事務総長は記者会見で、バッシャール・アサド大統領に対する「国際的な統一行動」を呼びかけ、同大統領が交わした多くの約束を履行していないと非難した。

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アラブ議会連盟のアリー・サーリム・ディクバースィー議長は、火曜日のアラブ連盟外相会議会合に関する声明を出し、アラブ連盟に対してアサド政権への制裁、連盟をはじめとするアラブ地域組織のメンバーシップ凍結を決定するよう求めた。

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イタリアとオランダの大使館が、ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー氏、バドルッディーン・ハッスーン氏の暗殺を計画している「シリア革命調整委員会」を支援しているとの『シリアステップス』(9月13日付)に関して、駐シリア・オランダ大使が記事内容を否定する声明を出した。

AFP, September 15, 2011、Akhbar al-Sharq, September 15, 2011、al-Hayat, September 16, 2011, September 17, 2011、Kull-na Shuraka‘ Suriya, September 15, 2011, September 16, 2011、September 17, 2011, September 19, 2011、Naharnet.com, September 15, 2011、NNA, September 15, 2011、Reuters, September 15, 2011、SANA, September 15, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 17, 2011、Syria News, September 16, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

新党「シリア国家建設潮流」がダマスカスで発足、「シリア国民支持支援週間」に参加していた反体制活動家がアラブ連盟に対し要求書を提出(2011年9月14日)

反体制運動をめぐる動き

ルワイユ・フサイン氏、ムナー・ガーニム女史など無所属の反体制活動家は、新党「シリア国家建設潮流」がダマスカスで発足したと発表。政党法制定や国民対話開始といった状況下で、政治生活への「実質的関与」をめざした。

Kull-na Shurakā’, September 14, 2011
Kull-na Shuraka’, September 14, 2011

党員は「必ずしも単一の理論的・イデオロギー的バックグラウンドを共有していないが、潮流発足時に発表される基本文書に同意し、政治生活へと実質的に関与する必要があると考える点で一致している。また現下の政治的対立、めざされるべき国家像、そしてその実現方法においても合意に達している」という。

結成声明には、潮流が「民主的市民国家の建設をめざし、それによってすべての社会勢力の参与を通じた社会的公正を実現、シリアの将来において勝者と敗者が分断されることを回避し、政治的、文化的な意見の相違のいかんにかかわらずシリア国民すべてが勝者となる」ことをめざすと記された。

また「政治生活に実質的・公的に関与」し、「公的生活における若者の実質的な関与など、シリア国民の強化のプログラムに沿って(活動し)…、すべてのシリア人が例外なく参加できる民主的市民国家建設への移行(をめざす)」とした。

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カイロでの「シリア国民支持支援週間」に参加していた反体制活動家がアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長と会談し、8項目からなる要求書を提出した。

要求書は①シリアのアラブ連盟メンバーシップの凍結、②抗議運動弾圧停止を目的とした飛行禁止空域、航行禁止海域の設定、③現政権の正統性剥奪、④殺戮・弾圧行為停止に必要なしくみ、方法の創出、⑤軍・治安部隊の展開地域からの完全撤退、⑥平和的デモ権の保障、⑦国際的な救援機関の入国を可能とするしくみの創出、⑧国際的・アラブ調査委員会の調査のための入国、アラブ・国際的メディアの入国と事実の報道、といった要求からなった。

アラビー事務総長と会談したのは、ムハンマド・マアムーン・ヒムスィー元人民議会議員、クルド・国民運動を指導するムルシド・ハズナウィー氏、シリア部族連合のイスマーイール・ハーリディー副議長、SWASIAHのバッサーム・イスハーク委員長、民主主義のための3月15日連合を指導するムンズィル・マーフース氏、クルド人作家のカッハール・マームクー氏、人権活動家のファーリス・シャウフィー、エジプト人活動家のアミーラ・リファーイー女史。

また反体制活動家の一人、ファフド・ミスリー氏が『ハヤート』(9月15日付)に対して、フサイン・ハルムーシュ大佐の行方調査をトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相に求めるよう要請したと述べた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イブリーン村、バルユーン村、マルイヤーン村、イフスィム村、ラーミー村などザーウィヤ山一帯の村々で軍・治安部隊が大規模な逮捕・追跡作戦を継続。反体制活動家の掃討と離反兵の制圧が目的。

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ダマスカス郊外県のザバダーニー市では軍・治安部隊の逮捕・捜索作戦で15人が逮捕。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バサーティーン地区での軍・治安部隊による9月10日の逮捕・追跡作戦によって負傷した後に逮捕されていた青年の遺体が家族に引き渡された。

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『クッルナー・シュラカー』(9月14日付)は、9月10日に身柄拘束された心理アナリストのラファー・ナーシド女史に対して逮捕状が発行され、ドゥーマー女性刑務所に収監されたと報じた。

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AKI(9月14日付)は、過去数週間にわたって行われてきたアッシリア教徒の諸政党の合同会合が統一行動を行うための政治的枠組みの構築に失敗し、「アッシリア教徒の希望を奪った」と報じた。

合同会合には、シリア・アッシリア民主連合、アッシリア民主党、シリア・アッシリア民主機構、アッシリア民族評議会が参加していた。

レバノンをめぐる動き

『シャルク・アウサト』(9月14日付)は、現地消息筋の話として、シリア軍がレバノン北部県などの国境地帯に展開し、シリア人避難民が流出する違法な通過路を閉鎖したと報じた。

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『リワー』(9月14日付)は複数の消息筋の話として、アサド政権が「シリア情勢に対する最近の姿勢を鑑み、進歩社会主義等のワリード・ジュンブラート党首との関係を凍結する決定を下した」と報じた。

諸外国の動き

9月13日にレバノンのベイルートに到着し、レバノン首脳との会談を行ったロシア大統領特使のミハイル・マルゲロフ連邦議会外交委員会委員長は、15日のシリア訪問に先立って、モスクワ、キプロス、ないしはそれ以外の合意された場所でのアサド政権と反体制勢力が参加する大会の開催をロシアがアサド政権に対して提案したことを明らかにした。

これは先週ロシアを訪問した反体制勢力との行為に基づく提案であったが、ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問はこの提案を拒否した、という。

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ロシア外務省高官は、アサド政権が抗議行動によって崩壊すれば、シリアにおける「テロ組織」のプレゼンスが強まるだろう、インテルファクス通信に対して述べた。

AFP, September 14, 2011、Akhbar al-Sharq, September 14, 2011、AKI, September 14, 2011、al-Hayat, September 15, 2011、Kull-na Shuraka’, September 14, 2011、al-Liwa’, September 14, 2011、Naharnet, September 14, 2011、Reuters, September 14, 2011、al-Safir, September 14, 2011、SANA, September 15, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 14, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

「シリア革命2011」がアサド政権に対するロシアの姿勢に反対するデモを呼びかける、アラブ諸国第136回定例外相会議が閉幕し発砲停止の必要性が改めて強調される(2011年9月13日)

反体制運動をめぐる動き

複数の活動家によると、シリア治安部隊がデモ抑止の新たな戦術として行っている各地での活動家逮捕・捜索活動により、昨日少なくとも8人が殺害、数十人が逮捕された。また逮捕者は殴打されるなどの蛮行を受け、その自宅も損害を被っているという。

Kull-na Shuraka', September 13, 2011
Kull-na Shuraka’, September 13, 2011

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ハマー県では、カフルヌブーダ町で行われた犠牲者の葬儀に軍・治安部隊が発砲し、5人が殺害された。葬儀中、約200人の会葬者がバッシャール・アサド政権の打倒を叫んでいた。

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ダイル・ザウル県では、軍・治安部隊による活動家の逮捕・追跡作戦で1人が殺害された。

一方、SANA(9月14日付)は、ダイル・ザウル県のクーリーヤ市、ブーカマール市で治安当局は、ライフル、ショットガンおよび弾薬など大量の武器を押収したと報じた。

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ヒムス県では、オガレット・ニュースによると、ラスタンで2人が殺害された。

これに対して、SANA(9月14日付)は、ヒムス県サアン・アスワド村武装テロ集団が夜間に移動中の軍の車輌を要撃し、士官1人、民間人1人が死亡、兵士5人が負傷したと報じた。またラスタン県でも軍の車輌が要撃に遭い、兵士4人が負傷した。

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フェイスブックの「シリア革命2011」は「ロシアに対する怒りの火曜日」と銘打って、バッシャール・アサド政権に対するロシアの支持に反対するデモを呼びかけていた。

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これに呼応するかたちで、複数の活動家らによると、12日晩からダルアー県、ヒムス県、イドリブ県、ハマー県、ダマスカス郊外県の一部のみデモが行われ、参加者はロシア国旗を焼き、アサド政権を支持する同国の姿勢を批判した。

しかしこれに対して軍・治安部隊がただちに強制排除に乗り出し、シリア人権監視団と地元調整委員会がデモ参加の動員を行った。

ダマスカス郊外県のザバダーニー市では、13日早朝から軍・治安部隊が展開し、少なくとも34人が逮捕された。逮捕者は多かったが、「ロシアに対する怒りの火曜日」はラマダーン月後の反体制勢力の動員力の低さ、そして平日の一般国民のデモへの参加率の低さを示す結果に終わった。

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9月9日からカイロで開催されていた「シリア国民支持支援週間」が閉幕した。

閉幕声明を発表するとともに、「シリア人のための国民倫理綱領」を作成・発表し、シリア国民による自由、尊厳、体制打倒という合法的要求への完全なる支持、公正、知識、道徳的価値、人道の普及、民主的市民国家の建設、宗派主義の根絶、平和的示威行動に対する暴力行使への反対という立場を確認。

また「アラウィー派宗徒に向けた声明」を出し、アサド政権がアラウィー派の宗派体制ではなく、特定の支配家族に奉仕する体制だと述べ、宗派主義的言動を拒否するとの姿勢を明示した。

「アラウィー派宗徒に向けた声明」にはシリア・ムスリム同胞団、シリア国民支援イスラーム教ウラマー大会、シリア・ウラマー連盟、マアシューク・ハズナウィー宗教対話・寛容・刷新機構などが署名した。

一方、カイロのアラブ連盟本部前では、シリア人約千人が、外相会議に合わせてアサド政権に対する連盟の態度を非難するデモを行った。デモでは、「エルドアンよ、エルドアン、ハルムーシュはどこだ」といったシュプレヒコールも行われ、外相会議に出席したトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相も非難の対象となった。

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『シャルク・アウサト』(9月13日付)は、キリスト教徒の若者たちが、司祭たちの多くがアサド政権への支持を表明しているなかで、「キリスト教のもっとも基本的な人道的・精神的諸原則と矛盾している」とみなし、「キリスト教徒を祖国において正しい立場に回帰させる」ための会合・フォーラムの開催を検討している、と報じた。

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パリに渡航しようとしていた心理アナリストのラファー・ナーシド女史がダマスカス国際空港で9月10日(土曜日)に逮捕されたと、夫でダマスカス大学のファイサル・ムハンマド・アブドゥッラー教授が明らかにした。これを受け、フランス外務省報道官は、ナーシド女史の即時釈放を要求した。

Kull-na Shuraka', September 13, 2011
Kull-na Shuraka’, September 13, 2011

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シリア変革大会(アンタルヤで発足)は13日に声明を出し、GCC閣僚評議会に対して、「シリアでの殺戮装置の即時停止」を求めるよう呼びかけた。

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DPI(9月14日付)は、シリアの複数の活動家の話として、治安当局が9月13日晩、ダマスカス郊外県ダーライヤー市でのギヤース・マタル氏の葬儀を襲撃したと報じた。襲撃に先立ち、アメリカ、フランス、デンマーク、日本の大使が弔問に訪れていた。

一活動家の葬儀への大使参列という「挑発行為」に対して当局が力を誇示し、西側諸国の干渉や扇動に断固たる姿勢を示したかたち。資料映像はhttp://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=jUJNfjcLzlEを参照。

アサド政権の動き

県・大学レベルの国民対話会合での審議が各県で引き続き行われた。

ダマスカス県の会合では、汚職撲滅(汚職に対抗し得る司法のしくみの創出)、行政改革、外国の陰謀への抵抗、国民統合強化、経済改革、市民社会を構成する組織・団体の活性化、市民意識の強化、社会保障の拡充、メディアの活性化、治安回復、脱税への対処、分権化、脱官僚化、地方への投資の奨励、武装テロ集団に対峙するシリア軍に対する支援の評価、産業育成・支援などが審議された。

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『シャルク・アウサト』(9月13日付)は、国営のシリア石油販売会社(スィトロール)は、米国、EUなど西欧諸国による石油禁輸制裁に対抗するかたちで、10月半ばに原油の出荷量を160,000トン増加させることを決定。シリアの最大の石油輸出先であるEUは禁輸制裁を発動しているが、シリアは契約により11月15日までEUに原油を輸出できる、という。

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Kull-na Shuraka', September 13, 2011
Kull-na Shuraka’, September 13, 2011

アーディル・サファル内閣高官は、「9月6日の閣議で決定第1/12562を出し、各省職員が大臣の許可なく、省の執務に関する報道発表を行うことを禁じ、施行前の新情報法によって保障されるはずの表現の自由を奪った」(『シリアン・デイズ』9月12日付)との報道を否定。

諸外国の動き

アラブ諸国第136回定例外相会議がカイロで開催され、「流血停止と、シリア国民に対するさらなる暴行・殺戮回避のため、早急に変革を行うこと」を求める声明を発表し、閉幕した。

閉幕声明では、「シリアの危機に関する様々なレベルでの折衝が行われ、またアラブ連盟が、国民の要求実現、シリアの治安、安全、領土保全、外国の干渉禁止などへの対処に寄与するための方法が審議された」したうえで、「発砲および暴力行為が停止した後に高官レベルの使節団を派遣し付託されたに無を実行する」と発表された。

外相会議ではシリアが8項目からなるイニシアチブ案を提示し、これを各国外相は声明において支持を表明した。このイニシアチブは、「アラブ諸国における民主主義と改革の強化、非常事態解除に向けた行動、包括的国民対話への呼びかけ、議会設置、政党発足などを含むすべての自由を保障する憲法の制定」などからなっている。

ナビール・アラビー事務総長はカタールのシャイフ・ハマド・ブン・ジャースィム首相兼外相との共同記者会見で、アサド大統領が使節団派遣を受け入れたが、連盟が発砲停止後に派遣することを決定したと述べた。また議長を務めたジャースィム首相兼外相は「シリアの暴力装置を停止させねばならない」と述べ、使節団派遣に向けて、シリア政府に改めて「シリアでの殺戮の停止と都市からの軍撤退」を求めた。

しかしSANA(9月15日付)によると、シリアのユースフ・アフマド・アラブ連盟代表は、声明「全体およびその詳細を拒否」すると述べた。外相会議で、アフマド代表は「危機解決に寄与しない消極的な姿勢をとり、陰謀を推し進め、シリアへの忌まわしい圧力を加える一部の国際社会の諸勢力に荷担するアラブの当事者がいる…。(声明の)全文、そしてその詳細を拒否し、それを敵対行為とみなし、シリアの危機への対処をめぐって非建設的で、アラブ連盟事務局長のミッションを失敗させようとする動きとみなす」と述べた。

一方、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、シリア政府が改革を実施していないとし、シリア国民がもはやバッシャール・アサド大統領を信頼してないとの考えを示した。またこれに先だって、「諸国民の合法的要求は力による弾圧されてはならない」と明言した。

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SANA(9月13日付)によると、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務次官はブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問との会談で、ロシア政府がアサド政権の「改革路線と、民主的選挙実施の意思に安堵している」、「シリア国民がこの危機を平和的に克服し、反映と発展を取り戻すと確信している」、「ロシアはシリアでリビアのシナリオが繰り返されないとの意思を持っている」と述べたと報じた。

これに対して、シャアバーン大統領府情報顧問は「シリアで起きていることは、地域で起きていることと切り離すことはできない」、「シリアの危機には…シリアに対する情報戦争といった側面もあり、それによってシリアの弱体化、信頼喪失、暴力行為のエスカレート、エスニック・宗派的亀裂の助長などが計られている」と応え、ロシアの姿勢を高く評価した。

シャアバーン大統領府情報顧問は9月10日から13日にかけてロシアを訪問・滞在していた。

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フランスのアラン・ジュペ外務大臣が中国を訪問し、中国に国連での対シリア制裁決議への支持を求めたが、中国への説得工作に進展があったかとの問いに、「実際にはない…。我々の関係は良好だが、このことは我々がすべてのことで合意していることを意味しない」と答えた。

SANA, September 13, 2011
SANA, September 13, 2011

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一方、FIDH、ヒューマン・ライツ・ウォッチ、エジプトのNPO20団体、シリアの人権組織2団体、スーダン、イエメン、モロッコ、モーリタニア、ヨルダン、レバノン、パレスチナ、チュニジアなどアラブ諸国内外の市民団体176団体がアラブ連盟にシリアのメンバーシップ凍結を求めた。

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レバノンをめぐる動き

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、自身がアサド大統領ないしは、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長との会談を願い出たとの一部報道を否定した。

しかし複数の消息筋によると、シリアの反体制運動に理解を示す最近のジュンブラートの発言は、アサド政権の怒りを買っており、進歩社会主義党の幹部であるガーズィー・アリーディー公共労働大臣が事態を収拾すべく、ジュンブラートのシリア訪問を3度にわたって調整したが、いずれも失敗に終わった、という。

AFP, September 13, 2011, September 14, 2011、DPI, September 14, 2011、al-Hayat, September 14, 2011, September 15, 2011、Kull-na Shuraka’, September 13,
2011, September 14, 2011、al-Liwa’, September 12, 2011、Naharnet, September 12, 2011, September 13, 2011, September 14, 2011、Reuters, September 13, 2011, September 14, 2011、SANA, September 13, 2011, September 14, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 13, 2011などをもとに作成。

 

(C)青山弘之All rights reserved.

カイロで「国民統合会合」に参加した勢力は「アラブ・イニシアチブ」を拒否、シャアバーン氏はロシア外務省での記者会見のなかで同国の姿勢を評価(2011年9月12日)

反体制運動をめぐる動き

反体制活動家のバスマ・カドマーニー女史はトルコのイスタンブールで開いた記者会見で、反体制勢力が9月15日にイスタンブールで会合を開き、国民評議会のメンバーを発表すると述べた。

カイロのアラブ連盟本部前でシリアの反体制活動家がデモを行い、シリア自由活動家連合などが組織した。彼らは、エジプトの活動家とともに、13日にも大規模なデモを予定しているという。

同連合執行部メンバーのワルド・ハッダード氏は『ハヤート』(9月13日付)に対して、「アラブ・イニシアチブは(シリア国民)のことを考えていない。国民に届いていない。それはシリア政府に示されたものに過ぎない。街の声、反体制勢力の声を考慮していない」と語った。

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カイロで「国民統合会合」(11~12日)を開催していたシリア反体制勢力は、任期(2014年)終了までのアサド大統領の残留を認めたアラブ連盟の「アラブ・イニシアチブ」を拒否した。

会合には内外の反体制活動家約100人が参加、閉幕声明で、シリア革命への全面支持を表明するとともに、アル=アサド政権の存続を「一時たりとも」認めないと述べた。

また反体制勢力の使節団が駐カイロ・ロシア常駐代表と会談した。 使節団はハイサム・マーリフ弁護士、ムンズィル・ナークース氏、アブドゥルアハド・イスティーフワー氏(アッシリア民主機構代表)、バッサーム・イスハーク氏(SWASIAH代表)、アブドゥッラフーフ・ダルウィーシュ(民主主義のための3月15日連合代表)、アフマド・マンジューニー氏からなっていた。

カイロでの大会に参加したムハンマド・マアムーン・ヒムスィー前人民議会議員によると、皆伝で使節団が「ロシアのアル=アサド政権への姿勢に対する驚きの意を伝えた」という。

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ハマー県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、ムーリク市、カフルヌブーダ町、カフルズィーター市、ジャビーン村、カルナーズ町、カルアト・マディーク町などで、軍・治安部隊が強制捜査を行い、活動家17人を殺害した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、ドゥーマー市で、軍・治安部隊による活動家に対する追跡捜査が行われる一方、治安部隊が犠牲者葬儀の参列者に発砲し、イッザト・ラバービーディー氏が殺害された。 ドゥーマー市での葬儀には数千人が参列したという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市で軍・治安部隊が活動家への追跡捜査を続け、男性2人(父子)が死亡した。 複数の活動家、住民によると、ラスタン市には軍・治安部隊数千人、装甲車数百台が集結しているという。

また、アラビーヤ・チャンネル(9月12日付)によると、ヒムス市のアラウィー派シャイフ3人が声明を出し、自分たちはアサド政権による「蛮行」とは無関係だと発表した。 声明を出したのは、ムヒーブ・ニーサーフィー氏、ヤースィーン・フサイン氏、ムーサー・マンスル氏の3人。

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ダルアー県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、軍・治安部隊が活動家への追跡捜査を行った。

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イドリブ県では、『ハヤート』(9月13日付)によると、軍・治安部隊が活動家への追跡捜査を行った。

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ハマー県では、SANA(5月13日付)によると、サラミーヤ市で武装テロ集団が軍用バスを要撃、兵士2人が殉職した。

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フェイスブックのページ「シリア革命2011」は、「ロシアに対する怒りの火曜日」と銘打って、アサド政権に対するロシアの支持に反対するデモを呼びかけた。

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ザマーン・ワスル(9月12日付)は、ゴラン高原のシャイフたちが、アサド政権による反体制抗議行動弾圧に抗議する声明を出したと報じた。

アサド政権の動き

『ハヤート』(9月13日付)などによると、ダマスカス県で、アサド政権が主導する県・大学レベルでの国民対話会合が開催された。

参加者は、「政治的であれ、軍事的であれ、また国際的監視といった名目であれ、いかなる外国の干渉も拒否し」、「外国の陰謀に対抗」するとの立場を明示した。会合には、バアス党、進歩、国民戦線加盟政党、無所属、ビジネスマン、法曹界の代表約250人が参加した。

なお、ダマスカス郊外県、ダマスカス大学、ラタキア県での会合は11日から開催されている。 これらの会合では、経済・社会問題、福祉問題、そして政治問題の順での審議を予定しているが、ダマスカス県の会合は、準備委員会の提案に基づいて、初日から政治問題についての審議が行われた。

会合には、ナビール・サーリフ氏(作家)、アフマド・アマッラー(芸術家)、バッサーム・クーサー(芸術家)らが報告書を提出し、改革実施、外国の干渉拒否といった姿勢を明示しているという。

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一方、クッルナー・シュラカー(9月12日付)によると、イドリブ県で開会された県・大学レベルの国民対話会合で、反体制勢力の代表者たちが、アサド政権と抗議運動の間の対話が行われていないと非難する声明を読み上げ、会合を拒否、退場した。

同声明には400人以上(そのほとんどが有識者)が署名しており、「政府は自分たちだけで対話している、なぜなら政権は、社会を代表しているかどうかを考慮せずに出席者を選んだからである。つまり対話は一方の当事者どうしが行っているに過ぎない」と記されていた。

そのうえで、この声明では、以下の条件が満たされた場合、対話に応じると締めくくっていた。

1. 治安機関による国民生活および国家機関への違法な介入の停止。 2. デモにかかわるすべての逮捕者の釈放。犯罪に関与したすべての関係者の裁判。 3. 逮捕、操作・追跡活動の停止。 4. 平和的デモへの対峙の停止。 5. 地元および外国メディアによる政治活動の報道認可。

国内の反体制活動家が条件付きであれ対話に応じる姿勢を示したのはこれが事実上初めて。

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『ワタン』(9月12日付)は、イドリブ県の住民筋の話として、シリア軍を離反したフサイン・ハルムーシュ大佐が先週末、出身地であるイブリーン村(イドリブ県)で当局に逮捕されたと伝えた。

ハルムーシュ大佐は離反後、自由将校旅運動を結成し、シリアとトルコを往復して活動を行っていた。 逮捕当時、ハルムーシュ大佐は武器を携帯し、複数の指名手配者とともに行動していたという。

ハルムーシュ大佐の「失踪」に関して、兄弟のイブラーヒーム・ハルムーシュ氏は、アラビーヤ・チャンネルの電話取材(9月12日)に応え、「トルコ領内のシリア人避難民キャンプでトルコの士官と会談したのちに失踪し、彼らがまず連れ去った…。別の日にこの士官に彼(フサイン・ハルムーシュ大佐)のことを聞くと、知らないと応えた」ことを明らかにし、シリア領内にいる(逮捕された)との報道に疑義を呈した。

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モスクワ訪問中のブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官は、ロシア外務省での記者会見で、西側諸国が「地域におけるテロと過激化を助長している」と非難、「西側が暴力を助長するような行動を呼びかけるのではなく、ロシアの姿勢を見倣うよう望む」と述べた。

また、ロシアの対応については「外国の干渉を排除した改革実施の機会を与える」と評価した。 しかしロシアがイニシアチブを発揮しようとしているとされる仲介に関して、「誰との仲介? そのようなものはありません」と存在を否定した。 アフバール・シャルク(9月12日付)などが伝えた。

SANA, September 23, 2011
SANA, September 23, 2011

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クッルナー・シュラカー(9月12日付)によると、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町郊外のフサイニーヤ町で治安当局が集団墓地を発見した問題で、当局は墓守を逮捕した。

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レバノンのファーイズ・グスン国防大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。 SANA(9月12日付)によると、国境管理に関する両国軍の協力態勢について議論され、武器密輸抑止や両国の政治的安定強化などが確認されたという。

SANA, September 23, 2011
SANA, September 23, 2011

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『シャルク・アウサト』(9月13日付)は、国営のシリア石油販売会社(スィトロール)が、米国、EUなど西欧諸国による石油禁輸制裁に対抗するかたちで、10月半ばに原油の出荷量を16万トン増加させることを決定したと伝えた。

シリアの最大の石油輸出先であるEUは禁輸制裁を発動しているが、シリアは契約により11月15日までEUに原油を輸出できる、という。

諸外国の動き

ロシアのデミートリー・メドヴェージェフ大統領は、デヴィッド・キャメロン英首相とのモスクワでの会談後、「EUと米国が一方的に制裁発動を行った今となっては、シリア政府に対する追加制裁が正当化され得るとは考えていない」とのロシアの立場を明らかにした。

しかしその一方で、メドヴェージェフ大統領は、「暴力に対する強い非難声明の採択には反対しない」と述べ、「危機の両当事者に対してバランスのとれた」対応を呼びかけた。

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アフバール・シャルク(9月12日付)によると、米国、EU、英、独、オランダの各国大使が、25日に暴行を受けた風刺漫画家のアリー・ファルザート氏が入院する病院を見舞い、同氏への支援を表明した。

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米国務省報道官は、ギヤース・マタル氏の殺害(逮捕後拷問により殺害されたとされる)を非難した。 ジャズィーラ・チャンネル(9月12日付)によると、シリア革命支援ヨルダン人民委員会は、ヨルダン政府に対してバフジャト・スライマーン駐アンマン・シリア大使の追放を要求するための座り込みをアンマン市内で10日から開始した。

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ナバネセム・ピレイ国連人権高等弁務官はジュネーブでの国連人権理事会(第18期)で、シリア情勢に関して、2011年3月以降の抗議デモ発生により2,600人が死亡していると述べた。

シリア情勢への対応が協議された国連人権理事会では、反体制抗議デモが行われるようになって以降のシリア国内での人権侵害を調査するための委員会を設置することが決定された。

委員長にはパウロ・セルジオ・ピネイロ氏(ブラジル)就任する見込み。 また国連人権理事会のローラ・デュプイ・ラセール議長は「委員会へのシリアの政府の完全なる協力が重要」との声明を出した。

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スイス経済省は、シリア政府に関連する口座に預金されている4,500万スイス・フラン(5,000万米ドル相当)を凍結した、と発表した。

AFP, September 12, 2011、Akhbar al-Sharq, September 12, 2011、September 12, 2011、Alarabia.net, September 12, 2011、Aljazeera.net, September 12, 2011、al-Hayat, September 13, 2011、Kull-na Shuraka’, September 12, 2011、Reuters, September 12, 2011、SANA, September 12, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 12, 2011、al-Watan, September 12, 2011などをもとに作成。

ダマスカス県などで開催された国民対話会合で経済社会問題が審議される、湾岸協力会議は「アラブ・イニシアチブ」を支持(2011年9月11日)

反体制運動をめぐる動き

シリア革命総合委員会によると、9月11日(バッシャール・アサド大統領誕生日)に合わせて各地で行われたデモに軍・治安部隊が発砲、ヒムス、ダルアーでは戦闘機が低空で旋回、ヒムスでは戦車が多数展開した。

ダマスカス郊外県のキスワ市、ハラスター市、ザバダーニー市、ヒムス県ヒムス市、ダルアー県アトマーン郊外で夜間、アサド大統領の退任を求めるデモ。キスワのデモではロシアと中国の国旗が焼かれた。またアサド大統領誕生日を「祝して」大統領退任が求められた。http://www.youtube.com/watch?v=GCIZ47idhBsなどを参照。

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イドリブ県ビンニシュ市では同日最大規模のデモが発生し、軍・治安部隊の弾圧に曝されているヒムス市、ハマー市との連帯が叫ばれた。

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ヒムス県ではヒムス市で、アラブ連盟の弱腰を批判するプラガードが掲げられるとともに、国営メディアによる情報操作を非難した。

またシリア人権監視団によると、ヒムスの刑務所で拘束中の活動家ナジャーティー・タイヤーラ氏(66歳、8月31日に空軍情報部が逮捕)が、9日の尋問中に殴打された。

Kull-na Shuraka', September 11, 2011
Kull-na Shuraka’, September 11, 2011

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市、女性(40歳)が、指名手配者を捜査する軍・治安部隊の発砲で負傷、死亡した。

またシリア革命総合委員会によると、ブーカマール市で活動家に対する追跡・突入作戦が行われ数十人が逮捕。ラフマーン・モスク、法科専門学校を攻撃。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市で10日に行われていたギヤース・マタル氏(先週逮捕され、拷問で死亡)の葬儀に参列していた会葬者に対する軍・治安部隊の発砲で負傷していた少年(17歳)が死亡。葬儀には3,000人以上が参列。

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『シャルク・アウサト』(9月12日付)によると、11日昼、ダマスカス県ルクンッディーン区で犠牲者の葬儀(アフマド・バグダーディー氏[19歳]、アフマド・スライマーン・アイルート氏[17歳])が反体制デモに発展。約1時間後に治安部隊によって排除された。

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ハマー県のヒヤーリーン町では、軍・治安部隊が突入し、村のモスクを砲撃。

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『クッルナー・シュラカー』(9月11日付)は、クナイトラ県出身者の話として、同県サアサア町に治安当局が設置した検問所で、子供に「国民は何を望んでいる?」と質問し、「体制打倒を望んでいる」と言ったら、父親を逮捕している、と報じた。

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イスタンブール大会や国民救済大会を主催した反体制活動家のハイサム・マーリフ弁護士は『シャルク・アウサト』(9月11日付)に対して、「いかなる軍事介入であれ、リビアで起きたようにシリアを破壊するだろう…。シリア政府は革命が武装集団によると言うことで、革命運動家たちが武装することを余儀なくしている…。しかし、革命はこのような罠でおさまるものではない…。シリアの革命は、勝利、すなわち平和的な政権打倒によって終わるだろう」と述べた。

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SANA(9月12日付)は、ヒムス県税関局が、ダッブースィーヤでシリア国内に密輸入されようとしていた金8キロを押収したと報じた。この金は、500,000ドル相当で、スイスで鋳造され、レバノン経由でシリアに持ち込まれようとしていたという。

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SANA(9月12日付)によると、内務省は声明を出し、「破壊分子」がオートバイを用いて、複数の都市に進入し、破壊行為を行い、混乱をもたらしている、と述べた。

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在西欧クルド人活動家でカーワー・クルド文化教会会長のサラーフ・バドルッディーン氏は『シャルク・アウワト』(9月12日付)に対して、シリア国内のクルド人が他の宗派・エスニック集団と等しくシリアの「革命」に参加し、弾圧の犠牲となっていると述べた。

しかし、他の地域と異なり、クルド人が多数派をなすハサカ県のハサカ市、カーミシュリー市、アレッポ県のアイン・アラブ市などで、軍・治安部隊が大規模弾圧を行ったとの情報は現在までのところない。

アサド政権の動き

県・大学レベルでの国民対話会合が開始され、ダマスカス県、ダマスカス郊外県などで、経済社会問題が審議された。同会合では、経済・社会問題のほか、福祉問題、そして政治問題が審議され、20日に閉会する予定。

SANA, September 11, 2011
SANA, September 11, 2011

バアス党ダルアー支部は対話会合出席者512人の氏名・所属を発表。出席者のなかにはバアス党代表、進歩国民戦線加盟政党代表、無所属活動家、そして反体制活動家が含まれている。

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アーディル・サファル首相は、政党法の実施にかかる内閣決定第12793号(政党法実施リスト)を発令。同決定の全文はhttp://www.sana.sy/ara/2/2011/09/12/368797.htmを参照。

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ロシアを訪問中のブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問は、モスクワでの記者会見で、「ロシアの立場は、権利、公正を支持し、シリア国民をはじめとする諸国民の権利を支持するものである。誰に対しても偏った見方をするよう求めず、真実を指示し、噂、ねつ造、国民や祖国の幸福を望まない者が提示するような論点をなくそうとしている」と評価。

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トルコの避難民キャンプで避難生活を送ってきたジスル・シュグールの住民97人が帰国。

諸外国の動き

SANA(9月11日付)は、イスラエル政府が、イスラエル占領下のゴラン高原からの600人の訪問団のシリア入国を禁止したと報じた。

これに先立ち、イスラエル占領下ゴラン高原におけるシリア革命調整委員会が声明を出し、シリア国内での「平和的革命」への支持を表明するとともに、アサド政権を「国民を裏切った体制」と非難、また9月11日にシリアに派遣される毎年恒例の使節団に関して、その発言が占領下ゴラン高原の総意に基づくものではない、と表明していた。

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アラン・ジュペ仏外相は、訪問先のオーストラリアで記者団に対して、「国連が(シリアでの)惨憺たる危機に明確な態度を示さないことは、スキャンダルに等しい」と発言。

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レバノンのムスタクバル潮流のハーリド・ダーヒル国民議会議員は、ビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教によるアサド政権支持の発言に関して、「バッシャール・アサド大統領は二度にわたって使節団をビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教のもとに派遣し、レバノンのマイノリティを動員してシリア政府を支持するよう求めた」と述べた。

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『シャルク・アウサト』(9月12日付)は、湾岸協力会議(GCC)のアブドゥッラティーフ・ザイヤーニー事務局長は、現在開催中のGCC外相会議との関連で、シリアの反体制運動に関して多くの時間を割いて審議されたことを明らかにし、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長がシリアに示す予定の「アラブ・イニシアチブ」をGCCが支持するとしつつ、GCC独自でシリアの危機打開のイニシアチブを別途提示することはないと述べたと報じた。

AFP, September 11, 2011、Akhbar al-Sharq, September 11, 2011, September 12, 2011、al-Hayat, September 12, 2011、Kull-na Shuraka, September 11, 2011、Reuters, September
11, 2011、SANA, September 12, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 12, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド大統領がアラブ連盟事務総長とダマスカスで会談するなか、自由将校旅団司令官が逮捕されたと報じられる(2011年9月10日)

国内の反体制運動の動き

シリアの日刊紙『ワタン』(9月10日付)は、自由将校旅団(自由将校運動)司令官で死亡・失踪に関する情報が錯綜しているフサイン・ハルムーシュ大佐が逮捕されたと報じた。数日前には70代になる同大佐の兄が殺害されていた。

同紙によると、治安部隊は、同大佐の出身地であるイドリブ県イブリーン村で「特殊作戦」を行い、「彼を生きたまま逮捕し、中火器、軽火器、通信機器、コンピュータなどを押収した」。

しかしシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長は、『ハヤート』に対して、「逮捕の報道に関して情報が錯綜している」と述べた。同所長は、「ある目撃者はハルムーシュ氏は、兄の死を知った直後にトルコから戻り、逮捕されたと述べているが、別の目撃者は、それを否定している。さらに、トルコの諜報機関が逮捕したと言っている人もいる…。我々は確認を試みている」と述べた。

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ヒムス市では、金曜日のデモでの犠牲者の葬儀が行われ、約20,000人が参列。ヒムス市には、シリア軍・治安部隊の戦車、装甲車などが多数展開している。

Kull-na Shuraka', September 10, 2011
Kull-na Shuraka’, September 10, 2011

シリア人権監視団は、バーブ・アムル地区近くのバサーティーン地区で指名手配者の追跡を行う軍・治安部隊によって5人が殺害されたと発表した。一方、シリア革命総合委員会は、ヒムス市のバーブ・スィバーア地区とバーブ・アムル地区への砲撃で16人が殺害されたと発表した。

これに対しSANAは、シリア軍消息筋の話として、ヒムス市のダウワール・ファーフーラ近くで軍食糧配給部門の寝台バスが「武装テロ集団」に襲撃され、運転手が殺害、乗っていた食糧配給部門の労働者2人が負傷した、と報じた。

SANA, September 10, 2011
SANA, September 10, 2011

一方、シリア人権監視団によると、レバノン国境のヒート村に軍・治安部隊が突入。またレバノン国境のクサイル市も地元調整委員会によると、連日、軍・治安部隊による逮捕・捜索活動が続いており、「非常に困難な日々」だという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団、地元調整諸委員会によると、2人が治安部隊の発砲により殺害された。1人(男性)はハーン・スブル村で、もう1人(女性)はサラーキブ市南部で殺害された。

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『クドス』(9月10日付)は、「住民が遺族を公園などに埋葬している」とのハマー市住民の証言を掲載。

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ダマスカスでは、新党「シリア国家建設潮流」の結成が発表された。発足者たちによると、同組織は民主的市民国家の建設、若者たちの政治生活、公的生活における「公的、実質的参与」の保障、民衆蜂起の目的に沿って専制体制の打倒をめざす、という。

国外の反体制活動家の動き

『ハヤート』(9月11日付)はカタールのドーハの信頼できる消息筋の話として、「ダマスカス宣言」、クルド民族主義諸政党、シリア・ムスリム同胞団の活動家および代表30人が挙国一致的な連立を組み、近く「国民評議会」を発足することをめざすことで合意したと報じた。

しかし『シャルク・アウサト』(9月10日付)は、ドーハでの反体制勢力の会合も、トルコなどでの反体制勢力の会合などと同様、国民評議会発足に関して合意に至ることに失敗したと報じた。

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エジプトの首都カイロでも反体制活動家が二つの会合を開催した。

一つは、「シリア解放運動者連合」(シャーディー・ハッシュ代表)が主催した「我々はみな祖国のために」挙国一致会合で、カイロのドッキー地区のピラミザ・ホテルで開催された。

もう一つは、「在エジプト・シリア人連合」が主催した「シリア国民支援勝利週間」(9月9日開催)で、同じくドッキー地区のサフィール・ホテルで開催された。

同会合には、ハイサム・マーリフ弁護士、アブドゥルアハド・イスティーフワー(アッシリア民主機構代表)、ムハンマド・マアムーン・ヒムスィー元人民議会議員といった反体制活動家が招聘・出席し、記者会見を行った。

これらの会合は在外の他の反体制勢力との調整なくして開催された。

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オーストリアのウィーンでは、スペイン、ロシア、ドイツ、スイス、ギリシャなど13カ国に滞在するシリア人活動家が反体制勢力を支援するための会合を開いた。

代表の一人であるアーミル・ハティーブ氏によると、参加者はウィーンのシリア大使館に向かい、アサド大統領の退任を求めることを決定。また「在外シリア人連合」を結成し、シリア国内の反体制運動の支援をめざすという。

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フェイスブックの「シリア革命2011」ページによると、アブドゥッラッザーク・ラフムーン大佐がシリア軍を離反し、「自由シリア軍」に参加したと発表。

アサド政権の動き

アサド大統領がアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長とダマスカスで会談。

SANA, September 10, 2011
SANA, September 10, 2011

SANA(9月11日付)によると、アサド大統領は「現下のシリアの危機の出口を創出することの必要をアラブ諸国が強く望んでいる」とのメッセージをアラビー事務総長から受けとった。

またアラビー事務総長は「連盟は、数ヶ月にわたって続く流血を終わらせるべく、シリア政府と反体制勢力との間の国民和解対話において大きな役割を果たすことを提案した」と述べ、アサド大統領と一連の措置に関して合意、火曜日のカイロでのアラブ連盟外相会議でこれらの提案が提示されるという。

さらに会談では、「メディアのねつ造や扇動にだまされない」必要が強調され、アラブ連盟がシリアの治安と安定を望み、外国のいかなる内政干渉をも拒否する」とアラビー事務総長が強調したと報じた。

しかし、アラビー事務総長はカイロに帰国後に声明を出し、「アラブ連盟がシリア国民に対する暴力や流血を完全に停止するために早急に措置を講じる必要があり、シリア国民の表現への希求や改革を実現し、国民を保護し、シリアをとりまく危機を解消するための移行を保障する必要があるとの意思を伝えた」と発表した。

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スポーツ連合との共催のもと、シリアの青年グループが、イラク、レバノン、パレスチナの青年使節団とともに、ダマスカス県内のジャラー・スタジアムで、シリアの治安、安定に対する陰謀への抵抗を支持する集会を行った。

諸外国の動き

『ハヤート』(9月10日付)は西側外交筋の話として、EUはシリアに対する石油禁輸措置に加えて、石油部門への投資を禁じることで原則合意したと報じた。

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シリア革命支援ヨルダン人民委員会は、ヨルダン政府に対してバフジャト・スライマーン駐アンマン・シリア大使の追放を要求するための座り込みをアンマン市内で10日から開始した。

SANA, September 10, 2011
SANA, September 10, 2011

レバノンの動き

NNA(9月10日付)は、レバノン国軍がベカーア県ラーシャイヤー郡ダイル・アシャーイル山地で、シリアに密輸されようとしていた電気アンテナ、通信機器を押収したと報じた。これらの機器はピックアップ・トラックに積まれていたシリアに密輸入されようとしており、こうした動きは日々見られるという。

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『ナハール』(9月10日付)は、ビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教がフランス訪問中のニコラ・サルコジ仏大統領との会談で「シリアのアサド政権は終わった」と告げられたと報じた。

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進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首と袂を分かったマルワーン・ハマーダ国民議会議員は、テレビでのインタビューで、3月14日勢力がシリアの内政に干渉しないとしつつ、「カマール・ジュンブラートからラフィーク・ハリーリー元首相にいたる暗殺以外の何ものもシリアの体制見出すことない」と述べ、「レバノンのすべての宗派がシリア政府の抑圧に曝されてきた」と強調、「シリアで今日起きていることは体制の終わりを示している」と断じた。

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アブドゥルカリーム・アリー駐レバノン・シリア大使はヌール・ラジオのインタビューに対して、シリア国内の反体制抗議運動に対して否定的な見解を示しているビシャーラ・ラーイー・マロン派大司教の姿勢が「バランスのとれた思想的、国民的、政治的な見方で、地域全体を標的とした陰謀に対する抵抗において彼自身が代表している教会の役割と合致している。またそれは、バチカンの見解を表してもいる」と述べた。

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レバノンのシリア・アラブ擁護委員会の使節団がダマスカス県のティシュリーン軍事病院を慰問。「武装テロ集団」弾圧時に負傷した兵士を見舞った。

AFP, September 10, 2011, September 11, 2011、AP, September 10, 2011、Facebook、Akhbar al-Sharq, September 10, 2011, September 12, 2011、al-Hayat, September 11, 2011, September 12, 2011、Kull-na Shuraka’, September 10,
2011, September 13, 2011、al-Nahar, September 10, 2011、NNA, September 10, 2011、al-Quds, September 10, 2011、Reuters, September 10, 2011, September 11, 2011、SANA,
September 11, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 10, 2011, September 11, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

大規模デモのなかで抗議運動開始以来初めて外国による外部介入が公に求められる、ロシア大統領特使がシリアの反体制勢力使節団と会談(2011年9月9日)

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反体制運動をめぐる動き

シリアで昨日、治安部隊の発砲により8人が殺害された。同国の複数の都市では、「国際的保護の金曜日」と銘打った大規模デモが発生し、反体制勢力は、民間人保護のための国際監視団の派遣を呼びかけた。「国際的保護の金曜日」はフェイスブックの「シリア革命2011」で数日前から呼びかけられていた。

3月以来の反体制デモで「国際監視団の派遣」という要求のもとに外国の外部介入が要求されたのは今回が初めて。「リビア・シナリオの再来」を懸念し、外国の介入に消極的だった反体制勢力によるこうした要求は、彼らがバッシャール・アサド政権の弾圧を前に苦戦を強いられ、追い詰められていることを示すものと言える。

ユーチューブなどでは、「軍は裏切り者、自由なシリア万歳」、「我々は国際的保護を望む」、「ゲームオーバーだ、バッシャール」、「国民は大統領処刑を望んでいる」と連呼するデモ参加者を撮ったデモが配信され、ジャズィーラなどがこれらの映像を「垂れ流した」。

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イドリブ県では、サラーキブ、サルミーン、ビンニシュ、タフタナーズ、ハーン・シャイフーン、マアッラト・ニウマーンでデモが発生し、数万人が参加した。

シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がザーウィヤ山に近いラーマ村で反体制デモ参加者に発砲し、15歳の少年1人が殺害された。

またイブリーン村に対する軍・治安部隊の突入で8日に逮捕された2人が殺害された。このうち1人は自由将校運動司令官のフサイン・ハルムーシュ大佐の兄のムハンマド・ハルムーシュ氏(74歳)。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市で金曜礼拝後に反体制デモが発生し、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が参加者に発砲し、1人が殺害された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊がヒムス市各地区で反体制デモ参加者に発砲し、1人が殺害された。ダイル・バアルバ地区は約20,000人がデモに参加し、体制打倒を求めた。ハーリディーヤ地区でも同様のデモが発生し、軍・武装部隊の発砲で6人が負傷した。またラスタン市、タルビーサ市、クサイル市でもデモが発生した。地元調整委員会によると、タルビーサ市では電話、電気が不通となっていた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が「指名手配中」の男性1人をハッターブ村で射殺した。

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ダマスカス県ではバルザ区でも金曜礼拝後にデモが発生したが、参加者は150人と小規模だった。

バルザ区でのデモでは、ロシアと中国に国連の制裁決議を認めるよう求めるプラカードが掲げられた。またカフルスーサ区、マイダーン地区、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市でもデモが発生した。

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ダマスカス郊外県では、地元調整委員会によると、キスワ地区でのデモに対して、軍・治安部隊が発砲し、6人が負傷した。 9月6日にダマスカス郊外県サフナーヤー市で友人とともに行方不明になっていたギヤース・マタル氏の遺体が発見された。遺体には拷問の跡が残っていた。

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スワイダー県では、地元調整委員会によると、スワイダー市で約100人が反体制デモを行った。

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ダマスカスおよび同郊外自由運動家連合は、9月9日早朝、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ墓地で約50人の遺体を発見した、と発表。同連合は、発見された遺体が、ダマスカス県、ダマスカス郊外県で逮捕・殺害された人々のものだと思われると付言。

アサド政権の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月9日付)は信頼できる消息筋の話として、共和国護衛隊第105旅団司令官のマナーフ・トゥラース准将が司令官職を凍結され、実務から遠ざけられたと報じた。

同筋によると、同准将の出身地で、父のムスタファー・トゥラース元国務長官の権威が及ぶと考えられているヒムス県ラスタン市での事態収拾のための仲介後に、アサド大統領にとって受け入れられない発言を行ったことが理由だという。

トゥラース准将の仲介によって住民との休戦が成功したにもかかわらず、軍・治安部隊による弾圧によって、その努力が無に帰し、准将が住民に謝罪、仲介を放棄し、その際感極まって発言した内容がアサド大統領の逆鱗に触れたという。

また先日、副参謀長就任に伴うアリー・アイユーブ少将(第105旅団の前司令官)の台頭もトゥラース准将の事実上の粛清に関係しているとの見方もある。

同様に、共和国護衛隊の別の旅団を指揮するタラール・マフルーフ准将も、「民間人の殺害によって反体制運動が宗派対立の様相を強めている」との発言が原因となり、監視下に置かれ、任務から遠ざけられたという。同准将は故バースィル・アサド准将の大学時代の親友として知られている。

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ダーウード・ラージハ国防大臣はアサド軍事工科大学卒業式で訓辞を述べ、「自由を呼びかけるスローガンを利用して」、中東諸国を「分断」しようとする「忌まわしい計画」への警鐘をならした。

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タルトゥース県ドゥライキーシュ市の若者数千人がアサド大統領の改革を支持する集会を開催・参加。

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SANA(9月10日付)は、ハマー、ヒムス、ダマスカスでのデモに関するジャズィーラ、BBCなどの報道が事実と異なると批判。

諸外国の動き

ミハイル・マルゲロフ連邦議会外交委員会委員長(大統領特使)がシリアの反体制勢力使節団(ラドワーン・ズィヤード氏ら)とモスクワで会談。

会談後、「外国の干渉なしで危機の解決策を見出さねばならない」と述べるとともに、一部の反体制勢力が外国の干渉や国際監視団派遣を主唱していることに対して「リビアのシナリオ再来に向かうのを許してはらない」と警鐘をならした。

また「現地情勢の収集と係争地視察」のためロシア連邦議会の使節団を派遣することを検討していると述べ、「シリアの反体制勢力の代表はこれを歓迎した。月曜日に(ブサイナ・シャアバーン)大統領府政治情報担当報道官と議論する」と付言した。

これに対して、使節団の代表でシリア人権国民機構のアンマール・カルビー会長は、会談を「非常に開放的で前向きだった」と評価した。

同会長によると、会談では、国連安保理でのロシアの姿勢に関して意見交換を行い、「対話では、本質的に国際社会の対場に近い最終的な危機打開のかたちに関して意見が交わされた」としつつ、ロシアに「より積極的」な姿勢を示すよう呼びかけた。

またRT(9月10日付け)は、使節団の一人、アブドゥルイラーフ・ムルヒムの話として、反体制派がロシアにシリアへのロシア政府使節団派遣を求めたと報じた。

一方、ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領は、ユーロニュースのインタビューに応じ、そのなかで「我々はさまざまな措置をとるべく支援する用意がある。しかし、政府やアサド大統領が行うことに偏った非難を浴びせるべきではない…。交渉のテーブルにつき、合意に達し、流血を止めるよう、対立し合うすべての当事者たちに断固たるメッセージを伝えねばならない」と述べつつ、反体制デモを行う一部の人々を「テロリスト」と非難した。

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Kull-na Shurakā‘, September 10, 2011
Kull-na Shuraka‘, September 10, 2011

在ダマスカス・サウジアラビア大使館は、シリアに滞在する約3,500世帯に対して、退避勧告を発した。

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ビクトリア・ヌーランド米国務省報道官は、米国が来週、国連で西側諸国とともに、アサド政権に対する非難決議採択をめざす動きを「加速」させると述べた。

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日本政府は、米・EUに追随するかたちで、アサド大統領および政府高官14人、政権に近い6機関の資産を凍結。

レバノンの動き

レバノン軍団のアントワーン・ザフラ国民議会議員は、シリア国内の反体制抗議運動に対して否定的な見解を示しているビシャーラ・ラーイー・マロン派大司教に関して、「アサド大統領にチャンスを与えるかどうかは、シリア国民が決めること」と非難。

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レバノン・イスラーム集団は、シリア国内の反体制抗議運動に対して否定的な見解を示しているビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教、ミシェル・アウン国民議会議員の発言に関して、「宗派主義的、非宗派主義的感情を高めることは地域社会に寄与しないだろう」と非難。

AFP, September 9, 2011、Akhbar al-Sharq, September 10, 2011, September 11, 2011、al-Hayat, September 9, 2011, September 10, 2011, September 10, 2011、Kull-na Shuraka‘,
September 10, 2011、Naharnet.com, September 9, 2011、Reuters, September 9, 2011、SANA, September 10, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

アサド大統領が政令第104号(国家総動員法)を発令、レバノンのアウン国民議会議員がインタビューのなかでシリア政府への支持を強く表明(2011年9月8日)

シリア軍兵士・バアス党員の離反をめぐる情報合戦

各地でシリア軍兵士の離反が伝えられるなか、バッシャール・アサド政権と反体制勢力が離反をめぐる情報合戦を繰り広げた。

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シリア人権監視団によると、イドリブ県ザーウィヤ山のイブリーン村で、フサイン・ハルムーシュ大佐の家で離反したシリア国軍兵士3人が軍に支援された治安部隊によって殺害され、2人が逮捕された。また軍・治安部隊は装甲車7輌、四輪駆動車10輌でイブリーン村に突入し、指名手配者の捜索を行った。その際激しい銃声や重火器の発車音が聞こえた。

Shabaka Akhbar Idlib, September 8, 2011
Shabaka Akhbar Idlib, September 8, 2011

フサイン・ハルムーシュ大佐は6月はじめにインターネットを通じて自らの離反を宣言した士官で、自由将校運動(自由将校旅団)の結成を宣言した人物である。

これに関してSANAは、治安部隊がイドリブ県ザーウィヤ山(シリア北西部)のイブリーン村に対する作戦で、住民を脅迫していた「武装テロ集団」を多数逮捕し、その際複数名を殺害、また大量の武器弾薬を押収したと報じた。またこの作戦では、治安部隊兵士3人が殺害され、3人が負傷したと報じた。を包囲中に離反した兵士3人を殺害したと報じた。

しかしこれに先立って7日、自由将校運動(自由将校旅団)のダルアー県の高官カイス・クトアナ大尉が声明を出し、同運動司令官のフサイン・ハルムーシュ大佐が、8月29日にトルコ領内の避難民キャンプでトルコの治安当局高官と面談したのち失踪したと発表、トルコ当局に対して大佐の行方を調査するよう求める声明を出した。声明はYoutubeを通じて配信された。声明全文はhttp://www.alarabiya.net/mob/ar/165799.htmlを参照。

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シリア政府筋が誘拐されていたとするバアス党ラスタン支局指導部のイッズッディーン・ウバイド書記長とアブドゥッラッザーク・ダーリー書記官がビデオで反体制デモ弾圧に抗議して離反したとの声明を出した。http://www.youtube.com/watch?v=CCEndzkY25wを参照。

http://www.youtube.com/watch?v=CCEndzkY25w

しかしこれに先立ち、SANA(9月8日付)は、ラスタン市で武装集団が両名を誘拐したと報じていた。

反体制勢力の動き

シリア革命総合委員会は声明を出し、「シリアの民間に対する国際的保護」を呼びかけ、「国際社会が責任をもって、国際法および文書の規定に従って、民間人保護のための措置を講じる」よう求めた。

委員会のアフマド・ハティーブ報道官は、反体制勢力が「国際的監視団の派遣を第1ステップとして要求している。もし政府がこれを拒めば、飛行禁止空域の設定、戦車使用禁止などといった次の動きへの扉が開かれることになろう」と述べた。

ラマダーン月の反体制抗議行動によって、アサド政権打倒が実現せず、9月に入って反体制運動の勢いに若干かげりが見え始めるなか、フェイスブック等で運動を指導してきた地元調整委員会などが生き残りをかけて外国の侵略を求めたかたちである。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、7日の弾圧で負傷した市民8人が死亡、これにより7日のシリアでの死者数は31人(うち29人がヒムス市、2人がサルミーン市で殺害)となった。

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AKI(9月8日付)によると、地元調整委員会は、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長が10日のシリア訪問時に伝えようとしているとされる「アラブ・イニシアチブ」(危機打開に向けた提案)に関して、「民衆のインティファーダに体制が暴力で対峙したことでもたらされた国の危機に対処するための正しい基礎」と支持しつつも、2014年の任期終了までアサド大統領の在任を認めた文言については態度を保留。

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シリアのクルド民族主義政党11組織が9月半ばに呼びかけているクルド・クルド大会開催のイニシアチブに関して、シリア・クルド民主合意が声明を出し、原則支持の意を示しつつ、「いかなるクルド政党勢力も大会開催を独占してはならない」と述べ、牽制。シリア・クルド民主合意はシリア内外の反体制クルド民族主義勢力において主導的役割を果たすシリア・クルド政治会議加盟政党、シリア・クルド民主同盟加盟政党、シリア・クルド・ムスタクバル潮流などと一線を画している。

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AKI(9月8日付)は、自由のためのシリア弁護士委員会が赤十字国際委員会に対して、刑務所でなく、治安機関の拘置所を視察するよう呼びかけたと報じた。

Kull-na Shurakā’, September 9, 2011
Kull-na Shuraka’, September 9, 2011

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シリア・クルド・ムスタクバル潮流は、8日(木曜日)にミシュアル・タンムー報道官がカーミシュリー市内でシャッビーハによる暗殺未遂に遭ったと発表。

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AKI(9月8日付)によると、国民民主的諸勢力国民調整委員会、ダマスカス民主的変革宣言(ダマスカス宣言)、国民行動グループ、民主的調整会合、イスラーム無所属潮流、革命調整諸委員会、青年革命運動家ら、国内外の反体制勢力が、国民評議会結成に関して原則合意し、近日中に大会が開催されることが決定。大会には250人の代表が集まるという。

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シリア左派連立を名乗る組織が声明を発表。反体制勢力による国民評議会結成に向けた動きが、民衆蜂起に寄与せず、それを貶めているに過ぎないと非難。移行期間は体制打倒後に初めて設定されるべきと主張。また外国の干渉に関して強い拒否の姿勢を示した。

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リヤード・アスアド大佐率いる自由シリア軍は9月8日に配信されたビデオで2大隊の新設を発表。ダマスカス県の「ムアーウィヤ・ブン・アビー・スフヤーン」大隊とダマスカス郊外県の「アブー・ウバイダ・ブン・ジャッラーフ」大隊。

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シリア赤新月社はシャッビーハが赤新月社の救急車を攻撃したとの報告書を作成。全文はhttp://all4syria.info/web/archives/27507を参照。

アサド政権の動き

『シリア・ニュース』(9月8日付)、『イクティサーディー』(9月8日付)によると、アサド大統領は政令第104号(国家総動員法)を発令。10章43条からなる同法は、国家総動員の定義および実施原則、立法府および司法府の役割、国家機関、企業、国民の義務、予備兵役への国民の召集、召集にかかる手当、そして処罰などが規定された。

もっとも重要な規定は第3条で、大統領が国家総動員を発令する事態のなかに、1カ国ないしは複数の国と戦争状態に入る、地域・国際社会の関係の緊張によって戦争状態の恐れがある、自然災害などが発生するといった状況に加えて、「国家の安全が脅かされる内乱が発生する」という文言を付記した。

4月に非常事態令解除に合わせて、アサド政権は平和的デモ調整法を発令し、無許可のデモへの「合法的弾圧」を行ってきたが、これに加えて国家総動員を発令することで、デモ弾圧を強化しようとしている。

レバノンの動き

ビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教は、アラビーアに対して「国際社会はイスラエルにレバノンの占領地から撤退するよう圧力をかけるべきだ…。またパレスチナの帰還権を履行させるべきだ。そうすることでヒズブッラーは武器を手放すことを余儀なくされるだろう」。「シリアで政権転換が起きて、スンナ派が権力を握れば、レバノンのスンナ派と同盟を結び、シーア派とスンナ派の関係が悪化する」と述べた。

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レバノンの自由国民潮流代表のミシェル・アウン国民議会議員(元国軍司令官)はLBCのインタビューに応じ、7日にビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教が「アサド大統領はシリアで改革を実施している。彼にチャンスを与えねばならない」と発言したことに関連して、「シリアの体制は崩壊せず、改革を実行すると強く確信している」と述べた。

また「私は人権を支持しているが、交代した政権が人権を支持するだろうか?彼らは多元的支配に反対していると一部の人々が言っているのに、彼らは人権を尊重するだろうか?現在起きているのはデモではない。狙撃兵や治安要員と衝突しているだけだ。暴動で体制を転覆させようとする者がいる場合、体制は自衛するだろうし、それは正しいことだ…。米軍がイラクに来て、サッダーム・フサインが処刑されたあと、独裁後のイラクで何が起きたのか?民主主義に移行したか?…我々はシリアに独裁体制を求めていない。むしろ民主制を求めている…。しかし(西側諸国や一部のアラブ諸国は)シリアが人権を尊重することを望んでいない。むしろハマース、ヒズブッラー、イランとの結びつきを立ってもらいたいだけだ…。人権問題をめぐってシリアを攻撃している人々はパレスチナ人を支援すべきだ…。アサド大統領は私に政治的自由を保障すると語った…。シリアでは安定なくして改革などあり得ない。体制はシリアを不安定化させようとする試みを前に屈服しないだろう。いかなる圧力をかけられようと」と付言した。

Naharnet, September 8, 2011
Naharnet, September 8, 2011

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ベイルート県中心部にある「サミール・カスィール広場」でレバノン人活動家、ジャーナリスト、有識者、政治家らが「シリア国民の自由と尊厳」を支持する座り込みを行った。

座り込みに参加したのは、ハーリド・ダーヒル議員、マルワーン・ハマーダ議員、アフマド・ファトファト議員、ハーリド・ザフラマーン議員、ハサン・ムナイミナ元大臣、ファーリス・スアイド元議員、イリヤース・アターッラー元議員、アントワーン・ハッダード氏、カルロス・イッダ氏。また3月14日勢力執行部のメンバーが多数参加した。

一方、アサド政権の支持者もベイルート県庁前でデモを行った。

諸外国の動き

ロシア大統領特使のミハイル・マルゲロフ連邦議会外交委員会委員長は、9日のシリア反体制勢力との会談、10日のブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官との会談に先立って、アサド政権崩壊の可能性を否定し、国連安保理でのシリア非難決議を阻止するとの姿勢を改めて明示したうえで「政治的関係正常化の機会はまだある…。我々は当事者である反体制勢力と政府を歩み寄らせようとしている。両者が会するしくみを作り出すことができると希望している」と述べた。

また「アサド大統領は世俗的で若い指導者であり、正しい指導を行い、開明的である…。もし支配階級がより開放的になり、新しい考え方を受け入れ、すべてのシリア人に対応できるのであれば、我々は彼が国を近代化できると考えている」と付言した。

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イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は8日晩、クウェートの記者団と会談し、シリアに赴き、「国民和解」実現を支援するための委員会を設置することでシリア国内の危機収束のための政治的イニシアチブを発揮するようイスラーム協力機構(OIC)に対して呼びかけた。

AFP, September 8, 2011, September 9, 2011、Akhbar al-Sharq, September 8, 2011、AKI, September 8, 2011, September 9, 2011、Alarabia.net, September 8, 2011、al-Hayat, September 9, 2011、al-Iqtisadi, September 8, 2011, September 10, 2011、Kull-na Shuraka’, September 8,
2011, September 9, 2011, September 12, 2011、Naharnet.com, September 8,
2011、NNA, September 8, 2011、Reuters, September 8, 2011, September 9, 2011、SANA,
September 9, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 10, 2011Syria News, September 8, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

政府はアラブ連盟事務総長にシリア訪問を延期するよう求める、仏外相が露外相に対し対シリア制裁決議への支持を呼びかけるも後者は無視(2011年9月7日)

反体制デモ

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市では軍・治安部隊の発砲で9人が殺害、20人が負傷。ハーリディーヤ地区のハーリド・ブン・ワリード・モスク周辺、バーブ・スィバーア、バーブ・フード、バーブ・タドムル地区、ハムラー地区通り、バーバー・アムルなどで、軍・治安部隊は重火器を使用し、バーブ・ドゥライブ地区では激しい発砲が行われ、ビルから黒煙が上がった。

また一部の地域では6日晩から地上電話回線が遮断された。

ジスル・クサイルから兵員輸送車20輌が進入し、スーク地区、県庁周辺で激しい銃声が聞こえた。さらにラスタン市からヒムス市周辺に戦車、兵員輸送車が増派された。

一方、地元調整委員会によると、ハマー県方面からも多数の戦車がヒムス市に進入、地上電話、携帯電話回線が遮断されたことを明らかにした。

なお『ハヤート』(9月8日付)は、人権活動家の話として、6日の死者数は少なくとも20人にのぼり、うち17人がヒムス市内で殺害されたと報じた。またヒムス市内で赤新月社の救急車が軍・治安部隊の発砲を受けた。

これに対して、SANA(9月8日付)は、武装テロ集団がヒムス市の軍病院をRPGで砲撃、また同市各所で市民や治安維持部隊を攻撃し、軍・治安部隊兵士8人が殺害、数十人が負傷し、公共財産や私有財産が破壊されたと報じた。またラスタン市で武装集団が、バアス党ラスタン支局指導部のイッズッディーン・ウバイド書記長とアブドゥッラッザーク・ダーリー書記官を誘拐したと報じた。

SANAは軍消息筋の話として、7日晩、軍・治安部隊がヒムス市ハミーディーヤ地区での武装テロ集団の追跡中に戦闘状態には入り、武装テロ集団メンバー複数を殺害、RPGなど武器を押収したと報じた。

Ugarit NN, September 7, 2011
Ugarit NN, September 7, 2011

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村に軍・治安部隊が突入し発砲、複数の住民が負傷した。

これに対して、SANA(9月8日付)は、武装テロ集団がヌアイマ村で治安維持部隊のバスに対する爆弾攻撃を行い、兵士11人、市民4人が負傷し、そのなかには子供も含まれている、と報じた。

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シリア人権監視団によると、イドリブ県サルミーン市で軍・治安部隊は大規模な捜索活動を行った。

アサド政権の動き

ムハンマド・ジャリーラーティー財務大臣は、UAEアブダビでのアラブ財務大臣会議での記者会見で、西側の制裁によって西欧諸国に輸出できなくなった石油をロシア、ないしは中国に輸出計画を進めていると述べ、制裁によって打撃を受けることはないと強調。

しかし、シリアの2011年の経済成長率が反体制デモの影響で1%から2%に落ち込むだろうと述べる。同大臣によると2010年の経済成長率は5.5%で、2011年のGDPは3%増を見込んでいる。西側の制裁に関して、「マイナスに作用するだろうが、改革を通じて困難を克服できると考えている」と述べた。

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『クッルナー・シュラカー』(9月7日付)は、3月以来続く反体制デモに伴う混乱を踏まえ、教育省が初等学校、高等学校の新学期開始の延期を検討しているとの噂が広まっていると報じた。

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SANAは、反体制活動家が運営するウェブサイト「シリア電子軍」を「愛国心」に基づき集い、メディアでの扇動やねつ造に対抗し、シリアで起きていることの真実を伝えようとしている若者たち、と絶賛。

SANA, September 7, 2011
SANA, September 7, 2011

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SANAは、ダルアー県で反体制デモに参加し、軍・治安部隊によって殺害・遺棄された住民の集団墓地に関する情報がねつ造された者だったことを示す「活動家」ハッサーン・アブー・スルーウ(アブー・アラー)氏、ムハンマド・シャルア氏らの通話内容を公開。

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SANAは軍消息筋の話として、武装集団に誘拐されていたマジド・イブン・アミード・ガッサーン・マンスールくんを解放した。マンスールくんは解放時、両手両足を縛られ、身体には拷問の痕跡があった。

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シャッビーハがアレッポ氏のサアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)を占拠。当局の許可のもとテントを設営、拡声器などを設置し、宴会を開いた。

諸外国の動き

SANAはシリア政府がアラブ連盟のアラビー事務総長にシリア訪問を延期するよう求めたと報じた。

アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長はカイロで記者会見を行い、シリアへの訪問を9月10日に延期すると発表した。

これに関して、反体制活動家のマアムーン・ヒムスィー前人民議会議員は、アラビー事務総長がカイロで、ハイサム・マーリフ氏を団長とする反体制勢力使節団とアラブ連盟本部で会談したと述べ、それとアサド政権による拒否の姿勢がアラビー事務総長のシリア訪問延期の理由だと述べた。

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アラン・ジュペ仏外相は、セルゲイ・ラブロフ露外相と共同記者会見を行った。仏外相は、「シリア政府は人道に対する罪を犯している」との国連人権理事会の決議に賛同の意を改めて示し、ロシアに国連での対シリア制裁決議への支持を呼びかけた。

しかし露外相はこの呼びかけを無視し、「シリアの当事者に対話の機会を与える」ことを呼びかけ、「政府が呼びかける対話に反体制勢力が応じないことは、リビアのシナリオを踏まえると、事態の進展を脅かす」と述べた。

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スーザン・ライス米国連代表は、アサド政権にさらなる制裁を科すための国連安保理決議の採択の必要を強調した。

ロバート・フォード駐ダマスカス米大使はフェイスブック上の米大使館のページ声明を出し、アサド政権によるデモ弾圧を厳しく非難するとともに、現体制内には改革を実施できる者はいない、と断じた。フェイスブックの在シリア米大使館ページはhttp://www.facebook.com/search.php?q=US+embassy+damascus&init=quick&tas=0.48355811513452606#!/syria.usembassyを参照。

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西欧の外交筋によると、EUはアサド政権へのさらなる追加制裁を検討中。追加制裁には、石油部門への投資の禁止、アサド政権に近い衛生テレビ局の放送禁止などが含まれているという。

レバノンの動き

LBC(9月7日付)が伝えたところによると、レバノンのビシャーラ・ラーイー・マロン派総大司教は訪問中のフランスでニコラ・サルコジ仏大統領らに対して「シリア・ムスリム同胞団の台頭がレバノンのキリスト教徒にとって脅威になる…。アサド大統領はシリアで改革を実施している。彼にチャンスを与えねばならない」と述べ、シリアの反体制抗議行動に消極的な姿勢を示した。

AFP, September 7, 2011、Akhbar al-Sharq, September 7, 2011, September 8, 2011、al-Hayat, September 8, 2011, September 9, 2011、Kull-na Shuraka’, September 7, 2011,
September 8, 2011, September 11, 2011、LBC, September 7, 2011、Naharnet.com,
September 7, 2011、Reuters, September 7, 2011、SANA, September 7, 2011, September
8, 2011などをもとに作成。

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アラブ連盟事務総長がアサド政権に対し「対話プロセスに参加することになる反体制勢力に受け入れられるような首相のもとでの暫定挙国一致内閣の発足」を提案(2011年9月6日)

反体制運動をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市南部に軍が設置した検問所で、市民2人が射殺され、2人が負傷。犠牲者の一人は15歳の少年。

またシリア人権監視団は、元政治犯の話として、女性1人を含む5人の遺体がヒムス市スーク・ハシーシュ、ハンマーム・バーシャーで発見されたと発表した。

シリア人権監視団によると、ヒムス市のバイヤーダ地区、ハーリディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、グータ地区、マルアブ通り、バーバー・アムルなどヒムス市の複数の地区では、5日晩(から6日に早朝にかけて)反体制デモが行われたという。

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ダマスカス郊外県では、ザマルカー町で、デモで撃たれ死亡した市民の遺体が家族に引き渡され、葬儀が行われた。またザバダーニー市では、5日晩から6日にかけて、軍・治安部隊による逮捕・捜索活動が行われ、9人が身柄拘束された。またダーライヤー市でも5人の活動家が身柄拘束された。

一方、『クッルナー・シュラカー』(9月6日)がドゥーマー市の消息筋から得た情報によると、同市内に展開していた軍事情報局の要員が完全に撤退。

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『シャルク・アウサト』(9月6日付)は「ダマスカス宣言」在オーストリア代表のアシュラフ・ミクダード氏は、支持する多くの反体制活動家・組織は外国の軍事介入に異議を唱えるなかで、国際社会による軍事介入こそが唯一の解決策と述べたと報じた。

ミクダード氏はその理由として、バッシャール・アサド政権による武器を独占し、その使用に対する抑止力がない点を挙げるとともに、体制打倒の別のシナリオとして、軍が大規模に離反すれば、市民が武装する必要はなくなり、多くの上級士官が(外国軍による)大規模な空爆を受ければ離反するとの意思を明示していると述べた。

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SANAは、シリア人権ネットワークが武装テロ集団による民間人、軍人への殺戮、誘拐を非難したと報じた。

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これまでたびたびアサド政権を批判してきたアレッポのムフティー、イブラーヒーム・サルキーニー氏の葬儀が反体制デモに発展、治安機関が強制排除を行い、数十人を逮捕。映像はhttp://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Xihnd2uAOzYhttp://www.youtube.com/watch?v=YO0afP9eKEI&feature=relatedを参照。

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SNS(9月6日付)は、複数のシリア筋の話として、「関係当局は、ヒムス市近くのラスタン地域での作戦の末、ハマーのアドナーン・バクール検事総長を解放した」と報じた。しかし『ワタン・オンライン』(9月6日付)によると、ハマー県は「シャームFM」の取材に対して検事総長は釈放されていないと応えたという。

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AKI(9月6日付)によると、自由のためのシリア弁護士委員会は、赤十字国際委員会(ICRC)のヤコブ・ケレンベルガー総裁のシリア訪問を受けるかたちで、同総裁にシリア国内の刑務所ではなく、治安機関の拘置所を視察するよう呼びかけた。

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『シャルク・アウワト』(9月6日付)が報じたところによると、シリア・ムスリム同胞団のリヤード・シャカファ最高監督者は、一部の反体制勢力がアサド政権とともに反体制運動の沈静化を望んでいるとしても、「体制との権力分有という発想は受け入れられない」と述べ、非妥協的な姿勢を示し、同胞団とアサド政権との関係正常化の可能性があるとの一部報道を否定した。

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『シャルク・アウワト』(9月6日付)は、在外の反体制勢力はフランス外交筋を通じてイランと接触し、アサド政権との断交を求めている、と報じた。

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『デイリー・スター』(9月6日付)は、UNHCRが先週だけで120人のシリア人がレバノンに避難してきたとの声明を発表したと報じた。同声明によると、2,300人のシリア人避難民がレバノンに避難している。レバノンのシリア人避難民の数に関しては5,500人との発表もある。

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第7師団のザーヒル・アブドゥルカリーム少尉が、同師団の兵士数十が離反した発表するビデオをインターネット上にアップ。http://www.youtube.com/watch?v=Rqz4PLq-Xa0を参照。

アサド政権の動き

SANAは、アーディル・サファル内閣が政党法に関する実施リストを承認したと報じた。実施リストは、政党問題委員会の提案に基づいて作成されたもので、政党発足に関する実施要綱、認可にかかる措置、党員・入党の条件、財源、権利・義務などが記されている。

アサド大統領が設置した政党問題委員会はムハンマド・シャッアール内務大臣を委員長とし、控訴裁判所のムハンマド・ラキーヤ裁判長、イブラーヒーム・マーリキー弁護士、マフムード・ムラッシャハ博士、アリー・ムラッヒム弁護士から構成された。

シャッアール弁護士は5日の記者会見で、実施リストの承認によって新党の認可申請が可能になると述べていた。

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SANAは、各地で行われている県・大学レベルの国民対話会合に関して引き続き報道した。同通信社によると、ダマスカス郊外県では準備会合が開かれ、市民の広範な参加を実現するための案が議論された。

またラタキア県では、5日に引き続き6日も準備会合が開催され、審議、提案とりまとめなどを行う三つの小委員会が設置され、経済、政治、開発関係者らがメンバーに就任した。小委員会は11日から会合を始めるという。

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『イクティサーディー』(9月6日付)は、信頼できる消息筋の話として、アサド大統領が近く、憲法改正委員会を設置する、と報じた。

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シリア外務省は、ブサイナ・シャアバーン氏が9月10日にモスクワを訪問し、同国首脳と会談すると発表した。この訪問は反体制勢力6人(ラドワーン・ズィヤーダら)のロシア訪問直後に設定された。

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『イズベスチア』(9月6日付)は、軍消息筋の話として、シリアの軍使節団がロシアを訪問し、現在行われているCISの軍事演習を視察すると報じた。

駐ロシア・シリア大使館はこの報道の真偽についてコメントしていないが、同紙によると、訪問の目的は、防空システム(S-300、S-400)の使用について視察することにあるという。

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DPA(9月7日付)によると、バッシャール・アサド大統領は政令第110号を発令。

刑法の第335号、第336号を改正。第335号は、集会としての性格を有しない集会・デモ(暴動)への参加者に対する刑罰、罰金を定めたもので、この改正により罰金が100シリア・ポンドから20,000シリア・ポンドに引き上げられた。

また第336号は以下の通り改正された。「公道ないしは民衆に開放されている場所でのすべての集会を暴動とみなし、1ヶ月から1年の禁固刑、50,000シリア・ポンドの罰金を科すものとする」。なお修正前の刑法全文はhttp://www.syrianbar.org/index.php?news=124を参照。

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『シリアン・デイズ』(9月12日付)は、アーディル・サファル内閣が9月6日の閣議で決定第1/12562を出し、各省職員が大臣の許可なく、省の執務に関する報道発表を行うことを禁じ、施行前の新情報法によって保障されるはずの表現の自由を奪ったと報じた。

Kull-na Shurakā’, September 12, 2011
Kull-na Shuraka’, September 12, 2011

諸外国の動き

『ハヤート』(9月6日付)が得た情報によると、アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は明日(7日)、シリアを訪問し、同国の危機収束のための提案(アラブ・イニシアチブ)を伝える模様。

『ハヤート』(9月6日付)によると、アラビー事務総長がアサド大統領に伝えるとされるアラブ・イニシアチブは、シリア政府に「民間人へのすべての暴力行為の停止」、「政治生活・市民生活と軍の分離」、「すべての被害者への補償と身柄拘束者の釈放」、「2014年の大統領任期終了に合わせて、資格を有する候補者の立候補を認める多元的な大統領選挙の実施」などを骨子とする。

またアサド大統領に対しては、「明確な諸原則を発表することで…、多元的支配体制への移行を誓約し、現下の顕現を駆使して改革プロセスを急ぐこと」を求める一方、「大統領と反体制勢力代表と、平等と国民和解を前提とした政治的な連絡を始め、暴力、宗派主義、そして外国の干渉によらない挙国一致の原則に基づく新段階への安定的以降をめざす」よう呼びかけている。

具体的には「対話プロセスに参加することになる反体制勢力に受け入れられるような首相のもとでの暫定挙国一致内閣の発足」を提案している。

同内閣は「司法の監督のもと、複数政党・個人が参加し得る透明性をある国会選挙の実施を任務とする」とともに、「最大議席を獲得したブロックの代表が組閣を行う」としている。

ハヤートが入手したアラブ・イニシアチブ(全13項目)全文はhttp://international.daralhayat.com/internationalarticle/304457を参照。

しかしSANA、シリア・アラブ・テレビは「情報筋」の話として5日、アラビー事務総長の訪問が「いかなるイニシアチブ、カードとも関係ない」と報じた。

これを受け、アラビー事務総長がシリア訪問に先立って、カイロで記者会見を行い、訪問の目的が連盟の「明確な任務のもと」、アサド大統領にシリア危機解決に向けたアラブ・イニシアチブを伝えることにある、と述べた。

また、アサド政権がアラブ・イニシアチブを拒否していることに関して、「それは正しくない。ダマスカスは手続き的な面でアラブ連盟が発した声明に抗議の意を示したに過ぎない。この点について充分な議論はされなかったが、彼らは(私の)訪問とメッセージを伝えることを受け入れた」と反論した。

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フランスのアラン・ジュペ外務大臣はロシアのモスクワを訪問した。在モスクワ・フランス大使館筋によると、フランスは安保理決議を通じた「ダマスカスへの制裁に関してロシア側と検討することにもっとも重点を置いている」という。

ジュペ外務大臣は7日にセルゲイ・ラブロフ外務大臣、ドミトリ・メドヴェージェフ大統領と会談する。またロシア訪問に続いて中国の北京を訪問する予定。

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米、英、仏、独、ポルトガルが、インド、ブラジル、中国、南アフリカと、ニューヨークの国連英国代表部で会合を開き、シリアへの制裁について審議した。しかし中国外交筋は、『ハヤート』(9月8日付)に対して、中国が対シリア制裁には反対で、ロシアが提案している安保理決議案を支持していると語った。

AFP, September 6, 2011、AKI, September 6, 2011、Alwatan Online, September 6, 2011、The Daily Star, September 6, 2011、DPI, September 7, 2011、al-Hayat, September 6, 2011, September 7, 2011, September 8, 2011、al-Iqtiṣādī, September 6, 2011、Kull-na Shuraka’, September 6, 2011, September 7, 2011,
September 12, 2011、Reuters, September 6, 2011、SANA, September 6, 2011,
September 7, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 6, 2011、Syrian Days, September 12, 2011、UPI, September 6,
2011、などをもとに筆者作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

政府が県・大学レベルでの国民対話会合を主催、赤十字国際委員会総裁がダマスカス郊外の刑務所を視察したのちアサド大統領と会談(2011年9月5日)

反体制運動とその弾圧

ハマー県では、軍・治安部隊、そしてシャッビーハがハマー市に再び突入し、デモ参加者に激しい発砲を加え、9人が射殺された。地元調整諸委員会のウマル・イドリビー報道官によると、軍・治安部隊の車輌30輌以上がハマー市のダウワール・スィバーヒーから突入し、市の中心部に向かい、発砲した、という。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市の複数地区で激しい銃声が聞こえた。

装甲車4輌、兵員輸送車7輌がハーリディーヤ地区に進入、またバーブ・ドゥライブ地区にも複数の装甲車が突入した、という。同監視団によると、この突入により、ハーリディーヤ地区とバイヤーダ地区で数十人が逮捕され、逮捕者総数は80人に上った。

またブスターン・ディーワーン地区でバイクに乗った男性とその息子が何者かの発砲を受け殺害。同監視団はシャッビーハの犯行と見ている。一方、地元調整委員会のイドリビー報道官によると、ヒムス市ハーリディーヤ地区で2人、バイヤーダ地区で1人が軍・治安部隊の発砲で殺害された。

Akhbar al-Sharq, September 5, 2011
Akhbar al-Sharq, September 5, 2011

タッルカラフ市では、イドリビー報道官によると、1人が殺害された。

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イドリブ県では、イドリビー報道官によると、アイン・バイダー村で青年1人が狙撃兵によって射殺された。殺害されたアブドゥッサラーム・ハッスーン氏(24歳)は、越境してトルコに逃げようとしていた。

地元消息筋とトルコのNTVは、国境地帯のアイン・バイダー村で、複数の市民が軍の攻撃に晒され、ハタイ県から救急車両が出動し、負傷者を搬送したと伝えた。

複数の住民・活動家によると、デモ弾圧を避ける市民によるトルコへの逃走を阻止する作戦の一環だというが、地元調整委員会によると、アドナーン・バクール検事総長の捜索を目的としていると見ている。

別の目撃者によると、アイン・バイダー村北西のジャーヌーディーヤ町に軍の装甲車が突入し、トルコに逃げようとしていた離反兵と交戦した。目撃者によると、ラタキア、ハマー、ヒムスの攻撃後、避難民の数は先週再び増加したという。

地元調整委員会によると、マアッラ・ニウマーン地域のサビール村に治安部隊が突入し、複数の市民を逮捕。

また地元調整委員会によると、ザーウィヤ山に近いラーミー村近くで集団墓地が発見された。

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シリア革命調整委員会はシリアテル経営者筋の話として、同社が秘密の事務局を設置し、アレッポでのデモの場所を携帯で治安当局に知らせる任務にあたっていると発表。これによりラマダーン月中、アレッポ市だけで110のデモが阻止されたという。

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シリア人権機構Mafによると、アラビーヤのインタビューに応じた同機構メンバーのファイサル・バドル弁護士に対して、弁護士組合が懲戒処分を下す手続きを始めた。

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治安当局はクルド人権活動家のジュワーン・アイユー氏がハサカ県ラアス・アイン市を身柄拘束する。

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SANAは、夜にヒムス市ダウワール・ファーフーラで石油会社のバスが武装テロ集団の要撃を受け、4人が死亡、7人が負傷した、と報じた。

Akhbar al-Sharq, September 5, 2011
Akhbar al-Sharq, September 5, 2011

反体制勢力の動き

9月3日付で、「自由尊厳革命青年」を名乗るシリア人青年らがシリア革命最高指導評議会の発足を宣言。発足声明によると、評議会メンバーはシリア各地の代表からなり、アサド政権打倒をめざす。

各地の代表は以下の通り。

ラタキア市:カーリド・カマール、アフマド・サイイド
タルトゥース市・バーニヤース市:アナス・アイルート、ムハンマド・ムーサー
ハサカ市・カーミシュリー市:ムハンマド・ムッラー・ラシード・ワリーナース
アレッポ県:ヤースィル・ナッジャール他1人
ヒムス県:ハムザ・シャマーリー、マルワーン・リファーイー、サーミフ・ヒムスィー、フサーム・マルイー
ダマスカス県:ムハンマド・アリー・アーミル他1人。
ダルアー県:マティーウ・バティーン他1人
クナイトラ県:イマードッディーン・ラシード、ムハンマド・イナード・スライマーン
ラッカ県:ファルジュ・ハムード・ファルジュ、ハーリド・ヒンダーウィー
イドリブ県:サーリフ・ザクワーン他1人。

またハマー市、ダマスカス郊外、ダイル・ザウル、スワイダーは各2人が代表を務める。

シリア革命最高指導評議会についてはhttp://ar-ar.facebook.com/Syrian.Supreme.Councilを参照。

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BBC(9月5日付)によると、アドナーン・バクール検事総長は、シリア治安部隊の追跡を逃れたと発表。その際、検事総長と同行する4人が殺害され、自身も軽傷を負ったという。

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フェイスブックの「シリア革命2011」ページは9月第2週を「国際監視者たちの週」と銘打って、国際社会の監視団のシリア入国を要求した。ラマダーン中の宗教的シンボルに依拠した動員に代えて、外国の介入を求める同ページのスタンス、そしてプロパガンダが国民に浸透するかは未だ不透明。

アサド政権の動き

SANA(9月6日付)によると、県・大学レベルでの国民対話会合が昨日始まり、会合開催のための準備委員会の設置などが進められた。

ダマスカス大学では第1回会合が開かれ、準備委員会が設置、9月11日から15日の予定で審議を行うことを決定した。会合には大学職員らが出席した。

クナイトラ県でも第1回会合が開かれ、準備委員会が発足した。

県・大学レベルでの国民対話会合は9月20日まで続けられる予定。

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『クドス・アラビー』(9月5日付)によると、アサド大統領はアリー・アイユーブ少将を副参謀長に任命。アイユーブ少将はラタキア出身で第1軍団司令官として、第1、第7、第9師団、ミサイル大隊を指揮してきた。またダマスカスの防衛を担当する共和国護衛隊第105師団も指揮下に置いてきた。この人事はダーウード・ラージハ参謀長の国防大臣就任とファフド・ジャースィム・フライジュ副参謀長の参謀長就任(8月)を受けたもの。

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『シャルク・アウサト』(9月5日付)は信頼できる西側消息筋の話として、ハーフィズ・アサド前政権時代にシリア・ムスリム同胞団の掃討(1970年代末~1980年代半ば)などにあたった退役士官にアサド政権が反体制デモ弾圧の支援を要請していると報じた。同消息筋によると、アリー・ドゥーバー退役少将、ムハンマド・フーリー退役少将が大統領顧問として復職したという。しかし両名の復職については2月にすでにシリアの反体制メディアによって報道されていた。

諸外国の動き

シリアを訪問中の赤十字国際委員会(ICRC)のヤコブ・ケレンベルガー総裁は午前中ダマスカス郊外のサイドナーヤー中央刑務所を訪問した。ICRCによるシリアの刑務所訪問はこれが初めて。

ケレンベルガー総裁はまたアサド大統領と会談した。SANA(9月6日付)によると「国際赤十字の政治性を排除した中立的で独立した活動」を歓迎した。

午後シリアを発ち帰国の途についたケレンベルガー総裁は声明を出し、「近い将来すべての身柄拘束者を訪問」し得るとの楽観的な見通しを示すとともに、自身の主要な関心の一つは、負傷者、病人に必要な医療的保護を行うことになる」と述べた。

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トルコの共和人民党のオスマン・ファルク・ローオール副党首を団長とする使節団(5人)がシリアを訪問。SANA(9月6日付)によると、マフムード・アブラシュ人民議会議長、ガッサーン・アブドゥルアール・ヒムス県知事らと会談。

またSANAによると、使節団はラタキアのラムル地区を訪問。使節団は、パレスチナ難民キャンプがあり、シリア海軍が攻撃したとされる同地区の住民に聴取を行った。

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カタールのハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長は、ジャズィーラのインタビューに応じ、アサド政権による弾圧を非難、「シリア国民は要求を取り下げないだろう…。現在提起されている問いとは、シリア国内のこの閉塞状態を以下に解消するかというものである」と述べ、アサド政権に「変化の要請に応える」よう呼びかけた。

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イラン国営通信は「テヘランはシリア国民と政府が、暴力行使を控え、対話を通じて(問題を解決)できると信頼している」とのハサン・カシュカウィーガム副外務大臣の発言を報じるとともに、シリアに対するいかなる外国干渉をも拒否するとのイランの姿勢を改めて確認した。

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SANA, September 6, 2011
SANA, September 6, 2011

ロシアのインテルファクス通信、RTなどは、ロシア連邦議会外交委員会のミハイル・マルギロフ委員長(大統領特使)が、9月8日と9日にモスクワでシリアの反体制勢力の代表と会談すると発表したと報じた。

AFP, September 5, 2011、Akhbar al-Sharq, September 5, 2011、BBC, September 5, 2011、al-Hayat, September 6, 2011、Aljazeera.net, September 5, 2011、Kull-na Shuraka’, September 6, 2011、al-Quds al-‘Arabi, September 5, 2011、Facebook、Kull-na Shuraka’, September 5, 2011、SANA,
September 6, 2011, September 7, 2011、Reuters, September 5, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 5, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ハッダーム前副大統領が国際社会の軍事介入に反対する反体制活動家らを批判、アラブ連盟事務総長は「今週中に」ダマスカスを訪問すると発表(2011年9月4日)

反体制勢力の足並みの乱れ

シリア・クルド・イェキーティー党メンバーで暫定国民会議のメンバーとして名前が挙げられているアブドゥルバースィト・ハムウ氏は、暫定国民会議発足をめぐる動きへの支持を改めて表明するとともに、一部のクルド民族主義政党や反体制勢力が同会議に参加してない理由に関して、意見の相違ではなく、体制への恐怖がある、と指摘。またクルド民族主義勢力がアサド政権打倒後に連邦制の確立や分離をめざすとの一部報道が、体制側のプロパガンダに過ぎないと一蹴した。

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シリア革命支援国民連盟(ハイサム・ラフマ総合調整役)は声明を出し、暫定国民評議会の発足に向けて、ブルハーン・ガルユーン氏との対話・調整を行ったことを明らかにし、同氏のイニシアチブに賛同していると明言した。

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反体制活動家で経済学者のアーリフ・ダリーラ氏は『ラアユ』(9月4日付)に対して、ガルユーン氏が進める暫定国民評議会発足の動きを「個人的で時期尚早な動き」と非難し、「国内の政治的停滞と国外の意見の相違に対する反応」とみなした。

反体制運動とその弾圧

デモの勢いは過去数日に比べて弱まったもの、複数の活動家などによると、各地でのデモ参加者、会葬者への治安作戦、さらには軍用バスに対して行われた攻撃により、軍人、女性を含む21人が殺害された。

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ハマー県では、SANAが軍消息筋の話として、武装テロ集団がムハルダ市近くで士官や民間人労働者などが乗ったバスを要撃したと報じた。同消息筋によると、要撃によって、士官1人、准尉5人、民間労人労働者3人が殺害され、多数が負傷した。

SANA, September 5, 2011
SANA, September 5, 2011

またSANAが軍消息筋の話として伝えたところによると、治安部隊がハマー・ガーブ街道での殺人事件を追跡中に、9月3日にイドリブ県サラーキブ市のラジオ・テレビ・センターでピックアップトラックを盗んだ武装テロ集団4人と戦闘、治安部隊兵士1人が負傷、テロ集団メンバー3人を殺害、残る1人は負傷。大量のカラシニコフ銃、爆弾、医療機器を押収。

一方、地元調整諸委員会のスポークスマンであるウマル・イドリビー氏によると、ムハルダ市近くのカルナーズ町で4人が殺害された。

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ヒムス県では、シリア革命調整連合によると、15人がヒムス市で軍・治安部隊の激しい銃撃を受けて負傷した。この銃撃は3日晩からバーブ・アムル地区西のバサーティーンで続いているという。

またシリア人権監視団によると、3日晩からハーリディーヤ地区、バーブ・フード地区、バーブ・スィバーア地区、クスール地区、バイヤーダ地区などでデモが発生し、軍・治安部隊の発砲があったが、死者はでなかった。

ダイル・バアルバ地区では軍・治安部隊が土曜の晩から日曜日にかけて大規模な捜索活動を行い、25人を身柄拘束。一方、軍・治安部隊はハムラー地区通りでの大規模な逮捕・捜索活動(17人を身柄拘束)を終えて撤退。なお軍・治安部隊はインシャーアート地区、バーブ・アムル地区にも展開している。

タルビーサ市で朝、2日(金曜日)のデモに参加して負傷していた青年が死亡。

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イドリブ県では、地元調整諸委員会のスポークスマンであるイドリビー氏によると、女性1人を含む4人が軍・治安部隊の発砲で殺害された。またイドリブ市で治安部隊がバスに発砲し、1人が殺害された。

シリア革命調整連合によると、ハーン・シャイフーン市に軍・治安部隊が突入し、市内の病院を包囲、負傷者の搬入を阻止した。他方、サラーキブ市で約3週間前に身柄拘束されていた青年が拷問を受け死亡。

イドリブ県での作戦は、アドナーン・バクール検事総長捜索を目的としている、という。これに関して、『ワタン』(9月4日付)は、カルナーズ町付近で誘拐されたアドナーン・バクール検事総長がイドリブ県ザーウィヤ山にいる、と報じ、誘拐した「武装テロ集団」の捜査当局の追跡が大詰めに入ったことを示唆。

しかし反体制活動家でビジネスマンのムハンマド・マアムーン・ヒムスィー元人民議会議員は、アラビーヤのインタビューで、アドナーン・バクール検事総長がシリアを出国しトルコに逃れたことはほぼ確実だと述べた。

一方SANAは、9月2日(金曜日)晩に、ハーン・シャイフーン市で内務治安局のワーイル・アリー大尉が武装テロ集団によって誘拐された、と報じた。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル市で軍・治安部隊による大規模な逮捕・捜索活動が行われ、23人が身柄拘束。

反体制運動をめぐるそのほかの動き

『クッルナー・シュラカー』(9月4日付)はハラスター市の信頼できる消息筋の話として、市民の抗議行動を弾圧するために同市に展開し、無差別発砲を行っていた空軍情報部の治安部隊の一部の兵士が離反、弾圧を指揮するアブドゥッラフマーン大佐の命令を拒否したと報じた。

同消息筋によると、空軍情報部の部隊および作戦に参加している車輌管理局内で激しい銃撃戦となり、双方合わせて35人の兵士が負傷した。

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ジャーナリストのアーミル・マタル氏が逮捕。

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在米シリア議会議長で政治学者のルワイユ・サーフィー氏は『シャルク・アウサト』(9月4日付)に対して、「シリア国民評議会は10日以内にメンバーの氏名を発表し、行動計画を明示し、反体制活動を調整するための部局・委員会を設置するだろう」と述べた。

また「国内外の反体制勢力のほとんどが武力による解決を拒否している」と述べ、「武装革命」への反対の意思を示すとともに、「政権打倒は…数ヶ月で実現する問題だ」と明言したうえ、「とりわけアレッポとダマスカスでの、学生の秋に期待する」と述べ、主要都市での学生の決起への期待感を示した。

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パリ在住の反体制活動家、アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は自らが指導するシリア国民救済戦線のウェブサイト「自由シリア」を通じて声明を発表。「シリアの革命運動家たち」に充てた声明のなかで、ハッダーム前副大統領は、国際社会の軍事介入に反対する一部の反体制活動家を批判、「軍事干渉ではなく国際的な監視団の派遣を要求する声が一部から発せられているが、それは敗北主義的な姿勢を隠そうとするペテンである」としたうえで、「軍事介入は占領を意味しない」と述べた。

Free-Syria.com, September 4, 2011
Free-Syria.com, September 4, 2011

またハッダーム前副大統領は『シャルク・アウサト』(9月4日付)のインタビューに応じ、アラブ連盟の対応に関して、「犯罪」を議論することが遅すぎたと非難した。またイランによるアサド政権支持については、一貫して変わらないだろうとしつつ、シリアでの「革命」が成就すれば、イランのシリア、レバノン、イラク、そして中東地域全体の影響力が低下するだろうと指摘した。

一方、シリアの反体制勢力の活動については、「シリアの現実と何ら関係のない声」が一部から発せられていると非難し、国際社会への軍事介入の必要を指摘した。

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『クッルナー・シュラカー』(9月4日付)によると、ダマスカス県内の学校に通っていた女子学生の一人が、大学への入学登録を行うため、高校の卒業証明書を受け取ろうとした際、学校当局から「貴方は反体制派か親体制派か?」と尋ねられたという。女学生の父によると、学校当局は、学生の政治的帰属、反体制デモへの態度を集計している、という。

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ストックホルムのスウェーデン議会で、在外シリア・クルド人が9月3日から2日間の予定で在外クルド人青年大会を開催、欧州諸国の活動家やスウェーデンの議員らの参加のもと、シリアの反体制運動における在外クルド人の役割、国内のシリア革命調整連合への支援方法、大会閉幕時に発足が宣言される在外委員会の任務、組織編成などを議論した。

大会2日目にあたる4日には、ブルハーン・ガルユーン氏が参加。「クルド人はこの体制の抑圧の先頭に立ち、抑圧装置に対するレジスタンスの先頭に立ってきた」と述べた。

アサド政権の動き

SANAは、バッシャール・アサド大統領の指示に沿って、県・大学レベルでの国民対話が9月5日から2週間の予定で行われると発表した。

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ワリード・ムアッリム外務大臣は、赤十字国際委員会のヤコブ・ケレンベルガー総裁と会談し、「当局が治安と安定回復、そして改革路線強化の努力を行っている」ことを伝えた。

ケレンベルガー総裁は5日、アサド大統領と会談する予定。同総裁はシリア高官と、政治状況改善や大統領退任を求める身柄拘束中の反体制活動家の支援を検討するためにシリアを訪問中。

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『シリアステップス』(9月4日付)はシリア高官筋の話として、アーディル・サファル内閣の改造が統一地方選挙前に行われ、無所属および反体制活動家の入閣が検討されていると報じた。

同消息筋によると、この改造内閣をもって、統一地方選挙と2012年2月に実施が延期となっている人民議会選挙が監視されるという。

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DP-News(9月4日付)によると、『クドス・アラビー』(9月1日付)で、アンマンのサウジ大使公邸での恒例のイフタールの祝典に出席したバフジャト・スライマーン・シリア大使が、(遅れて会場入りしたため)偶然同席したヨルダンの元首相らの前で「我々は倒れれば、我々とともにあなたたちも倒れる」と話したと報じられたことに関して、スライマーン大使が「断片的な作り話」と述べる。

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サウジアラビアのインターネットサイト『ジダール』(9月4日付)によると、開発メディア局長のガーズィー・アブドゥルガフール氏は、シリアの報道番組やシリア・アラブ・テレビ報道局の監視命令を拒否したため、アドナーン・マフムード情報大臣がブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報担当報道官の指示のもと解任。

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アリー・アッバース石油公社総裁は『シャルク・アウサト』(9月4日付)に対して、「あらゆる状況下において、西欧の制裁は金融、技術、さらには機器供給、ハイテクのソフトなどといったレベルにおいて大きな影響を及ぼす。しかし、これに対して、我々もまた石油・ガス部門で巨大な中国系企業がついており、その財政的な能力は巨大である」と述べ、西側の制裁に対処するための中国の役割に期待を寄せた。

SANAは、ジスル・シュグールからトルコに避難していたシリア人避難民103人が帰国したと報じた。また人民諸委員会のスィバーヒー・ハマドゥー会長が、トルコに避難したジスル・シュグール地域住民のほとんどが帰国、その数は14,300人を越えたと発表したと伝えた。

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SANAは、シリア人権ネットワークが一部の反体制勢力が武装していると批判したと報じた。

諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、BRICs5カ国がシリアでリビアのシナリオが再来することに反対すると述べ、シリアへの空爆や軍事作戦への扉を開くようないかなる安保理決議に対しても反対するとの立場を示した。「新興5カ国、すなわちブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカは、リビアで行われたようないかなる行為にも反対する」と発表した。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、シリア政府の合意のもと「今週中」にダマスカスを訪問すると記者会見で発表した。この訪問は8月28日のアラブ連盟外相会議での声明を受けた動きで、「事態へのアラブの懸念」を伝えることを目的とした。

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ベカーア県バッル・イリヤース市のレバノン・イスラーム集団支部で、シリア国民との連帯を訴える世俗主義会合の第4回大会が実施され、ダール・ファトワーのアースィム・ジャッラーフ書記長、サラフィー運動創設者のダーイールイスラーム・シャッハール氏ら多くのシャイフが出席した。

AFP, September 4, 2011、Akhbar al-Sharq, September 4, 2011、Alarabia.net, September 4, 2011、AP, September 4, 2011、DP-News, September 4, 2011、Free-Syria.com, September 4, 2011、al-Hayat, September 5, 2011、Jidar.com, September 4, 2011、Kull-na Shuraka’, September
4, 2011, September 5, 2011、al-Quds al-‘Arabi, September 1, 2011、al-Ra’y, September 4, 2011、Reuters, September 4, 2011、SANA, September 5, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 4, 2011、Syriasteps.com, September 4, 2011、al-Waṭan, September 4, 2011などをもとに作成。

 

(C)青山弘之All rights reserved.

ガルユーン氏が国民評議会発足に向けた行程表が近く完成すると発表する一方、EUは官報でシリアへの追加制裁の内容を公表(2011年9月3日)

反体制勢力の足並みの乱れ

ジャズィーラは、ブルハーン・ガルユーン氏が、近く国民評議会発足に向けた行程表が完成すると発表したと報じた。ガルユーン氏によると、評議会のもとに反体制活動が指導され、国内外の反体制勢力による革命運動が調整され、重要な決定に参与する、という。行程表は、国内外の調整諸委員会、政治勢力から任じられており、連絡調整、対話を重ねたうえで策定が進められている、という。またメンバーは、青年らが組織する調整諸委員会の代表、調整諸委員会が選任した政党や政治・社会組織の代表などからなる。

Kull-na Shurakā‘, September 3, 2011
Kull-na Shuraka‘, September 3, 2011

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シリア・アラブ人権委員会代表のハイサム・マンナーア氏はパリでRTのインタビューに応じ、そのなかで「ブルハーン・ガルユーン氏が発表したシリア革命評議会発足の呼びかけは、きわめて危険」としたうえで、「我々を急がす者には、国民に資するアジェンダがない」と非難し、こうした動きがシリアの大衆市民運動の統一に破壊的結果をもたらすと警鐘を鳴らした。

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『サフィール』(9月3日付)によると、パリの反体制勢力は、ビジネスマンで反体制活動家のカマール・サンカル氏が暫定国民評議会構想を主導していたと考えている。同氏はアンタリアやイスタンブールでの反体制勢力会合に資金援助を行い、国外の反体制勢力による反体制運動の主導をめざしてきた。同氏はイフサーン・サンカル氏とともに1990年代はシリア・メルセデス代表として政権に与してきたが、その後ドバイに活動拠点を移し、反体制活動を行っている。

反体制運動をめぐるそのほかの動き

反体制蜂起開始から6ヶ月が経過しようとしているなか、シリアでの死者数が増加している。金曜日の犠牲者の葬儀に参列した会葬者ら10人を軍・治安部隊が襲撃し、十数人が死亡し、3月17日以降の軍・治安部隊兵士を除いた犠牲者数は2,200人に達した。またシリア革命調整連合によると、戦闘機が複数の都市・村の上空を音速で低空旋回し、デモに参加しないよう市民を脅迫。

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イドリブ県では、シリア革命調整連合によると、マアッラト・ハルマ村を複数の戦車が包囲、シャッビーハと治安部隊を載せたバス50輌が突入。ハマー市出身の活動家ら3人が住民の前で見せしめとして殺害された。(イブラーヒーム・ハースード氏、アナス・イスマーイール氏、アブドゥッサマド・スライマーン・イーサー氏)。

シリア人権監視団によると、この作戦はハマーのアドナーン・バクール検事総長捜索を目的としているものと思われる。活動家のアリー・ハサン氏がハマーでアラビーヤの取材に答えたところによると、軍・治安部隊は複数の都市・村でバクール検事総長の捜索活動をしている。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、1ヶ月以上前に逮捕されていたクサイル村出身の市民の遺体が自宅前に放置されているのが発見された。遺体には拷問の跡が見られたという。

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ラタキア県では、複数の活動家によると、バーニヤース市から軍・治安部隊が撤退し、ジスル・ナブウに再結集した。

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ヒムス県では、複数の活動家によると、夜間のデモを弾圧するため、タッルカラフ市に軍・治安部隊の戦車・装甲車が進入した。ヒムス市ではダイル・バアルバ地区、シャーリウ・ザイル地区で軍・治安部隊の発砲で複数が負傷。またワルシャ地区、バーブ・タドムル地区などで朝からデモが行われた。

SANAが報じたところによると、ヒムス市で武装テロ集団の発砲で警官1人が殉職。

レバノンのCNA(al-Markaziya)が報じたところによると、シリア避難民のレバノンへの流入は続き、ワーディー・ハーリドを中心に約2,600人が避難生活を送っている。

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ダイル・ザウル県では、治安部隊がフサイン・ターハー・ハイジー氏をダイル・ザウル市で逮捕したほか、多数の市民の捜索を行った。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、ムウダミーヤト・シャーム市で、大規模な逮捕活動が行われ、ジバール・シャーリウ・アルバイーン前で激しい発砲があった。一方、アルバイン市では金曜日の犠牲者の葬儀が行われ、数千人がその後反体制デモを行った。

SANAが報じたところによると、ドゥーマー市で武装テロ集団の発砲で警官1人が殉職。

『クッルナー・シュラカー』(9月3日付)は複数の目撃者の話として、ダマスカス県のティシュリーン公園で「休憩中」のシャッビーハが訪れる女性市民らに暴言を吐くなどの嫌がらせを行った。

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ダルアー県では、ナーフタ町に軍・治安部隊数百人が展開し、市民に発砲、数ヶ月前に辞任していたダルアー商業会議所のファイサル・フマイド前所長と活動家のムハンマド・ファッラーフ氏の身柄を拘束。

アサド政権の動き

『クッルナー・シュラカー』(9月3日付)が信頼できる消息筋の話として伝えたところによると、アサド大統領はスワイダー市のドゥルーズ派シャイフ・アクルを密かに訪問。訪問の目的などは不明。

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情報法成立を受けて発足予定の国民情報会議メンバー候補がリークされた。D Pressによると、情報法制定委員会の座長を務めたターリフ・カーディー・アミーン氏が会長に就任するほか、イブラーヒーム・ヤーフール氏、アリー・ジャマールー氏、サービト・サーリム氏、ナーディヤー・ハウサト氏、ディヤーナー・ジャッブール氏らのメンバー入りが内定しているという。

諸外国の動き

EUが官報でシリアへの追加制裁の内容を公表。石油禁輸措置の発動と合わせて、シリア不動産銀行、シャーム投資グループ、マダー運輸会社との取引禁止、ダマスカス商工会議所のイマード・グラーイワーティー会長、アレッポ商工会議所のファーリス・シハービー会長、ヒムスの著名な商人でアスマー・アフラス大統領夫人の親戚のタリーフ・アフラス氏(アフラス・グループ)、イサーム・アンブーバ(イサーム・アンブーバ農産業)との取引およびビザ発給禁止を新たに制裁項目に追加。官報全文はhttp://eur-lex.europa.eu/JOHtml.do?uri=OJ:L:2011:228:SOM:EN:HTMLを参照。

新生リビア支援国際会議に同行している米高官は『ハヤート』(9月3日付)に対して、シリア国内外のビジネスマンは米国および西側諸国の制裁を免れることはできない、と述べるとともに、バッシャール・アサド大統領がこれまでに二度、レバノン情勢を「炎上」させることを検討していたと指摘。同高官は、「こうしたことは明らかに世界全体を巻き込むことになっただろう」としたうえで、「ヒズブッラーがアサド政権を政治的、戦術的に支援し続けることで、中東地域、そしてレバノン内外のスンナ派・シーア派の緊張が高まり、レバノン国内でのヒズブッラーへの非難を強めることになろう」と述べた。

米国およびEUの石油輸入禁止に関して、『ハヤート』(9月3日付)は信頼できる消息筋の話として、シリアの石油のほとんどは西側に輸出されているが、制裁により輸出不可能となった場合、アサド政権はアジアに代替市場を見つけることができるだろう、と指摘。また米国の制裁について、シリアの石油は米国に輸出されていないため内実はないと述べた。そのうえで、EUの制裁に関しては、デモ弾圧への資金流用を阻止することが最大の目的だと述べた。

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フランスのアラン・ジュペ外相はソポト(ポーランド)でのEU外相会議で、「バッシャール・アサドが態度を変えず、体制が変わらないのなら、シリアへの圧力強化の必要があろう」と述べた。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣はソポトでのEU外相会議で、アサド政権による反体制デモ弾圧を「まったく受け入れられない」としたうえで、国際社会のさらなる圧力が必要だとの考えを示した。しかしEUの石油緊急制裁に関しては、シリアが他の国に石油を輸出することは可能だとしたうえで、英国がEU諸国企業のシリアへの投資禁止に制裁を拡大するか否かにするかは明言を避けた。

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インテルファクス通信によると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ドシャンベ(タジキスタン)で開催された独立国家共同体(CIS)会合で、「一方的な制裁は良いことではないとこれまでにも言ってきた。危機に対しては共同でアプローチする可能性がなくなるからだ」と述べ、EU(そして米国)によるシリアへの石油禁輸措置に意義を唱えた。

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赤十字国際委員会(ICRC)のヤコブ・ケーレンバーガー会長がダマスカスに到着。アサド大統領との会談、逮捕者の慰問を予定している。

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進歩社会主義党の指導者の一人、レバノンのガーズィー・アリーディー公共労働大臣はシャルク放送とのインタビューに答え、シリア情勢に関して「憎しみ、分裂、宗派主義的・教条主義的言説のなかで、ますます複雑になっている」としたうえで、「シリア国内外のすべてに否定的な影響をもたらしている。我々は、早急な事態の収拾を願っている」と述べた。また「ロシア、イランを含む諸外国は、明らかに、民間人への暴力行使を非難しており、政治的解決を行うよう求めている」と付言した。

AFP, September 3, 2011、Akhbar al-Sharq, September 3, 2011、AP, September 3, 2011、al-Hayat, September 3, 2011、September 4, 2011、Kull-na Shuraka‘, September 3, 2011、Aljazeera.net,
September 3, 2011、Naharnet.com, September 3, 2011、Reuters, September 3,
2011、al-Safir, September 3, 2011、SANA, September 3, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

EUはシリアの石油輸入禁止措置の発動日付を正式に発表、米国務長官は新生リビア支援国際会議でアサド政権へのさらなる圧力を呼びかける(2011年9月2日)

反体制運動をめぐる動き

ラマダーン明け最初の金曜日にあたる9月2日、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ダイル・ザウル県などで反体制デモが午後の礼拝後に再び発生し、軍・治安部隊が実弾を用いて排除を試み、20人以上が殺害、数十人が負傷。

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アルバイン、カフルバトナー、ドゥーマー、ハムーリーヤで治安部隊の発砲により8人が殺害された。反体制デモは、ハジャル・モスクとマグリビー・モスクなどの屋根で狙撃兵が待ち構えていたにもかかわらず敢行されたという。

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、3人がヒムス市で殺害され、うち2人が早朝に殺害された。またタルビーサ市では3人が殺害された。また夜間にも、ヒムス市のバーブ・スィバーア地区では外出する市民などに激しい発砲が繰り返され、タルビーサ市でも無差別発砲が行われた。40,000人以上がデモを行ったヒムス市ワアル地区、ハーリディーヤ地区のハムラー地区通り、グータ通りには狙撃兵が展開した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、3人がダイル・ザウル市で殺害された。

ハマー県では、カフルズィーター市でデモが発生し、「死、不屈」と参加者が連行するビデオがネットで配信された。

イドリブ県では、カフルナブル市でデモが発生した。

これに対して、SANAなどシリア公式筋は、ダマスカス郊外県のハムーリーヤ、アルバイン、ヒムス県のタルビーサで「武装テロ集団」が治安維持部隊を襲撃し、3人が殉職し、イドリブ県のハーン・シャイフーン市では警察官が誘拐されたと報道した。

一方、シリア・アラブ・テレビは、「内務省は国民に以下なる理由であれ空砲発射、花火、クラッカーなどを行わないよう呼びかける」と報じた。これは軍・治安部隊が市民に対する発砲を、「武装テロ集団の襲撃と誤って行った」という口実を近い将来発表する際の伏線になると見られる。

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ダマスカス医師調整委員会は、9月4日からダマスカス県内にある主要な病院、具体的には国立病院(アサド国立病院)、大学病院(ムワーサー病院)、ムジュタヒド病院、ダマスカス・イブン・ナフィース病院)で政治犯の釈放を求めるためのストライキを呼びかける。

アサド政権の動き

ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティー氏はダマスカスのウマイヤ・モスクでの説教で、暫定評議会発足をめざすブルハーン・ガルユーン氏を批判、「7月4日、イスラエルのモサドと米国CIAが、とある国に集まった。その国の名前を私は言いたくないが、この会合での議論は、シリアの将来の行方に関して、どのような活動を行うべきかというものだった。会談ではまず、イスラエルの安全保障を守り…、いわゆるシリア革命暫定評議会を設立し、この評議会の議長にブルハーン・ガルユーンを選ぶことで合意した。そしてこれが実行され、数日前に評議会が設立され、ガルユーンが議長になった」と述べ、ガルユーン氏を米国・イスラエルの手先と評した。説教はhttp://www.naseemalsham.com/ar/Pages.php?page=readSpeech&pg_id=21205&bk_id=42を参照。

諸外国の動き

EUはシリアの石油輸入禁止措置を9月3日付で発動すると正式に発表するとともに、シリア政府高官4人と3機関を制裁リストに追加し、資産凍結とビザ発給を禁止した。

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パリで開かれている新生リビア支援国際会議に参加中のヒラリー・クリントン米国務長官は、「シリアでの暴力は停止されねばならず、(アサド大統領は)されねばならない…。シリアの民主制への移行はすでに始まっている。アサド大統領はそのことを認め、シリア国民自身が将来を決定できるよう去るときがきた」と述べたうえで、アサド政権へのさらなる圧力を国際社会に呼びかけた。

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アラン・ジュペ仏外相は駐フランス大使年次大会で、国連安保理でのアサド政権に対する制裁と民間人への暴力停止のための決議採択をめざして圧力をかけ続けると確認するとともに、シリアの反体制勢力との接触を進めると述べた。

複数の外交筋によると、西側諸国とロシアは「妥協的」な安保理決議採択でコンセンサスに達しており、採決に向けた「青信号」が出ている、という。

また国連安保理では、米国、西側4カ国(英仏独、ポルトガル)、インド、ブラジル、南アフリカの代表が、シリア情勢をめぐる安保理の対応に関する「ビジョンのすり合わせ」を行うための会合を開くという。これに先立ち9月1日には、安保理メンバー15カ国の専門家が、8月29日に引き続き、ニューヨークにある英国連代表部で決議案の内容に関する折衝を行った。

複数の外交筋によると、「妥協的」決議は、「西側が求める武器禁輸制裁とロシアが求める政治プロセスの間に落ち着くだろう」という。

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フランスの石油会社トータルは、EUの石油輸入制裁に従い、シリアからの石油購入を停止するが、シリア国内での石油採掘は継続すると発表。

AFP, September 2, 2011、Akhbar al-Sharq, September 2, 2011、al-Hayat, September 3, 2011、Kull-na Shuraka’, September 2, 2011, September 3, 2011、Reuters,
September 2, 2011、SANA, September 3, 2011、Zaman al-Waṣl, September 3, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

各地でデモが続くなかハマー県検事総長が武装テロ集団によって誘拐されたことが発表される、しかし本人はすぐさま声明を出しこれを否定(2011年9月1日)

ハマー県検事総長誘拐・辞任の真偽

シリア当局は、ハマー県のアドナーン・バクール検事総長が、8月29日に武装テロ集団によって誘拐されたのち、脅迫を受け、弾圧に抗議して辞任を発表することを余儀なくされたとビデオで発表した。

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またSANAはアナス・ナーイム・ハマー県知事の以下のようなコメントを報じた。「バクール検事総長は、誘拐犯に偽の情報を発表するよう強要された。複数の衛星チャンネルは、メディアでの反シリア・キャンペーンの一環として、ハマーの市民が粛正されているというこの情報を発信した。つまり、これらのチャンネルはシリアの無実の市民に対する武装テロ集団の犯罪の共犯者になったということだ」。

31日晩にバクール検事総長が辞任を発表するビデオを放映していたジャズィーラなどのメディアはこの発表を偽報道だと断じている。

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しかし、アドナーン・バクール検事総長はYoutubeで声明を発表し、自身が「武装テロ集団に誘拐されたとのシリア・アラブ・テレビの報道が根拠がない。私は革命運動家の家族たちによって保護されている」と発表した。(資料映像はhttp://www.youtube.com/watch?v=MMj1sxKDn8gを参照)。

反体制活動をめぐる動き

各地でシリアの治安部隊によるデモ参加者・市民の追跡・逮捕と反体制デモの応酬は続いた。

ハマー県では、シリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー会長やシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、ハマー市の軍・治安部隊とシャッビーハによるデモ参加者の捜索が8月31日から続いた。1日現在、サーブーニーヤ地区、マラービト地区で集中的に捜索が行われており、その前日には他の地区で数十人が逮捕されたという。

「ハイダル」を名乗る地元の活動家はロイター通信に対して、特定の活動家の家宅捜索・逮捕を行っていた前日(31日)とは対象的に、ハマー市では無差別逮捕が行われた。

シリア人権連盟のリーハーウィー会長によると同市では水曜日の晩以降、デモが行われた。

またシリア人権監視団によると、サラミーヤ市で反体制活動家のハサン・ザフラ氏が治安当局に身柄拘束された。ザフラ氏(67歳)は共産主義行動党メンバーの元政治犯で、この数ヶ月間で数度にわたりデモを指導した容疑で身柄拘束されていた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のナーズィヒーン地区に軍・治安部隊が早朝、突入し、1人を殺害。また市内のバーブ・スィバーア地区などで銃声が聞こえた。シリア人権連盟のリーハーウィー会長らによると、ハーリディーヤ地区、バイヤーダ地区、クスール地区、ハムラー地区、グータ地区、バーブ・ドゥライブ地区、バーブ・スィバーア地区では昨日に引き続き大規模な反体制デモが続けられた。

イドリブ県では、シリア人権監視団やシリア人権連盟によると、ザーウィヤ山に近いラーマ村に軍・治安部隊が突入し、1人が死亡、5人が負傷。サルミーン市でも軍・治安部隊が突入し、13人を逮捕。同県各地でも水曜日の晩以降、デモが続けられた。

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、水曜日(8月31日)晩のダイル・ザウル市の弾圧で重傷を負った10歳の少年が死亡した。またシリア人権連盟のリーハーウィー会長によると同市では水曜日の晩以降、デモが続けられた。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市で軍・治安部隊が6人を逮捕された。ドゥーマー市は連絡が途絶えた。シリア人権連盟のリーハーウィー会長によると数十人がザバダーニー市、カーブーン区で水曜の晩までに逮捕された。またダマスカス県マイダーン地区、バルザ区、ハラスター、サクバー、ハムーリーヤ、ドゥーマー、キスワ、ドゥマイル、ザバダーニー、カダム、カーブーンでは水曜日の晩以降、デモが続けられた。

ダルアー県では、ダルアー市で女性数百人が喪服を着て、アサド政権打倒を求める行進を行った。またシリア人権連盟のリーハーウィー会長によると、ジーザ町で多数逮捕された。同県では水曜日の晩以降、デモが続けられた。

このほか、ハサカ県カーミシュリー市、ラタキア県などでもデモは続き、軍・治安部隊による捜索・逮捕活動が続いた。

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反体制活動家はフェイスブックで「死と不屈の金曜日」のデモを呼びかける。

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クルド人活動家のムハンマド・サイダー氏(準備委員会メンバー)が声明を発表し、オランダのストックホルムでクルド人活動家が大会を主催。シリアの抗議運動におけるクルド人の役割を強化することが目的。大会は2日の予定。

アサド政権の動き

『バアス』(9月1日付)は、バッシャール・アサド大統領の包括的改革プログラムに基づき、国民対話大会が9月5日から20日の予定で各県・大学で行われ、具体的な開催日程は各県の準備委員会が決し、最終的には中央国民対話大会がそこでの審議内容が総括される、と報じた。

各県・大学での国民対話大会では、(1)政治生活、望ましい政治改革、(2)経済・社会:現状、将来の展望、達成されるべき科学的・現実的計画、(3)福祉、開発、行政の改革に向けた県のニーズと地元の見解、という三つの議題を審議するという。

諸外国の動き

IAEAは、シリアが各活動に関する国連調査への迅速な協力の約束を取り下げたと発表した。しかし10月までにさらなる情報を開示ができず、また2007年にイスラエル戦闘機が空爆した核施設に関連する複数の使節へのIAEA査察団の訪問が許されない理由は明らかにしなかった。

複数の外交筋がAPに語ったところによると、こうしたアサド政権の姿勢は、シリアが核兵器への転用可能なウラン生産の秘密計画の第一段階に入ったとの懸念を強めるという。天野之弥IAEA事務局長は12日に予定されている国連安保理会合で、シリアの非協力によって調査ができない旨報告するという。

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アラン・ジュペ仏外務大臣は、「シリア政府が行う弾圧は受け入れられない」「フランスはEUとともに、国連安保理の枠内で体制に制裁を科すべく集中的に活動してきたが、中国、ロシアがこの努力を妨害しているために事態は進展しない」と述べた。

AP, September 1, 2011、AFP, September 1, 2011、al-Ba‘th, September 1, 2011、al-Hayat, September 2, 2011、Kull-na Shuraka’, September 1, 2011、Reuters, September
1, 2011、SANA, September 2, 2011、al-Sharq al-Awsat, September 2, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス郊外県、アレッポ県、ダルアー県、ヒムス県、ハマー県、イドリブ県など各地で反体制デモが行われる(2011年8月31日)

反体制運動をめぐる動き

ダマスカス郊外県、アレッポ県、ダルアー県、ヒムス県、ハマー県、イドリブ県など各地で反体制デモが行われ、数十人が軍・治安部隊によって逮捕された。

ダマスカス郊外県では、空軍情報部が在米の反体制活動家でシリア政治の研究者でもあるラドワーン・ズィヤーダ教授の弟ヤースィーン・ズィヤーダ氏を逮捕した。同氏はダマスカス郊外県のダーライヤー市でイード・アル=フィトルのデモに参加、身柄を拘束された。

アレッポ県では、人権活動家のイブラーヒーム・マラキー弁護士がAFPに語ったところによると、アレッポ市でムスタファー・スライマーン弁護士夫妻と訪問客の3人が逮捕された。

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ハウラ地方に軍治安部隊が突入し、16人を逮捕、その際、少なくとも5人が負傷。突入の2日前、治安部隊が8月第1週に誘拐・殺害した13人の遺体を引き渡されていたハウラ地方の住民の怒りは頂点に達していたという。

シリア人権監視団や複数の住民によると、ハマー県では、軽戦車、輸送車輌数十両、軍・治安部隊兵士数百人がハマー市のクスール地区、ハミーディーヤ地区に突入、活動家の捜索を行った。

複数の活動家によると、イドリブ県では、カフルルーマー村で治安部隊がデモ参加者に発砲し、1人が殺害された。

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アレッポ県の医師118人が連名で声明を出し、医師に対する身柄拘束、逮捕、拷問を行わないよう呼びかけた。

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http://www.syrianeg.net/
http://www.syrianeg.net/

シリア人権監視団は、ラマダーン月の弾圧による死者数を発表した。それによると死者数は473人、うち民間人は360人、113人が軍人・治安要員。またうち28人がヒムス県で身柄拘束後に拷問を受け殺害、25人が18歳以下で、14人が女性だという。なお、8月3日から10日にかけてのハマー市での犠牲者は調査が困難だったため含まれていない。

諸外国の動き

ロシアのドミトリー・ロゴジン駐NATO大使は、RTのインタビューに対して、NATOがシリアへの軍事作戦はないとの考えを示した。その理由とした同大使は「イスラエルの安全保障に影響を及ぼすからだ」と述べた。

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フランスのニコラ・サルコジ大統領は、駐フランス大使会議でシリアの反体制デモへのバッシャール・アサド政権の弾圧について触れ、「シリア大統領は改革できないことを犯した。フランスとその友好国はシリア国民の自由と民主主義への要求を実現するため、法的に可能なあらゆることを行うだろう」と述べた。

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ビクトリア・ヌーランド米国務省報道官はシリアの刑務所での身柄拘束者への拷問を非難。

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3月14日勢力事務局長のファーリス・スアイド氏はLBCに出演し、「シリアの体制は息詰まっている…。国際社会はシリアの体制が崩壊に向かっているとのシグナルを送っている」と述べる一方、シリアの混乱をヒズブッラーと結びつけ、「もしヒズブッラーがシリアの体制に固執し、革命に反対すれば、それは全世界に対抗することを意味する…。こうした行動は、ヒズブッラーだけでなくレバノンを非難に曝すことになる」と非難した。

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Naharnet, August 31, 2011
Naharnet, August 31, 2011

ワリード・ジュンブラート党首は進歩社会主義党の若手メンバーとの会合で、バッシャール・アサド大統領と現下のシリアの体制を厳しく非難、取りまきの支配サークルに囚われの身となったアサド大統領が自らの退任を求めるデモや抗議行動に対処するため「治安的解決」を選択したことは、「アサドが早晩退任し、シリア国民の意思が最終的に勝利する」ことを示している、と述べた。

AFP, August 31, 2011, al-Hayat, September 1, 2011, September 2, 2011、Kull-na Shuraka’, August 31, 2011、Naharnet.com, August 31, 2011、Reuters, August 31, 2011。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス郊外県、ダルアー、ヒムス、アレッポ、タドムルなど50カ所で反体制デモが実施、米財務省はシリア政府高官3名を新たに「制裁リスト」に追加(2011年8月30日)

アサド政権の動き

『シャルク・アウワト』(30日付)は消息筋の話として、反体制デモ弾圧において重要な役割を果たしているシャッビーハは、報酬の未払いが続けば「仕事」をボイコットすると脅迫していると報じた。またダマスカスに展開していたシャッビーハ多数が、報酬が支払われないことを不服として、ラタキアなどに去っていったという。

同紙消息筋の話によると、シャッビーハの日当はアレッポ市の場合、5,000シリア・ポンド(100ドル相当)でこのほかに移動手段およびその費用が負担される。またアレッポ市以外の場合、日当は2,000シリア・ポンド(42ドル相当)。しかし金曜日の手当は7,000~10,000ポンドにあがるという。

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『クッルナー・シュラカー』(30日付)によると、数週間前に、ラーミー・マフルーフ氏に近い一部のビジネスマンの海外渡航禁止と資産凍結の命令が出された。

資産凍結対象となったとされるビジネスマンのなかには、リード社を経営するニザール・アスアド氏、ガッサーン・マフナー氏(ムハンマド・マフルーフ氏の義兄弟)などが含まれているという。

またアレッポのビジネスマンでアサド政権に近いムハンマド・カーミル・サッバーグ・シュルバーティー氏は渡航を禁止された。同氏はベイルートへの移住を検討していたという。

他方、シリア当局は、投資家のマフムード・スライマーン・トゥラース・ファルザート氏(ファルザート開発グループ社長)を逮捕した。同氏がアサド政権支持者が運営するラスタン・ニュース・ネットワークによると、反体制活動への資金援助が理由だと考えられる。

シリア政府は、一部のシリア政府が大商人やビジネスマンの反体制デモへの対応に不満を持っているとされる。例えば、ダマスカスの事業家でアサド大統領の兄弟から直接支援を受けていたイマード・ガルユーティー氏は、デモ発生後にシリア国内市場から外貨を退避させ、またヒムスの事業家のナジーブ・アッサーフ氏は自らが経営する砂糖工場の操業を停止し、そのことがシリア国内の砂糖価格の高騰を招いた。

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バッシャール・アサド大統領はダマスカス県内のハーフィズ・アサド・モスクでイード・アル=フィトルの礼拝を行った。礼拝には、アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、アフマド・ハッスーン共和国ムフティー、バシャル・サッバーン・ダマスカス県知事らも参加した。

反体制運動をめぐる動き

シリア革命調整連合によると、フェイスブックでシリア革命2011がイードの礼拝後のデモを呼びかけたことに呼応するかたちで、ダマスカス郊外県、ダルアー、ヒムス、アレッポ、タドムルなど50カ所でデモが行われ、彼らは軍・治安部隊の発砲や逮捕に直面した。

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ヒムス県では、シリア革命調整連合によると、すべての地区に治安部隊が多数展開し、礼拝後のデモを阻止しようとしたが、デモが発生、各地で銃声が間断なく続き、デモに参加した1人が殺害された。

またタッルカラフ市入り口にある墓地を治安部隊の車輌が包囲した。タッルカラフ市は地上電話が不通となっている。

さらにタドムル市では、礼拝後市内の墓地に向かった数千人が行進を行い、犠牲者を追悼、アサド大統領の処刑を求めるシュプレヒコールを連呼した。

クサイル市でも10,000人以上が市内の墓地に向かって抗議のデモ行進を行った。

ダルアー県では、シリア革命調整連合によると、ダルアー市で11歳の少年1人を含む4人が軍・治安部隊の発砲により殺害された。

インヒル市でもデモ参加者1人が殺害された。

またダーイル町では、市内各所のモスクから10,000人以上が街頭に出て抗議行動を行い、そのなかにはイード・アル=フィトルにもかかわらず喪服を着た子供たちも参加した。

またナワー市のイマーム・ナワウィー大モスクは当局によって閉鎖されていたが、市民はモスク前で礼拝を行い、その直後に大規模な抗議行動を行い、軍・治安部隊の発砲を受けた。

ハマー県では、シリア革命調整連合によると、ハマー市のほとんどの地区で礼拝後にデモが発生、軍・治安部隊がデモ参加者に発砲した。

ハサカ県では、シリア革命調整連合によると、アームーダー市で大規模なデモが発生し、カーミシュリー市でも1,500人以上がデモを行った。

ダイル・ザウル県では、シリア革命調整連合によると、ダイル・ザウル市で、1,000人を越える治安部隊、シャッビーハ、軍部隊がタカーヤー通りに突入し、デモ参加者に無差別発砲を行い、多数を逮捕した。

アレッポ県では、シリア革命調整連合によると、アレッポ市のカビール・モスクで礼拝した市民がデモを行ったが、治安部隊によって強制排除された。

ダマスカス県では、カーブーン区、バルザ区に治安部隊、シャッビーハが低回していたもかかわらずデモが発生した。

またダマスカス郊外県ではクドスィーヤー市で1,000人以上がデモを行った。

また『クッルナー・シュラカー』(9月3日付)によると、ダマスカス県ルクンッディーン区の遊園地で12歳の子供たちが「子供たちは体制打倒を望む」と連呼。治安当局は遊園地に検問所を設置し、身分証明書の提示を求めた。また、治安当局は、「貴方が好きです、アッラー、シリア、バッシャールのみ、バッシャールは我らが指導者」というペイントを子供たちの頬に無理矢理書かせた。

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ハラスター(ダマスカス郊外県)、ラスタン(ヒムス県)でのシリア国軍兵士の離反、そして離反兵とシリア軍・治安部隊の衝突が続くなか、『シャルク・アウサト』(30日付)は自由将校旅団筋の話として、シリア国軍の離反がきわめて大規模で、アサド政権はさまざまな手段を駆使してその封じ込めに躍起だと報じた。

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アムネスティ・インターナショナルは3月に始まった反体制デモで逮捕され、獄中死したシリア人の数が88人以上いるとの報告書を発表した。

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シリア民主尊厳潮流が声明を出し、暫定国民評議会をめぐって改めて露呈した反体制勢力の足並みの乱れを非難。暫定国民評議会に賛同の意を示し、内外の反体制勢力に糾合を呼びかけた。なおシリア民主尊厳潮流のメンバーは暫定国民評議会に名を連ねていない。

諸外国の動き

米財務省は昨日、ワリード・ムアッリム外務大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府情報顧問、アリー・アブドゥルカリーム駐レバノン・シリア大使の3人を金融制裁や取引禁止の対象となるシリア政府高官らの「制裁リスト」に追加すると発表した。

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アドナーン・マンスール外務大臣はヒズブッラーが運営するヌール・ラジオのインタビューに対して、和平フォローアップ委員会(28日)では、シリア問題をめぐって声明を発表しないとのコンセンサスがあり、それは冒頭で確認された、と述べ、シリアが同声明を拒否したことは正しいステップだとの見解を示した。

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ブリュッセルでは、キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表がデモ弾圧を「蛮行」と非難し、シリア情勢への「深い懸念」を表明した。

AFP, August 30, 2011、Akhbar al-Sharq, August 30, 2011、al-Hayat, August 31, 2011、Kull-na Shuraka’, August 30, 2011, August 31, 2011, September
3, 2011、Naharnet.com, August 30, 2011、Reuters, August 30, 2011、SANA, August
31, 2011、al-Sharq al-Awsaṭ, August 30, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

暫定国民評議会の発足が発表されるも複数の反体制派個人・団体から異議が上がる、アサド大統領はロシア大統領特使のボクダノフ外務副大臣と会談(2011年8月29日)

反体制勢力の動き(足並みの乱れ)

トルコの首都アンカラで政権打倒を求める活動家たちを指導するための暫定国民評議会の発足が突如として発表された。

同評議会は、94人のメンバーからなり、うち42人がシリア国内で活動している。議長にはソルボンヌ大学教授で思想家のブルハーン・ガルユーン氏が選出され、副議長はファールーク・タイフール氏とリヤード・サイフ氏が務める。

評議会メンバーのなかには、フィダー・ハウラーニー女史(ダマスカス宣言)、ムスタファー・ジュムア(クルド人)、ファーイズ・サーラ氏、スハイル・アタースィー女史(ジャマール・アタースィー会議)、アンワル・ブンニー弁護士、ハビーブ・イーサー氏、アリー・アブドゥッラー氏、ヤースィーン・ハーッジ・サーリフ氏、リヤード・トゥルク氏、アリー・ファルザート氏、アーリフ・ダリーラ氏、ミシェル・キールー氏、ルワイユ・フサイン氏、アンマール・カルビー氏、サラーフ・バドルッディーン氏(クルド人)、ウバイダ・ナッハース氏、ナジーブ・ガドバーン氏、ハイサム・マーリフ弁護士、などが名を連ねている(メンバーの氏名はhttp://all4syria.info/web/archives/25288を参照)。

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しかし、暫定国民評議会発足宣言に関して、メンバーとして名前をあげられた複数の活動家が、無許可で氏名を掲載されたとの声明を相次いで出した。AKI(29日付)によると、国民民主改革諸勢力国民調整委員会のメンバーのファーイズ・サーラ氏、ミシェル・キールー氏、フサイン・アウダート氏、アブドゥルマジード・マンジューナ氏、ブルハーン・ガルユーン氏などは評議会発足に先立って何らの連絡・許可も受けていなかったことを明らかにした。

また国民調整委員会に属さないアリー・アブドゥッラー氏、ヤースィーン・ハーッジ・サーリフ氏、ルワイユ・フサイン氏、リヤード・サイフ氏、ハーズィム・ナハール氏も同様に何らの連絡・許可も受けていなかったという。

なお国民民主変革諸勢力国民調整委員会は29日付で声明を出し、暫定国民評議会とは関係を否定する。

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また暫定国民評議会のメンバーとして名前をあげられなかった活動家たちもこの動きとの関係を否定する声明を次々と発表した。

シリア革命総合委員会は暫定国民評議会発足宣言後直ちに声明を出し、評議会とは無関係で、発足に際して何らの調整も行われなかったと不快感を示す。

イスタンブールでの会合において発足したシリア国民評議会準備委員会もただち声明を出し、ジャズィーラなど複数のメディアが報じた「暫定移行国民評議会」に関して、無関係であると発表。またシリア国民評議会が体制打倒のみを目的としており、体制転換(いわゆるポスト・アサド体制の構築)は同評議会の任務ではないことを明らかにする(声明全文はhttp://all4syria.info/web/wp-content/uploads/2011/08/بيان-مجلس-الوطني-السوري-نهائي.pdfを参照)。

またシリア・クルド・ムスタクバル潮流のミシュアル・タンムー氏も同様の声明を発表した。

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ムハンマド・サルマーン元情報大臣が代表を務める国民民主イニシアチブは、アサド政権による反体制デモ弾圧に関して、外国の干渉を招きかねない、と警鐘をならした。

反体制運動をめぐる動き

複数の消息筋によると、ヒムス県、ダイル・ザウル県、イドリブ県、ダマスカス郊外県で兵士が(28日に)離反した。シリアの政治評論家が匿名を条件にダマスカスでAFPに語ったところによると「シリア政府の軍に対する統制は強固だったが、モスクで礼拝する人々が攻撃され、ミナレットが砲撃されるのを兵士が目の当たりにした以降、そうではなくなった」。

複数の目撃者によると、ラスタン市に駐留する兵士数十人が(28日に)離反し、早朝、シリア国軍の軽戦車・装甲車40輌、兵員輸送車輌20輌が同市入り口に展開・進入した。

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AFP(29日付)、シリア人権監視団などによると、朝、シリア軍の戦車、兵員輸送車多数がヒムス県内のレバノン国境から2キロの地点に位置するヒート村に進入、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長は、朝6時から激しい銃声が聞こえているとAFPに語った。

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県カーラ市、クドスィーヤ市にも軍・治安部隊が多数展開し、多数の住民を逮捕した。シリア革命調整連合によると、カーラ市では軍・治安部隊が早朝から家宅捜索を行い、その際1人を殺害した。

シリア人権監視団によると、ダルアー県のダーイル町にも軍・治安部隊が多数展開し、多数の住民を逮捕した。また同監視団によると28日夜から29日未明にかけて、ダルアー県インヒル市で1人が殺害された。

シリア人権監視団によると28日夜から29日未明にかけて、ダイル・ザウル県ブーカマール市で軍・治安部隊によって3人が殺害された。

シリア人権監視団によると28日夜から29日未明にかけて、イドリブ県のハーン・シャイフーン市で軍・治安部隊によって1人が殺害された。また、イドリブ県郊外のサルミーン市に軍・治安機関が突入し、子供1人を含む5人を殺害、60人が負傷した。イドリブ県郊外のカフルナブル市では治安部隊の要撃作戦で元士官の活動家1人が殺害され、活動家2人が負傷した。

SANAは、ハマー市のアドナーン・バクール検事総長が武装テロ集団に誘拐されたと報じた。

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シリア・ムスリム同胞団が声明を発表。モスクや礼拝者に対する軍・治安部隊の攻撃を厳しく非難。

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反体制活動家のナジャーティー・タイヤーラ氏(2011年5月12日に逮捕)が29日にヒムス刑事裁判所の決定に従い保釈(保釈金は5,000シリア・ポンド)される。しかしその直後、空軍情報部が再逮捕し、ヒムス支部の拘置所に再び拘束。

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ムハンマド・アブドゥルマジード・マンジューナ氏、アブドゥルハキーム・バッシャール氏、ナダー・ハッシュ氏、ダーニヤール・サウード氏、ラディーフ・ムスタファー氏が共同声明を出し、暫定国民評議会メンバーに無許可で含まれていたと発表した。

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EMHRNは声明を出し、約7,000人のシリア人が軍の攻撃を逃れてイドリブ県からトルコなど避難し、ハタイ県の6つのキャンプで避難生活を余儀なくされている。しかしシリア政府は、避難民の数を10,000人以上としたうえで、そのほとんどがイドリブ県での武装テロ集団に対する掃討作戦終了後に帰国したと発表している。

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ダマスカス県、ダマスカス郊外県の地元の情勢委員会が中心となって共同声明を出し、イスラーム教のウラマーに「革命」への参加を呼びかけた。

声明に参加したのは、マイダーン地区シリア革命調整委員会、カダム区シリア革命調整委員会、ルクンッディーン区シリア革命調整委員会、カフルスーサ区シリア革命調整委員会、ジャウバル区シリア革命調整委員会、ハラスターアルビーン・シリア革命調整委員会、マッザ区シリア革命調整委員会、イマーラ・バグダード通りシリア革命調整委員会、ジュダイダ・アルトゥーズ・シリア革命調整委員会、ダーライヤー・シリア革命調整委員会、ヤブルード市シリア革命調整委員会、ラタキア・シリア革命調整委員会、ハサカ・シリア革命調整委員会。

アサド政権の動き

バッシャール・アサド大統領はダマスカスを訪問したロシア大統領特使のミハイル・ボクダノフ外務副大臣と会談した。大統領府が発表した声明によると、ボクダノフ外務副大臣はシリア情勢をめぐるドミトリー・メドヴェージェフ大統領の「見解」を伝え、アサド大統領に対して「モスクワはシリアが政治、経済の両分野で進める改革路線を支持する」と述べたと発表した。これに対して、アサド大統領は、「バランスのとれたロシアの姿勢を高く評価」し応えた、という。

SANA, August, 29, 2011
SANA, August, 29, 2011

ボクダノフ外務副大臣との会談には、ムアッリム外務大臣、ブサイナ・シャアバーン、ファイサル・ミクダード外務次官が同席した。また会談後、ボクダノフ外務副大臣はワリード・ムアッリム外務大臣と個別に会談した。

モスクワ・ニュースは信頼できる消息筋の話として、ボクダノフ外務副大臣がアサド大統領に対して、「可能な限り早急な事態の沈静化」を求めるとともに、「安保理が決議採択に向かう可能性に警戒する」よう伝えたと報じた。

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アサド大統領はクウェート在住のシリア人使節団と会談し、在外シリア人に国内での改革支援を求めた。

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シリア・アラブ・テレビは、シリア調整革命評議会議長を名乗る「破壊調整」(委員会)の「テロリスト」ムハンマド・ラッハール氏が警察署、軍・治安機関の施設などへの攻撃の計画について、ラタキア市スライバ地区で活動していたメンバー(ムハンマド・ハーワンディー氏)と交わした携帯電話での会話を放送。

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『クッルナー・シュラカー』(29日付)は、ラーミー・マフルーフ氏が運営する日刊紙『ワタン』のワダーフ・アブドゥラッブフ編集長がラマダーン月初め(8月初め)に米国に渡っていたと報じる。帰国の意思はないという。米国への批判を行ってきた編集長の米国訪問については、まもなく生まれる子供に米国籍を与えるためとの憶測などが流れている。

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バヒーヤ・マールティーニー氏は、Elaph.com(29日付)で、故ジャミール・アサド人民議会議員(ハーフィズ・アサド前大統領の弟)の孫娘とリフアト・アサド元副大統領(ハーフィズ・アサド前大統領の弟)の孫息子の結婚式が後者が滞在するスペインで行われると綴った。

マールティーニー氏によると、この結婚はラーミー・マフルーフ氏が今時の反体制デモを受けて語った「家族の統一」を想起させる、という。なお、3月半ばにシリア各地で抗議行動が始まって以降、リフアト・アサド大統領の息子のリーバール・アサド氏が西欧において続けてきた反体制運動は影を潜めるようになっているという。

諸外国の動き

EUはシリアからの石油輸入に関して原則合意に達した、と外交筋が明らかにした。EUはシリア産石油の95%を輸入しており、その収入はシリアの歳入の3分の1を占めるとされている。

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レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は、28日のアラブ連盟外相会議(和平フォローアップ委員会会合)後の声明に関して、「外相会議では、シリア情勢について審議され、いかなる声明も発表しないことで合意・閉幕した」と『リワー』(29日付)に対して語り、アサド政権とともに声明発表に異議を唱えた。

一方、スーダンのアリー・クルティー外務大臣は、AFPに対してシリア情勢をめぐるスーダンの姿勢はアラブ連盟の声明と一致していると述べた。クウェート外務省も28日にスーダンと同様の姿勢を明示している。

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トルコ外務省は、自国民に対して、シリア領への陸路が移動を伴うと警告を発し、必要な場合でも単独での移動は避けるよう求めた。シリア・トルコ国境でのシリア側の税関当局でのトルコ人旅行者や車輌運転手への対応の悪さに関してはたびたび指摘されているが、トルコ外務省が指摘した陸路での移動に伴う危険とは、シリア領内で武装活動再開の兆候を見せているPKKに起因する、という。

複数のトルコ筋が『ハヤート』(30日付)に語ったところによると、トルコ政府は、シリア情勢をめぐるトルコのスタンスに、イランとシリアがPKK問題を利用して対処しようとしていることに不快感を示しているという。

こうしたなか、イラン当局が、トルコ政府との秘密交渉を行っていたとされるクルディスタン民主党のナンバー2を逮捕したとの報道が流れた(イラン側はこれを否定している)。

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イラン外務省報道官は声明を出し、「我々はこの国(シリア)の内政干渉においていかなる役割も果たしていない…。EUは革命防衛隊クドス軍団とシリア国内での事件との関係を何の証拠もなく指摘している…。シリア政府とシリア国民は、問題を解決できるだけ、政治的に成熟しており、イランは他国の主権を尊重する」と述べ、クドス軍団をも対象とする西側の制裁に異議を唱えた。

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ファルハーン・ハック国連報道官は、「これがシリアでの軍事作戦と集団逮捕のすべてを即時に停止するよう求めた潘国連事務総長との電話会談での回答だ」と述べ、継続される弾圧への不快感を露わにした。

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アズハル機構のアフマド・タイイブ氏は、シリア国内でのモスクに対する軍・治安当局の進入・攻撃を非難。またイスラーム教ウラマー世界連盟も、モスクに対する軍・治安当局の進入・攻撃を「蛮行」と非難。

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米国のウェブサイト『ザ・ケーブル』はロバート・フォード駐シリア米大使がアサド大統領支持者に包囲された映像を公開。映像は23日に撮影されたという。

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ニューヨークでは、国連安保理常任理事国が大使級の会合を開き、シリアへの決議に関して初めて審議を行った。

複数の外交筋が『ハヤート』(31日付)に語ったところによると、「見解の相違は続くもの、この会合は常任理事国5カ国は決議採択で合意が形成されていることを示している」。

複数の西側消息筋によると、ロシアがシリアへの制裁に反対しているのは、ロシアが「リビアに続いて、4,000,000,000ドル相当のシリアにおける武器市場を失いたくないから」だという。

AFP, August 29, 2011、Akhbar al-Sharq, August 29, 2011, August 30, 2011、AP, August 29, 2011、The Cable, August 29, 2011、Damas Post, August 29, 2011、Elaph.com, August 29, 2011、al-Hayat, August 30, 2011, August 31, 2011、Kull-na Shuraka’, August 29, 2011, August
30, 2011, August 31, 2011, September 2, 2011、al-Liwa’, August 29, 2011、Naharnet.com, August 29, 2011、Reuters, August 29, 2011、SANA,
August 30, 2011、UPI, August 29, 2011、al-Watan, August 29, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

シャーム民主主義人権研究センターが反体制デモ参加者に関する統計調査を公表、アサド大統領は政令第108号を発令し新情報法を施行(2011年8月28日)

反体制抗議行動に関する統計調査

国内で活動する反体制派系のシャーム民主主義人権研究センター(2010年発足)は反体制デモ参加者に関する統計調査を実施し、その結果を17日付で公表した。

調査は7月1~25日に実施され、無作為抽出された750人が回答した。

主な結果は以下の通り:

1. アサド政権の支持者は、アラウィー派で84%、キリスト教徒で60%、ドゥルーズ派で62%、イスマーイーリー派で54%、スンナ派で10%。

2. 中立ないしは沈黙の立場をとっているのは、アラウィー派で10%、キリスト教徒で23%、ドゥルーズ派で20%、イスマーイーリー派で11%、スンナ派で25%。このなかには「虐殺」に反対しつつも、アレッポやダマスカスの多くの住民のように態度を保留すべきと考えている者も含む。

3. 反体制活動支持者は、アラウィー派で6%、キリスト教徒で17%、ドゥルーズ派で18%、イスマーイーリー派で35%、スンナ派で65%。

4. ダマスカス県およびダマスカス郊外県で調査期間中の金曜日のデモに参加した市民の数は265,000人(うち16,000人以上が女性)。うち40歳以下は全体の66%。貧困層および中産階級は71%。

5. ラタキア市で連日デモを行っている市民の数は約6,000人。これまでデモに参加した市民の総数は155,000人。

6. ハマー市での調査期間中のデモ参加者数は1,000,000人以上。

Kull-na Shurakā’, August 28, 2011
Kull-na Shuraka’, August 28, 2011

報告書全文はhttp://www.bingeh.org/index.php/2011-07-19-09-56-30/1159-2011-08-20-18-37-46を参照。

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反体制運動をめぐる動き

シリア軍は27日夜から28日未明にかけて、ダマスカス北東部の農園地帯(ダマスカス郊外県東グータ地方)で、デモ参加者への発砲を拒否し、離反したシリア国軍兵士を掃討した。

複数の目撃者や自由将校旅団によると、離反した兵士は数十人で、ダマスカス県内に入ろうとしたハラスター市のデモ参加者への発砲を拒否して、農園地帯に逃走した、という。なお一昨日の晩から昨日朝にかけて、ハラスター市で2,500人がデモに参加し、十数人が負傷した。

しかし、内務省はハラスター市での兵士の離反もデモも発生していないと否定した。

ハラスター市以外でもダマスカス郊外県各地では27日のダマスカス県リファーイー・モスクへの警官 隊とシャッビーハの突入に抗議するかたちで、反体制デモが発生した。

『クッルナー・シュラカー』(28日付)によると、イフタール前に、ドゥーマー市からサクバー市に2,000人のデモ参加者が到着、サクバー市でのデモの参加者は10,000人に達した。しかし軍・治安部隊が介入し、1人が殺害、数十人が逮捕された。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、イドリブ県のハーン・シャイフーン市に戦車10輌と治安機関の車3台が進入し発砲、2人が殺害され、9人が負傷した。またマアッラト・ニウマーン市近くのダイル・シャルキーでも軍・治安部隊が9人を逮捕した。

シリア人権監視団によると、ダルアー市郊外のインヒル市で1人が殺害された。

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県のアイヤーシュ村、ハリータ村、ハワーイジュ村に軍・治安部隊が突入し、数十人を逮捕した。

一昨日の晩から昨日朝にかけて、ヒムス市のハーリディーヤ地区でも軍・治安部隊がデモの強制排除を試み、14人が負傷した。

アレッポ市郊外のマーリア市でも、軍・治安部隊がデモの強制排除を試み、15人が負傷した。

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フェイスブックではモスク、教会で犠牲者を追悼する「礼拝の日曜日」を呼びかけた。

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バーニヤース市議会のアドナーン・ムハンマド・シャグリー議長は、近郊のバイヤーダ村では軍・治安部隊の突入により「住民全員が逮捕された」と述べ、同市がシャッビーハによる虐殺の恐怖にさらされていることを明らかにした。

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当局は、国内で活動を行う反体制活動家のミシェル・キールー氏、ファーイズ・サーラ氏、ルアイユ・フサイン氏のレバノン渡航を禁じた。3人はフッラ・チャンネルの討論番組に出演するためレバノンを訪問する予定だった。

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『シャルク・アウサト』(28日付)は、ドイツ通信がシリア軍脱走兵に対して行った証言を掲載した。それによると、アリーを名乗る脱走兵は「政府はすべての人を殺し、真実を葬り去ろうとしていると悟った。こうした結末を見ることは耐えられず、こうした嘘に荷担できないと思った…。我々は嘘のなかで過ごしていた。彼らは人々が武装していると言った。でも我々は(現場に)着くと、人々は武装していない一般の民間人だった。しかし彼らに発砲するよう命令が出された」と述べたという。

また彼は弾圧が第4師団司令部のもとに行われており、その指揮官の「少将は大統領の弟のマーヒル・アサドの直接の指揮下にあった」と証言、弾圧を行う部隊に関して「体制に忠誠を尽くしている軍士官から構成されている前線部隊…。そして軍士官、シャッビーハ、諜報機関士官、そして狙撃兵」からなる部隊の二つからなっていたことを明らかにした。

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28日に公開された風刺画に関して、アリー・ファルザートはフェイスブックで自身の作品でないとのコメントを発表。

Facebook
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イドリブ県知事は県内のウラマー、シャイフをイフタールに招待したが、ウラマー、シャイフらはモスクへの政府の弾圧に抗議して招待を拒否。

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革命調整評議会のムハンマド・ラッハール議長は『シャルク・アウサト』(28日付)に「評議会は近く革命の第二段階への移行することを決定した。同段階は武装を必要とし、革命は暴力へと向かうことになる」と述べた。その理由として「世界的な陰謀に晒され、インティファーダを武装闘争へと転じざるを得ない」と述べた。

アサド政権の動き

バッシャール・アサド大統領は政令第108号を発令し、新情報法を施行。新情報法は、アサド大統領の指示のもとに発足した情報法作成委員会(ターリブ・カーディー・アミーン委員長)のもとで作成が準備されていた。同委員会7月末に任務を終え、アーディル・サファル内閣に報告書を提出していた。

新法は、視聴覚・活字・インターネット・メディアを「自由と責任のバランスのもと」に調整することを最大の目的とし、報道の自由、言論の自由を保護するために活動する無所属の機関、国民情報会議の設置を定めている。

新法に関して、アドナーン・マフムード情報大臣は「情報に関するシリア世論のニーズに対応しており、表現・言論の自由の行使を保障し、政治的自由、社会対話を拡充し、国の民主的雰囲気を高める」と自賛。

またアミーン委員長によると、出版や情報発信をめぐる刑罰に禁固刑ではなく、罰金刑を科している点が特徴。

しかし第13条には、国民統合、国家安全保障、啓示宗教の教義に抵触する出版物、宗派主義的分断、犯罪、暴力行為、テロを唱導する出版物、軍・武装部隊に関する無許可の情報や報道を掲載する出版物は、発禁処分となる、と定められている。

新情報法全文はhttp://www.sana.sy/ara/360/2011/08/29/366489.htmを参照。

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『クッルナー・シュラカー』(28日付)によると、シリア人民議会議員でビジネスマンのムハンマド・ハムシュー氏が政党法の枠組みのもとで新党結成をめざす運動の一環として、ダマスカス県カフルスーサ区のリファーイー・モスクでの警官隊とシャッビーハの突入(27日)の停止を求める「演出」を行っていたとのフェイスブックの書き込みを転載した。同書き込みによると、同議員は突入直後に現場に駆けつけ、治安機関高官を説得して攻撃を停止されたほか、負傷したウラマーのリファーイー氏を見舞ったという。

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SANAは、イドリブ県ハーン・シャイフーン市で武装テロ集団が農業銀行を襲撃し、40,000,000シリア・ポンドを強奪したと報じた。

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サーリフ・ラーシド教育大臣はダイル・ザウル教育局長のラーミー・ワヒード・ダッリーを解任し、ムハンマド・ハマーディー・アブドゥッラー氏を後任に任命。またダルアー教育局長のスブヒー・アブドゥー・ムーサッリー氏を解任し、ワーイル・ユースフ・ムハンマド氏を後任に任命。なお『クッルナー・シュラカー』(28日付)によると、ダイル・ザウル県では、当局がデモに参加した高校生に試験を受けさせないなどの措置を行うことで反体制運動の封じ込めを試みているという。

諸外国の動き

シリア情勢を審議するために開催されていたアラブ連盟和平フォローアップ委員会の緊急会合が声明を発表して閉幕した。

同声明では、アラブ連盟事務局長にダマスカスを早急に訪問し、「シリア政府に対して危機打開のため、アラブ・イニシアチブを発揮する旨」伝えるよう指示とともに、「手遅れになる前に流血を停止し、理性に基づき自制する必要、シリア国民の人権尊重」が強調され、アサド政権による反体制デモ弾圧に対して批判的立場を示した。

これに対して、シリア政府は、シリア代表を通じてアラブ連盟事務局に抗議文を提出、「(シリア政府は)この声明への完全なる留保を正式に明示し、それが発せられていないものとみなす…。この声明は、会合が発表の合意に至らないまま閉幕したにもかかわらず発せられた…。その文言は受け入れられず、偏っている」と拒否の姿勢を明示した。

複数の消息筋によると、「ダマスカスはアラビー事務総長の任務をあからさまに拒否していないが、彼のシリア訪問は実現したとしてもイード・アル=フィトル以降になるだろう」と述べる。

なお、議場となったアラブ連盟本部前では、シリア人、イエメン人ら数百人が反体制運動への支持を求めるデモを行った。

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ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣がシリアに到着。アラビーヤ・チャンネルが複数の消息筋の話として伝えたところによると、同副大臣はシリアに対して、即時暴力停止と軍・治安部隊の都市からの撤退を強く求め、それが実現しない場合、ロシアは国連安保理において、西側の制裁決議案の審議に応じることを余儀なくされるとの立場を伝えた。

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トルコのアブドゥッラー・ギュル大統領は、アナトリア通信とのインタビューで、「再三にわたる改革の約束を実行に移さず、暴力を停止しないシリア政府への信頼を失った」と述べた。

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シリア人権監視団は、サウジアラビア当局がアブドゥッラー国王による駐ダマスカス・サウジ大使召還を歓迎するための集会(8月12日、リヤド)を行い逮捕されていた164人のシリア人を釈放したことを確認したと発表。

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駐アンマン・シリア大使館前で27日の晩の夜の礼拝後にシリア人とヨルダン人数千人が礼拝を行い、その後アサド政権の打倒、シリア大使の追放、ヨルダン大使の召還、弾圧停止を求めた。このデモには、在外ヨルダン人逮捕者国民委員会の代表らも参加し、シリア国内に身柄拘束されているとされる253人のヨルダン人の釈放を求めた。

Alarabia.net, August 27, 2011、AFP, August 28, 2011、Akhbar al-Sharq, August 28, 2011, August 30, 2011、al-Hayat, August 29, 2011、Kull-na Shuraka’, August 27, 2011、August 28, 2011、Naharnet, August 28, 2011、Reuters, August 28, 2011、SANA, August 29, 2011、al-Sharq al-Awsat, August 28, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス県およびダマスカス郊外県で抗議行動開始以来「最大規模」の反体制デモが発生する一方、アラブ連盟和平フォローアップ委員会は緊急会合を開催(2011年8月27日)

反体制運動をめぐる動き

ダマスカス県内各地区およびダマスカス郊外県各地で3月に抗議行動が始まって以来「最大」(複数の目撃者)規模とされる反体制デモが発生した。デモでは「運命の夜」の礼拝後にダマスカス県カフルスーサ区にあるリファーイー・モスクを警官隊とシャッビーハの民兵数百人が包囲・襲撃し、2人を殺害、複数を負傷させたことに抗議するかたちで拡大した。

Ugarit News Network, August 28, 2011
Ugarit News Network, August 28, 2011

シリア革命調整連合によると、リファーイー・モスク内で夜明け前の礼拝を終えた住民がモスクから街頭に出て反体制デモを行おうとしたところ、警官隊とシャッビーハの弾圧に直面し、モスクに立てこもり抗議行動を続けた。

だがモスク内に警官隊・シャッビーハが突入し、座り込みを行う市民を殴打、2人が殺害され、13人が負傷した。

リファーイー・モスクでのデモと弾圧を受け、ダマスカス県内のほとんどの地区で17日早朝、大規模な抗議デモが発生。とりわけサーリヒーヤ地区、マイダーン地区、バルザ区、マーリキー地区、ザーヒラ地区、ムジュタヒド地区、ルクン・ディーン区で抗議行動は激しかった。

またダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市、アルバイン市、ザマルカー町、ドゥーマー市、カフルバトナー町、ザバダーニー市、マダーヤー町といった都市でもデモが行われ、ハジャル・アスワド市では「国民は大統領の処刑を望む」と連呼。シリア革命調整連合によると、治安部隊による弾圧にさらされた。

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一方、ダマスカス県カダム区、ヒムス市(アスマー・アフラスの家族の出身地)、ヒムス県タドムル市、ハマー県、ハサカ県各都市でもデモが発生した。しかしSANAはヒムス市で武装テロ集団が警官に発砲、1人が殺害されたと報じた。

またシリア人権監視団によると、イドリブ県のカフルルーマー村で犠牲者の葬儀に対して治安部隊が発砲し、10人が負傷。

このほか、ラタキア県のクサイル市、ラタキア市でもデモが発生し、2人が軍・治安部隊に殺害され、ダイル・ザウル市でもデモが発生した。

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ブルハーン・ガルユーン氏がアラブ連盟に書簡を送り、「シリア国民の要求への明確な指示、暴力停止、治安部隊の都市からの撤退、逮捕者釈放、あらゆる拷問の非難」の姿勢を示すよう求めた。

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シリア国民イニシアチブが声明を出し、「現地の状況を監視し、人権侵害を調査するためのアラブ常駐監視団の派遣」を求めた。

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アンタルヤのシリア変革大会は声明を出しアラブ連盟に対して、シリア国民の要求を支持するよう呼びかける。

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パリで行われた反体制デモに女性一人を含むシリア人の若者9人が暴行を加える。

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FIDHは「バッシャール・アサド:人道に対する犯罪人」と題されたアラビア語の報告書を発表。同報告書はシリアの人権団体7団体が作成したもので、3月15日から7月15日にかけての反体制デモ弾圧の詳細を記述、アサド政権が人道に対する罪を犯している可能性が高いことを認めている。

アサド政権の動き

アドナーン・マフムード情報大臣は外国の記者団と会見し、一部の衛星テレビ局などがダマスカス中心部の複数の広場でデモを行うよう扇動していると非難。

Kull-na Shuraka’, August 27, 2011
Kull-na Shuraka’, August 27, 2011

内務省は、SNSを通じて反体制活動家が呼びかける「運命の夜」(26~27日)の礼拝後のデモに参加しないよう国民に求めた。

3. 諸外国の動き

アラブ連盟和平フォローアップ委員会が今日夜緊急会合を開催。シリアへの弾圧停止、すべての当事者間の対話、改革の実施を求めることが目的。しかし、複数の消息筋によると、アサド政権下のシリアのメンバーシップを凍結する「リビア・シナリオ」に関して、「こうした提案は受け入れられないだろう」と否定。

イランのアリー・アクバル・サーレヒー外務大臣はダマスカスにデモ参加者の「合法的」要求に応えるよう呼びかけるとともに、アサド政権打倒については「政治的真空をもたらす」と警鐘を鳴らした。

AFP, August 27, 2011、Akhbar al-Sharq, August 28, 2011、al-Hayati, August 28, 2011、Kull-na Shuraka’, August 27, 2011、Reuters, August 27, 2011、SANA, August 28, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

「自由将校旅団」がヒムス県でシリア軍を士官らを襲撃したことを発表、ロシアは欧米諸国のイニシアティブに対抗し国連安保理でシリアに関する新たな決議案を提案(2011年8月26日)

反体制運動をめぐる動き

複数の都市で数万人が反体制デモを行った。フェイスブックの「シリア革命2100」ページはこのデモを「忍耐と貫徹の金曜日」と銘打った。

同ページの画像には、初めて「シリア革命総合委員会」のロゴが添付された。しかし治安部隊はデモ参加者を強制排除、少なくとも3人が殺害され、複数が負傷した。Facebook

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シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のアリー・ブン・アビー・ターリブ・モスクから街頭に出たデモに親体制派が発砲し、2人が殺害され、5人が負傷した。しかし、SANAは、ダイル・ザウル市の検問所に武装集団が発砲し、3人の治安維持部隊兵士が負傷、武装集団メンバー2人が殺害、と報じた。

ダイル・ザウル市では数千人がデモを行ったが、治安部隊が強制排除した。

またブーカマール市でもデモがあった。

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ダルアー県ナワー市では、ムハンマディー・モスクから街頭に出たデモ参加者に治安部隊が発砲し、シリア人権監視団によると、1人が死亡、3人が負傷した。また同県各地でデモが発生した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・スィバーア地区で反体制デモが発生、治安部隊が強制排除を行うべく発砲した。デモは26日に殺害された犠牲者の葬儀をきっかけに発生した。

また同市バーブ・ドゥライブ地区での無差別発砲で2人が負傷。うち1人は4歳の少女。なお同市では体制打倒を叫ぶ約15,000人がハーリディーヤ地区でデモを行った。また数千人がバーブ・アムル地区、バーブ・スィバーア地区、クスール地区でデモを行った。

またシリア革命調整連合によると、ヒムス市郊外のクサイル市で装甲車が発砲し、6人のデモ参加者が負傷した。

このほか、数万人がヒムス県のタドムル市、ラスタン市、タルビーサ市でデモを行った。

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ダマスカス郊外県のダーライヤー市は、治安部隊がデモを強制排除する際に発砲し、1人が負傷。

ドゥーマー市では治安機関本部近くでデモが発生し、5人が負傷した。同市では約7,000人がデモに参加した。しかしSANAは、同本部が武装テロ集団によって襲撃されたと報じた。

またザバダーニー市、ハラスター市、カーラ市でもデモが発生、カナーキル村では約3,000人がデモに参加した。アルバイン市では約2,500人がデモに参加した。しかしいずれも治安部隊によって排除された。

ダマスカス県マイダーン地区のダカーク・モスク、ハサン・モスク、バルザ区、カダム区、カーブーン区ではデモが発生したが、治安部隊が強制排除。

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ハサカ県のカーミシュリー市では約5,000人がデモを行った。

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アレッポ市ではサーフール地区では数千人がデモに参加した。

またイドリブ市郊外でもデモが行われた。

SANA, Agusut 26, 2011
SANA, August 26, 2011

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オガレット・ニュース・ネットワークは「自由将校旅団」を名のる集団の声明を放送した。シリア軍を離反した士官からなる同集団は声明で以下のように発表し、ヒムスでシリア国軍士官2人を襲撃したことを明らかにした。

「タッルカラフ、ラスタン、タルビーサ、バーブ・アムル、バーブ・スィバーア、カラム・ザイトゥーン、クサイルでの第41大隊の惨殺と虐殺を踏まえ、将校旅団に属する軍離反者の英雄たちは非常に特別な作戦を実行した…。第41大隊司令官のアドナーン・ザイダーン・ディーブ准将の頭部を銃弾で狙い、危篤状態の末、(昨日)死に追いやった。また同大隊の治安部隊士官で作戦を主に調整してきたバッサーム大佐に銃弾3発を放った。うち1発は肩、1発は足、3発目は脊髄に命中した」(自由将校旅団の資料映像)。

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シリア・イスラーム民主無所属潮流は「御稜威の夜」を記念して声明を出し、反体制運動と体制打倒を改めて呼びかける。

アサド政権の動き

シリア・アラブ・テレビは24日のイフタールでアサド大統領がウラマーらの前で行った演説の一部を放映。

演説でアサド大統領は、「シリアは西欧の計略に立ちはだかる難所で、もしシリアが瓦解すれば、この難所が乗り越えられることになる」、「西欧は我々のことが嫌いであるとしても、我々が国民主義とイスラームを堅持するたびに我々を尊重せざるを得なくなっている…。彼らはイスラームのことを思想として好きではないが、その原則を誇示する者を尊重する」と述べた。

また現下の危機に関して「原因は高官であれ一般国民であれ道徳的なものであり…、解決策は道徳を確立することになる」との見解を示し、一部のウラマーがモスクの演壇を利用していることが「この危機を悪化させた」と指摘した。

シリア中央銀行のアディーブ・マイヤーラ総裁は西側諸国の制裁強化に関して、「我々は制裁と事件(反体制運動)によってさらなる困難に直面するだろう。我々は金融引き締め(財布のひもを引き締め)る必要がある」と述べた。

SANAによると、内務省は、風刺画家のアリー・ファルザート氏襲撃事件(25日、ダマスカス)の調査を開始した。ファルザート氏は治安当局に誘拐・暴行されたとも疑われている。

『クッルナー・シュラカー』(26日付)が労働者総連合消息筋の話として伝えたところによると、同連合は、シャッビーハや治安部隊によるデモ参加者の殺害を支援するなど、抗議行動弾圧において大きな役割を担っている。

 

諸外国の動き

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ロシアは国連安保理で西欧諸国による決議案をかわすべく、シリアに関する新たな決議案を突如提案した。

西側の決議案は、8月3日の安保理議長声明に盛り込まれていた文言に依拠し、「民間人に対するシリア当局の暴力行使」を非難し、アサド政権高官らへの制裁を定めているのに対し、ロシアの案は、アサド大統領の「改革の早期実施」を求める一方、反体制勢力に対しては街頭行動を停止し、政権との対話に応じるよう求めている。

国連の人権調査チームは「民間人の保護が急務」と発表した。26日、ファルハーン・ハック副報道官が発表した。「チームは全国レベルでの人権状況の危機がないもの、暴力の過剰な行使から民間人を保護することが急務だと結論づけた」。

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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は南部のマールーン・ラース市で行われた世界エルサレムの日の祝典でテレビ演説を行った。

演説のなかでナスルッラー書記長はシリア政府の対イスラエル闘争における役割を賞賛したうえで、以下のように述べ、アサド政権への支持を改めて表明した。

「我々みな、そしてアラブ諸国民は改革や発展に基づく強いシリアを欲している。つまり、シリア、その国民、その地、その局民統合に対して友情や熱意を表明する者すべては、シリア情勢収束に向けた努力を行わねばならず、事態を対話と平和的問題対処へと促さねばならない。それ以外のいかなる方向、行為も、シリア、パレスチナ、そして地域全体にとって危険なものである。NATOの軍事介入を要求する者たちが、シリアの未来とその破壊のいずれを望んでいるのか?こうした連中は、シリアをレバノンのような宗派的に分断され、対立し合う国家にしようとしている…。アサド大統領は米国がシリアに改革ではなく譲歩を望んでいると述べた。我々はみなシリアが譲歩しないよう支えて、その力と立場を維持し、改革を実現させねばならない」(演説の映像)。

http://www.youtube.com/watch?v=9s_KOXNFhFs

フェイスブックの「レバノンの恥部リスト」ページは、アサド政権を支持するレバノンの俳優や芸術家のリストを作成し公開。

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カタールのハマド・ブン・ハリーファ・アール・サーニー首長は、イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領との会談後に声明を出し、シリアでの治安的解決が「失敗した」と述べ、シリア政府に「変化の要請を結実させる」よう呼びかけた。

また「シリア国民は自らが代償を払った今となっては要求をとりさげることはなかろう…。シリア国民は変化、公正、自由を求め、真の市民的大衆インティファーダを行うため街頭に出ている」と述べ、反体制運動への共感の意を示した。

AFP, August 26, 2011, August 27, 2011、Akhbar al-Sharq, August 26, 2011,
August 28, 2011、al-Hayat, August 27, 2011、Kull-na Shuraka’, August 26, 2011, August 27, 2011、Reuters,
August 26, 2011、SANA, August 25, 2011, August 26, 2011、August 27, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

反体制風刺画家がダマスカス県で誘拐され暴行を受ける、ロシアと中国は英国が呼びかけた国連安保理の非公式会合をボイコット(2011年8月25日)

反体制活動をめぐる動き

地元調整諸委員会などによると、反体制風刺画家のアリー・ファルザート氏が、早朝(朝2時)、治安機関とシャッビーハによって誘拐され、暴行を受けた。

地元調整諸委員会のウマル・イドリビー報道官によると、事務所から自宅に帰宅途中のファルザート氏は、ダマスカス県内ウマウィーイーン広場を車で移動中、治安機関とシャッビーハによって襲撃・誘拐され、暴行を加えられたうえ、空港への街道に放置された。ファルザート氏は左指骨折、左目重傷、頭、胸、右手などに傷を負った。また襲撃した「犯罪集団」はファルザート氏のカバンなどを持ち去った、という。

ファルザート氏はバッシャール・アサド政権発足後のシリア国内の改革機運のなかで、政権批判を行う風刺画家として注目を集めた。だが同氏の自家用車(メルセデス)はアサド政権から与えられたといった噂もある。

Akhbar al-Sharq, August 25, 2011
Akhbar al-Sharq, August 25, 2011

 

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シリア軍・治安部隊はダイル・ザウル市郊外に戦車などを増強。シリア人権監視団によると、同郊外のシュハイル、ブサイラ、そしてマヤーディーン郊外の村々に大規模な軍・治安部隊が展開し、シュハイルには戦車数十両が早朝進入し、無差別に砲撃しており、すでに女性1人が殺害された。

また治安部隊はダマスカス県内で大規模逮捕を行った。シリア人権監視団によると、治安要員約300人が早朝、ルクンッディーン区に完全武装して突入し、家宅捜索と逮捕を行った。また一昨日晩から昨日朝にかけての捜索活動で、マイダーン地区で1人が逮捕された。

ダマスカス郊外県のドゥーマー市では夜の礼拝後にデモが発生し、昨日未明まで続いた。また早朝、ザマルカー町、ムウダミーヤト・シャームに治安部隊が突入した。さらにマウダミーヤト・シャーム市、ダーライヤー市、サフナーヤー市間の街道には軍・治安部隊が検問所を設置し、移動を制限した。

シリア人権監視団によると、ジャブラ市でも軍・治安部隊が大規模な捜索活動を敢行し、9人を逮捕。これに関して、SANAは関係当局の話として、ジャブラ市で大量の武器弾薬が押収されたと報じた。

一昨日晩から昨日未明までにヒムス市で1人が軍・治安部隊に撃たれ死亡し、1人が重傷を負った。またバーブ・ドゥライブ地区で激しい銃声が聞こえた。しかしSANAは、ヒムス県のラスタン市に軍が設置した検問所が武装テロ集団に襲撃され、3人の兵士が殺害されたと報じた。またタルビーサ市の検問所でも同様の襲撃があり、複数の兵士が負傷したと報じた。

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イスタンブールの反体制勢力指導者の一人アディーブ・シーシャクリー氏(1940年代末から1950年代前半にかけてシリアの軍事クーデタを首謀し、実権を握ったアディーブ・シーシャクリーの孫)は、「シリア国内の反体制勢力との調整にはさらに2週間が必要だが、すべての潮流が代表されねばならない」と述べた。

同氏によれば、会合の主要なメンバーはイスタンブールにとどまり、国内の反体制活動家との接触を継続しているという。

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シリア国民民主変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム総合調整役は、拡大会合を9月半ばに開催する予定であると発表。拡大会合には約300人の政党・政治組織代表、無所属活動家が出席する予定で、「民主主義への移行の方法、市民国家建設のしくみに関する行動計画案を審議し…、委員会の活動と組織を確立する」。また「新たな青年大衆社会諸集団も、政治諸勢力、愛国的書道名、文化的諸集団に完全に加わる」という。

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ユーチューブで26日の「忍耐と貫徹の金曜日」のデモで武装集団が破壊行為を行っている映像が、その前日の25日に公開される(資料映像)。

http://www.youtube.com/watch?v=7r7FIUpZYbc

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SANAは、トルコに避難していたジスル・シュグール市およびその郊外の住民113人がシリアに帰国したと報じた。

アサド政権の動き

シリア中央銀行のアディーブ・マイヤーラ総裁は、シリアが23日から米ドルの取引を停止し、外貨取引をユーロに完全に切り替えたとAFPに述べる。

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ムハンマド・マフルーフ氏(ラーミー・マフルーフ氏の父)はパリで声明を出し、イスタンブールの会合で発足準備がなされたシリア国民評議会メンバー候補者に自身が含まれていることを何ら認知していなかったことを明らかにする。

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サミール・カフターン・ハワーシュ氏が「帰属開発党」の公認申請を行った。同党は国民統合、国民としての帰属意識の強化、祖国と市民の能力開発などを目的とする、という。

諸外国の動き

B.リン・パスコー国連事務次長は潘基本事務総長が「シリアでの弾圧行為の継続は、改革への約束への信頼を損ねる」と述べ、「国民に対する暴力の停止と、軍事作戦停止という誓約遵守」を求めるとともに、シリアでの人権侵害調査のために人権理事会が発足を決定した国際調査委員会への完全なる協力を求めたと伝えた。

国連の人権調査チームはシリアでの任務を終えた。同チームはダマスカス、ヒムス、バーニヤース、ラタキア、ハマー、アレッポ、イドリブを視察した。

こうしたなか、ロシアと中国は、英国が呼びかけた国連安保理の非公式会合をボイコットした。この非公式会合ではアサド大統領を含むシリア政府高官らへの制裁を定める決議案が審議された。

これに関して、西側外交筋は、ロシア、中国のボイコットを「国際の平和と安全を担う責任をもつ常任理事国として受け入れられない行為」と非難。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣はトルコのNTVとのインタビューで、「我々はシリアにおいて選択せねばならないなら、国民の側につくだろう」と述べる。

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イランのマフムード・アフマディーネジャード大統領は、ヒズブッラーが運営するテレビ局マナールとのインタビューで、「一つの国のなかで、国民と政府高官との間に問題が発生したら、互いに席につき、暴力を遠ざけ、妥協策に至らねばならない」と述べた。

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デンマークの運輸・石油会社The A.P. Moller – Maersk Groupのスポークスマンは、西側諸国の制裁発動に呼応し、バーニヤースの石油精製所からの請求輸送に関する合意を破棄すると発表。

AFP, August 25, 2011、AKI, August 25, 2011、AP, August 25, 2011、Akhbar al-Sharq, August 26, 2011、al-Hayat, August 26, 2011, August 27, 2011、Kull-na Shuraka’, August 25, 2011, August
26, 2011、August 27, 2011、al-Manar, August 25, 2011、Reuters, August 26,
2011、SANA, August 26, 2011などをもとに作成。

(C)青山弘之All rights reserved.

ダマスカス郊外県、ダイル・ザウル県、ヒムス県などでの大規模な治安作戦により死者が発生、国民調整委員会は国民評議会結成にあたっての反体制派会合をボイコットしたと発表(2011年8月24日)

反体制運動をめぐる動き

シリア治安部隊は各地での反体制デモに対して発砲、少なくとも8人が殺害された。大規模な捜索活動を行い、数十人を逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、23日から体制打倒を求める大規模デモが続くハラスターで、治安部隊は大規模な捜索活動約40人を逮捕した。シリア人権監視団によると、ハラスター以外でも、一昨日晩から体制打倒を求める大規模デモがドゥーマー市、ダーライヤー市、ザバダーニー市、カナーキル村、キスワ市、マダーヤー町で続いている。

ダイル・ザウル県では、複数の活動家によると、イラク国境近くの部族が居住する地域で、軍が大規模な捜索活動を行い、数十人を逮捕した。またイラク国境のマヤーディーン市、ブルハーマ村に、シリア軍の戦車や軍用車輌20~30輌が進入した。

ヒムス県では、地元調整委員会によると、ヒムス市で4人、タルビーサ市で2人が殺害された。またタルビーサ市では、3人が負傷し、うち1人が重体となる一方、軍・治安部隊は市内での犠牲者の葬儀とデモを禁じるために集中的に展開し、市民を逮捕しているという。

シリア人権監視団もタルビーサでの激しい弾圧が行われたと報じた。

一方、同監視団によると、ヒムス市のバーブ・スィバーア地区で6台の軍装甲車が目撃され、同地区の出入りを禁止するための検問所が設置された。さらにタドムル市では、15歳の青年の葬儀が大規模デモに発展し、数万人が参加した。

しかし軍消息筋は、ヒムス県で武装集団の襲撃により、士官1人を含む兵士8人が殺害されたと発表した。

イドリブ県では、地元調整委員会によると、ハーン・シャイフーンで1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、18歳の青年が約1週間前にハーン・シャイフーンに突入した治安機関に逮捕され、拷問の末、死亡した、という。

ハマー県では、ハマー市ジャラージマ地区、バシール・ヒンディー氏が誘拐され、殺害された。

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シリア国民民主変革諸勢力国民調整委員会総合調整役でシリア国民民主連合スポークスマンのハサン・アブドゥルアズィーム弁護士は『ラアユ』(24日付)に声明を発表し、イスタンブールで開催された国民評議会発足のための反体制勢力の会合に同委員会が参加しなかったことを明らかにした。

アブドゥルアズィーム弁護士は、「国民調整委員会は適切な環境が作り出され、また対話が有効な結果をもたらすことが保障されることなく、いかなる対話にも参加しない」と述べ、アサド政権が呼びかけた国民対話委員会をボイコットしたのと同様の理由で国外の会合には参加しないとの姿勢を示した。また会合に参加しているとされた委員会メンバーの一人ハーズィム・ナハール氏もイスタンブールではなくUAEに滞在している、という。

Kull-na Shuraka', August 24, 2011
Kull-na Shuraka’, August 24, 2011

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シリア人権監視団は、サウジのアブドゥッラー国王が複数のシリア人活動家を釈放したことを歓迎。釈放された活動家に関して、監視団は「サウジアラビアで就労しているシリア人164人が、アブドゥッラー国王が駐ダマスカス大使の召還を宣言した直後の8月12日にリヤードでデモを行い、シリアにおける危機解決のため、暴力停止を求めていた」と明らかにした。

アサド政権の動き

ワリード・ムアッリム外務大臣は、ロバート・フォード米大使のジャースィム訪問を受けるかたちで、米仏両国大使に正式な許可なくダマスカスを出ないよう改めて警告した。

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アッタール・グループ(ホテル業、銀行業、保険業などを経営)のアブドゥルガニー・アッタール副代表は、「抗議行動の最初の3ヶ月間はすべてがストップし、消費者は麻痺状態に陥ったが、経済活動は前年比で40%停滞しつつも、6月以来回復している」と述べた。

また「国内生産の70%を占める民間セクターは依然として持ちこたえているが、状況が来年初めまでに改善しなければ、経済は実施的な打撃を被り、従業員の解雇を行わざるを得なくなるだろう」と警鐘を鳴らした。

諸外国の動き

EUが官報(24日付)で、制裁リストに追記するアサド政権高官ら氏名を公表した。

追加制裁の対象には、ハーイル・アサド准将(第4師団軍警察長)、アリー・サーリム(国防省軍保険局長)、ニザール・アスアド(リード社社長)、ラフィーク・シハーダ准将(軍事情報局第293課長)、ジャーミア・ジャーミア、ムハンマド・ナースィーフ、ムハンマド・サイード・バヒーターン、ムハンマド・ザマリーニー(軍事情報局ヒムス支部長)、ムニール・アドヌーフ中将(副参謀長)、ガッサーン・ハリール(総合情報部情報課長)、ムハンマド・ジャービル(ビジネスマン、シャッビーハへの支援、マーヒル・アサドに近い)、サミール・ハサン(マーヒル・アサドに近い)、アリー・ドゥーバー、ヌーファル・フサイン准将(軍事情報局イドリブ支部長、サラミーヤ出身の意須磨ーイーリー派)、フサーム・スーカール(治安問題担当大統領顧問、チェルケス人)のほか、イラン・イスラーム革命防衛隊のクドス軍団も含まれている。

また西側外交筋は、EU諸国による石油産品に対する制裁は来週末に発動されるだろうと述べた。

こうした動きと関連して、英国の石油会社ガルフサンズ石油は、米国やEUによる制裁を遵守するとの立場を明示した。またラーミー・マフルーフ氏がマシュリク投資会社を通じて株式の5.75%を保有していることに関して、2000年にシリア国内での事業を開始した当初からマフルーフ氏との「建設的通商関係」を結んでいたとしたうえで、「こうした関係は純粋に商業的な観点から結ばれており、適切に処理され、法律に基づいていた」と弁明した。そのうえで英石油会社ガルフザンズは、ラーミー・マフルーフ氏への株式配当と議決権を停止したと発表。

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ニコラ・サルコジ仏大統領は、記者団の前で「シリア国民にも民主主義を求める権利がある。彼らは体制の弾圧によって支配されるべきでない…。フランスは国連決議なしには介入しない。これが原則だ」と述べ、軍事介入の可能性を否定した。

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レバノン軍諜報当局はシリア国内で反体制活動を行うイスラーム主義者ズハイル・ナッジャール氏をトリポリ市内のシリア反体制イスラーム主義組織事務所で逮捕、同日晩に釈放した。

ズハイル・アバーズィード氏(「シリア・ウラマー・シャリーア学生」のスポークスマン)はナッジャール氏が武装した何者かに誘拐されていたと発表していた。シリアでの弾圧を逃れてトリポリ市に滞在している彼らは、毎週金曜日にトリポリ市内でアサド政権打倒をめざしてデモを行っているという。

『ムスタクバル』(24日付)によると、ヒズブッラーが運営するテレビ局マナールはシリア政府高官からアサド大統領のインタビューについて詳細に報じなかったことへの不快感を伝えられた。

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ロシアのヴィタリー・イワノヴィッチ・チュルキン国連代表は、「一部の国がシリアへの制裁を科すべくとっている路線は危険な戦略だ」としたうえで、「安保理はシリア人どうしの対話と政治的解決を奨励するとともに、宣言された改革を奨励し、そのために時間を与えるべき」と述べた。また「警察署、国家機関を狙う武装集団に目を向けるべき」と訴えた。

AFP, August 24, 2011、Akhbar al-Sharq, August 24, 2011, August 25, 2011, August 26, 2011、2011、al-Hayat, August 25, 2011, August 26, 2011、Kull-na Shuraka‘, August 24, 2011, August 26, 2011、al-Mustaqbal, August 24, 2011、al-Ra’y, August 24、Reuters, August 24, 2011、SANA, August 25, 2011、UPI, August
24, 2011などをもとに作成。

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イスタンブールで「シリア国民評議会」の発足が宣言、国連人権理事会はシリアでの人権侵害状況の調査に向けた委員会設置を定める決議を33カ国の賛成で可決(2011年8月23日)

反体制運動をめぐる動き

ヒムス県では8人が軍・治安部隊の弾圧で殺害された。シリア人権監視団によると、ヒムス市グータ地区に軍・治安部隊が突入した。しかしSANAは、武装集団がヒムス県で14人の市民を誘拐、拷問の末に殺害したと報じた。

ハマー県では、シリア軍・治安部隊がハマー市郊外を砲撃、目撃者によると「軍とともにシャッビーハがいた」。複数の活動家によると5人が殺害された。

シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県のクーリーヤ市、ティヤーナ村に治安部隊が突入し、数十人を逮捕。またダイル・ザウル市でもジャウラ地区などで大規模な捜索活動が行われ、数百人が逮捕された。

シリア人権監視団によると、イドリブ県では、カフルナブル市の説教師でウマル・ムスタファー氏が死亡。同氏はフバイト村で狙撃兵に撃たれて重体だった。またサラーキブ市でも治安部隊が突入し、活動家のウサーマ・フサイン氏、ハーイル・ダルウィーシュ氏を逮捕した。

ダマスカス県内シャーム・パレス近くにある弁護士組合本部で弁護士数十人がアサド政権によるデモ弾圧に抗議する座り込みを断行するが、程なく治安機関、シャッビーハが強制排除した、と複数のメディアが報じた。

しかし衛星テレビ局ドゥンヤーは、デモが発生したとの報道を否定、ロバート・フォード米大使がシャーム・パレス近くを訪れ、一部の市民に反体制デモを行うよう扇動したところ、アサド政権を支持する通行人に包囲され、騒動が生じたと報じた。

こうしたなか、弁護士組合ハサカ支部長はハサカ市内の組合施設での同様の座り込みを禁止した。

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イスタンブールでは、反体制勢力が4日間にわたる会合を閉幕し、反体制運動の調整を目的とした「国民評議会」の発足を宣言した。発足宣言はアフマド・マダーン氏が記者会見で行った。

会合は20日に開幕し、当初は2日間の予定だったが、2日間延長されていた。

「シリア国民評議会宣言に向けて」と題された閉幕声明では、「すべての反体制組織の統一は危機的状況下において不可欠であり、本評議会創設者たちは複数の反体制潮流に属している」と述べ、シリア国内外の様々な反体制勢力を代表していることをアピールした。

また国民評議会に関して、在米の反体制活動家で政治問題の専門家であるルワイユ・サーフィー氏は、国民評議会が「2週間以内に会合を開き、指導部メンバーと書記長を選出する」と述べた。同評議会は、60人の在外活動家、60人の国内活動家から構成され、国内外のさまざまな反体制勢力の代表が参加する、という。

こうしたなか、『スーリーユーン・ネット』(23日付)は、在米シリア人反体制活動家筋の話として、「統一暫定評議会」発足に向けた準備がほぼ完了したと報じた。同評議会は55人から構成され、うち16人がテクノクラート、10人がアンタリア国民変革大会の参加者、7人がブリュッセル大会の参加者、8人が国民救済大会の参加者、4人が世俗主義者、2人がウラマー、8人が青年活動家からなり、また女性、左派、世俗主義者、ドゥルーズ派、イスマーイール派、アラウィー派などの宗派なども包摂されている。一部の反体制活動家は評議会発足に合意していないが、現在協議中だという。

この動きに関連して、シリア・ムスリム同胞団のムハンマド・リヤード・シャカファ最高監督者、ムハンマド・アブドゥッラー氏らはアラビーヤなどで発足が近いと述べている。

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しかしイスタンブールでの国民評議会発足宣言は、反体制勢力の不協和音を強めた。

アンタキア・シリア変革大会はイスタンブールで開催された国民評議会発足のための会合からの脱会を宣言する声明を発表。声明のなかで、同大会は、反体制勢力の糾合する姿勢を支持するとしながらも、国民評議会発足に代表される民主的な基準が考慮されていないいかなる措置や努力にも与しないとの立場を示した。

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一方、ダマスカス宣言執行部がダマスカス県内で会合を開き、反体制活動家が提起した「すべての場所のシリア人解放運動家への呼びかけ」や反体制運動の近況について審議。国内外の反体制勢力の糾合をめざすという考え方に賛同しつつ、変革のための明確なビジョンが提示されるべきとの認識に至った。そのうえでダマスカス宣言にとっての「変革」が、既存の政治体制の転換を意味しており、アサド現政権による変化を意図していないとの立場を示した。

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アッシリア民主機構はシリア国内の他のアッシリア教徒の組織と会合を開き、アサド政権崩壊後をにらんで、政治連合を発足することで合意。また政治綱領などを採択するための会合を27日に開催することを決定。

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フェイスブックなどを通じて反体制活動を行う複数の団体が、同サイト上で「アレッポ・シリア革命調整連合」の発足を宣言。参加組織は以下の通り。

1. 反アサド政権アレッポ革命、2. アレッポ市および郊外平和的変革解放運動家連合、3. アレッポ解放運動青年、4. サラーフッディーン革命運動家調整連合、5. アレッポ・
アアザーズ青年、6. アンダーン解放運動家青年調整委員会、7. タッル・リフアト・アレッポ郊外調整委員会、8. マーリア革命青年調整連合、9. ジャラーブルス解放運動家、10. マンビジ反バッシャール・アルアサド・シリア革命、そのほかウェブサイトを運営していない様々な組織。

アサド政権の動き

アサド大統領は政令第107号を発令し、地方自治法(改正法)を施行。SANAによると、同法は「権力と責任の非中央集権の実現、民主主義の原則のための権力と責任の人民への集中」をめざし、地方自治体の権力や権限を拡大し、地方自治体の経済、社会、文化、建設といった面での開発を担うことを保障した。また地方自治体は開発計画策定、実行を行うことができるようになる。

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アーディル・サファル内閣は閣議を開催。行政改革近代化委員会の提言に関する審議を行う。

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「シリアは元気です」の参加者はダマスカス県内のティシュリーン軍事病院を訪問、反体制デモ弾圧で負傷した軍・武装部隊兵士らを見舞った。

諸外国の動き

国連人権理事会は、シリアでの人権侵害を非難し、同国の人権侵害状況を調査するための委員会の設置を定めた決議を33カ国の賛成で可決した。決議は委員会メンバーの米国、英仏独、ポルトガル、サウジアラビア、ヨルダン、カタール、クウェートが作成・提出し、シリア政府に調査委員会への全面協力を求めるとともに、9月末までに国連事務総長および関係各機関への委員会報告を定めている。

しかしロシア、中国、キューバなど4カ国が、決議内容を「バランスを欠く」、「問題を複雑にするだけ」と非難し、採決では反対票を投じた。また9カ国が棄権した。

シリアのファイサル・ハッバーズ・ハマウィー代表は、「動機は100%政治的だ」と述べたうえで、「シリア独自の調査が完了したうえで国際人権チームを受け入れる」と述べた。

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米英仏独、そしてポルトガルは、国連人権理事会での決議採択を追い風とするかたちで、アサド政権高官への制裁を目的とする国連安保理決議案を提出した。

同決議案は、アサド大統領を含む23人の資産凍結、渡航禁止、武器禁輸を定めているが、「国連憲章第7章第41条に基づき」という表現で軍事介入の可能性を排除している。

安保理決議案で制裁対象となっている政府高官は以下の通り。

バッシャール・アサド、マーヒル・アサド、アリー・マムルーク、アースィフ・シャウカト、ジャミール・ハサン、アブドゥルファッターフ・クドスィーヤ、ムハンマド・ディーブ・ザイトゥーン、ムハンマド・ナースィーフ、ヒシャーム・ビフティヤール、ハーフィズ・マフルーフ、アーティフ・ナジーブ、ルストゥム・ガッザーラ、イヤード・マフルーフ、ダーウード・ラージハ、ムハンマド・イブラーヒーム・シャッアール、ファールーク・シャルア、ラーミー・マフルーフ、タウフィーク・ユーニス、ムハンマド・アムハド・ムフリフ、アムジャド・アッバース、ファウワーズ・アサド、ムンズィル・アサド、アイマン・ジャービル。

また資産凍結の対象となる機関は、ビナー機構、マシュリク投資会社、軍住宅機構、総合情報部。

在米の反体制活動家ラドワーン・ズィヤーダ氏は、人権理事会の決議について「すばらしい。強い決議だ。安保理にも大いに圧力をかけることになる」と絶賛。

また西側諸国の攻勢に関連して、米国務省高官は米国の追加制裁がアサド政権の財源を大きく制約するだろう、と述べた。

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ロバート・フォード駐シリア米大使はダルアー県のジャースィム市をシリア側の許可を得ず訪問した。

スーザン・ライス米国連代表はCNNとのインタビューで、リビアでの体制崩壊に関連して、「リビアで起きていることが(アサド政権に)明確なメッセージとなっている」と述べる。

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中国外交部報道官は、米国や西側諸国によるアサド大統領退任要求といった圧力を非難し、国家の将来は国内で決せられるべきとの立場を示した。その一方、「シリアのすべての当事者にさらなる自制と暴力行為の回避」を呼びかけた。

AFP, August 23, 2011、Akhbar al-Sharq, August 23, 2011、August 24, 2011、AKI, August 23, 2011、al-Hayat, August 24, 2011、Kull-na Shuraka’, August 23, 2011, August 27, 2011、August
24, 2011、Reuters, August 23, 2011、SANA, August 24, 2011、Sooryoon.net, August
23, 2011、UPI, August 23, 2011などをもとに作成。

 

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国連の人権調査チームが訪問したヒムス市で発生した反体制デモへの弾圧により8人が死亡、イラク大統領は現体制を支持するとの書簡をアサド大統領に送付(2011年8月22日)

反体制運動をめぐる動き

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、国連の人権調査チームが訪問したヒムス市で反体制デモが発生し、治安部隊とシャッビーハが発砲、犠牲者は8人にのぼった。

デモは国連人権調査チームが到着したことを聞きつけた市民が行い、数百人がアブドゥッラフマーン・ダルービー通りに集まったという。オガレット・ニュース・ネットワークとシャーム・ニュース・ネットワークは国連の人権調査チーム訪問中にヒムス市内で治安部隊がデモ参加者に発砲する映像を配信(資料映像はhttp://www.youtube.com/watch?v=m6cjb-q5274&feature=player_embeddedなどを参照)。

http://www.youtube.com/watch?v=m6cjb-q5274&feature=player_embedded

これを受け、シリアの治安当局は国連人権調査チームに対しヒムス市からの退去を要請した。デモ弾圧後、ファルハーンファルハーン・ハック国連報道官によると、「人権調査チームは(月曜日)に予定通りヒムス市に向かった。同地でデモが発生し、調査チームは安全上の理由で同地を去るよう要請された」と発表したうえで、「デモは人権調査チームがいた場所から遠い街中で発生し、チームは発砲が目撃された地域には訪問しなかった」と述べた。

一方、SANAは、国連の人権調査チームの訪問に合わせるかたちで、ヒムス県庁前で警官が武装集団の襲撃を受け、1人が殉職、複数が負傷したと報じた。

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シリア人権監視団によると、アサド大統領のインタビュー番組での発言を支持するためにシャッビーハが街頭に出て、ミスヤーフ市で発砲、市民2人を殺害、4人が負傷した。

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弁護士組合ラッカ支部前で反体制デモを支持する座り込みを行った弁護士7人が逮捕された。

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「モスクワ・ニュース」(22日付)によると、カイロのワフド党本部で、在外シリア人反体制活動家やエジプトなどアラブ諸国の政治家が会合を開き、「自由シリア人連合」の結成を宣言した。

同組織は「すべての当事者、潮流、見解に開放された協議会」であり、近代的市民国家としての新たなシリアの建設をめざす。報道官はシャーディー・ハッシュ氏が務める。

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シリア・アラブ人権機構のアンマール・カルビー会長はシリア・アラブ・テレビでの21日のバッシャール・アサド大統領のインタビューに関して、アラビーヤの番組「パノラマ」で「アサド(大統領)の演説から理解できたことは唯一、『我々はシリアが終わるまで打倒されない』というものだ」と非難。

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シリア言論犯良心犯擁護センターのハリール・マアトゥーク弁護士は、シリア人権連盟のアブドゥルカリーム・リーハーウィー会長(8月11日身柄拘束)が不起訴処分で釈放されたと発表した。

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アラブ諸国に滞在するシリア人ウラマー、シャイフ50人が共同声明を出し、アサド政権の弾圧に抗議。

アサド政権の動き

アサド大統領は大統領令第28号(2011年)を発し、政党問題委員会を設置した。同委員会はムハンマド・シャッアール内務大臣が議長を務め、控訴裁判所のムハンマド・ラキーヤ副裁判長、イブラーヒム・マーリキー言語氏、ムハンマド・ムラッシャハ氏、アリー・ムルヒム弁護士からなり、政党法に伴う政党公認申請などに対処する。

同委員会設置に合わせるかたちで、無所属のビジネスマンのザーヒル・サアドッディーン氏らが民主社会党と称する政党の発足準備を本格化し、近く公認申請を提出する。同氏は『ハヤート』(23日付)に対して、約50人の無所属のビジネスマン、有識者が参加すると述べた。

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SANAによると、ダマスカス県庁前(ユースフ・アズム広場)、アレッポ市サアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)、スワイダー市、ハサカ市、ラッカ市など各地でアサド政権を支持する市民が大規模集会を開き、シリアの愛国的・民族主義的諸原則、主権と独立の維持を支持、治安と安定を揺るがす試みへの拒否の姿勢を訴えた。

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「シリアは元気です」キャンペーンに参加した外国人約250人がハマー市を訪問し、現地を視察。

SANA, August 23, 2011
SANA, August 23, 2011

諸外国の動き

潘基文国連事務総長は記者団に対して、「自分の言葉を守らないことは不快感を引き起こす。彼が国際社会のよびかけのすべてに応えることを率直に望んでいる」と述べ、先週の電話会談での誓約を無視するアサド政権を非難した。この発言は、国連人権調査チームが訪問したヒムス市でデモ参加者が殺害されたことを受けた発言である。

ナバネセム・ピレイ国連人権高等弁務官は、国連人権理事会特別会合の場で3月半ば以降のシリアでの抗議行動の死者数が2,200人にのぼり、ラマダーン月(8月)だけで350人が殺害されたと述べた。

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国連人権理事会は特別会合でシリアでの弾圧の継続を非難。特別会合はサウジアラビア、ヨルダン、カタール、クウェートのアラブ諸国4カ国を含む24カ国の要請で召集された。同会合ではシリアに暴力の即時停止、独立調査委員会の派遣、そして同委員会による人権侵害状況の調査を求める決議が採択される模様。

シリアのファイサル・ハマウィー代表は、この動きに対して、「決議の採択はシリアの危機を長引かせる以外の何ものでもない」と非難の意を示した。

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西側外交筋は、シリアの石油・ガス部門に対するEU制裁が23日に発効すると述べた。

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ガダンファル・ロクン・アバーディー駐レバノン・イラン大使は、リビアの反体制勢力によるトリポリ制圧との関連で、「リビアの体制崩壊はシリアの体制に影響を及ぼさない。この問題はシリアの体制とは無関係」と述べ、アサド政権の改革を支持する立場を改めて確認した。

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SANAによると、レバノンのアドナーン・マンスール外務大臣は、シリアの治安と安全の回復をレバノンが欲しており、そのための支援を惜しまないとの意思を改めて表明。

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SANAによると、アサド大統領はイラクのジャラール・ターラバーニー大統領からの親書を受け取った。同親書には、シリアの治安と安定を標的とする計略に対抗するシリアをイラクが支援するとの意思が記されていた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、シリア情勢を「悲観している」と述べ、「エジプト、チュニジアの経験を役立てる」よう呼びかけた。

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アズハル機構はアサド政権に対して、「流血の即時停止」を改めて求めた。

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アラン・ジュペ仏外務大臣はフランスのTV1とのインタビューで、リビアの体制崩壊に関して「シリアに大きな影響を与えるだろう」と述べるとともに、シリアへの軍事干渉の可能性については否定しつつも、「しかし我々は圧力を強化する。我々はバッシャール・アサドが政権にとどまることはできないと考える」と強調した。

AFP, August 22, 2011、AP, August 22, 2011、Akhbar al-Sharq, August 22, 2011, August 23, 2011, August 24, 2011, August 25, 2011、Alarabia.com, August 22, 2011、al-Hayat, August 23, 2011、Kull-na Shuraka’, August 22, 2011、Moscow News, August 22, 2011、Reuters, August 22, 2011、SANA, August 23, 2011などをもとに作成。

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アサド大統領が国営放送のインタビューに応じこれまでの抗議行動について語る、イラン外務省高官「米国はあからさまな介入を始めた」(2011年8月21日)

アサド政権の動き

バッシャール・アサド大統領は国営のシリア・アラブ・テレビのインタビューに応じ、3月半ば以降の国内の反体制抗議行動について語った。アサド大統領がSANAのインタビューに応じるのは大統領就任以降初めて。

インタビューでアサド大統領は、軍・治安部隊によるデモ弾圧を次のように正当化し、治安回復作戦が一定の成果を上げているとの見解を示した。

「現在の治安状況は、過去数週間、とりわけ先週金曜日、武装活動の性格を強めており、軍・警察・治安機関などの拠点が襲撃され、爆弾が投げ込まれ、暗殺作戦、民間のバスや軍用バスへの要撃が多発している。これは危険に思える…が、我々は実際問題として、これらに対処し得ている。我々は現在必ずしも成功しているとは言い得ない治安維持活動に関して調査を開始したが、現在のこうした事態を懸念していない。そう、治安面で現状は改善していると言える…。治安的解決、治安的選択といった言葉など存在しない。政治的解決があるだけだ。これは軍事的な目的でなく、政治的目的を実現するために軍をもって戦争を行う国の場合においてもである…。シリアの解決策は政治的なものだが、警察、治安部隊、対暴動部隊、対テロ部隊など、治安維持を担当する機関を通じて対処せねばならない治安状況が存在する…。我々が事件発生当初、政治的解決を選択していなかったら、我々は改革に向かっていなかった…」。

そのうえで、国内でのデモ弾圧を正当化する一方、西側諸国による退任要求については、こう述べた。

「(退任要求に)答えることを控えることで、我々はあなた方(西側)の言葉には何の価値もないと言っている…。この言葉は、地位に固執しておらず、また西側が選んだ訳でもない大統領に対して言われるものではない。シリア国民が選んだ大統領に対して言われるべき言葉ではない。大統領は米国が作り出したものではない」。

西側諸国の改革要求に関しては「彼らの目的は改革ではない。なぜなら彼らは改革を望んでいないからだ。とりわけ西側の植民地主義諸国はレジスタンスの権利、自衛権などを奪おうとしている」としたうえで、「シリアに対するいかなる軍事行動も耐えられないほどのきわめて大きな影響をもたらすだろう」と述べた。

SANA, August 22, 2011
SANA, August 22, 2011

国内での改革については「憲法第8条であれ、他の条文であれ、憲法再検討がなされていることは自明のことだ」としたうえで、人民議会選挙を来年2月に実施する予定であると述べた。

アサド大統領のインタビュー全文アラビア語はhttp://www.sana.sy/ara/2/2011/08/22/365273.htmを参照。

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SANAによると、安全、民主的、独立したシリアを実現すべく活動するシリアの無所属の青年らが、反体制勢力や国際社会に対抗するため「シリアは元気です」と称するキャンペーンを主催した。

この運動には、エドワード・L・ペック元駐イラク米大使、ロシア、フランス、トルコ、イランのテレビ局など、アラブ諸国・諸外国18カ国の国会議員、政治家、メディア関係者・機関、有識者約250人が参加。聖マリア教会、アズム宮殿、旧市街のスークを訪問。近々にシリア国内の事件現場を訪問し、実際に起きていることを明らかにすることが目的だという。

「シリアは元気です」に参加したペック元駐イラク米大使はSANAに対して、「シリアが直面している危機の解決はシリア内でなされるべきであり、外部から押しつけられるべきでない」と述べた。

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SANAによると、ジスル・シュグール市およびその近郊からトルコに避難していたシリア人避難民121人が帰国。

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税関当局はシリア・イラク国境で、バグダードからシリアに向かって入国しようとしたイラク車輌に隠された大量の武器弾薬を押収。

反体制デモをめぐる動き

国連の人権調査チームの訪問(20日)を受けるかたちで、軍・治安部隊は日中の治安回復作戦を停止し、大規模な弾圧、逮捕、追跡は行われなかった。しかしアサド大統領のインタビュー放映後、ダマスカス、アレッポ、ハマー、ヒムス、ダイル・ザウル、ハウラーン地方(ダルアー)などで政権打倒とアサド大統領の処刑を叫ぶデモが発生した。これに対して、治安部隊は実弾で対応した。

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一方、シリア国民評議会の発足をめざすイスタンブールでの反体制勢力の会合は、シリア革命総合委員会との対立を助長し、評議会発足も見送られた。

Kull-na Shuraka', August 21, 2011
Kull-na Shuraka’, August 21, 2011

シリア革命総合委員会は声明を発表し、「多くの大会開催、大会の呼びかけがなされ、その一部は暫定評議会や暫定政府の発足を呼びかけている…。しかしこれらは革命に消極的な影響を与える…。シリア革命を支持する国内害の反体制勢力統合の真の努力を支持する」としつつ、「国益と革命」のため「シリア国民を代表しようとするいかなる計画も延期することを望む」と述べ、シリア国民評議会の発足に異議を唱えた。

これに対して、イスタンブールでの会合では、とりわけイスラーム主義者が評議会発足に積極的な姿勢をとった。アブドゥッラフマーン・ハーッジ氏は「この会合の目的は評議会発足宣言であり、それは国内の活動家60人、国内の活動家60人、合わせて120人によって構成されるだろう」と述べた。また「行われた議論は、さまざまな国民諸勢力、国内外のオピニオン・リーダーたちをどのように代表するかという基準を画定することに集中した」ことを明らかにし、「イスラーム主義、クルド人、リベラリスト、左派などすべてのシリア社会の成員が参加し、女性はメンバーの16%を占めるだろう」と述べた。

シリア革命総合委員会が評議会発足のための会合を開催することに慎重な姿勢を示したことに対しては、ハーッジ氏は「我々と総合委員会高官の間で対話が行われている。(評議委員会発足)をめぐる決定を待って欲しいとの要請が総合委員会からあったので、我々は評議会宣言を延期した」と述べた。

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国内で反体制活動に加わっていたブルハーン・ガルユーン氏の弟、ムハンマド・ハイイル・ガルユーン氏が逮捕された。

シリア・アラブ人権機構事務局メンバーのラースィム・サイイド・スライマーン・アタースィー氏が逮捕された。同機構のマフムード・マルイー会長よりElaph.comが入手した声明によると、アタースィー氏はヒムスで身柄拘束され、2人の人物にそれぞれ10,000ポンドと小銃を与え、ヒムス市のデモに参加するよう依頼したとの証言を治安当局によってねつ造され、逮捕となった、という。

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ロンドンでシリア人ら数千人が「シリア革命」を支持する行進を行った。参加者はロンドン市内の首相官邸に向かって行進した。

諸外国の動き

イラン外務省のホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン中東湾岸局長はイランのメフル通信社に対して、間接的な介入の試みが失敗したのを受け、米国が武装テロ集団の支援増強を通じてシリアへの直接的であからさまな介入を始めた、と米国を非難する一方、シリア国民が外国のあからさまな介入と真の要求を区別でき、シリアの治安と安定を揺るがそうとする敵の計略を挫折させるとの自らの確信を表明した。

国際赤十字委員会は声明を出し、近く同委員会が抗議行動開始以来逮捕身柄拘束された数千人を訪問視察することになると発表。

レバノンの北部県ミニヤ郡市民社会諸組織が、ミニヤ市内でシリア国民との連帯を表明する集会を開催。またイスラーム解放党がトリポリ市、ベカーア県のバアルベック、サアドナーイル、カラウーン、ラーラー、バアルール、シリア国境近くのマスナアでシリア国民との連帯を求めるデモを組織。アサド政権による弾圧を非難する一方、駐ダマスカス・レバノン大使の召還を求めた。

一方、ダフル・バイダルにはレバノン国軍が展開し、デモ発生を抑止した。

AFP, August 21, 2011、Akhbar al-Sharq, August 21, 2011、al-Hayat, August 21, 2011, August 22, 2011, August 23, 2011、Kull-na Shuraka’,
August 21, 2011、Reuters, August 21, 2011、SANA, August 22, 2011, August 23, 2011などをもとに作成。

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各地でデモ隊と治安部隊の衝突が続くなか、反体制派組織「シリア国民評議会」発足の動きが生じる(2011年8月20日)

反体制デモをめぐる動き

各地で19日(金曜日)のデモでの犠牲者の葬儀が行われ、夜の礼拝後にはデモが発生した。

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ヒムス市郊外のラスタン市で夜の礼拝後のデモに参加した人々に治安部隊が発砲、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン所長によると、2人が殺害、複数が負傷。その後、複数の消息筋によると死者数は15人にのぼった。

またシリア革命調整連合によると、各地で死者数は13人にのぼった。シリア革命調整連合によると、うち5人は軍から離反し、脱走しようとして殺害され、またザアファラーニーヤ(ラスタン郊外)でも5人が殺害された。

またヒムス市のハーリディーヤ地区、バーブ・アムル地区、インシャーアート地区には早朝から午前にかけて複数の装甲車が進入したほか、夜間から続く銃声はハーリディーヤ地区、バーブ・アムル地区、インシャーアート地区で続いている、という。同所長によると、インシャーアート地区、バーブ・アムル地区では地上電話が遮断、ハーリディーヤ地区では地上電話、携帯電話ともに不通となっている。

他方、シリア革命調整連合によると、クスールに面したハマー街道からヒムス市に戦車10輌が進入したが、行く先は不明とのこと。

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シリア人権監視団によると、ラタキア市クナイニス地区に早朝、治安部隊とシャッビーハが突入し、住民を脅迫、外出している人々の身柄を拘束。なかには「18歳の青年」も含まれており、「シャッビーハは地区を包囲し、出入りを禁止している」。

シリア革命調整連合によると、ラタキア市のラムル地区からトルコへと逃れようとして2人が殺害された。

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19日に軍・治安部隊の発砲によって5人が殺害されたフラーク市では、治安当局が同市西側の入り口近くの病院に安置されている犠牲者の遺体の引き渡しと、大規模な葬儀を行わないよう住民に誓約させようとしたが、住民は拒否し、病院近くでデモを行おうとしたが、強制排除された。シリア人権監視団によると同市には「対テロ部隊」が多数展開している。

シリア革命調整連合によると、ダルアー県フラーク市では1人が葬儀参列中に殺害された。

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ジャズィーラによると、イドリブ県ドゥライキーシュ地域で複数が殺害。またイドリブ県内のデモでは、「国民は大統領処刑を望んでいる」とのシュプレヒコールが連呼された。

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ダマスカス郊外県のザバダーニー、キスワなどでは、治安部隊、シャッビーハが多数展開。

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トルコのイスタンブールで国内害の反体制活動家約60人が会合を開き、6月に提示された案をもとに「シリア国民評議会」発足をめざす。会合は21日までの2日間開催予定。

参加者は、ヤースィル・タッバーラ弁護士(在米)、ウバイダ・ナッハース氏(駐英)、ムルヒム・ダルービー氏(シリア・ムスリム同胞団)、ムティーウ・バティーン氏(ダルアーでの抗議行動を主導していたとされる)、ハーリド・ハーッジ・サーリフ氏(元政治犯)、ハーズィム・ナハール(作家、デモ参加で一時投獄され、その後シリアを去る)ら、欧米諸国在住・亡命中の反体制活動家。

ナッハース氏によると、シリア国民評議会には国内外の活動家115人から150人が参加する。「アフバール・シャルク」(20日付)によると、同評議会のメンバー選出はワーイル・マルザー氏が主導的な役割を果たしている。

またナッハース氏によると、シリア国民評議会の下には「7つか8つの部局」(作業委員会)が設置され、「外務、政策策定、経済、情報など」を担当する予定。

なおシリア国民評議会発足の動きに先立ち、インターネット上などで活動する約44の団体がシリア革命総合委員会を発足している。

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シリア世俗民主大会準備委員会が声明を出し、9月にシリアでの革命を支援するための大会を開催し、革命を勝利に導き、自由、公正といった国民の目的を実現するための対話を行うことを呼びかける。

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シリア国民民主変革諸勢力国民調整委員会は声明を発表し、軍を動員したアサド政権によるデモ弾圧を強く非難し、「大きな困難」をもたらし、外国の内政干渉の機会を与えると主張。

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シリア・クルド・ムスタクバル潮流が声明を出し、クルド人が暮らす各地区で治安当局および同当局と結託するクルド人勢力が、シリアの反体制勢力をおとしめる噂を広めていると非難。こうした噂には根拠がないと述べる。

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「アラブ山国民イニシアチブ」と称する団体が声明を出す。デモ参加者への暴力停止、軍による国民支援、政治犯釈放、国民統合強化、民衆による武装化拒否、避難民への人道支援、責任者を処罰するための国民委員会の設置を呼びかける。

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アレッポで人権活動家のマラーク・サイイド・マフムード女史が一時身柄を拘束される。

アサド政権側の動き

SANAによると、アサド大統領はブラジル在住のシリア人使節団と会談。

SANAによると、ダマスカス県中心部のヒジャーズ駅前で数千人がアサドの改革を支持する集会。

SANAによると、ヒムス市のジャウラト・アラーイス地区で武装テロ集団が、軍の車輌を襲撃し、士官2人が殺害、3人が負傷。

SANAによると、ラタキア市ラムル地区で武装テロ集団の大量の武器弾薬が押収される。

SANA, August 20, 2011
SANA, August 20, 2011

SANAによると、ダマスカス県ヤルムーク難民キャンプの人民使節団がラムル地区を訪問し、地元の機関権委員会や住民らと会談。シリアの軍・治安部隊が難民キャンプを攻撃したとする一部の外国メディアなどの報道を根拠がないと非難。

SANAによると、ヒムス県、イドリブ県、ダマスカス郊外県で19日(金曜日)に殺害された軍・治安部隊の殉職者の葬儀が行われた。

ムハンマド・サイード・ラマダーン・ブーティーのウェブサイトがハッカーの攻撃を受ける。

諸外国の動き

国連の人権調査チームがシリアに到着。OCHAジュネーブ事務所代表のラシード・ハリコフ氏が代表。9月1日まで滞在予定。

ビクトリア・ノーランド米国務省報道官は「ロバート・フォード大使は、反体制勢力とワシントンとの接触を支援するためダマスカスにとどまる」と述べるとともに、イスタンブールでの会合を受けるかたちで、シリアの反体制勢力が「シリア社会をより体現、代表するようになった…。「反体制勢力には、アラウィー派、ドゥルーズ派、キリスト教徒、ビジネスマン、商人、さらにはアサドへの忠誠をとりさげた士官さえも加わるに至っている」と評価した。

ヨルダンのイスラーム行動戦線のハムザ・マンスール書記長は、ヨルダン政府に対して駐ダマスカス・ヨルダン大使の召還を求める。

英国のアリステール・バート中東問題担当大臣はBBCとのインタビューで、石油部門への制裁がアサド大統領ではなくむしろシリア国民に打撃を与えかねないとして、EUが提言している制裁に躊躇しているとの見解を示した。

こうしたなか、複数の西側会合筋によると、英国の石油企業ガルフサンズ社は、EUの制裁強化により、同社のシリアにおける今後のプロジェクトに支障が生じかねないことを懸念した。ガルフサンズ社は、約12,000バレル/日をシリアで産出し、9月には増産を計画している。なお、ラーミー・マフルーフ氏はガルフサンズ社の株5.7%を保有している。

AFP, August 20, 2011、Aljazeera.net, August 21, 2011、Akhbar al-Sharq, August
20, 2011, August 21, 2011、al-Hayat, August 21, 2011, August 22, 2011、Kull-na Shuraka’, August 20, 2011, August
26, 2011、Reuters, August 20, 2011、SANA, August 21, 2011などをもとに作成。

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50以上の反体制派団体が参加する「シリア革命総合委員会」が発足、ロシア外務省は西側諸国によるアサド大統領退任要求イニシアティブを拒否(2011年8月19日)

シリアの複数の都市では「勝利の吉報」金曜日と銘打って活動家がインターネット上で行った呼びかけに応じるかたちでデモが発生、数万人が午後の礼拝後に街頭で体制打倒を訴えた。バッシャール・アサド大統領による作戦停止宣言にもかかわらず、軍・治安部隊は実弾などでこれに対抗し、少なくとも22人が殺害され、数十人が負傷した。

米国および西欧諸国が国連安保理でシリア制裁発動と国際刑事裁判所への提訴を骨子とした決議採択をめざしてシリア・バッシングをエスカレートさせるなか、ロシアとトルコはアサド大統領退任に拒否の姿勢を示した。また中国、インド、南アフリカ、ブラジルも西側諸国の「行き過ぎ」への警戒感を強めた。

また西側諸国による石油・ガス部門への制裁には、早くもその効果を疑問視する意見が出始めており、こうした圧力がシリア国内の暴力を停止できず、国内のデモを煽るだけなら、シリアの政治的不安定を助長するとの批判は免れないだろう。

他方、西側によるシリア・バッシングのエスカレートと時を一にするかたちで、インターネット上で活発な反体制活動を続ける団体が「シリア革命総合委員会」の発足を宣言したが、こうした動きは、西側諸国にシリアへの「軍事介入」の口実を与えることへの危機感を「中立的なシリア人」(『アフバール』19日付)の間で高めつつある。

反体制デモ

反体制デモはダマスカス、アレッポ、ヒムス、ダルアー、イドリブ、ハマー、ダイル・ザウルなどで発生し、その映像はインターネットで多数配信された。アレッポ、ダルアーでは治安部隊が発砲し、デモ参加者を強制排除した。ヒムスでは軍・治安部隊とシャッビーハが合同で警備活動を行い、無差別発砲を行い、アサド大統領を支持するシュプレヒコールを連呼した。

複数の活動家、人権活動家によると、これにより少なくとも22人(子供2人を含む)が殺害された。

シリア人権監視団によると、ダルアー市郊外で15人が殺害された。このうちガバーギブ町では大人6人、子供2人)が、フラーク市では5人が、インヒル市では1人、ナワー市では1人が殺害された。いずれもデモ参加者への軍・治安部隊の無差別発砲による、という。

また同監視団によると、治安部隊がダマスカス郊外県のハラスターでのデモ強制排除中に1人を射殺した。さらにダマスカス県カダム区ではデモ参加者に対して治安部隊が発砲し、複数が負傷、カーブーン区には多数の軍・治安部隊が展開し、モスク周辺を警備、デモ発生を抑止した。しかしダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市では反体制デモが敢行された、という。

別の活動家らによると、ヒムス市では3人が殺害された。うち1人はカラービース地区、1人はバーブ・アムル地区、1人はジャウバル区で殺害された、という。同市のデモでは「バッシャールよ、バイバイ…。ハーグで会おう」とのシュプレヒコールが連呼されたという。ハーグは国際刑事裁判所所在地である。

一方、シリア人権監視団によると、同市のほぼすべての地区でデモがあり、ハーリディーヤ地区のデモには約20,000人が参加した。これに対して軍・治安部隊はバーブ・ドゥライブ地区、マイダーン地区で激しい発砲を行い、またマイダーン地区とカラム・シャーミー地区では大規模な逮捕・捜索を断行した。

シリア人権監視団によると、ラタキア市ではファターヒー・モスクで午後の礼拝を終えた市民が街頭に出てデモを行ったが、シャッビーハによって強制排除された。

一方、バーニヤース市では治安部隊が多数展開していたにもかかわらず、マイダーン地区で体制打倒を求めるデモが発生した。

ダイル・ザウル市でも同様にデモが発生した。

他方ハサカ県では、人権活動家のハサン・バッルー氏によると、カーミシュリーで5,000人、アームーダーで4,000人が反体制デモを行った。同氏によると、治安部隊が多数展開していたが、逮捕や排除は行われなかった。

またクルド調整連合はイード・アル=フィトルをクルド人が暮らすすべての地区で自粛すると発表し、クルド民族主義政党もこれに同調したと発表した。

これに対して、SANAは、ダルアー県フラーク市、ダルアー市、ダマスカス郊外県ハラスター市で武装集団が警察署などを襲撃し、治安維持警察4人、民間人2人が殺害、17人の治安部隊が負傷したと報じた

SANAによると、その際、武装集団メンバー2人も殺害された、という。

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西側諸国がアサド大統領に退任を求め、経済制裁強化、国際刑事裁判所への起訴をめざすなか、インターネットなどを通じてデモを組織しているとされる約50の団体が18日に「シリア革命総合委員会」を発足したと報じられた。

フェイスブックに公開された発足声明によると、国内外の反体制勢力を糾合し、民主的市民国家、すべてのシリア国民の自由、平等、尊厳、人権尊重を保障する制度を持った国家の建設を目指している。

同委員会の発足声明には以下50以上の団体が参加を表明しているが、そのほとんどがフェイスブックなど仮想空間においてのみ活動を行っている団体(ないしは個人)であり、シリア国民の総意を代表しているとは到底思えない。

1. シリア革命調整連合、2. 反バッシャール・アサド・シリア革命2011ページ、3. シャーム・ニュース・ネットワーク、4. 地元調整委員会5団体(ラタキア、サラミーヤ、バーニヤース、ザバダーニー、マダーヤー)、5. シリア青年民主変革連盟、6. 自由シリア革命青年連立、7. ハマー県調整委員会、8. ヒムス自由人連合6団体、9. ヒムス再生連合、10. ハマー市調整連合、11. ダルアー・革命指導評議会、12. ダイル・ザウル市革命家評議会、13. ジャブラ革命指導評議会、14. ラタキア革命指導評議会、15. シリア革命クルド青年連合、16. クルド調整連合、17. マイダーン・シャーム自由人連合、18. ヒムス・反バッシャール・アサド・シリア革命2011ページ、19. ブーカマール革命、20. 我ら皆ハウラーンの殉教者ネットワーク・ハウラーン調整委員会、21. 我ら皆ハムザ・ハティーブ・ページ、22. シリア革命ページ調整諸委員会、23. イドリブ調整連合、24. 海岸革命家連合、25. マアッラト・ニウマーン調整委員会、26. 灰色のアレッポ調整委員会、27. ヒムス部族調整委員会、28. ザーウィヤ山調整委員会、29. ジスル・シュグール調整委員会、30. イドリブ・ニュース・ネットワーク、31. カラムーン調整委員会、32. シリア変革青年、33. ジスル・シュグール避難民調整委員会、34. ナバク自由人青年連合、35. 夢のシリア、36. カーラ市調整委員会、37. ヤブルード青年連合、38. ヤルムーク・パレスチナ人・ダッフ・シューク調整委員会、39. ハジャル・アスワド・リ・アブナー・ジュールン・ムバーウ、40. キスワ・ムカイラビーヤおよび近郊地域調整委員会、41. サフナ調整委員会、42. ハマー・イドリブ闘争者連合、43. ハサカ・シリア革命青年調整委員会、44. ザーヒラ地区調整委員会、45. 連合調整委員会55団体、46. ジャラーブルス自由人。

アサド政権の動き

 

SANA, Agusut 19, 2011
SANA, Agusut 19, 2011

シリア国連代表のバッシャール・ジャアファリー大使は、シリアへの制裁発動と国際刑事裁判所への提訴を行うための国連安保理決議採択をめざす欧米諸国に関して、シリアと中東地域に対して「一部の国は合法的でない戦略をとるための道具として安保理を利用し…帝国主義的な意図を再生しようとしている」と非難した。

『クッルナー・シュラカー』(19日付)によると、弁護士組合ダマスカス支部は8月18日にダマスカス裁判所の弁護士会館の閉鎖を解除することを決定。弁護士会館は反体制集会などに使用されることを警戒した当局によって、改装を口実に閉鎖されていた。

SANAによると、ダマスカス県バーブ・トゥーマ門で、シリア人数千人が(官制)集会を行い、シリア国旗とロシア国旗を掲揚、アサド政権による改革を支持するとともに外国の干渉に反対した。またダマスカス県ヤルムークでも同様のデモ行進が行われた。この集会は「我々はシリアとその指導者を愛する」と銘打たれていた。

ダマスカス郊外県でウカイダート部族の長老や部族が「国民テント」を解説し、アサドを支持。スワイダーの部族が多数参加した。

Kull-na Shuraka', Agusut 19, 2011
Kull-na Shuraka’, Agusut 19, 2011

 

そのほか諸外国の対応

西側諸国が国連安保理を通じてシリア・バッシングを激化させるなか、ロシア外務省は「ロシアはアサド大統領退任をめぐる姿勢を米国やEUと共有していない。シリアに関する我々の原則的立場を護り続ける」と述べ、アサド大統領退任要求を拒否した。

また「暴力停止が必要だとの明確且つ曖昧でない兆候がシリア人の間で与えられたと見ている。そしてこれは反体制勢力にも向けられており、彼らは政府との対話を初め、過激派を遠ざけねばならない」と主張し、アサド大統領が自らの約束に従って改革を実施するには時間が必要だとの立場を示すとともに、現体制下での政治解決を求めるとの方針を改めて確認した。

AFPは、匿名のトルコ政府高官の話として、トルコもまたアサド大統領の退任を求める西側諸国の姿勢に同調していないことと報じた。AFPによると、同高官は「我々はまだこれほどの態度を持つには至っていない…。シリア国民がまずアサド大統領に出て行けと言うべきだ。しかし、シリアの反体制勢力は統一されておらず、エジプトやリビアとは異なり、今のところ、シリア人全体がアサド大統領に出て行けと行っているのを耳にしていない」と述べたという。

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米国と西欧諸国(米仏独ポルトガル)は、アサド政権への制裁発動とシリア情勢を国際刑事裁判所での調査を骨子とする安保理決議案の作成を開始した。数日中に安保理への提出をめざすという。

またフランス外務省は、国連安保理での国連人権最高弁務官の提言に従い、シリア情勢の国際司法裁判所を提訴することを支持するとの姿勢を表明。

さらにスペイン外務省は英仏独ポルトガルによる国連安保理での動きを支持し、これに加わると発表。

これに対してロシアと中国は、決議案提出に反対し、制裁発動、国際刑事裁判所への提訴の必要はないとの姿勢を示した。またインド、南アフリカ、ブラジルとともに、国連人権調査団の再派遣・調査を支持した。

西側諸国は調査団の派遣の必要はないとの立場をとっているが、国連のバレリー・アモス事務次長は、4日以内に調査団が訪問するだろうと述べ、シリア側が使節団の自由な視察を行うことの保障を得たことを明らかにした。

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EU諸国政府は、アサド政権高官15人と政府関係機関5機関を制裁リストに追加するとともに、石油禁輸措置発動の計画を策定することに合意した。

これまで大統領を含む35の個人・機関が制裁対象となっているが、追加制裁では、「体制に関係がある機関や弾圧に関与した個人だけでなく、銀行、通信、そして石油部門をも対象とする」と外交筋は明かした。

しかし、欧米諸国による対シリア制裁、とりわけ石油・ガス部門への制裁に関して、ロバート・フィスク氏は『インティペンデント』(19日付)で、「アサド大統領にとっての真の恐怖は石油禁輸制裁でなく、銀行への制裁」と指摘。

同氏によると、アサド大統領は2月までシリア中央銀行に預金されてきた12,000,000,000ポンド相当の外貨準備高が、毎週50,000,000ポンドのペースで減っていることを懸念している、という。またシリアの銀行預金の約10%は2011年の最初の4ヶ月で消えたと指摘、約800,000,000ポンドが引き出され、レバノンの複数の銀行に移転されたと述べている(フィスク氏の論説については19日付『インティペンデント』を参照)。

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国際刑事裁判所のルイス・モレノ=オカンポ検事総長は声明を発表。シリア情勢に関して、「現時点で検事総局は(国連安保理での)報告に関して調査する権限はない。なぜならシリアは国際刑事裁判所に関するローマ規程の参加国ではなく、本法廷の権限を承認していないからである」と述べた。しかし「国連安保理は、公正はこの国の平和や安定に資すると見なすのであれば、国際刑事裁判所にシリア問題を提訴できる」と述べた。

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マーク・トナー米国務省副報道官はCNNのインタビューでシリアの反体制勢力に関して「5ヶ月前よりもシリア社会を体現、代表するようになった」との評価を下す。

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日本の松本剛明外務大臣は、シリア情勢をめぐって「もはや正当に国を統治することはできず、道を譲るべきだ」との談話を発表。

al-Akhbar, August 19, 2011、AFP, August 19, 2011、Akhbar al-Sharq, August 19, 2011、al-Hayat, August 20, 2011, August 21, 2011、The Independent, August 19, 2011、Kull-na Shuraka’, August 19, 2011, August 20, 2011、Reuters,
August 19, 2011、SANA, August 20, 2011などをもとに作成。

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オバマ米大統領が初めて明確なかたちでアサド大統領に退任を求める、英、仏、独首脳らは即日これに追従する声明を発表(2011年8月18日)

フェイスブックでシリアの反体制派が「勝利の吉報の金曜日」と銘打ったデモを呼びかけるなか、米英仏独、そしてEUがバッシャール・アサド大統領に初めて明確なかたちで退任を求めるとともに、さらなる制裁発動に動いた。また国連安保理では、人権高等弁務官がシリア情勢に関して「人道に対する罪のレベルを超えている」と報告、シリア制裁決議をめざす西側諸国を後押しした。

反体制デモ

シリア人権監視団によると、軍・治安部隊が治安維持作戦を完了したラタキア市のラムル地区で早朝銃声が聞こえた。

SANAによると、ラタキア市ラムル地区の複数カ所で大量の武器、弾薬が隠されているのを関係当局が発見し、押収。

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複数の活動家によると、ラタキア市以外では、ハマー市のクスール地区、ダマスカス県ルクンッディーン区は夜間、軍・治安部隊やシャッビーハが大規模な家宅捜索を行った。またダルアー市ダルアー・バラド地区の主要な広場などに装甲車、戦車が展開した。イドリブ県ビダーマー町ではラタキア市からトルコに向かう避難民に対して軍・治安部隊が発砲した。

一方、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県のハジャル・アスワド、キスワ、ムウダミーヤト・シャーム、ジュダイダト・アルトゥーズで逮捕・捜索が行われた。これらの都市、さらにカタナー、タッル、ザバダーニーなどでは夜の礼拝後のデモが続けられ、ラタキア市との連帯、体制打倒が叫ばれた。ダマスカス郊外県以外でもアレッポ各所、ダルアー市および郊外、ハマー郊外でもデモが発生した、という。

Facebook
Facebook

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フェイスブックでは、ラマダーン月に入って、夜の礼拝後にデモを行うよう呼びかけているが、「勝利の吉報」の金曜日を記念して、19日に大規模なデモが呼びかけられた。

ダマスカス県内の複数のモスクにアサド大統領の死亡を告知するビラ(フェイスブックなどで若者が配信)が張られる。

在米シリアの反体制活動家が明らかにしたところによると、FBIはマラアフ・ビカーイー氏、ラドワーン・ズィヤーダ氏、ムハンマド・アブドゥッラー氏に対する脅迫を調査中。彼らは何者かから殺すと脅迫のメールを受けている、という。3人とも8月初めにクリントン米国務長官と会見している。

シリア人権機構(SWASIAH)が声明を発表し、過去約2ヶ月間の逮捕者数百人の氏名を公開。

アサド政権の動き

シリア情報省のリーム・ハッダード渉外関係課長は、オバマ米大統領や西側諸国首脳の声明に関して「オマバや西側諸国が、改革プログラム実施のための支援の手をさしのべずに、シリアでの暴力をさらに激化・拡大させようとするのは奇異なことだ」と非難した。

Kull-na Shuraka', August 18, 2011
Kull-na Shuraka’, August 18, 2011

SANAによると、トルコに避難していたジスル・シュグール住民126人がシリアに帰国。

『ディヤール』(22日付)によると、シリア軍は先週木曜(18日)、ロシア製の対空防衛システムを搭載した車輌25輌をトルコ国境地帯に展開した。同紙によると、西側諸国の圧力への「警告」としての意味合いがあり、(リビアのように)NATOの軍事介入があった場合に断固たる抵抗を行う意思を示したものと見られる。

諸外国の動き

バラク・オバマ米大統領は声明を出し、以下のように述べて、アサド大統領に初めて退任を求めたが、あからさまな干渉は行わないことを強調し、外国の軍事干渉を恐れるシリア国民や多くの反体制勢力に配慮した――「我々は一貫してアサド大統領が民主主義への転換を指導するか去らねばならないと行ってきた。彼は指導しなかった。シリア国民のため、アサド大統領が退任する時が来た…。合衆国はこの転換をシリアに押しつけることはできないし、そのようなことはしない。シリア国民が自分自身の指導者を選ばねばならず、我々は彼らがこの運動への外国の干渉を望んでいないことを耳にしている。合衆国が支援するのは、民主的で公正ですべてのシリア人を包摂したシリアをもたらす努力を支援することだ」(オバマ大統領の声明全文はホワイトハウスのHPを参照のこと)。

またオバマ大統領は声明のなかで、シリアの石油・ガス部門などを対象としたより厳しい制裁を科すための大統領命令に署名したと述べた。これを受け、米財務省は、米国内のシリア政府の資産凍結、シリアへの米国の投資禁止、シリアの石油企業との取引禁止などといった追加制裁を発動した。

なおNaharnet(18日付)は、『ラアユ』(19日付)で掲載される予定の米国の報告書の情報として、米国のシリアテルに対する制裁が、ナジーブ・ミーカーティー首相の弟でビジネスマンのターハー・ミーカーティー氏への制裁も念頭に置いたものだと報じた。ターハー氏は、シリアへの携帯電話の導入に主導的な役割を果たした人物で、ラーミー・マフルーフ氏とも親しいとされる。

一方、米国務省報道官は、米国がラタキアのパレスチナ難民キャンプでシリア軍部隊が発砲したことを示す「信頼できる」情報を持っていると述べた。

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デーヴィッド・キャメロン英首相、ニコラ・サルコジ仏大統領、アンゲラ・メルケル独首相は共同声明で、オバマ米政権に追随するかたちで、アサド大統領に退任を求めるとともに、アサド政権へのさらに厳しい制裁発動を支持すると発表。またキャサリン・アシュトン欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表は「EUはバッシャール・アサドがシリア国民にとって完全に正統性を失い、退任するべきと見ている」。また新たに制裁リストに高官を加えると発表した。

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国連安保理会合でシリア情勢が審議された。同会合でナバメセム・ピレー国連高等人権弁務官は、「シリアでの抗議行動に対する弾圧は人道に対する罪のレベルを越えている」と報告し、安保理に本件の国際刑事裁判所での調査を求めた。報告書は12ページからなる。

国連安保理での報告を受け、西側諸国は、安保理声明を準備。『ハヤート』(19日付)によると、①軍事作戦が停止したとのシリア側の主張に反論、②シリアの人権侵害、人道法違反を指摘、③アサドに退任要求、という3点を盛り込むことをめざしている、という。だがロシア、中国、インド、南ア、ブラジルはこうした強硬な姿勢に難色を示している。

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シリア人避難民女性400人が強姦され、彼女らの身体にその傷跡が残されているとの情報をトルコのウェブサイト(A Dinilik)が発信。シリアの反体制人権団体が作るシリア人権ネットワークは、トルコの非難キャンプでのシリア人女性の強姦についての調査と処罰を求める。一方、トルコに避難する多くのシリア人が電話で事実無根と答える。

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サウジアラビアのウラマー50人が名前で、シリアでのデモ弾圧を非難する声明を発表。

スイスは駐ダマスカス・シリア大使を召還。

AFP, August 18, 2011、Akhbar al-Sharq, August 18, 2011, August 19, 2011、aljazeera.net,
August 18, 2011、al-Diyar, August 22, 2011、Facebook、Kull-na Shuraka’, August 18, 2011、Naharnet.com, August 18, 2011、al-Hayat, August 19, 2011, August 22, 2011、Reuters, August 18, 2011などをもとに作成。


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