国防省はラタキア県とアレッポ県の農村地帯で「テロ組織」のドローン3機を撃墜したと発表(2023年9月29日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、ラタキア県とアレッポ県の農村地帯で「テロ組織」の無人航空機(ドローン)3機を撃墜したと発表した。

声明によると、うち2機はラタキア県北部、1機はアレッポ県西部で撃墜、シリア軍はまた同地にあるこれらの組織の複数の指揮所を砲撃、これによりアレッポ県西部でアブー・マルワーン・アッズーらを含むテロリスト多数を殺傷、四輪駆動車1輌を破壊した。

https://youtu.be/QtWQKHChDqI

SANA(9月29日付)が伝えた。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

親政権民兵がダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸から東岸を砲撃(2023年9月29日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、親政権民兵がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にある東岸のシュハイル村のシャバカ学校を砲撃した。

シャバカ学校は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が指揮所として使用しており、この砲撃と合わせて、親政権民兵、地元の武装集団とシリア民主軍の間で銃撃戦が発生した。

**

ANHA(9月29日付)は、バッカーラ部族に所属するマナースィラ氏族が声明を出し、ダイル・ザウル県の治安と安定の回復をめざすシリア民主軍への支持を表明したと伝えた。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市で、シリア国民軍憲兵隊とハムザ師団メンバーが激しく交戦(2023年9月29日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市で、シリア国民軍の憲兵隊が、麻薬密売への関与が疑われる同軍所属のハムザ師団のメンバーの自宅を強襲し、このメンバーの妻と子供を殺害した。

これを受けて、メンバーの所属するカルアーン部族が憲兵隊を襲撃、激しい戦闘となった。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がラッカ県、アレッポ県を砲撃(2023年9月29日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のビール・アリー村、ビール・ハバシュ村、カズアリー村を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(9月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村を砲撃した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍の戦車複数輌が占領下のゴラン高原から停戦ラインを越えてシリア政府の支配下にあるクナイトラ県ハドル村西に侵入(2023年9月29日)

クナイトラ県ではシリア人権監視団によると、イスラエル軍の戦車複数輌が占領下のゴラン高原から停戦ラインを越えてシリア政府の支配下にあるハドル村西に侵入した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ市で外国勢力に内通していたとされる5人を逮捕(2023年9月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が同機構の支配下にあるイドリブ市のサラースィーン通りにある民家複数棟を強襲、外国勢力に内通していたとされる5人を逮捕した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く一方、ダルアー県でも同様のデモ(2023年9月29日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

デモには、スワイダー県南部、南東部からサイル広場を訪れた数百人が参加した。

**

シリア人権監視団によると、ダルアー県のダルアー市ダルアー・バラド地区、カラク村でも同様のデモが発生した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン軍はシリアからレバノンへの不法入国を試み、国境で入国を阻止されたシリア人の数が1300人あまりに上ったと発表(2023年9月29日)

レバノン軍は声明を出し、この1週間にシリアからレバノンへの不法入国を試み、国境で入国を阻止されたシリア人の数が1300人あまりに上ったと発表した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍は米主導の有志連合とラッカ県でダーイシュのスリーパーセルを追跡するための合同空挺作戦を実施したと発表(2023年9月29日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/QSDMEDIA/)を通じて、9月28日に同軍のテロ撲滅部隊(YAT)と米主導の有志連合がラッカ県でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを追跡するため合同空挺作戦を実施するとともに、タブカ市一帯、ラッカ市一帯、および両市を結ぶ沿線一帯の上空でヘリコプターを重点的に巡回させたと発表した。

ユーフラテス・ポスト(9月29日付)によると、空挺作戦が行われたのは、県西部のヤアラブ農場。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市とタッル・サマン村を結ぶ街道で、シリア民主軍の車輌の通過に合わせて、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが仕掛けた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡、3人が負傷した。

AFP, September 29, 2023、ANHA, September 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2023、Euphrates Post, September 29, 2023、‘Inab Baladi, September 29, 2023、Reuters, September 29, 2023、SANA, September 29, 2023、SOHR, September 29, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を11件、55キロ地帯への侵犯を13件確認したと発表(2023年9月29日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に11件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-16戦闘機3機、タイフーン戦闘機1機、ラファール戦闘機1機、MQ-1C無人航空機3機による領空侵犯を13件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月29日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 29, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アスマー大統領夫人はアサド大統領とともに、タルトゥース県タルトゥース市にある殉教者子息のためのダール・アマーン学校を訪問(2023年9月28日)

アスマー・アフラス大統領夫人はアサド大統領とともに、タルトゥース県タルトゥース市にある殉教者子息のためのダール・アマーン(安全の館)学校を訪れ、生徒たちと交流した。

https://youtu.be/OZtQMjG_CtM

 














SANA(9月28日付)が伝えた。


AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はラタキア県ラタキア市のウマル・ブン・ハッターブ・モスクでの預言者生誕祭の祝典に出席し、午後の集団礼拝に参加(2023年9月28日)

アサド大統領は、宗教関係省がラタキア県ラタキア市のウマル・ブン・ハッターブ・モスクで主催した預言者生誕祭の祝典に出席し、午後の集団礼拝に参加した。

集団礼拝は、アサド大統領のほか、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、イスラーム教法曹界の要人、政府・議会高官、バアス党幹部らが出席、サイイド宗教関係大臣は、説教のなかで以下の通り述べた。

預言者のメッセージは、慈悲のメッセージであり、残虐行為、殺人、テロリズム、破壊、ブービートラップ、妨害行為、あるいは正義の道を逸脱した政治的イスラームが主張していることではない。それは、信仰、価値観、祖国、国民への忠誠のメッセージだ。アッラーの使徒が遣わしてくれた価値観のなかでもっとも重油なのは、正義、平等、対話への呼びかけ、知恵、戒めだ。
シリアは、軍と国民の勇気と犠牲、そして指導者であるアサド大統領の知恵によって持ちこたえた。我々は大統領の無事をアッラーに感謝し、祖国と国民のため彼を支えるようアッラーに願っている。我々は、中国から帰国してからわずか数時間で、このモスクで彼を目にし、最上の忠誠の姿を目にしている…。私はこれからもあなたの国民に忠誠を尽くします。あなたの国民もあなたの忠誠を尽くすでしょう。私は殉教者、そして国の負傷者、そしてあなたが掲げる忠誠、道徳、そしてウルーバに忠誠を尽くします。














SANA(9月28日付)が伝えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アカイダート部族とバキール部族の部族長と名士らが世論向け声明を発表し、ダイル・ザウル県での内乱を打破しようとするシリア民主軍、北・東シリア自治局への支持を表明(2023年9月28日)

ANHA(9月28日付)は、アカイダート部族とバキール部族の部族長と名士らが世論向け声明を発表し、ダイル・ザウル県での内乱を打破しようとしている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、北・東シリア自治局への支持を表明したと伝えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がハサカ県タッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村にある穀物サイロを砲撃(2023年9月28日)

ハサカ県では、ANHA(9月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村にある穀物サイロを砲撃した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍ダイル・ザウル県で発生したダイル・ザイル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関与し、その後シリア政府支配地に逃走したすべての戦闘員を対象とする社会復帰手続きを開始すると発表(2023年9月28日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、8月末から9月初めにかけてダイル・ザウル県で発生したダイル・ザイル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関与し、その後シリア政府支配地に逃走したすべての戦闘員を対象とする社会復帰手続きを開始すると発表、戦闘員らに対して、10日以内に北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)にワッツアップで連絡をとるよう呼びかけた。

アサーイシュが解説したモバイル回線は以下の通り。

0980-988 356
0990-025 361
0987-390 379
0983-298 866

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はまた、武器を携帯しているダイル・ザウル県住民に対して、10日以内に武器を引き渡し、必要な法的手続きをとるよう呼びかけた。

ANHA(9月28日付)が伝えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構がイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ近郊でシリア軍のドローン1機を撃墜(2023年9月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がザーウィヤ山地方のカンスフラ近郊でシリア軍の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

一方、シリア軍は、カンスフラ村一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のトゥーハール村を砲撃した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月28日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を9件、55キロ地帯への侵犯を11件確認したと発表(2023年9月28日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に9件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、タイフーン戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を11件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 28, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターは27日にイドリブ県とハマー県にある「テロリスト」のドローン製造工場、保管施設、地下シェルターを攻撃したと発表(2023年9月28日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍がイドリブ県にある「テロリスト」の無人航空機(ドローン)製造工場、保管施設、地下シェルターを攻撃したと発表した。

クリット副センター長は以下の通り述べた。

ロシア航空宇宙軍は9月27日、武装集団がシリア軍の陣地や民間人を攻撃するために使用するドローンの生産工場、保管施設、そしてテロリストの地下シェルターなど、イドリブ県のハルーバ村と(ハマー県の)アンカーウィー村にあるテロ標的を攻撃した。

RIAノーヴォスチ通信(9月28日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 28, 2023をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国連安保理でシリア情勢への対応を協議するための会合開催:9月19日に再開された越境(クロスボーダー)人道支援で貨物車輌65輌がシリアに物資を輸送(2023年9月27日)

国連安保理でシリア情勢への対応を協議するための会合が開かれた。

会合では、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表が、スワイダー市で続く抗議デモなどシリアの現状について言及、同国経済が「自由落下」していると警鐘を鳴らした。

一方、エデム・ウォソルヌ人道問題調整局運営・権利擁護担当官は、国連安保理決議第2672号の失効に伴う越境(クロスボーダー)人道支援の終了後の状況について説明、9月19日にイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所経由での支援再開以降、貨物車輌65輌が医療物資、食料物資などをシリアに輸送したとしつつ、シリアへの支援が2023年のシリアへの人道対応計画が定めた予算の30%にも達していないと警鐘を鳴らした。

米国のリンダ・トマス=グリーンフィールド国連大使は、シリア政府には人道支援を操作してきた歴史があると主張、米主導の有志連合が違法に占領するヒムス県のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプへの国連の立ち入りを拒否してきたと避難、測定可能な解決策に向けて具体的な進展が見られるまで、シリアへの制裁を継続すると表明した。

ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連大使は、バーブ・ハワー国境通行所が2024年3月13日までは開放されるだろうとしたうえで、シリアの一部地域における情勢不安が米政府とその同盟国の外部介入によるものだと非難した。

また、米国がシリアで原油を略奪し、シリアの石油部門に推定1152億米ドルの損失をもたらしたと指弾した。 バッサーム・サッバーグ外務在外居住者副大臣は、米国による違法且つ不当な部隊駐留と「分離主義民兵」への支援を非難、理事会に対して、石油部門の損失に対する責任を負って、米国に賠償を支払わせる義務があることを保証するよう求めた。

また、米国とEUがシリアに課ししている経済制裁と一方的な強圧措置について、シリア国民に貧困をもたらし、未曾有の経済的・人道的苦痛を与えていると非難した。

その一方、国連主導による対話プロセスに向けたペデルセン氏の調整を引き続き支援しており、その努力によって制憲委員会の会合ができるだけ早く再開されることを期待していると付言した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合に所属するレバント統合特殊作戦統合任務部隊は、ダイル・ザウル県で発生したダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、シリア民主軍を支援すると改めて表明(2023年9月27日)

米主導の有志連合に所属するレバント統合特殊作戦統合任務部隊(Combined Special Operations Joint Task Force-Levant)はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/SOJTF_LEVANT/)を通じて声明を出し、8月末から9月初めにかけてダイル・ザウル県で発生したダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して、「地元の指導者が悪意のある勢力の影響に抵抗することが不可欠だ」で、こうした勢力が「重大な結果」をもたらし、ダーイシュ(イスラーム国)の再興以外に資さないとしたうえで、「協力部隊」(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)を支援すると改めて表明した。

AFP, September 28, 2023、ANHA, September 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2023、‘Inab Baladi, September 28, 2023、Reuters, September 28, 2023、SANA, September 28, 2023、SOHR, September 28, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ガーディアン』:ウクライナはG7各国に対して、イラン、シリア、そしてロシアのドローン生産拠点の攻撃を要請(2023年9月27日)

英日刊紙『ガーディアン』(9月27日付)は、ウクライナ政府が8月にG7各国に対して、イラン、シリア、そしてロシアの無人航空機(ドローン)の生産拠点を攻撃するための長距離ミサイルの配備を要請していた、と伝えた。

ウクライナ政府が8月にG7各国に提出した47ページの文書では、過去3カ月間に、国、スイス、オランダ、ドイツ、カナダ、日本、ポーランドといった西側諸国の技術を搭載したドローンを使用した爆撃が600件以上あったとしたうえで、イランがシリアの施設などを利用して生産を多角化していると指摘、西側同盟諸国に対して、「イラン、シリアにあるドローンの生産工場、およびロシア連邦内の潜在的な生産拠点へのミサイル攻撃」を提案、「同盟国が必要な破壊手段を提供すれば、ウクライナ国防軍によってこれが実行される可能性がある」と付言している。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、The Guardian, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ゴールドリッチ米国務次官補がドゥルーズ派トップのヒクマト・ヒジュリー師と会談し、スワイダー市での抗議デモへの支持を表明(2023年9月27日)

駐シリア米国大使館はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/USEmbassySyria/)で、イーサン・A・ゴールドリッチ米国務次官補がドゥルーズ派のシャイフ・アクルのトップ(精神機構(シャイフ・アクル府)議長)を務めるヒクマト・ヒジュリー師と話し、スワイダー県スワイダー市のサイル広場で続けられている抗議デモへの支持を表明したと発表した。

米大使館が発信したポストの内容は以下の通り。

ゴールドリッチ国務次官補は、スワイダー市での平和的抗議活動を含むシリア人の表現の自由を支持すると改めて表明したとを改めて表明した。我々わ、公正で統合的なシリアと、国連安保理決議第2254号に合致した政治的解決を改めて主唱する。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県、ラッカ県、ハサカ県を砲撃、住民1人が死亡、シリア軍兵士複数が負傷(2023年9月27日)

アレッポ県では、ANHA(9月27日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村一帯、バイルーニーヤ村一帯を砲撃、これによりシリア軍兵士4人(シリア人権監視団によると、2人)が負傷した。

これに対して、シリア軍もトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市一帯を砲撃した。

**

ラッカ県では、ANHA(9月27日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のハドリヤート村を砲撃、これにより住民1人が死亡、2人が負傷した。

**

ハサカ県では、ANHA(9月27日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とハマー県を爆撃(2023年9月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村一帯を爆撃した。

また、シリア軍はアーフィス村一帯を砲撃、これにより住民3人が負傷した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるアンカーウィー村を爆撃した。

イドリブ県とハマー県に対するロシア軍の爆撃は3回に及んだ。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、空軍情報部のパトロール部隊がムサイフラ町と東ガーリヤ町を結ぶ街道で若い男性2人に発砲、1人を殺害、1人を負傷させた後に逮捕した。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県ガンドゥーラ町で、正体不明の武装集団がシリア国民軍スルターン・ムラード師団の戦闘員2人を殺害(2023年9月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市近郊にあるガンドゥーラ町で、正体不明の武装集団がシリア国民軍の戦闘員2人を銃で撃ち殺害した。

殺害された2人は、スルターン・ムラード師団のメンバー。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県タッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村入口に設置されている検問所に配置されているシリア軍部隊が、同地を通過しようとした米軍の車輌4輌からなる車列の通行を阻止(2023年9月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村入口に設置されている検問所に配置されているシリア軍部隊が、同地を通過しようとした米軍の車輌4輌からなる車列の通行を阻止、これを退却させた。

車列はヘリコプター2機の護衛を受けていた。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年9月27日)

スワイダー県では、バラディー・ニュース(9月27日付)などによると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、Baladi News, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのイェルリカヤ内務大臣:「6月初めから9月22日までの期間に4万2875人の不法移民を強制送還、滞在期限が切れた外国人10万5488人を帰国させた」(2023年9月27日)

トルコのアリ・イェルリカヤ内務大臣は、閣議後の記者会見で、今年の6月初めから9月22日までの期間に4万2875人の不法移民を強制送還するとともに、滞在期限が切れた外国人10万5488人を帰国させたと述べた。

また、この間、不法移民9万7363人を逮捕したとしたうえで、彼らが主にアフガニスタン、パキスタン、ウズベキスタンからの渡航者だったと明かした。

アナトリア通信(9月27日付)が伝えた。

AFP, September 27, 2023、Anadolu Ajansı, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はCENTCOMが23日にシリア北部で拘束したダーイシュ幹部の写真を公開(2023年9月27日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、米中央軍(CENTCOM)が23日にシリア北部でのヘリコプター強襲作戦で拘束したダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ハリール・ファドアーニー容疑者の身柄を引き渡されたと発表、ファドアーニー容疑者本人の写真を公開した。

AFP, September 27, 2023、ANHA, September 27, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2023、‘Inab Baladi, September 27, 2023、Reuters, September 27, 2023、SANA, September 27, 2023、SOHR, September 27, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.