ダイル・ザウル県ムハイミーダ村で、ダーイシュのスリーパーセルがアサーイシュの隊員1人を殺害(2023年7月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるムハイミーダ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員1人を殺害した。

AFP, July 20, 2023、ANHA, July 20, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2023、‘Inab Baladi, July 20, 2023、Reuters, July 20, 2023、SANA, July 20, 2023、SOHR, July 20, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍はハサカ県シャッダーディー市近郊のダシーシャ村でダーイシュのスリーパーセルに対する作戦を実施し、メンバー2人殺害、1人拘束(2023年7月20日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍のテロ撲滅部隊(YAT)が、南クルディスタンテロ撲滅部隊(CTG)、米主導の有志連合の支援を受けて、ハサカ県シャッダーディー市近郊のダシーシャ村でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルに対する作戦を実施し、メンバー2人を殺害、1人を拘束、所持していた武器弾薬を押収したと発表した。

 

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一方、SANA(7月21日付)は、米主導の有志連合が20日、シリア民主軍とともに、ダイル・ザウル県のジュダイド・アカイダート村で空挺作戦を実施し、住民多数を連行したと伝えた。

AFP, July 20, 2023、ANHA, July 20, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2023、‘Inab Baladi, July 20, 2023、Reuters, July 20, 2023、SANA, July 21, 2023、SOHR, July 20, 2023などをもとに作成。

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サッバーグ国連シリア代表は越境(クロスボーダー)人道支援に関する決議案へのロシアの拒否権行使を「バランスがとれた賢明な決定」と支持(2023年7月19日)

国連総会は、7月11日に安全保障理事会でシリア北西部への越境(クロスボーダー)人道支援に関する決議案に拒否権を行使したロシアに説明を求める会合を開催した。

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会合において、チャバ・コロシ国連総会議長(ハンガリー)は、ロシアによる拒否権発動で、410万人とされるシリア北西部の住民への食料、水、医療品の供給がほぼ絶たれたとしたうえで、「支援を必要とする人々の命が地政学的な駆け引きに還元されるべきではない」と非難、「現実をしっかりと受け止め、真の解決に向けて」、分断ではなく、協力を優先するよう主唱した。

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越境人道支援を9ヵ月再延長することを定めた決議案を共同提出したブラジル・スイスのうち、ブラジルのセルジオ・フランサ・ダネーゼ大使は、決議案がバランスのとれた意味のあるものだったと述べる一方、スイスのパスカル・クリスティン・ベリスヴィール大使は、常任理事国1ヵ月の拒否権発動によって、「純粋に人道的」な目的を持つ越境人道支援の延長に疑義を呈されてしまったと振り返った。

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この発言に、米国のジェフリー・デローレンティス前国連大使が同調し、「邪魔をしているのはロシアだけだ」と非難したうえで、シリア政府による越境人道支援の許可については、国連による越境人道支援のメカニズムに代わる実行可能な代替手段ではないと主張した。

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英国、コスタリカ、フィージー、日本なども、ロシアによる拒否権の発動に異を唱えた。

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これに対して、ロシアのドミトリー・ポリャンスキー国連第一副代表は、これらの国の非難を一蹴し、越境人道支援が今後はシリア政府の許可を得て行われることについて、「大きな成果」だと述べた。

また、7月11日の安保理会合において、米国とその同盟国が、越境人道支援を12ヵ月延長することをめぐって「最期通告」を行ってきたと振り返ったうえで、ロシア側が提案した「真に人道的な文言」が決議案に盛り込まれなかったと反論した。

そのうえで、拒否権発動については、「そうしなければ、安保理はNATOの会合になってしまう」と主張した。

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イランのエミール・サイード・イールワーニー国連大使は、ロシアの拒否権発動に関して、シリア国内のすべての地域に政治利用されないかたちでの人道支援を行う必要があるとともに、シリアの主権、領土の一体性を支援に際して尊重することが必要だと述べた。

また、シリア政府が国連に対してバーブ・ハワー国境通行所を通じた越境人道支援を6ヵ月間行うことを認めたことについては、歓迎の意を示す一方、越境人道支援をこれまで通り継続することは、シリアを分割し、同国北西部にテロリストが支配する地域を作り出そうとするに西側の意志を含んでおり、これに対する懸念は正当だと主張した。

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シリアのバッサーム・サッバーグ国連代表は、ロシアの拒否権発動について、失効した国連安保理決議第2672号がシリア国民の真のニーズに最善の対処をしたいというシリアの正当な要求を満たしていなかったとしたうえで、「バランスがとれた賢明な決定」と高く評価、これを全面的に支持していると述べた。

サッバーグ国連代表はまた、越境人道支援の実施を最初に定めた2014年の国連安保理決議第2165号について、例外的な状況下での一時的な措置だったが、現在そうした例外的状況は存在しないと指摘する一方、越境人道支援がシリアの主権や領土の一体性を侵害し、テロ組織に支援が行きわたることを阻止し得ないという重大な欠陥を有していることを何年にもわたって警告してきたと主張した。

サッバーグ国連代表はさらに、シリア政府が7月13日に国連および関連機関に対して、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を通じた越境人道支援の実施を6ヵ月に限って認めたこと、それに先立ち2月にトルコ・シリア大地震の被害に対応するために、アレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所とラーイー村北の通行所を経由した支援を認めたことを強調、一部西側諸国がこうした積極的な措置を無視し、シリア人に対する集団処罰的な政策に固執していると非難し、シリアでの人道活動を政治利用する西側諸国の姿勢は非人道的だと指弾した。

SANA(7月19日付、20日付)などが伝えた。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、July 20, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省はトルコと米国によるシリア北部・東部の占領によってハサカ市および周辺農村地帯への水の供給が妨げられていると非難(2023年7月19日)

外務在外居住者省は声明を出し、トルコと米国によるシリア北部・東部の占領によって、ハサカ県ハサカ市および周辺農村地帯への水の供給が妨げられていると非難、国連に対して、国際法や国際規範に反するこうした深刻な侵犯行為を停止させるよう求めた。

SANA(7月19日付)が伝えた。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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イランのラヒーミー法務大臣が代表を務める使節団がシリアを訪れ、サイイド法務大臣、ミクダード外務在外居住者大臣、サッバーグ人民議会議長と会談(2023年7月19日)

イランのエミーン・ホセイン・ラヒーミー法務大臣が代表を務める使節団がシリアを訪れ、アフマド・サイイド法務大臣と会談し、法律・司法分野での協力関係について協議した。

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ラヒーミー法務大臣ら使節団はまた、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談し、両国が直面する共通の課題に対処するための関係強化の方途について意見を交わした。

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ラヒーミー法務大臣ら使節団はさらに、ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長とも会談した。

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SANA(7月19日付)が伝えた。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍のメルガバ戦車1輌と重機複数輌が占領下のゴラン高原からシリア政府支配下のジュバーター・ハシャブ村南西に侵入(2023年7月19日)

クナイトラ県では、イナブ・バラディー(7月19日付)によると、イスラエル軍がメルガバ戦車1輌と重機複数輌を、占領下のゴラン高原からシリア政府の支配下にあるジュバーター・ハシャブ村南西に侵入させた。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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シリア軍部隊がイドリブ県とアレッポ県で砲台1ヵ所を破壊、ドローン3機を撃墜(2023年7月19日)

国防省は声明を出し、シリア軍部隊がイドリブ県の農村地帯で「武装テロ集団」が使用していた122ミリ砲の砲台1ヵ所を破壊、またアレッポ県の農村地帯では、爆発物が装着され、民間人や民間施設を攻撃しようとしていた無人航空機(ドローン)3機を撃墜したと発表した。

https://youtu.be/U2wBp8APvFc


AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など30輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年7月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など30輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構ウマル・ブン・アース旅団がシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2023年7月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を、マアーッラト・ナアサーン村、サーン村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構に所属するウマル・ブン・アース旅団がマアッラト・ムーハス村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるバスラトゥーン村、タカード村を砲撃した。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているフマイミーム航空基地近郊でドローンによる攻撃とロシア軍の迎撃による爆発が発生(2023年7月19日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍の司令部が設置されているフマイミーム航空基地近郊で複数回にわたって爆発が発生した。

同監視団によると、爆発は無人航空機(ドローン)1機による攻撃と、ロシア軍の迎撃によるもので、同地一帯には砲弾やミサイルの残骸や破片が落下した。

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イナブ・バラディー(7月19日付)は、複数の活動家や記者がSNSを通じて発信した情報に基づいて、ドローン1機がフマイミーム村を爆撃し、2人が負傷、ジャブラ市の国立病院に搬送されたと伝えた。

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またフェイスブック・アカウントのシリア24(https://www.facebook.com/profile.php?id=100084703038719)は、アーティフ・カウズィー中佐と妻が負傷し、ジャブラ市の国立病院で治療を受けていると発表、カウズィー中佐の写真を掲載した。

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シャームFM(7月19日付)は、ジャブラ市で、シリア軍の演習での爆発音が複数回にわたって聞こえたと伝えた。

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日刊紙『サウラ』の記者マーズィン・ドゥワイリー氏はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=100089407003687)でドローン1機とミサイル1発がフマイミーム村に墜落・着弾し、救急車が負傷者を搬送したと綴った。


AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、Sham FM, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2023年7月19日)

ハサカ県では、ANHA(7月19日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のカブール・ガラージナ村を砲撃した。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県バーブ市で、活動家らがシリア北部でのがん専門の病院の設置、がん患者のトルコでの治療を求める抗議デモ(2023年7月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のバーブ市で、活動家らが、シリア北部でのがん専門の病院の設置、がん患者のトルコでの治療を求める抗議デモを行った。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍が首都ダマスカス一帯を爆撃、シリア国防省によると兵士2人が負傷(2023年7月19日)

国防省は声明を出し、イスラエル軍機が19日午前0時25分に、占領下のゴラン高原上空から首都ダマスカス一帯の複数ヵ所を狙って多数のミサイルを発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、そのほとんどを撃破したが、兵士2人が負傷、若干の物的被害が出たと発表した。

 


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シリア人権監視団によると、爆撃は、シリア軍第4師団所属部隊が展開し、レバノンのヒズブッラーの貯蔵施設が点在し、イラン製の無人航空機(ドローン)の組み立てが行われているとされるダマスカス郊外県のディーマース航空基地、サブーラ町近郊に対して行われ、複数箇所で爆発や火災が発生し、シリア軍兵士1人が死亡、4人が負傷した( シリア人権監視団によると、その後死者は4人となった)。

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ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、19日午前0時26分から27分にかけて、イスラエル空軍所属のF-16戦闘機2機がダマスカス郊外県の貯蔵施設を爆撃し、シリア軍兵士2人が負傷し、物的被害が発生したと発表した。

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イスラエルのアルマー研究教育センターはツイッターのアカウント(https://twitter.com/Israel_Alma_org/)を通じて、イスラエル軍が「イランの回廊の一部」を通じて輸送された武器や装備、迎撃を行った対空ミサイル砲台を狙う一方、シリア軍防空部隊が発射した地対空ミサイル1つがクドスィーヤー市・サブーラ町間に着弾したとの見方を示した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(7月19日付)は複数の地元筋の話として、サッブーラ町近郊の複数ヵ所が狙われ、ヒクマト・アスアド・ウライシャという名のシリア軍兵士が死亡したと伝えた。

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外務在外居住者省は声明を出し、イスラエル軍の爆撃を「国際の平和と安全を真に脅かす脅威」と非難、国連に対してこうした犯罪政策を停止させるためイスラエルに圧力をかけるよう訴えた。

SANA(7月19日付)が伝えた。

AFP, July 19, 2023、ANHA, July 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2023、‘Inab Baladi, July 19, 2023、Reuters, July 19, 2023、RIA Novosti, July 19, 2023、SANA, July 19, 2023、SOHR, July 19, 2023、July 22, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシリア領空で米軍偵察機に急接近し、乗組員4人の命を危険に晒す(2023年7月18日)

AP(7月18日付)は、米当局者らの話として、ロシア軍戦闘機がシリア領空で米軍偵察機に急接近し、米軍機が乱気流のなかでの航行を余儀なくされ、乗組員4人が命の危険にさらされていたと伝えた。

同当局者らによると、事件は16日の正午前に発生、ロシア軍のSu-35戦闘機1機が米軍のMC-12偵察機に対し、安全な航行を妨げ、事故や人命の損失につながる可能性のある危険行為を行ったという。

AFP, July 18, 2023、ANHA, July 18, 2023、AP, July 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2023、‘Inab Baladi, July 18, 2023、Reuters, July 18, 2023、SANA, July 18, 2023、SOHR, July 18, 2023などをもとに作成。

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ロシア外務省はシリア政府が国連および関連機関に対してイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を通じた越境(クロスボーダー)人道支援を6ヵ月に限り認めたことに関して、歓迎の意を表明(2023年7月18日)

ロシア外務省は声明を出し、7月13日にシリア政府が国連および関連機関に対して、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を通じた越境(クロスボーダー)人道支援を6ヵ月に限り認めたことに関して、歓迎の意を表明した。

声明は、シリア政府の決定に関して、越境人道支援が、①シリア政府との完全な連携のもとに実施されること、②イドリブ県を支配する、国連安保理によってテロ組織に指定されている組織と連絡をとらないこと、③赤十字国際委員会(ICRC)とシリア・アラブ赤新月社が物資の輸送を監督すること、④早期復旧プロジェクトを推進すること、を条件として行われるものであることを強調している。

SANA(7月18日付)が伝えた。

AFP, July 18, 2023、ANHA, July 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2023、‘Inab Baladi, July 18, 2023、Reuters, July 18, 2023、SANA, July 18, 2023、SOHR, July 18, 2023などをもとに作成。

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外務在外居住者省はフランス外務省使節団によるシリア北東部への違法な入国をもっとも厳しい表現で非難(2023年7月18日)

外務在外居住者省公式筋は声明を出し、フランス外務省の使節団によるシリア(北東部)への違法な入国をもっとも厳しい表現で非難し、同使節団が分離主義組織と会談したことがシリアの主権と領土の一体性への侵害だとしたうえで、「テロのと戦い」はシリア国家と協力することで、分離主義組織との協力することは、シリアへの敵対行為、主権侵害、領土統一への抵触にあたると主張した。

SANA(7月18日付)が伝えた。

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7月3日、ステファン・ロマテ外務省危機支援センター所長を代表とするフランス使節団がハサカ県のカーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外委員会を訪れ、同委員会や人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の幹部と会談していた。

会談により、ロジュ・キャンプに収容していたダーイシュ(イスラーム国)のフランス人メンバーの家族35人(女性10人、子供25人)の身柄をフランスの使節団に引き渡すことが合意された。

AFP, July 18, 2023、ANHA, July 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2023、‘Inab Baladi, July 18, 2023、Reuters, July 18, 2023、SANA, July 18, 2023、SOHR, July 18, 2023などをもとに作成。

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サッバーグ人民議会議長はアラブ諸国や国連を含む60の国や機関の長に書簡を送り、トルコによるハサカ県のアルーク村の揚水施設の稼働停止に対する非難の意を伝える(2023年7月18日)

ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長は、アラブ諸国や国連を含む60の国や機関の長に書簡を送り、トルコやその支援を受ける「傭兵」(シリア国民軍諸派)によるハサカ県のアルーク村の揚水施設の稼働停止に対する人民議会の非難の意を伝えるとともに、トルコの違法かつ非道徳的な行為を止めさせるための圧力をかけるよう呼びかけた。

SANA(7月18日付)が伝えた。

AFP, July 18, 2023、ANHA, July 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2023、‘Inab Baladi, July 18, 2023、Reuters, July 18, 2023、SANA, July 18, 2023、SOHR, July 18, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国立地震センターは過去24時間にマグニチュード1.3~3.0の地震が5回発生したと発表(2023年7月18日)

国立地震センターは声明を出し、過去24時間にアレキサンドレッタ地方(トルコのハタイ県)、ラタキア県北西部を震源とするマグニチュード1.3~3.0の地震が5回発生したと発表した。

SANA(7月18日付)が伝えた。

AFP, July 18, 2023、ANHA, July 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2023、‘Inab Baladi, July 18, 2023、Reuters, July 18, 2023、SANA, July 18, 2023、SOHR, July 18, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県南部でシャーム解放機構がシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2023年7月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がザーウィヤ山地方とシリア政府の支配下にある県南部の境界地帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で麻薬密売に関与していると見られるシリア軍兵士1人が正体不明の武装集団の襲撃を受け死亡した。

AFP, July 18, 2023、ANHA, July 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2023、‘Inab Baladi, July 18, 2023、Reuters, July 18, 2023、SANA, July 18, 2023、SOHR, July 18, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2023年7月18日)

ハサカ県では、ANHA(7月18日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のカブール・ガラージナ村一帯を砲撃した。

AFP, July 18, 2023、ANHA, July 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2023、‘Inab Baladi, July 18, 2023、Reuters, July 18, 2023、SANA, July 18, 2023、SOHR, July 18, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に14回にわたって違反したと発表(2023年7月18日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に14回にわたって違反したことを確認したと発表した。

グリノフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)では、F-16戦闘機2機とターフーン戦闘機1機による領空侵犯を6件確認したと付言した。

RIAノーヴォスチ通信(7月18日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 18, 2023をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「シリア北部からの撤退は同地でテロと戦っているがゆえに受け入れられない」(2023年7月17日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はサウジアラビア訪問に先立ってイスタンブールのアタテュルク国際空港で記者会見を行い、シリア北部からの撤退は、同地でテロと戦っているがゆえに受け入れられないと述べた。

エルドアン大統領は以下の通り述べた。

我々はシリアとの扉を閉ざす立場にはない。
我々はアサド大統領と会談に反対はしていない。それは可能だ。すべては彼らの我々へのアプローチ方法にかかっている。
残念だが、今のところ、アサド大統領とトルコがシリア北部から撤退して欲しいと考えている。しかしそうしたことはあり得ない。我々はそこでテロと戦っているからだ。
同地からの脅威に常に晒されているのはトルコだ。アサド大統領は他の国に対しても同じ表現を用いることができるのか? できない。だから我々は公正なアプローチを待っているのだ。

アナトリア通信(7月17日付)が伝えた。


AFP, July 17, 2023、 Anadolu Ajansı, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領は7月31日の時点で予備役勤務が6年半以上に達している将兵の予備役を終了する管理命令を発出(2023年7月17日)

軍武装部隊総司令官を務めるアサド大統領(大将)は、2023年7月31日の時点で予備役勤務が6年半以上に達している将兵の予備役を終了する管理命令を発出した。

同命令は2023年9月1日付で発効される。

SANA(7月17日付)が伝えた。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃し、兵士2人負傷(2023年7月17日)

ラッカ県では、ANHA(7月17日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のフワイジャ村・タイバ村間に設置されているシリア軍の陣地を砲撃し、兵士2人が負傷した。

一方、トルコ軍は、占領下の「オリーブの枝」地域内に位置するタッル・アブヤド市南のクールマーザ村とバッルー・ガソリンスタンド一帯に設置されている陣地9ヵ所を撤収した。

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ハサカ県では、ANHA(7月17日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市出身の若い男性が、国境地帯でトルコ軍の狙撃を受けて死亡した。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県のハラーフィー街道でダイル・ザウル軍事評議会の司令官が乗った車がダーイシュのスリーパーセルと見られる武装集団の襲撃を受け、護衛1人死亡(2023年7月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハラーフィー街道で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会の司令官が乗った車がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装集団の襲撃を受け、護衛1人が死亡した。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部で活動家らが小児がん患者をトルコで支援するための「がん患者を救え」キャンペーンを開始(2023年7月17日)

バラディー・ニュース(7月17日付)は、シャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部で、活動家らが小児がん患者をトルコで支援するための「がん患者を救え」キャンペーンを開始したと伝えた。

同サイトによると、シリア北西部にはがん患者3200人がトルコでの治療を必要としており、そのほとんどが小児がん患者だだという。

だが、バーブ・ハワー国境通行所のマーズィン・アッルーシュ広報局長によると、トルコ当局は2月6日のトルコ・シリア大地震発生以降、がん患者の受け入れを拒否している。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、Baladi-News, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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ダルアー県のマハッジャ町とジャースィム市で男性2人が銃で撃たれて死亡(2023年7月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町で正体不明の武装集団が男性1人を銃で撃ち殺害した。

また、ジャースィム市では、レバノンのヒズブッラーに協力する男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, July 17, 2023、ANHA, July 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2023、‘Inab Baladi, July 17, 2023、Reuters, July 17, 2023、SANA, July 17, 2023、SOHR, July 17, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に10回にわたって違反したと発表(2023年7月17日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、米主導の有志連合が過去24時間に、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に10回にわたって違反したことを確認したと発表した。

グリノフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)では、F-16戦闘機2機による領空侵犯を4件確認したと付言した。

RIAノーヴォスチ通信(7月17日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 17, 2023をもとに作成。

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イラクのスーダーニー首相はシリアを初の公式訪問:アサド大統領は共同記者会見でトルコがテロを支援していると非難(2023年7月16日)

イラクのムハンマド・シヤーウ・スーダーニー首相がシリアを公式訪問した。

イラクの首相がシリアを訪れるのは、2011年にシリアに「アラブの春」が波及して以降初めて。

https://youtu.be/ueQxxfL51_M

https://youtu.be/-M2_B0pIJ8w





ダマスカス国際空港に専用機で降り立ったスーダーニー首相は、首都ダマスカスの人民宮殿でアサド大統領らの出迎えを受けた。

首相には、フハード・フサイン副首相兼外務大臣、アスィール・サルマーン通商大臣、カイス・ラヒーマ合同作戦司令部副司令官(大将)が同行した。

アサド大統領はスーダーニー首相らと会談し、貿易、運輸、工業といった分野での二国間関係や連携の強化、「テロとの戦い」に向けた共同の取り組みなどについて意見を交わした。

会談で、アサド大統領は、イラクとシリアがさまざまな状況下で互いに示してきた姿勢は両国を結び付ける歴史的な姉妹関係を真に現してきたとしたうえで、この関係を国家、国民の両レベルで発展させ続けたいと述べた。

また、スーダーニー首相らの今回の訪問が、制度重視の関係構築や両国協力関係飛躍の好機だとの味方を示した。

会談には、シリア側からはフサイン・アルヌース首相、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、ムハンマド・サーミル・ハリール経済対外貿易大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、アブドゥルカリーム・イブラーヒーム参謀総長、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ルーナー・シブル大統領府特別顧問(政治報道局長)、サッターム・ダンダフ在イラク・シリア大使が同席した。

会談後、アサド大統領とスーダーニー首相は共同記者会見を開いた。

アサド大統領は会見で以下の通り述べた。

スーダーニー首相と公式使節団、メディア使節団を歓迎する…。今回の重要な訪問は、両国民の深い関係のありよう、世界史において最古の、そしてもっとも深い歴史を有する両国の歴史の深さゆえに重要なのだ。

この地域…シャームのくにぐにと二大河のくにぐには古代史、そして現代史における偉業を作り出してきたもっとも重要な場だった。両国共通の歴史がシリア、イラク両国の国民に多くの共通性を与え、それは共通の主義主張、関心、情熱に反映されてきた。我々はこれらをさまざまな段階において確かに感じ取り、シリア国民が20年前に戦争に苛まれたイラク国民に寄り添った時に感じ取り、イラク国民が15年余り前にシリアへの攻撃が始まった当初からシリア国民に寄り添った時に感じ取った。この戦争において、イラクは、政府と国民共に、バーチャルではなく、真にシリアの声となっていた。アラブ世界、中東地域、国際社会といったさまざまな場でシリアの声となり、シリアに対して行われるあらゆる攻撃、そしてそれを正当化するすべての口実を拒否してくれた。イラク国民は数ヵ月前に発生した(トルコ・シリア)大地震に際して、真のきょうだいとして、組織、個人の双方が被災したシリアのきょうだいを組織的、かつ自発的に救援してくれた。

この戦争において、イラクは人が捧げることができるもっとも高価なもの、血を捧げてくれた。この血はシリアとイラクの共通の血であり、イラクの西を、シリアの東を守ってくれた。両アラブ国民、軍を守ってくれた。二つの国は一つに団結し、血は団結し、我々にとって共通の未来が一つになった。この場を借りて、シリア・アラブ軍およびシリアの予備部隊のきょうだいと協力して勝利を収めたイラク・アラブ軍、人民動員隊に敬意を表したい。

これらすべてゆえに、今回の訪問は意義深く、ここに、一連の目標、すなわち二国間関係の強化に至る実質的なステップをとることへの両国首脳としての我々の責任がある。とくに、我々は今日、世界レベルでの大きな課題を前に会談した。第1に、世界船体が、安全保障面、政治面、そしてもちろん経済面で苦難に直面し、それが我々の国にも影響を及ぼしている。とりわけ、我々はテロという課題、そして「テロとの戦い」における協力という課題に直面している。我々が依然として活発に生きながらえていると見ているこのテロは、世界、とりわけ西側からの支援ゆえに死に絶えていない。ここでいう「西側」と意味を我々はみな承知している。なぜなら、テロは、独立、自決、国益を追求する国々に打撃を与えるための西側のツールだからだ。さらに、一部近隣諸国が、拡張主義的理由であれ、イデオロギー的理由であれ、このテロへの支援に直接関与していることも我々は承知している。こうした大いなる課題に加えて、シリアとイラクに割り当てられているユーフラテス川の水の略奪も行われており、それは、深刻な不作、疫病や伝染病の蔓延ゆえに渇きと飢えをもたらしている。こうした課題のほかにも、アラブ人に対する侵略、パレスチナ、エルサレム、そして聖地への侵略、そのほか我々がアラブ諸国として直面している課題がある。また、麻薬の問題もあり、それは今日、各国が直面するもっとも危険な「害虫」であり、テロと何ら変わらない。それは、テロとまったく同じ方法で社会を破壊し得る。

私と(スーダーニー)首相は多くの問題を議論した。もちろん、最近のアラブ情勢についても話し合った。我々は、それを完全とは言えないまでも、相対的に前向きなものと評価することができる。この状況が拡大協議の中心をなし、これをどう利するについて重点的に議論を行った。悪化する国際情勢へのアラブ諸国への悪影響を抑えるために好転する新たな状況をどのように利用し、アラブ諸国の協力をどう強化するかだ。

我々はみな、最近の事態の好転が国際社会を混乱に陥れている者たちを満足させていないことを承知している。彼らは歴史の歯車を元に戻そうと早速動き出した。それゆえに、我々の国は二国間、多国間、さらにはアラブ連盟を通じて協力を増進させ、すでに実現した成果を維持し、今後発展させていくことを求められている。我々はもちろん幾つもの論点を議論したが、議論はまだ終わっておらず、記者会見の後も議論を継続する。だが、我々は記者会見の予定を遅らせたくなった。二国間の経済関係も、会見後、継続する議論の軸をなしている。両国の利益を反映し、シリアに対する不当な包囲の悪影響を軽減しつつ、両国関係強化を実現するための実質的な措置についての議論だ。議論された論点、提起されたアイデアは、両国の関係機関がフォローアップし、実効可能な措置へと熟成、発展、変容することになる。多くの論点、提案、アイデアがある。それらは有望だと考えることができる。だが、今日はその詳細を議論することはなく、実施の準備ができるまで待たねばならない。

改めて首相に熱烈な歓迎の意を表したい。今回の訪問が質的飛躍だけにとどまらず、両国の友愛関係において、現実的、実効的、現実的なものと確信している。独立後何十年にもわたって、両国では許されなかった、あるいは状況が許さなかった関係が軌道に乗り始めた。我々がこの世界で目の当たりにしている暗い状況のなかで、両国関係を真剣かつ効果的に構築する好機だ…。シリアの我々にとって、イラクのアイデンティティは正真正銘のアラブのアイデンティティだ。

SANA(7月16日付)が伝えた。











https://youtu.be/P63WaWnV6rs

AFP, July 16, 2023、ANHA, July 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2023、‘Inab Baladi, July 16, 2023、Reuters, July 16, 2023、SANA, July 16, 2023、SOHR, July 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】アレッポ県は地震によって家屋などの不動産が全壊したアレッポ市の被災者の氏名を記載した第4回目のリストを作成・発表(2023年7月16日)

アレッポ県は地震によって家屋などの不動産が全壊したアレッポ市の被災者の氏名を記載した第4回目のリストを作成・発表した。

名簿に記載されているのは915人で、いずれもアレッポ市サラーフッディーン地区、アアザミーヤ地区、アクラミーヤ地区の住民。

SANA(7月16日付)が伝えた。

AFP, July 16, 2023、ANHA, July 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, July 16, 2023、‘Inab Baladi, July 16, 2023、Reuters, July 16, 2023、SANA, July 16, 2023、SOHR, July 16, 2023などをもとに作成。

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