米中央軍(CENTCOM)のブラッド・クーパー司令官(海軍大将):「シリア民主軍をシャルア移行期政権の軍(シリア・アラブ軍)に統合することが、より予測可能で安定した治安環境の構築に不可欠である」(2025年12月10日)

アナトリア通信によると、米中央軍(CENTCOM)のブラッド・クーパー司令官(海軍大将)は、ワシントンDCの中東研究所が主催したシリア関連の会議にオンラインで参加し、そのなかで、シリア民主軍をアフマド・シャルア移行期政権の軍(シリア・アラブ軍)に統合することが、より予測可能で安定した治安環境の構築に不可欠であると考えていると述べた。

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イスラエルのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるムワファク・タリーフ師は米国に対してシリアのドゥルーズ派に対する安全保障を保証するよう求める(2025年12月10日)

イスラエルのドゥルーズ派の最高宗教指導者であるムワファク・タリーフ師は、国連のジュネーブ本部への公式訪問の最中(9日)にロイター通信の取材に応じ、米国に対してシリアのドゥルーズ派に対する安全保障を保証するよう求めたことを明らかにした。

タリーフ師は、「我々は、米国、ドナルド・トランプ大統領に、シリアにおけるすべての少数派の権利を保証してもらいたい、さらなる虐殺を防ぐために」などと語った。

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麻薬対策局がレバノンからシリアに大量の麻薬を密輸しようとしていた2人組を逮捕、カプタゴン40万錠を押収(2025年12月10日)

内務省(フェイスブック)によると、ダルアー県サナマイン郡の内務治安部隊が、精密かつ組織的な治安作戦を実施し、住民に恐喝などを行っていた4人組を逮捕、各種の武器・弾薬を押収した。

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アレッポ県で派、内務省(フェイスブック)によると、県の刑事捜査局がアレッポ市で発生した老女殺害事件の容疑者2人を逮捕した。

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内務省(フェイスブック)によると、麻薬対策局がレバノンからシリアに大量の麻薬を密輸しようとしていた2人組を逮捕、カプタゴン40万錠を押収した。

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SNSの呼びかけに応じてスワイダー市のサラヤー広場で住民らが自決権を求めるデモ(2025年12月10日)

スワイダー県では、スワイダー24シリア人権監視団によると、SNSの呼びかけに応じてスワイダー市のサラヤー広場で住民らが自決権を求めるデモを行った。

一方、スワイダー24によると、スワイダー市のイムラーン交差点付近で激しい銃撃事件が発生し、1人が死亡、3人が負傷した。

銃撃事件は、「治安機関」(国民防衛部隊)の車輛に似たサイレン搭載の車輛が、第164部隊に向けて発砲したことがきっかけ。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が3日目に突入(2025年12月10日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて、議長を務めるガザール・ガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が3日目に突入したと発表した。

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シリア人権監視団によると、このゼネストにより、ラタキア県ラタキア市のダマスラフー地区では、すべての商店が閉店、公務員は欠勤、学生・教員も登校を停止しているという。

一方、ヒムス県ヒムス市のフィダー・ハティーブ学校は、生徒に対して、ストライキ期間中も授業を実施するとしたうえで、欠席すると期中試験に必要な授業を受けることができなくなると警告、欠席者は保護者を連れて学校に来るよう通知した。

また、シリア人権監視団によると、ヒムス県タッルカラフ市一帯の複数の村で、商店主らがゼネストに参加しているとして武装グループの脅迫を受けた。

武装グループは、店を開けないと、焼き討ちするなどと脅迫しているという。

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イスラエル軍はダルアー県とクナイトラ県で2人を拘束、クナイトラ県アブー・ガイサール丘に展開し、「作戦拠点」として駐留を開始(2025年12月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊が、アービディーン村とマアリーヤ村の間に位置するアーリダ村で民家を急襲、「コウモリ」の通称で知られる男性を拘束、連行した。

イナブ・バラディーによると、拘束されたのは、ムハンマド・クワイディルなる人物。

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クナイトラ県では、SANAシリア人権監視団によると、3台の車輛からなるイスラエル軍部隊が、県南部のサイダー・ハーヌート村に侵入、またマシーダ村でアイン・カーディー村出身の住民1人を拘束した。

また、シリア人権監視団によると、軍用車輛3台からなるイスラエル軍部隊がサイダー・ハーヌート村西のアブー・ガイサール丘に展開し、「作戦拠点」として駐留を始めた。

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在シリア日本大使館の辻昭弘臨時代理大使とUNHCRシリア事務所のバルガスリョサ所長が、日本からシリアへのパートナーシップ支援として提供される助成金に関する覚書に署名(2025年12月10日)


在シリア日本大使館(フェイスブック)は、以下の通り発表した。

日本のシリア向け無償資金協力について、国連難民高等弁務官事務所)(UNHCR)との協力のもと、署名および交換公文の手続きが行われた。これは、国内避難民(IDPs)や帰還民の生活を支援し、社会サービスへのアクセスを改善するための最新の支援となる。シリアの復興への道のりを支援しつつ。

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SANAによると、在シリア日本大使館の辻昭弘臨時代理大使と、UNHCRシリア事務所のゴンサロ・バルガスリョサ所長が、日本からシリアへのパートナーシップ支援として提供される助成金に関する覚書に署名した。

助成金は、「持続的帰還と再統合のための人道的保護」プロジェクトの一環として拠出され、その額は約537万米ドルに上る。

調印式はダマスカスのフォーシーズンズ・ホテルで行われた。

辻臨時代理大使はSANAに対して、日本とシリアには長い友好と協力の歴史があり、日本は常にシリア国民の重要な支援者であり続けてきたとしたうえで、今回の拠出はアサド政権崩壊から1年の記念日に合わせて行われたことを明らかにした。

また、今回の支援が、シリア国民に寄り添うという日本の国民および政府の姿勢の表れであり、今後も人道ニーズへの対応とさらなる貢献を続けていくと強調した。

バルガス=リョサ所長は、今回の支援に関して、アサド政権崩壊から1年という節目に合わせて行われただけでなく、世界人権デー(12月10日)とも重なっていると指摘した。

外務在外居住者省のムハンマド・ザカリヤー・ラバービーディー・アフロ・アジア・オセアニア局長は、助成金について次のように述べた。

解放記念1周年という歴史的節目に合わせた政治的・人道的に重要な支援である。
これは、新生シリアにおける日本シリア両政府および国連機関の共通意志を体現している。
シリアと日本の友好関係は1953年にさかのぼり、1962年の在ダマスカス日本大使館開設後、日本はシリア国民の主要支援国である。
今回のプロジェクトは単独の支援ではなく、両国の協力関係全体の中核をなすものであり、新しい共同作業の地平を開くものだ。
政府は政治的成果を再建・復興の具体的プロジェクトへ転化することに取り組んでいる。
IDPs・難民の安全で尊厳ある帰還を可能にする環境整備を進めている。
そのためには国際社会との協力、特に日本およびUNHCRとの協働が不可欠である。

UNHCRシリア事務所のセリーン・シュミット報道官によると、本プロジェクトの受益者は1,642,500人を見込んでおり、内訳は、ダマスカス県の出入国管理総局の再整備により約20万人が受益者となり、ダルアー県、スワイダー県、ダマスカス郊外県、ダイル・ザウル県の16の民政局・不動産登記局の再整備で約144万2500人が受益者となる。


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各地で解放記念日を祝う祝典やイベントが続く(2025年12月10日)

SANAによると、各地で解放記念日を祝う祝典やイベントが続いた。

祝典・イベントが行われたのは以下の通り:

シリア革命軍事展

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イドリブ大学

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イドリブ県ジスル・シュグール市

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シリア獣医師会

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ダマスカス大学工学部

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ダルアー県ガサム村

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イドリブ県イドリブ市

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外務在外居住者省はOHCHRの後援のもと、世界人権デーを記念する行事を開催(2025年12月10日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、首都ダマスカスで、同省と国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の後援のもと、世界人権デーを記念する行事が開催された。

行事には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣をはじめとする閣僚、各国外交団代表、国際機関、国内機関の代表が出席した。

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、解放記念日1周年を祝して、同省は、シリアに駐在する各国大使および外交使節団長を招き、公式レセプションを開催した。

式典にはシャイバーニー外務在外居住者大臣が出席した。

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シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿でカタール、UAE、レバノン大使の信任状を受理(2025年12月10日)

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は首都ダマスカスの人民宮殿で、ハリーファ・アブドゥッラー・アール・マフムード駐シリア・カタール大使からの信任状を受理した。

式典には、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が同席した。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領はハマド・ラーシド・ビン・アルワーン・ハバシー駐シリアUAE大使の信任状を受理した。

式典には、シャイバーニー外務在外居住者大臣が同席した。

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大統領府(フェイスブック)によると、シャルア暫定大統領は、アンリー・カストゥーン駐シリア・レバノン大使の信任状を受理した。

式典には、シャイバーニー外務在外居住者大臣が同席した。

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在シリア日本大使館はハマー県サラミーヤ市にあるサアーン・キブリー学校の再整備をアーガー・カーン財団との協力により実施したと発表(2025年12月9日)

在シリア日本大使館は、フェイスブックを通じて、ハマー県サラミーヤ市にあるサアーン・キブリー学校の再整備を、日本国民の支援とアーガー・カーン財団との協力により実施したと発表した。

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世界保健機関(WHO)シリア事務所はヒムス大病院が日本国民からの支援として3,500回分の透析治療を行ったと発表(2025年12月9日)

世界保健機関(WHO)シリア事務所は、フェイスブックを通じて、ヒムス県のヒムス大病院が、日本国民からの支援として、3,500回分の透析治療を行ったと発表した。

同事務所は、この支援により、今後2ヵ月間で220名の患者が透析治療を継続できることになるとしたうえで、在シリア日本大使館に謝意を示した。

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『マアレヴ』:解放記念日の祝賀イベントでシャルア移行期政権の軍部隊がイスラエルへの敵意を露わにし、ユダヤ人を虐殺する意図を明確に叫んでいることに警戒(2025年12月9日)

『マアレヴ』、イスラエルの軍事ジャーナリストのドロン・カドシュ氏のXのアカウントなどによると、12月8日にアフマド・シャルア移行期政権の支配地域各所で開催された解放記念日の祝賀イベントを撮影した映像において、同政権の軍部隊がイスラエルへの敵意を露わにし、ユダヤ人を虐殺する意図を明確に叫んでいる様子が確認された。

映像には、首都ダマスカスなどを行進した軍の兵士らは、「ハイバル、ハイバル、ユダヤ人よ、ムハンマドの軍が戻ってくる」、「ガザ、ガザ、それがスローガンだ。勝利と揺るぎなき立場」、「私はおまえのもとへ行くぞ、我が敵よ」、「おまえの血から弾薬を作り、おまえの血で川を満たす」、「「ガザ、ガザ、ガザは象徴、占領と破壊、昼も夜も」など、イスラエルを敵視するスローガンを連呼する様子が映し出されている。

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アレッポ市で新たなユダヤ教の礼拝所(シナゴーグ)と学校が開設、イスラエルのラビが式典に出席(2025年12月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ジュマイリーヤ地区で、新たなユダヤ教の礼拝所(シナゴーグ)と学校が開設された。

開設式典には、県の内務治安部隊の厳重な警備が敷かれるなかで行われ、イスラエルから非公開で到着した2人のラビが参加した。

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シリア民主軍が米主導の有志連合と連携してダイル・ザウル県で特殊作戦を実行し、ダーイシュ(イスラーム国)の軍事司令官ら3人を拘束(2025年12月9日)


シリア民主軍は、公式サイトを通じて声明を出し、ダイル・ザウル県スーサ町近郊のマラーシダ村で、同軍部隊がダーイシュ(イスラーム国)のセルの攻撃を受け、これに応戦、1人を殺害、1人を負傷させた。

また、シリア人権監視団によると、シリア民主軍の特殊部隊が米主導の有志連合と連携して、県内で特殊作戦を実行し、フール・キャンプで子供たちに対する訓練を指導していたダーイシュの軍事司令官(アミール)1人と、この司令官が率いるセルのメンバー2人を拘束した。

シリア民主軍(公式サイト)が10日に発表したところによると、シリア民主軍が拘束したのは、「アブー・ズバイル」「サマーク」と呼ばれる軍事アミールを含む3人。


このほか、シリア人権監視団によると、ズィーバーン町に至る街道で、ダーイシュのセルが石油タンカーに向けて実弾を発射し、タンカーは全焼した。

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ラタキア市で解放記念日の祝賀を装った武装グループがアラウィー派の若者を射殺(2025年12月9日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市のユダヤ地区で、イスラーム過激派を象徴する旗とシリア国旗を掲げた武装グループが乗っていた車からアラウィー派の若者(ムラード・マフルーズ氏)を銃撃、若者は病院に運ばれたものの、数時間後に死亡した。

車輛は、解放記念日の祝賀を装い、カフェでの仕事を終えて徒歩で帰宅していた若者を呼び止め、「お前はアラウィーか?」と質問し、彼が「はい」と答えた瞬間、胸部へ向けて至近距離から発砲したという。

これに関して、シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、
フェイスブックを通じて以下の通り発表した。

このテロ体制は犯罪を隠すことすらできない。
彼らは「痛ましい事故」という嘘の後ろに隠れるため、
遺体を引き渡す条件として沈黙を求めた。
しかし、アッラーはその裁きを、
真実を語るその口に授けられた。
もはや裁判は必要ない。
「私はアラウィーだ」と言うだけで殺され、
自らの血と最後の鼓動で
殉教の証を書き記すことになる。
――殉教者 ムラード・ムハンマド・マフルーズ、
あなたの魂に、そしてすべての殉教者の魂に、安らぎあれ。

一方、内務省(フェイスブック)によると、県のないんム治安部隊は、アブドルアズィーズ・アフマド准将を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団内務省(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア移行期政権の麻薬取締部隊がアレッポ市内のシャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で治安作戦を行い、麻薬の売買・流通に関与した容疑で3人を逮捕、43,000錠のカプタゴンを押収した。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会議長のガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が2日目に突入(2025年12月9日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて、議長を務めるガザール・ガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が2日目に突入したと発表した。

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シリア人権監視団によると、ゼネストは、ラタキア県のラタキア市およびその周辺、ジャブラ市およびその周辺、タルトゥース県のタルトゥース市、バーニヤース市、サーフィータ市、ドライキーシュ市、シャイフ・バドル市、ハマー県のミスヤーフ市一帯、ヒムス市一部地域および郊外で実施された。

これに対して、アフマド・シャルア移行期政権の当局は、教育機関や行政機関のストライキに対抗するため、職員らに全面出勤を義務付け、違反者には解雇を含む懲罰措置を科すとする通達、休暇許可の停止、欠勤の黙認禁止といった措置を講じている。

シリア人権監視団によると、タルトゥース市では、アラウィー派住民を脅迫する宗派扇動的な落書き が複数の商店に書かれているのが確認されたほか、移行期政権支持者がアラウィー派が居住数地域で、空に向けて発砲するなどの事例も報告されている。

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中国シリア経済委員会は浙江省嘉興市近郊の桐郷市で解放記念日の公式祝賀行事を開催(2025年12月9日)

SANAによると、中国シリア経済委員会(ファーディー・ムハイミード会長)は、浙江省嘉興市近郊の桐郷市で解放記念日の公式祝賀行事を開催、在中シリア人、アラブ諸国出身者、中国人らが出席した。

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捜査当局はワスィーム・バディーウ・アサド容疑者を起訴判事へ送致することを決定(2025年12月9日)

SANAによると、捜査当局(タウフィーク・アリー第7調査判事)は、ワスィーム・バディーウ・アサド容疑者を起訴判事へ送致する決定を下した。

アサド容疑者の罪状は以下の通り:

・2012年、旧シリア軍第4師団傘下で犯罪的戦闘グループを結成
・旧シリア軍のギヤース・ダッラ准将と連携し、武器・資金によるグループ支援を指揮
・ダマスカス郊外県ミライハ区の民兵への武装供与
・2012年、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市での脅迫・恐怖行為および民間人死亡
・兵士の不正配置や部隊間の不正移送
・総収賄
・麻薬密売への関与

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マッザ航空基地周辺が何者かによる3発の砲弾による攻撃を受ける(2025年12月9日)

ダマスカス県では、SANAによると、マッザ航空基地周辺が、何者かによる3発の砲弾による攻撃を受けた。
負傷者や物的損害は発生していないという。

SANAによると、内務治安部隊は、航空基地周辺で発射台4基を発見した。

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イスラエル軍はクナイトラ県のジャッバー村、ハーン・アルナバ市一帯に侵入、住民に向けて発砲、シリア軍兵士3人が負傷(2025年12月9日)

クナイトラ県では、SANAによると、装甲車1台とハンヴィー1台から成るイスラエル軍部隊がアドナーニーヤ村からジャッバー村とハーン・アルナバ市方面に侵入、サラーム高速道路に一時検問所を設置した。

SANAによると、イスラエル軍部隊は、検問所で民間人に向けて実弾や催涙弾を発射、これにより3人が負傷した。

SANAによると、これを受けて、アフマド・シャルア移行期政権の内務治安部隊などが、負傷者に対する救護活動を行った。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍が検問所を設置し、民間車輛と住民の通行を遮断したのは、ジュバーター・ハシャブ村とハーン・アルナバ市を結ぶ道路、ジャッバー村とハーン・アルナバ市を結ぶ道路、首都ダマスカスとハーン・アルナバ市を道路。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊はその後撤退、負傷した3人は国立ゴラン病院に搬送された。

シリア人権監視団によると、内務治安部隊は検問所近くを通過する際、「アッラー・アクバル」などと連呼し、威嚇した。

シリア人権監視団によると、負傷したのはシリア政府軍の兵士。

一方、イナブ・バラディーによると、負傷したのは、ハムザ・ダッバーク氏、ムハンマド・ダッバーク氏、ナースィル・バクル氏で、このほかにも民間人が発砲を受けたが、容体は不明。

また、SANAシリア人権監視団によると、ハーン・アルナバ市で、住民らがイスラエル軍の侵入と住民に対する発砲に抗議する抗議デモを行った。

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シリア人権監視団によると、国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)が県南部のイッシャ村を訪問し、現地視察を行った。

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シャルア暫定大統領はシャイバーニー外務在外居住者および外務在外居住者省の幹部らを迎え、解放記念日の祝意を表明、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話会談(2025年12月9日)

外務在外居住者省(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者および外務在外居住者省の幹部らを迎え、解放記念日の祝意を表明、国際社会におけるシリアの存在感強化に向けた取り組みを称賛した。

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SANAによると、シャルア暫定大統領はサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン皇太子(首相)と電話会談を行った。

電話会談では、ムハンマド皇太子が解放記念日に祝意を表すとともに、二国間関係の現状と、協力拡大の可能性、地域・国際情勢、シリアの安定・治安・経済回復への取り組みについて意見が交わされた。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、バーレーンのハマド・ビン・イーサー・アール・ハリーファ国王から解放記念日を祝う祝電を受け取った。

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外務在外居住者省(フェイスブック)によると、シリア国連常駐代表部は、ニューヨークで解放記念日を祝う式典を開催し、国連加盟国の代表や国際機関の高官らを招待した。

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北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるラッカ県やダイル・ザウル県で解放記念日を祝うデモ:シリア民主軍は介入せず(2025年12月8日)

イナブ・バラディーによると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるラッカ県ラッカ市やダイル・ザウル県アブー・ハマーム市などで解放記念日を祝うデモが行われた。

シリア民主軍によるデモ強制排除の動きはなかったという。

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在シリア日本大使館は解放記念日に祝意(2025年12月8日)

在シリア日本大使館は、フェイスブックを通じて、解放記念日に合わせて声明を出し、以下の通り発表した。

この重要な機会にあたり、日本は、シリアが平和的かつ包括的な移行を達成するために行っている努力を高く評価し、対話を通じて平和裏に統合されることへの期待を表明する。
また日本は、自らの経験と独自の知識を生かしながら、今後もシリアを支援し、常にシリア国民と共にある。

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シリア民主軍はシャルア移行期政権の支配地域での解放記念日の祝賀行事での挑発的・敵対的な扇動行為を非難(2025年12月8日)

シリア民主軍は、公式サイトを通じて声明を出し、バアス体制崩壊1周年の祝意を改めて表明するとともに、一部の勢力が今も前政権の「分断と憎悪の言語」を繰り返し、扇動、排外的言説を再生産していると非難、排除なき国民的対話と新たな社会契約が必要だと強調した。

シリア民主軍はまた、フェイスブックを通じて声明を出し、アフマド・シャルア移行期政権の支配地でアサド政権崩壊に関連する祝賀が行われるなか、同政権の国防省に所属する武装グループが同軍に対して挑発的・敵対的な扇動行為(示威行動)を行ったとして、これを非難した。

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民主社会運動(TEV-DEM)は公式サイトを通じて声明を出し、バアス体制崩壊1周年の祝意を改めて表明する一方、「アル=カーイダから派生したシャーム解放機構」が作り出したアフマド・シャルア移行期政権を「国民への約束に忠実ではなく、むしろその背後にいる後見人に忠実」だと断じ、トルコ、カタールの影響力の強化、ムスリム同胞団や排外的民族主義勢力の台頭、アラウィー派とドゥルーズ派への虐殺、キリスト教徒への攻撃、クルド人にかかる真実と、シリア民主軍による「テロとの戦い」と国家建設のける役割の歪曲を行っていると非難した。

そのうえで、前政権の崩壊は、抑圧と否認の終わりを意味するものではないと強調、シリア国民が自由と尊厳という真の目標を達成するまで、闘いを継続すると表明した。

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シャルア移行期政権に属する武装集団がスワイダー県の前線を複数回にわたって砲撃(2025年12月8日)

スワイダー県では、国民防衛部隊(フェイスブック)シリア人権監視団によると、アフマド・シャルア移行期政権に属する武装集団が、タッル・ハディード村・工場道路・カナーキル村(ダマスカス郊外県)の前線で複数回にわたって砲撃、国民防衛部隊が応戦した。

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米主導の有志連合の車列がハサカ県カスラク村にある基地に物資を搬入(2025年12月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、軍用車輛、密閉コンテナ、燃料タンクを積んだ20台のトラックなどからなる米主導の有志連合の車列が、ワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)を経由してイラク・クルディスタン地域からシリアに入り、カスラク村にある基地に物資を搬入した。

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