シリア南部でゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ大統領の決定に抗議するデモ(2019年4月11日)

スワイダー県スワイダー市、ダルアー県ダイル・ブフト村で、人民諸組織、組合諸組合などの呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が3月25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

SANA(4月11日付)が伝えた。

スワイダー市

ダイル・ブフト村http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2019/04/1-125.jpg

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ガーニム石油鉱物資源大臣「紛争による石油部門の損失は472億米ドル」(2019年4月11日)

アリー・ガーニム石油鉱物資源大臣は、シリアでの紛争によって過去数年間に生じた石油部門の損失額が472億米ドルに達していることを明らかにした。

ガーニム大臣によると、現在シリアでは1日10万から13万6000バレルの原油を精製する必要があるが、その一部を輸入に頼らざるを得ない状況が続いており、そのために1日880万米ドルの費用が拠出されているという。

なお、内戦前のシリアでの石油生産量は1日40万バレルで、うち25万バレルが国内で消費されていたが、現在は、1万4000バレルが生産されているのみだという。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

スワイダー県砂漠地帯にダーイシュが出没、シリア軍はこれを爆撃(2019年4月11日)

スワイダー県では、スワイダー24(4月11日付)によると、シリア軍の戦闘機複数機がダマスカス郊外県に隣接する砂漠地帯のカッラーア地区を複数回にわたって爆撃した。

爆撃は、同地にダーイシュ(イスラーム国)の細胞が出没したのを受けたもの。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、Suwayda 24, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はユーフラテス川東岸地域でのYPGとの戦闘を想定し、国民軍に市街戦の教練を行う一方、国民軍は化学兵器戦の専門家が配属されたと発表(2019年4月11日)

アナトリア通信(4月11日付)は、トルコ占領下のアレッポ県北部で活動を続ける国民軍所属部隊が、空挺作戦に続いて、市街戦の訓練をトルコ軍から受けていると伝えた。

トルコ軍から市街戦の訓練を受けているのは、東部自由人連合で、戦闘員250人がユーフラテス川東岸地域での人民防衛隊(YPG)との戦闘を想定した訓練を受けているという。

**

一方、国民軍は声明を出し、第2師団(ハムザ師団)が、化学兵器戦、航空・防空部門、砲撃部門、歩兵戦、工兵部門などを専門とする18人士官が新たに配属されたと発表した。

AFP, April 11, 2019、Anadolu Ajansı, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局はイラク政府使節団とダーイシュとつながりのない女性、子供ら4000人の帰国について協議(2019年4月11日)

クルド民族主義勢力の民主統一党(PYD)が主導する自治政体の北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拘束したダーイシュ(イスラーム国)のメンバーやその家族、そしてダーイシュの攻撃を避けてシリアに逃れていたイラク難民の処遇に関してイラク政府の使節団と協議したと発表した。

声明によると、この協議で、北・東シリア自治局は、イラク政府側に、ダーイシュとつながりのないイラク難民約3万人がハサカ県のフール町にある難民・避難民キャンプなどに収容されており、うち女性と子供を含む4000人がイラクへの帰国を希望しており、帰国希望者リストへの登録を済ませたと伝え、この名簿を渡した。

ANHA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)およびその一帯で相次いで爆発が発生(2019年4月11日)

アレッポ県では、ANHA(4月11日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のカッバースィーン村で、反体制武装集団の車輌に仕掛けられた爆弾が爆発し、乗っていたメンバー複数人が死傷した。

また、市近郊のスッカリーヤ村では、反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)どうしが交戦した。

戦闘の理由は不明。

さらに、トルコの占領下にあるバーブ市のアブー・バクル・スィッディーク・モスク前で大きな爆発が発生した。

爆発はトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌に爆弾が投げ込まれて発生、この車輌が大破し、負傷者が出た。

一方、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市の市庁舎近くで手榴弾が爆発、サラースィーン通りでも地雷が爆発した。

**

ハサカ県では、ANHA(4月11日付)によると、カフターニーヤ市(ディルベ・スピーイェ)で何者かが住民に発砲した。

撃たれた住民は死亡した。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はイドリブ県、ハマー県を砲撃、ダルアー市で何者かがバアス党支局にRPG弾を撃ち込む(2019年4月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタフターヤー村を砲撃した。

発射されたロケット弾、迫撃砲は100発以上に及んだという。

シリア軍はまた、タッル・マンス村、ジャルジャナーズ町を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を砲撃した。

発射されたロケット弾、迫撃砲は30発以上に及んだという。

シリア軍はまた、ラハーヤー村を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)によると、シリア軍の砲撃でラハーヤー村では2人が死亡、フワイジャ村では1人が死亡した。

また、ラターミナ町、カフルズィーター市、ムーリク市、ヒルバト・ナークース村でも複数が負傷した。

一方、SANA(4月11日付)によると、シリア軍が県北部のムーリク市一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、によると、シリア軍がハラサ村、アレッポ市西部郊外のムハンディスィーン地区を砲撃した。

**

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)によると、ダルアー市マハッタ(鉄道駅)地区にあるバアス党の支局施設にRPG弾が撃ち込まれた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)によると、砲弾はまた、ダルアー県警察のムハンマド・タクラー所長の自宅にも着弾したという。

**

クナイトラ県では、SANA(4月11日付)によると、クルーム丘近郊とハーン・アルナバ市近郊で反体制武装集団が残していった地雷が爆発し、子供3人が死亡、4人が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県3件、ハマー県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(イドリブ県3件、アレッポ県2件、ハマー県1件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、April 12, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから432人、ヨルダンから735人の難民が帰国、避難民564人が帰宅(2019年4月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月11日付)を公開し、4月10日に難民1,167人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは432人(うち女性130人、子供220人)、ヨルダンから帰国したのは735人(うち女性221人、子供375人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は185,572人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者66,262人(うち女性20,022人、子ども33,713人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者119,310人(うち女性35,820人、子ども60,836人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 414,852人(うち女性124,500人、子供211,471人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民564人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性12人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは19人(うち女性4人、子供13人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは513人(うち女性145人、子供268人)、ヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰還したのは459人(うち女性129人、子供243人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は17,693人(うち女性5,880人、子供7,624人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,286,289人(うち女性388,439人、子供651,390人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が、ハマー県北部での対立を解消するための合意を交わす(2019年4月10日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が、ハマー県北部での対立を解消するための合意を交わした。

合意は、①両組織が拘束している捕虜の解放、②両組織の対立の発端をもたらした関係者の法廷での審査、③シリア政府支配地域と反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の境界に位置するカルアト・マディーク町の通行所に設置されていたシャーム解放機構の通行所を再開する、という3項目からなる。

シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立は、シャーム自由人イスラーム運動が、シャーム解放機構などとともに設置していた中央作戦司令室と連携せずに、ハマー県北部のシリア軍拠点に対して単独で砲撃を行ったことに端を発していた。

シャーム自由人イスラーム運動の独断行動に対して、シャーム解放機構は、砲撃を行っていたシャーム自由人イスラーム運動のメンバー1人を逮捕、迫撃砲を応酬していた。

これに対して、シャーム自由人イスラーム運動は、カルアト・マディーク町通行所のシャーム解放機構の検問所を襲撃し、メンバーを拘束していた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月10日付)が伝えた。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「ロシアが根本的に問題視しているのはイドリブ県にテロ組織がいること。トルコは同地で「テロとの戦い」を行っている」(2019年4月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ロシアから帰国する機内で記者団に対して、ヴラジミール・プーチン大統領との会談の内容について明らかにした。

それによると、「ロシア側との協議は、ほとんどがイドリブ県の情勢に関するものだった。ロシアが根本的に問題視したのは、同地に一部テロ組織がいること」で、これに対して「トルコの軍と諜報機関は必要に応じてロシア側に警告を発している…。また我々は同地で「テロとの戦い」を続行している」と応えたという。

北・東シリア自治局の支配下にあるシリア北東部の国境地帯については、「トルコは、この地域を掌握したい。これまでにも米政府に何度も、国境地帯に安全地帯を設置し、テロリストを排除する必要があると説明してきた。

エルドアン大統領はまた、「アスタナ会議を強化するためにいくつかの措置が将来講じられるかもしれない…。ヨルダン、イラク、レバノン、ドイツ、中国の5カ国が新たに参加するだろう」と述べた。

RT(4月10日付)、『サバフ』(4月10日付)が伝えた。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、RT, April 10, 2019、Sabah, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市に展開していたロシア軍部隊が突如撤退、これに代わってYPGがシリア国旗を掲げて同地に展開(2019年4月10日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月10日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市に展開していたロシア軍部隊が突如撤退、これに代わって人民防衛隊(YPG)がシリア国旗を掲げて同地に展開した。

この動きは、4月8日のロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の首脳会談を受けたものだという。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東グータ地方のカフルバトナー町でアサド政権を批判する落書きが発見される(2019年4月10日)

ダマスカス郊外県では、レバノン日刊紙『ムドゥン』(4月10日付)によると、東グータ地方のカフルバトナー町で2日前にアサド政権を批判する落書きが発見され、軍事治安局や共和国護衛隊が同地に増派され、厳戒態勢が敷かれた。

目撃者らによると、カフルバトナー町の壁には「自由シリア軍がやって来る」、「アサドは倒れる」、「自由を永久に」、「軍事治安局は倒れる」、「革命は続く」、「恣意的逮捕反対」などと書かれていたという。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、al-Mudun, April 10, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア空軍はハマー県北部の反体制派支配地域への攻撃に同軍最大のUAVオリオンEを投入(2019年4月10日)

RT(4月10日付)は、ロシア航空宇宙防衛軍(空軍)が反体制派の支配下にあるハマー県北部(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対する爆撃で、同軍最大の無人航空機(UAV)オリオンEを投入した、と伝えた。

オリオンEは全長16メートル、翼幅16メートル、重量200キロ、飛行速度時速120~200キロメートル、巡航高度7,500メートル、航続距離300キロで、高度な偵察能力を有するとともに、小型爆弾2発を搭載できる。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、RT, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オリーブの怒り作戦司令室がトルコ占領下のアフリーン市で反体制武装集団の」拠点を攻撃(2019年4月10日)

アレッポ県では、オリーブの怒り作戦司令室が声明を出し、トルコの占領下にあるアフリーン市内にある反体制武装集団の」拠点を攻撃し、戦闘員2人を殺害、1人を負傷させたと発表した。

ANHA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市北部郊外で活動を続ける反体制武装集団がザフラー町の住宅街を砲撃(2019年4月10日)

アレッポ県では、SANA(4月10日付)によると、アレッポ市北部郊外で活動を続ける反体制武装集団が、ザフラー町の住宅街を砲撃し、砲弾2発が着弾、物的被害が出た。

**

ハマー県では、SANA(4月10日付)によると、シリア軍がジャナービラ村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

イドリブ県では、SANA(4月10日付)によると、シリア軍がタマーニア町にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ハマー県1件、イドリブ県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(イドリブ県9件、アレッポ県8件、ラタキア県1件、ハマー県3件)確認した。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 10, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから846人、ヨルダンから849人の難民が帰国、避難民86人が帰宅(2019年4月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月10日付)を公開し、4月9日に難民1,695人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは846人(うち女性253人、子供431人)、ヨルダンから帰国したのは849人(うち女性255人、子供433人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は184,405人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者65,830人(うち女性19,892人、子ども33,493人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者118,575人(うち女性35,599人、子ども60,461人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 413,685人(うち女性124,149人、子供210,876人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民86人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは38人(うち女性15人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは24人(うち女性6人、子供13人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは24人(うち女性11人、子供3人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は17,129人(うち女性5,718人、子供7,331人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,285,725人(うち女性388,277人、子供651,097人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 10, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は3月24日~4月6日までの14日間でシリア・イラク領内で52回の爆撃を実施(2019年4月10日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月24日~4月6日の14日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

それによると、両国領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する爆撃回数は52回で、うちシリア領内での回数は29回、イラク領内での回数は23回だった。

各日の爆撃回数、標的(場所)の詳細は開示されなかった。

なお、この期間中、有志連合以外の部隊(ロシア・シリア軍)もユーフラテス川河畔で67回の爆撃を実施したという。

CENTCOM, April 10, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部でアサド大統領や現政権を讃える歌を歌い、踊ったとして男性複数人に禁固6ヶ月の有罪判決(2019年4月9日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月9日付)によると、トルコの占領下にある県北部のアアザーズ市の裁判所が、同市でアサド大統領や現政権を讃える歌を歌い、踊ったとして男性複数人に禁固6ヶ月の有罪判決を下した。

AFP, April 9, 2019、ANHA, April 9, 2019、AP, April 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2019、al-Hayat, April 10, 2019、Reuters, April 9, 2019、SANA, April 9, 2019、UPI, April 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部でダーイシュが反体制武装集団の拠点や車輌を攻撃(2019年4月9日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員がトルコの占領下にあるアフリーン市に潜入し、トルコの支援を受ける国民軍所属の第三軍団の拠点に爆弾を仕掛けようとしたが、第三軍団の戦闘員に発見され、これを爆発させ、ダーイシュの戦闘員1人が死亡、第三軍団の戦闘員4人が負傷した。

ダーイシュはまた、同じくトルコ占領下のバーブ市で、第三軍団の幹部の車輌に仕掛けた爆弾を爆発させ、この幹部を負傷させた。

AFP, April 9, 2019、ANHA, April 9, 2019、AP, April 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2019、al-Hayat, April 10, 2019、Reuters, April 9, 2019、SANA, April 9, 2019、UPI, April 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県で有志連合の車列が自爆攻撃に遭う(2019年4月9日)

ハサカ県では、ANHA(4月9日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市とシリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市を結ぶ街道(第47地区)を米主導の有志連合のパトロール部隊が通行中に、爆弾を積んだ車が自爆攻撃を仕掛けた。

パトロール部隊に死傷者はなかった。

**

ラッカ県では、SANA(4月9日付)によると、ラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)が残した地雷が爆発し、車2台が大破、住民9人が死亡した。

ANHA(4月9日付)によると、爆発が起きたのはバースィル通り。

AFP, April 9, 2019、ANHA, April 9, 2019、AP, April 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2019、al-Hayat, April 10, 2019、Reuters, April 9, 2019、SANA, April 9, 2019、UPI, April 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア各地でゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ大統領の決定に抗議するデモ(2019年4月9日)

クナイトラ県ジャッバー村、ダイル・ザウル県マヤーディーン市、ラタキア県ラタキア市、ハマー県ハマー市で、人民諸組織、組合諸組合などの呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が3月25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

ジャッバー村
マヤーディーン市
ラタキア市
ハマー市

SANA(4月9日付)が伝えた。

AFP, April 9, 2019、ANHA, April 9, 2019、AP, April 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2019、al-Hayat, April 10, 2019、Reuters, April 9, 2019、SANA, April 9, 2019、UPI, April 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア海軍艦艇がシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するジスル・シュグール市(イドリブ県)を弾道ミサイルで攻撃、アル=カーイダ系のアンサール・タウヒードはハマー県北部のシリア軍拠点に特攻攻撃(2019年4月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団(4月9日付)によると、地中海に展開するロシア海軍艦艇が、弾道ミサイル2発を発射、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するジスル・シュグール市を攻撃した。

この攻撃で、女性1人を含む住民12人が死亡、9人が負傷した。

また、シリア軍が反体制派の支配下にあるタッル・マンス村、ジャルジャナーズ町、マアッルシューリーン村一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団(4月9日付)によると、新興のアル=カーイダ系組織アンサール・タウヒードの戦闘員3人がタイバト・イマーム市北の畜産農場地区にあるシリア軍拠点に対して、特攻自爆(インギマースィー)攻撃を行い、シリア軍兵士6人を殺害した。

攻撃を行った戦闘員3人は自爆ベルトを爆発させ、死亡した。

これに関して、アンサール・タウヒードは声明を出し、メンバー3人が特攻攻撃を行い、自爆し、シリア軍兵士30人以上を殺傷したと発表、自爆した戦闘員の写真や車輌の写真を公開した。


しかし、SANA(4月9日付)は、反体制武装集団の戦闘員が未明にタイバト・イマーム市近郊のシリア軍拠点に対して、自爆ベルトを着用して自爆攻撃を行おうとしたが、シリア軍がこれを阻止したと伝えた。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制派の支配下にあるラターミナ町、カフルズィーター市、アンカーウィー村、シャリーア村、フワイズ村、カルアト・マディーク町、フワイジャ村、バーブ・ターカ村、アムキーヤ町を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構はバッザーム丘にあるシリア軍拠点を砲撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(4月9日付)によると、アレッポ県東部のシャイフ・ナッジャール市に展開するシリア軍が、フライターン市、カフルハムラ村一帯で活動する反体制武装集団を砲撃、反体制武装集団も重火器で応戦した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県7件、イドリブ県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を22件(ラタキア県1件、アレッポ県12件、ハマー県9件)確認した。

AFP, April 9, 2019、ANHA, April 9, 2019、AP, April 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2019、al-Hayat, April 10, 2019、Reuters, April 9, 2019、SANA, April 9, 2019、UPI, April 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから322人、ヨルダンから718人の難民が帰国、避難民47人が帰宅(2019年4月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月9日付)を公開し、4月8日に難民1,040人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは322人(うち女性97人、子供164人)、ヨルダンから帰国したのは718人(うち女性215人、子供366人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は182,710人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者64,984人(うち女性19,639人、子ども33,062人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者117,726人(うち女性35,344人、子ども60,028人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 411,990人(うち女性123,641人、子供210,012人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民47人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性13人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは13人(うち女性2人、子供9人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人(うち子供1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は16,996人(うち女性5,671人、子供7,281人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,285,639人(うち女性388,245人、子供651,068人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 9, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン日刊紙『ムドゥン』:当局は帰国を予定しているシリア難民に実現不可能(?)な条件を課す(2019年4月8日)

レバノン日刊紙『ムドゥン』(4月8日付)は、当局がヒムス県クサイル市および同市周辺からレバノンに避難していたシリア難民の帰国に際して、実現不可能な条件を課していると批判的に報じた。

同紙によると、レバノンで避難生活を送っていたシリア難民約400人(そのほとんどが地方公務員とその家族)が近くクサイル市および同市に帰還する予定だが、バアス党員、退役士官、そして地元名士からなるヒムス市の受け入れ委員会は、彼らに、被害を受けている住居、所有権が確認できない住居で居住することを認めず、また被害を受けた住宅を修復するための資材を持ち込むことも禁止しているという。

ただし、こうした条件が実際に出されているかどうか、また条件が課されていた場合、居住が認められない住居の被害の度合い、その意図などは不明。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、al-Mudun, April 8, 2019、Reuters, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア対応調整者:2月以降のシリア・ロシア軍によるイドリブ県への攻撃で244人が死亡、16万人がトルコ占領地域に避難(2019年4月8日)

シリア対応調整者はイドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するシリア・ロシア両軍の攻撃に伴う住民の避難状況についての統計を発表した。

それによると、2月2日から4月8日までの約2ヶ月間で、ハマー県北部、アレッポ県西部、イドリブ県で2万5776世帯、16万0583人が攻撃を避けて、トルコの占領下にあるアレッポ県北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と「オリーブの枝」地域内の35カ所以上に避難しているという。

また、この2ヶ月の間に同地では民間人244人で死亡(うち195人がイドリブ県で、40人がハマー県で、7人がアレッポ県で、2人がラタキア県で死亡)したという。

なお、先週1週間の攻撃での民間人死者数は45人(うち子供14人)だという。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領が首脳会談でイドリブ県の処遇について意見を交わす(2019年4月8日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はロシアを訪問し、モスクワでヴラジミール・プーチン大統領と会談、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の処遇や北・東シリア自治局の支配下にある北東部情勢などについて意見を交わした。

モスクワに到着したエルドアン大統領は、人口400万人を擁するとされるイドリブ県の処遇が「トルコにとって機微な問題」だとしたうえで、「トルコとロシアはイドリブ県で引き続き必要な措置を講じる」と述べた。

また、北・東シリア自治局については、「トルコの国家安全保障を脅かすテロの温床を根絶する…。PKK(クルディスタン労働者党)/PYD(民主統一党)はダーイシュ(イスラーム国)と同じくこの地域の脅威だ」と警鐘を鳴らした。

一方、プーチン大統領は会談後の共同記者会見で「イドリブ県の問題は茨の道だ。我々はまだソチで合意した基準を提供できていない。だが、この問題の解決は可能だと考えている」と述べた。

プーチン大統領はまた「ロシアとトルコはイドリブ県の緊張緩和地帯で独自のパトロールを同時に始めた。だが、両国の協力プロセスが期待されたペースで進んでいないことは認める…。イドリブ県の問題解決は、シリアでの政治プロセスに向けた環境を整えるという不可欠な条件が必要であり、問題解決は、モスクワとアンカラの合同の取り組みを通じてのみ可能となる」と付言した。

RT(4月8日付)などが伝えた。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、RT, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県南東部でダーイシュの女性メンバーが投降を装って自爆、YPJの女性戦闘員2人が巻き添えとなって死亡(2019年4月8日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(4月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)最後の拠点だった県南東部のユーフラテス川以東地域のバーグーズ村で、ダーイシュの女性メンバーが投降すると装って自爆し、女性防衛隊(YPJ)の戦闘員2人が巻き添えとなって死亡した。

**

ラッカ県では、ANHA(4月8日付)によると、タブカ市でダーイシュ(イスラーム国)が残していった地雷が爆発し、1人が死亡、4人が負傷した。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、Euphrates Post, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍総司令官「トルコ政府との条件付きで交渉を行う用意がある」(2019年4月8日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、トルコ政府との条件付きで交渉を行う用意があると表明した。

アブディー総司令官は「北・東シリアの民政・軍事自治局(北・東シリア民政自治局とシリア民主軍のこと)は、シリア北部のアフリーン郡からトルコが撤退することを条件に、今後トルコと交渉を行う用意がある…。もう一つの条件はトルコがシリア北部および東部を脅迫するのを断念することだ…。これにより、シリアの愛国的な諸勢力は、ダーイシュ(イシュラーム国)殲滅に続く段階において和平を実現するために活動できる」と述べた。

ANHA(4月8日付)が伝えた。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部でトルコの支援を受ける反体制派とYPG主体のシリア民主軍所属組織が交戦(2019年4月8日)

アレッポ県では、ANHA(4月8日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)が、バーブ市近郊のハーリディーヤ村、ブーガーズ村、ブワイジュ村にあるバーブ軍事評議会(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属)の拠点を攻撃し、バーブ軍事評議会が応戦した。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュは、シリア東部で捕捉したロシア軍士官2人の映像をSNSなどを通じて拡散(2019年4月8日)

ANHA(4月8日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(4月8日付)などは、複数の情報筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が、シリア東部の砂漠地帯で、ロシア軍とシリア軍からなる部隊を要撃し、ロシア軍士官2人を含む複数人を捕捉、ダーイシュに近いアアマーク通信が、重傷を負って瀕死の状態の2人の映像をSNSなどを通じて拡散したと伝えた。

映像には、またムンズィル・アサスを名のるシリア軍士官が尋問を受ける様子も撮影されており、そのなかで、この士官は2人の身元を訊かれて、「ロシア人だ」と答えている。

その後、尋問をしているダーイシュ戦闘員の1人が「ロシア軍士官はまだ生きているが、死ぬだろう」と述べている。

ロシア軍士官が捕捉された時期は明らかではないが、ロシア国防省は3月26日に、ダイル・ザウル県東部で士官3人が死亡したと発表している。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.