シリア軍はハマー県、イドリブ県で反体制武装集団と交戦(2019年2月12日)

ハマー県では、SANA(2月12日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町とタッル・フワーシュ村を結ぶ地域、カルアト・マディーク町一帯、ヒルバト・ナークース村一帯を移動する反体制武装集団を攻撃した。

シリア軍はまた、ジャナービラ村一帯からシリア政府支配地域を攻撃してきた反体制武装集団に応戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)によると、この砲撃で、住民2人が負傷したという。

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イドリブ県では、SANA(2月12日付)によると、シリア軍がフワイン村の農地に潜入しようとしたシャーム解放機構を撃退した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)によると、この攻撃で、子ども1人が負傷したほか、シリア軍はハーン・シャイフーン市に対しても砲撃を加えたという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県2件、アレッポ県2件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(ラタキア県1件、アレッポ県4件、イドリブ県6件)を確認した。

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから147人、ヨルダンから728人の難民が帰国、避難民35人が帰宅(2019年2月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月12日付)を公開し、2月11日に難民902人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは147人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは728人(うち女性218人、子供371人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は131,354人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者53,581人(うち女性16,203人、子ども27,276人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者77,773人(うち女性23,358人、子ども39,649人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 360,634人(うち女性108,219人、子供183,817人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民35人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは35人(うち女性11人、子供14人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,151人(うち女性2,781人、子供3,611人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,747人(うち女性385,340人、子供647,377人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2019をもとに作成。

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ロシア・トルコ国防省共同声明「イドリブ県の非武装地帯の治安を拡充するため断固たる措置を講じる」(2019年2月11日)

ロシアとトルコの国防省は共同声明を出し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がイドリブ県およびその周辺地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の軍事・治安権限を掌握したことに関して、「両国の諜報機関および軍部隊の協力を継続し、イドリブ県に持続的な平和と安定を実現することの重要性と必要性を確認した…。イドリブ県の非武装地帯の治安を拡充するため断固たる措置を講じる」と発表した。

共同声明はトルコの首都アンカラでの両国国防省の代表級会合を受けて発表されたもの。

アナトリア通信(2月11日付)が伝えた。

AFP, February 11, 2019、Anadolu Ajansı, February 11, 2019、ANHA, February 11, 2019、AP, February 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2019、al-Hayat, February 12, 2019、Reuters, February 11, 2019、SANA, February 11, 2019、UPI, February 11, 2019などをもとに作成。

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米軍中央司令部のヴォーテル司令官「シリア駐留米軍の地上部隊は数週間以内に撤退を開始する」(2019年2月11日)

米軍中央司令部(CENTCOM)のジョゼフ・ヴォーテル司令官(大将)は、「シリア駐留米軍の地上部隊は数週間以内に撤退を開始するだろう」と述べた。
ヴォーテル司令官は「人員の移送は、装備の移送よりも簡単だ。だから、我々は今、必要ではなくなった物資や装備の撤収を試みている…。撤退については、我々がそれを望む限り、正しい方針だと考えている」と述べた。

ロイター通信(2月11日付)が伝えた。

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なお『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2月8日付)は、米政府の複数の情報筋の話として、米軍が3月半ばまでに部隊の大部分を撤退させ、完全撤退は4月末になるだろうと伝えた。

AFP, February 11, 2019、ANHA, February 11, 2019、AP, February 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2019、al-Hayat, February 12, 2019、Reuters, February 11, 2019、SANA, February 11, 2019、UPI, February 11, 2019、The Wall Street Journal, Februrary 8, 2019などをもとに作成。

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ロシアのリャブコフ外務副大臣「シリアへのイスラエルの攻撃を非難しているが、このことはイスラエルの安全保障に関心を払う必要がないことを意味しない」(2019年2月11日)

ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣は、イスラエルによるシリアへの越境攻撃を非難しつつ、イスラエルの安全保障を重視していると述べた。

リャブコフ外務副大臣は「ロシアはイスラエルの安全を望んでおり、それが最重要課題だとみなしている…。ただし、これは、シリア領内のイラン関連の標的などに対する…イスラエルの違法な攻撃について話しているわけではないし、こうした攻撃が法律にかなっていて、正当化されるものだなどと言っているのでもない…。我々はシリアへのイスラエルの攻撃を非難している。それは非合法だ。しかし、このことは我々はイスラエルの安全保障に関心を払う必要がないと考えていることを意味しない」と述べた。

スプートニク・ニュース(2月11日付)が伝えた。

AFP, February 11, 2019、ANHA, February 11, 2019、AP, February 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2019、al-Hayat, February 12, 2019、Reuters, February 11, 2019、SANA, February 11, 2019、Sputnik News, February 11, 2019、UPI, February 11, 2019などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるバーブ市東部でYPG主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会とトルコの支援を受ける反体制武装集団が交戦(2019年2月11日)

アレッポ県では、ANHA(2月11日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市東部のジュブラト・ハムラ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会とトルコの支援を受ける反体制武装集団が交戦した。

一方、アフリーン解放軍団は10日にトルコの占領下にあるアアザーズ市近郊のカフル・カルビーン村で反体制武装集団のパトロール部隊に対して時限爆弾で攻撃を行ったと発表した。

AFP, February 11, 2019、ANHA, February 11, 2019、AP, February 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2019、al-Hayat, February 12, 2019、Reuters, February 11, 2019、SANA, February 11, 2019、UPI, February 11, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県バーグーズ村を爆撃し、住民16人死亡(2019年2月11日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月11日付)が複数の住民からの情報として伝えたによると、米主導の有志連合が県南東部のバーグーズ村を爆撃し、子ども7人を含む住民16人が死亡し、住宅などが被害を受けた。

一方、ANHA(2月11日付)によると、バーグーズ村でダーイシュ(イスラーム国)と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が激しく交戦した。

シリア民主軍は爆弾を積んだ自動車によるダーイシュの特攻攻撃を撃退したという。

AFP, February 11, 2019、ANHA, February 11, 2019、AP, February 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2019、al-Hayat, February 12, 2019、Reuters, February 11, 2019、SANA, February 11, 2019、UPI, February 11, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍がクナイトラ県各所を戦車と無人航空機で越境攻撃(2019年2月11日)

SANA(2月11日付)は、軍情報筋の話として、イスラエル軍の戦車が午後6時30分頃、クナイトラ県ジュバーター・ハシャブ村近郊のドゥフール丘、ダルアイヤー丘、ハーリド丘のシリア軍監視所などを越境砲撃、午後7時50分頃に同軍の無人航空機1機がクナイトラ市のクライトラ病院と治安部隊の拠点1カ所をミサイル攻撃した。

攻撃により、物的被害が生じたが、死傷者はなかったという。

スプートニク・ニュース(2月11日付)によると、イスラエル軍が撃った砲弾は、ジュバーター・ハシャブ村近郊の森林に着弾したという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月11日付)は、複数の活動家の話として、砲撃はヒズブッラーの戦闘員に対して行われたと伝えた。

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その後13日になって、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は自身のツイッターのアカウント(https://twitter.com/netanyahu)を通じて、クナイトラ病院に進駐しているイランの部隊を攻撃したと綴った。

AFP, February 11, 2019、ANHA, February 11, 2019、AP, February 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2019、al-Hayat, February 12, 2019、Reuters, February 11, 2019、SANA, February 11, 2019、Sputnik News, February 11, 2019、UPI, February 11, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県で反体制武装集団と交戦(2019年2月11日)

ハマー県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍がジャナービラ村一帯の反体制武装集団拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(2月11日付)によると、シリア軍がフバイト村方面からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月11日付)によると、ジャースィム市で地雷が爆発し、シリア軍兵士2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県1件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(ハマー県5件、イドリブ県2件、アレッポ県2件、ラタキア県7件)を確認した。

AFP, February 11, 2019、ANHA, February 11, 2019、AP, February 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2019、al-Hayat, February 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2019、Reuters, February 11, 2019、SANA, February 11, 2019、UPI, February 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから282人、ヨルダンから766人の難民が帰国、避難民70人が帰宅(2019年2月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月11日付)を公開し、2月10日に難民1,048人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは282人(うち女性85人、子供144人)、ヨルダンから帰国したのは766人(うち女性230人、子供391人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は130,452人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者53,407人(うち女性16,151人、子ども27,157人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者77,045人(うち女性23,140人、子ども39,278人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 359,732人(うち女性107,949人、子供183,357人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民70人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは70人(うち女性21人、子供37人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,116人(うち女性2,770人、子供3,597人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,712人(うち女性385,329人、子供647,363人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2019をもとに作成。

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PYDに近いANHAは、トルコの支援を受ける反体制派司令官がヌスラ戦線の旗とトルコ国旗を背に演説する写真を公開(2019年2月10日)

北・東シリア自治局や人民防衛隊(YPG)を主導するクルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(2月10日付)は、トルコの支援を受けてアレッポ県北部で活動する反体制武装集団の一つスルターン・アブドゥルハミード・ハーン旅団が、シリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線(現在の呼称はシャーム解放機構)の旗とトルコの国旗を背にして演説する写真を入手したと伝え、これを公開した。

スルターン・アブドゥルハミード・ハーン旅団は2016年から2017年にかけて結成された組織で、トルコから装甲車輌などの供与を受けてきた。

現在はいわゆる「ユーフララテスの盾」作戦司令室の傘下で活動しているが、この写真によってかつてはヌスラ戦線の傘下で活動してきたこと、そしてヌスラ戦線とトルコ政府の関係が改めて裏づけられたとしている。

AFP, February 10, 2019、ANHA, February 10, 2019、AP, February 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2019、al-Hayat, February 11, 2019、Reuters, February 10, 2019、SANA, February 10, 2019、UPI, February 10, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放機構はアレッポ県北西部でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌2輌を襲撃(2019年2月10日)

アレッポ県では、アフリーン解放機構が声明を出し、8日にジンディールス町近郊の西アシュカーン村に通じる街道でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌2輌を襲撃し、戦闘員1人を殺害したと発表した。

ANHA(2月10日付)が伝えた。

AFP, February 10, 2019、ANHA, February 10, 2019、AP, February 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2019、al-Hayat, February 11, 2019、Reuters, February 10, 2019、SANA, February 10, 2019、UPI, February 10, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2019年2月10日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(2月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある上バーグーズ村からの脱出を阻止されていた住民約200人を新たに解放した。

シリア民主軍はまた、同地でダーイシュとの戦闘を続けた。

AFP, February 10, 2019、ANHA, February 10, 2019、AP, February 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2019、al-Hayat, February 11, 2019、Reuters, February 10, 2019、SANA, February 10, 2019、UPI, February 10, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県を砲撃(2019年2月10日)

ハマー県では、SANA(2月10日付)によると、反体制武装集団がアスィーラ村を砲撃し、同村の高校に着弾した。

これに対して、シリア軍はサルマーニーヤ村に潜入しようとしたトルキスタン・イスラーム党を砲撃、これを撃退した。

シリア軍はまた、ガーブ平原各所の反体制武装集団拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はラターミナ町、カフルズィーター市、ハスラーヤー村、サフル丘、ザカート村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタマーニア町、スカイク村、タッフ村、タッル・マンス村を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月10日付)によると、ナーフタ町の庁舎前でシリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元司令官イスマーイール・ダルアーン氏が軽火器を形態し、元メンバーを前に、「和解を強いられた」、「シリア政府が南部を制圧するなかでの合意を拒否する」と演説する画像が公開された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を14件(ハマー県7件、ラタキア県6件、イドリブ県1件)を確認した。

AFP, February 10, 2019、ANHA, February 10, 2019、AP, February 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2019、al-Hayat, February 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2019、Reuters, February 10, 2019、SANA, February 10, 2019、UPI, February 10, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから338人、ヨルダンから550人の難民が帰国、避難民30人が帰宅(2019年2月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月10日付)を公開し、2月9日に難民888人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは338人(うち女性102人、子供173人)、ヨルダンから帰国したのは550人(うち女性165人、子供281人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は129,404人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者52,125人(うち女性16,066人、子ども27,013人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者76,279人(うち女性22,910人、子ども38,887人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 358,684人(うち女性107,634人、子供182,822人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民30人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは34人(うち女性9人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,046人(うち女性2,749人、子供3,560人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,642人(うち女性385,308人、子供647,326人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2019をもとに作成。

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米軍増援部隊がイラク領内からヒムス県南東部のイラク・ヨルダン国境に面するタンフ国境通行所一帯地域に到着(2019年2月9日)

アナトリア通信(2月10日付)は、イラクのアンバール県の複数の地元筋、軍情報筋の情報として、米主導の有志連合が占領するヒムス県南東部のイラク・ヨルダン国境に面するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)にイラク領内(アサド基地)から米軍の増援部隊が入った、と伝えた。

増援部隊は、ハンヴィー(HMMWV)、重火器などから編成されており、匿名筋によると、ダイル・ザウル県南東部でのダーイシュ(イスラーム国)に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による総攻撃に合わせて、イラク・シリア国境の安全を確保することが目的だという。

AFP, February 10, 2019、Anadolu Ajansı, February 10, 2019、ANHA, February 10, 2019、AP, February 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2019、al-Hayat, February 11, 2019、Reuters, February 10, 2019、SANA, February 10, 2019、UPI, February 10, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民20人以上が死亡か(2019年2月9日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月9日付)が複数の住民の情報として伝えたによると、米主導の有志連合が県南東部のタヤーナ村を爆撃し、住民3人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、米主導の有志連合はまたウマル油田に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)の部隊を爆撃し、戦闘員10人を殺害したという。

だが、シャルク・ニュース(2月9日付)は、爆撃で死亡したのは、戦闘員ではなく民間人(油田職員ら)で、その数は20人以上に達したと伝えた。

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一方、ANHA(2月9日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がバーグーズ村に残るダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地域に対する総攻撃を開始した。

なお、AFP(2月10日付)によると、フランス軍のシリア国境から3キロのイラク領内の砂漠地帯に大砲3門を設置し、総攻撃に参加しているという。

AFP, February 9, 2019、February 10, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、al-Sharq News, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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ラッカ市で、米軍とフランス軍の駐留に反対し、撤退を求めるデモが再び発生、ラッカ県とダイル・ザウル県の住民や部族ら数百人が参加(2019年2月9日)

SANA(2月9日付)は、北・東シリア自治局の実効支配下にあるラッカ県のラッカ市やダイル・ザウル県各所で、米軍とフランス軍の駐留に反対し、撤退を求めるデモが行われ、両県の住民や部族ら数百人が参加したと伝え、ユーチューブを通じてその映像を公開した。

https://youtu.be/6y2e7ifHXd8

AFP, February 9, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県を砲撃し、住民4人が死亡(2019年2月9日)

イドリブ県では、ANHA(2月9日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、タッル・マンス村を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、この砲撃により、女性1人と子ども2人を含む住民4人が死亡したという。

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ハマー県では、SANA(2月9日付)によると、シリア軍がカルアト・マディーク町一帯でシャーム解放機構の発砲に対して応戦した。

シリア軍はまた、サイヤード丘で反体制武装集団の武器・装備を破壊した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、軍事情報局がインヒル市で反体制武装集団の元メンバー少なくとも10人を拘束した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(アレッポ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(ハマー県3件、アレッポ県2件)を確認した。

AFP, February 9, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 9, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから207人、ヨルダンから846人の難民が帰国、避難民32人が帰宅(2019年2月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月9日付)を公開し、2月8日に難民1,053人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは207人(うち女性95人、子供161人)、ヨルダンから帰国したのは846人(うち女性251人、子供427人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は128,516人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者52,787人(うち女性15,964人、子ども26,840人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者75,729人(うち女性22,745人、子ども38,606人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 357,796人(うち女性107,367人、子供182,368人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民32人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,016人(うち女性2,740人、子供3,547人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,612人(うち女性385,299人、子供647,313人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 9, 2019をもとに作成。

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ロシア外務次官「イスラエルにシリアへの攻撃を停止すべきだと伝えた」(2019年2月8日)

ロシアのセルゲイ・ヴェルシニン外務副大臣は、ロシア日刊紙『コメルサント』(2月8日付)とのインタビューのなかで、「シリアに対する最近のイスラエル軍の攻撃に関して、我々は主権国家であるシリアへのこうした恣意的攻撃を停止すべきだと伝えた」と述べた。

ヴェルシニン外務副大臣はまた、シリア駐留米軍の撤退に関して、「我々は米国がシリア政府の同意なしにシリア領内に占領国として存在することを受け入れることはなく、非難する…。米国はそこから撤退しなければならない。我々はこのような駐留を正当化するいかなる理由も見出さない」と述べた。

このほか、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握したイドリブ県情勢については、「イドリブ県は2017年に設置された緊張緩和地帯のなかで最後まで残っている地域だ…。我々(ロシア、トルコ、イラン)は当初から…、この措置が暫定的なものだということで合意している・つまり、この地域がこのようなかたちで永続することを誰も認めない…。我々はシリアにテロの温床が残ることを許すことはない」と述べた。

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Kommersant, February 8, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構と新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構が不和を解消し、共通の敵との戦いにおいて協力することを合意(2019年2月8日)

イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の軍事・治安権限を掌握するシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構と、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構は、メディアでの非難合戦を停止し、共通の敵との戦いにおいて協力することを合意したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月8日付)が入手したという合意文書によると、両組織はまた、アレッポ県タッル・ハディーヤ村でのフッラース・ディーン機構のメンバーによるシャーム解放機構への狙撃事件を審理するための法廷を設置すること、フッラース・ディーン機構がシャーム解放機構との調整なしにアレッポ県南部砂漠地帯の支配を行わないことでも合意したという。

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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トルコのイスタンブール在住の反体制離反士官「南部の反体制派がヒズブッラーに米国製のTOW対戦車ミサイルを売却した」(2019年2月8日)

トルコのイスタンブール在住の反体制離反士官(准将)のアフマド・ラッハール氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/rahhalahmad06)とフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=100012751608459&__tn__=%2CdC-R-R&eid=ARAiNdkNSqDh3W_Ko_bSDY23ezaWt7FfN87Tk_ts-wgnFKoNZGzjHccPH1nVTNvyH4EuK7Vs6H_tAxj6&hc_ref=ARRgiTuLxe7JHwdiZMoSllPhsSk2ntmIt-GssRewtyMlaDJ5A2IACNkTHz-4UO40k4o&fref=nf)で、「南部地区から複数の情報によると、南部の一部の司令官が米国製のTOW対戦車ミサイル、英国製のサーモ・カメラをレバノンのヒズブッラーに売却した」と綴った。

https://www.facebook.com/100012751608459/posts/631789593922755/

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡で東部軍、ハムザ師団を攻撃(2019年2月8日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が、6日にジンディールス町近郊で東部軍の司令官が乗った車を爆破し、この司令官を負傷させる一方、シーラーワー町近郊のバースータ村でもハムザ師団の車輌を爆破し、3人を負傷させたと発表した。

アフリーン解放軍団はまた、7日にもシーラーワー町近郊のキーマール村でハムザ師団の戦闘員1人を殺害、カフルナッブー村でハムザ師団の拠点を攻撃した。

ANHA(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の実効支配下にあるラッカ市で、米軍とフランス軍のシリア領内への進駐(占領)に抗議するデモが行われ、住民数十人が参加(2019年2月8日)

ラッカ県では、SANA(2月8日付)によると、北・東シリア自治局の実効支配下にあるラッカ市で、米軍とフランス軍のシリア領内への進駐(占領)に抗議するデモが行われ、住民数十人が参加した。

ユーチューブ(https://youtu.be/nSOWHoC0UoY)で公開された映像で、デモ参加者は米国の占領、シリアに違法に進駐する外国軍への抵抗と撤退に向けた行動への意志を表明している。

https://youtu.be/nSOWHoC0UoY

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県でシャーム解放機構などと交戦(2019年2月8日)

イドリブ県では、SANA(2月8日付)によると、シリア軍が、タッル・マンス村一帯でシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(2月8日付)によると、シリア軍がサイヤード丘(サイヤード村)にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

また、サラミーヤ市近郊のラスム・アフマル村でダーイシュ(イスラーム国)が残した地雷が爆発し、住民7人が死亡した(ドゥラル・シャーミーヤ(2月8日付)によると、8人が死亡)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県2件、イドリブ県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(イドリブ県5件、ラタキア県3件、ハマー県1件)を確認した。

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから342人、ヨルダンから906人の難民が帰国、避難民66人が帰宅(2019年2月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月8日付)を公開し、2月7日に難民1,248人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは342人(うち女性103人、子供175人)、ヨルダンから帰国したのは906人(うち女性272人、子供462人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は127,463人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者52,580人(うち女性15,902人、子ども26,735人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者74,883人(うち女性22,491人、子ども38,175人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 356,743人(うち女性107,051人、子供181,832人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民66人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは66人(うち女性20人、子供35人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は7,984人(うち女性2,730人、子供3,536人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,850人(うち女性385,289人、子供647,302人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2019をもとに作成。

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『ガーディアン』:ダイル・ザウル県南東部のダーイシュ支配地域で、バグダーディー氏を狙った暗殺未遂が発生(2019年2月7日)

『ガーディアン』(2月7日付)は、英国とイラクの複数の諜報機関高官の話として、シリアのダイル・ザウル県にあるダーイシュ(イスラーム国)の支配地域で、アブー・バクル・バグダーディー指導者に対する反乱と同氏の暗殺未遂が起きていたと伝えた。

反乱が起きたのは2019年1月、ハジーン市に近いダーイシュの支配地域にあるバグダーディー氏が潜伏していたとされる場所で、外国人戦闘員とバグダーディー氏の護衛の間で銃撃戦となり、護衛はバグダーディー氏を砂漠地帯に脱出させたという。

銃撃戦では、バグダーディー氏に随行していた外国人2人が死亡したという。

なお、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の消息筋がスプートニク・ニュース(2月9日付)に明らかにしたところによると、バグダーディー氏は米主導の有志連合とシリア民主軍が包囲するダイル・ザウル県南東部のダーイシュ支配地域で潜伏を続けているという。

AFP, February 9, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、The Guardian, February 7, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、Sputnik News, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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米国務省副報道官「米軍撤退後にシリア民主軍が軍事作戦の標的になることはあり得ない」(2019年2月7日)

ロバート・パラディーノ米国務省副報道官は、シリア駐留米軍撤退後のシリア民主軍および同部隊を主導する人民防衛隊(YPG)の処遇に関して「我々のパートナーとさまざまなレベルで、シリア北東部からの我が軍の安全な撤退方法、そして解放区の安定について話し合ってきた…。シリア民主軍が軍事作戦の標的になることはあり得ない」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方からトルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡に退去したラフマーン軍団がトルコの庇護を受ける国民軍傘下に(2019年2月7日)

ダマスカス郊外県東グータ地方から、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡に退去したラフマーン軍団のワーイル・アッルーン報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/waiel_olwan/)で、「アフリーン地区の核基地で隊列の調整を完了した…。ラフマーン軍団は国民軍第3軍団の一部となり、他の組織とともに革命の道を進み続ける」と綴った。

AFP, February 7, 2019、ANHA, February 7, 2019、AP, February 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2019、al-Hayat, February 8, 2019、Reuters, February 7, 2019、SANA, February 7, 2019、UPI, February 7, 2019などをもとに作成。

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