イドリブ県での戦闘で32人(民間人6人、シリア軍兵士25人、反体制武装集団戦闘員1人)死亡(2019年7月6日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから66日目となる7月6日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より32人(民間人6人、シリア軍兵士25人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて2,177人となった。

うち、570人が民間人(女性112人、子供145人を含む)、748人がシリア軍兵士、859人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は83回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」12発を投下、ロシア軍も25回以上の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は415発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市およびその一帯、カフルサジュナ村、ジャバーラー村およびその一帯、ヒーシュ村、ナキール村、マアッルズィーター村、マアッラト・マーティル村、シャイフ・ムスタファー村、ハザーリーン村、アービディーン一帯、ラカーヤー・サジュナ村、マアッラト・ハルマ村、カフルナブル市、アリーハー市近郊の煉瓦工場一帯、バスィーダー村、タッルアース村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がハザーリーン村を砲撃した。

またシリア軍は地上部隊がハーン・シャイフーン市を砲撃した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市一帯、カフルサジュナ村、ハザーリーン村一帯、カフルナブル市南部を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町、タッル・ミルフ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がムーリク市、ザイズーン村、サフル丘、ハマーミーヤート村一帯、Syriatel、サイヤード村、ザカート村、タッル・ミルフ村、ラトミーン村を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルナーハー村、フワイル・アイス村、ジャズラーヤー村、ザンマール町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ハマー県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(ハマー県16件、アレッポ県1件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, July 6, 2019、ANHA, July 6, 2019、AP, July 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 6, 2019、al-Hayat, July 7, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 6, 2019、Reuters, July 6, 2019、SANA, July 6, 2019、SOHR, July 6, 2019、UPI, July 6, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県ムハムバル村を爆撃し、子供7人と女性3人を含む13人が死亡(2019年7月5日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから65日目となる7月5日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より15人(民間人13人、シリア軍兵士1人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて2,145人となった。

うち、564人が民間人(女性109人、子供145人を含む)、723人がシリア軍兵士、858人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は98回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」40発を投下、ロシア軍も34回以上の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は330発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でムハムバル村、カフルサジュナ村、ウンム・ザイトゥーナ村、ラカーヤー・サジュナ村、シャイフ・ムスタファー村一帯、ブサクラー村、ハーッス村、カフルナブル市、マアッラト・ハルマ村、スィフヤーン村、ハーン・シャイフーン市、バスィーダー村、ブサンクール村灌木地帯、アルマナーヤー村、カルサア村、ヒーシュ村一帯、トゥラムラー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでムハムバル村、ブサンクール村灌木地帯に「樽爆弾」を投下した。

ムハムバル村に対するシリア軍の爆撃により、子供7人と女性3人を含む13人が死亡した。

シリア軍はまた、地上部隊がフバイト村、ナキール村、アービディーン村、マダーヤー村、ダイル・サンバル村、ザイズーン火力発電所を砲撃した。

ロシア軍もナイラブ村、アリーハー市東部の煉瓦工場、アリーハー市とサラーキブ市を結ぶ街道、ハーン・シャイフーン市、カフルサジュナ村、ヒーシュ村、ラカーヤー・サジュナ村を爆撃した。

一方、SANA(7月5日付)によると、シリア軍はフバイト村、マダーヤー村にあるシャーム解放機構などの反体制武装集団の拠点を攻撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でバウワービーヤ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がバシュカーティーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラターミナ町、ラトミーン村、ムーリク市、アルバイーン村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでラトミーン村、カフルズィーター市一帯、サイヤード村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がラターミナ町、カフルズィーター市、ザカート村、タッル・ミルフ村、ジャビーン村、フワイジャ村、ハウワーシュ村、マシーク村、カルクール村、ズィヤーラ町、サフリーヤ村を砲撃した。

ロシア軍もアルバイーン村を爆撃した。

これに対して、反体制武装集団は、シリア政府支配下のジューリーン村、アズィーズィーヤ村、ラスィーフ村、カブル・フィッダ村、スカイラビーヤ市、ブライディージュ村、ハマーミーヤート村、カルナーズ町、シャイフ・ハディード村に砲撃を加えた。

一方、SANA(7月5日付)によると、シリア軍はサフル丘、カフルズィーター市、アルバイーン村、ジャビーン村にあるシャーム解放機構などの反体制武装集団の拠点を攻撃、激しく交戦した。

シリア軍はまた、ズィヤーラ町、マシーク村にあるトルキスタン・イスラーム党やシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団はブライディージュ村、カルナーズ町、スカイラビーヤ市を攻撃、シリア軍がこれを迎撃した。

他方、シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室は、ハマー県北部前線の防空部隊がシリア軍ヘリコプターを迎撃し、損傷を与えたと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(ハマー県11件、イドリブ県4件、アレッポ県2件)確認した。

AFP, July 5, 2019、ANHA, July 5, 2019、AP, July 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2019、al-Hayat, July 6, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 5, 2019、Reuters, July 5, 2019、SANA, July 5, 2019、SOHR, July 5, 2019、UPI, July 5, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団がトルコ占領下のアレッポ県北部各所で反体制派を攻撃(2019年7月4日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、7月3日にトルコ占領下のバーブ市近郊のダーギルバーシュ村にあるハムダ師団の拠点、アフリーン郡のブルブル町とマイダーニカ村を結ぶ街道を走行中のスルターン・ムラード師団の車列、マーリア市近郊にある特殊任務群の拠点を攻撃し、戦闘員多数を殺害、武器弾薬などを捕獲したと発表した。

ANHA(7月4日付)が伝えた。

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ラッカ県では、ANHA(7月4日付)によると、北・東シリア自治局(タブカ民政評議会)の支配下にあるタブカ市のアフダーン交差点近くの道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、通行人2人が負傷した。

AFP, July 4, 2019、ANHA, July 4, 2019、AP, July 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2019、al-Hayat, July 5, 2019、Reuters, July 4, 2019、SANA, July 4, 2019、SOHR, July 4, 2019、UPI, July 4, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県に対するシリア・ロシア軍の爆撃・砲撃で民間人5人死亡(2019年7月4日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから64日目となる7月4日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人5人、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,130人となった。

うち、551人が民間人(女性106人、子供138人を含む)、722人がシリア軍兵士、857人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は85回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」45発以上を投下、ロシア軍も12回以上の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は370発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラカーヤー・サジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、ハーン・シャイフーン市、タッルアース村、カフル・アイン村、マアッラト・スィーン村、カフルナブル市およびその一帯、ヒーシュ村、マアッラト・ハルマ村、カフルサジュナ村、フバイト村、マアッラト・マーティル町に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでラカーヤー・サジュナ村、マアッラト・ハルマ村、カフルナブル村、ハーッス村一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がタウィール・ハリーブ村一帯、カフルナブル村、ウンム・スィール村、ダイル・サンバル村、フバイト村を砲撃した。

ロシア軍もカフルナブル村、アナブ村、バーラ村一帯、カンスフラ村を爆撃した。

一連の攻撃により、ハーン・シャイフーン市で男性2人、バーラ村近郊で子供1人、ハーッス村で子供1人、カフルナブル市で男性1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でバウワービーヤ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がアレッポ市ラーシディーン地区、マンスーラ、ハーン・アサルおよびその一帯、を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月4日付)によると、シャーム青年連帯を名のる武装集団が声明を出し、アレッポ市ムーカンブー地区にあるシリア軍検問所で、オートバイに仕掛けた爆弾を爆発させ、兵士を殺傷したと発表した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラターミナ町、カフルズィーター市に対して機銃掃射を行うとともに、地上部隊がフワイジャ村、ハウワーシュ村、ザイズーン村、ラターミナ町を砲撃した。

一方、SANA(7月4日付)によると、シリア軍がザカート村、ラターミナ町にあるシャーム解放機構とイッザ大隊(イッザ軍)の拠点を集中的に砲撃した。

シリア軍はまたジャビーン村一帯で反体制武装集団を攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月4日付)によると、正体不明の武装集団がムザイリーブ町とジッリーン村を結ぶ街道で総合情報部の隊員2人に発砲し、殺害した。

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ダマスカス県では、SANA(7月4日付)によると、ジャウバル区で反体制武装集団が残していった地雷が爆発し、子供3人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(ハマー県9件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, July 4, 2019、ANHA, July 4, 2019、AP, July 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2019、al-Hayat, July 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 4, 2019、Reuters, July 4, 2019、SANA, July 4, 2019、SOHR, July 4, 2019、UPI, July 4, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ占領下の「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域での戦果を発表(2019年7月3日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が6月29日から7月2日にかけてトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域での戦果を発表した。

戦果は以下の通り:

6月29日、マーリア市近郊でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌を攻撃し、1人殺害。

7月2日、シャッラー村近郊のマリーミーンでトルコ軍と反体制武装集団の拠点を攻撃し、トルコ軍兵士2人を負傷させる。

7月2日、アアザーズ市近郊のカフルハーシル村で北部旅団を要撃し、1人を殺害。

7月2日、マーリア市近郊で反体制武装集団と交戦。

ANHA(7月3日付)が伝えた。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市とカッバースィーン村で相次いで爆発が発生、多数が死傷(2019年7月3日)

アレッポ県では、ANHA(7月3日付)によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の中心都市の一つバーブ市中心街のウマル・ブン・ハッターブ・モスク脇でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が死傷した。

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またこの爆発の直後、バーブ市近郊のカッバースィーン村でも2台のオートバイに仕掛けられていた爆弾が相次いで爆発し、多数が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)によると、バーブ市での爆発の死者は2人、負傷者は8人、カッバースィーン村での爆発の負傷者は10人。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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スワイダー市ではダーイシュによると思われる爆破事件が発生し、住民3人が死亡(2019年7月3日)

スワイダー県では、SANA(7月3日付)によると、スワイダー市北東部のカナワート地区でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民3人が死亡、7人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死者は5人、負傷者は13人。

爆弾を仕掛けたのはダーイシュ(イスラーム国)の残党だと思われるという。

https://youtu.be/rlRcYnVKgR8

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県では反体制派の砲撃で子供2人が死亡(2019年7月3日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから63日目となる7月3日、シリア軍は爆撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より3人(民間人3人(うち子供2人)、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,125人となった。

うち、546人が民間人(女性106人、子供136人を含む)、722人がシリア軍兵士、857人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は40回を記録、ロシア軍の爆撃は確認されなかった。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は310発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でマアッラト・ヌウマーン市、マダーヤー村、ハーン・シャイフーン市、フバイト村、マアッラト・ハルマ村、カルサア村、カンスフラ村一帯、ラカーヤー・サジュナ村、ヒーシュ村、バーブーリーン村、ハザーリーン村、シャイフ・ムスタファー村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がスフーフン村、バアルブー村、ハッサーナ村、ナキール村、アービディーン村、ハーン・シャイフーン市一帯を砲撃した。

一方、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯にある反体制武装集団の拠点を砲撃、また、バーブーリーン村、ヒーシュ村、ラカーヤー村でシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党の動きを捕捉、これを攻撃した。

シリア軍はさらに、ジスル・シュグール市一帯にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月3日付)は、ロシア軍戦闘機がカニーヤ村にあるキリスト教徒の居住地を直接爆撃したと伝えた。

だが、シリア人権監視団によると、ロシア軍による爆撃は確認されていない。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアレッポ市郊外のムハンディスィーン地区、第46中隊基地一帯に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がザンマール町、ジャズラーヤー村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がハスラーヤー村、ジャビーン村、タッル・ミルフ村、アブー・ライーダ村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ラトミーン村を砲撃した。

一方、SANA(7月3日付)によると、トルコ軍監視所があるシール・マガール村やフワイジャ村一帯に展開するシャーム解放機構がシリア政府支配下のラスィーフ村、アズィーズィーヤ村を砲撃し、子供2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県1件、ラタキア県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(ハマー県2件、イドリブ県2件)確認した。

AFP, July 3, 2019、ANHA, July 3, 2019、AP, July 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 3, 2019、al-Hayat, July 4, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 3, 2019、Reuters, July 3, 2019、SANA, July 3, 2019、SOHR, July 3, 2019、UPI, July 3, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年7月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍地上部隊が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市に近いマルアナーズ村とマーリキーヤ村を砲撃した。

ANHA(7月2日付)によると、トルコ軍はまたシャワーリガ村に対しても砲撃を加えた。

人的被害はなかった。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はトルコの支援を受ける国民解放戦線拠点を爆撃し戦闘員15人を殺害(2019年7月2日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから62日目となる7月2日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より37人(民間人7人、シリア軍兵士15人、反体制武装集団戦闘員19人)増えて2,122人となった。

うち、543人が民間人(女性105人、子供134人を含む)、722人がシリア軍兵士、857人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」18発を投下、ロシア軍も15回の爆撃を行った。

またシリア・ロシア両軍の地上部隊による砲撃は200発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルサジュナ村、マアッラト・ヌウマーン市、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、ファッティーラ村、フバイト村、ハーン・シャイフーン市、サルジャ村、ダイル・サンバル村、アルバイーン山、ラカーヤー村、マダーヤー村、マアッラト・マーティル町、マガーラ村、ジャバーラー村、タッルアース村、バイニーン村、アリーハー市とマストゥーマ村を結ぶ街道に対して爆撃を実施した。

カフルサジュナ村に対する爆撃では白リン弾が、アリーハー市とマストゥーマ村を結ぶ街道ではクラスター弾が使用された。

さらに、ヘリコプターがハーン・シャイフーン市に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍もマダーヤー村にある国民解放戦線の拠点を爆撃し、戦闘員少なくとも15人が死亡したほか、マアッラト・ハルマ村、ハーン・シャイフーン市を爆撃した。

一方、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(7月2日付)は、シャーム解放機構がカッサービーヤ村一帯に潜入しようとしたロシア軍特殊部隊を撃破したと伝えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラターミナ町に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県北部および北西部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、フワイジャ村を爆撃した。

一方、SANA(7月2日付)によると、シリア軍がフワイジャ村、ラターミナ町、ダクマーク村、ムーリク市一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃、タッル・ワースィト村、ズィヤーラ町方面に潜入を試みるシャーム解放機構を撃退した。

他方、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は、ガーブ平原にあるマシャーリーウ地区でシリア軍部隊を攻撃し、兵士7人を殺傷、武器弾薬を捕獲したと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下、地上部隊が同地を砲撃した。

一方、国民解放戦線は、トルコマン山に近いアブー・アスアド丘にあるシリア軍拠点に対して特殊作戦を行い、将兵多数を殺害したと発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を4件(ハマー県)確認した。

AFP, July 2, 2019、ANHA, July 2, 2019、AP, July 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2019、al-Hayat, July 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 2, 2019、Reuters, July 2, 2019、SANA, July 2, 2019、SOHR, July 2, 2019、UPI, July 2, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県でダーイシュのスリーパー・セルを摘発(2019年7月1日)

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(7月1日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊がサルミーン市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルの摘発を続け、アブー・アリー・ドゥーシュカーを名のる爆弾製造の責任者を拘束、大量の爆発物を押収した。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県ラアス・アイン市近郊のYPG拠点が自爆攻撃を受け、米主導の有志連合が空挺作戦で対抗、ダーイシュ幹部2人を逮捕(2019年7月1日)

ハサカ県では、ANHA(7月1日付)、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラアス・アイン市(スィリー・カーニヤ)近郊のザルカーン村にある人民防衛隊(YPG)の渉外センター近くで、男性が爆弾を積んだ車で自爆した。

死傷者はなかった。

事件発生を受け、内務治安部隊(アサーイシュ)が、米主導の有志連合とともに捜査を開始、有志連合とYPG主体のシリア民主軍がアターラ村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官2人を逮捕した。

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一方、SANA(7月1日付)によると、トルコ軍国境警備隊がジュワーディーヤ村近郊のバーブ・スライマーン村で農作業を行う住民2人に発砲した。

2人は負傷し、マーリキーヤ市国立病院に搬送された。

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さらに、ドゥラル・シャーミーヤ(7月1日付)やシリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラアス・アイン市近郊のサイドヤーン村の農地で新たな火災が発生し、フワイシュ村、サーリヒーヤ村、ハウィーヤ村の農地へと燃え拡がり、1,500ドゥーナム以上が焼失、住民3人(子供1人と女性2人)が死亡した。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍はイドリブ県、ハマー県、ラタキア県に対する爆撃を続ける(2019年7月1日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから61日目となる7月1日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人2人、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,085人となった。

うち、536人が民間人(女性105人、子供134人を含む)、707人がシリア軍兵士、838人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は56回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」4発を投下、ロシア軍も4回の爆撃を行った。

またシリア・ロシア両軍の地上部隊による砲撃は470発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でフバイト村、ハッサーナ村、カフルサジュナ村、マアッルズィーター村、ハーン・シャイフーン市、ラカーヤー・サジュナ村、アービディーン村、バーラ村、カルサア村、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、バルユーン村一帯、カンスフラ村、カフルナブル市一帯に対して爆撃を実施するとともに、ハーン・シャイフーン市一帯に機銃掃射を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯の丘陵地帯に「樽爆弾」4発を投下した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラターミナ町を爆撃した。

またシリア軍地上部隊がタッル・ミルフ村、ジャビーン村、ハスラーヤー村、アブー・ライーダ村、ズィヤーラ町、タッル・ワースィト村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(ハマー県5件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, July 1, 2019、ANHA, July 1, 2019、AP, July 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 1, 2019、Reuters, July 1, 2019、SANA, July 1, 2019、SOHR, July 1, 2019、UPI, July 1, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がイドリブ県を中心とする反体制派支配地域を爆撃し、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構の司令官6人を含む8人を殺害(2019年6月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合と思われる航空部隊が早朝(4時20分頃)、県西部のアレッポ市ムハンディスィーン地区郊外を爆撃し、新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構の司令官6人が死亡した。

爆撃はフッラース・ディーン機構の幹部会合を狙ったもので、8人が死亡、うち2人がアルジェリア人司令官、2人がチュニジア人司令官、1人がエジプト人司令官、1人がシリア人司令官だという。

ANHA(7月1日付)によると、殺害されたのはアブー・フィダー・トゥーニスィー、アブー・アムル・トゥーニスィー、アブー・ドゥジャーナ・トゥーニスィー、アブー・ヤフヤー・ジャザーイリー、アブー・ザッル・ミスリー、アブー・イブラーヒーム・シャーミー。

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これに関して、反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(6月30日付)は、戦闘機がトルコ南部にあるNATOのインジルリク航空機を離陸し、爆撃を行ったと伝えた。

また、カタールのアル=ジャズィーラ・チャンネル(6月30日付)も、有志連合の複数の情報筋が、シリア北部の複数カ所に対して爆撃を行ったことを認めたと伝えた。

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ANHA(7月1日付)は、殺害された司令官は、ハマー県北部でシリア軍と戦うことを拒否していために、有志連合の爆撃を受けたと伝えた。

AFP, June 30, 2019、Aljazeera.net, June 30, 2019、ANHA, June 30, 2019、July 1, 2019、AP, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, June 30, 2019、SANA, June 30, 2019、SOHR, June 30, 2019、UPI, June 30, 2019などをもとに作成。

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ユーフラテス石油会社:2011年3月以降の混乱での石油部門の被害額は145億5000万米ドル(2019年6月30日)

ユーフラテス石油会社は、2011年3月以降の混乱によってシリアの石油部門が直接、間接に被った被害額が145億5000万米ドルにのぼるとする報告書を発表した。

このうち、ダイル・ザウル県南東部のウマル油田とタナク油田が被った物的被害額は2019年第1四半期の段階で3億3200万ドルに達しているという。

なお、同社は2019年の年間計画において、7000バレル/日の石油生産をめざすとともに、ティーム油田、ニーシャーン油田、シューラー油田を緊急に復旧する予定だという。

『ワタン』(6月30日付)が伝えた。

AFP, June 30, 2019、ANHA, June 30, 2019、AP, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, June 30, 2019、SANA, June 30, 2019、SOHR, June 30, 2019、UPI, June 30, 2019、al-Watan, June 30, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン郡で反体制派が女性、老人、子供300人以上を拘束、連行(2019年6月30日)

アレッポ県では、ANHA(6月30日付)によると、トルコ占領下のアフリーン郡ムーバーター村でトルコの支援を受ける反体制武装集団が強制捜査を行い、女性、老人、子供300人以上を拘束、連行した。

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ハサカ県では、ANHA(6月30日付)によると、トルコ軍国境警備隊がダイリーク市近郊のバーティルザーン村で農作業を行っていた住民2人に発砲、重傷を負わせた。

AFP, June 30, 2019、ANHA, June 30, 2019、AP, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, June 30, 2019、SANA, June 30, 2019、SOHR, June 30, 2019、UPI, June 30, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市で反体制派がダーイシュのスリーパー・セルのメンバー2人を殺害(2019年6月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の県北部(ユーフラテスの盾地域)にあるバーブ市で、反体制武装集団がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルを追跡、戦闘の末に司令官2人を殺害した。

AFP, June 30, 2019、ANHA, June 30, 2019、AP, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, June 30, 2019、SANA, June 30, 2019、SOHR, June 30, 2019、UPI, June 30, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県、アレッポ県、ラタキア県でシリア軍と反体制派の戦闘続く(2019年6月30日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから60日目となる6月30日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より3人(民間人2人、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて2,079人となった。

うち、534人が民間人(女性105人、子供134人を含む)、707人がシリア軍兵士、838人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は64回を記録、ロシア軍も25回の爆撃を行った。

またシリア・ロシア両軍の地上部隊による砲撃は470発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタフタナーズ市、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、サルジャ村、マダーヤー村、ハーン・シャイフーン市、アリーハー市一帯、カフル・マズダ村一帯、ヒーシュ村、ウライニバ村、カッサービーヤ村、マアッルズィーター村、アービディーン村灌木地帯、ハザーリーン村に対して爆撃を実施した。

ロシア軍もウライニバ村、フバイト村、ハーン・シャイフーン市、アーミリーヤ村を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアルバイーン村、サイヤード村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県北部および西部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もジャビーン村、タッル・ミルフ村、ジュッブ・スライマーン村、ザカート村、サイヤード村、カフルズィーター市を爆撃した。

一連の爆撃により、アーミリーヤ村で子供2人が死亡した。

一方、SANA(6月30日付)によると、シャーム解放機構がシリア政府支配下のムハルダ市、アズィーズィーヤ村、ブライディージュ村を砲撃し、民家などに被害が出た。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でバウワービーヤ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県西部の戦闘地帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯の戦闘地域を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ラタキア県6件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(ハマー県5件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, June 30, 2019、ANHA, June 30, 2019、AP, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 30, 2019、Reuters, June 30, 2019、SANA, June 30, 2019、SOHR, June 30, 2019、UPI, June 30, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は抗議デモ阻止と住民の武器を押収するため増援部隊派遣(2019年6月29日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月30日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がブサイラ市一帯に増援部隊を派遣した。

複数の地元情報筋によると、増援部隊の派遣は、同地での抗議デモ阻止と住民の武器を押収することが目的だという。

AFP, June 30, 2019、ANHA, June 30, 2019、AP, June 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2019、al-Hayat, July 1, 2019、Reuters, June 30, 2019、SANA, June 30, 2019、SOHR, June 30, 2019、UPI, June 30, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム解放機構に追い詰められたダーイシュ・メンバーが自爆(2019年6月29日)

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(6月29日付)によると、サルミーン市で、シャーム解放機構の治安部隊の追跡によって追い詰められたダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルのメンバー1人が自爆した。

AFP, June 29, 2019、ANHA, June 29, 2019、AP, June 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2019、al-Hayat, June 30, 2019、Reuters, June 29, 2019、SANA, June 29, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, June 29, 2019、SOHR, June 29, 2019、UPI, June 29, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県サフィール市近郊で治安当局がクルド人150人以上を拘束(2019年6月29日)

ANHA(6月29日付)は、空軍情報部がアレッポ県サフィール市東部のタッルアラン村、タッル・ハースィル村で数日前から住民の摘発活動をこれまでに150人以上が拘束されていると伝えた。

拘束された住民はクルド人で、摘発活動は今も続いているという。

AFP, June 29, 2019、ANHA, June 29, 2019、AP, June 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2019、al-Hayat, June 30, 2019、Reuters, June 29, 2019、SANA, June 29, 2019、SOHR, June 29, 2019、UPI, June 29, 2019などをもとに作成。

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ハマー県で新興のアル=カーイダ系武装連合組織「信者を煽れ」作戦司令室がロシア軍の偵察用小型無人航空機を撃墜(2019年6月29日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから59日目となる6月29日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より6人(民間人0人、シリア軍兵士6人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,076人となった。

うち、532人が民間人(女性105人、子供132人を含む)、707人がシリア軍兵士、837人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録、ロシア軍も13回の爆撃を行った。

またシリア・ロシア両軍の地上部隊による砲撃は600発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルサジュナ村、カフルシャラーヤー村、アブー・ライーダ村、ウンム・ザイトゥーナ村、タッルアース村、アーミリーヤ村、カフル・アイン村、マダーヤー村、カンスフラ村、マアッラト・マーティル町、マシューン村、ヒーシュ村、フバイト村、アブディーター村、ハザーリーン村、マアッラト・ハルマ村、マアッルズィーター村、ナキール村、ハーン・シャイフーン市一帯、イフスィム町、マルイヤーン村、バルユーン村、ジャバーラー村、ラカーヤー村、シャイフ・ムスタファー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフル・アイン村、ウンム・ザイトゥーナ村、マダーヤー村、カフルサジュナ村一帯、フバイト村一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がバアルブー村一帯を砲撃した。

ロシア軍もフバイト村、ウライニバ村、ストゥーフ・ダイル村を爆撃した。

一方、SANA(6月29日付)によると、シリア軍がナキール村、フバイト村からシャイフ・ムスタファー村、ラカーヤー村、トゥラムラー村、カフルサジュナ村にいたる回廊地域でシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッル・ミルフ村、ジャビーン村、カフルズィーター市、ジャイサート村、ラターミナ町、ザカート村に対して爆撃を実施、地上部隊がカフルズィーター市、ラターミナ町、ジャビーン村、タッル・ミルフ村、アルバイーン村、ハスラーヤー村、カストゥーン村、ザカート村などを砲撃した。

ロシア軍もジャビーン村、タッル・ミルフ村を爆撃した。

一方、SANA(6月29日付)によると、シリア軍がタッル・ミルフ村、ワーディー・ウスマーン、ザカート村にあるシャーム解放機構、イッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。

他方、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室が声明を出し、県西部のガーブ平原でロシア軍の偵察用小型無人航空機(ドローン)を撃墜したと発表、その写真を公開した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町、ジャズラーヤー村、アレッポ市ラーシディーン地区、ハイヤーン町を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯、トルコマン山一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(ハマー県)確認した。

AFP, June 29, 2019、ANHA, June 29, 2019、AP, June 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2019、al-Hayat, June 30, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 29, 2019、Reuters, June 29, 2019、SANA, June 29, 2019、SOHR, June 29, 2019、UPI, June 29, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で密輸での収益の分配をめぐってシリア民主軍の戦闘員どうしが撃ち合いに(2019年6月28日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(6月28日付)によると、ズィーバーン町で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員どうしが、密輸で得た収益の分配をめぐって口論となり、撃ち合いとなった。

衝突は、「ザルダシュト」を名のる司令官が同地の通行所を管理するようになり、石油などの密輸にかかる「手数料」を値上げしたことに端を発しているという。

AFP, June 29, 2019、ANHA, June 29, 2019、AP, June 29, 2019、Dayr al-Zawr 24, June 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2019、al-Hayat, June 30, 2019、Reuters, June 29, 2019、SANA, June 29, 2019、SOHR, June 29, 2019、UPI, June 29, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ占領下のアフリーン郡で反体制武装集団戦闘員14人を殺害(2019年6月28日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、26日と27日に、トルコ占領下のアフリーン郡各所でトルコの支援を受ける反体制武装集団の拠点、車列を攻撃、戦闘員14人を殺害したと発表した。

攻撃は、アフリーン市・バースータ村間の街道、カッバーシーン村近郊で行われた。

ANHA(6月28日付)が伝えた。

AFP, June 28, 2019、ANHA, June 28, 2019、AP, June 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2019、al-Hayat, June 29, 2019、Reuters, June 28, 2019、SANA, June 28, 2019、SOHR, June 28, 2019、UPI, June 28, 2019などをもとに作成。

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ハマー県、イドリブ県でシリア軍と「必勝」作戦司令室(シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍など)の激戦が続き多数が死傷、シリア軍戦闘機が被弾(2019年6月28日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから58日目となる6月28日、シリア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より106人(民間人0人、シリア軍兵士59人、反体制武装集団戦闘員47人)増えて2,070人となった。

うち、532人が民間人(女性105人、子供132人を含む)、701人がシリア軍兵士、837人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は220回を記録した。

またシリア・ロシア両軍の地上部隊による砲撃は1,100発におよんだ。

ロシア軍の爆撃は確認されなかった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のジャビーン村、タッル・ミルフ村一帯で、シリア軍とシャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる反体制武装集団が激しく交戦、双方に多数の死者が出た。

シリア軍は同地に対して激しい爆撃を加える一方、シリア・ロシア両軍地上部隊は同地に加え、カフルズィーター市、ラターミナ町、ハスラーヤー村、ザカート村、アルバイーン村、ブワイダ村、アブー・ライーダ村を砲撃した。

一方、SANA(6月28日付)によると、シリア軍がジャビーン村一帯、タッル・ミルフ村一帯、ラターミナ町一帯、ザカート村一帯、ハスラーヤー村一帯、アブー・ライーダ村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

これに対して、ANHA(6月28日付)によると、反体制武装集団もカブル・フィッダ村一帯のシリア軍拠点を数十回にわたり砲撃した。

また、「必勝」作戦司令室の軍事筋は、ドゥラル・シャーミーヤ(6月28日付)に対して、同作戦司令室の防空部隊が、シリア軍のL-39戦闘機を地対空ミサイルで攻撃し、損害を与えたことを明らかにした。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルナブル市に対して爆撃を実施し、民間人5人が負傷した。

一方、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市では、中心街に位置するフルカーン・モスク近くで爆弾が爆発し、1人が死亡、1人が負傷した。

また、サラーキブ市でも国民解放戦線の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

さらに、タフタナーズ市では、自由人軍の司令官の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、複数人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルナワーン町でシャーム解放機構の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員5人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県2件、ラタキア県4件、ハマー県1件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(イドリブ県1件、ハマー県11件)確認した。

AFP, June 28, 2019、ANHA, June 28, 2019、AP, June 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2019、al-Hayat, June 29, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 28, 2019、Reuters, June 28, 2019、SANA, June 28, 2019、SOHR, June 28, 2019、UPI, June 28, 2019などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織と親トルコ反体制派はハマー県北部でシリア軍拠点への攻勢を強め、兵士を処刑する写真を公開(2019年6月27日)

ハマー県では、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室がアトシャーン村でシリア軍兵士数十人を殺傷したと発表、シリア軍兵士と思われる男性を処刑した写真を公開した。

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なお、「革命のサヨナキドリ」、「革命のゴールキーパー」と称され、ドキュメンタリー映画「それでも僕は帰る」などに出演していたアブドゥルバースィト・サールート氏(6月8日にハマー県北部でのシリア軍との戦闘で戦死)を追悼するバナーを立ち上げている反体制派系サイトのザマーン・ワスル(6月27日付)によると、新興のアル=カーイダの連合体である「信者を煽れ」作戦司令室と、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構とトルコが後援する国民解放戦線からなる「必勝」作戦司令室は、カッサービーヤ村でシリア軍の拠点に対する攻勢を強化した。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019、Zaman al-Wasl, June 27, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県南東部のシリア民主軍拠点を攻撃し、5人を殺害(2019年6月27日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(6月27日付)によると、ヒムス県南東部で潜伏を続けるダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府支配地域を経由し、北・東シリア自治局支配下のハジーン市に潜入、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を襲撃した。

ザマーン・ワスル(6月27日付)によると、この攻撃でシリア民主軍戦闘員5人が死亡した。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019、Zaman al-Wasl, June 27, 2019などをもとに作成。

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首都ダマスカスでジャーナリストを狙った爆破事件(2019年6月27日)

ダマスカス県では、SANA(6月27日付)によると、オートストラード・マッザ区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、女性1人とその息子1人が負傷した。

スプートニク・ニュース(6月27日付)によると、爆発はジャーナリストのターリブ・イブラーヒーム氏の車に仕掛けられていたという。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、Sputnik News, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で反体制武装集団の憲兵隊2人殺害(2019年6月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市とラーイー村を結ぶ街道で、トルコの支援を受ける反体制武装集団の憲兵隊が何者かの襲撃を受けて、2人が死亡た。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019などをもとに作成。

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シリア軍によるイドリブ県、ハマー県の爆撃、反体制派との戦闘で民間人6人を含む21人が死亡、ロシア軍の爆撃は確認されず(2019年6月27日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから57日目となる6月27日、シリア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より21人(民間人6人、シリア軍兵士11人、反体制武装集団戦闘員4人)増えて1,964人となった。

うち、532人が民間人(女性105人、子供132人を含む)、642人がシリア軍兵士、790人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録した。

またシリア軍地上部隊による砲撃は400発におよんだ。

ロシア軍の爆撃は確認されなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイドリブ市一帯、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市、バーラ村、イフスィム町、カフルルーマー村一帯、フバイト村、カルサア村、シャイフ・ムスタファー村、ハザーリーン村、カフルサジュナ村、ナキール村、バアルブー村、ウライニバ村、マダーヤー村、シャイフ・ダーミス村、ラカーヤー村、マアッルズィーター村、カフルナブル市、トゥラムラー村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部および西部の戦闘地域を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月27日付)によると、この爆撃によりバーラ村で民間人3人、カフルサジュナ村で子供1人と女性1人が死亡した。

一方、SANA(6月27日付)によると、シリア軍がカッサービーヤ村に侵攻を試みたシャーム解放機構を撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でフワイズ一帯に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がサフリーヤ村、ダイル・サンバル村、フワイジャ村、ハウワーシュ村などを砲撃した。

一方、SANA(6月27日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町でシャーム解放機構、イッザ大隊(イッザ軍団)と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県西部のフータ村にある自由アレッポ県議会の支部を襲撃し、車輌や施設内の備品を押収した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(アレッポ県2件、ラタキア県6件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(アレッポ県1件、ラタキア県6件、イドリブ県5件、ハマー県6件)確認した。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019などをもとに作成。

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