トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を激しく砲撃(2019年5月1日)

アレッポ県では、ANHA(5月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、マルアナーズ村、スムーカ村、シャフアー・ダム一帯を砲撃した。

トルコ軍と反体制武装集団が発射した砲弾の数は30発以上に達したという。

トルコ軍はまた、ファーフィーン村近郊のハリーサ村に対しても砲撃を加えた。

これに対して、アフリーン解放軍団は精鋭を出し、トルコの占領下にあるアフリーン郡シャッラー村近郊のカトマ村でトルコ軍部隊を3度にわたり攻撃し、トルコ軍兵士9人を殺害、14人を負傷させたと発表した。

一方、トルコ占領下のジャラーブルス市では、オートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住人複数が死傷した。

また、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市の路上で爆弾が爆発し、住人2人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(5月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市内の公園に仕掛けらていた爆弾が爆発した。

死傷者はなかった。

AFP, May 1, 2019、ANHA, May 1, 2019、AP, May 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Reuters, May 1, 2019、SANA, May 1, 2019、UPI, May 1, 2019などをもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表はシャーム解放機構がシリア軍拠点や民間人を攻撃していると指摘、トルコとロシアに停戦を遵守するよう呼びかける(2019年5月1日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンに対するロシア・シリア軍の攻撃と、反体制武装集団との戦闘が激化していることに関して、シリアのアル=カーイダと目され、同地の軍事・治安権限を握るシャーム解放機構がシリア軍の拠点や民間人に対する攻撃を行うなかで、シリア軍がこうした攻撃への対抗措置を講じていると指摘、「トルコとロシアに停戦規定を遵守し続けることを呼びかける」と発表した。

一方、アスタナ12会議で審議された制憲委員会設置に関して、ペデルセン氏は今年の夏までにメンバーの選定が完了するとの見込みを示した。

ペデルセン氏は、制憲委員会メンバー150人のうち、市民社会から選ばれる代表メンバー50人のうち、6人が削除される必要があるとしたうえで、メンバーの選定が「善意と若干の妥協」で実現するだろうと述べた。

なお150人のうち50人はシリア政府、50人は反体制派が選定することになっており、この100人ついてはすでの合意されているという。

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他方、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)のシリア危機事務所(在アンマン)のデヴィッド・スワンソン報道官は、ロシア・シリア軍のイドリブ県に対する攻撃で、病院・医療センター3カ所が利用不能になったことに関して、「こうした暴力は決して受け入れられない」と非難した。

AFP, May 1, 2019、ANHA, May 1, 2019、AP, May 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Reuters, May 1, 2019、SANA, May 1, 2019、UPI, May 1, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるハマー県、イドリブ県を「樽爆弾」で爆撃(2019年5月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるカルアト・マディーク町、フワイズ村を爆撃した。

またシリア軍ヘリコプターも、カフルヌブーダ町、バーナ村に「樽爆弾」4発を投下した。

同監視団によると、シリア軍が4月30日以降に投下した「樽爆弾」は84発にのぼるという。

さらにシリア軍地上部隊も、カフルズィーター市、ラターミナ町、カフルヌブーダ町を激しく砲撃した。

これに対して、反体制武装集団がシリア政府支配下のムハルダ市を砲撃、トルコの支援を受ける国民解放戦線が声明を出し、ブライディージュ村にあるシリア軍基地を120ミリ迫撃砲で砲撃し、ロシア軍兵士4人を殺害したと発表した。

また、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室も声明を出し、ブライディージュ村とムガイル村間でシリア軍の車輌を攻撃し、兵士多数を殺害したと発表した。

一方、SANA(5月2日付)によると、ラターミナ町で活動を続ける反体制武装集団がシリア政府支配下のムハルダ市を砲撃した。

これに対して、シリア軍はカルアト・マディーク町、ザカート村、アンカーウィー村、ジャアータ村、カッサービーヤ村一帯にあるシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、イッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2019/05/04-660×330.jpg

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ドゥラル・シャーミーヤ(5月1日付)によると、シリア軍はアービディーン村近郊を避難民を乗せて移動していた車に「樽爆弾」を投下、3人が死亡、複数が負傷した。

またこのほかにも、シリア軍の爆撃で2人が死亡したという。

同サイトによると、ロシア・シリア両軍の爆撃を受けて、ハマー県ガーブ平原などの住民数千人が避難したという。

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機もシャーム解放機構の支配下にあるマアッルシューリーン村、ムシャイリファ村を爆撃した。

またシリア軍がフバイト村、アービディーン村、ムスタリーハ村を激しく砲撃した。

一方、SANA(5月2日付)によると、シリア軍がトゥラムラー村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、ミンタール村、ハッターブ丘にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県1件、ハマー県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を20件(アレッポ県8件、イドリブ県3件、ハマー県8件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, May 1, 2019、ANHA, May 1, 2019、AP, May 1, 2019、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2019、al-Hayat, May 2, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 1, 2019、Reuters, May 1, 2019、SANA, May 1, 2019、UPI, May 1, 2019などをもとに作成。

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シリア軍兵士100人が4月の1ヶ月だけでダーイシュの要撃により死亡(2019年4月30日)

バーディヤ24ネット(4月30日付)は、4月に入って、ヒムス県東部のスフナ砂漠で、ダーイシュ(イスラーム国)の要撃によって死亡したシリア軍兵士および親政権民兵の数が100人に達していると伝えた。

死亡した兵士・民兵のなかには士官15人も含まれているという。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Badiya 24, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン市近郊、タッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年4月30日)

アレッポ県では、ANHA(4月30日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、シャッラー村近郊のマーリキーヤ村、マルアナーズ村を砲撃した。

トルコ軍と反体制武装集団はまた、アアザーズ市近郊のバイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、タッル・リフアト市一帯を砲撃した。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構支配下のハマー県を「樽爆弾」で爆撃、「樽爆弾」使用は1年ぶり(2019年4月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がトゥラムラー村を爆撃した。

シリア軍はまた、フバイト村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がフワイジャ村一帯を爆撃した。

またシリア軍ヘリコプターがカフルヌブーダ町、サフル村、アリーマ村に対して「樽爆弾」を投下、バーブ・ターカ村、フワイズ村、カストゥーン村、カフルズィーター市、ラターミナ町を砲撃した。

シリア軍が「樽爆弾」を使用したのは1年ぶりだという。

これに対して、反体制武装集団もムハルダ市を砲撃、トルコの支援を受ける国民解放戦線は、県北部でシリア軍の拠点を対戦車砲で攻撃、破壊したと発表し、その映像を公開した。

一方、SANA(4月30日付)によると、反体制武装集団がムハルダ市の住宅街を砲撃し、住民1人が負傷した。

これに対して、シリア軍はハウワーシュ村、カルアト・マディーク町にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、バーブ・ターカ村、フワイジャ村、カフルヌブーダ町、サフル丘、アリーマ村、カルカート村、ラターミナ町一帯を移動するシャーム解放機構に対しても攻撃を加えた。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、シリア軍がフバイト村の医療センターを砲撃、センターは利用不能となった。

シリア軍はまた、フバイト村、アリーマ村、アービディーン村に「樽爆弾」を投下、2人が死亡、複数が負傷した。

一方、SANA(4月30日付)によると、シリア軍がフバイト村、トゥラムラー村、カッサービーヤ村、ウライニバ村、アービディーン村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザンマール町、ジャズラーヤー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を19件(アレッポ県13件、イドリブ県2件、ハマー県4件)確認した。

AFP, April 30, 2019、ANHA, April 30, 2019、AP, April 30, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2019、al-Hayat, May 1, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 30, 2019、Reuters, April 30, 2019、SANA, April 30, 2019、UPI, April 30, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県で爆破や暗殺に関与していたとされるダーイシュ・メンバー6人を逮捕(2019年4月29日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(4月29日付)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍筋の話として伝えたところによると、シリア民主軍が25日、ジャルズィー村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー6人を拘束した。

6人は、同地での爆破や暗殺に関与していたという。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、26日と28日に、アアザーズ市近郊のカルジャブリーン村とカフルハーシル村で、トルコの支援を受ける国民軍などの反体制武装集団を攻撃し、戦闘員2人を殺害したと発表した。

ANHA(4月29日付)と伝えた。

AFP, April 29, 2019、ANHA, April 29, 2019、AP, April 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 29, 2019、al-Hayat, April 30, 2019、Reuters, April 29, 2019、SANA, April 29, 2019、UPI, April 29, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がシャーム解放機構支配下のハマー県北部にある病院を爆撃、シリア軍もハマー県、イドリブ県のシャーム解放機構支配地域への砲撃を激化(2019年4月29日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラターミナ町にある病院を爆撃、住民3人が死亡、10人が負傷した。

この爆撃で、病院の施設も被害を受け、入院患者はイドリブ県カフルナブル市の病院に移送された。

ロシア軍戦闘機は、このほかシャフシャブー山(イドリブ県)に近いクーラ村を爆撃した。

また、シリア軍も、カルアト・マディーク町、シャフシャブー山のトルコ軍監視所に近いシール・マガール村にある避難民キャンプ、サフリーヤ村を砲撃した。

さらに、カルアト・マディーク町一帯では、シリア軍とシャーム解放機構が交戦、シリア軍兵士8人、シャーム解放機構の戦闘員3人が死亡した。

一方、SANA(4月29日付)によると、シリア軍はカルカート村とカルアト・マディーク町を結ぶ街道を移動するシャーム解放機構の車輌を攻撃した。

シリア軍はまた、ラターミナ町、ハスラーヤー村からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を撃退した。

これに対し、反体制武装集団はシリア政府支配下のスカイラビーヤ市を砲撃し、民間などに被害が出たという。

こうしたなか、ドゥラル・シャーミーヤ(4月29日付)が複数の活動家の情報として伝えたところによると、シリア政府は県北部のブライディージュ村の住民に退去を要請した。

退去要請の理由は不明だが、ロシア政府がシリア政府にこれを指示したという。

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イドリブ県では、SANA(4月29日付)によると、シリア軍がバシーリーヤ村、フバイト村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

こうしたなか、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県、アレッポ県西部、ハマー県北部で活動を続ける複数の地元評議会が相次いで声明を出し、同地でのロシア軍によるパトロール活動を拒否する意思を示した。

声明を出したのは、イドリブ県サラーキブ市、アレッポ県、ハマー県カフルズィーター市、ラトミーン村の地元評議会。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県1件、ラタキア県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(ハマー県11件、イドリブ県7件、アレッポ県4件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, April 29, 2019、ANHA, April 29, 2019、AP, April 29, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 29, 2019、al-Hayat, April 30, 2019、Reuters, April 29, 2019、SANA, April 29, 2019、UPI, April 29, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県各所でシリア民主軍の退去を求めるデモ続く(2019年4月28日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月28日付)によると、北・東シリア自治局支配下のブサイラ市、マーシフ村、ダマーン村、ナムリーヤ村、タイイブ・ファール村、タヤーナ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の素行に抗議し、北・東シリア自治局支配地からの退去を求めるデモが発生し、住民数百人が参加した。

一部住民は、タイヤを燃やすなどして街道で封鎖した。

タヤーナ村では、シリア民主軍がデモ参加者に向けて実弾を発砲し、デモを強制排除しようとした。

抗議デモは4月24日から連日続いている。

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反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(4月28日付)もまた、住民数百人が、シリア民主軍による燃料の独占、燃料価格の高騰、劣悪な経済社会状況に抗議するデモを行われたと伝え、写真を掲載した。

AFP, April 28, 2019、ANHA, April 28, 2019、AP, April 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2019、al-Hayat, April 29, 2019、Reuters, April 28, 2019、SANA, April 28, 2019、UPI, April 28, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がハマー県カルアト・マディーク町の病院を爆撃(2019年4月28日)

ハマー県では、SANA(4月28日付)によると、反体制武装集団がハンダク村を砲撃し、住民1人が死亡、3人が負傷した。

反体制武装集団はまた、スカイラビーヤ市を砲撃した。

これに対し、シリア軍はサフリーヤ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月28日付)によると、ロシア軍戦闘機がカルアト・マディーク町にある第111婦人・小児科病院を爆撃、自由ハマー衛生局によると施設が利用不可能になった。

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イドリブ県では、SANA(4月28日付)によると、シリア軍がフバイト村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(4月28日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部郊外のファミリーハウス一帯に潜入しようとしたシャーム解放機構を撃退、戦闘員3人を殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を32件(アレッポ県22件、イドリブ県4件、ハマー県4件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, April 28, 2019、ANHA, April 28, 2019、AP, April 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 28, 2019、al-Hayat, April 29, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 28, 2019、Reuters, April 28, 2019、SANA, April 28, 2019、UPI, April 28, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県ファルワーン村の住民がシリアのアル=カーイダ「シャーム解放機構」を撃退、戦闘員12人を殺害(2019年4月27日)

イドリブ県では、ANHA(4月27日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、県南東部のファルワーン村の住民2人を「刑事事件」に関与している疑いがあるとして拘束しようとしたが、住民がこれに抵抗、戦闘の末、シャーム解放機構の戦闘員12人が死亡した。

AFP, April 27, 2019、ANHA, April 27, 2019、AP, April 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2019、al-Hayat, April 28, 2019、Reuters, April 27, 2019、SANA, April 27, 2019、UPI, April 27, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県北部で4日連続でYPG主体のシリア民主軍の退去を求める抗議デモ、シリア民主軍はデモ参加者に実弾を発砲(2019年4月27日)

ダイル・ザウル県では、SANA(4月27日付)によると、24、25、26日に続いて、北・東シリア自治局支配下の県北部のシュハイル村、スワル町、ムワイリフ村、ヒサーン村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の素行に抗議し、北・東シリア自治局支配地からの退去を求めるデモが発生し、住民数百人が参加した。

一部住民は、タイヤを燃やすなどして街道で封鎖した。

ヒサーン村では、シリア民主軍がデモ参加者に向けて実弾を発砲し、複数が負傷した。

AFP, April 27, 2019、ANHA, April 27, 2019、AP, April 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2019、al-Hayat, April 28, 2019、Reuters, April 27, 2019、SANA, April 27, 2019、UPI, April 27, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダ「シャーム解放機構」と新興のアル=カーイダ系組織「信者を煽れ作戦司令室」がアレッポ県のシリア軍拠点を攻撃、ロシア軍戦闘機が介入し、爆撃を実施(2019年4月27日)

アレッポ県では、ANHA(4月27日付)によると、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室が、ザンマール町近郊のシリア軍拠点を襲撃、シリア軍と砲撃戦になった。

またウマル・ブン・ハッターブ軍を名のる武装集団もハーン・トゥーマーン村近郊のシリア軍拠点を攻撃し、シリア軍と砲撃戦となった。

シリア人権監視団によると、攻撃を行ったのは、シャーム解放機構とフッラース・ディーン機構。

戦闘は週時間に及び、ロシア軍戦闘機が介入、同地を爆撃、反体制武装集団は撤退したという。

戦闘でシリア軍兵士17人が死亡、30人が負傷、反体制武装集団側も8人が死亡したという。

「信者を煽れ」作戦司令室が発表した声明によると、戦闘でシリア軍将兵25人を殺傷したという。

一方、SANA(4月27日付)によると、ハラサ村で活動を続ける反体制武装集団がハーディル村を砲撃し、住民2人が死亡、複数が負傷した。

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ハマー県では、SANA(4月27日付)によると、シリア軍がハスラーヤー村、カフルズィーター市一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(4月27日付)によると、シリア軍がアービディーン村一帯にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県1件、ラタキア県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(アレッポ県9件、イドリブ県6件、ハマー県10件)確認した。

AFP, April 27, 2019、ANHA, April 27, 2019、AP, April 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 27, 2019、al-Hayat, April 28, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 27, 2019、Reuters, April 27, 2019、SANA, April 27, 2019、UPI, April 27, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のラッカ市で爆弾2発が相次いで爆発し、1人死亡(2019年4月26日)

ラッカ県では、ANHA(4月26日付)によると、北・東シリア自治局支配下のラッカ市中心部の時計台交差点近くのゴミ箱に仕掛けられていた爆弾2発が相次いで爆発し、1人が死亡、2人が負傷した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、24日と25日にマーリア市とバーブ市近郊のダーガルバーシュ村で国民軍の車輌とハムザ師団の拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷したと発表した。

ANHA(4月26日付)が伝えた。

AFP, April 26, 2019、ANHA, April 26, 2019、AP, April 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2019、al-Hayat, April 27, 2019、Reuters, April 26, 2019、SANA, April 26, 2019、UPI, April 26, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がシリアのアル=カーイダ支配下のハマー県、イドリブ県を爆撃し、住民10人が死亡(2019年4月26日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がタッル・フワーシュ村一帯を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月26日付)によると、この爆撃で住民7人が死亡、多数が負傷したという。

また、シリア人権監視団によると、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室が、ガーブ平原のマシャーリーウ地区にあるシリア軍拠点を攻撃し、戦、シリア軍兵士少なくとも4人が死亡した。

「信者を煽れ」作戦司令室側にも死者が出たという。

これに対して、シリア軍はカルアト・マディーク町、ジスル・バイト・ラース村、フワイズ村、カルカート村、サフリーヤ村、ラハーヤー村を砲撃、反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(4月26日付)によると、シリア軍がアンカーウィー村、フワイズ村、シャリーア村、カルアト・マディーク町、フワイジャ村、シャフルナーズ村、サハーブ村、タッル・フワーシュ村、ラターミナ町、カフルズィーター市にあるシャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、イッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャイフ・イドリース村、カンスフラ村、マウザラ村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月26日付)によると、ロシア軍はカフルナブル市、ジャバーラー村、ビダーマー町、アービディーン村一帯に対してもミサイル攻撃を行い、カフルナブル市では、住民3人が死亡、多数が負傷、ジャバーラー村では子供1人を含む3人が死亡したという。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がフワイン村、ザルズール村、ウンム・ハラーヒール村、シャフシャブー山一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県2件、ラタキア県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を32件(アレッポ県21件、ハマー県1件、イドリブ県7件、ラタキア県3件)確認した。

AFP, April 26, 2019、ANHA, April 26, 2019、AP, April 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 26, 2019、al-Hayat, April 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 26, 2019、Reuters, April 26, 2019、SANA, April 26, 2019、UPI, April 26, 2019などをもとに作成。

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アムネスティー・インターナショナルは2017年の米主導の有志連合によるラッカ市攻撃で1,600人以上が死亡していたと発表(2019年4月25日)

アムネスティー・インターナショナルは、インターアクティブ・ウェブサイトRhetoric versus Reality: How the ‘most precise air campaign in history’ left Raqqa the most destroyed city in modern timesを立ち上げ、米主導の有志連合と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、2017年6月から10月にかけてダーイシュ(イスラーム国)の首都と目されていたシリアのラッカ市に対して行った爆撃や砲撃で、1,600人以上の市民が死亡していたと発表した。

ウェブサイトでは、2年に及ぶ調査をもとに作成されており、有志連合やシリア民主軍の攻撃で犠牲者が出た事例、そしてそれを否定する有志連合側の発表が多数紹介されている。

AFP, April 25, 2019、ANHA, April 25, 2019、AP, April 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2019、al-Hayat, April 26, 2019、Reuters, April 25, 2019、SANA, April 25, 2019、UPI, April 25, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県北部でダーイシュ・メンバー5人を殺害(2019年4月25日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(4月25日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がズィーバーン町、シュハイル村などでダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルを摘発するための特殊作戦を実施し、ダーイシュ・メンバー5人を殺害した。

AFP, April 25, 2019、ANHA, April 25, 2019、AP, April 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2019、al-Hayat, April 26, 2019、Reuters, April 25, 2019、SANA, April 25, 2019、UPI, April 25, 2019などをもとに作成。

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反体制派が撃った砲弾がラタキア市に着弾し、4人負傷(2019年4月25日)

ラタキア県では、SANA(4月25日付)によると、トルコ国境近くで活動を続ける反体制武装集団が発射したロケット弾1発がラタキア市グラーフ地区(南ラムル地区)の民家に着弾し、子供1人を含む4人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(4月25日付)によると、シリア軍がフワイズ村、フワイジャ村、ジスル・バイト・ラース村にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を24件(アレッポ県8件、ハマー県9件、イドリブ県5件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, April 25, 2019、ANHA, April 25, 2019、AP, April 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 25, 2019、al-Hayat, April 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 25, 2019、Reuters, April 25, 2019、SANA, April 25, 2019、UPI, April 25, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年4月24日)

アレッポ県では、ANHA(4月24日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、タッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

AFP, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でシャーム解放機構の拠点を攻撃(2019年4月24日)

ハマー県では、SANA(4月24日付)によると、シリア軍がカルアト・マディーク町、タッル・フワーシュ村、シャフルナーズ村、フワイズ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(4月24日付)によると、スカイラビーヤ市に展開するシリア軍部隊がカルアト・カルアト・マディーク町近郊のシリア軍拠点を誤射し、兵士数十人が死亡したという。

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イドリブ県では、SANA(4月24日付)によると、シリア軍がハーン・スブル村、フワイン村、ブライサ村、ウンム・ハラーヒール村、ムシャイリファ村でシャーム解放機構に対する特殊作戦を実施し、武器弾薬を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(4月24日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町・東ガーリヤ町間で反体制派が残していった地雷が爆発し、子供2人が死亡、2人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ラタキア県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(アレッポ県5件、イドリブ県5件、ラタキア県2件、ハマー県4件)確認した。

AFP, April 24, 2019、ANHA, April 24, 2019、AP, April 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2019、al-Hayat, April 25, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 24, 2019、Reuters, April 24, 2019、SANA, April 24, 2019、UPI, April 24, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍はアアザーズ市(アレッポ県北部)でトルコの国家諜報機構(MiT)と国民軍の合同本部を攻撃し、MiTメンバー2人を殺害したと発表(2019年4月23日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍が声明を出し、22日に県北部のアアザーズ市に設置されているトルコの国家諜報機構(MİT)の事務所の一つが攻撃された事件に関して、MiTと国民軍の合同本部を攻撃し、「アブー・ウマル」を名のるMiTのシリア問題担当者を含む2人を殺害し、7人を負傷させたと発表し、関与を認めた。

ANHA(4月23日付)が伝えた。

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また、ANHAによると、トルコ軍がアフリーン郡シーラーワー町近郊のスーガーニカ村、バイナ村、アキーバ村、シャッラー村近郊のシーワールカー村を砲撃した。

AFP, April 23, 2019、ANHA, April 23, 2019、AP, April 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2019、al-Hayat, April 24, 2019、Reuters, April 23, 2019、SANA, April 23, 2019、UPI, April 23, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構支配下のイドリブ県各所を砲撃する一方、シャーム解放機構はホワイト・ヘルメットとともに化学兵器使用を準備か(2019年4月23日)

イドリブ県では、SANA(4月23日付)によると、シリア軍がジャルジャナーズ町、ハーン・シャイフーン市、タフターヤー村、アブー・フッバ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月23日付)によると、ハーン・シャイフーン市に対するシリア軍の砲撃で、子供5人を含む住民6人が死亡した。

SANAはまた、複数の消息筋の話として、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構とホワイト・ヘルメットが、イドリブ県で新たな化学兵器攻撃を準備していると伝えた。

同消息筋によると、両組織を含む反体制武装集団は、マアッラト・ヌウマーン市近郊のジャルジャナーズ町で、シリア軍による化学兵器攻撃を偽装しようとしているという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(アレッポ県21件、イドリブ県3件、ハマー県1件)確認した。

AFP, April 23, 2019、ANHA, April 23, 2019、AP, April 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2019、al-Hayat, April 24, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 23, 2019、Reuters, April 23, 2019、SANA, April 23, 2019、UPI, April 23, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でアフガン人民兵がダーイシュの攻撃を受け、50人以上死亡、30人あまり捕捉(2019年4月22日)

ダイル・ザウル県では、中東北アフリカ情報監視団(MENA Monitor、4月22日付)によると、「イランの部隊」と目されるアフガン人民兵のファーティミーユーン旅団の部隊が、県南東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)への攻撃を準備していたところ、逆に攻撃され、メンバー50人以上が死亡、30人あまりが捕虜となった。

AFP, April 22, 2019、ANHA, April 22, 2019、AP, April 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2019、al-Hayat, April 23, 2019、MENA Monitor, April 22, 2019、Reuters, April 22, 2019、SANA, April 22, 2019、UPI, April 22, 2019などをもとに作成。

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アアザーズ(アレッポ県北部)にあるトルコ諜報機関の事務所が攻撃を受け、2人が死亡、2人が負傷(2019年4月22日)

アレッポ県では、ANHA(4月22日付)が複数の消息筋の話として伝えたところによると、県北部のアアザーズ市に設置されているトルコの国家諜報機構(MİT)の事務所の一つが「特殊作戦」の標的となり、MiT幹部の1人でシリア問題の責任者とされるアブー・ウマルなる人物を含む2人が死亡、隊員2人が負傷した。

一方、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発した。

死傷者はなかった。

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ラッカ県では、ANHA(4月22日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)が残していった地雷が爆発し、少年3人が死亡、2人が負傷した。

AFP, April 22, 2019、ANHA, April 22, 2019、AP, April 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2019、al-Hayat, April 23, 2019、Reuters, April 22, 2019、SANA, April 22, 2019、UPI, April 22, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がアレッポ県を爆撃するも死傷者なし(2019年4月22日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月22日付)によると、シリア軍がサラーキブ市の市場を砲撃し、住民1人が死亡、複数が負傷した。

一方、SANA(4月22日付)によると、シリア軍がタマーニア町、タッル・タルイー村、ウンム・ジャラール村一帯のシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(4月22日付)によると、シリア軍がマンスーラ村、タッル・ワースィト村、ヒルバト・ナークース村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月22日付)によると、ロシア軍戦闘機複数機が、アレッポ市西部郊外のラーシディーン地区、マアーッラト・マアーッラト・アルティーク村、カフルハムラ村を爆撃した。

死傷者はなかった。

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ドゥラル・シャーミーヤ(4月22日付)は、トルコの庇護を受けアレッポ県北部で活動を続ける国民軍とシリア軍が捕虜交換を行ったと伝えた。

同サイトによると、捕虜交換はアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所で行われ、国民軍はシリア軍兵士9人を、シリア軍も国民軍メンバー9人を解放した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(アレッポ県9件、イドリブ県1件、ラタキア県1件)確認した。

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一方、シリア対応調整者(RCG-Syria)は、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)で過去3ヶ月の間にロシア・シリア軍の攻撃で死亡した民間人の数が268人に上ると発表した。

うち96人が子供だという。

また戦火を逃れるために、トルコ占領地域(いわゆる「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの盾」地域)に避難した住民の数は19万7574人(3万1713世帯)にのぼっているという。

AFP, April 22, 2019、ANHA, April 22, 2019、AP, April 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2019、al-Hayat, April 23, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2019、Reuters, April 22, 2019、SANA, April 22, 2019、UPI, April 22, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)で爆発、反体制武装集団戦闘員が負傷(2019年4月21日)

アレッポ県では、ANHA(4月21日付)によると、トルコ占領下のバーブ市でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)の戦闘員に負傷者が出た。

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ラッカ県では、ANHA(4月21日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の協力のもと、タブカ市一帯地域の部族和解評議会が開催され、ウジャイル族とズワイカート族が和解した。

両部族は最近になって、口論をきっかけとして対立していたという。

AFP, April 21, 2019、ANHA, April 21, 2019、AP, April 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 21, 2019、SANA, April 21, 2019、UPI, April 21, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はシリアのアル=カーイダの支配下にあるイドリブ県、ハマー県、アレッポ県を砲撃(2019年4月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が20日晩、ハーン・シャイフーン市に40発以上の砲弾を撃ち込んだ。

シリア軍はまた、ウンム・ジャラール村、タフターヤー村、マアッラト・ヌウマーン市、アブー・フッバ村、タッル・タッル・マンス村、ジャルジャナーズ町を砲撃、マアッラト・ヌウマーン市では複数が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャービリーヤ村、タッル・フワーシュ村、ダイル・サンバル村、ハウラーター村、カルカート村、アンカーウィー村、フワイジャ村、カルアト・マディーク町、フワイズ村を砲撃した。

一方、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がシャフルナーズ村、シューリーン村、カルカート村、サフリーヤ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市西部のラーシディーン地区で反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県1件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を20件(アレッポ県15件、イドリブ県5件)確認した。

AFP, April 21, 2019、ANHA, April 21, 2019、AP, April 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 21, 2019、SANA, April 21, 2019、UPI, April 21, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ハジーン市でダーイシュが仕掛けた爆弾が爆発、YPG主体のシリア民主軍に複数の死傷者(2019年4月20日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、ハジーン市入口で、ダーイシュ(イスラーム国)が仕掛けた爆弾が爆発し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌が破壊され、複数の戦闘員が死傷した。

AFP, April 21, 2019、ANHA, April 21, 2019、AP, April 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 21, 2019、SANA, April 21, 2019、UPI, April 21, 2019などをもとに作成。

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バスニュース:YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部の「イランの部隊」に対する大規模作戦を準備(2019年4月20日)

バスニュース(4月21日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の支援を受けて、ダイル・ザウル県南東部にある「イランの部隊」やシリア軍の拠点に対する大規模軍事作戦を計画していると伝えた。

シリア民主軍に近い消息筋によると、シリア民主軍はダイル・ザウル県のウマル油田に増援部隊を派遣し、ユーフラテス川西岸にあるシリア軍、「イランの部隊」への攻撃に備えているという。

攻撃は、イランの首都テヘランからイラクの首都バグダード、シリアの首都ダマスカスを経てレバノンの首都ベイルートにいたる陸路を遮断し、ダイル・ザウル県南東部にシリア軍や「イランの部隊」が基地を建設するのを阻止するのが目的だという。

AFP, April 21, 2019、ANHA, April 21, 2019、AP, April 21, 2019、Basnews, April 21, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 21, 2019、SANA, April 21, 2019、UPI, April 21, 2019などをもとに作成。

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パレスチナ人民兵組織のクドス旅団はヒムス県東部でダーイシュの包囲を受けていたシリア軍部隊を救出(2019年4月20日)

パレスチナ人民兵組織のクドス旅団はフェイスブックのアカウントを通じて声明を出し、ヒムス県スフナ市東の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に包囲されていたシリア軍2個大隊約500人の解囲に成功したと発表した。

クドス旅団が救出されたシリア軍部隊は、ヒムス県スフナ市近郊のクーム村で18日にダーイシュの攻撃を受けて消息を絶ったナーディル・サクル大佐率いる第18師団所属部隊を捜索するために、砂漠地帯に展開していたが、クーム村近郊のワアラ地区(バシャリー山近く)でダーイシュの要撃を受け、将兵20人を殺害され、ダーイシュに包囲されていた。

AFP, April 20, 2019、ANHA, April 20, 2019、AP, April 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2019、al-Hayat, April 21, 2019、Reuters, April 20, 2019、SANA, April 20, 2019、UPI, April 20, 2019などをもとに作成。

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