イドリブ県でシャーム解放機構が解体を迫っていた新興のアル=カーイダ系組織参加のシャーム・イスラーム運動のモロッコ人メンバーが殺害される(2021年8月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るジスル・シュグール市近郊を流れるアブヤド川河畔一帯でシャーム・イスラーム運動のモロッコ人メンバーが何者かによって殺害された。

モロッコ人メンバーが殺害されたのは、シャーム解放機構の検問所の近く。

シャーム・イスラーム運動は、モロッコ人、アフワーズ市一帯地域出身のイラン人からなる武装グループで、ハマー県北西部のガーブ平原(サルマーニーヤ村一帯)で活動しており、2014年7月に新興のアル=カーイダ系組織であるアンサール・ディーン戦線に参加した。

シャーム解放機構はこのグループに対して、組織を解体し、自らの参加に入るよう求めていた。

AFP, August 17, 2021、ANHA, August 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2021、Reuters, August 17, 2021、SANA, August 17, 2021、SOHR, August 17, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がユーフラテス川西岸地域でダーイシュの拠点を爆撃、東岸のフール・キャンプではダーイシュと思われるグループが2人を殺害、米軍はイラクから兵站物資を搬入(2021年8月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区で、アレッポ県からの国内避難民(IDPs)の男女2人が、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われるグループによって銃で撃たれて死亡した。

一方、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、マーリキーヤ市近郊に設置されている基地に向かった。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県のシューラー村近郊の砂漠地帯、ラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って30回以上の爆撃を実施した。

AFP, August 17, 2021、ANHA, August 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2021、Reuters, August 17, 2021、SANA, August 17, 2021、SOHR, August 17, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県北部を砲撃し、子供1人と女性1人が死亡、多数負傷(2021年8月17日)

ハサカ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同地の南部郊外に位置するタッル・ワルド村、ルバイアート村、バーブ・ハイル村などを砲撃した。

この砲撃で、子供1人と女性1人が死亡、住民10人以上が負傷した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・タムル町西に位置するM4高速道路沿線のタウィーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアルカミーヤ村、マルアナーズ村を砲撃した。

AFP, August 17, 2021、ANHA, August 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2021、Reuters, August 17, 2021、SANA, August 17, 2021、SOHR, August 17, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で70人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で278人(2021年8月17日)

保健省は政府支配地域で新たに70人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、8月17日現在の同地での感染者数は計26,479人、うち死亡したのは1,942人、回復したのは22,183人となった。

SANA(8月17日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月17日に新たに278人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、42人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡14人、イドリブ郡79人、ハーリム郡109人、アリーハー郡25人、アレッポ県スィムアーン山郡3人、ジャラーブルス郡9人、バーブ郡5人、アフリーン郡28人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計28,407人、うち回復したのは23,548人、死亡したのは734人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1645179805686904/

AFP, August 17, 2021、ACU, August 17, 2021、ANHA, August 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2021、Reuters, August 17, 2021、SANA, August 17, 2021、SOHR, August 17, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県では、元反体制武装集団メンバーらが武装解除を拒否し続けるなか、シリア軍は各地に部隊を増派、検問所を設置(2021年8月17日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの対立が続くなか、元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会とシリア政府の治安委員会がロシア軍使節団の仲介により、ダルアー市ダルアー・バラド地区で会談し、停戦合意の履行について意見を交わした。

同監視団によると、元反体制武装集団メンバー側は、依然として武装解除を拒否し続けている。

これに対して、シリア軍はタッル・サマン村、ティーラ村、カルファー村、ナーミル村、イズラア市からウンム・マヤーズィン町に至る街道などに増援部隊を派遣、検問所を設置した。

また、ダルアー市ダルアー・バラド地区一帯で、武装集団と交戦、同地のほか、サイダー町、ウンム・マヤーズィン町を砲撃した。

一方、ジッリーン村近郊の街道で、シャジャラ村出身の住民が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、ムサイフラ町で正体不明の武装集団が住民1人を銃で撃ち殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブシ近郊のジャウバース村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町同地近郊のザアタル工場を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県13件、ラタキア県8件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 17, 2021、ANHA, August 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 17, 2021、Reuters, August 17, 2021、SANA, August 17, 2021、SOHR, August 17, 2021、August 18, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県の「解放区」で潜伏活動を続けるアル=カーイダ系のジハード調整、グラバー師団、ジュヌード・シャームが相次いで声明を出し、アフガニスタンでのターリバーンによる政権掌握を支持、祝意を示す(2021年8月16日)

シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県などのいわゆる「解放区」で潜伏活動を続けているアル=カーイダ系の武装組織が相次いで声明を出し、アフガニスタンでのターリバーンによる政権掌握を支持、祝意を示した。

声明を出したのは、ジハード調整、グラバー師団、ジュヌード・シャーム。

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アブー・アブド・アシュダー氏がジハード調整はた声明で次のように表明した。

十字軍に対する偉大な勝利、アッラーのためのジハードから20年を経て、彼らはアフガニスタンから屈辱を味わい、面目を失って出て行った。

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オマル・オムセン(通称ウマル・ディヤービー)を名乗るセネガル出身のフランス人が指導するグラバー師団も声明を出し、以下のように述べ、祝意を示した。

我らがターリバーン同胞よ、シャームのくにぐにのムジャーヒディーンは、長年の忍耐と犠牲を経てこの確固たる勝利を収めたあなた方に祝意を述べる。あなた方は誇りと名誉の源泉であり、イスラームのウンマの手本である。

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ジョージア出身のムラド・イラクリエビッチ・マルゴシュヴィリ(ムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー)が指導するジュヌード・シャームも声明を出し、祝意を述べたうえで、「我々はシャームにおいて自らのジハードを継続し、アッラーに見え、その果実を手にするまで」と決意を示した。

AFP, August 20, 2021、ANHA, August 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2021、Reuters, August 20, 2021、SANA, August 20, 2021、SOHR, August 20, 2021、Syria TV, August 20, 2021などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のダッラール共同議長は、分権化を主唱したアサド大統領の演説を批判(2021年8月16日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のリヤード・ダッラール共同議長は、アサド大統領が8月14日の第3次フサイン・アルヌース内閣の第1回閣議で分権制について言及したことについて、「分権制には深遠な措置が求められる」と述べ、現政権下での分権化の実現に消極的な見方を示した。

ダッラール共同議長の主な発言は以下の通り:

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シリアの問題は経済問題ではなく、社会のニーズだ。大統領の決定ではなく、中央が日々の生活や政治信念を動かすことを阻止するような民主主義に向けた行動だ。

分権制には、地域の住民を代表し、彼らが自らの代表を選ぶ際に、深遠な措置が求められる。中央政府は、国の統合を確実する主権にかかわる省に限定され…、行政サービスにかかる省は、地域の責任、その活動の一部とされるべきだ。

我々は、アサド大統領が行った演説を受けて権限がどのように配分されるのかを注視している…。我々の行政の名前は重要ではない。名前は地方自治体でも、自治政体でもいい。重要なのは、地元議会が…県知事によって管理されず、地方行政省に従属しないということだ。だが、こうしたは、政令第107号(改正地方自治法)の施行後、県知事と(地方行政)大臣がとにかく中央集権的な統治を行うようになったことで実際に起こっている。

地元議会が地域の住民から構成され、地域の住民自身によってその首長が選ばれれば、地域の住民は、直接民主主義やアカウンタビリティの概念を通じて、首長や議会に責任を与えることができるようになる…。こうしたことは、その地方の政治勢力の競争に委ねられ、行政が多様性を持つようにされねばならず、一つの政党、あるいは一つのグループに権利が委ねられてはならない。そして、こうした状態がシリアのすべての地域に適用されねばならない。

政令第107号の目的は正しい。我々はそこから民主的分権制の概念を取り入れ、現在北・東シリア自治局において適用している…。この法律の目的は、権力、責任を分散させ、それらを人民諸集団の手に集中させることになる。これは、人民をすべての権力の源泉とする民主主義の原則を適用することであり、各行政区の議会の権力や権限を拡大し、明確且つ重複しないかたちで確定することを通じて行われる。これにより、各議会は、経済、社会、文化、文明といった面で自らの行政区を発展させる機能や任務を遂行できるようになる。

行政法第107号の目的は至極正しい。だが、実施しようとすると、その目的が失われていってしまう。なぜなら、法律を実施しようとする者たちが分権制を、名前、形式、宣言、スローガンとしてしか望んでいないからだ。実際には、治安機関の権益が生活の節々にまで浸透してしまっている。これこそ中央集権の極みだ。なぜなら、中央の権威が縁故主義や汚職に体現されているからだ。

AFP, August 16, 2021、ANHA, August 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2021、Reuters, August 16, 2021、SANA, August 16, 2021、SOHR, August 16, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ジャズラート村でシリア民主軍の兵士1人がオートバイに乗った2人組に撃たれて死亡(2021年8月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるジャズラート村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人がオートバイに乗った2人組に撃たれて死亡した。

AFP, August 16, 2021、ANHA, August 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2021、Reuters, August 16, 2021、SANA, August 16, 2021、SOHR, August 16, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で67人、北・東シリア自治局支配地域で93人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で328人(2021年8月16日)

保健省は政府支配地域で新たに67人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月16日現在の同地での感染者数は計26,409人、うち死亡したのは1,940人、回復したのは22,166人となった。

SANA(8月16日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに93人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、8月16日現在の同地での感染者数は計19,080人、うち死亡したのは768人、回復したのは1,912人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性58人、女性35人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市39人、カーミシュリー市20人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、アームーダー市4人、フール・キャンプ2人、ナウルーズ・キャンプ2人、ロジュ・キャンプ1人、ラッカ県のラッカ市16人、ダイル・ザウル県3人、アレッポ県のマンビジュ市1人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1664693440387253

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月16日に新たに328人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、38人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡81人、ハーリム郡111人、アリーハー郡29人、アレッポ県スィムアーン山郡2人、ジャラーブルス郡9人、バーブ郡7人、アフリーン郡59人、アアザーズ郡27人。

これにより、同地での感染者数は計28,129人、うち回復したのは23,506人、死亡したのは734人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1644422659095952/

AFP, August 16, 2021、ACU, August 16, 2021、ANHA, August 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2021、Reuters, August 16, 2021、SANA, August 16, 2021、SOHR, August 16, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県サナマイン市、シャイフ・マスキーン市で武装集団が女性1人とシリア軍兵士1人を殺害(2021年8月16日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーとの対立が続くなか、武装集団がサナマイン市で女性1人を銃で撃ち殺害、シャイフ・マスキーン市でシリア軍第4師団の兵士を暗殺した。

武装集団はまた、サイダー町にあるシリア軍の検問所をRPG弾で攻撃した。

一方、シリア軍はタファス市一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマシューン村とマルイヤーン村の間にある住宅を地対地ミサイルで攻撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまたザーウィヤ山地方で「決戦」作戦司令室と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、カーヒラ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を23件(イドリブ県11件、ラタキア県5件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 16, 2021、ANHA, August 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 16, 2021、Reuters, August 16, 2021、SANA, August 16, 2021、SOHR, August 16, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、アレッポ県各所を砲撃し、女性1人負傷(2021年8月15日)

ハサカ県では、ANHA(8月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村、タッル・タムル町一帯のM4高速道路沿線、タッル・タムル町・カーミシュリー市間に位置するセメント工場、タッル・シャンナーン村、タッル・ワルド村、タッル・ハフヤーン(ウスフーリーヤ)村を砲撃し、タッル・シャンナーン村で女性1人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の狙撃によってシリア国民軍の戦闘員1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(8月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村、スーガーニカ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対してシリア軍もトルコの占領下にあるシーラーワー町近郊のファーフィティーン村を砲撃した。

AFP, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で50人、北・東シリア自治局支配地域で48人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で257人(2021年8月15日)

保健省は政府支配地域で新たに50人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者18人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、8月15日現在の同地での感染者数は計26,342人、うち死亡したのは1,937人、回復したのは22,151人となった。

SANA(8月15日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに48人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市20人、カーミシュリー市15人、マーリキーヤ(ダイリーク)市11人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)2人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1663913617131902

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月15日に新たに257人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、27人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡35人、ハーリム郡128人、アリーハー郡14人、アレッポ県スィムアーン山郡7人、ジャラーブルス郡21人、バーブ郡4人、アフリーン郡46人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計27,801人、うち回復したのは23,468人、死亡したのは734人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1643646899173528/

AFP, August 15, 2021、ACU, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会がロシア軍の使節団と停戦交渉を行い、武装解除と社会復帰について合意(2021年8月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーが活動を続けるヤードゥーダ村、ダルアー市各所を砲撃した。

武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会がロシア軍の使節団と停戦交渉を行い、武装解除と社会復帰について合意に達した。

合意は、①ダルアー市ズィヌービヤー学校にセンターを設置し、シリア軍への武器引き渡しを行うこと、②武装解除を拒否する指名手配者をシリア政府側が用意したバスでシリア北部に移送すること、③いずれも拒否するものをテロリストとみなしてロシアが摘発すること、4ロシア軍合意発効後15日間、各所に展開し停戦を監視することなどを定めている。

合意を受けて、ロシア軍のパトロール部隊が緑色の大型バス4輌を伴い、連隊検問所からダルアー市ダルアー・バラド地区に入ったという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県14件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプでダーイシュ・メンバーと思われる武装集団がイラク人難民1人を殺害(2021年8月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装集団が、イラク人難民1人を殺害した。

AFP, August 14, 2021、ANHA, August 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2021、Reuters, August 14, 2021、SANA, August 14, 2021、SOHR, August 14, 2021などをもとに作成。

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武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会がロシア軍使節団と停戦交渉(2021年8月14日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会が、ロシア軍の使節団と会談し、ダルアー市ダルアー・バラド地区などでのシリア軍と元反体制武装集団の戦闘を停戦させるための交渉を行った。

ロシア軍の使節団は会談で、元反体制武装集団メンバーの武装解除、指名手配者(武装解除拒否者)のシリア北部への追放、各市町村の中心部へのシリア軍部隊の進駐、戦闘停止、ダルアー市ダルアー・バラド地区の封鎖解除、ダルアー市へのロシア軍憲兵隊の展開とパトロールの実施、を提案した。

また8月15日に再度交渉のための会談を行うことで合意した。

一方、サナマイン市では、シリア軍の拠点複数カ所が武装集団の襲撃を受けた。

これに対して、シリア軍は、ダルアー市ダルアー・バラド地区、難民キャンプ地区、ダム街道地区、サナマイン市、ジャースィム市などを砲撃、ダルアー・バラド地区では住民1人が死亡し、ジャースィム市では3人が負傷した。

AFP, August 14, 2021、ANHA, August 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2021、Reuters, August 14, 2021、SANA, August 14, 2021、SOHR, August 14, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部をドローンで爆撃(2021年8月14日)

ハサカ県では、SANA(8月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンク・ハワー村、タッル・マナーフ村、タッル・ワッズ村を砲撃した。

ANHA(8月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(8月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村、アキーバ村、マルアナーズ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまた無人航空機(ドローン)で同地一帯を爆撃した。

AFP, August 14, 2021、ANHA, August 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2021、Reuters, August 14, 2021、SANA, August 14, 2021、SOHR, August 14, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県カフルタアール村などを砲撃、女性1人と子供1人が負傷(2021年8月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・アンマ村を砲撃し、カフルタアール村で女性1人と子供1人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して「決戦」作戦司令室も県西部のシリア軍拠点を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、アンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県14件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 14, 2021、ANHA, August 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 14, 2021、Reuters, August 14, 2021、SANA, August 14, 2021、SOHR, August 14, 2021などをもとに作成。

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スイス外務省報道官はトルコ外務省の抗議を受け、ジュネーブで開設された北・東シリア自治局在外公館を正式な代表部ではなく一般団体の事務所とみなす(2021年8月13日)

スイス外務省報道官は報道声明を出し、北・東シリア自治局が9日にジュネーブでスイス政府代表、市民社会関係者らを招いて在外公館を開設したことに関して「正式な代表部とはみなされていない」、「スイスの市民法が規定するところの一般団体の事務所とみなされ…、この手の団体はスイス国内では何らの認可も受けずに自由に(事務所を)開設できると表明した。

報道声明は、8月11日にトルコ外務省が在トルコ(アンカラ)・スイス大使館臨時代理大使を呼び出し、抗議を行ったことを受けたもの。

https://twitter.com/MFATurkey/status/1425132230448455680

スイスの英語ラジオ局WRS (8月12日付)が伝えた。

AFP, August 13, 2021、ANHA, August 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2021、Reuters, August 13, 2021、SANA, August 13, 2021、SOHR, August 13, 2021、WRS, August 13, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県北部を砲撃(2021年8月13日)

ハサカ県では、ANHA(8月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のルバイアーン村、タッル・ワルド村を砲撃し、住民が避難した。

AFP, August 13, 2021、ANHA, August 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2021、Reuters, August 13, 2021、SANA, August 13, 2021、SOHR, August 13, 2021などをもとに作成。

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シリア国民軍のスルターン・スライマーン・シャー師団はトルコがリビアに派遣しているシリア人戦闘員(傭兵)の人員交代を利用して、モロッコ人ジハード主義者5人をリビアに逃亡させる(2021年8月13日)

シリア人権監視団は、トルコの庇護を受けるシリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー師団(ムハンマド・ジャースィム(アブー・アムシャ)司令官)は、トルコがリビアに派遣しているシリア人戦闘員(傭兵)の人員交代を利用して、シリア国内で活動していたモロッコ人戦闘員(ジハード主義者)5人をリビアに逃亡させたと発表した。

AFP, August 13, 2021、ANHA, August 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2021、Reuters, August 13, 2021、SANA, August 13, 2021、SOHR, August 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍憲兵隊の車列がシリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの対立が続くダルアー市ダルアー・バラド地区に入る(2021年8月11日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍憲兵隊の車列が、シリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの対立が続くダルアー市ダルアー・バラド地区に入った。

車輌8輌からなる車列がダルアー・バラド地区入りしたのを受けて、シリア軍は同地区と周辺地区を結ぶ唯一の通行路となっている街道に設置されている通称連隊検問所を封鎖した。

AFP, August 11, 2021、ANHA, August 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2021、Reuters, August 11, 2021、SANA, August 11, 2021、SOHR, August 11, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で42人、北・東シリア自治局支配地域で71人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で142人(2021年8月13日)

保健省は政府支配地域で新たに42人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者16人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月13日現在の同地での感染者数は計26,247人、うち死亡したのは1,933人、回復したのは22,116人となった。

SANA(8月13日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに71人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治したと発表した。

これにより、8月13日現在の同地での感染者数は計18,939人、うち死亡したのは768人、回復したのは1,909人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性33人、女性38人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市20人、カーミシュリー市28人、マーリキーヤ(ダイリーク)市18人、フール・キャンプ1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市1人、ラッカ県のラッカ市1人、ダイル・ザウル県2人。

ANHA(8月12日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月13日に新たに142人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、34人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡5人、イドリブ郡38人、ハーリム郡57人、アリーハー郡6人、アレッポ県スィムアーン山郡6人、ジャラーブルス郡5人、バーブ郡4人、アフリーン郡19人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計27,479人、うち回復したのは23,413人、死亡したのは727人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1642315595973325/

AFP, August 13, 2021、ACU, August 13, 2021、ANHA, August 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2021、Reuters, August 13, 2021、SANA, August 13, 2021、SOHR, August 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍使節団がダルアー市で武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会と会合を開き、シリア軍との停戦交渉を14日に再開するを決定(2021年8月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍使節団がダルアー市で武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会と会合を開き、シリア軍との停戦交渉を14日に再開するを決定した。

この決定を受け、ダルアー市ダルアー・バラド地区などで続く戦闘は小康状態となったが、ジャースィム市に対して、シリア軍第4師団が砲撃を行った。

一方、ウンム・マヤーズィン町では、ロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団第8旅団の兵士がダルアー市で軍事情報局によって拘束されたことに抗議するデモが発生し、デモ参加者は首都ダマスカスとダルアー市を結ぶ街道を封鎖した。

軍事情報局によって拘束された兵士はウンム・マヤーズィンの出身。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月12日付)によると、デモには約20人が参加した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県13件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 13, 2021、ANHA, August 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 13, 2021、Reuters, August 13, 2021、SANA, August 13, 2021、SOHR, August 13, 2021などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構はイドリブ県でトルコが指名手配するトルコ人戦闘員の住居を吸収、2人を拘束・連行(2021年8月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の治安部隊である総合​治安機構がM4高速道路の沿線に位置するジスル・シュグール市近郊のハマーマ村でトルコ国籍の戦闘員(ムジャーヒディーン)1人の住居を急襲し、中にいた複数人と戦闘の末、この戦闘員を含む2人を拘束、連行した。

複数の消息筋によると、拘束されたトルコ国籍の戦闘員は、トルコの諜報機関の指名手配を受けて、最近になってハマーマ村に移住していたという。

AFP, August 13, 2021、ANHA, August 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2021、Reuters, August 13, 2021、SANA, August 13, 2021、SOHR, August 13, 2021などをもとに作成。

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ダルアー県各所で正体不明の武装集団がシリア軍検問所を襲撃、ダルアー市ダルアー・バラド地区一帯ではシリア軍第4師団と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーが砲撃戦(2021年8月12日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの対立が続くダルアー市ダルアー・バラド地区一帯で、シリア軍第4師団と武装集団が砲撃戦を行った。

また、正体不明の武装集団が、ナワー市とタスィール町を結ぶ街道に設置されているシリア軍検問所、ダーイル町とイブタア町を結ぶ街道に設置されている空軍情報部の検問所、ナワー市内の治安厳戒地区をRPG弾などで攻撃した。

AFP, August 12, 2021、ANHA, August 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2021、Reuters, August 12, 2021、SANA, August 12, 2021、SOHR, August 12, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県グワイラーン地区の工業高校に設置されている拘置所(グワイラーン刑務所)でダーイシュ・メンバーの暴動発生(2021年8月12日)

ハサカ県では、SANA(8月12日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県グワイラーン地区の工業高校に設置されている拘置所(グワイラーン刑務所)に収容されているダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが暴動を起こした。

シリア人権監視団によると、暴動発生を受け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はグワイラーン地区を封鎖、米軍ヘリコプター複数機が飛来し、発光弾を発射したという。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月12日付)によると、ロシア軍縁登記が県東部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)のものと思われる拠点複数カ所を爆撃した。

AFP, August 12, 2021、ANHA, August 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2021、Reuters, August 12, 2021、SANA, August 12, 2021、SOHR, August 12, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2021年8月12日)

ハサカ県では、SANA(8月12日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村にある学校とタッル・ワルド村にある学校を砲撃した。

AFP, August 12, 2021、ANHA, August 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2021、Reuters, August 12, 2021、SANA, August 12, 2021、SOHR, August 12, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で40人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で115人(2021年8月12日)

保健省は政府支配地域で新たに40人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月12日現在の同地での感染者数は計26,205人、うち死亡したのは1,930人、回復したのは22,100人となった。

SANA(8月12日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月12日に新たに115人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、20人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡22人、ハーリム郡50人、アリーハー郡3人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡7人、バーブ郡2人、アフリーン郡20人、アアザーズ郡7人。

これにより、同地での感染者数は計27,337人、うち回復したのは23,379人、死亡したのは727人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1642023142669237/

AFP, August 12, 2021、ACU, August 12, 2021、ANHA, August 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2021、Reuters, August 12, 2021、SANA, August 12, 2021、SOHR, August 12, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方一帯を砲撃し、戦闘員1人死亡(2021年8月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃し、戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるミラージャ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県15件、ラタキア県7件、アレッポ県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 12, 2021、ANHA, August 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 12, 2021、Reuters, August 12, 2021、SANA, August 12, 2021、SOHR, August 12, 2021などをもとに作成。

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在イラク・アルビール総領事館参事を代表とするパレスチナ使節団が北・東シリア自治局渉外委員会を訪問、ダーイシュのパレスチナ人メンバーの意地2人の身柄引き渡しで合意(2021年8月11日)

イラクのアルビール市にあるパレスチナ総領事館のファフミー・フルス参事を代表とするパレスチナ使節団が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県カーミシュリー市にある北・東シリア自治局渉外委員会(外務省に相当)の本舎を訪問した。

アブドゥルカリーム・ウマル渉外委員会共同委員長、ファナル・カイート同共同副委員長、ジャズィーラ地域女性委員会のサバーフ・シャーブー、女性防衛隊(YPJ)渉外局のズーザーン・アナス氏と面談した、パレスチナ使節団は、ダーイシュ(イスラーム国)のパレスチナ人メンバーの遺児2人の身柄引き渡しにかかる合意書に署名した。


ANHA(8月11日付)が伝えた。

 

AFP, August 11, 2021、ANHA, August 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2021、Reuters, August 11, 2021、SANA, August 11, 2021、SOHR, August 11, 2021などをもとに作成。

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