シリア軍はイドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動の車輌をミサイル攻撃し、戦闘員4人を殺害(2021年3月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカンダ村にいたる街道を移動中のシャーム自由人イスラーム運動の車輌2輌に対してミサイル攻撃を行い、戦闘員4人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、バーラ村一帯、ルワイハ村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を19件(イドリブ県10件、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は17件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 12, 2021、ANHA, March 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2021、Reuters, March 12, 2021、SANA, March 12, 2021、SOHR, March 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県タドムル市近郊でロシア軍装甲車に仕掛けられていた爆弾が爆発、装甲車が大破(2021年3月11日)

ヒムス県では、アイン・フラート(3月11日付)によると、シリア政府の支配下にあるタドムル市西のドゥーワ地区で、ロシア軍装甲車に仕掛けられていた爆弾が爆発、装甲車が大破した。

死傷者はなかった。

ヒムス県東部でロシア軍の車輌が狙われるのはこれが初めて。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って約25回の爆撃を実施した。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、‘Ayn al-Furat, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市西のM4高速道路沿線近くに4カ所目となる基地を新たに設置(2021年3月11日)

ラッカ県では、ANHA(3月11日付)によると、トルコ軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のM4高速道路沿線近くに4カ所目となる基地を新たに設置した。

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アレッポ県では、ANHA(3月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北東のフーシャリーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍と国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市と近郊のマンアグ航空基地、マルアナーズ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で70人、北・東シリア自治局支配地域で38人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2021年3月11日)

保健省は政府支配地域で新たに70人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者86人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、3月11日現在の同地での感染者数は計16,257人、うち死亡したのは1,085人、回復したのは10,711人となった。

SANA(3月11日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに38人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、4人が死亡したと発表した。

これにより、3月11日現在の同地での感染者数は計8,755人、うち死亡したのは335人、回復したのは1,253人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性25人、女性13人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市3人、カーミシュリー市15人、ルマイラーン町1人、アレッポ県のマンビジュ市1人、ラッカ県のラッカ市6人、タブカ市7人、ダイル・ザウル県4人。

ANHA(3月11日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で3月11日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、21人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡1人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,215人、うち回復したのは19,147人、死亡したのは637人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1531628783708674/

AFP, March 11, 2021、ACU, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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イドリブ市とシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を結ぶ街道で、IDPsが、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行を求めて抗議デモを行う(2021年3月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ市とシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を結ぶ街道で、国内避難民(IDPs)が、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行を求めて抗議デモを行った。
https://www.syriahr.com/wp-content/uploads/2021/03/%D9%85%D8%B8%D8%A7%D9%87%D8%B1%D8%A9-1-1.jpeg

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、バーラ村一帯、スフーフン村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

さらに、イドリブ市西の中央刑務所近くの採石場で大きな爆発が発生し、4人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安機関がバータブー村内の市場でフッラース・ディーン機構のメンバー2人を拘束した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県13件、ラタキア県10件、アレッポ県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は27件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュを狙って55回以上爆撃、メンバー12人殺害(2021年3月10日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って55回以上の爆撃を実施し、メンバー12人を殺害した。

なお、過去96時間の爆撃回数は280回以上、殺害されたダーイシュ・メンバーは43人に達している。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍国境警備隊がハサカ県北部で越境を試みたシリア人家族に発砲、子供1人射殺(2021年3月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍国境警備隊がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン町近郊のアッラーダ村から越境を試みたシリア人家族に発砲、子供1人を射殺した。

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アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市を訪問しようとしたシリア・ムスタクバル党の使節団にトルコ軍が攻撃を加えたと発表した。

ANHA(3月10日付)が伝えた。

一方、SANA(3月10日付)、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市南の教練キャンプの塀で爆発が発生し、シリア国民軍に所属するハムザ師団の戦闘員複数人が負傷した。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の民政問題担当使節団がダイル・ザウル県ハジーン市を訪問、同地の民政評議会メンバーと会合(2021年3月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の民政問題担当使節団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市を訪問、同地の民政評議会のメンバーと会合を開いた。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団が、シリア政府の支配下にあるムハイミーダ村で住民1人を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(3月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市の西ヌシューワ地区で住居複数棟に押し入り、若者多数を拘束、教練キャンプに強制連行した。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県西部の3カ所から拠点を撤収(2021年3月10日)

アレッポ県では、ザイトゥーン(3月10日付)によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフル・ナースィフ村、イビーン・スィムアーン村、バータブー村に設置していた拠点を撤収させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

撤収された拠点は、2020年2月末から3月初めのシリア・ロシア軍と「決戦」作戦司令室・トルコ軍の戦闘に際して設置されたもの。

「不要となった」ために撤収されたという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、スフーフン村、ハルーバ村、ファッティーラ村、バーラ村一帯、カンスフラ村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるウンム・ワラド村でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバー1人とその子供1人が、正体不明の武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を45件(イドリブ県23件、ラタキア県15件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は39件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を25件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021、Zaytun, March 10, 2021などをもとに作成。

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シリア人権監視団は「体制の意思決定者に非常に近い複数の情報筋」の情報をもとに、アサド大統領夫妻の新型コロナウイルス感染が国民からの同情を得ることを狙った策だと断じる(2021年3月9日)

シリア人権監視団は「体制の意思決定者に非常に近い複数の情報筋」の情報をもとに、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人が新型コロナウイルス感染症に感染したとする3月8日の大統領府の発表が、貧困と経済低迷のなかで、政権を支持する国民からの同情を得ることを狙った策で、実際に感染してはいないと断じた。

「体制の意思決定者に非常に近い複数の情報筋」が誰なのかは不明。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコ占領下のアレッポ県カフルハーシル村一帯に進攻し、シリア国民軍と交戦(2021年3月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のカフルハーシル村一帯に進攻を試み、トルコの支援を受けるシリア国民軍と交戦、シリア国民軍の戦闘員1人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊に設置されている国民軍の検問所近くで爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、戦闘員8人が負傷した。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合使節団がブサイラ市の中部地区民政評議会メンバーと会合、同評議会の活動を視察(2021年3月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の使節団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市を訪問、同地に設置された中部地区の民政評議会のメンバーと会合を開いた。

北・東シリア自治局の支配下にあったダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸地域では、2月22日、西部地区、東部地区、北部地区、中部地区という四つの地区に分割し、自治を行うことが合意されていた。

有志連合の使節団には、米軍ヘリコプター複数機と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍・内務治安部隊(アサーイシュ)の部隊が同行、中部地区の活動を視察、ブサイラ市、CONOCO油田、シュハイル村などを巡回した。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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フール・キャンプ第2区でイラク人難民の遺体が発見される(2021年3月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ第2区で、イラク人難民の遺体が発見された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で87人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で3人(2021年3月9日)

保健省は政府支配地域で新たに75人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者87人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、3月9日現在の同地での感染者数は計16,117人、うち死亡したのは1,074人、回復したのは10,541人となった。

SANA(3月9日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で3月9日に新たに3人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、15人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡1人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡1人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,214人、うち回復したのは19,119人、死亡したのは637人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1530194537185432/

AFP, March 9, 2021、ACU, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方、M4高速道路沿線のトルコ軍拠点一帯を砲撃(2021年3月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村、ルワイハ村、バイニーン村、フライフィル村、バーラ村一帯、そしてM4高速道路沿線のナイラブ村に設置されているトルコ軍拠点一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍が発射した砲弾は225発以上に達した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市、タッル・マルディーフ村、ダーディーフ村を手製のロケット弾などで砲撃し、ダーディーフ村では、シリア軍兵士3人が死亡、10人が負傷した。

一方、トルコ軍憲兵隊がダルクーシュ町方面から越境しようとしたシリア人男性1人を射殺した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサナマイン市のビラール・モスク前で爆弾が爆発し、住民1人が死亡した。

また、ヤードゥーダ村とムザイリーブ町を結ぶ街道で、シリア軍第4師団の中尉が何者かの発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県7件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は18件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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ジャズィーラ・チャンネルの名物シリア人司会者のファイサル・カースィム氏は新型コロナウイルス感染症に感染したアサド大統領の死に暗に期待を寄せる(2021年3月8日)

ジャズィーラ・チャンネルの名物シリア人司会者のファイサル・カースィム氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/kasimf/)で、アサド大統領夫妻の新型コロナウイルス感染症の感染に関して、近いうちにシリアをめぐって大きな変化が起きると綴り、その死に暗に期待を寄せた。

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カースィム氏の書き込みは以下の通り:

バフジャト・スライマーンが姿を消した時、彼はフェイスブックに、1週間休むと書いた。そして、2週間、3週間休み、そして…。そして今日、ダマスカスの共和国宮殿はこう言っている。猿とその妻は2、3週間の隔離に入る。こう言ったのだ。2週間、あるいは3週間…。あるいは、というところに少し注目してみよう。

正しい人々よ…。私は、バッシャールとその妻が、コロナに感染したと発表することで、支持者からの同情を得て、悲惨な生活から彼らの目を逸らそうとしているなどとは考えていない…。
そうです、2人が1週間や2週間、アラウィーの巷の同情を得ても、その後に彼らの同情が悲惨な生活の危機を解消するとでもいうのか? いや、もう少し待ってみよう。

https://twitter.com/kasimf/status/1368929334736654338

https://twitter.com/kasimf/status/1368927874825162752

 

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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フィラース・トゥラース氏はアサド大統領夫妻が新型コロナウイルス感染症に感染していないと主張(2021年3月8日)

ムスタファー・トゥラース元国防大臣(故人)の長男で反体制活動を続けるビジネスマンのフィラース・トゥラース氏はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/firas.tlass.9/)でアサド大統領夫妻が新型コロナウイルス感染症に感染しておらず、PCR検査も受けていないとしたうえで、アスマー・アフラス夫人が8日朝に国家機密に関わる場所を訪問していた、と綴った。

トゥラース氏は、アサド大統領夫妻の感染が発表された理由として、ロシア政府からの招待を辞退するためか、自らが行うことなる大きな出来事から人々の関心を逸らすためのいずれかが考えられるとの見方を示した。

そのうえで、「アサドが旅行するといった噂を発信している者は、バッシャールの考え方も思考様式も知らない」と付言した。

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トゥラース氏の書き込みは以下の通り:

バッシャール・アサドとその妻はコロナに感染していない(アスマーは今朝、国家機密に関わる場所を訪れていた)。いずれも今週になって、何の検査を受けていない。つまり、二つの可能性がある:モスクワが彼を訪問を要請したが、彼はこのような方法で回避することを決定した。あるいは、彼が行おうとしている一大イベントから人々の関心を逸らしたいのだ。 彼が旅行するといった噂を発信している者は、バッシャールの考え方も思考メカニズムも知らない。

https://www.facebook.com/firas.tlass.9/posts/536865503959628

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で61人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2021年3月8日)

保健省は政府支配地域で新たに61人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者81人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、3月8日現在の同地での感染者数は計16,042人、うち死亡したのは1,068人、回復したのは10,454人となった。

SANA(3月8日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で3月8日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、79人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡2人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,211人、うち回復したのは19,104人、死亡したのは637人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1529513257253560/

AFP, March 8, 2021 、ACU, March 8, 2021、ACU, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地産原油のシリア政府支配地域への移送が約1ヶ月ぶりに再開(2021年3月8日)

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局が支配地域で採掘される原油のシリア政府支配地域への移送を約1ヶ月に解禁した。

北・東シリア自治局支配地産の原油は、カーティルジー・インターナショナル・グループ社の石油トレーラーに積まれ、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県タブカ市に設置された通行所を経由して、シリア政府支配地域に移送される。

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でイラク人民動員隊とシリア民主軍がダーイシュと思われる武装集団の襲撃を受け、3人死亡(2021年3月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(アークーラ地区)で、イラク人民動員隊に所属するアブー・ファドル・アッバース旅団の拠点がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団の襲撃を受け、民兵1人が死亡した。

また、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町の市場で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる2人組の発砲を受けて、死亡した。

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市東を砲撃(2021年3月8日)

アレッポ県では、ANHA(3月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のフーシャリーヤ村を砲撃した。

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室の占領下にあるイドリブ県北東部のIDPsキャンプで男性1人が焼身自殺を図り火災が発生(2021年3月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の占領下にある県北東部のタッル・カラーマ村にある国内避難民(IDPs)キャンプで火災が発生し、男性1人が死亡した。

火災はこの男性が焼身自殺を図ったことが原因と思われる。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるハントゥーティーン村などを砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バイニーン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村一帯を砲撃した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約50輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県15件、ラタキア県10件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は24件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラク難民の子供1人が何者かに銃で撃たれて死亡(2021年3月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で、イラク難民の子供1人が何者かに銃で撃たれて死亡した。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(3月7日付)によると、ダイル・ザウル軍事評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村で、オートバイに乗った2人組が男性1人を銃で撃ち殺害した。

2人組は男性を殺害した後に逃走を試みたが、住民によって捉えられ、1人は殺害された。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊でシリア民主軍と国民軍が交戦し、国民軍戦闘員1人死亡(2021年3月7日)

ハサカ県では、ANHA(3月7日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるウンム・カイフ村(タッル・タムル町近郊)の穀物サイロ西の農地への潜入を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会がこれを撃退した。

シリア人権監視団によると、この戦闘で国民軍の戦闘員1人が死亡した。

一方、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊のサーリヒーヤ村では、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、国民軍の戦闘員1人が死亡、3人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(3月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコの占領下にあるバーブ市西一帯を砲撃した。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で56人、北・東シリア自治局支配地域で26人(2021年3月7日)

保健省は政府支配地域で新たに56人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者81人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、3月7日現在の同地での感染者数は計15,981人、うち死亡したのは1,063人、回復したのは10,374人となった。

SANA(3月7日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに26人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が死亡したと発表した。

これにより、3月7日現在の同地での感染者数は計8,689人、うち死亡したのは328人、回復したのは1,252人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性18人、女性8人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市3人、カーミシュリー市10人、マーリキーヤ(ダイリーク)市4人、ラッカ県のタブカ市2人、アレッポ県のマンビジュ市6人、アイン・アラブ(コバネ)市1人。

ANHA(3月7日付)が伝えた。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県とアレッポ県でシャーム解放機構に逮捕されたフッラース・ディーン機構とイスラーム解放党のメンバーの妻たちが、夫の釈放を求めて抗議デモを行う(2021年3月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるタッルアーダ村でシャーム解放機構に逮捕されたフッラース・ディーン機構のメンバーの妻たちが、夫の釈放を求めて抗議デモを行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるダーラ・イッザ市にあるシャーム解放機構の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、戦闘員1人が死亡、4人が負傷した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサッハーラ村では、シャーム解放機構に逮捕されたイスラーム解放党のメンバーの妻たちが、夫の釈放を求めて抗議デモを行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアンカーウィー村一帯で交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタスィール町でシリア軍第4師団の兵士1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県19件、ラタキア県7件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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スワイダー県からアサド大統領の出馬を拒否する落書きとプラカードの写真が発信される(2021年3月6日)

ドゥラル・シャーミーヤ(3月6日付)は、今年半ばに予定されている大統領選挙へのアサド大統領の出馬を拒否する落書きやプラカードを撮影した画像がSNSを通じて拡散されていると伝えた。

画像はシリア政府支配下のスワイダー県で撮影されたものと思われ、画像には「立候補するな、憎まれ者」(لا تترشح يا مشرشح)というハッシュタグが書き込まれている。




AFP, March 6, 2021、ANHA, March 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2021、Reuters, March 6, 2021、SANA, March 6, 2021、SOHR, March 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ハマー県、アレッポ県、ラッカ県との県境の砂漠地帯でダーイシュに対して60回以上の爆撃を実施(2021年3月6日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ラッカ県との県境の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して60回以上の爆撃を実施した。

AFP, March 6, 2021、ANHA, March 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2021、Reuters, March 6, 2021、SANA, March 6, 2021、SOHR, March 6, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アームーダー市東の村に領内から発砲(2021年3月6日)

アレッポ県では、ANHA(3月6日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市東の国境地帯に位置するハースィダ村の農場に向けてトルコ領内から発砲し、住民の車を攻撃した。

発砲を受けて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とロシア軍が介入し、村から住民を避難させた。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市で、国民軍に所属する「教義の保護者」旅団の司令官が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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シリア民主軍がハサカ県北東部で住民多数を拘束、連行(2021年3月6日)

ハサカ県では、SANA(3月6日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるヤアルビーヤ町近郊のダルダーラ村、アブー・マナースィフ村、ターシュ村、サファーナー村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が検問所を設置し、街道を封鎖、住民多数を拘束、連行した。

シリア民主軍はまた、タッル・ハミース市でも民家に押し入り、住民3人を拘束、連行した。

AFP, March 6, 2021、ANHA, March 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2021、Reuters, March 6, 2021、SANA, March 6, 2021、SOHR, March 6, 2021などをもとに作成。

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