新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で83人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で233人(2020年12月6日)

保健省は政府支配地域で新たに83人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者64人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月6日現在の同地での感染者数は計8,403人、うち死亡したのは447人、回復したのは3,943人となった。

SANA(12月6日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月6日に新たに233人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、115人が完治し、2人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡41人、ハーリム郡103人、アリーハー郡8人、アレッポ県スィムアーン山郡29人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡2人、アフリーン郡41人、アアザーズ郡5人。

これにより、同地での感染者数は計17,322人、うち回復したのは8,210人、死亡したのは219人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1461074637430756/

AFP, December 6, 2020、ACU, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ラタキア県、ハマー県で交戦(2020年12月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室が、シリア政府支配下のカフルナブル市近郊のマアッラト・マウハド村一帯で交戦、またシリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、ダイル・サンバル村、フライフィル村、カンスフラ村、カフル・ウワイド村、ハルーバ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサイダー町と東ガーリヤ町を結ぶ街道で、シリア政府との若いに応じたシャーム解放機構の元司令官が、小隊不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県15件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は29件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

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パキスタン外務省はトルコがシリア人傭兵(国民軍)をカシミール地方に派遣しようとしているとの一部報道を否定(2020年12月5日)

パキスタン外務省は声明を出し、トルコがシリア人傭兵をインドとの係争地であるカシミール地方に派遣し、パキスタン軍の支援にあたらせようとしているとの一部報道について、「誤ったニュースに基づくねつ造を完全に拒否する」と発表し、否定した。

本件をめぐっては、国民軍に所属するスライマーン・シャー旅団のアブー・アムシャを名乗る司令官が、2,000米ドルの報酬を受けて、カシミール地方に戦闘員を派遣することを約束したなどといった情報が拡散されていた。

AFP, December 7, 2020、ANHA, December 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2020、Reuters, December 7, 2020、SANA, December 7, 2020、SOHR, December 7, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍がハサカ県内のトルコ軍基地2カ所を砲撃し、兵士2人殺害(2020年12月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラアス・アイン市近郊のバーブ・ハイル村とダーウーディーヤ村にあるトルコ軍の基地を砲撃し、兵士複数が負傷、バーブ・ハイル村の基地ではトルコ軍兵士2人が死亡した。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

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『シャルク・アウサト』:制憲会議第4ラウンドでシリア政府代表団はダーイシュ、ヌスラだけでなく、ムスリム同胞団のテロ行為拒否などを提案(2020年12月5日)

『シャルク・アウサト』(12月5日付)は、複数のメディア筋から得た情報として、12月5日に閉幕した制憲委員会(憲法制定委員会)第4ラウンドの小委員会会合で、シリア政府代表を率いるアフマド・クズバリー人民議会議員が提示した文書の内容を明らかにした。

それによると、クズバリー人民議会議員が示した文書には、以下8項目が提案されていたという。

1. ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ(シャーム解放機構)、ムスリム同胞団、彼らとつながりがある、あるいは同盟関係にある者によるシリア領内でのすべてのテロ行為の完全拒否。
2. トルコ、イスラエル、米国による占領の非難、これを終わらせるための取り組み。
3. シリア・アラブ軍支援。
4. 分離主義計画の拒否。
5. 宗教・宗派、地域、部族、エスニシティの多様性に立脚した全シリア人のための国民アイデンティティの実現。国号をシリア・アラブ共和国、公用語をアラビア語とすること。祖国への帰属、祖国防衛。
6. シリア社会の文化的・文明的多様性の保護。
7. 難民機関の奨励と政治化の拒否。そのための国際社会の支援
8. シリアにおける人道問題への緊急の対応。

AFP, December 6, 2020、ANHA, December 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2020、Reuters, December 6, 2020、SANA, December 6, 2020、al-Sharq al-Awsat, December 6, 2020、SOHR, December 6, 2020などをもとに作成。

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ヒムス県東部でダーイシュとシリア軍が交戦し、シリア軍兵士5人死亡、ロシア軍が爆撃で対応(2020年12月5日)

ヒムス県では、ラジオ・クッル(12月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、タドムル市西3キロに位置するハイヤーン山近くのシリア軍拠点複数カ所を攻撃し、兵士5人が死亡、複数が負傷した。

この攻撃を受けて、ロシア軍戦闘機が同地一帯を爆撃した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊が、ダルクーシュ町でダーイシュ(イスラーム国)のセルを摘発するための強制捜査を行い、容疑者多数を逮捕した。

AFP, December 5, 2020、ANHA, December 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2020、Radio al-Kull, December 5, 2020、Reuters, December 5, 2020、SANA, December 5, 2020、SOHR, December 5, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地に滞在中のベルギー使節団がスィルヤーニー連合党、殉教者遺族評議会、人権擁護イニシアチブ機構を訪問(2020年12月5日)

12月4日にイラクのクルディスタン地域からティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国教通行所を経由して、シリアに不法入国したベルギー連邦議員と市民社会組織の代表からなる使節団は、ハサカ県カーミシュリー市でスィルヤーニー連合党、殉教者遺族評議会、人権擁護イニシアチブ機構を訪問した。

ANHA(12月5日付)が伝えた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある東ガリーバ村で内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員1人がオートバイに乗った武装グループの襲撃を受けて、死亡した。

AFP, December 5, 2020、ANHA, December 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2020、Reuters, December 5, 2020、SANA, December 5, 2020、SOHR, December 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍は前日に続いてラッカ県、ハサカ県を砲撃(2020年12月5日)

ラッカ県では、ANHA(12月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市、同市近郊のマアラク村、サイダー村、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(12月5日付)、ANHA(12月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のダーダー・アブダール村を砲撃した。

AFP, December 5, 2020、ANHA, December 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2020、Reuters, December 5, 2020、SANA, December 5, 2020、SOHR, December 5, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県アブー・ハマーム市で住民がシリア民主軍の弾圧と米国の石油盗奪に抗議するデモを行う(2020年12月5日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月5日付)やシリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハマーム市のカハーウィー交差点で住民がデモを行い、路上でタイヤを燃やし、道路を封鎖するなどして、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による住民弾圧、米軍による石油資源の盗奪に抗議の意思を示した。

AFP, December 5, 2020、ANHA, December 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2020、Reuters, December 5, 2020、SANA, December 5, 2020、SOHR, December 5, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で68人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で98人、北・東シリア自治局支配地域は新たな部分外出規制を発出(2020年12月5日)

保健省は政府支配地域で新たに87人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者68人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月5日現在の同地での感染者数は計8,320人、うち死亡したのは442人、回復したのは3,879人となった。

SANA(12月5日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の執行評議会は決定第211号を発出し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するため、12月6日から12月20日までの期間、支配地域ないでの部分的な外出禁止措置をとると発表した。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月5日に新たに98人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、123人が完治し、1人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡29人、イドリブ郡11人、ハーリム郡21人、アリーハー郡4人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡5人、アフリーン郡23人、アアザーズ郡5人。

これにより、同地での感染者数は計17,089人、うち回復したのは8,097人、死亡したのは215人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1460178064187080/

AFP, December 5, 2020、ACU, December 5, 2020、ANHA, December 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2020、Reuters, December 5, 2020、SANA, December 5, 2020、SOHR, December 5, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室はイドリブ県、ハマー県、アレッポ県で交戦(2020年12月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県西部のシャイフ・サルマーン村一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県20件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は29件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 5, 2020、ANHA, December 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 5, 2020、Reuters, December 5, 2020、SANA, December 5, 2020、SOHR, December 5, 2020などをもとに作成。

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シリア政府支配下のダイル・ザウル県マヤーディーン市でイランの排斥を訴える落書きが見つかる(2020年12月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市のアーイシャ学校、ムハッダサ学校の壁に、「シリアは自由だ、自由だ、イランは出て行け、イランの占領は倒れる。イランの犬どもに屈辱と恥辱を」と書かれた落書きが発見された。

AFP, December 4, 2020、ANHA, December 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2020、Reuters, December 4, 2020、SANA, December 4, 2020、SOHR, December 4, 2020などをもとに作成。

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ベルギーの使節団がハサカ県に不法入国し、北・東シリア自治局やシリア民主軍幹部と会談(2020年12月4日)

ベルギー連邦議員と市民社会組織の代表からなる使節団が、イラクのクルディスタン地域からティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国教通行所を経由して、シリアに不法入国、ハサカ県カーミシュリー市にある北・東シリア自治局渉外関係局の庁舎を訪問した。

ベルギー連邦議会のジョルジュ・ダールマーニー議員、クイン・メスト議員、国際テロ犠牲者連盟のフィリップ・ヴァンステトキステ、チャイルド・フォーカスのハイディ・ドゥ=パオロ会長ら。

ベルギーの使節団訪問は2月23日に続いて2度目。

北・東シリア自治局渉外関係局(外務省に掃討)のアブドゥルカリーム・ウマル共同議長、ファナル・カイート共同副局長、マズキーン・アフマド在欧代表が対応した。

会談後の記者会見で、ベルギー使節団は、トルコの脅威、拘束中のダーイシュ(イスラーム国)メンバーおよび家族の処遇、「テロとの戦い」などについて協議し、すべての脅威に対峙するために支援を継続することが確認したことを明らかにした。

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ベルギー使節団はまた、カーミシュリー市にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍本部を訪問し、シリア民主評議会のイルハーム・アフマド執行委員会共同議長、ヒクマト・ハビーブ副議長、ジハード・ウマル総務関係局共同議長と会談した。

会談では、制憲委員会(憲法制定委員会)などへの対応について意見が交わされ、アフマド執行委員会共同議長は、「我々北・東シリア自治局はジュネーブに向かっている。なぜなら、我々は部外者ではなく、シリア人とともに解決策を探しているからだ。我々は自治局がシリア全土を縮小したモデルになれるよう取り組んでいる」と述べた。

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ANHA(12月4日付)が伝えた。

AFP, December 4, 2020、ANHA, December 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2020、Reuters, December 4, 2020、SANA, December 4, 2020、SOHR, December 4, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍は、兵士1人が殺害されたことへの報復として、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県、アレッポ県などへの砲撃を激化(2020年12月4日)

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、12月3日に占領下の「オリーブの枝」地域(アレッポ県北西部)に潜入した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘で兵士1人が死亡したことへの報復として、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県、アレッポ県などへの砲撃を激化させた。

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ラッカ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍と国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市一帯を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、トルコ占領下のタッル・アブヤド市郊外に位置するシリア政府と北・東シリア自治局支配下のクール・ハサン村、アリーダ村、ヒルバト・バカル村、ウンム・フワイシュ村、フライアーン村、ハイマル村、カズアリー村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のクナイティラ村、マイヤーサ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のジンディールス町で、内務治安部隊(いわゆる「自由警察」)の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

他方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市では、シリア民主軍の諜報機関のメンバー1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

このほか、トルコの占領下にある県北部のハワール・キリス村で国民軍に所属するハムザ師団が殉教者アブー・シャイフと名づけた兵舎を開設した。

AFP, December 4, 2020、ANHA, December 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2020、Reuters, December 4, 2020、SANA, December 4, 2020、SOHR, December 4, 2020などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法制定委員会)第4ラウンドの小委員会会合が閉幕、次回ラウンドは2021年1月25日(2020年12月4日)

スイスのジュネーブにある国連本部で11月30日に開幕していた制憲委員会(憲法制定委員会)第4ラウンドの小委員会会合が日程を終えて閉幕した。

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は記者会見を開き、小委員会が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を鑑みつつ、2021年1月25日から第5ラウンドを開催することで合意したことを明らかにした。

ペデルセン特別代表はまた、第4ラウンドでのシリア政府代表、反体制派代表、市民社会代表の協議に関して、「幾つかの共通基盤が見られた…。我々が次回会合で集まる際、これに基づいて築いていけることを願っている…。会合は有益だった。我々は前身するための足がかりとなる点を探していると言える」と述べた。

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一方、小委員会共同議長でシリア政府代表の団長を務めるアフマド・クズバリー人民議会議員は、記者会見で、全国民的原則、難民帰還、人道問題など多くの議題を取り扱うことができたと述べるとともに、シリアの領土を分割しようと画策する動きを拒否すると強調した。

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SANA(12月4日付)が伝えた。

AFP, December 4, 2020、ANHA, December 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2020、Reuters, December 4, 2020、SANA, December 4, 2020、SOHR, December 4, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で86人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で218人(2020年12月4日)

保健省は政府支配地域で新たに86人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者63人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月4日現在の同地での感染者数は計8,233人、うち死亡したのは437人、回復したのは3,811人となった。

SANA(12月4日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月4日に新たに218人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、212人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡30人、ハーリム郡84人、アリーハー郡7人、アレッポ県スィムアーン山郡12人、ジャラーブルス郡6人、バーブ郡14人、アフリーン郡43人、アアザーズ郡21人。

これにより、同地での感染者数は計16,991人、うち回復したのは7,974人、死亡したのは170人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1459452777592942/

AFP, December 4, 2020、ACU, December 4, 2020、ANHA, December 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2020、Reuters, December 4, 2020、SANA, December 4, 2020、SOHR, December 4, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県とハマー県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年12月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県14件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県5件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を3件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 4, 2020、ANHA, December 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 4, 2020、Reuters, December 4, 2020、SANA, December 4, 2020、SOHR, December 4, 2020などをもとに作成。

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トルコが支援するアル=カーイダ系組織の一つシャーム自由人イスラーム運動が2ヶ月におよぶ内紛の末、ムハンナド・ミスリー氏を新総司令官に選出(2020年12月3日)

ドゥラル・シャーミーヤ(12月3日付)は、複数の情報筋の話として、トルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するアル=カーイダ系組織の一つシャーム自由人イスラーム運動のシャリーア評議会が、ムハンナド・ミスリー氏を新たな総司令官に選んだと伝えた。

ミスリー氏はハマー県カルアト・マディーク町出身で、ラタキア県のティシュリーン大学都市工学部卒。シャーム自由人イスラーム運動の創設メンバーの1人。

シャーム自由人イスラーム運動は10月12日、ラタキア県北東部で活動する沿岸地区のアブー・ファーリス・ダルアーウィー司令官が、ジャービル・アリー・バーシャー総司令部とアラー・ファッハーム副司令官による解任決定を不服として、イナード・ダルウィーシュ大尉(アブー・ムンズィル)らとともに決起し、内部対立を深めていた。

ダルアーウィー司令官やダルウィーシュ大尉ら司令官22人は10月20日、ハサン・スーファーン元総司令官に組織に復帰し、軍事部門の再建を指導するよう要請、各地でバーシャー総司令官派と交戦していた。

AFP, December 3, 2020、ANHA, December 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2020、Reuters, December 3, 2020、SANA, December 3, 2020、SOHR, December 3, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でダーイシュがクドス旅団を襲撃し、7人殺害、ロシア軍はダーイシュに対して25回以上の爆撃を実施(2020年12月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるマヤーディーン市とファイダ村を結ぶ街道で、ロシアの支援を受けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団を襲撃し、戦闘員7人を殺害した。

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一方、ラッカ県、ダイル・ザウル県、ハマー県、ヒムス県の県境地帯では、ロシア軍戦闘機がダーイシュの拠点に対して25回以上の爆撃を実施した。

AFP, December 3, 2020、ANHA, December 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2020、Reuters, December 3, 2020、SANA, December 3, 2020、SOHR, December 3, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍(アフリーン解放軍団)がアレッポ県北部のトルコ占領地に潜入、トルコ軍兵士1人を殺害、4人を負傷させる(2020年12月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が12月2日深夜から3日未明にかけて、トルコ占領下のアアザーズ市南に位置するバースーファーン村およびカフルハーシル村一帯に潜入し、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍と交戦し、トルコ軍士官1人を殺害、トルコ軍兵士4人を負傷させた。

ANHA(12月3日付)によると、攻撃を行ったのはアフリーン解放軍団。

これに対して、トルコ軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、バイルーニーヤ村、ブルジュ・カース村、マースィーヤ村を砲撃、シリア民主軍もトルコ占領下のアフリーン市近郊のキーマール村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、サイダー村を砲撃した。

AFP, December 3, 2020、ANHA, December 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2020、Reuters, December 3, 2020、SANA, December 3, 2020、SOHR, December 3, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で59人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で207人(2020年12月3日)

保健省は政府支配地域で新たに88人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者59人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、12月3日現在の同地での感染者数は計8,147人、うち死亡したのは432人、回復したのは3,748人となった。

SANA(12月3日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月3日に新たに207人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、77人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡33人、ハーリム郡47人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡24人、ジャラーブルス郡24人、バーブ郡9人、アフリーン郡49人、アアザーズ郡18人。

これにより、同地での感染者数は計16,773人、うち回復したのは7,762人、死亡したのは166人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1458619337676286/

AFP, December 3, 2020、ACU, December 3, 2020、ANHA, December 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2020、Reuters, December 3, 2020、SANA, December 3, 2020、SOHR, December 3, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県で交戦(2020年12月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、ダイル・サンバル村一帯、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部のバスラトゥーン村一帯を地対地ミサイルで攻撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県16件、ラタキア県18件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 3, 2020、ANHA, December 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 3, 2020、Reuters, December 3, 2020、SANA, December 3, 2020、SOHR, December 3, 2020などをもとに作成。

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トルキスタン・イスラーム党は声明を出し、米国による外国テロ組織(FTO)指定解除について「中国の弾圧激化で米国がテロ組織でないことをわかったため」と表明(2020年12月2日)

シリアのイドリブ県中北部を中心とするいわゆる「解放区」で活動するトルキスタン・イスラーム党は声明を出し、11月6日にマイク・ポンペオ米国務長官が東トルキスタン・イスラーム運動を外国テロ組織(FTO)から除外したことに関して、「トルキスタン住民はみな米国の決定に喜んでいる。また、この決定がなされるために支援をしてくれたすべての国と組織に感謝する」と表明した。

そのうえで、FTOに指定されていたことについては、「米国と一部諸国は、みなの敵となった「中国の欺瞞」によってトルキスタン・イスラーム党をテロのリストに記載していた」としたうえで、「占領国である中国による東トルキスタンへの抑圧の激化を受けて、米政権は、この党がテロ組織ではなく、中国の不正に立ち向かう党で、東トルキスタンの自由とその人民の権利保護を得ようとしていることがわかった」と主張した。

AFP, December 3, 2020、ANHA, December 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2020、Reuters, December 3, 2020、SANA, December 3, 2020、SOHR, December 3, 2020などをもとに作成。

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トルコがナゴルノ・カラバフ地方に派遣していたシリア人傭兵900人以上が新たにシリア北部のトルコ占領地域に帰還(2020年12月2日)

シリア人権監視団は、トルコがナゴルノ・カラバフ地方に派遣していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)のうち900人以上が、先週木曜日(11月26日)までにシリア北部のトルコ占領地域に帰還したと発表した。

同監視団によると、トルコは、ロシアに仲介によるアゼルバイジャンとアルメニアの停戦合意以降も、ナゴルノ・カラバフ地方に残留させようとしていたが、アゼルバイジャン政府が彼らの帰化を拒否したために、帰還した。

なお、ナゴルノ・カラバフ地方に派遣されたシリア人傭兵の数は2,580人に達していたが、帰還したのは今回の900人を含めて、1,242人(342人が任務を放棄して帰還していた)に達している。

また、戦闘が始まった9月27日以降に死亡したシリア人傭兵は293人、うちシリアに移送された遺体は225体。

AFP, December 2, 2020、ANHA, December 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2020、Reuters, December 2, 2020、SANA, December 2, 2020、SOHR, December 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市一帯への砲撃を続けるなか、ロシア軍、シリア軍、シリア民主軍の士官が同市で会合(2020年12月2日)

ラッカ県では、SANA(12月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプ(アイン・イーサー・キャンプ)、サイダー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のヤーシリー村、サイヤード村、アリーマ町、ジャームースィーヤ村を砲撃した。

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一方、シリア人権監視団が複数の情報筋の話として伝えたところによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市内にあるロシア軍基地で、ロシア軍士官とシリア軍士官が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官らと会談を行った。

会談の内容などは不明。

AFP, December 2, 2020、ANHA, December 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2020、Reuters, December 2, 2020、SANA, December 2, 2020、SOHR, December 2, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で59人、北・東シリア自治局支配地域で33人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で277人(2020年12月2日)

保健省は政府支配地域で新たに86人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者65人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、12月2日現在の同地での感染者数は計8,059人、うち死亡したのは426人、回復したのは3,689人となった。

SANA(12月2日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに33人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、12月1日現在の同地での感染者数は計7,064人、うち死亡したのは197人、回復したのは1,037人となった。

ANHA(12月1日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月2日に新たに277人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、66人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡14人、イドリブ郡41人、ハーリム郡88人、アリーハー郡11人、アレッポ県スィムアーン山郡34人、ジャラーブルス郡15人、バーブ郡20人、アフリーン郡43人、アアザーズ郡11人。

これにより、同地での感染者数は計16,566人、うち回復したのは7,685人、死亡したのは166人となった。

AFP, December 2, 2020、ACU, December 2, 2020、ANHA, December 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2020、Reuters, December 2, 2020、SANA, December 2, 2020、SOHR, December 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方バーラ村に新たな拠点を設置(2020年12月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)などによると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は76カ所(うち撤去済み、ないしは撤去中の監視所・拠点は6カ所)となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、サルマーン村(第7監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所、撤退)、アナダーン山(第3監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所、撤退準備中)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所、撤退完了)、シール・マガール村(第10監視所、撤退)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村(撤退)、サラーキブ市(3カ所、うち1カ所から撤退)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約10輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、バイニーン村、ラーミー村、マシューン村、バルシューン村、バーラ村、イブリーン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、バルユーン村を砲撃した。

発射された砲弾の数は130発以上に及んだ。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県20件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 2, 2020、ANHA, December 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 2, 2020、Reuters, December 2, 2020、SANA, December 2, 2020、SOHR, December 2, 2020などをもとに作成。

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大統領のいとこで反体制活動家のリーバール・アサド氏はクルド民族主義系のTV局の番組に出演し、体制転換と連邦制樹立を訴える:「アサド大統領には改革の意思はあるが、マフルーフ氏が阻止していた」(2020年12月1日)

リフアト・アサド元副大統領の息子(アサド大統領のいとこ)で、英国で活動するビジネスマン・反体制活動家のリーバール・アサド氏は、北・東シリア自治局を主導するクルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いルダウ・チャンネルに出演し、シリアの危機を解決するため、体制転換を実現し、連邦制の樹立をめざす必要があると訴え、米国、ロシア、ドイツなど世界でもっとも重要な国々がこれを支えるべきだと主張した。

また、アサド大統領については、「革命」当初から改革を行う意思はあったが、マフルーフ家がこれを阻止していたと述べた。

https://www.rudaw.net/?utm_source=KwikPlayer&utm_medium=KwikShare&utm_campaign=KwikMotion

AFP, December 5, 2020、ANHA, December 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2020、Reuters, December 5, 2020、Rudaw, December 1, 2020、SANA, December 5, 2020、SOHR, December 5, 2020などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県クーリーヤ市でシリア軍第4師団のバスを襲撃(2020年12月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、クーリーヤ市でシリア軍第4師団の兵士を乗せたバスを襲撃し、多数が負傷した。

AFP, December 1, 2020、ANHA, December 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2020、Reuters, December 1, 2020、SANA, December 1, 2020、SOHR, December 1, 2020などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室はラタキア県とイドリブ県でシリア軍兵士3人殺害(2020年12月1日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから271日目を迎えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士2人がトルクマン山地方で「決戦」作戦司令室の砲撃で死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士1人がカフルナブル市近郊の森林地帯で「決戦」作戦司令室によって殺害された。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、ハルーバ村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にある県西部の第46中隊基地一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

AFP, December 1, 2020、ANHA, December 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2020、Reuters, December 1, 2020、SANA, December 1, 2020、SOHR, December 1, 2020などをもとに作成。

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