北・東シリア自治局の報道官にルクマーン・アフミー氏が就任(2019年1月17日)

北・東シリア自治局の執行評議会は、ラッカ県アイン・イーサー市で会合を開き、ルクマーン・アフミー氏を自治局の報道官に任命した。

ANHA(1月17日付)が伝えた。

AFP, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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シリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会はマンビジュ市でトルコ諜報機関と関係があり、爆破・暗殺を計画していた「ユーフラテスの盾」メンバーを拘束(2019年1月17日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターは、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市で、同評議会対テロ部隊が、いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室のメンバー7人を拘束した。

同センターによると、7人は、トルコの諜報機関との関係を認め、市内で爆破や暗殺を行おうとしていたと自供したという。

ANHA(1月17日付)が伝えた。

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一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、15日にトルコの占領下にあるアフリーン市でハムザ師団の車列を攻撃、16日にシーラーワー町近郊のバースーファーン村でハムダ師団の兵員輸送車輌を爆破、シャッラー村近郊のマーリキーヤ村でシャーム戦線を射殺したと発表した。

ANHA(1月17日付)が伝えた。

AFP, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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シリア軍は米占領下のタンフ国境地帯(55キロ地帯)から潜入した「テロ集団」を殲滅、拘束(2019年1月17日)

ヒムス県では、SANA(1月17日付)によると、米主導の有志連合の占領下にある南東部のタンフ国境地帯一帯(55キロ地帯)からタドムル市の南約70キロに位置するハルバ砂漠に車で潜入しようとした「テロ集団」をシリア軍部隊が殲滅した。

また、タドムル市の東約20キロに位置するタリーラ保護区にオートバイで潜入しようとした別の愚ルームも迎撃、3人を拘束した。

AFP, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県でイッザ軍、シャーム解放機構と交戦(2019年1月17日)

ハマー県では、SANA(1月17日付)によると、カフルズィーター市で活動を続けるイッザ大隊(イッザ軍)がシリア軍拠点に発砲、シリア軍が砲撃で応戦した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構も県北部のシリア軍拠点を砲撃したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフズナ村、ムシャイリファ村、ブルジュ村、フワイン村、スカイク村を砲撃した。

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ダルアー県では、「人民抵抗」を名のるグループが声明を出し、16日にナワー区局長を務めるシリア軍中佐を殺害したと発表した。

「人民抵抗」は15日にもタファス市にあるシリア軍兵舎を襲撃している。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月17日付)が伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(ハマー県6件、イドリブ県1件)を確認した。

AFP, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 17, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県でYPGとアサーイシュが交戦(2019年1月16日)

ハサカ県では、ハーブール(1月17日付)によると、シャッダーディー市で人民防衛隊(YPG)とアサーイシュが交戦し、双方に複数の死傷者が出た。

YPGは重火器を使用し、アサーイシュの本部を攻撃、アサーイシュの隊員1人が死亡、また双方に5人の負傷者が出た。

AFP, January 17, 2019、Alkhabour, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍と北・東シリア自治局は、トランプ米大統領が提案したシリア北東部国境地帯への安全地帯設置に関して、トルコの管理を拒否、国際社会が保障するなら設置を支援すると表明(2019年1月16日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍総司令部は声明を出し、ドナルド・トランプ米政権がツイッターのアカウントで国境地帯に設置するとした安全地帯に関して、国際社会の保障のもとに設置され、シリア北東部の多様なエスニック集団の共存が担保されるのであれば、設置に向けてあらゆる支援を行うと表明した。

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一方、北・東シリア自治局の執行評議会は声明を出し、この安全地帯に関して、トルコの管理下で設置されることを拒否、国連平和維持軍の派遣がなければ設置不可能だと表明した。

AFP, January 16, 2019、ANHA, January 16, 2019、AP, January 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019、al-Hayat, January 17, 2019、Reuters, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019、UPI, January 16, 2019などをもとに作成。

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イスラーム国に近いアアマーク通信はマンビジュ市で米軍パトロール部隊に対して自爆攻撃を行ったと速報で伝える(2019年1月16日)

イスラーム国に近いアアマーク通信(1月16日付)は、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県ユーフラテス川以西のマンビジュ市での米軍兵士を狙った自爆攻撃に関してに、「爆弾ベルトを着用した殉教者1人の攻撃で、シリア北東のマンビジュ市で有志連合パトロール部隊に打撃を与えた」と速報で伝えた。

AFP, January 16, 2019、ANHA, January 16, 2019、AP, January 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019、al-Hayat, January 17, 2019、Reuters, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019、UPI, January 16, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局とマンビジュ軍事評議会はマンビジュ市での爆発で死亡した米軍兵士と住民に弔意(2019年1月16日)

北・東シリア自治局と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会はそれぞれ声明を出し、死亡した米軍兵士ら4人と住民に弔意を示すとともに、「テロ行為」を強く非難した。

AFP, January 16, 2019、ANHA, January 16, 2019、AP, January 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019、al-Hayat, January 17, 2019、Reuters, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019、UPI, January 16, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県でイッザ軍と交戦(2019年1月16日)

ハマー県では、SANA(1月16日付)によると、シリア軍が、ハスラーヤー村一帯に潜入しようとしたイッザ大隊(イッザ軍)に砲撃を加えた。

シリア軍はまた、ラターミナ町一帯に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(ハマー県5件、ラタキア県3件、イドリブ県2件)を確認した。

AFP, January 16, 2019、ANHA, January 16, 2019、AP, January 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019、al-Hayat, January 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 16, 2019、Reuters, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019、UPI, January 16, 2019などをもとに作成。

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UNHCRはルクバーン・キャンプで焼身自殺を図ったとされる女性に関して「ガス・ストーブが原因で発生した火災で火傷を負った」と発表、帰国を拒否するルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会の発表を否定(2019年1月15日)

UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)は声明を出し、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで13日、焼身自殺を図ったとされる女性に関して、キャンプ内のガス・ストーブが原因で発生した火災で火傷を負ったものだと発表した。

この女性をめぐっては、キャンプの自治を担っていると主張する「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」がフェイスブックのアカウントを通じて、「30代末の女性がキャンプで焼身自殺を図った…。女性は3人の子供と暮らしていたが、3日以上食事をとっておらず、飢餓状態に陥っていた」などと主張していた。

女性は、キャンプ内のUNHCRのクリニックからアンマンの病院に搬送され無事。

「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」は1月10日、ビデオ声明で「アサド政権支配下の地域への帰国を拒否する…。「我々は、有志連合の保護のもと、砂漠を経由してシリア北部にキャンプを移転することを求めている。我々は…キャンプの処遇について誰とも交渉はしてこなかったし、これからもすることはない」と表明している。

Facebook, January 10, 2019

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構に制圧されたアレッポ県西部で活動していた国民解放戦線所属組織がトルコの支援を受けるシャーム軍団に合流(2019年1月15日)

アレッポ県西部で活動を続けている複数の反体制武装集団が、トルコの支援を受ける国民解放戦線の主導組織であるシャーム軍団への合流を発表した。

アレッポ県西部は1月1日に始まったシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線諸派(ヌールッディーン・ザンキー運動など)の戦闘で、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握した地域。

シャーム軍団への合流を発表したのは、以下の通り:

アンジャール大隊、フータ大隊、カフルナーハー大隊(いずれもヌールッディーン・ザンキー運動の傘下で活動していた)。
バヤーリク・イスラーム旅団、シャーム革命家大隊(アターリブ市で活動、シャーム軍団アレッポ地区第20アターリブ特殊任務旅団の傘下に入る)
イスラームの鷹大隊、ジュンドッラー大隊、アンサール・ハック大隊、殉教者ディーブー・イスマーイール大隊(フライターン市で活動していた)

al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市内で爆発後、イスラーム軍と東部自由人連合が交戦(2019年1月15日)

アレッポ県では、ANHA(1月15日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市マフムーディーヤ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発が発生し、複数人が死傷した。

爆発直後、トルコの庇護を受けるイスラーム軍と東部自由人連合の間で戦闘が発生したという。

ANHA, January 15, 2019

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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コーカサスの兵、イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党がシャーム解放機構支配地域で新たな化学兵器攻撃を準備(2019年1月15日)

インターファクス通信(1月15日付)は、ロシアの消息筋の話として、「テロリスト」がイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市一帯で新たな化学兵器兵器の準備を行っていると伝えた。

同地は1月1日に始まったシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線所属組織との戦闘の結果、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握している。

同消息筋によると、同地以外でも、コーカサスの兵、イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党といった「テロ組織」もラタキア県、イドリブ県、アレッポ県、ハマー県で、毒ガスを装填した砲弾での砲撃や、無人航空機を使用した爆撃を準備しており、化学物質500リットルを、イドリブ県アブー・ズフール町一帯、ハマー県ハラファーヤー市一帯に移送したという。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Interfax, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県で反体制武装集団と交戦(2019年1月15日)

ハマー県では、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が、ラハーヤー村一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団に対して砲撃を行った。

シリア軍はまた、ラターミナ町一帯にあるイッザ軍の拠点を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、ハマー県7件)を確認した。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構のジャウラーニー指導者の映像公開「トルコによるユーフラテス川以東への侵攻作戦を支持、自らを「シリア革命」の一部と位置付け、反体制派支配地域を民政自治に委ねるよう主張」(2019年1月14日)

シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者がアムジャード広報機構が配信したインタビュー番組「唱道と指導」に出演し、トルコが準備している北・東シリア自治局支配下のシリア北東部ユーフラテス川以東地域に対する軍事作戦への見解を明らかにした。

ANHA, January 14, 2019

ジャウラーニー指導者は番組のなかで「我々はユーフラテス川以東地域が解放に向かっていることを支持している。クルディスタン労働者党(PKK)はこの革命の敵であり、スンナ派アラブ人が多く暮らしている地域を掌握している。彼らは、共に戦っている我らが部族、我らが子息であり、我々はこの党を壊滅する必要があると見ている」と述べた。

一方、イドリブ県を中心とする「解放区」(緊張緩和地帯第1ゾーン)での情勢については、「我々はこの革命の一部をなしている。我々は革命そのものではなくその一要素だ。我々は人々を支配しようとは思っていない。我々にとっての関心は、アッラーの法(シャリーア)のもとで、正しい方向に進み、行動することにある。人々が自分たちにふさわしい生活状況で暮らすことができるよう、解放区を正しく建設していく」と述べた。

そのうえで、「我々の目的は、この革命に犯罪者体制の打倒という成果を冠することである。それは我々が分裂し、散り散りのままにならないようにするためだ。そうするために、我々はみなと共にありたい。現場で孤立したくはない。我々にとってすべての兵士が必要だ。我々はシャーム解放機構と問題を抱え、自分達の地域を維持し、ジハードを行い、戦う者に、我々とコミュニケーションするよう呼びかけたい。我々の任務は、彼らにそうしやすいようにすることで、外国の計略、そしてシリア革命に有害な計略に資するようなアジェンダを抱かないようにして欲しい」と付言した。

トルコが庇護する国民解放戦線のヌールッディーン・ザンキー運動やシャーム自由人イスラーム運動と1月1月から9日までアレッポ県、ハマー県、イドリブ県で交戦したことに関しては「我々には、ヌールッディーン・ザンキー運動が制圧している地域を支配したいなどとは望んでいない。地元評議会がこの地域に留まり、民政を運営する。アレッポ県西部農村地帯には多くの勢力がいる。ヌールッディーン・ザンキー運動の兵士には、犯罪者体制と戦うために同地にいるどの勢力に加わるかを選ぶことができる…。我々は最近の衝突で拘束した諸派のメンバー全員を釈放した。彼らはみな解放区の自宅に戻った。我々はこれらの勢力が無事だと見ている。彼らが背教したと疑っている者は、司法のもとに裁かれ、投獄される。これらの勢力は,我々の負傷者を救い、我々も彼らの負傷者を救ってきた。我々は犯罪者体制に対して一致団結して多くの戦いを行ってきた」と述べた。

ロシア・シリア軍がシャーム解放機構によって制圧されたイドリブ県を攻撃する可能性については「ロシアとイランの敵には、この地域のどこにも入るにせよ、口実は必要はない。ダルアーも、グータも、ヒムスも、シャーム解放機構の支配下にはなかったで、「穏健」と分類される諸派の支配下にあったからだ」と批判した。

反体制派支配地域の今後に関しては「シャーム地方内で諸派の内紛をもたらす主因は分裂と分断だ。一つの地理領域に多くの勢力、計画が存在している。シャーム解放機構は圧倒しようなどとは思っていない。そうすることは我々の政策ではない。多くの勢力が今も現場にいる。理想的な解決策は、シャーム解放機構を含む諸派を解放区の自治から排除し、自治は民間人や学識者の能力に委ねるべきだ。解放区にはそうした能力を持つ人々で溢れている」と述べた。

AFP, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部のダーイシュの拠点シャアファ村を完全制圧(2019年1月14日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月14日付)が複数の地元筋の情報として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、シャフア村を完全制圧した。

シャフア村はハジーン市(2018年12月4日にシリア民主軍が制圧)に次ぐダーイシュの中心拠点だった。

syria.liveuamap.com, January 14, 2019

AFP, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県などで反体制武装集団と交戦(2019年1月14日)

ハマー県では、SANA(1月14日付)によると、シリア軍がハスラーヤー村一帯、ラターミナ町一帯、アブー・ライーダ村に潜入した反体制武装集団を迎撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県1件、ラタキア県1件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を19件(アレッポ県2件、ハマー県3件、イドリブ県13件、ラタキア県1件)を確認した。

AFP, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 14, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県南東部ユーフラテス川西岸のシリア軍拠点を爆撃し、兵士複数人が死傷(2019年1月13日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(1月14日付)によると、米主導の有志連合が13日夜、県南東部ユーフラテス川西岸のブーライル村にあるシリア軍拠点を爆撃し、兵士複数人が死傷した。

ユーフラテス・ポスト(1月14日付)によると、この爆撃は、スブハ村の灌漑水路に対する爆撃の直後に行われたという。

AFP, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、Dayr al-Zawr 24, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、Euphrates Post, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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ルクバーン・キャンプで飢餓状態に陥った女性が焼身自殺を図り重傷(2019年1月13日)

米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで活動する「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」はフェイスブックのアカウントを通じて、「30代末の女性がキャンプで焼身自殺を図った」と発表した。

同委員会によると、女性は3人の子供と暮らしていたが、3日以上食事をとっておらず、飢餓状態に陥っていたという。

女性は重傷を負い、ヨルダン国内の病院に搬送されたという。

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、Hay’a al-‘Alaqat al-‘Amma wa al-Siyasiya li-Mukhayyam al-Rukban, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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ハマー県北部で活動を続けてきたシャーム自由人イスラーム運動とナスル戦線は、シャーム解放機構による同地制圧を受けて、トルコが実質占領するアレッポ県アフリーン郡への退去を決定(2019年1月13日)

ハマー県では、ガーブ平原とシャフシャブー山で活動を続けてきたシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構による同地の軍事・治安権限の掌握を受けて、トルコが実質占領するアレッポ県アフリーン郡に退去することを決定した。

シャーム自由人イスラーム運動の軍事部門筋によると、退去するのは約1000人の戦闘員。

また、複数の報道筋によると、シャーム自由人イスラーム運動に加えて、ナスル軍も同様の決定を行ったという。

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構によってイドリブ県の自治を委託されたシリア救国内閣は「解放区」の大学のカリキュラムを統一することを決定(2019年1月13日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構にイドリブ県を中心とする「解放区」の自治と福祉を委託されたシリア救国内閣の最高教育評議会のマジュディー・フスニー議長は決定第216号を発し、「解放区」における民営の大学のカリキュラムを統一することを決定したことを明らかにした。

シリア救国内閣は2011年11月にイドリブ県バーブ・ハワー国境通行所で、「解放区」の自治を担うとして樹立が宣言され、ムハンマド・シャイフ氏が首班を務める。

al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府が共同支配するタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府が共同支配するタッル・リフアト市近郊のアアザーズ市一帯を砲撃した。

ANHA, January 13, 2019

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部でYPG主体のシリア民主軍がダーイシュとの戦闘を続ける(2019年1月13日)

ダイル・ザウル県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シリア民主軍がシャフア村およびその一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員23人を殲滅した。

ANHA(1月13日付)が伝えた。

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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シリア軍と反体制武装集団がハマー県、アレッポ県、イドリブ県で交戦(2019年1月13日)

ハマー県では、SANA(1月13日付)によると、反体制武装集団がハスラーヤー村、サフル丘、カフルズィーター市一帯からムハルダ市北部に潜入、シリア軍がこれを迎撃した。

シリア軍はまた、ムーリク市一帯にシャーム解放機構が侵攻、シリア軍が砲撃で応戦した。

また、スプートニク・ニュース(1月13日付)によると、戦車、装甲車輌からなるシリア軍増援部隊がハマー県北部に派遣された。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町、ザカート村一帯、ムーリク市一帯を砲撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(1月13日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、ザカート村、ハスラーヤー村、ジャイサート村、ジャナービラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハラサ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がティーナ村、ファルジャ村、フワイン村、ウンム・ジャラール村、タマーニア町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県1件、ラタキア県1件)確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を20件(ハマー県9件、イドリブ県5件、アレッポ県4件、ラタキア県2件)を確認した。

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 13, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、Sputnik News, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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YPGはシリア軍による国境防衛、シリア民主軍のシリア軍への統合にかかる行程表をロシアに提示(2019年1月12日)

『シャルク・アウサト』(1月12日付)は、シリア民主軍を主導する人民防衛隊(YPG)の使節団が、ラタキア県のフマイミーム航空基地にあるシリア駐留ロシア空軍司令部を訪問し、シリア政府との交渉に向けた行程表を提示したと伝えた。

この行程表は4項目からなり、①シリア軍が北部のトルコ国境地帯の防衛にあたること、②シリア民主軍(北・東シリア自治局)支配地域の地下資源の公正な分配を憲法で保障すること、③合意の成立をもって、シリア民主軍をシリア軍に統合すること、④北・東シリア自治局を適切なかたちでシリアの国家に統合し、その存在を憲法で保障すること、を骨子とするという。

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、al-Sharq al-Awsat, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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マンビジュ郡(アレッポ県)でシリア軍が反体制派の迎撃態勢を整える一方、「自由シリア軍」はマンビジュ市内に革命旗、トルコ国旗を貼る「治安作戦」を実施(2019年1月12日)

SANA(1月12日付)は、アレッポ県マンビジュ郡に展開したシリア軍部隊が「テロ組織」(トルコの支援を受ける反体制武装集団)を迎撃する態勢を整えたとして、兵士の写真や映像を公開した。

SANA, January 12, 2019

https://youtu.be/hAeqUVxeE5g

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月12日付)は、トルコの支援を受ける「自由シリア軍」の治安筋が、マンビジュ市内で「治安作戦」を実施したことを明らかにしたと伝えた。

同消息筋によると、「治安作戦」とは、シリア革命旗(委任統治領フランスの国旗)やトルコ国旗をマンビジュ市内の街頭に貼るというもの。

al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019
al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019
al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県、イドリブ県で反体制武装集団と交戦(2019年1月12日)

ハマー県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がザルズール村一帯からムハルダ市一帯の村々に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

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イドリブ県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がタマーニア町一帯に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(アレッポ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を30件(ラタキア県3件、ハマー県1件、アレッポ県5件、イドリブ県21件)を確認した。

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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マアッラト・ヌウマーン市の自由警察は、イドリブ自由警察の決定に反し、活動継続を宣言(2019年1月11日)

イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市の自由警察は声明を出し、地元評議会、シューラー議会、そして革命諸勢力の要請に基づき、同地での警察活動を継続すると発表した。

マアッラト・ヌウマーン市を含むイドリブ県は、シャーム解放機構と国民解放戦線の合意に基づき、国民解放戦線を主導するシャーム自由人イスラーム運動からシャーム解放機構に軍事・治安権限が移譲されることが決まり、10日にはイドリブ自由警察が活動停止を発表していた。

al-Durar al-Shamiya, January 11, 2019

AFP, January 11, 2019、ANHA, January 11, 2019、AP, January 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 11, 2019、SANA, January 11, 2019、UPI, January 11, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県タッフ村に入ったメンバーが発砲を受けた事件を批判(2019年1月11日)

シャーム解放機構軍事部門軍事法廷(アブー・アブドゥッラフマーン・シャーミー判事)は声明を出し、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域における軍事・治安権限の移譲にかかる国民解放戦線との合意に基づき、イドリブ県タッフ村に入ったシャーム解放機構のメンバーが軽火器・中火器による発砲を受ける映像がSNS上で拡散されたことに関して、「凶悪」、「処罰に値する」、「革命家のイメージが損なわれる」と批判、武器をジハードのために使用するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, January 11, 2019

AFP, January 11, 2019、ANHA, January 11, 2019、AP, January 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 11, 2019、SANA, January 11, 2019、UPI, January 11, 2019などをもとに作成。

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トルコの庇護を受ける反体制武装集団のメンバー4人が離反し、YPG主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会に投降(2019年1月11日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターが、トルコの庇護を受けるいわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室の戦闘員4人が離反し、マンビジュ軍事評議会に投降したと発表した。

ANNA(1月11日付)が伝えた。

ANHA, January 11, 2019

AFP, January 11, 2019、ANHA, January 11, 2019、AP, January 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 11, 2019、SANA, January 11, 2019、UPI, January 11, 2019などをもとに作成。

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