イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)はサアダ県の領空で敵対行為を行っていた米軍のMQ-9リーパー無人攻撃機を撃墜したと発表(2024年8月4日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後2時2分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、サアダ県の領空で敵対行為を行っていた米軍のMQ-9リーパー無人攻撃機を撃墜するとともに、アデン湾で商船グロトンを標的とする作戦を実施したと発表した。

AFP, August 4, 2024、ANHA, August 4, 2024、‘Inab Baladi, August 4, 2024、Reuters, August 4, 2024、SANA, August 4, 2024、SOHR, August 4, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を8回攻撃する一方、戦闘員2人が死亡したと発表(2024年8月3日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、8月3日の戦果について以下の通り発表した。

午前11時45分、アースィー陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)カフルカラー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するマタット入植地の建物1棟をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)同じく報復として、イスラエル軍が使用するアヴィヴィム入植地の建物複数棟をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時10分、ハドブ・ヤールーン陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ティールハルファー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するシュロミ入植地の建物複数棟をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時00分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時00分、カフルシューバー村丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時45分、イスラエル軍の攻撃に対する報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、アリー・ナズィーフ・アブド・アリー氏ら戦闘員2人が死亡したと発表した。


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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後1時34分、イスラエル空軍は本日早く、レバノン南部のバーズーリーヤ村地域でヒズブッラーの南部戦線における重要テロリストのアリー・ナズィーフ・アブド・アリーを殺害。

午後5時32分、レバノンから西ガリラヤ地方に数時間にわたり多数の飛翔体が飛来、1発がアヴィヴィム入植地地域に着弾。イスラエル軍は飛翔体が発射された複数ヵ所を砲撃し、脅威を排除。イスラエル空軍は、ティールハルファー村、カフルカラー村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラと軍事施設複数ヵ所を攻撃。イスラエル軍戦車がラッブ・サラースィーン村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃。

午後11時5分、イスラエル空軍がカフルカラー村地域にあるテロ・インフラ、軍事施設などヒズブッラーのテロ標的複数ヵ所を攻撃。イスラエル空軍の航空機1機が本日早く、ダイル・スィルヤーン村地域でヒズブッラーのテロリスト1人を殲滅。イスラエル軍はウダイサ村地域のテロ・インフラを砲撃。


AFP, August 3, 2024、ANHA, August 3, 2024、‘Inab Baladi, August 3, 2024、Qanat al-Manar, August 3, 2024、Reuters, August 3, 2024、SANA, August 3, 2024、SOHR, August 3, 2024などをもとに作成。

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「イランの民兵」が米軍(有志連合)が違法に駐留するダイル・ザウル県ウマル油田近くで、有志連合の気球を攻撃、これを撃墜:米軍はシリア領内の基地を増強(2024年8月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、「イランの民兵」が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあり、米軍(有志連合)が違法に駐留するウマル油田近くで、有志連合の気球を攻撃、これを撃墜した。

2023年10月19日以降、シリア領内にある米軍基地や米軍施設が狙われるのはこれで134回目。

内訳は以下の通り:

ウマル油田の基地:36回
シャッダーディー市の基地:16回
CONOCOガス田の基地:40回
ハッラーブ・ジール村の基地:19回
タンフ国境通行所の基地:17回
タッル・バイダル村の基地:2回
ルーバールヤー村の基地:2回
カスラク村の基地:1回
ワズィール休憩所の基地:1回

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に違法に設置されている米軍(有志連合)基地に、貨物車輛など50輌からなる車列が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, August 3, 2024、ANHA, August 3, 2024、‘Inab Baladi, August 3, 2024、Reuters, August 3, 2024、SANA, August 3, 2024、SOHR, August 3, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍がヒムス県クサイル郡の複数ヵ所とダマスカス郊外県ザバダーニー市近郊をミサイルで爆撃(2024年8月3日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がマトリバー国境通行所(レバノン側はベカー県のハムラー国境通行所)一帯を爆撃した。

爆撃では、貨物車輛の車列、クサイル市農村部の農場が狙われた。

『ワタン』(8月3日付)がヒムス県消防署のイヤード・ムハンマド所長の話として伝えたところによると、クサイル郡のマトリバー村、ジャルマーシュ村、フーシュ・サイイド・アリー村など多数の村が爆撃を受け、農地で火災が発生した。

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NNA(8月3日付)によると、食料物資を積んだ貨物車輛1輌が爆撃を受けたが、負傷者はなかった。

 

ジャズィーラ・チャンネル(8月3日付)は、イスラエル軍戦闘機複数機がクサイル市近郊にあるヒズブッラーの基地複数ヵ所を少なくとも3発のミサイルで攻撃したと伝えた。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、8月に入って初めて、今年に入って56回目(うち40回が航空攻撃、16回が地上攻撃)

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がザバダーニー市近郊のダマスカス・ベイルート街道で車1台を狙って爆撃した。

< blockquote class=”twitter-tweet”>

Israeli drone strike on a car on the Damascus-Beirut highway geolocated ~5km west of al-Dimas https://t.co/0rXW7U5Mf2 https://t.co/tXhVqPrNUb pic.twitter.com/UkigjfYTAh

— Samir (@obretix) August 3, 2024


< blockquote class=”twitter-tweet”>

Israeli drone strike on a car on the Damascus-Beirut highway geolocated ~5km west of al-Dimas https://t.co/0rXW7U5Mf2 https://t.co/tXhVqPrNUb pic.twitter.com/UkigjfYTAh

— Samir (@obretix) August 3, 2024

シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、8月に入って2回目、今年に入って57回目(うち41回が航空攻撃、16回が地上攻撃)、これにより120あまりの標的が破壊され、軍関係者178人が死亡、96人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23人
ヒズブッラーのメンバー:37人
イラク人:18人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):44人
「イランの民兵」の外国人メンバー:14人
シリア軍将兵:42人

また、民間人も16人(女性3人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:23回
ダルアー県:16回
ヒムス県:8回
クナイトラ県:6回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回

AFP, August 3, 2024、Aljazeera, August 3, 2024、ANHA, August 3, 2024、‘Inab Baladi, August 3, 2024、NNA, August 3, 2024、Reuters, August 3, 2024、SANA, August 3, 2024、SOHR, August 3, 2024、al-Watan, August 3, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はシリア国境に近いベカーア県カスル村の無人地帯を爆撃(2024年8月2日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、8月2日の戦果について以下の通り発表した。

8月1日夜、南部領空を侵犯したイスラエル軍航空機複数機に対して、防空部隊が対空ミサイル複数発を発射し、撃退。

午後1時5分、ダヒーラ陣地に展開するイスラエル軍を砲撃し、直接の損害を与える。

午後1時15分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後2時20分、バイヤード・ブライダー陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後3時00分、マルジュ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時45分、ラーヒブ陣地のスパイ設備を攻撃し、直接の損害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後5時11分、多連装ミサイルが本日早く、レバノンからゴラン高原北部に向けて発射された不審な航空標的1つを撃破することに成功、破片が落下し、火災が発生。ブライダー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設1ヵ所を攻撃。ラミム尾根を砲撃したテロリストらを攻撃。

午後7時59分、西ガリラヤ地方で午後6時45分に警報が発令され、飛翔体1つが空地に着弾するのが確認される。イスラエル軍は飛翔体が発射された地点を攻撃。また、アイター・シャアブ村地域で本日早く、ヒズブッラーのテロリストが軍事施設内で活動しているのが確認され、これを攻撃。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍は、シリア領に面するレバノンのベカーア県ヘルメル郡カスル村の無人地帯を航空機複数機で爆撃、ヒムス県のクサイル市近郊のマアリーヤ村では複数の煙が上がるのが確認された。

タイムズ・オブ・イスラエル(8月3日付)によると、ハーウィシュ・サイイド・アリー地区で、石油トレーラーの車列に対して3回にわたって攻撃は行われ、シリア人1人が負傷した。


AFP, August 2, 2024、ANHA, August 2, 2024、‘Inab Baladi, August 2, 2024、Qanat al-Manar, August 2, 2024、Reuters, August 2, 2024、SANA, August 2, 2024、SOHR, August 2, 2024、The Times of Israel, August 2, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍とシリア軍の部隊はトルコに面するアレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市の基地への展開を完了(2024年8月2日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、ロシア軍とシリア軍の部隊が、トルコに面するアレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市の基地への展開を完了したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月2日付)、タス通信(8月2日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 2, 2024、TASS, August 2, 2024をもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のハーナー・スィリー村のセメント会社一帯を無人航空機で2回にわたって爆撃(2024年8月2日)

ハサカ県では、ANHA(8月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のハーナー・スィリー村のセメント会社一帯を無人航空機で2回にわたって爆撃した。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のアフリーン解放軍団は声明を出し、7月29日から31日にかけて、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県バーブ市一帯、アアザーズ市一帯、「オリーブの枝」地域内のシーラーワー町一帯での作戦で、シリア国民軍の戦闘員9人を殺害し、8人を負傷させたと発表した。

ANHA(8月2日付)が伝えた。

AFP, August 2, 2024、ANHA, August 2, 2024、‘Inab Baladi, August 2, 2024、Reuters, August 2, 2024、SANA, August 2, 2024、SOHR, August 2, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長:「我々は、真の、そして非常に計算された報復を求めている」(2024年8月1日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、イスラエル軍無人航空機によるベイルート郊外に対する攻撃で暗殺された幹部の1人フアード・シュクルを追悼するテレビ演説を行い、そのなかでパレスチナのハマースのイスマーイール・ハニーヤ政治局長がイランの首都テヘランで暗殺されたことについて、「お前らはレッドラインをいくつも越えてしまったことに気づいていない」としたうえで、「敵、そして敵の背後にいる者たちは、我々からの避けられない報復を待たねばならない」「我々は、真の、そして非常に計算された報復を求めている」と述べた。

ナスルッラー書記長はまた以下のように述べた。

抵抗の支持者たちは、我々の指導者が殉教するたびに、その空白をすぐに埋めることを保証してくれる。 フアード・シュクル氏の暗殺は、我々の決意と意志を強化し、我々の選択の正しさをさらに確信させるものだ。
テヘランで指導者イスマーイール・ハニーヤ氏を暗殺した彼らは、イランが黙っているとでも思っているのか? イランはハニーヤ氏が客人であったため、その主権、イメージ、名誉を侵害されたと考えており、イスラエルには、今は笑うことができても、後で大いに泣くことになると伝えたい。 敵はこの国(イラン)の尊敬すべき人々の怒りと復讐を待たなければならない。 (シュクル氏とハニーヤ氏の暗殺によって)支援前線の問題にもかかわる新しい段階に入った。

マナール・チャンネル(8月1日付が伝えた)。

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レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、イスラエルとの戦闘に関する戦果発表を再開、8月1日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)シャムア村に対する攻撃で民間人多数が死亡したことへの報復として、メツバ(キブツ)をカチューシャ砲数十発で攻撃。

AFP, August 1, 2024、ANHA, August 1, 2024、‘Inab Baladi, August 1, 2024、Qanat al-Manar, August 1, 2024、Reuters, August 1, 2024、SANA, August 1, 2024、SOHR, August 1, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは主導の有志連合が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、7月の1ヵ月間で同連合による領空侵犯が314回に達したと発表(2024年8月1日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、米主導の有志連合が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、7月の1ヵ月間で同連合による領空侵犯が314回に達したと発表した。

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イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、前日にF-15戦闘機6機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月1日付)、タス通信(8月1日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 1, 2024、TASS, August 1, 2024をもとに作成。

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米軍が違法に駐留するダイル・ザウル県ウマル油田の基地に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送(2024年8月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するウマル油田の基地に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, August 1, 2024、ANHA, August 1, 2024、‘Inab Baladi, August 1, 2024、Reuters, August 1, 2024、SANA, August 1, 2024、SOHR, August 1, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県とアレッポ県を砲撃(2024年8月1日)

ハサカ県では、ANHA(8月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタウィーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(8月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市西のタッル・トゥーリーン村を砲撃した。

AFP, August 1, 2024、ANHA, August 1, 2024、‘Inab Baladi, August 1, 2024、Reuters, August 1, 2024、SANA, August 1, 2024、SOHR, August 1, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市(アレッポ県)で、シリア国民軍憲兵隊による反トルコ・デモ参加者の逮捕に抗議するデモ(2024年7月31日)

アレッポ県では、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市で、シリア国民軍憲兵隊による反トルコ・デモ参加者の逮捕に抗議するデモが行われ、参加者らは道路でタイヤを燃やし、道路を封鎖するなどして、抗議の意志を示し、逮捕者の釈放を訴えた。

AFP, August 1, 2024、ANHA, August 1, 2024、‘Inab Baladi, August 1, 2024、Reuters, August 1, 2024、SANA, August 1, 2024、SOHR, August 1, 2024などをもとに作成。

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『キーウ・ポスト』:ウクライナ国防省情報総局(HUR)に所属する特殊部隊がシリア北部でロシア軍を攻撃(2024年7月31日)

ウクライナの『キーウ・ポスト』紙は、同国国防省情報総局(HUR)に所属する特殊部隊が、シリア北部でロシア軍を攻撃したと伝え、その映像を公開した。

攻撃を行ったのは、「ヒミク(Khimik、Хімік、「化学者」の意味)」と呼ばれる特殊部隊。

シリアの反体制派の支援を受けて、アサド大統領がロシアの首都モスクワを電撃訪問し、ヴラジーミル・プーチン大統領と会談した翌日に、アレッポ県のクワイリス航空基地内のロシア軍を狙ったという(『キーウ・ポスト』紙は、攻撃が行われた日を7月24日としているが、アサド大統領のモスクワ訪問は25日であったため、訪問の「翌日」というのは誤りで、「前日」であったか、「翌日」であった場合は26日に攻撃が行われたと見られる)。

公開された2分48秒のビデオには、ロシア軍の移動式電子戦複合施設が破壊された後、無人航空機がクワイリス航空基地内のロシア軍事施設を攻撃する様子が映し出されている。

 

AFP, July 31, 2024、ANHA, July 31, 2024、‘Inab Baladi, July 31, 2024、Kyiv Post, July 31, 2024、Reuters, July 31, 2024、SANA, July 31, 2024、SOHR, July 31, 2024などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は紅海でフーシー派の無人水上艦艇(USV)3隻を撃沈することに成功したと発表(2024年7月31日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午前2時40分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間以内に、紅海でフーシー派の無人水上艦艇(USV)3隻を撃沈することに成功したと発表した。

AFP, July 31, 2024、ANHA, July 31, 2024、‘Inab Baladi, July 31, 2024、Reuters, July 31, 2024、SANA, July 31, 2024、SOHR, July 31, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーは幹部の1人フアード・シュクル(サイイド・ムフスィン)が、30日のイスラエル軍による首都ベイルート郊外への無人航空機による攻撃で死亡したと正式に発表(2024年7月31日)

レバノンのヒズブッラーは声明を出し、幹部の1人フアード・シュクル氏(サイイド・ムフスィン)が、30日のイスラエル軍による首都ベイルート郊外への無人航空機による攻撃で死亡したと正式に発表した。


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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前7時50分、多連装ミサイルが早朝、レバノンから飛来した不審な航空標的1つを迎撃することに成功。

AFP, July 31, 2024、ANHA, July 31, 2024、‘Inab Baladi, July 31, 2024、Qanat al-Manar, July 31, 2024、Reuters, July 31, 2024、SANA, July 31, 2024、SOHR, July 31, 2024などをもとに作成。

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シリア民主軍が、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市(ラッカ県)近郊のトルコ軍の基地2ヵ所を砲撃、トルコ軍兵士1人とシリア国民軍の戦闘員7人が負傷(2024年7月31日)

アレッポ県では、ANHA(7月31日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村を砲撃、住民2人が重傷を追った。

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ハサカ県では、ANHA(7月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村、シャイフ・アリー村、タッル・ラバン村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(7月31日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市一帯の複数カ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市タッル・アブヤド市近郊のアルーワ村とファーリス村にあるトルコ軍の基地を砲撃、トルコ軍兵士1人とシリア国民軍の戦闘員7人が負傷した。

AFP, July 31, 2024、ANHA, July 31, 2024、‘Inab Baladi, July 31, 2024、Reuters, July 31, 2024、SANA, July 31, 2024、SOHR, July 31, 2024などをもとに作成。

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フサイン・アルヌース首相を代表とするシリア閣僚施設団がイランを訪問し、カーリーバーフ諮問評議会(国会)議長らと会談:イスラエルによると見られるハマースのハニーヤ政治局長の暗殺を非難(2024年7月31日)

フサイン・アルヌース首相を代表とするシリア閣僚施設団がイランを訪問し、イラン国家安全保障最高評議会のアリー・アクバル・アフマディヤーン事務局長と会談し、両国の関係発展、経済などさまざまな分野での協力の拡大、両国間の協定や覚書の実行の重要性について確認した。

使節団には、ムハンマド・サーミル・ハリール経済対外通商大臣、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、シャフィーク・ドゥユーブ在イラン・シリア大使が参加している。

アルヌース首相ら一行はまた、モハンマド・レザー・アーフェフ第一副大統領と会談し、両国の共同協力の地平を確立・拡大していくことを確認した。

アルヌース首相ら一行はさらに、モハンマド・バーゲル・カーリーバーフ諮問評議会(国会)議長と会談、ハマースのイスマーイール・ハニーヤ政治局長が、マスウード・ペゼシュキアーン大統領の宣誓式に出席するために訪問していたイランの首都テヘランの宿泊先でイスラエル軍の無人航空機によると見られるミサイル攻撃で殺害されたことを、国際法へのあからさまな違反と非難する一方、両国の関係深化を確認した。

SANA(7月31日付)が伝えた。

AFP, July 31, 2024、ANHA, July 31, 2024、‘Inab Baladi, July 31, 2024、Reuters, July 31, 2024、SANA, July 31, 2024、SOHR, July 31, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍がダルアー県のジャービヤ丘とウンム・ハウラーン丘にあるシリア軍の防空基地をミサイルで攻撃(2024年7月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍がジャービヤ丘とウンム・ハウラーン丘にあるシリア軍の防空基地をミサイルで攻撃した。

また、ミサイル攻撃と合わせて、シリア軍は同地に飛来した無人航空機複数機を迎撃した。

シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、7月に入って6回目、今年に入って55回目(うち39回が航空攻撃、16回が地上攻撃)、これにより111あまりの標的が破壊され、軍関係者180人が死亡、96人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23人
ヒズブッラーのメンバー:38人
イラク人:18人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):45人
「イランの民兵」の外国人メンバー:14人
シリア軍将兵:42人

また、民間人も16人(女性3人と子供1人を含む)が死亡、36人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:22回
ダルアー県:16回
ヒムス県:7回
クナイトラ県:6回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回

AFP, July 30, 2024、ANHA, July 30, 2024、‘Inab Baladi, July 30, 2024、Reuters, July 30, 2024、SANA, July 30, 2024、SOHR, July 30, 2024などをもとに作成。

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シリア、ロシア、イランはイスラエルによるベイルート郊外への攻撃を非難:ハリス米副大統領は「イスラエルは自衛権を有する」と擁護(2024年7月30日)

外務在外居住者省は声明を出し、27日にイスラエル占領下のゴラン高原のマジュダル・シャムス村のサッカー場にヒズブッラーのロケット弾、あるいはイスラエル軍のアイアン・ドーム防空システムのミサイルが着弾して子供ら12人が死亡したことへの報復だとして、イスラエル軍が30日晩にレバノンの首都ベイルートの南部郊外に対して行った爆撃について、「地域における緊張化と攻撃拡大に基づく政策を続けるための口実を作り出そうしている」としたうえで、攻撃を「レバノンの主権へのあからさまな違反」と非難、こうした侵害行為に直面するレバノン国民への連帯の意志を表明した。

SANA(7月30日付)が伝えた。

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ロシア外務省も声明を出し「重大な国際法違反」と非難した。

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イラン外務省のナーセル・カナーニー報道官は、「悪質かつ犯罪的な行動」と非難、「抑圧されたパレスチナ人を支援し、イスラエルのアパルトヘイト政権の侵略に対抗するという、レバノンの誇り高い抵抗の名誉ある道を歩み続けることを決して止めることはできない」と強調した。

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カマラ・ハリス米副大統領は記者らに対して、「ヒズブッラーはまさにテロ組織で、イスラエルはそれに対する自衛権を有する」と述べた。

AFP, July 30, 2024、ANHA, July 30, 2024、‘Inab Baladi, July 30, 2024、Reuters, July 30, 2024、SANA, July 30, 2024、SOHR, July 30, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を6件確認したと発表(2024年7月30日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、TF-16n戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機2機による領空侵犯を6件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月30日付)、タス通信(7月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 30, 2024、TASS, July 30, 2024をもとに作成。

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イスラエル軍無人航空機が首都ベイルートの南部郊外の住宅地をミサイルで攻撃:3人が死亡、74人が負傷するも、狙われたヒズブッラー幹部は無事(2024年7月30日)

イスラエル軍は30日晩、首都ベイルートの南部郊外(ダーヒヤ)の住宅地を標的とした航空攻撃を行った。


27日にイスラエル占領下のゴラン高原のマジュダル・シャムス村のサッカー場にヒズブッラーのロケット弾、あるいはイスラエル軍のアイアン・ドーム防空システムのミサイルが着弾して子供ら12人が死亡したことへの報復。

マナール・チャンネル(7月30日付)によると、ベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)ハーラト・フライク地区のバフマン病院近くにイスラエル軍無人航空機がミサイル3発を発射、NNA(7月30日付)によると、女性1人が死亡、子供複数を含む68人が負傷した。

また、その後の保健省の発表によると、3人が死亡、74人が負傷した。

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イスラエルのチャンネル12(7月30日付)は、攻撃がヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の軍事顧問で、イスラエルが「ヒズブッラーのナンバー2」と見ているフアード・シュクル氏(ハーッジ・ムフスィン)を狙ったものだと伝えた。

シュクル氏は、1983年の首都ベイルートでの米海兵隊兵舎爆破事件(241人が死亡)において主導的な役割を果たしたとされる人物で、イスラエル軍は、シュクル氏に関する情報提供者に500万米ドルの報酬を支払うと表明していた。

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だが、レバノンの複数の治安筋によると、イスラエルが狙ったとされるフアード・シュクル氏は攻撃が行われる前に標的となった建物を後にしており、無事だった。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前10時56分、レバノン南部にあるヒズブッラーのテロ標的約10ヵ所を夜間に攻撃。また、バイト・リーフ村に対する航空攻撃および地上攻撃で、ヒズブッラーのテロリスト1人を殺害、武器貯蔵施設、テロ・インフラ、軍事施設などを攻撃。

午後3時30分、レバノンから上ガリラヤ地方に約10発の飛翔体が飛来、ほとんどを迎撃。1発がハゴシュリム(キブツ)地域に着弾し、民間人1人が負傷。イスラエル軍は飛翔体発射地を攻撃。また、ジブシート村にあるヒズブッラーのテロ・インフラを攻撃。

午後7時6分、レバノンから数時間以上にわたり、上ガリラヤ地方に15発の飛翔体が飛来し、イールオン(キブツ)、イフタ(キブツ)、メトゥラ町地域に墜落。午後3時51分と53分に上ガリラヤ地方で警報が発令され、レバノンからの多数のUAVの飛来が確認され、1機がベイト・ヒレル入植地地域に墜落したことを確認。さきほど、アイター・シャアブ村、カフルカラー村にあるヒズブッラーの監視ポスト、テロ・インフラを攻撃。上ガリラヤ地方に飛翔体を発射した複数ヵ所を砲撃。

午後24時1分、初期報告。イスラエル軍は、マジュダル・シャムス村への攻撃に関与した司令官を標的とする攻撃をベイルートで実施。

午後11時48分、ヒズブッラーの最高位の軍事司令官であるフアード・シュクル(サイイド・ムフスィン)の殲滅に関する声明(https://idfanc.activetrail.biz/ANC3007202451)を発表。

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レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月30日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)レバノン領空を侵犯した複数の敵航空機を防空部隊が迎撃し、撃退。

(時刻明示せず)ジブシート村に対する攻撃で、民間人が負傷したことへの報復として、ベイト・ヒレル入植地の平地大隊司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)バイト・リーフ村に対する攻撃への報復として、ジャル・アラーム陣地を砲撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ベイト・ヒレル入植地の平地大隊司令部を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、兵士らを殺傷。

(時刻明示せず)カフルマーン村に対する攻撃への報復として、クファル・ユヴァル入植地に配置されているイスラエル軍部隊を攻撃し、兵士らを殺傷。

(時刻明示せず)ジブシート村に対する攻撃への報復として、ベイト・ヒレル入植地の平地大隊司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午後5時30分、アヴィヴィム入植地一帯に集結するイスラエル軍部隊を攻撃。

午後6時20分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時20分、占領下シャブアー農場のザブディーン陣地をロケット弾で攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時35分、バイト・リーフ村に対する攻撃への報復として、バイヤード・ブライダー陣地を攻撃。

(時刻明示せず)ジブシート村に対する攻撃への報復として、カイラア村の防空ミサイル司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

AFP, July 30, 2024、ANHA, July 30, 2024、Channel 12, July 30, 2024、‘Inab Baladi, July 30, 2024、NNA, July 30, 2024、Qanat al-Manar, July 30, 2024、Reuters, July 30, 2024、SANA, July 30, 2024、SOHR, July 30, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県スフナ市近郊の砂漠地帯とタドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュの拠点を狙って爆撃(2024年7月30日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、スフナ市近郊の砂漠地帯とタドムル市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って爆撃を実施した。

AFP, July 30, 2024、ANHA, July 30, 2024、‘Inab Baladi, July 30, 2024、Reuters, July 30, 2024、SANA, July 30, 2024、SOHR, July 30, 2024などをもとに作成。

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ドイツ外務省報道官はシリア政府との関係正常化を否定(2024年7月30日)

ドイツ外務省のセバスティアン・フィッシャー報道官は記者会見で、イタリアがG7に先駆けて在シリア大使館の臨時代理大使を大使に格上げしたことに関連して、「シリアの体制は、国連安保理決議第2254号に沿った政治プロセスの進展を今も阻害している」としたうえで、「こうした状況が続く限り、シリアの体制との関係正常化を真摯に望むことはない」と述べた。

AFP, July 30, 2024、ANHA, July 30, 2024、‘Inab Baladi, July 30, 2024、Reuters, July 30, 2024、SANA, July 30, 2024、SOHR, July 30, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つアレッポ県バーブ市近郊でアフリーン解放軍団とシリア国民軍が交戦し、双方に負傷者(2024年7月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つバーブ市近郊のハズワーン村一帯およびアブラ村一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のアフリーン解放軍団とシリア国民軍が交戦し、前者の兵士1人と後者の戦闘員3人が負傷した。

AFP, July 30, 2024、ANHA, July 30, 2024、‘Inab Baladi, July 30, 2024、Reuters, July 30, 2024、SANA, July 30, 2024、SOHR, July 30, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を8回攻撃する一方、戦闘員2人が死亡したと発表(2024年7月29日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月29日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)シャクラー村に対する暗殺攻撃への報復として、バグダーディー陣地をカチューシャ砲数十発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ラーヒブ陣地に配置されているイスラエル軍部隊を地対地ミサイル複数発で攻撃。

午後3時20分、マルキヤ入植地に最近になって設置されたスパイ技術システムを攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時10分、カランティーナー丘に最近になって設置された技術設備を攻撃し、直接の損害を与え、これを破壊。

午後4時30分、ラーヒブ陣地に到着したメルガバ戦車1輌を地対地ミサイル1発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時30分、シャクラー村に対する攻撃への報復として、アッバード陣地を攻撃し、スパイ設備を破壊。

午後5時53分、同じく報復として、ヤドブ・ヤーリーン陣地のスパイ設備を攻撃し、これを破壊。

午後6時30分、同じく報復として、ラーヒブ陣地一帯に集結するイスラエル軍部隊をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員2人が死亡したと発表した。


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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午後7時22分、本日早くにレバノンから飛来した1機のUAVを海軍のサール6型コルベット艦と空軍が連携して迎撃。

午後7時34分、約20発の飛翔体が今朝、レバノンからゴラン高原のゴマ・ジャンクション地域に飛来、落下したのを確認、これに対してイスラエル軍が数分後に飛翔体が発射されたフーラー村地域の発射場所を攻撃。その直後、ドブ山地域に飛翔体を発射したカフルハマーム村地域のヒズブッラーのテロインフラを攻撃。レバノン南部のその他のテロ・インフラも終日破壊。

AFP, July 29, 2024、ANHA, July 29, 2024、‘Inab Baladi, July 29, 2024、Qanat al-Manar, July 29, 2024、Reuters, July 29, 2024、SANA, July 29, 2024、SOHR, July 29, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を3件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2024年7月29日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を3件確認したと発表した。

イグナシュク副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機、タイフーン戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月29日付)、タス通信(7月29日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 29, 2024、TASS, July 29, 2024をもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)はフーシー派の支配下にあるイエメン領内で無人航空機(UAV)1機を破壊することに成功したと発表(2024年7月29日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午後10時43分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間内に、フーシー派の支配下にあるイエメン領内で無人航空機(UAV)1機を破壊することに成功したと発表した。

AFP, July 29, 2024、ANHA, July 29, 2024、‘Inab Baladi, July 29, 2024、Reuters, July 29, 2024、SANA, July 29, 2024、SOHR, July 29, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市東のジャート村にある陣地複数ヵ所を自爆型無人航空機4機で攻撃(2024年7月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のジャート村にある陣地複数ヵ所を自爆型無人航空機4機で攻撃した。

これにより、マンビジュ軍事評議会の兵士1人が死亡した。

AFP, July 29, 2024、ANHA, July 29, 2024、‘Inab Baladi, July 29, 2024、Reuters, July 29, 2024、SANA, July 29, 2024、SOHR, July 29, 2024、July 30, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領はベネズエラのマドゥロ大統領に祝電を送り、大統領選挙での勝利を祝福(2024年7月29日)

アサド大統領はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に祝電を送り、大統領選挙での勝利を祝福した。

SANA(7月29日付)が伝えた。

AFP, July 29, 2024、ANHA, July 29, 2024、‘Inab Baladi, July 29, 2024、Reuters, July 29, 2024、SANA, July 29, 2024、SOHR, July 29, 2024などをもとに作成。

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レバノンのマヤーディーン・チャンネル:イスラエル占領下のゴラン高原マジュダル・シャムス村に着弾したのは、ヒズブッラーのロケット弾ではなく、イスラエルのアイアン・ドーム防空システムのミサイルである可能性が高い(2024年7月28日)

レバノンのマヤーディーン・チャンネル(7月28日付)は、27日にイスラエル占領下のシリア領ゴラン高原のマジュダル・シャムス村のサッカー場にヒズブッラーが発射したロケット弾が着弾し、12人が死亡したとイスラエル側が主張している事件について、イスラエルのアイアン・ドーム防空システムのミサイルが誤作動、ないしは迎撃失敗に失敗して着弾した可能性が高いと伝えた。

イスラエル軍は、サッカー場に着弾したのが、イラン製のファラク1ロケット弾だと主張しているが、その真偽を判断する前に、以下の点を明らかにする必要があるとしている。

1. 着弾したとされるファラク1ロケットは、口径240mm、全長1320mm、推定射程10km、最大飛行高度3.5km、50kgの高性能爆薬弾頭装備、個体燃料ロケットによる推進であること。
2. 高性能爆発弾頭が地表に衝突した瞬間にクレーターが形成されるはずであること。
3. ファラク1ロケットは発射後2秒で個体燃料を使い果たすこと。
4. アイアン・ドーム防空システムは2024年7月25日にヒズブッラーの無人航空機の迎撃に失敗し、ガリラヤ地方で火災を発生させており、同様の事案はこれまでにも多数発生していること。
5. マジュダル・シャムス村の住民の大多数は、1967年の占領時に同地に留まったドゥルーズ派のシリア人で、ヒズブッラーが指導するレバノン・イスラーム抵抗は同地を攻撃したことがないこと。
6. アラブ・アル・アラムシェ村などへの攻撃において、レバノン・イスラーム抵抗は誘導式のミサイルしか使用していないこと。
7. レバノン・イスラーム抵抗は2006年のイスラエルとの交戦時などにおいて、誤射については真摯にその非を認め、謝罪していること。

以上を踏まえたうえで、被害現場の状況を検証すると、発生したクレーターは2メートルほどで、これは10kg程度の爆発物によるものと推定される。

 

これは、キリヤット・シュモナ入植地に着弾したファラク1ロケットによって生じたクレーターと比べても小さく、浅い。

ヒズブッラーがファラク1ロケット弾よりも小型のロケット弾を使用した可能性は否定できないが、ファラク1ロケット弾が使用されたとしているのはイスラエル側であるため、この可能性については排除し得る。

また、サッカー場で発生した爆発について、高性能爆薬弾頭は、映像に残されているような大きな火の玉を生み出すことなく、代わりに、強力な爆風と激しい破片を発生させる。

アイアン・ドーム防空システムのミサイルの飛行距離は約70kmであり、マジュダル・シャムス村近くから発射されていたのであれば、その燃料が爆発し、大きな火の玉を生み出した可能性が考えられる。

AFP, July 28, 2024、ANHA, July 28, 2024、‘Inab Baladi, July 28, 2024、Reuters, July 28, 2024、SANA, July 28, 2024、SOHR, July 28, 2024などをもとに作成。

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