米主導の有志連合の貨物車輌など20輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年9月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など20輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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シリア軍がトルコ軍最大の基地があるイドリブ県マストゥーマ村などを砲撃、トルコ軍もシリア政府の支配下にあるイドリブ県マアッラト・ニウマーン市、カフルナブル市を砲撃(2023年9月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあり、シリア北西部におけるトルコ軍最大の基地が設置されているバアス前衛キャンプがあるマストゥーマ村、サルミーン市、アーフィス村、タルマーニーン村、アリーハー市、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ一帯を砲撃、サルミーン市で子供3人が死亡、1人が負傷した。

ホワイト・ヘルメットによると、シリア軍によるサルミーン市への砲撃で、子供1人が死亡、子供1人を含む4人が負傷した。

これに対して、シャーム解放機構の支配地各所に展開するトルコ軍部隊がシリア政府の支配下にあるマアッラト・ニウマーン市、カフルナブル市を砲撃した。

また、シャーム解放機構もシリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃した。

一方、シリア軍は、新興のアル=カーイダ系組織のアンサール・タウヒードによる拠点が続くミラージャ村に潜入し、激しく交戦した。

この戦闘で、シリア軍兵士2人が死亡、部隊は撤退した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構のウマル・ブン・ハッターブ旅団とサアド・ブン・アビー・ワッカース旅団がカフルタアール村一帯を砲撃し、シリア軍兵士5人が死亡した。

これに対して、シリア軍もカフルタアール村一帯、カフル・アンマ村、カスル村を砲撃、住民1人が死亡、シャーム解放機構の戦闘員3人を含む10人あまりが負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)などによると、ヒーネ村でテロリストが車に仕掛けた爆弾が爆発し、サアサア区の局長が負傷した。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市北への攻撃を続けるなか、ロシア軍が同地を再び爆撃、トルコ軍はハサカ県にもドローンで攻撃(2023年9月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のファーラート村、アスリーヤ村、ムフスィンリー村、アラブ・ハサン村西を砲撃した。

また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会とシリア国民軍が前日に続いてムフスィンリー村一帯およびアラブ・ハサン村一帯で交戦した。

シリア国民軍はまた1日深夜から2日未明にかけて、マンビジュ市東方面に再び潜入を試み、マンビジュ軍事評議会と応戦した。

マンビジュ軍事評議会の広報センターは声明を出し、午後5時頃にシリア国民軍が再びムフスィンリー村とアラブ・ハサン村を攻撃したと発表した。

ANHA(9月2日付)によると、マンビジュ軍事評議会はこれを迎撃、撃退した。

一連の攻撃により、女性と子供を含む住民複数が死亡した。

シリア人権監視団によると、シリア国民軍さらに、マンビジュ市北のマハーミード農場の民家を強襲し、女性1人を殺害し、若い男性2人を拉致した。

ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍もマンビジュ市北東のタッル・ラフィーア村、ダンダニーヤ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍の一連の攻撃に対して、ロシア軍戦闘機1機がマンビジュ市北のアラブ・ハサン村一帯を爆撃した。

シリア軍もトルコ占領下の「ユーフラテス川東岸」地域内のドゥワイラ村、アジャミー村、ターディフ市を砲撃、子供2人を含む住民5人が負傷した。

こうしたなか、アラブ・ハサン村の住民数十世帯が戦火を避けて避難した。

一方、ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマアバダ(カルキールキー)町とタッル・ジャマーン村を結ぶ街道を移動中の車を攻撃し、乗っていた男性1人が死亡、1人が負傷した。

ANHA(9月2日付)によると、ドローンによる攻撃はドゥーカルカー村に至る交差点近くに対して行われた。

ANHAによると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍が占領下のタッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のフッリーヤ村を砲撃した。

AFP, September 2, 2023、ANHA, September 2, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2023、‘Inab Baladi, September 2, 2023、Reuters, September 2, 2023、SANA, September 2, 2023、SOHR, September 2, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を10件、55キロ地帯への侵犯を18件確認したと発表(2023年9月2日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に10件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機4機、F-16戦闘機2機、タイフーン戦闘機2機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を18件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月2日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 2, 2023をもとに作成。

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有志連合はダイル・ザウル県の不安定化がダーイシュ復活のリスクを高めると警鐘を鳴らし、シリア北東部の暴力は停止されねばならないと主張(2023年9月1日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は8月31日付で声明を出し、シリア北東部での事件を注意深く監視し続けているとしたうえで、この地域の治安と安定を支援し、ダーイシュ(イスラーム国)の永続的な敗北を確実にするために人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と引き続き協力すると発表した。

また、この地域の不安定化がダーイシュ復活のリスクを高めると警鐘を鳴らし、シリア北東部の暴力は停止されねばならないと主張した。


AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023などをもとに作成。

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トルコ外務省はダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族とシリア民主軍の交戦について、シリア諸人民を支配しようとする「テロ組織」(PKK)の試みだと非難(2023年9月1日)

トルコ外務省は声明を出し、ダイル・ザウル軍事評議会、アラブ系部族と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の交戦について、暴力、圧力、人権侵害を通じて、古からのシリア諸人民を支配しようとする「テロ組織」(クルディスタン労働者党(PKK)のことを示唆)の試みだとしたうえで、この試みをダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」だと主張し、隠ぺいしようとしていると非難した。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023などをもとに作成。

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UNICEFが前日に続いて、ロシア軍の護衛を受け、シリアの電力公社、水道公社の技術者を伴い、揚水所があるトルコ占領下のハサカ県アルーク村を訪れる(2023年9月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、UNICEFの車列が前日に続いて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からアサディーヤ村の通行所を経由して、トルコ占領下の「平和の泉」地域に入り、揚水所があるアルーク村を訪れた。

車列はジープ4台からなり、ロシア軍の装甲車3輌がこれを護衛、シリアの電力公社、水道公社の技術者も同行し、シリア国民軍に所属する武装集団による送電網や水道への攻撃や破壊が行われていないかを確認した。

AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市北に侵攻、ロシア軍が爆撃でこれを阻止(2023年9月1日)

アレッポ県では、ANHA(9月1日付)によると、トルコの支援を受けるシリア国民軍が早朝から、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアウン・ダーダート村、ムフスィンリー村、アラブ・ハサン村、ウンム・ジャッルード村、サイヤーダ村、ダンダニーヤ村一帯に侵攻、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がアウン・ダーダート村でこれを撃退する一方、それ以外の地域でも激しく交戦した。

シリア国民軍の攻撃により、フムスィンリー村で子供4人が死亡、1人が負傷した。


マンビジュ軍事評議会のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官はまた、シリア国民軍がブワイヒジュ村を制圧したとの情報に関して、事実無根だとしてこれを否定した。

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これに関して、ザマーン・ワスル(9月1日付)、イナブ・バラディー(9月1日付)、シリア人権監視団などは、アラブ系部族の民兵が早朝にムフスィンリー村やアラブ・ハサン丘にあるシリア軍とシリア民主軍の合同陣地複数ヵ所を襲撃し、ムフスィンリー村を占領したと伝えた。

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一方、イナブ・バラディー(9月1日付)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側からの砲撃で、ムフスィンリー村、子供5人が死亡し、2人が負傷したと伝えた。

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ザマーン・ワスル(9月1日付)、イナブ・バラディー(9月1日付)、シリア人権監視団などによると、これを受けて、ロシア軍戦闘機複数機が、フムスィンリー村とはハルーンジー村を爆撃した。

シリア人権監視団によると、シリア軍の支援を受けるシリア民主軍も反撃を行い、数時間後にはシリア民主軍がムフスィンリー村を奪還した。


AFP, September 1, 2023、ANHA, September 1, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2023、‘Inab Baladi, September 1, 2023、Reuters, September 1, 2023、SANA, September 1, 2023、SOHR, September 1, 2023、Zaman al-Wasl, September 1, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を16件確認したと発表(2023年9月1日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に16件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月1日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 1, 2023をもとに作成。

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アサド大統領はシリアを公式訪問中のイランのアブドゥッラフヤーン外務大臣と会談:シリアとトルコが関係正常化するうえで必然的且つ不可避な条件としてのトルコ軍のシリア領内からの撤退などについて意見を交わす(2023年8月31日)

アサド大統領はシリアを公式訪問中のイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣と会談した。

会談において、アサド大統領は以下の通り述べた。

今日世界が目の当たりにしている状況は、我々が擁護し、代償を払った大義が正しいもので、我々の政策が健全なものだったことを立証している。
国際社会のイメージは、世界で起こっている進展や変化のなかでより明確なものになってきた。それは、我々が推し進めている方針に対する我々の信頼を強めている。
イランとアラブ諸国の良好な関係は地域の安定と発展に資するものである。

会談において、アサド大統領とアブドゥッラフヤーン外務大臣は、二国間関係、中東地域情勢、シリア難民帰還に向けた取り組み、シリアとトルコが関係正常化するうえで必然的且つ不可避な条件としてのトルコ軍のシリア領内からの撤退などについて意見を交した。



SANA(8月31日付)が伝えた。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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UNICEFの車列がロシア軍装甲車の護衛を受け、シリアの電力公社、水道公社の技術者とともに、揚水所があるトルコ占領下のハサカ県アルーク村を訪問(2023年8月31日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、UNICEFの車列がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からアサディーヤ村の通行所を経由して、トルコ占領下の「平和の泉」地域に入り、揚水所があるアルーク村を訪れた。

車列はジープ4台からなり、ロシア軍の装甲車3輌がこれを護衛、シリアの電力公社、水道公社の技術者も同行し、シリア国民軍に所属する武装集団による送電網や水道への攻撃や破壊が行われていないかを確認した。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2023年8月31日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西のブーラーズ村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団、ANHA(8月31日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村にある内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所やダルダーラ村を砲撃した。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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トルコのフェダン外務大臣がロシアでラヴロフ外務大臣と会談、シリアとトルコの関係正常化などを協議(2023年8月31日)

トルコのハカン・フェダン外務大臣がロシアを訪問し、モスクワでセルゲイ・ラヴロフ外務大臣と会談した。

会談後の記者会見でフェダン外務大臣は、シリアとトルコの関係正常化にかかる諸問題などについて意見を交わしたことを明らかにした。

イナブ・バラディー(8月31日付)などが伝えた。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン軍と見られる戦闘機がスワイダー県南部の国境地帯を爆撃、密輸業者が標的か?(2023年8月31日)

ヨルダン軍と見られる戦闘機がスワイダー県南部の国境地帯を爆撃した。

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これに関して、イスラエルのアルマー研究教育センターはX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/Israel_Alma_org/)を通じて、午前3時ごろ、ヨルダン軍が「Kfar al-‘Aria」南部の農地で麻薬密輸業者を狙って爆撃を行ったと発表した。

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一方、シャームFM(8月31日付)が住民の話として伝えたところによると、爆撃はウンム・ルンマーン村にあるサファディー農場にも及び、建物や車が被害を受けた。

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また、スワイダー24(8月31日付)によると、爆撃はガーリヤ村南の農園を狙ったもので、工作機械などが被害を受けた。

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シリア人権監視団は、爆撃がサファディー農場内にある麻薬製造施設を狙って行われたと発表した。

AFP, August 31, 2023、ANHA, August 31, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2023、‘Inab Baladi, August 31, 2023、Reuters, August 31, 2023、SANA, August 31, 2023、Sham FM, August 31, 2023、SOHR, August 31, 2023、Suwayda 24, August 31, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を8件確認したと発表(2023年8月31日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に8件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月31日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 31, 2023をもとに作成。

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トルコ軍の国境警備隊がイドリブ県から不法入国しようとした若い男性を射殺(2023年8月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるサルキーン市に近い国境を越えてトルコ領内に不法入国を試みた若い男性1人がトルコ軍の国境警備隊によって射殺された。

AFP, August 30, 2023、ANHA, August 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2023、‘Inab Baladi, August 30, 2023、Reuters, August 30, 2023、SANA, August 30, 2023、SOHR, August 30, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機3機が、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、バーラ村一帯を爆撃(2023年8月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がマアッラト・ムーハス村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、ミラージャ村一帯では、シリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行い、シリア軍兵士1人が「決戦」作戦司令室によって狙撃され、死亡した。

一方、ロシア軍戦闘機3機が、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、バーラ村一帯を爆撃した。

爆撃は、アンサール・タウヒードが制圧しているミラージャ村近くの丘への兵站路を遮断するため。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ナフシャッバー村一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市で正体不明の武装集団が、中央委員会(武装解除を拒否するダルアー県の元反体制武装集団メンバーを代表する組織)の元メンバーが銃で撃たれて死亡した。

AFP, August 30, 2023、ANHA, August 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2023、‘Inab Baladi, August 30, 2023、Reuters, August 30, 2023、SANA, August 30, 2023、SOHR, August 30, 2023などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣がシリアを公式訪問し、アルヌース首相、ミクダード外務在外居住者大臣と会談(2023年8月30日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣がシリアを公式訪問し、フサイン・アルヌース首相、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と個別に会談した。

アルヌーシュ首相との会談では、金融・銀行業、エネルギー、石油関連製品、通信、工業、敢行などの分野で調印された協定や了解覚書の実施状況について意見が交わされた。

一方、ミクダード外務在外居住者大臣との会談後には共同会見が開かれた。

ミクダード外務在外居住者大臣は会見のなかで、西側諸国の挑戦や陰謀に対峙するシリア・イラン両国民の姿勢を英雄的と称える一方、シリア・イラク国境地帯に米軍が部隊を動員しているとの情報については、国際法を無視し、諸国民に敵対する米国の政策には「慣れっこ」だとしたうえで、米国は国際法も国連憲章も尊重しないと非難、部隊動員はシリア政府の姿勢を変更させようとする圧力だが、その試みは成功しないと述べた。

また、米国とトルコはシリア領内に違法に駐留する部隊を撤退させねばならないと強調した。

一方、イラン、サウジアラビア、UAE、エジプトのBRICs加盟に支持を表明した。

SANA(8月30日付)が伝えた。

AFP, August 30, 2023、ANHA, August 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2023、‘Inab Baladi, August 30, 2023、Reuters, August 30, 2023、SANA, August 30, 2023、SOHR, August 30, 2023などをもとに作成。

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トルコの当局がシリア難民115人を国外追放し、ラッカ県タッル・アブヤド国境通行所でシリア国民軍の憲兵隊にその身柄を引き渡す(2023年8月30日)

ANHA(8月30日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市の地元筋の話として、トルコの当局がシリア難民115人を国外追放し、同市の国境通行所でシリア国民軍の憲兵隊にその身柄を引き渡したと伝えた。

これにより、8月にトルコから強制追放され、タッル・アブヤド市に帰還させられたシリア難民の数は1493人となった。

AFP, August 30, 2023、ANHA, August 30, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2023、‘Inab Baladi, August 30, 2023、Reuters, August 30, 2023、SANA, August 30, 2023、SOHR, August 30, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合のパトロール部隊がシリア民主軍とダイル・ザウル軍事評議会の戦闘が続くダイル・ザウル県各所を巡回(2023年8月29日)

シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の装甲車3輌からなるパトロール部隊が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌1輌を伴い、ハサカ市のシャッダーディー市の基地を出発、シリア民主軍とダイル・ザウル軍事評議会の戦闘が続くダイル・ザウル県のハジュナ村、ハリージーヤ村のほか、カッサール村を巡回した。

戦闘状況の視察が目的だという。

AFP, August 29, 2023、ANHA, August 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2023、‘Inab Baladi, August 29, 2023、Reuters, August 29, 2023、SANA, August 29, 2023、SOHR, August 29, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村をドローンで爆撃(2023年8月29日)

アレッポ県では、ANHA(8月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

シリア人権監視団によると、爆撃を行ったドローンは2機だった。

AFP, August 29, 2023、ANHA, August 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2023、‘Inab Baladi, August 29, 2023、Reuters, August 29, 2023、SANA, August 29, 2023、SOHR, August 29, 2023などをもとに作成。

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キルギスタン外務省使節団が北・東シリア自治局渉外関係局を訪れ、ダーイシュのメンバーの妻子94人の身柄引き渡しで合意(2023年8月29日)

キルギスタン外務省の使節団がハサカ県ハサカ市北・東シリア自治局の渉外関係局を訪れ、ルービール・バフウ渉外関係局共同副議長らと会談し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーの妻子94人(うち子供64人、女性30人)の身柄引き渡しで合意した。

AFP, August 29, 2023、ANHA, August 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2023、‘Inab Baladi, August 29, 2023、Reuters, August 29, 2023、SANA, August 29, 2023、SOHR, August 29, 2023などをもとに作成。

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シリア難民70人以上が「自発的帰還」に同意する文書への署名を要され、トルコからトルコ占領下の「平和の泉」地域に国外追放(2023年8月29日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア難民70人以上が、27日から29日にかけて「自発的帰還」に同意する文書への署名をトルコ当局に強要され、トルコからタッル・アブヤド国境通行所を経由して、トルコ占領下の「平和の泉」地域に国外追放された。

AFP, August 29, 2023、ANHA, August 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2023、Euphrates Post, August 29, 2023、‘Inab Baladi, August 29, 2023、Reuters, August 29, 2023、SANA, August 29, 2023、SOHR, August 29, 2023などをもとに作成。

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イスラエルのアルマー研究教育センター:イスラエル軍によるアレッポ国際空港に対する爆撃に先立って、シリアやロシアへの武器供与に関与しているイランの輸送機がシリア東部を飛行していたと主張(2023年8月29日)

イスラエルのアルマー研究教育センターは、28日のイスラエル軍によるアレッポ国際空港に対する爆撃に関して、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/Israel_Alma_org/)を通じて、前日の27日の早朝に、イランのEP-PUS輸送機1機がシリア東部上空を北に向かって飛行しているのを確認、「イランの回廊」を通じたシリア、さらにはロシアへの武器供与に関与していると主張した。

AFP, August 29, 2023、ANHA, August 29, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 29, 2023、‘Inab Baladi, August 29, 2023、Reuters, August 29, 2023、SANA, August 29, 2023、SOHR, August 29, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を7件確認したと発表(2023年8月29日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に7件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(8月29日付)が伝えた。

RIA Novosti, August 29, 2023をもとに作成。

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ロシア軍の護衛を受けたUNICEFの使節団を乗せた車列がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からトルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つハサカ県ラアス・アイン市を訪れる(2023年8月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市を、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からUNICEFの使節団を乗せた車列が訪れた。

車列は、装甲したジープ4輌、ピックアップ・トラック1輌からなり、ロシア軍の装甲車3輌とヘリコプター2機がこれを護衛し、アサディーヤ村の通行所からトルコ占領地に入り、ラアス・アイン市まで誘導した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ヨルダン国境警備隊はシリアから東部軍管区に侵入したドローン1機を撃破(2023年8月28日)

ヨルダン軍総司令部は声明を出し、27日夜に国境警備隊がシリアから東部軍管区に無人航空機(ドローン)1機が侵入したことを捕捉し、これを撃破したと発表した

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市北のファーラート村に設置されているシリア軍基地を砲撃し、兵士1人死亡、2人負傷(2023年8月28日)

ハサカ県では、ANHA(8月28日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のシャイフ・アリー村を砲撃した。

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アレッポ県では、アレッポ県では、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のファーラート村に設置されているシリア軍基地を砲撃し、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

また、トルコの占領下にあるいわゆる「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地の境界に位置するターディフ市一帯でシリア軍とシリア国民軍が交戦した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍とシリア軍がイドリブ県南部でアンサール・タウヒードとシャーム解放機構の拠点複数ヵ所に対して爆撃とミサイル攻撃を実施(2023年8月28日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、ハマー県とイドリブ県の農村地帯で活動する軍の拠点や陣地に対するテロ組織の最近の攻撃に対する対抗措置として、シリア軍がロシア軍と連携して、イドリブ県南部農村地帯でアンサール・タウヒードとシャーム解放機構の拠点複数ヵ所に対して爆撃とミサイル攻撃を行い、これらを完全に破壊、テロリスト多数を殺傷したと発表し、攻撃時に映像を公開した。

殺害したテロリストのなかには、シャーム解放機構のマフムード・サルミーニー、マムドゥーフ・アッルーシュ、アンサール・タウヒードのアブー・ライヤーン・マウア、アブー・カスーラ・ガルビーといった指導者が含まれているという。

https://youtu.be/DBP2FkE40SU

SANA(8月28日付)が伝えた。

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ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の拠点や指揮を爆撃したと発表した。

クリット副センター長の発表は以下の通り。

8月28日、ロシア空軍はテロ組織シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の施設を爆撃し、シリア政府軍の陣地や民間インフラに対する攻撃の計画と実行に関与した違法な武装集団の本拠地と指揮所2ヵ所を攻撃した。

RIAノーヴォスチ通信(8月28日付)が伝えた。

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これに関して、シリア人権監視団は、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構の支配下にある県南部のファターティラ村一帯を爆撃したと発表した。

同監視団によると、また地上では、シリア軍がシャーム解放機構などと激しく交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にある県西部を砲撃し、同機構のメンバー1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県北部のサッラーフ村近郊を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるトルコマン山地方でシャーム解放機構の戦闘員1人を狙撃し殺害した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、RIA Novosti, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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ステファン・ドゥジャリク国連事務総長付報道官はイスラエル軍によるアレッポ国際空港への爆撃について「非常に懸念している」と非難(2023年8月28日)

国連のステファン・ドゥジャリク事務総長付報道官は記者会見で、イスラエル軍によるアレッポ国際空港への爆撃について「非常に懸念している」と非難した。

ドゥジャリク事務総長付報道官は以下の通り述べた。

これ(イスラエル軍の爆撃)により(アレッポ国際)空港は閉鎖され、少なくとも1便の国連人道支援便が欠航となった。アレッポは人道支援における極めて重要な中継地点だ。
我々はこうした爆撃についての報道を非常に懸念している。事務総長はシリアでの暴力をもっとも強い言葉で非難し、当事者に対して、国際法に基づく義務を遵守するよう呼びかけている。民間人と民間インフラは保護されなければならない。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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