アサド大統領はロシアのヴェルシニン外務副大臣と会談(2023年6月26日)

アサド大統領はシリアを訪問したロシアのセルゲイ・ヴェルシニン外務副大臣と会談し、両国関係と連携、「テロとの戦い」、難民帰還に向けた共同の取り組みなどについて意見を交わした。

会談でアサド大統領は、シリアの国家による全土での治安と安定の回復に向けた取り組みを混乱させようとする西側の試みのすべては失敗するだろうとしたうえで、国家による取り組みは復興と安定へのシリア国民の希求に沿っていると述べる一方、ウクライナでのロシアの特別軍事作戦に改めて支持を表明した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02QgP8RpdgUk5k1DDFYNjZQcnax57YqCF13S9rpaJ81wrNstDf5icEMxjSm5oKtdUml

 

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また、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣もヴェルシニン外務副大臣と会談し、両国関係、とりわけ両国外務省による政治対話や連携のありようについて意見を交わした。

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SANA(6月26日付)が伝えた。

AFP, June 26, 2023、ANHA, June 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2023、Reuters, June 26, 2023、SANA, June 26, 2023、SOHR, June 26, 2023などをもとに作成。

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過去3ヶ月で256世帯がより良い生活を求めてトルコ占領下の「平和の泉」地域から北・東シリア自治局の支配地に脱出(2023年6月26日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域の拠点都市の一つタッル・アブヤド市一帯地域の住民が、より良い生活・経済環境を求めて、北・東シリア自治局の支配地に脱出した。

同監視団によると、過去3ヶ月で、256世帯が「平和の泉」地域から北・東シリア自治局の支配地に脱出しているという。

AFP, June 26, 2023、ANHA, June 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2023、Reuters, June 26, 2023、SANA, June 26, 2023、SOHR, June 26, 2023などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民軍がアレッポ県北東部のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地への潜入を試み、シリア軍と交戦(2023年6月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の装甲車4輛からなる部隊がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西のガリーブ村一帯の国境地帯で単独パトロールを実施した。

トルコ軍部隊はイスラーム教の犠牲祭(イード・アル=アドハー、6月28日~)の休暇を控えた休暇で参加しなかった。

一方、マンビジュ市東のウンム・アダサ村一帯では、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地への潜入を試み、シリア軍と交戦した。

シリア軍はシリア国民軍を撃退することに成功したが、戦闘でシリア軍兵士1人が死亡、4人が負傷した。

AFP, June 26, 2023、ANHA, June 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2023、Reuters, June 26, 2023、SANA, June 26, 2023、SOHR, June 26, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合のドローンがシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に7回にわたって違反したことと発表(2023年6月26日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長はは、米主導の有志連合の無人航空機(ドローン)がシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に7回にわたって違反したことを確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月26日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 26, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは25日の爆撃で4ヶ所の指揮所と倉庫を破壊し、過激派65人を殲滅したと発表(2023年6月26日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、シャーム解放機構の支配下にある「緊張緩和地帯設置」に対してシリア・ロシア軍が25日に実施した爆撃に関して、高精度の刻劇によって武装した4ヶ所の指揮所と倉庫を破壊し、過激派65人を殲滅したと発表した。

グリノフ副センター長はまた、「緊張緩和地帯設置」内のシリア軍の拠点に対して8回(イドリブ県5回、ラタキア県3回)の砲撃が行われたことを記録したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月26日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 26, 2023をもとに作成。

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シリア・ロシア軍はイドリブ県を爆撃し、トルクマン・イスラーム党の戦闘員や民間人を殺傷(2023年6月25日)

国防省は声明を出し、「武装テロ集団」が最近数日間にハマー県、ラタキア県に対して行った攻撃により、多数の民間人が犠牲となり、住民の財産に甚大な損害がもたらされたことへの報復として、シリア軍武装部隊がロシア軍と協力して、イドリブ県内にあるテロリストの拠点複数ヶ所、貯蔵施設複数ヶ所、無人航空機(ドローン)の発着所複数ヶ所に対して、複数の特殊作戦を実施し、これらの施設、武器、装備、ドローンを破壊、テロリスト数十人を殺傷した、と発表した。

殺害したテロリストのなかには、アブドゥルカリーム・アブー・ダーウード・トゥルキスターニー、サイフッラー・アブー・アブドゥルハック・トゥルキスターニー、ムスタファー・シャイフ・スィット、アブドゥッラフマーン・サアドゥーン、アブー・カッラール、ムハンマド・サイード・ヌスーフ、ラドワーン・マアタルマーウィー、マフムード・シャイフ・ハーッラといった指導者も含まれているという。

https://youtu.be/zp0llxN-tF4


https://www.facebook.com/watch/?v=655143116085117

SANA(6月25日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が爆撃を加えたのは、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のジスル・シュグール市とイドリブ市西部郊外、ラタキア県のクルド山地方のカッバーナ村一帯(クバイナ丘一帯)。

ジスル・シュグール市に対する爆撃では、民間人6人とトルキスタン・イスラーム党の戦闘員3人が死亡、30人あまりが負傷し、イドリブ市西部に対する爆撃では、民間人3人(うち2人はトルキスタン・イスラーム党のメンバーの家族の子供)とトルキスタン・イスラーム党の戦闘員2人が死亡した。

ホワイト・ヘルメットによると、ジスル・シュグール市に対する爆撃で、民間人9人が死亡、30人以上が負傷、イドリブ市西部郊外に対する爆撃で、民間人3人が死亡、複数が負傷した。

シリア人権監視団によると、その後7月6日に負傷していた若い男性1人が死亡した。

https://www.facebook.com/watch/?v=1248160029015459

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0c3uKDijiVqyWXQFPkkfhfpSUj9nwsNeK62EFDTVSi44Xx4JvzL4v5oY3yt54iiaMl

ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、イドリブ市一帯に対するロシア軍の爆撃は3回、カッバーナ村一帯に対しては4回にわたって行われた。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid02FGL9Y1gLx8MMRr9ndcNHbVzpAGGHih71KGTyqNzAi4fHgMGiQHVaV72HnsvitKjVl

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid0314fexGZwktFVFhY7c4qLU7xhnGFNjXXv9Anv5CcSnTbzKPEZw1boGEHypjpPvQjfl

https://www.facebook.com/watch/?v=1248464285860439

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid02XWAAqpWjDJeQ7pqmox6mDCTRTjNgXWjDBomtcB24gfUBYYrvV6eWczTqEP4GBnPol

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid02PFvnyaAjinrCdQFWbzCKjcUTw2cE6m2K3wkYRAArQ22bRVpnEzLuVZfaP4637Hywl

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid0b938VaVUbegYpn8LAVCTb39ExhViSD49TkyPMrbnRyYoxUQCAiRCBjgvj2TVgYil

一方、イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるナイラブ村を砲撃し、住民1人が負傷した。

シリア軍はまた、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市一帯、カフルヤディーン村一帯、イシュタブリク村一帯、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯、バーラ村一帯、マアッルバリート村を砲撃した。

これに対して、イナブ・バラディー(6月25日付)によると、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるサラーキブ市の軍事複合施設を砲撃したと発表した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村近郊の砂漠地帯の街道で「イランの民兵」の一つバーキル・ハキーム旅団の車輛が地雷に触れて爆発、民兵3人が死亡、5人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属するムアーウィヤ・ブン・アビー・サフヤーン旅団がシリア政府の支配下にあるバイダー村一帯、アブー・アリー山一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフルタアール村を砲撃した。

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なお、シリア人権監視団によると、21日以降の一連の攻撃による死者は以下の通り:

  • シリア軍の砲撃による民間人死者4人
  • ロシア軍の爆撃による民間人死者11人
  • 反体制武装集団のドローンの爆撃による民間人死者4人
  • 反体制武装集団の砲撃による民間人死者2人
  • ロシア軍の爆撃による戦闘員死者4人

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、タファス市では、正体不明の武装集団が車を襲撃し、乗っていた警察官4人を殺害、1人を負傷させた。

AFP, June 25, 2023、ANHA, June 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2023、‘Inab Baladi, June 25, 2023、Reuters, June 25, 2023、SANA, June 25, 2023、SOHR, June 25, 2023、July 6, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊のアキーバ村を砲撃(2023年6月25日)

アレッポ県では、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村を砲撃した。

ANHA(6月25日付)が伝えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の装甲車4輌からなる部隊がダルバースイーヤ市東西の国境地帯で単独でパトロールを実施した。

AFP, June 25, 2023、ANHA, June 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2023、Reuters, June 25, 2023、SANA, June 25, 2023、SOHR, June 25, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でトルキスタン・イスラーム党とヌスラ戦線(シャーム解放機構)による5回の砲撃を確認したと発表(2023年6月25日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、トルキスタン・イスラーム党とヌスラ戦線(シャーム解放機構)が「緊張緩和地帯設置」内のシリア軍の拠点に対して5回(イドリブ県3回、ラタキア県2回)の砲撃を行ったことを記録したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月25日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 25, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは武装勢力が24日にカルダーハ市のインフラ施設に対して、多連装ロケット・システムからロケット弾1発を発射したと発表(2023年6月25日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、24日に武装勢力がカルダーハ市のインフラ施設に対して、多連装ロケット・システムからロケット弾1発を発射した、と発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月25日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 25, 2023をもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2023年6月24日)

ラッカ県では、ANHA(6月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、M4高速道路沿線、アイン・イーサー・キャンプを砲撃した。

AFP, June 24, 2023、ANHA, June 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2023、Reuters, June 24, 2023、SANA, June 24, 2023、SOHR, June 24, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局がダーイシュのデンマーク人メンバーの妻子を同国公式使節団に引き渡す(2023年6月24日)

北・東シリア自治局渉外関係局のハーリド・イブラーヒーム局員がハサカ県ハサカ市の局舎でデンマークの公式使節団と会談し、同自治局が拘束しているダーイシュ(イスラーム国)のデンマーク人メンバーの妻1人と子供2人の身柄を引き渡した。

ANHA(6月24日付)が伝えた。

AFP, June 24, 2023、ANHA, June 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2023、Reuters, June 24, 2023、SANA, June 24, 2023、SOHR, June 24, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下の「平和の泉」地域の中心都市ラアス・アイン市近郊の国境で、トルコ軍憲兵隊が不法入国を試みた男性1人を射(2023年6月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域の中心都市ラアス・アイン市近郊の国境で、トルコ軍憲兵隊が不法入国を試みた男性1人を射殺した。

AFP, June 24, 2023、ANHA, June 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2023、Reuters, June 24, 2023、SANA, June 24, 2023、SOHR, June 24, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など20輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2023年6月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など20輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

AFP, June 24, 2023、ANHA, June 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2023、Reuters, June 24, 2023、SANA, June 24, 2023、SOHR, June 24, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がイドリブ県、ラタキア県を爆撃し、若い男性2人死亡、反体制武装集団もラタキア県のカルダーハ市一帯などを砲撃(2023年6月24日)

イドリブ県では、ホワイト・ヘルメットによると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市近郊のバスバト村に対して複数回の爆撃を行い、若い男性2人(兄弟)が死亡、農地で火災が発生し、農業機械が炎上した。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/pfbid0GQ5N21HjRWEG82zhi33VC5oDsRwsjT9t41Ti5AAvYwhqdz4kwmBVe2VFu913TCVyl

https://www.facebook.com/watch/?v=953727805679967

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/pfbid0pf4ffM3k6DiyircxBWwmnHvZXm7VieutrWh1JcrkJWtYrDLfByUfSRpVRrWDttEnl

ロシア軍はまた、同市近郊のブカフラー村に対しても爆撃を行った。

シリア人権監視団によると、ロシア軍はこの他にも、ジスル・シュグール市近郊のガッサーニーヤ村やカムアーヤー村、さらにはバザーブール村一帯を爆撃した。

また、シリア軍は、シャーム解放機構の支配下にあるアルバイーン山地方のバザーブール村一帯、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

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ラタキア県では、イナブ・バラディー(6月24日付)などによると、ロシア軍戦闘機は、シャーム解放機構の支配下にあるトルコマン山地方、クルド山地方に対して複数回の爆撃を実施した。

シリア人権監視団によると、ロシア軍が爆撃を行ったのは、フドル丘一帯。

一方、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(名称は明示せず)がシリア政府の支配下にある県北東部を砲撃、砲弾1発がスルンファ町近郊、1発がカルダーハ市近郊に着弾した。

このほかにも、シリア軍と「決戦」作戦司令室は、クルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属するアンサール・イスラームがガーブ平原のサルマーニーヤ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し殺害した。

シリア軍と「決戦」作戦司令室はまた、ガーブ平原の灌漑計画地区で砲撃戦を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で麻薬密売人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

AFP, June 24, 2023、ANHA, June 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 24, 2023、‘Inab Baladi, June 24, 2023、Reuters, June 24, 2023、SANA, June 24, 2023、SOHR, June 24, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはヌスラ戦線(シャーム解放機構)とトルキスタン・イスラーム党が23日にラタキア県とハマー県をドローンで攻撃し、地元住民1人が死亡、子供1人が負傷したと発表(2023年6月24日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)とトルキスタン・イスラーム党が23日、無人航空機(ドローン)を使用して、ラタキア県のカルダーハ市、ハマー県のダイル・シャミール村、サルハブ丘に爆弾6発を投下、地元住民1人が死亡、子供1人が負傷したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月24日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 24, 2023をもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】国連OCHAは地震発生後初めて境界経由(クロスライン)で政府支配地からシャーム解放支配下のシリア北西部に支援物資を輸送(2023年6月23日)

国連人道問題調整事務所(OCHA)のシリア事務所は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/OCHA_Syria/)を通じて、シリア政府の支配下にあるアレッポ県から、シャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部に人道支援物資を輸送したと発表した。

物資の輸送は、国連安保理決議第2672号に沿った越境(クロスボーダー)および境界経由(クロスライン)による支援の一環。

シリア北西部で支援活動にあたっている反体制組織のシリア対応調整者はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)で、物資は貨物車輛10輛に積まれ、M4高速道路沿線のサラーキブ市(シリア政府支配下)とタルナバ村(シャーム解放機構支配下)を隔てる通行所を経由して、シリア北西部に入ったことを明らかにした。

同組織によると、サラーキブ市・タルナバ村の通行所を経由した今回の境界経由での物資の輸送は、国連安保理決議第2672号採択(2023年)後初めてとなる輸送で、境界経由での支援を定めた国連安保理決議第2585号採択(2021年)以降では11回目、車輛総数は163輛となる。

なお、国連安保理決議第2585号採択を受けて、シリア北西部に物資を輸送した貨物車輛は71輛、同決議の失効に伴って2022年に国連安保理決議第2642号が採択されて以降、物資を輸送した貨物車輛は82輛。

2月6日にトルコ・シリア大地震が発生して以降は、サラーキブ市・タルナバ村の通行所を経由した支援は行われこなかった。

その一方で、トルコからの越境支援では、これまでに3,045輛が支援物資を輸送したが、うち2,556輛がトルコとシャーム解放機構の支配地を結ぶイドリブ県バーブ・ハワー国境通行所を経由してシリア領内に物資を輸送しているという。


一方、イナブ・バラディー(6月23日付)によると、トルコ・シリア大地震発生以降にバーブ・ハワー国境通行所を越境した貨物車輛は2,591輛、トルコ占領地とを結ぶアレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所を越境したのは428輛、ラーイー村北の通行所を越境したのは79輛。

AFP, June 23, 2023、ANHA, June 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2023、‘Inab Baladi, June 23, 2023、Reuters, June 23, 2023、SANA, June 23, 2023、SOHR, June 23, 2023などをもとに作成。

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トルコのMİTがハサカ県カーミシュリー市でPKK幹部を無力化(2023年6月23日)

アナトリア通信(6月23日付)は、トルコの国家諜報機構(MİT)が22日、ハサカ県カーミシュリー市で、インタポールによって指名手配されていたクルディスタン労働者党(PKK)執行評議会メンバーのアブドゥッラフマン・チャドルジュ容疑者を無力化したと伝えた。

AFP, June 23, 2023、Anadolu Ajansı, June 23, 2023、ANHA, June 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2023、Reuters, June 23, 2023、SANA, June 23, 2023、SOHR, June 23, 2023などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプにタンフ国境通行所の基地から農産物や文房具などの人道物資が輸送される(2023年6月23日)

イナブ・バラディー(6月23日付)は、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで活動するハーリド・アリーなる活動家らの話として、タンフ国境通行所の基地から農産物や文房具などの人道物資が輸送されたと伝えた。

物資を提供したのは、シリア緊急タスク・フォース(SETF)なる在米反体制組織。

AFP, June 23, 2023、ANHA, June 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2023、Reuters, June 23, 2023、SANA, June 23, 2023、SETF, June 20, 2023、SOHR, June 23, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2023年6月23日)

ラッカ県では、ANHA(6月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプ(アイン・イーサー・キャンプ)、M4高速道路沿線のナヒール休憩所を砲撃した。

AFP, June 23, 2023、ANHA, June 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2023、Reuters, June 23, 2023、SANA, June 23, 2023、SOHR, June 23, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米軍がロシアの航空機に接近する際に2回にわたって兵器システムを作動させるなど10回の違反を行ったと発表(2023年6月23日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、米軍の戦闘機が23日、ロシアの航空機に接近する際に2回にわたって兵器システムを作動させたとしたうえで、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への重大な違反が続いていると非難した。

グリノフ副センター長はまた、この2回の違反を含め、米国主導の有志連合が23日に同合意を10回にわたって違反したことを確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月23日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 23, 2023をもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2023年6月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村一帯、ハーリディーヤ村一帯、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, June 22, 2023、ANHA, June 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2023、Reuters, June 22, 2023、SANA, June 22, 2023、SOHR, June 22, 2023などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2世帯が、シリア政府の支配地に脱出(2023年6月22日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた2世帯12人が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、シリア政府の支配地(カルヤタイン市方面)に脱出した。

AFP, June 22, 2023、ANHA, June 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2023、Reuters, June 22, 2023、SANA, June 22, 2023、SOHR, June 22, 2023などをもとに作成。

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米連邦裁判所はローマ時代のモザイク画をシリアから不法に輸入していた容疑者に有罪判決(2023年6月22日)

米連邦裁判所は、ローマ時代のモザイク画をシリアから不法に輸入していたムハンマド・ヤースィーン・シュライヒー容疑者に有罪判決を下した。

シュライヒー容疑者(56歳)はシリア出身で、2010年に米国籍を取得、カリフォルニア州に在住、2015年にギリシャ神話の一場面を描いた古代ローマ時代のモザイク画をトルコから違法に輸入していた。

イナブ・バラディー(6月22日付)が伝えた。

AFP, June 22, 2023、ANHA, June 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2023、‘Inab Baladi, June 22, 2023、Reuters, June 22, 2023、SANA, June 22, 2023、SOHR, June 22, 2023などをもとに作成。

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カザフスタン外務省:「参加国の共同の要請があれば、アスタナでの会合を再開する可能性を検討する用意がある」(2023年6月22日)

カザフスタン外務省は声明を出し、スタナ会議を今次ラウンド(アスタナ20会議)をもって最終ラウンドとすることを提案した21日のカナト・トゥミシュ外務副大臣の発言に関して、交渉過程で参加者による共同の要請があれば、アスタナでの会合を再開する可能性を検討する用意があると発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月22日付)が伝えた。

AFP, June 22, 2023、ANHA, June 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2023、Reuters, June 22, 2023、RIA Novosti, June 22, 2023、SANA, June 22, 2023、SOHR, June 22, 2023などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使:「シリア、トルコ、イランは、ロシアが提示したシリアとトルコの関係正常化にかかる行程表の草案を受け取った」「米国はシリアで部隊を増援している」(2023年6月22日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使はRIAノーヴォスチ(6月22日付)のインタビューに応じ、20日と21日にカザフスタンの首都アスタナで開催されたアスタナ20会議(ロシア、シリア、トルコ、イラン外務副大臣級会合)について、シリア、トルコ、イランは、ロシアが提示したシリアとトルコの関係正常化にかかる行程表(ロードマップ)の概念について概ね同意しており、ロシアから草案を受け取っていると述べた。

ラヴレンティフ特使は以下の通り述べた。

関係正常化プロセスを進めるためのロードマップの概念については、すべての当事者がおおむね同意し、意見や提案を表明した。今後はこれを体系化して調整する必要がある。
もっとも重要なのは、このプロセスが前進しているということだ。これは進歩的なプロセスだ。遅らせることはできない。この点についてみなが同意した。
4ヵ国外務大臣会談の後、ロシア側は更なる承認に向けて草案の作成に着手し…、草案は利害関係者に手渡された。トルコ、ダマスカス、イラン側はそれを持っている。
ロードマップを策定するという構想自体は採用されている。だが、それ(ロードマップ)は、ロシア側が提案した当初の草案とは異なるものになる可能性がある。

一方、国連主催による制憲委員会に関して、スイスのジュネーブの開催地は「消滅」しつつあると述べた。

ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は、ロジ面での困難に加えて、ロシアに対する西側諸国の制裁によって、ジュネーブでのロシアの活動が制限されていることが理由だと指摘、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表もそのことに同意していると付言した。

また、カザフスタンのカナト・トゥミシュ外務副大臣が21日にアスタナ会議を今次ラウンド(アスタナ20会議)をもって最終ラウンドとすることを提案したことについては、次回(以降の)ラウンドがアスタナ以外の場所で開催されることが真意だとしてうえで、カザフスタン側の政治的意図については詮索しないと述べた。

このほか、シリアに違法に駐留を続ける米軍について以下の通り述べた。

米国がシリア北東部と、長らく違法占領を続けているタンフ(国境通行所一帯地域)で部隊を増援しているとの情報がある。
この措置はおそらくはダマスカスに対する米国の強硬姿勢から来るもので、ワシントンはシリアの安定を揺るがそうとしているのだろう。

AFP, June 22, 2023、ANHA, June 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 22, 2023、Reuters, June 22, 2023、RIA Novosti, June 22, 2023、SANA, June 22, 2023、SOHR, June 22, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米国とロシアがシリア領空での偶発的衝突を回避するために2019年12月に交わした合意に、米軍ドローンが18回にわたって違反したことを確認したと発表(2023年6月22日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に、米軍の無人航空機(ドローン)が22日に18回にわたって違反したことを確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月22日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 22, 2023をもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でトルキスタン・イスラーム党とヌスラ戦線(シャーム解放機構)による5回の砲撃を確認したと発表(2023年6月22日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、シリア軍や民間人に対するテロが頻発しており、6月に入って47件、過去1週間で24件のテロが発生していると発表した。

また、トルキスタン・イスラーム党とヌスラ戦線(シャーム解放機構)が「緊張緩和地帯設置」内のシリア軍の拠点に対して5回(イドリブ県1回、アレッポ県4回)の砲撃を行ったことを記録したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(6月22日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 22, 2023をもとに作成。

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米中央軍(CENTOM)のグリンケウィッチ空軍中将は、ロシアが米国との合意に違反し、米軍を危険に晒していると非難(2023年6月21日)

米中央軍(CENTOM)のアレクサス・グリンケウィッチ空軍中将は、ロシアのジェット戦闘機が、米国とロシアがシリア領空での偶発的衝突を回避するために2015年10月に交わした合意を1日に複数回違反し、米軍を危険に晒していると述べた。

VOA News(6月21日付)などが伝えた。

AFP, June 21, 2023、ANHA, June 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2023、Reuters, June 21, 2023、SANA, June 21, 2023、SOHR, June 21, 2023、VOA News, June 21, 2023などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使:「カザフスタンによるアスタナ会議終了提案に政治的意図はない」(2023年6月21日)

ロシア使節団の共同代表を務めるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、会議終了後、カザフスタンがアスタナ会議の終了を提案したことに関して、「アスタナ・プロセスは当然のことながら、今後も継続される。シリアの和平に向けた国際社会の取り組みが停滞しているなか、このプロセスの実効性は証明されている」と述べた。

また、制憲委員会については、第9ラウンドが2ヵ月以内に開催されていることを期待していると述べた。

ラヴレンチエフ特使は、さらにRIAノーヴォスチ(6月21日付)の取材に応じ、カザフスタンによるアスタナ会議終了の提案について、「技術的な点だと思う。今は政治的背景を探ろうとは思わないからだ」と述べ、政治的意図はないと見ているとの見方を示した。

AFP, June 21, 2023、ANHA, June 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2023、Reuters, June 21, 2023、RIA Novosti, June 21, 2023、SANA, June 21, 2023、SOHR, June 21, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県のマアーミル部族連合は「占領反対」キャンペーンを開始、米国とトルコの占領への抵抗を呼びかける(2023年6月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、マアーミル部族連合が声明を出し、「占領反対」キャンペーンを開始、米国とトルコの占領への抵抗を呼びかけた。

AFP, June 21, 2023、ANHA, June 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2023、Reuters, June 21, 2023、SANA, June 21, 2023、SOHR, June 21, 2023などをもとに作成。

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