イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣:「シリア政府とともに国境の安全保障を確保するようトルコに提言している」(2022年11月23日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣は、シリア北部とイラク北部に対するトルコの「鉤爪」作戦に関して、トルコの安全保障上の懸念を理解しているとしたうえで、「シリア政府とともに国境の安全保障を確保するようトルコに提言している」と述べた。

また、「いかなる当事者であれ、シリアに軍を駐留させることは非建設的で、事態を複雑化させる」と付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月23日付)などが伝えた。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊士官が首都ダマスカス近郊で爆殺(2022年11月23日)

ダマスカス郊外県では、イランのタスニーム通信(11月23日付)によると、イラン・イスラーム革命防衛隊の士官(大佐)で、シリアで同隊の航空宇宙部隊の顧問を務めるダーウド・ジャアファリー氏が21日、首都ダマスカス近郊の街道に仕掛けられいた爆弾の爆発により殺害された。

報道によると、殺害は「シオニスト政体の工作員の手」によるものだという。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022、Tasnim News, November 23, 2022などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣は「鉤爪」作戦の戦果を発表(2022年11月23日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、19日に開始したシリア北部とイラク北部に対する「鉤爪」作戦の戦果を発表した。

それによると、トルコ軍はこれまでに471の標的に打撃を与え、テロリスト254人を無力化した。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町で住民がロシア軍に投石し、トルコの攻撃を抑止しないロシア軍に抗議(2022年11月23日)

ハサカ県では、ANHA(11月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町で、住民がロシア軍パトロール部隊に投石などを行い、トルコ軍の攻撃を黙認していることに抗議した。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県のフール・キャンプを爆撃、ダーイシュ・メンバーの家族多数が逃走(2022年11月23日)

ハサカ県では、ANHA(11月23日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプをトルコ軍が有人戦闘機で爆撃、収容されていたダーイシュ・メンバーの家族多数が逃走した。

これに関して、北・東シリア自治局の法務改革問題局が声明を出し、トルコ軍がダーイシュ・メンバーらの収容施設を標的としていることに非難の意を示した。

 

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シリア人権監視団によると、トルコ軍はフール・キャンプの守衛拠点に対して2回の爆撃を実施、キャンプ内が混乱に陥るなか、ダーイシュ・メンバーの家族らが逃亡したという。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はシリア北東部の油田、発電施設、ロシア軍とシリア民主軍の合同拠点などをドローンや有人戦闘機などによって攻撃(2022年11月23日)

アレッポ県では、ANHA(11月23日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のカラーリーシュク村を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

トルコ軍はまた、タッル・リフアト市、同市近郊のタッル・マディーク村、タッル・ジージャーン村、シャフバー・ダム、ガルナータ村、ハサージャ村、サムーカ村、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、ズィヤーラ村、ダイル・ジャマール村、アフラズ村、ハルバル村、バイナ村、アイン・アラブ)市、同市近郊のシュユーフ・ファウカーニー町、ハッラーブ・アトウ村、クーラーン村、カルバナーフ村、アーシマ村、タッル・シャイール村、ズィヤーラ村、ズール・マガール村、カラ・ムーグ村、フーシャリーヤ村、ジャート村、トゥーハール村を砲撃し、アイン・アラブ市ではシリア軍兵士1人が死亡した(シリア人権監視団によると、シリア軍兵士2人が死亡、1人が負傷)。

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ハサカ県では、ANHA(11月23日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊のガス田一帯およびアウダ油田、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村のティグリス石油ステーションを無人航空機(ドローン)で爆撃した。

トルコ軍はまた、タッル・タムル町近郊に設置されていた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とロシア軍の合同拠点をドローンで爆撃、シリア民主軍兵士2人が死亡、2人が負傷した。

ロシア軍は爆撃の直前に基地から部隊を撤退させていたという。

さらに、カーミシュリー市近郊のマスラフ村でも車1台をドローンで攻撃、3人を負傷させたほか、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のザイディーヤ村をドローンで爆撃した。

シリア人権監視団によると、カーミシュリー市のウスマーン(カルムーティー)交差点に対する攻撃では車を運転していた男性1人が死亡、乗っていたシリア民主軍の司令官(ザイラーン・カッルー氏)を含む2人が負傷した。

アブー・ラースィーン町の北側の入口も自爆型ドローンの攻撃を受けて、被害が出た。

これに関して、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は声明を出し、隊員1人が死亡、2人が負傷したと発表した。

一方、SANA(11月23日付)、ANHAによると、トルコ軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマーリキーヤ市近郊のスワイディーヤ・ガス工場に電力を供給する発電施設、カフターニーヤ市近郊のキール・ハスナークガソリン・スタンドを有人戦闘機で爆撃し、スワイディーヤ・ガス工場の稼働が停止し、2人が負傷した。

トルコ軍はまた、タッル・サイイド・ムッラー・アッバース村近郊のザーリブ発電所と上カルディーム村近郊のサイーダ発電所を爆撃した。



トルコ軍はさらに、イラク国境に面するヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町近郊のアリー・アーガー村、アール・カウス村の石油ステーション、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊に対して爆撃を行った。

このほかにも、トルコ軍はアームーダー市近郊のタッル・ハムドゥーン村、イッズッディーン・ジャウリー農場、ハルザ村)タッル・カイフ村、トゥーキー村、カーミシュリー市近郊のハイウー村、タッル・ザイワーン村、タッル・ファーリス村、カフターニーヤ市、同市近郊のルーターン村にあるアッシリア教徒の民兵組織「ストロ」(シリア民主軍に所属)の士官学校、マアバダ(カルキールキー)町近郊のカルカフフィク村、アブー・ラースィーン町、同町近郊のダーダー・アブダール村、ブービー村、ウンム・ハルマラ村、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のシャラクー村、カーミシュリー市近郊の新型コロナウイルス感染症対策専門の病院(ジヤーン病院)、同市マイサルーン地区、同市内ウスマーン交差点を砲撃し、カフターニーヤ市では4人が、カーミシュリー市ウスマーン交差点では1人が負傷、タッル・ファーリス村では送電線が被害を受けた。

一連の攻撃により、ハサカ県内各所で停電が発生した。

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ラッカ県では、ANHA(11月23日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のアイン・イーサー・キャンプ、M4高速道路沿線一帯、ウンム・ハイル村、クーザリーヤ村、サイダー村、ジャフバル村、ムシャイリファ村を燃料気化爆弾などで砲撃した。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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ベラルーシのゴロフチェンコ首相らからなる使節団がシリアを訪問(2022年11月23日)

ベラルーシのロマン・ゴロフチェンコ首相、セルゲイ・アレイニク第一外務副大臣らからなる使節団がシリアを訪問した。

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フサイン・アルヌース首相は首相府でベラルーシのゴロフチェンコ首相ら使節団と閣僚会合を会談し、二国間関係強化の方途について意見を交わした。

また、通商、教育、住宅、運輸、工業、関税にかかる六つの二国間協定の調印式が関係閣僚らの参列のもとに行われた。

http://www.sana.sy/?p=1790813

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一方、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、アレイニク第一外務副大臣と会談し、国際政治情勢の進展などについて意見を交わした。

SANA(11月23日付)が伝えた。

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このほか、地方行政環境省は、ダマスカス国際空港(ダマスカス郊外県)に到着したベラルーシからの人道支援物資を受け取った。

物資は、医薬品、洋服などからなり、保健省などを通じてダマスカス県とダマスカス郊外県で支援を必要としている人々に支給される。

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SANA(11月23日付)が伝えた。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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アスタナ19会議が閉幕:「分離主義的」計画、西側諸国の一方的制裁、イスラエルの攻撃を非難(2022年11月23日)

アスタナ19会議の2日目となる23日、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア代表団は、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とするイラン代表団と会談し、シリアおよび中東地域情勢の進展などについて意見を交わした。

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アスタナ19会議は2日間の日程を終了し、保障国であるロシア、イラン、トルコが閉幕声明を発表した。

声明では、改めてシリアの主権と独立の尊重、国連憲章の遵守と尊重の必要、「テロとの戦い」の継続、シリアの主権と地域の平和に抵触し、近隣諸国の安全保障を脅かす「分離主義的」計画の停止を確認した。

また、シリア各地で続くテロ行為を非難するとともに、緊張緩和地帯にかかるすべての合意の実施、シリア北東部での治安と安定の確保の必要を強調した。

とりわけシリア北東部をめぐっては、「一部諸国」による「テロ政体」の「自治政体に向けたイニシアチブ」への違法な支援を非難した。

さらに、イスラエルによるシリア領内への度重なる攻撃を非難した。

そのうえで、国連安保理決議第2254号に基づいた紛争の政治的解決への取り組みを確認、憲法制定委員会(制憲委員会)会合を早期に、そして体系的に再開することを呼びかけた。

西側諸国の制裁については、国際法や国際人道法に反するとして反対を表明、シリア全土への無条件での人道支援、早期復旧プロジェクトの支援、難民、国内避難民(IDPs)の帰還促進を主唱した。

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ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は閉幕時の記者会見で、トルコによるシリア北部およびイラク北部への「鉤爪」作戦に言及、中東地域全体の状況を悪化させるとして遺憾の意を示すとともに、攻撃がアスタナ19会議の開催に合わせて開始されたことで、その議事に影響を与えたと指摘した。

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スーサーン外務在外居住者省次官も、トルコがシリアでの政策を正当化するための口実はもはや誰も欺くことはできず、国境安全保障は両国が共同で責任を負うべき問題だとしたうえで、トルコがこれまでのアスタナ会議での決定を遵守していれば、より多くの成果が得られていただろうと非難した。

SANA(11月23日付)が伝えた。

AFP, November 23, 2022、ANHA, November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 23, 2022、Reuters, November 23, 2022、SANA, November 23, 2022、SOHR, November 23, 2022などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はロシアが、シリア北部からのテロリスト一掃を定めたトルコとの合意を遵守していないと批判(2022年11月22日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ロシアが2019年10月の「平和の泉」作戦に際して交わした停戦合意を遵守していない、と批判した。

エルドアン大統領は以下のように述べた。

我々は、2019年にソチでロシア側と協定を結んでいる。ロシアはテロリストの地域(シリア北部)から一掃する責任がある。我々はロシアにこのことを繰り返し思い出させようとしたが、ロシアは責任を果たさなかった。我々はロシアが責任を果たしていないと告げてきた。

この発言に対して、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、「ロシアとトルコは、シリアの安全保障に関する問題において、解釈や意見の違いがある」としつつ、「2人の大統領(ヴラジーミル・プーチン大統領とエルドアン大統領)はこうした意見の違いについても繰り返し議論を重ねてきた」と述べ、反論した。

RIAノーヴォスチ通信(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、RIA Novosti, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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米仏独はトルコのシリア、イラクに対する「鉤爪」作戦を非難(2022年11月22日)

米国務省は、トルコが19日に開始したシリア北部とイラク北部に対する「鉤爪」作戦について、民間人の命を守り、ダーイシュ(イスラーム国)を敗北させるという共通の目標を支えるため、シリアでの事態悪化を止めねばならない」と表明、「イラクにおいてその主権を侵害するような調整なき軍事行動に断固として反対する」と非難した。

一方、米国防総省の高官はロイター通信(11月22日付)に対して、シリア各所に違法駐留を続ける米軍部隊が「シリアとイラクでのトルコの軍事作戦によって危険に晒されてはない」と述べた。

このほか、ジョン・カービー米国家安全保障会議(NSC)の戦略広報調整官は「鉤爪」作戦への対応に関して、ロシアと協議してはいない、と述べた。

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フランスのカトリーヌ・コロンナ外務大臣は、「テロに立ち向かうトルコの安全保障上の懸念を理解している」としつつ、「しかし、このような手段、このような方法ではない」と述べた。

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ドイツ外務省報道官も、声明で「国際法を尊重した適切な方法で対応」するようトルコに呼びかけた。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はダイル・ザウル県を初めて爆撃し、シリア民主軍特殊部隊戦闘員を殺傷(2022年11月22日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍戦闘機複数機がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるマクマン村を5回にわたって爆撃した。

トルコがダイル・ザウル県に対して爆撃を実施するのはこれが初めて。

シリア人権監視団によると、この爆撃で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍特殊部隊の戦闘員1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県にある米軍とシリア民主軍YATの合同基地を爆撃(2022年11月22日)

ハサカ県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍が正午頃、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市北に設置されている米軍と、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍テロ撲滅部隊(YAT)の合同基地を無人航空機(ドローン)で爆撃し、YATのメンバー2人が死亡、司令官1人を含む3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆撃が行われたのはハサカ市北のワズィール休憩所(イスティラーハト・ワズィール)。

トルコ軍はまた、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊の石油採掘施設3ヵ所をドローンで4回にわたって爆撃したほか、タッル・タムル町近郊のアウジャ村を3回にわたって爆撃した。

トルコ軍はさらに、カーミシュリー市の国境通行所(トルコ側はヌサイビーン国境通行所)を砲撃し、シリア軍兵士1人が負傷した。

このほかにも、カフターニーヤ市近郊のカルダーフール村、ダクリー村、ルーターン村、カルキー・シャームー村、カーミシュリー市のアリー・ファッルー交差点、同市近郊のタッル・ザイワーン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・ワルド村、ルバイア村、ウンム・ムハルマラ村、タッル・アミール村、カスラー村、アサディーヤ村、ブービー村、ダーダー・アブダール村、ハドラーウィー村、ウンム・アシュバ村、アームーダー市近郊のタッル・カイフジー村、シューラキー村、ハースィダ村、シャームルルー村、カーミシュリー市近郊のハラム・シャイフー村、タッル・ザイワーン村、ハイムー村近郊のガソリン・スタンド、タッル・タムル町近郊のウンム・ハイル村、タッル・タウィール村、クーザリーヤ村、クブール・ガラージナ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍は占領下のタッル・アブヤド市に近いハーニー村を砲撃した。

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シリア人権監視団によると、トルコ軍による22日の攻撃で、シリア民主軍兵士4人、シリア軍兵士3人が死亡した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市を爆撃、タート・マラーシュ村に対する砲撃で白リン弾、化学兵器を使用か?(2022年11月22日)

アレッポ県では、ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍戦闘機複数機がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市を爆撃した。

トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のハルバル村、ワフシーヤ村、マンナグ航空基地、アルカミーヤ村、カフル・アントゥーン村、タート・マラーシュ村、イルシャーディーヤ村、アフラス村一帯、シャイフ・イーサー村、マンビジュ市近郊のムフスィンリー村、フーシャリーヤ村、ズール・マガール村、ジャールカリー村、ズィヤーラ村、アイン・アラブ市近郊のカラ・ムーグ村、クーラーン村、サリーム村、アーシマ村、クール・アリー村を砲撃した。

このうち、カフル・アントゥーン村、タート・マラーシュ村、イルシャーディーヤ村に対する砲撃ではシリア軍兵士1人が死亡、マンナグ航空基地に対する砲撃ではシリア軍兵士2人が死亡、2人が負傷した。

また、タート・マラーシュ村に対する砲撃では白リン弾が使用された。

タート・マラーシュ村に対する砲撃に関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、化学兵器が使用されたことを確認したと発表した。



一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍による砲撃に対抗して、シリア軍がトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域のバーブ・サラーマ国境通行所一帯(国内避難民(IDPs)キャンプ群の近く)、マーリア市一帯を砲撃した。

砲弾の一部はトルコ領内に着弾した。

また、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある地域から発射された砲弾複数発がアアザーズ市、同市近郊のカルジャブリーン村に着弾し、アアザーズ市で子供1人を含む5人が死亡、3人が負傷した。

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ANHA(11月23日付)によると、トルコ軍の砲撃は過去24時間で1,300回に及び、26ヵ所が標的となり、シリア軍兵士5人が負傷した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、November 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県で盗奪した石油を積んだタンクローリー44輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動(2022年11月22日)

ハサカ県では、SANA(11月22日付)によると、県内で盗奪した石油を積んだタンクローリー44輌からなる米軍の車列が、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所を経由してイラク領内に移動した。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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カザフスタンでアスタナ19会議開幕:ロシアのラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は、米国にシリア北部からの部隊撤退を、「鉤爪」作戦を行うトルコに自制を求める(2022年11月22日)

カザフスタンの首都アスタナで、アスタナ19会議が2日間の日程で開幕した。

会議には、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア政府代表団、アレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使を団長とするロシア代表団、アリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とするイラン代表団、セダト・オナル外務大臣補を代表とするトルコ代表団、反体制派代表団が参加するほか、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)代表、赤十字国際委員会、レバノン、イラク、ヨルダンなどの代表者がオブザーバーとして参加ている。

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ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使は、会議開催の直前に記者らに対して、シリア各所に違法駐留を続ける米軍が撤退することが、シリア情勢の安定化に資すると述べた。

一方、トルコが19日に開始したシリア北部とイラク北部に対する「鉤爪」作戦については、「ロシアは、トルコがシリアで過剰な軍事力を行使することを控えるべきだと考えている」と述べ、トルコに自制を求めた。

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スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア政府代表団はペデルセン・シリア問題担当国連特別代表と会談し、シリア及び中東地域情勢の進展について意見を交わした。

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スーサーン外務在外居住者省次官を団長とするシリア政府代表団はまた、ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使を団長とするロシア代表団と会談し、シリア及び中東地域情勢の進展について意見を交わした。

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SANA(11月22日付)が伝えた。

AFP, November 22, 2022、ANHA, November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 22, 2022、Reuters, November 22, 2022、SANA, November 22, 2022、SOHR, November 22, 2022などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はシリア北部とイラク北部に対する「鉤爪」作戦について、地上部隊の派遣も辞さない構えを示す(2022年11月21日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア北部とイラク北部に対する「鉤爪」作戦について、地上部隊の派遣も辞さない構えを示した。

アナトリア通信(11月21日付)にようと、エルドアン大統領は、カタールから帰国途中の機内で記者らに対して、「航空作戦に限られない」と強調し、作戦にかかわる部隊が協議を行い、それに応じた措置が講じられると付言した。

エルドアン大統領はまた、無人航空機(ドローン)を含む戦闘機約70機が作戦に参加し、国境から140キロ入ったイラク領内で45の標的を、20キロ入ったシリア領内で44の標的を破壊したことを明らかにした。

一方、作戦実施に関して、ジョー・バイデン米大統領、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領との間で事前の協議はなかったと述べた。

AFP, November 21, 2022、Anadolu Ajansı, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ領内(カルカムシュ市)にシリア領内からの砲弾多数が着弾し、3人が死亡(2022年11月21日)

シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市に面するトルコ領内のカルカムシュ市に、シリア領内から発射された砲弾多数が着弾し、死傷者が出た。

トルコの『ミッリイイェト』(11月21日付)によると、砲撃を行ったのはクルディスタン労働者党(PKK)の過激派。

シュレイマン・ソイル内務大臣は、この砲撃により、子供1人と教師1人を含む3人が死亡したと発表した。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Milliyet, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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トルコは米国が「鉤爪」作戦の開始を事前に察知したため、開始日を1日繰り上げる(2022年11月21日)

イェニ・シャファク(11月21日付)は、トルコが「鉤爪」作戦の開始を当初予定していた20日夜から1日繰り上げて実施していたと伝えた。

作戦開始の繰り上げは、米国が作戦の開始を事前に察知したことが理由。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022、Yeni Safak, November 21, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構によって掌握されているバーブ・ハワー国境通行所一帯、クルド山地方を爆撃(2022年11月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構によって掌握されているバーブ・ハワー国境通行所一帯およびバーブ・ハワー病院(診療所)近くを6回にわたって爆撃した。

爆撃はトルコ国境から数メートルの地点にも及んだ。

ステップ・ニュース(11月20日付)によると、爆撃は8回にわたって行われた。

爆撃が行われたのは、国内避難民(IDPs)のテント数十張からなる集落がある地域の近く。

アル・スーリーヤ・ネット(11月21日付)によると、バーブ・ハワー国境通行所に対する爆撃と前後して、サルマダー市一帯、バービスカー村一帯、国内避難民(IDPs)のテントが乱立するアティマ村近郊の地域も爆撃を受けた。

また、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、バーラ村、ファッティーラ村、バイニーン村森林地帯、サーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が早朝、「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクラディーン村で民間の自動車を対戦車ミサイルで攻撃した。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022、Step News, November 21, 2022、Alsouria, November 21, 2022などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など約60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2022年11月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約60輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県、アレッポ県、ラッカ県各所への激しい砲撃、ドローン攻撃を続ける(2022年11月21日)

ハサカ県では、ANHA(11月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村、ダルダーラ村、クーザリーヤ村、タウィーラ村、タッル・ジュムア村、タッル・シャンナーン村、ウンム・カイフ村、タッル・ラバン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町と同町近郊のルバイアート村、アームーダー市近郊のバヒーラ村、タッル・ハムドゥーン村を砲撃した。

トルコ軍はまた、タッル・タムル町とアームーダー市近郊のマーリート村を無人航空機(ドローン)で爆撃し、タッル・タムル町で若い男性1人が、マーリート村と住民2人が負傷した。

シリア人権監視団によると、タッル・タムル町に対するドローンでの攻撃では、同地のロシア軍基地から数十メートルの場所で軍用車輌が狙われた。

また、アームーダー市近郊に対するドローン攻撃では、農業用の空港2ヵ所(ディーキー村とマーリート村近郊)に対して4回の爆撃が行われた。

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アレッポ県では、ANHA(11月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市近郊のムフスィンリー村、ジャッラーダ村、フーシャリーヤ村、ジャート村、トゥーハール村からアウン・ダーダート村にいたる農村地帯、タッル・リフアト市近郊のマドユーナ村、レーダー塔(ラーダール村)、サムーカ村、シャイフ・ヒラール村、シャイフ・イーサー村、バイルーニーヤ村、スーガーニーカ村、バイナ村、ズィヤーラ村、ダイル・ジャマール村、アキーバ村、カフル・アントゥーン村、ハサージャ村、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のハルビーサーン村、クーラーン村、ズール・マガール村、アーシマ村、ダール・バーザニー村、ジャイシャーン村、カラ・ムーグ村、アフマド・ムニール農場、ブーバーン村、スィフティク村を砲撃した。

このうち、カラ・ムーグ村に対する砲撃では、シリア軍の拠点が狙われた。

一方、シリア人権監視団によると、バイルーニーヤ村で、トルコ軍の砲撃によりシリア軍兵士2人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(11月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のナヒール休憩所、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のいわゆる「平和の泉」地域の中心都市の一つタッル・アブヤド市近郊でシリア国民軍に所属するスライマーン・シャー師団の拠点を攻撃し、戦闘員1人を殺害した。

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ANHA(11月22日付)によると、トルコ軍の砲撃は過去24時間で570回に及んだ。

AFP, November 21, 2022、ANHA, November 21, 2022、November 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2022、Reuters, November 21, 2022、SANA, November 21, 2022、SOHR, November 21, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による10回の砲撃を確認したと発表(2022年11月21日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による10回(イドリブ県8回、ラタキア県2回)の砲撃を確認した。

RIAノーヴォスチ通信(11月21日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 21, 2022をもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣は、シリア北部とトルコ北部で、PKKの関連組織に対して「鉤爪」作戦を開始したと発表する一方、トルコへの越境砲撃で兵士らが負傷(2022年11月20日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、シリア北部とトルコ北部で、シリアで活動するクルディスタン労働者党(PKK)の関連組織に対して「鉤爪」作戦を開始し、「テロリストの隠れ家、掩蔽壕、洞窟、トンネル、倉庫、指揮所を攻撃、破壊した」と発表した。

また、トルコ国防省は、シリア北部とイラク北部での爆撃で89の標的を破壊したと発表した。

イェニ・シャファク(11月20日付)によると、爆撃は25回以上にわたって行われ、YPGの戦闘員ら32人が死亡、多数が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍が前日に続いて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のマシュター・ヌール丘、カラ・ムーグ村を3度にわたって爆撃した。

この爆撃で、民主統一党(PYD)に近いスターク衛星チャンネルのムハンマド・ジャッラーダ記者が負傷した。

ジャッラーダ記者は19日深夜の爆撃の被害を取材中だった。

トルコ軍戦闘機はまた、タッル・リフアト市近郊のバイルーニーヤ村およびその一帯、カフル・アントゥーン村、マーリキーヤ村、シャイフ・イーサー村を爆撃した。

この爆撃で、バイルーニーヤ村では、シリア軍兵士2人が負傷した。

ANHAによると、トルコ軍はこのほかにも、タッル・リフアト市、同市近郊のバイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村、タナブ村、アイン・アラブ市西のシュユーフ・ファウカーニー町、ズール・マガール村、アフマド・ムニール農場、アイン・アラブ市西のアシマ村にあるシリア軍拠点複数ヵ所を砲撃した。

トルコ軍はさらに、シリア国民軍とともに、マンビジュ市近郊のムフスィンリー村、ジャッラード村、ジャート村、フーシャリーヤ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・ラバン村、クーザリーヤ村を砲撃した。

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シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯地域からトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所近く、カルジャブリーン村、ダービク村にあるトルコ軍基地3ヵ所に向けてロケット弾攻撃があり、バーブ・サラーマ国境通行所近くのトルコ軍基地でトルコ軍兵士1人が死亡、7人が負傷した。

また、ANHA(11月20日付)によると、トルコのキリス市南のオンジュプナル国境通行所に近いトルコ軍分隊の拠点に対して砲撃が行われた。

攻撃を行った部隊は不明だが、トルコ軍複数が死傷したという。

TRT(11月20日付)によると、トルコ領内への越境砲撃により、トルコ軍兵士1人と警官2人が負傷した。

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アレッポ解放軍団は声明を出し、19日のトルコ軍の爆撃で戦闘員5人が戦死したと発表した。

AFP, November 20, 2022、ANHA, November 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2022、Reuters, November 20, 2022、SANA, November 20, 2022、SOHR, November 20, 2022、TRT, November 20, 2022、Yeni Safak, November 20, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県スンマーク山を地対地ミサイルで攻撃(2022年11月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍部隊が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタフタナーズ航空基地に近いアーフィス村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマンタフ村、マアッルバリート村、マアーッラト・ナアサーン村、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

またロシア軍部隊もスンマーク山(ハーリム山)のカルブ・ルーザ村を地対地ミサイルで攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

また、SANA(11月20日付)によると、「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、女性1人と子供1人が負傷した。

AFP, November 20, 2022、ANHA, November 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 20, 2022、Reuters, November 20, 2022、SANA, November 20, 2022、SOHR, November 20, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による4回の砲撃を確認したと発表(2022年11月20日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による4回(イドリブ県1回、ラタキア県2回、ハマー県1回)の砲撃を確認した。

エゴロフ副センター長はまた、シャーム解放機構がハーリム市やサルキーン市にある国内避難民(IDPs)キャンプに設置されている人道支援関連の施設を武器弾薬庫として併用し、国際機関がアクセスできないようにしていると指摘した。

RIAノーヴォスチ通信(11月20日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 20, 2022をもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、ラッカ県、アレッポ県北部を激しく爆撃、多数が死傷(2022年11月19日)

トルコ軍は11月19日深夜、北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、ラッカ県、アレッポ県北部各所に対してF-16戦闘機複数機で激しい爆撃を行った。

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ラッカ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍戦闘機がトルコ占領下のタッル・アブヤド市に近いカズアリー村にあるシリア軍の拠点1ヵ所を爆撃し、兵士1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍戦闘機がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、マルアナーズ村、マンナグ村にも爆撃を行い、シャワーリガ村でシリア軍兵士10人が死亡、5人が負傷した。


トルコ軍戦闘機はさらに、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のマシュター・ヌール丘を爆撃、同地にある新型コロナウイルス感染症の専門病棟を破壊した。

このほかにも、トルコ軍は、タッル・リフアト市近郊のダイル・ジャマール村、スーガーニーカ村を砲撃、これによりダイル・ジャマール村で住民1人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(11月20日付)によると、トルコ軍戦闘機がアブー・ラースィーン(ザルカーン)町にあるシリア軍拠点複数ヵ所を爆撃し、シリア軍兵士3人が死亡、複数が負傷した。



トルコ軍はまた、アブー・ラースィーン町北東のダフル・アラブ村にある穀物サイロを爆撃した。

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トルコ軍戦闘機はさらに、マーリキーヤ(ダイリーク)市、同市近郊のタカル・バカル村を爆撃し、ハーワール・チャンネル(ANHA)のイサーム・アブドゥッラー記者を含む9人が死亡、3人が負傷した。

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ANHA(11月20日付)によると、19日の爆撃による死傷者は以下の通り。

  • ハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のタッル・ハルマル村、ダフル・アラブ村南の穀物サイロ:住民3人が死亡、3人が負傷、シリア軍兵士3人が死亡、5人が負傷。
  • ラッカ県タッル・アブヤド市近郊のカズアリー村:シリア軍兵士2人が死亡、2人が負傷。
  • アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市西のジャラーブルス市に至る街道、森林、カーニヒャー・カルダーン地区、ハルナジュ村村、マシュター・ヌール丘

  • アレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村:シリア軍兵士10人が死亡、5人が負傷。

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一方、シリア人権監視団によると、一連の攻撃での死者は少なくとも35人、負傷者と行方不明者も35人。

死者の内訳は以下の通り:

  • 北・東シリア自治局支配地:マーリキーヤ市近郊のカラ・ジューフ山で10人(うち4人は人民防衛隊(YPG)戦闘員、1人は女性防衛隊(YPJ)戦闘員、5人はYPG主体のシリア民主軍兵士と内務治安部隊(アサーイシュ)隊員)、ダフル・アラブ村で2人(いずれもシリア民主軍兵士)、アブー・ラースィーン町で1人(シリア民主軍兵士)、バイルーニーヤ村一帯で1人(YPG)
  • メディア関係者:カラ・ジューフ山で1人(ANHA記者)
  • シリア軍兵士:シャワーリガ村10人、ウンム・ハルマル村で4人、カズアリー村で2人。

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シリア軍筋が20日に発表したところによると、トルコ軍は19日深夜から20日未明にかけて、ハサカ県のダルバースィーヤ市南西方面、マーリキーヤ(ダイリーク)市一帯、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町北のタッル・ハルマル村、アレッポ県北部の複数ヵ所を爆撃、これによりシリア軍兵士多数が死亡した。

SANA(11月20日付)が伝えた。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、November 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、September 20, 2022、SOHR, November 19, 2022、September 20, 2022などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村に設置されているシリア軍検問所が米軍の車輌6輌からなる車列の通行を阻止(2022年11月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村に設置されているシリア軍検問所が、同地を通過しようとした米軍の車輌6輌からなる車列の通行を阻止、これを退却させた。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃(2022年11月19日)

ハサカ県では、ANHA(11月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がタルトゥース県バーニヤース市沖の地中海上空から中部地区および沿岸地区に向けミサイル攻撃、シリア軍兵士4人死亡、ラタキア県の中圧電線が被害を受ける(2022年11月19日)

シリア軍筋は声明を出し、イスラエル軍が午前6時半頃、タルトゥース県バーニヤース市沖の地中海上空から中部地区および沿岸地区に向けたミサイル多数を発射、シリア軍防空部隊が敵ミサイル複数を撃破したものの、攻撃でシリア軍兵士4人が死亡、1人が負傷、若干の物的被害が出たと発表した。

SANA(11月19日付)が伝えた。

また、電力省は声明を出し、イスラエル軍の攻撃でラタキア県ジャブラ市近郊のザフラー村の中圧電線が被害を受け、サルビーユーン村、ズーバ村、バイト・アルーニー村、バルカー村、ドゥワイル・バアブダ村への送電が一時中断した。

https://www.facebook.com/moe.gov.sy/posts/pfbid02312rGf3R6JZHMr7hKm7NWmqkCBN6n1yA8NEzaRnny1JLYPceDpr3p4BdimPohbP3l?__cft__[0]=AZV_hEo5rdAgZqYht5kwrgzVdqBGPn0XDqL6_Yhj_fCwYJht6t48w_E0mxsINJodoJRA4Wq4wGKMVkiySWoH_6bNYHSLaBBKNJzsn06Wt0k691FI2YRTXYDmk1xWO8VZZl6Cxjunt0DxE3mp3aL7evWvjTTYS82eRZ9Pv4EBri2jN8RGiebzXpbk7CttwZd3GajXKdT5qk4jzFVOa1XCORNq&__tn__=%2CO%2CP-R

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、ハマー県ミスヤーフ市一帯、ヒムス県、ラタキア県ジャブラ市一帯に及び、「イランの民兵」の拠点複数ヵ所、シリア軍防空部隊のミサイル発射施設1ヵ所が狙われ、士官1人を含むシリア軍兵士4人が死亡、複数が負傷したほか、「イランの民兵」の武器や装備が破壊されたという。

AFP, November 19, 2022、ANHA, November 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 19, 2022、Reuters, November 19, 2022、SANA, November 19, 2022、SOHR, November 19, 2022などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは過去24時間で緊張緩和地帯内でヌスラ戦線(シャーム解放機構)による5回の砲撃を確認したと発表(2022年11月19日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、「緊張緩和地帯設置」で過去24時間に、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)による5回(イドリブ県3回、ラタキア県2回)の砲撃を確認した。

RIAノーヴォスチ通信(11月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, November 19, 2022をもとに作成。

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