トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が前日に引き続き北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊の村々を砲撃(2019年7月15日)

アレッポ県では、ANHA(7月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が前日に引き続いて、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村、ウンム・フーシュ村、スムーカ村、シャワーリガ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, July 15, 2019、ANHA, July 15, 2019、AP, July 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2019、Reuters, July 15, 2019、SANA, July 15, 2019、SOHR, July 15, 2019、UPI, July 15, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県に対するシリア・ロシア軍の爆撃は続く(2019年7月15日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから75日目となる7月15日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より23人(民間人7人、シリア軍兵士6人、反体制武装集団戦闘員11人)増えて2,495人となった。

うち、645人が民間人(女性131人、子供168人を含む)、887人がシリア軍兵士、956人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は32回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」8発を投下、ロシア軍も29回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は310発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、マダーヤー村、ジャバーラー村に対して爆撃を実施した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でサイヤード村、ムーリク市、ザカート村、タッル・ミルフ村、ジャビーン村、カフルズィーター市に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでムーリク市およびその一帯に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がタッル・ミルフ村、アルバイーン村、ザカート村、ジャビーン村、ジャイサート村、アリーマ村、フワイジャ村、ハウワーシュ村、サフル村、カフルズィーター市を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、タッル・ミルフ村、ジャビーン村、ザカート村およびその一帯、アルバイーン村、ムーリク市を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がジャズラーヤー村、アレッポ市ラーシディーン地区、科学研究センター地区、フライターン市を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(ハマー県3件、アレッポ県7件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, July 15, 2019、ANHA, July 15, 2019、AP, July 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 15, 2019、Reuters, July 15, 2019、SANA, July 15, 2019、SOHR, July 15, 2019、UPI, July 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから398人、ヨルダンから1,936人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月15日付)を公開し、7月14日に難民1,936人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは398人(うち女性103人、子供175人)、ヨルダンから帰国したのは1,538人(うち女性305人、子供518人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は308,700人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者101,542人(うち女性18,602人、子ども31,303人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者207,158人(うち女性28,873人、子ども49,026人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 537,980人(うち女性130,449人、子供221,579人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,791人(うち女性8,674人、子供12,715人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,302,387人(うち女性391,233人、子供656,481人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 15, 2019をもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊各所を砲撃(2019年7月14日)

アレッポ県では、ANHA(7月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マディーク村、バイルーニーヤ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

トルコ軍と反体制武装集団はまた、シャワーリガ村、マーリキーヤ村に対しても砲撃を行った。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコの占領下にあるアフリーン郡シャッラー村で13日にシャーム自由人イスラーム運動のメンバー1人を狙撃し、殺害した。

ANHA(7月14日付)が伝えた。

AFP, July 14, 2019、ANHA, July 14, 2019、AP, July 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2019、Reuters, July 14, 2019、SANA, July 14, 2019、SOHR, July 14, 2019、UPI, July 14, 2019などをもとに作成。

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反体制派がシリア政府支配下のアレッポ市を砲撃し、民間人6人が死亡(2019年7月14日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから74日目となる7月14日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より4人(民間人0人、シリア軍兵士3人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,472人となった。

うち、645人が民間人(女性131人、子供168人を含む)、881人がシリア軍兵士、945人が反体制武装集団戦闘員。

なお、14日に死亡したとされる4人の犠牲者のなかに、シリア政府支配下のアレッポ市に対する反体制武装集団の砲撃による民間人犠牲者6人は含まれていない。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は64回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」20発を投下、ロシア軍も32回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は350発におよんだ。

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アレッポ県では、SANA(7月14日付)によると、アレッポ市西部で活動を続ける反体制武装集団が、シリア政府支配下のアレッポ市中心街の県知事公邸一帯、ハラブ・ジャディード地区、マンヤーン村を砲撃し、民間人6人が死亡、9人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でICARDA、バウワービーヤ村、カフル・ハラブ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部および西部の戦闘地域を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市およびその一帯、アーミリーヤ村一帯、カフルサジュナ村、マダーヤー村、ラカーヤー村、マアッラト・ハルマ村、ブサンクール村一帯に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市一帯を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月14日付)によると、ロシア軍による爆撃では、マアッラト・ヌウマーン市の揚水施設が狙われ、利用不能となった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でラトミーン村、カフルズィーター市、アルバイーン村、ラターミナ町、ムーリク市、タッル・ミルフ村、ジャビーン村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでザカート村、ジャビーン村、ハスラーヤー村、タッル・ミルフ村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県北部および北西部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もザカート村、カフルズィーター市、ラターミナ町、タッル・ミルフ村、ジャビーン村を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(アレッポ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(ハマー県7件、アレッポ県2件)確認した。

AFP, July 14, 2019、ANHA, July 14, 2019、AP, July 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 14, 2019、Reuters, July 14, 2019、SANA, July 14, 2019、SOHR, July 14, 2019、UPI, July 14, 2019などをもとに作成。

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自由パレスチナ運動はヤルムーク・キャンプで「指導者ハーフィズ・アサドへの忠誠コース」と銘打った「アクサーの盾」の少年兵の教練コースを修了(2019年7月13日)

ダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプで活動する「自由パレスチナ運動」は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/fpmovment/)で同運動の民兵組織である「アクサーの盾」の少年兵「アクサーの盾の幼獣」の写真らを公開した。

自由パレスチナ運動のサーイド・アルドゥルアール代表によると、写真は「アクサーの盾の幼獣」およびバドル連隊の教練修了式に撮影されたもので、教練コースは「指導者ハーフィズ・アサドへの忠誠コース」と銘打たれていたという。

https://www.facebook.com/fpmovment/posts/2264216243893837?__xts__%5B0%5D=68.ARC6HyUNR5FfwePTcOJvBJ7VsF7hnXBBjPjhAnAj-mYsaZyHOW-BcJmspF71zuDNlYloqIKrLkDXIeheJ5pMX9UTuK8gwfmFa85ts2AnvRxBfePQ-vZAF_RVXX8cDrmVqdsk1SdqiKpr3CZKae9Gf7RmNe_0uW1o4-1W5tEJ_j-_dku6nYpKNAr74mFQstYAonI7AYqNfAdU7ke3kpQjUJ-H-bcwULFMYMwWA3ntWPognCI3QB5x0v2jypimTcn2aaDXWvAgaLAS7cLixtlyuCx3kHQxNaC0LZxRBkD0sVpG4yh9Azo9cdmdIhiAuMxftAQ1ZrRjNJ-JjYwXAHALChz6TF6yrnq5aw2ddf9BWcisyYn6eG7eyn56llkdq8HdZHLFpnoctkK833wG6px_kWtHFZWmaZWOCzKsrbnYV4P_AMoKYPFqZXbnbS2yZUh-bvmcCew9UEhltaidKX6qubsX8I2RVmrTz649qEhp1nGzo_qfqgKEGnENrg&__tn__=-R

AFP, July 13, 2019、ANHA, July 13, 2019、AP, July 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2019、Reuters, July 13, 2019、SANA, July 13, 2019、SOHR, July 13, 2019、UPI, July 13, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県でロシア軍パトロール部隊が街道に敷設されていた地雷に触れて大きな爆発が発生(2019年7月13日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月13日付)によると、ロシア軍パトロール部隊が、ブスラー・シャーム市とサフワ村を結ぶ街道に敷設されていた地雷に触れて大きな爆発が発生した。

ロシア軍パトロール部隊が被害に合うのはこれが初めて。

また、ブスル・ハリール市西を走行中にシリア軍の大佐の車が爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていた大佐が死亡した。

AFP, July 13, 2019、ANHA, July 13, 2019、AP, July 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2019、Reuters, July 13, 2019、SANA, July 13, 2019、SOHR, July 13, 2019、UPI, July 13, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が前日に続いて北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年7月13日)

アレッポ県では、ANHA(7月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が前日に続いて、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村(アフリーン郡シーラーワー町近郊)を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のハズワーン村一帯で12日にトルコ軍の支援を受ける反体制武装集団の拠点複数カ所を攻撃し、戦闘員7人を殺害したと発表した。

AFP, July 13, 2019、ANHA, July 13, 2019、AP, July 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2019、Reuters, July 13, 2019、SANA, July 13, 2019、SOHR, July 13, 2019、UPI, July 13, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍の爆撃によりイドリブ県とハマー県で民間人16人が死亡(2019年7月13日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから73日目となる7月13日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より30人(民間人16人、シリア軍兵士4人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,468人となった。

うち、645人が民間人(女性131人、子供168人を含む)、878人がシリア軍兵士、945人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は62回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」12発を投下、ロシア軍も15回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は360発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、カファルヤー町、バーブーリーン村南、ハーミディーヤ村、ハーン・スブル村、マアッラト・ハルマ村、カフル・ウワイド村、カフルルーマー村、ルブア・ジャウル村、ハザーリーン村、トゥラムラー村に対して爆撃を実施するとともにした。

ロシア軍もバスィーダー村、カフルルーマー村、ハーン・シャイフーン市を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月13日付)によると、シリア軍の爆撃によりカファルヤー町で民間人3人が死亡した。

一方、SANA(7月13日付)によると、シリア軍がカフルルーマー村、ハーッス村、カファルヤー町、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ハルマ村にあるシャーム解放機構など反体制武装集団の拠点を重点的に攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でザカート村、ラターミナ町、ムーリク市、カフルズィーター市、サルマーニーヤ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県北部および北東部の戦闘地帯を砲撃した。

ロシア軍もラターミナ町、カフルズィーター市を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月13日付)によると、ロシア軍戦闘機の爆撃でラターミナ町では子供4人を含む民間人8人が死亡した。

一方、SANA(7月13日付)によると、シリア軍がカフル・フード村の養畜所方面に潜入しようとしたシャーム解放機構を撃退した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月13日付)によると、シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室が、フワイズ村の前線にあるシリア軍および親政権民兵の拠点を攻撃し、兵士3人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でICARDA地区に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部の戦闘地帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(アレッポ県3件、イドリブ県2件、ハマー県3件)確認した。

AFP, July 13, 2019、ANHA, July 13, 2019、AP, July 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 13, 2019、Reuters, July 13, 2019、SANA, July 13, 2019、SOHR, July 13, 2019、UPI, July 13, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制派が北・東シリア自治局とシリア政府が共同支配するタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年7月12日)

アレッポ県では、ANHA(7月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府が共同支配するタッル・リフアト市に近いスーガーニカ村(アフリーン郡シーラーワー町近郊)を砲撃した。

AFP, July 12, 2019、ANHA, July 12, 2019、AP, July 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2019、Reuters, July 12, 2019、SANA, July 12, 2019、SOHR, July 12, 2019、UPI, July 12, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンティフ大統領特使とヴェルシニン外務副大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2019年7月12日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使とセルゲイ・ヴェルシニン外務副大臣がシリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

会談では、シリア危機解決に向けた政治プロセス、とりわけ制憲委員会設置に向けた取り組みの進捗や、イドリブ県を中心とする緊張緩和地帯での「テロとの戦い」について意見が交わされた。

会談には、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、アレクサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使が同席した。

SANA(7月12日付)が伝えた。

AFP, July 12, 2019、ANHA, July 12, 2019、AP, July 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2019、Reuters, July 12, 2019、SANA, July 12, 2019、SOHR, July 12, 2019、UPI, July 12, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県で活動する「テロリスト」がドローンでシリア駐留ロシア軍司令部のあるフマイミーム航空基地への攻撃を試みる(2019年7月12日)

ロシア当事者和解調整センターのアレクセイ・バキン(Alexey Bakin)司令官(中将)は報道向け声明を出し、イドリブ県内の緊張緩和地帯で活動を続ける「テロリスト」が、無人航空機(ドローン)3機でラタキア県のフマイミーム航空基地への攻撃を試みたが、ロシア軍防空部隊がこれを撃墜したと発表した。

AFP, July 12, 2019、ANHA, July 12, 2019、AP, July 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2019、Reuters, July 12, 2019、SANA, July 12, 2019、SOHR, July 12, 2019、UPI, July 12, 2019などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織からなる「信者を煽れ」作戦司令室がアレッポ県、ラタキア県でシリア軍の拠点を攻撃(2019年7月12日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから72日目となる7月12日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より39人(民間人13人、シリア軍兵士20人、反体制武装集団戦闘員6人)増えて2,438人となった。

うち、629人が民間人(女性128人、子供159人を含む)、874人がシリア軍兵士、945人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は60回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」12発を投下、ロシア軍も22回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は420発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイドリブ市、アリーハー市、マアッラト・ヌウマーン市、フバイト村、ラカーヤー・サジュナ村、ジスル・シュグール市およびその一帯、タッル・マルディーフ村、カフルバッティーフ村、ジャラース村、カフルルーマー村灌木地帯に対しての爆撃を実施するとともに、地上部隊がハーン・シャイフーン市を砲撃した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月12日付)によると、シリア軍の爆撃により、マアッラト・ヌウマーン市で民間人2人が、イドリブ市で1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジャビーン村、ザカート村、カフルズィーター市、ジャイサート村、アルバイーン村、ラターミナ町、ムーリク市に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでアルバイーン村、ザカート村、カフルズィーター市に「樽爆弾」発を投下した。

またシリア軍は地上部隊がジャビーン村、タッル・ミルフ村、サフル村、ジャイサート村、カストゥーン村、ザイズーン村を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、アルバイーン村、ジャビーン村、タッル・ミルフ村を爆撃した。

一方、SANA(7月12日付)によると、シリア軍がハマーミーヤート村一帯およびハマーミーヤート丘一帯に進軍を試みた反体制武装集団と激しく交戦、これを撃退した。

また、シャーム解放機構がシリア政府支配下のカルナーズ町、サルハブ市、バフサ村を砲撃し、民間人6人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯、ルワイサト・アーリヤ、Syriatel丘を砲撃した。

これに関して、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は、トルコマン山でシリア軍と交戦し、大量の武器弾薬を捕獲したと発表、その写真を公開した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月12日付)によると、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室がザンマール町近郊のハリーシャ村でシリア軍の拠点を攻撃し、兵士多数を殺傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県2件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(ハマー県9件、イドリブ県2件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, July 12, 2019、ANHA, July 12, 2019、AP, July 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 12, 2019、Reuters, July 12, 2019、SANA, July 12, 2019、SOHR, July 12, 2019、UPI, July 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから329人、ヨルダンから1,153人の難民が帰国、避難民7人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月12日付)を公開し、7月11日に難民1,482人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは329人(うち女性99人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは1,153人(うち女性335人、子供569人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は302,413人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者99,770人(うち女性29,314人、子ども49,492人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者202,643人(うち女性60,827人、子ども103,336人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 531,693人(うち女性154,323人、子供262,142人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

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一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,769人(うち女性10,547人、子供15,601人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,302,365人(うち女性391,233人、子供656,481人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した7人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 12, 2019をもとに作成。

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内務省総合情報部はロシアの提案に応じ、政府関連施設などの警備を統括する第801課を新設、イランの影響力排除を画策(2019年7月11日)

『シャルク・アウサト』(7月11日付)は、複数の反体制筋の話として、シリア政府が最近、ロシアの提案を受けて、内務省総合情報部内に新たな部局を開設したと伝えた。

この部局は「第801課」と名づけられ、政府関連施設、大使館、ラジオ・テレビ機構、銀行といった重要施設の警備を統括し、これらの施設に複数の治安機関や民兵の監視施設、検問所が濫立することを規制することを任務とするという。

同情報筋によると、第801課は、現在濫立する監視施設や検問所を撤去し、これらの施設の警備を行うことで、シリア国内の重要施設に勢力を伸ばそうとするイランの動きを抑止する狙いもあり、ロシアは米国をはじめとする西側諸国がイランへの圧力を強めるなかで、シリア軍・治安機関へのイランの影響力排除にある程度の成功を収めているという。

AFP, July 11, 2019、ANHA, July 11, 2019、AP, July 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2019、Reuters, July 11, 2019、SANA, July 11, 2019、al-Sharq al-Awsat, July 11, 2019、SOHR, July 11, 2019、UPI, July 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市でオリーブの怒り作戦司令室が反体制派の拠点を爆破、戦闘員とダマスカス郊外県からの移住者11人が死亡(2019年7月11日)

アレッポ県では、トルコの占領下にあるアフリーン市のフィーラート通りと同市東部に隣接するタルナダ村で連続して爆発が起きた。

ANHA(7月11日付)によると、タルナダ村での爆発は、車に仕掛けられた爆弾によるもので、トルコの支援を受けるシャーム戦線の拠点前で発生、戦闘員とダマスカス郊外県からの移住者11人が死亡、20人あまりが負傷した。

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こレに関して、オリーブの怒り作戦司令室は声明を出し、タルナダ村にある国民軍憲兵隊とシャーム戦線の検問所を狙って、車に爆弾を仕掛けて爆発させ、戦闘員16人を殺害、19人を負傷させたと発表した。

AFP, July 11, 2019、ANHA, July 11, 2019、AP, July 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2019、Reuters, July 11, 2019、SANA, July 11, 2019、SOHR, July 11, 2019、UPI, July 11, 2019などをもとに作成。

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シリア軍は前日に反体制派に制圧されたハマー県北部の要衝ハマーミーヤート村一帯の大部分を再び奪還(2019年7月11日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから71日目となる7月11日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より75人(民間人10人、シリア軍兵士34人、反体制武装集団戦闘員31人)増えて2,419人となった。

うち、616人が民間人(女性124人、子供156人を含む)、864人がシリア軍兵士、939人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は92回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」64発を投下、ロシア軍も69回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,280発におよんだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部のハマーミーヤート村とハマーミーヤート丘一帯でシリア軍、親政権民兵と反体制武装集団が激しく交戦、シリア軍は前日に喪失した同地の大部分を再び奪還した。

同監視団によると、シリア軍は戦闘機でハマーミーヤート村一帯、ジャビーン村一帯、カフルズィーター市、アルバイーン村に対する爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでハマーミーヤート村一帯、ザカート村、アルバイーン村、カフルズィーター市に「樽爆弾」を投下した。

また地上部隊がハマーミーヤート村一帯などを砲撃した。

ロシア軍もラターミナ町、アルバイーン村、ズィヤーラ町、サルマーニーヤ村、ハマーミーヤート村一帯を爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、ジスル・シュグール市、クファイル村に対して爆撃を実施した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月11日付)によると、ジスル・シュグール市へのシリア軍の爆撃で民間人5人が死亡、8人が負傷した。

また、ハーン・シャイフーン市に対するロシア軍の爆撃で、ホワイト・ヘルメットの拠点が破壊された。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がカッバーナ村一帯、ズワイカート丘、シリアテル丘、フドル丘を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を6件(ハマー県5件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, July 11, 2019、ANHA, July 11, 2019、AP, July 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 11, 2019、Reuters, July 11, 2019、SANA, July 11, 2019、SOHR, July 11, 2019、UPI, July 11, 2019などをもとに作成。

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エジプトのスエズ運河庁長官はシリアへのイラン産石油の移送を阻止しないと述べる(2019年7月10日)

エジプトのスエズ運河庁のムハーブ・マミーシュ長官(大将)は報道声明を出し、同庁が運河の国際航法が定める自由を遵守し、一部の例外的状況を除いて船舶の運航を認めていると述べ、イラン産の石油を積みシリアに向かうウクライナ船籍の通行を阻止したとの情報を否定した。
マミー主長官は、「いかなる船舶であれ、その通行を阻止することはできない。石油取引は合法的であり、武器取引も然りだ」と述べたうえで、通行阻止は「国連からの通達があった場合と政令に違反した貨物を積んでいる場合に限られる」と付言した。

サダー・バラド(7月10日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2019、ANHA, July 10, 2019、AP, July 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2019、Reuters, July 10, 2019、Sada al-Balad, July 10, 2019、SANA, July 10, 2019、SOHR, July 10, 2019、UPI, July 10, 2019などをもとに作成。

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イラクのアブドゥルマフディー首相は、ホルムズ海峡緊張化に対処するため、シリアとヨルダンに石油を輸出することを決定したことを明らかにする(2019年7月10日)

イラクのアーディル・アブドゥルマフディー首相は記者会見で、イラク政府がシリアとヨルダンに石油を輸出することを決定したことを明らかにした。

スーマリーヤ・ニュース(7月10日付)によると、アブドゥルマフディー首相は「イラクは石油輸出の窓口を失っている。輸出経路を多角化する必要がある…。政府は、ホルムズ海峡を経由した輸送路が封鎖された場合、その代わりとなる経路を作るための緊急計画を検討している」と述べた。

AFP, July 10, 2019、Alsumariya TV, July 10, 2019、ANHA, July 10, 2019、AP, July 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2019、Reuters, July 10, 2019、SANA, July 10, 2019、SOHR, July 10, 2019、UPI, July 10, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるマルカダ町(ハサカ県)でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、子供3人と男性1人が負傷(2019年7月10日)

ハサカ県では、ANHA(7月10日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマルカダ町でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、子供3人と男性1人が負傷した。

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アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、9日にトルコ占領下のアフリーン郡ジンディールス町でシャーム解放機構の車輌を攻撃し、戦闘員1人を殺害したと発表した。

ANHA(7月10日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2019、ANHA, July 10, 2019、AP, July 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2019、Reuters, July 10, 2019、SANA, July 10, 2019、SOHR, July 10, 2019、UPI, July 10, 2019などをもとに作成。

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シリアの文化省古物博物館総局はトルコとその支援を受ける反体制派がアレッポ県アフリーン郡の遺跡を略奪していると非難、その写真を公開(2019年7月10日)

シリアの文化省古物博物館総局は声明を出し、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡にある遺跡、遺構が、トルコ軍やその支援を受ける反体制武装集団により破壊、略奪の対象となっていると懸念を表明し、略奪現場を撮影したとされる写真を公開したうえで、関連する国際機関、学術機関に対してこうした行為を停止させるよう呼びかけた。


声明によると、トルコ軍と反体制武装集団は、アフリーン郡内の丘陵遺跡を重機で掘り起こし、遺物や美術品を略奪している。

こうした行為は、タッル・ブルジュ・アブダールー、タッル・アイン・ダーラ、タッル・ジンディールス、キュロス(ネビ・フリ)遺跡などで行われいるという。

公開された写真は、紀元前1000年頃の古代ローマの稀少な彫像だという。

SANA(7月10日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2019、ANHA, July 10, 2019、AP, July 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2019、Reuters, July 10, 2019、SANA, July 10, 2019、SOHR, July 10, 2019、UPI, July 10, 2019などをもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がダマスカスでムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談(2019年7月10日)

9日にシリア入りしたゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、首都ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と会談した。

SANA(7月10日付)によると、会談では、制憲委員会設置について意見を交わし、同委員会の設置がシリア人の手によって行われるべきものであることを改めて確認した。

会談ではまた、ペデルセン特使の活動を成功に導くための連携を継続することに重要性が確認されたという。

会談後、ペデルセン特使は記者会見を行い、会談が非常に良好で建設的なものだったと述べた。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣兼副首相、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ムハンマド・ウムラーニー外務在外居住者省特別局長が同席した。

AFP, July 10, 2019、ANHA, July 10, 2019、AP, July 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2019、Reuters, July 10, 2019、SANA, July 10, 2019、SOHR, July 10, 2019、UPI, July 10, 2019などをもとに作成。

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アル=カーイダと自由シリア軍の連合部隊がシリア軍との戦闘の末にハマー県北部の戦略的要衝ハマーミーヤート村を奪還(2019年7月10日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから70日目となる7月10日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より115人(民間人14人、シリア軍兵士32人、反体制武装集団戦闘員21人)増えて2,344人となった。

うち、606人が民間人(女性123人、子供155人を含む)、830人がシリア軍兵士、908人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は72回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」50発を投下、ロシア軍も22回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は550発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジスル・シュグール市およびその一帯、アルバイーン山、ハーン・シャイフーン市、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、シャイフ・ムスタファー村、バーブーリーン村、ヒーシュ村、バスィーダー村、アリーハー市、タッル・マンス村、タッル・マルディーフ村、サラーキブ市およびその一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでハーン・シャイフーン市、タマーニア町、カフルルーマー村、カニーサト・ナフラ村、バシュラームーン村に「樽爆弾」を投下した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)によると、シリア軍の爆撃により、ジスル・シュグール市で民間人6人が死亡した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、地上部隊が無人大隊基地一帯、ライヤーン村、シャイフ・イドリース村、ブジュガース村を砲撃した。

ロシア軍もカフルルーマー村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、スィフヤーン村、マアッラト・ハルマ村およびその一帯を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)によると、ロシア軍の爆撃は、マアッラト・ハルマ村の避難民キャンプにも及び、女児1人を含む民間人3人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でクルド山に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)、イナブ・バラディー(7月10日付)などによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構、トルコの後援を受けるいわゆる自由シリア軍の国民解放戦線、米バラク・オバマ前政権の支援を受け、「革命のサヨナキドリ」ことアブドゥルバースィト・サールート氏も参加していたイッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室がシリア軍との激戦の末、戦略的要衝のハマーミーヤート村およびハマーミーヤート丘を制圧した。

反体制派が同地を奪還するのは2カ月ぶり。


ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでサルマーニーヤ村、カフルズィーター市に「樽爆弾」発を投下した。

またシリア軍は地上部隊がタッル・ミルフ村、ジャビーン村、ハマーミーヤート村、ムーリク市、ハウワーシュ村、フワイジャ村、アルバイーン村、ジャイサート村、サフル丘、ハスラーヤー村を砲撃した。

一方、SANA(7月10日付)によると、シャーム解放機構がシリア政府支配下のスカイラビーヤ市を砲撃し、民間人2人が死亡、2人が負傷した。

シリア軍はこの攻撃に対して、ただちに反撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町、ジャズラーヤー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(ハマー県6件、アレッポ県1件、イドリブ県1件)確認した。

AFP, July 10, 2019、ANHA, July 10, 2019、AP, July 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2019、‘Inab Baladi, July 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2019、Reuters, July 10, 2019、SANA, July 10, 2019、SOHR, July 10, 2019、UPI, July 10, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから314人、ヨルダンから923人の難民が帰国、避難民14人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年7月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月10日付)を公開し、7月9日に難民1,237人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは314人(うち女性108人、子供183人)、ヨルダンから帰国したのは923人(うち女性240人、子供409人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は299,072人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者98,966人(うち女性29,314人、子ども49,492人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者200,106人(うち女性60,066人、子ども102,042人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 528,352人(うち女性158,569人、子供269,357人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

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一方、国内避難民14人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは14人(女性5人、子供6人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は33,243人(うち女性4,013人、子供5,015人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,301,839人(うち女性386,572人、子供648,781人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2019をもとに作成。

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ハマース幹部のマフムード・ザハール氏「シリア政府との関係改善には利益があり、そのために取り組んでいる…アサド大統領は我々のために門戸を開いてくれた」(2019年7月9日)

パレスチナのハマースの幹部の一人マフムード・ザハール氏はナフダ・ニュース(7月9日付)のインタビューに応じ、シリア政府との関係改善には利益があると述べた。

ザハール氏は「シリア、レバノン、イランなど、イスラエルと敵対し、占領に対して明確な姿勢を示しているすべての国と良い関係を築くことが、抵抗運動の利益となる…。(シリアと)関係改善に向けた取り組みは行われている」と述べた。

「アサド大統領は我々のために門戸を開いてくれた。我々はパレスチナで活動するのと同じように、シリアで活動してきた。たが、シリア危機を背景として関係は突如衰退してしまった。危機のなかで、我々は彼のもとを去るべきではなく、彼を支持したり、彼に反対したりもすべきではないと考えてきた」と述べた。

AFP, July 9, 2019、ANHA, July 9, 2019、AP, July 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2019、al-Nahda News, July 9, 2019、Reuters, July 9, 2019、SANA, July 9, 2019、SOHR, July 9, 2019、UPI, July 9, 2019などをもとに作成。

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リビア国民合意政府はハフタル将軍が資金と武器を得るためシリア政府に航空燃料を密輸していると非難(2019年7月9日)

国連の主導のもとに2016年に発足したリビア国民合意政府(GNA)は、ハリーファ・ハフタル将軍が率いるリビア国民軍(LNA、2014年発足)傘下の投資委員会が、資金や武器を得るために、シリア政府に航空燃料を密輸したとの情報を入手した、と発表した。

リビア国民合意政府によると、この委員会はまた「現在ダマスカスを掌握している複数の治安当局と連携して、シリアのラタキア港からリビア国内に密輸されようとしていた麻薬を押収した」ほか、「シリアのパスポートを所有する複数名に偽のビザや許可証を発給し、彼らをベンガジなどから密入国させた」という。

AFP, July 9, 2019、ANHA, July 9, 2019、AP, July 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2019、Reuters, July 9, 2019、SANA, July 9, 2019、SOHR, July 9, 2019、UPI, July 9, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県の避難民キャンプへのシリア軍の爆撃で5人が死亡、ハマー県のシリア政府支配地域への反体制派の砲撃で3人死亡(2019年7月9日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから69日目となる7月9日、シリア・ロシア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より48人(民間人8人、シリア軍兵士23人、反体制武装集団戦闘員17人)増えて2,229人となった。

うち、592人が民間人(女性116人、子供148人を含む)、798人がシリア軍兵士、887人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は80回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」を投下、ロシア軍も20回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は450発におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタマーニア町、ハーン・シャイフーン市およびその一帯、タッル・タルイー村、カフルバッティーフ村一帯、タフタナーズ航空基地、シャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村、ダイル・シャルキー村一帯、ジャバーラー村、マアッルズィーター村、フバイト村一帯、キヤーサート村、ブサンクール村一帯に対して爆撃を実施した。

シリア軍の爆撃はダイル・シャルキー村の国内避難民キャンプにもおよび、5人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がビダーマー町一帯、マルアンド村、カフルヤディーン村、ジスル・シュグール市、クファイル村を砲撃した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市、カフル・アイン村、ジャバーラー村、マアッルズィーター村、ラカーヤー・サジュナ村を爆撃した。

一方、SANA(7月9日付)によると、シリア軍がフバイト村郊外の農道を移動するシャーム解放機構の車輌2台を攻撃、これを破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでドゥワイル・アクラード村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊がタッル・ミルフ村、アルバイーン村、ジャビーン村、ジャイサート村、サフル丘、ムーリク市、カフルズィーター市一帯、ハスラーヤー村、サルマーニーヤ村、ムーリク市、ジャビーン村、アルバイーン村を砲撃した。

これに対して反体制武装集団もシリア政府支配地域を砲撃、ジューリーン村では住民3人が死亡した。

ロシア軍もジャビーン村、アルバイーン村、カフルズィーター市を爆撃した。

これに関して、SANA(7月9日付)も、反体制武装集団がシリア政府支配下のジューリーン村とアイン・スライムー村を砲撃し、住民3人が死亡、6人が負傷したと伝えた。

この砲撃を受け、シリア軍がただちに反撃、反体制武装集団と交戦の末、複数の戦闘員を殺傷した。

これに対して、シャーム解放機構に近いイバー通信(7月9日付)は、シャーム解放機構がフワイズ村近郊のシリア軍拠点をミサイルで攻撃し、これを破壊し、兵士多数を殺傷したと報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフル・ハラブ村、バウワービーヤ村に対して爆撃を実施した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月9日付)によると、県東部のダイル・ハーフィル市近郊にあるシリア軍検問所が何者かの襲撃を受けて、兵士4人が死亡、2人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がトルコマン山、クルド山を砲撃し、反体制武装集団と交戦、戦闘員16人が死亡した。

これに対して反体制武装集団も反撃、シリア軍兵士23人を殺害した。

この戦闘に関して、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は、テレグラムの公式アカウントを通じて、トルコマン山におけるシリア軍の第一防衛線を攻撃し、多数の兵士を殺傷、3名を捕捉したと発表した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ハマー県4件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(ハマー県)確認した。

AFP, July 9, 2019、ANHA, July 9, 2019、AP, July 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 9, 2019、Reuters, July 9, 2019、SANA, July 9, 2019、SOHR, July 9, 2019、UPI, July 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍からなる「必勝」作戦司令室はハマー県北部でシリア軍兵士を多数殺害(2019年7月8日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから68日目となる7月8日、シリア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より36人(民間人2人、シリア軍兵士23人、反体制武装集団戦闘員11人)増えて2,229人となった。

うち、584人が民間人(女性116人、子供148人を含む)、775人がシリア軍兵士、870人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は70回を記録した(ロシア軍による爆撃は確認されなかった)。、ヘリコプターが「樽爆弾」16発を投下、ロシア軍も21回以上の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は520発におよんだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でサフル村、カフルズィーター市、タッル・ミルフ村、ジャビーン村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がカフルズィーター市、タッル・ミルフ村、ジャビーン村、アルバイーン村、フワイジャ村、アトシャーン村、ザカート村、ハウラタ村、ラターミナ町を砲撃した。

一方、SANA(7月8日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がシリア政府支配下のアズィーズィーヤ村、ハマーミーヤート村を砲撃した。

これに対してシリア軍はジャビーン村一帯、タッル・ミルフ村、フワイジャ村、カフルズィーター市にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

他方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)がシャーム解放戦線筋の話として伝えたところによると、シャーム解放機構、国民解放戦線、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室はタッル・ミルフ村一帯に進攻を試みたシリア軍および親政権民兵を迎撃し、兵士30人以上を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でマアッラト・スィーン村、カフルバッティーフ村、アービディーン村、マアッラト・ヌウマーン市、ダイル・シャルキー村一帯、フバイト村、ハーン・スブル村一帯、マダーヤー村、ブサンクール村灌木地帯、カフルルーマー村、シャイフ・ムスタファー村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がアービディーン村を砲撃した。

一方、SANA(7月8日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市一帯の反体制武装集団の拠点を砲撃、これを破壊した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(7月8日付)によると、シリア軍ヘリコプターによる6日の「樽爆弾」投下で負傷していた医師のムハンマド・アブドゥルバーキー氏が死亡した。

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ダルアー県では、HFL(7月8日付)によると、ナワー市西部のジュムーア丘に至る街道で何者かがシリア軍の車輌を爆破し、複数の兵士が死傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ハマー県5件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(ハマー県)確認した。

AFP, July 8, 2019、ANHA, July 8, 2019、AP, July 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 8, 2019、al-Hayat, July 9, 2019、HFL, July 8, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 8, 2019、Reuters, July 8, 2019、SANA, July 8, 2019、SOHR, July 8, 2019、UPI, July 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから407人、ヨルダンから1,418人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年7月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月8日付)を公開し、7月7日に難民1,825人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは407人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは1,418人(うち女性326人、子供553人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は296,536人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者98,409人(うち女性29,314人、子ども49,492人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者198,127人(うち女性59,472人、子ども101,032人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 525,816人(うち女性131,057人、子供222,613人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,187人(うち女性1,994,156人、子供3,390,065人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 8, 2019をもとに作成。

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カタール航空は1機あたり150米ドルのシリア上空通過料をアサド政権に支払う(2019年7月7日)

シリア民間航空公社のイヤード・ザイダーン総裁は、『ワタン』(7月7日付)に対して、シリア領空を通過する諸外国の民間航空機から徴収している上空通過料の額を明らかにした。

ザイダーン総裁によると、上空通過料は総重量75トン以下の航空機1機に対して150米ドルで、75トン以上の航空機の場合は、76から200トンまでは1トンにつき2.10ドル、201トン以上は1トンにつき2.4ドルの追加料金が上乗せされているという。

上空通過料を支払っている航空会社には、イラク航空、イラン航空、レバノンのミドル・イースト航空、そしてシリア政府と断交状態にあるカタール航空が含まれており、徴収された通過料の総計は2019年上半期だけで総額300万米ドルに達しているという。

カタール航空は、シリア領内での有志連合やロシア軍の爆撃に伴う危険を回避するとして、シリア領空を迂回するかたちでドーハ・ベイルート便を運航してきたが、2019年4月にシリア上空への通過を再開していた。

なお、ズィヤード総裁によると、シリア国内の民間空港の施設改善費用を得るため、各航空会社が支払ってきた空港使用料を50%引き上げたことも明らかにした。

AFP, July 7, 2019、ANHA, July 7, 2019、AP, July 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2019、al-Hayat, July 8, 2019、Reuters, July 7, 2019、SANA, July 7, 2019、SOHR, July 7, 2019、UPI, July 7, 2019、al-Watan, July 7, 2019などをもとに作成。

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