親・反体制メディアは米主導の有志連合はダイル・ザウル県南東部に対する爆撃で住民20人を殺害したと報じる一方、有志連合は存在しない村でダーイシュが司令施設として使用していたモスクを撃破したと発表(2019年1月18日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月18日付)やSANA(1月18日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が、上バーグーズ村およびスーサ町一帯を爆撃し、女性と子どもを含む住民20人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、死亡した住民はほとんどが、シリア政府支配下のクーリーア市住民で、シリア軍が同地を制圧下2017年にダーイシュ支配地域に避難していたという。

これに対して、SANAは、有志連合がダーイシュ支配地域から脱出しようとしていた住民を狙ったと伝えた。

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一方、有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)は声明を出し、17日に「サファーフィーヤ(Safafiyah)」にあるモスクを爆撃、これを破壊したと発表した。

このモスクは、ダーイシュ(イスラーム国)が司令施設として使用していたという。

だが、シリア(ダイル・ザウル県南東部)には、「サファーフィーヤ」という村は存在しない。

CJTF-OIR, January 18, 2018

AFP, January 18, 2019、ANHA, January 18, 2019、AP, January 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2019、al-Hayat, January 19, 2019、Reuters, January 18, 2019、SANA, January 18, 2019、UPI, January 18, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから319人、ヨルダンから842人の難民が帰国、避難民239人が帰宅(2019年1月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月18日付)を公開し、1月17日に難民1,161人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは319人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは842人(うち女性253人、子供429人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は104,883人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者42,986人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者59,897人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 332,163人(うち女性99,674人、子供169,297人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民239人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性11人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは209人(うち女性70人、子供103人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は3,668人(うち女性1,250人、子供1,602人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,272,264人(うち女性383,809人、子供645,388人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 18, 2019をもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は3日にわたる最初のシリア訪問を終え、ダマスカスを後にする(2019年1月17日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は3日にわたる最初のシリア訪問を終え、ダマスカスを後にした。

ペデルセン氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/geiropedersen)で16日晩、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相との会談(15日)が「建設的だった」と振り返るとともに、「国連によって促されるシリア人主導のシリア人の政治解決」が必要だと強調した。

AFP, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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イラク国防省報道官「シリアからイラクへの米軍の撤退は行われていない」(2019年1月17日)

イラク国防省のタフスィーン・ハッファージー報道官(少将)はスプートニク・ニュース(1月17日付)のインタビューに応じ、そのなかでシリアに駐留していた米軍部隊のイラクへの撤退に関して「イラク側との調整がなければ何も行われ得ないが、そうしたことはまだ起きていない。米軍部隊はシリア側からイラクに入っていない」と述べた。

ハッファージー報道官はまた「ワシントンはイラク国内に基地を持っていない。いるのはみな有志連合の顧問で、我々は教練を受け、また教連計画もある」と付言した。

AFP, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、Sputnik News, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領は統一ロシアの使節団と会談(2019年1月17日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のドミトリー・サーブリン連邦議会下院(ドゥーマ)議員を団長とする統一ロシアの使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(1月17日付)によると、会談では、シリア・ロシア二国間関係などについて意見を交わし、アサド大統領は、シリアでの「テロとの戦い」の勝利が実現しつつあるなかで、一部西側諸国がロシアに対して行う圧力や政策が、シリア・ロシア関係を強化する必要を示している、と述べた。

AFP, January 17, 2019、ANHA, January 17, 2019、AP, January 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2019、al-Hayat, January 18, 2019、Reuters, January 17, 2019、SANA, January 17, 2019、UPI, January 17, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2018年12月30日~2019年1月12日までの14日間でシリア領内で575回の爆撃を実施(2019年1月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、2018年12月30日~2019年1月12日の14日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

それによると、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する爆撃回数は575回、イラク領内での爆撃回数が13回。

各日の爆撃回数、標的(場所)の詳細は開示されなかった。

CENTCOM, January 17, 2019をもとに作成。

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ロシアの・ラヴロフ外務大臣「テロとの戦い」は終わらねばならない…イドリブ県のほぼすべてがヌスラ戦線の支配下にある(2019年1月16日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は記者会見を行い、「我々はイドリブ県に関するロシアとトルコの合意を実現することに関心がある」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、「これらの合意は、イドリブ県、そして非武装地帯からシリア軍の陣地やフマイミーム航空基地に発砲を続けるテロリストたちに移動の自由を与えるものではない…。シリア危機の解決は我々が望んでいるよりも遅れている…。だが、進展は明らかにある…。我々はテロとの戦いが終わらねばならないと考えている。現在テロの主要拠点は、イドリブ県で、そのほぼすべてがヌスラ戦線(シャーム解放機構)の支配下にある」と述べた。

スプートニク・ニュース(1月16日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019

AFP, January 16, 2019、ANHA, January 16, 2019、AP, January 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019、al-Hayat, January 17, 2019、Reuters, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019、Sputnik News, January 16, 2019、UPI, January 16, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米軍をマンビジュ市での爆発の背後にはYPGがいる」(2019年1月16日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県ユーフラテス川以西のマンビジュ市での米軍兵士を狙った自爆攻撃に関して「人民防衛隊(YPG)が爆発の背後にいるのだろう…。マンビジュ市での米軍兵士に対する攻撃はシリア駐留米軍撤退決定に影響を与えるだろう」と述べた。

アナトリア通信(1月16日付)が伝えた。

AFP, January 16, 2019、Anadolu Ajansı, January 16, 2019、ANHA, January 16, 2019、AP, January 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019、al-Hayat, January 17, 2019、Reuters, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019、UPI, January 16, 2019などをもとに作成。

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米中央軍はマンビジュ市での爆発で米軍兵士2人、国防総省職員1人と契約職員1人の合わせて4人が死亡したと発表(2019年1月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県ユーフラテス川以西のマンビジュ市で爆発が発生し、米軍兵士2人、国防総省職員1人と契約職員1人の合わせて4人が死亡、米軍兵士3人が負傷した。

CENTCOMの英語版声明によると、爆発は「現地での任務」(local engagement)中に、アラビア語版声明によると、爆発はマンビジュ市での「現地での会合」(اجتماع محلي)中に発生したという。

CENTCOM, January 16, 2019をもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県マンビジュ市で爆発が発生、米軍兵士を含む13人が死亡(2019年1月16日)

北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県ユーフラテス川以西のマンビジュ市で12時30分頃に爆発が発生し、米軍兵士を含む多数が死傷した。

ANHA, January 16, 2019
ANHA, January 16, 2019
ANHA, January 16, 2019

北・東シリア自治局、人民防衛隊(YPG)、民主統一党(PYD)に近いANHA(1月16日付)によると、爆発が起きたのはスンドゥス通りにあるカスル・ウマラー・レストラン。

自爆によるもので、米軍兵士のほかにも、人民防衛隊(YPG)や住民多数が死傷したという。

 

 

ANHA(1月16日付)がマンビジュ市の医療委員会の情報として伝えたところによると、死者は13人(うち米国人4人)。

なお、反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(1月16日付)などは、カスル・ウマラー・レストラン近くにある女学校前を米軍パトロール部隊が通過した際に爆発が発生したとし、事実と異なる報道を行っていた。

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ANHAはその後、スンドゥス通りに設置された監視カメラが撮影した爆発発生時の画像をユーチューブを通じて公開した。

ANHA, January 16, 2019

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爆発で死傷した米国人は、ヘリコプターでただちにマンビジュ市から搬送された。

搬送先は不明。

ANHA, January 16, 2019

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一方、死亡したシリア人9人のうち2人はアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市出身者で、同日中に遺体はアイン・アラブ市に搬送された。

ANHA, January 16, 2019

AFP, January 16, 2019、ANHA, January 16, 2019、AP, January 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2019、al-Hayat, January 17, 2019、Reuters, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019、UPI, January 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから428人、ヨルダンから820人の難民が帰国、避難民269人が帰宅(2019年1月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月16日付)を公開し、1月15日に難民1,248人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは428人(うち女性128人、子供218人)、ヨルダンから帰国したのは820人(うち女性246人、子供418人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は100,275人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者42,285人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者57,990人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

SANA, January 16, 2019

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 329,555人(うち女性98,891人、子供167,968人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民269人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性9人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは239人(うち女性83人、子供117人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は3,169人(うち女性1,079人、子供1,388人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,271,765人(うち女性383,638人、子供645,154人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 16, 2019、SANA, January 16, 2019をもとに作成。

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ヨルダンのサファディー外務大臣「ルクバーン・キャンプの難民をシリア政府支配地域に帰還させるのが、彼らの問題を解決する唯一の根本的な解決策」(2019年1月15日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、米主導の有志連合が不法占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に隣接するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに関して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との電話会談で、「キャンプの避難民をシリア政府の支配下にある彼らの都市や町に帰還させることが、彼らの問題を解決する唯一の根本的な解決策だ」と述べた。

ペトラ通信(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Petra, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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UNHCRはルクバーン・キャンプで焼身自殺を図ったとされる女性に関して「ガス・ストーブが原因で発生した火災で火傷を負った」と発表、帰国を拒否するルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会の発表を否定(2019年1月15日)

UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)は声明を出し、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで13日、焼身自殺を図ったとされる女性に関して、キャンプ内のガス・ストーブが原因で発生した火災で火傷を負ったものだと発表した。

この女性をめぐっては、キャンプの自治を担っていると主張する「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」がフェイスブックのアカウントを通じて、「30代末の女性がキャンプで焼身自殺を図った…。女性は3人の子供と暮らしていたが、3日以上食事をとっておらず、飢餓状態に陥っていた」などと主張していた。

女性は、キャンプ内のUNHCRのクリニックからアンマンの病院に搬送され無事。

「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」は1月10日、ビデオ声明で「アサド政権支配下の地域への帰国を拒否する…。「我々は、有志連合の保護のもと、砂漠を経由してシリア北部にキャンプを移転することを求めている。我々は…キャンプの処遇について誰とも交渉はしてこなかったし、これからもすることはない」と表明している。

Facebook, January 10, 2019

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国と有志連合から資金兵站支援があれば、シリア北東部ユーフラテス川以東地域に安全保障地帯を作ることができる」(2019年1月15日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は与党公正発展党(AKP)の議員の前で演説し、シリア北東部ユーフラテス川以東地域の情勢に関して「ワシントンと有志連合から資金兵站支援が受けられれば、シリア人の安全を拡充するために安全地帯を設置することができる」と述べた。

エルドアン大統領は「(アレッポ県)マンビジュ市、ユーフラテス川東岸には、ダーイシュ(イスラーム国)の残党に加えて、あのテロ組織が今我々の前にいる…。我々は我が国の国境にこれらの組織が入ってくることを決して許さない。我々は彼らを穴に埋めてやる」と述べた。

そのうえで「我々はシリアをめぐって、ドナルド・トランプ米大統領と相互理解に達することを願っている。トランプ大統領は電話会談で、私に改めてシリアから米軍を撤退させる決意を述べた」と強調した。

さらに「トルコ共和国は、クルド人をはじめそこで暮らすすべての人々にとっての国家だ…。我々はまた自らの権利を守るとともに、シリア人同胞を最後まで守る」と付言した。

アナトリア通信(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 15, 2019、Anadolu Ajansı, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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ペデルセン新シリア問題担当国連特別代表がダマスカスでムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と初会談(2019年1月15日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、スタファン・デミストゥラ氏の後任としてシリア問題担当国連特別代表に就任したゲイル・ペデルセン氏と首都ダマスカスで初となる会談を行った。

外務在外居住者省の公式ホームページ(http://www.mofa.gov.sy/)によると、階段は15日午後に行われ、シリアの危機解決に向けた政治プロセスへの取り組みについて意見が交わされた。

Ministry of Foreign Affairs, Syria, January 15, 2019

ムアッリム外務在外居住者大臣はペデルセン特別代表に対して「政治的解決を目的とした、シリア人どうしの対話を促すという任務を成功させるため、シリアは協力する用意がある」と伝えたという。

ペデルセン新特別代表は14日晩、ノルウェーの外交特別機でレバノンのベイルート国際空港に到着、陸路でシリアの首都ダマスカスに入っていた。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

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イスラエルの民間衛星画像企業イメージサット・インターナショナルは11日晩のイスラエル軍によるシリアへの越境爆撃で破壊されたという武器庫の写真を公開(2019年1月15日)

イスラエルの民間衛星画像企業イメージサット・インターナショナルは、11日晩にイスラエル軍戦闘機が行ったシリアへの越境ミサイル攻撃によって破壊されたとするダマスカス国際空港の施設の衛星写真を公開した。

公開されたのは、イラン製のファジュル5ロケット弾が格納されていた武器庫とされる施設の写真で、攻撃によって完全に破壊されている。

ImageSat International, January 15, 2019
ImageSat International, January 15, 2019
ImageSat International, January 15, 2019

 

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、ImageSat International, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019、Ynet News, January 15, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県に越境射撃、農夫1人が負傷(2019年1月14日)

ハサカ県では、ANHA(1月14日付)によると、トルコ軍がアームーダー市郊外の農場に向けて発砲し、農夫1人が負傷した。

AFP, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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トランプ米大統領「クルド人を攻撃したらトルコ経済を破壊する…。シリア国境に安全地帯を作る…。終わりのない戦争を止めよう!」(2019年1月14日)

ドナルド・トランプ米大統領はツイッターの自信のアカウント(チャヴシュオール)で、「トルコがクルド人を攻撃したら我々はトルコに経済的にダメージを与える。我々は幅20マイルの安全地帯を設ける」と綴った。

 

トランプ大統領のツイッターの書き込みの内容は以下の通り:

「遅れて久しいシリアからの撤退を始める一方で、わずかに残ったISIS(ダーイシュ(イスラーム国))の支配地域にさまざまな方向から激しい攻撃を加えている。もしそれが再生したら、今ある近くの基地から再び攻撃する。クルド人を攻撃したら、トルコに経済的なダメージを与える。20マイルの安全地帯を作る…」。

「…同様に、クルド人にはトルコを挑発してほしくない。ロシア、イラン、シリアは、生来の敵であるISISをシリアで壊滅するという米国の長期的政策の最大の受益者だ。我々は利益を得ているが、我が軍兵士を家に帰す時だ。終わりのない戦争を止めよう!」

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これに対して、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、アンカラでのルクセンブルグのジャン・アセルボーン外務・欧州大臣との共同記者会見で、「トランプ大統領は、シリアからの撤退決定を発表して以降、米治安機関の圧力を受けている…。戦略的パートナーはSNSを通じて話などしない」としたうえで、この手の脅迫をトルコが恐れておらず、米国もそれによって目的を達成することはできないと伝えたと述べた。

チャヴシュオール外務大臣はまた、米国がシリア北部に「安全地帯」を設置することを提案してきたことを明らかにしたうえで、トルコはこうした措置に原則として反対はしないと付言した。

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その後、トランプ大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が14日晩に、電話会談を行った。

トルコ大統領府によると、シリア北部での安全保障地帯の設置について意見を交わすとともに、アレッポ県マンビジュ市の処遇にかかる工程表を実施し、シリア駐留米軍の撤退を妨害しようとする勢力に好機を与えないようにする必要があることを確認した。

アナトリア通信(1月14日付)が伝えた。

AFP, January 14, 2019、Anadolu Ajansı, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はイラン・シューラー議会国家安全保障外交政策委員長を代表とする使節団と会談(2019年1月14日)

アサド大統領は、イラン・シューラー議会(国会)国家安全保障外交政策委員会のハシュマトッラー・ファラーハトピーシェ委員長を代表とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(1月14日付)によると、会談では、シリアとイランの戦略的関係、地域情勢、国際情勢について意見が交わされ、アサド大統領は、自決権の原則を尊重し、外国の内政干渉を排除してきた両国の関係が、両国の独立性の強化に貢献していると見方を示した。

ファラーハトピーシェ委員長ら使節団はまた、ハムーダ・サッバーグ人民議会議長、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とも個別に会談した。

SANA, January 14, 2019

AFP, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから398人、ヨルダンから768人の難民が帰国、避難民245人が帰宅(2019年1月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月14日付)を公開し、1月13日に難民1,166人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは398人(うち女性120人、子供203人)、ヨルダンから帰国したのは768人(うち女性230人、子供392人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は98,064人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者41,504人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者56,560人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 327,344人(うち女性98,228人、子供166,841人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,676,636人(うち女性2,002,991人、子供3,405,084人)。

一方、国内避難民245人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは28人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは217人(うち女性71人、子供104人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は2,640人(うち女性687人、子供842人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,271,236人(うち女性383,461人、子供644,897人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 14, 2019をもとに作成。

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トルコ軍装甲車がアレッポ県ジャラーブルス市近郊でオートバイに衝突、乗っていた男性をひき逃げに(2019年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月14日付)によると、トルコの実質占領下にあるジャラーブルス市近郊のバイダー村で13日夜、トルコ軍装甲車がオートバイに衝突し、乗っていた男性をひき逃げ、男性は死亡した。

AFP, January 14, 2019、ANHA, January 14, 2019、AP, January 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2019、al-Hayat, January 15, 2019、Reuters, January 14, 2019、SANA, January 14, 2019、UPI, January 14, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がイドリブ県と接するハタイ県南部の国境地帯に特殊部隊などからなる増援部隊を派遣(2019年1月13日)

アナトリア通信(1月13日付)は、トルコ軍がイドリブ県と接するハタイ県南部の国境地帯に特殊部隊などからなる増援部隊を派遣させた、と伝えた。

増援部隊の展開は、フルシ・アカル国防大臣、ヤシャル・ギュレル参謀総長、ウミト・デュンダル陸軍司令官、ハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官が12日にハタイ県で行った会合を受けたものと思われる。

AFP, January 13, 2019、Anadolu Ajansı, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相はシリアへの越境爆撃を認める(2019年1月13日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は定例閣議で、「イスラエル軍はイランとヒズブッラーの拠点数百カ所を爆撃した。過去36時間で、イスラエル軍戦闘機はダマスカス国際空港にあるイランの武器庫を狙った」と述べ、11日夜に爆撃したことを認めた。

イスラエル政府がシリアに対する越境爆撃を認めるのは異例で、ネタニヤフ首相は「我々は、これまで以上にシリア国内でイランに対抗するために行動する決意がある」と伝えた。

タイムズ・オブ・イスラエル(1月13日付)が伝えた。

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、Times of Israel, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍はレバノンとの境界地帯でヒズブッラーのトンネル捜索・破壊を目的とする「北部の盾」作戦を完了(2019年1月13日)

イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中佐)は記者団に対して、2018年12月4日に開始されたイスラエル・レバノンの境界地帯(ブルー・ライン)でヒズブッラーが掘削・建設した潜入用トンネルの捜索・破壊を目的とする「北部の盾」作戦に関して、「我々の評価では、同地には越境用のトンネルはもうない」と述べた。

また、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル北部の作戦地域を視察訪問し、「作戦はほぼ完了した…。ヒズブッラーがトンネルを利用するのを阻止するための例外的な作戦がここで実施された」と述べた。

ANHA, January 13, 2019

AFP, January 13, 2019、ANHA, January 13, 2019、AP, January 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2019、al-Hayat, January 14, 2019、Reuters, January 13, 2019、SANA, January 13, 2019、UPI, January 13, 2019などをもとに作成。

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YPGはシリア軍による国境防衛、シリア民主軍のシリア軍への統合にかかる行程表をロシアに提示(2019年1月12日)

『シャルク・アウサト』(1月12日付)は、シリア民主軍を主導する人民防衛隊(YPG)の使節団が、ラタキア県のフマイミーム航空基地にあるシリア駐留ロシア空軍司令部を訪問し、シリア政府との交渉に向けた行程表を提示したと伝えた。

この行程表は4項目からなり、①シリア軍が北部のトルコ国境地帯の防衛にあたること、②シリア民主軍(北・東シリア自治局)支配地域の地下資源の公正な分配を憲法で保障すること、③合意の成立をもって、シリア民主軍をシリア軍に統合すること、④北・東シリア自治局を適切なかたちでシリアの国家に統合し、その存在を憲法で保障すること、を骨子とするという。

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、al-Sharq al-Awsat, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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アラブ連盟のザキー事務総長「チュニスでの首脳会議へのシリア招待を検討する計画はない(2019年1月12日)

アラブ連盟のフサーム・ザキー事務総長は、スプートニク・ニュース(1月12日付)に対し、「シリアが招待されていない連盟経済サミット(1月19~20日にベイルートで開催予定)において、連盟がチュニジアでの首脳会談(3月開催予定)へのシリアの招待を検討する計画はない」と述べた。

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、Sputnik News, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから498人、ヨルダンから914人の難民が帰国、避難民173人が帰宅(2019年1月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月12日付)を公開し、1月11日に難民1,412人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは498人(うち女性150人、子供253人)、ヨルダンから帰国したのは914人(うち女性274人、子供466人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は95,636人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者40,664人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者54,972人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 324,916人(うち女性97,499人、子供165,603人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,664,415人(うち女性1,999,325人、子供3,398,852人)。

一方、国内避難民173人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは143人(うち女性47人、子供57人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は1,985人(うち女性687人、子供842人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,270,754人(うち女性383,303人、子供644,676人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 12, 2019をもとに作成。

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イスラエル軍がシリアを爆撃、イランの輸送機を撃破か?(2019年1月11日)

シリア軍消息筋によると、午後11時15分頃、パレスチナ(イスラエル)北東部から飛来したイスラエル軍戦闘機が首都ダマスカス一帯に対してミサイル複数発を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃した。

同消息筋によると、ミサイルのほとんどは撃破され、ダマスカス国際空港にある倉庫1カ所に被害は限定されたという。

運輸省消息筋によると、ダマスカス国際空港の旅客便の運行に影響は生じなかった。

SANA(1月11日付)が伝えた。

SANA, January 11, 2019

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スプートニク・ニュース(1月12日付)によると、イスラエル軍戦闘機は、レバノン領空を侵犯し、ミサイル8発を発射したという。

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サウト・アースィマ(1月12日付)によると、イスラエル軍のミサイル攻撃を受けたのはダマスカス国際空港近くの「イランの民兵」(ヒズブッラー)の武器コンテナ、ダマスカス郊外県キスワ市近郊の第91旅団基地、ザーキヤ町近郊の第137旅団基地だという。

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イナブ・バラディー(1月12日付)は、シリア軍の匿名士官の情報として、第555連隊がミサイル庫として転用しているダーライヤー国立病院、ジュダイダト・アルトゥーズ町の武器庫、ダマスカス国際空港の武器庫が攻撃を受けたと伝えた。

同士官によると、攻撃は、イランが保有するC-130ハーキュリーズ輸送機3機がダマスカス国際空港に着陸した直後に行われたという。

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一方、イスラエルのインテリタイムズ(1月12日付)は、この攻撃でダマスカス国際空港に着陸していたイランのC-130輸送機1機を破壊するとともに、イランに帰還するためイラク領空を飛行していたボーイング747旅客機を破壊したと伝えた。

Intellitimes, January 12, 2019

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、‘Inab Baladi, January 12, 2019、Intellitimes, January 11, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 11, 2019、January 12, 2019、Sawt al-‘Asima, January 12, 2019、Sputnik News, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2019年1月11日)

ラッカ県では、ANNA(1月11日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市近郊の国境地帯に位置するスーサク村を砲撃した。

AFP, January 11, 2019、ANHA, January 11, 2019、AP, January 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 11, 2019、SANA, January 11, 2019、UPI, January 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「より重要なのは、米軍が撤退する地域をシリアの支配下に復帰させること」「米軍は装備撤去を開始したが、兵員撤退を始めてはいない」(2019年1月11日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は記者会見で「シリアにおける米国の違法な駐留は事態の収束ではなく悪化をもたらし、テロ組織を支援している」としたうえで、「米国がシリアから撤退する意思があるのなら、それは前進なので、実行すべきだ。だが、より重要なのは、米軍が撤退する地域をシリアの支配下に復帰させることだ」と述べた。

SANA, January 11, 2019

そのうえで、米軍撤退状況に関して「装備の撤退を開始したが、兵員は今のところ撤退を始めていない」とし、米国がドナルド・トランプ大統領の撤退決定にもかかわらず、この決定を撤回したがっているとの印象を受けると懐疑的な見方を示した。

また、「2018年12月末にトランプ大統領はシリアから撤退すると発表した…。この段階において、クルド人とダマスカスの対話は特に重要だ…。我々はこのことを何度もクルド人と話している。彼らはシリア社会において不可分の要素だからだ」と述べた。

SANA(1月11日付)、ANHA(1月11日付)が伝えた。

AFP, January 11, 2019、ANHA, January 11, 2019、AP, January 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 11, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 11, 2019、SANA, January 11, 2019、UPI, January 11, 2019などをもとに作成。

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