米主導の有志連合はダイル・ザウル県南東部ハジーン市の病院を爆撃し8人を殺害、YPG主体のシリア民主軍は同市に突入(2018年12月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月7日付)によると、米主導の有志連合が県南東部のハジーン市を爆撃、市内にあるハジーン病院を破壊、少なくとも市民8人が死亡した。

ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(12月7日付)によると、死亡下のは一家8人で、ほとんどが女性と子供。

一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報センターは、シリア民主軍が米主導の有志連合の航空支援を受け、ハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員30人を殲滅したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月7日付)によると、戦闘はハジーン市内でも行われたという。

AFP, December 7, 2018、ANHA, December 7, 2018、AP, December 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2018、al-Hayat, December 8, 2018、Reuters, December 7, 2018、SANA, December 7, 2018、UPI, December 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア外務省は「確たる情報」をもとに11月24日のアレッポ市塩素ガス攻撃を捏造とする米国の主張を否定(2018年12月7日)

ロシア外務省は声明を出し、11月24日のアレッポ市での塩素ガス攻撃をロシアとシリア政府の捏造だと断じた米国務省の発表に関して「ロシアはテロリストが化学物質を装填した砲弾を使用したことを示す確たる証拠を持っており…、米国務省がシリアへの攻撃を準備しているとの声明を繰り返すのと並行して、テロリストへの西側諜報機関の有毒物質の供与はピークに達していた」と反論した。

また「米政府がロシアとシリアに嫌疑をかけるのは、シリア東部での米国による犯罪から国際社会の注意を反らすためで…、米国務省の声明は、化学兵器禁止機関(OPCW)に圧力をかけ、客観的な調査を妨害し、ホワイト・ヘルメットとつながりのあるイドリブ県のテロリストの行いを正当化するものだ」と批判した。

RT(12月7日付)が伝えた。

SANA, December 7, 2018

AFP, December 7, 2018、ANHA, December 7, 2018、AP, December 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2018、al-Hayat, December 8, 2018、Reuters, December 7, 2018、SANA, December 7, 2018、UPI, December 7, 2018などをもとに作成。

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米国務省は「信頼できる情報」をもとに11月24日の反体制派によるアレッポ市塩素ガス攻撃がロシアとシリア政府の捏造と断定(2018年12月7日)

米国務省のロバート・パラディノ副報道官は声明を出し、11月24日にアレッポ市で発生した塩素ガス攻撃に関して、「アサド政権とロシアは反体制派と過激派が攻撃を行ったと虚偽の主張を行っている」と断じた。

パラディノ副報道官は「親政権部隊がおそらく市民に対して催涙ガスを使用したとの信頼できる情報を得ている」と反論、「ロシアとシリアの人員がこの催涙ガス事件に関与したことを示す情報を得ており、両国がこの事件を利用し、イドリブ県の停戦を反故にしようとている」と非難した。

また「政権側職員が、攻撃事件発生直後に現場を掌握し、彼らサンプルを捏造し、化学兵器禁止機関(OPCW)による適切な調査が行われる前に現場を汚染することを深く懸念している。我々はロシアと政権に攻撃が行われたとされる場所を改ざんしないよう警告し、責任者が処罰されるよう、公正で独立した調査団の安全を確保することを求める」と付言した。

 

AFP, December 7, 2018、ANHA, December 7, 2018、AP, December 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2018、al-Hayat, December 8, 2018、Reuters, December 7, 2018、SANA, December 7, 2018、UPI, December 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから134人、ヨルダンから735人の難民が帰国、避難民227人が帰宅(2018年12月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月7日付)を公開し、12月6日に難民869人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは134人(うち女性40人、子供69人)、ヨルダンから帰国したのは735人(うち女性221人、子供375人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は57,702人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者28,095人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者29,402人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 286,782人(うち女性86,056人、子供146,158人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民227人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性8人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは195人(うち女性63人、子供84人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は176,661人(うち女性54,267人、子供87,679人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,259,023人(うち女性379,265人、子供640,062人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは15件の停戦違反(イドリブ県1件、アレッポ県6件、ラタキア県4件、ハマー県4件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 7, 2018をもとに作成。

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UNIFIL司令官はイスラエル北部を視察し、ヒズブッラーが掘削したトンネルを確認(2018年12月6日)

UNIFIL(国際連合レバノン暫定駐留軍)のステファノ・デル司令官(大佐)を団長とする派遣団は、レバノンとの境界(ブルー・ライン)に近いイスラエル北部のメトゥラ村を視察訪問した。

Twitter, December 6, 2018

メトゥラ村は、4日にブルー・ライン地帯でヒズブッラーが掘削・建設した地下トンネルを捜索・破壊することを目的とする「北部の盾」作戦を開始したイスラエル軍がトンネルを発見したと発表した場所。

UNIFILが出した声明によると、デル司令官らUNIFIL一行は、この場所にトンネルがあることを確認したという。

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍士官は「ロシアはシリア政府に、シリア軍の拠点が攻撃を受けた場合、民間施設であっても砲撃して良いとする許可を与えた」と反体制派に伝える(2018年12月6日)

ドゥラル・シャーミーヤ(12月6日付)は、イドリブ県の反体制派支配地域の監視所に駐留するトルコ軍士官らが、ロシアがシリア政府に非武装地帯への砲撃を許可していることをジャルジャナーズ町(イドリブ県)地元評議会のフサイン・ダギーム氏に明らかにした、と伝えた。

士官らはダギーム氏との会談で「ロシアは(シリア)政府に、シリア軍の拠点が攻撃を受けた場合、民間施設であっても砲撃して良いとする許可を与えた」と述べたという。

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから143人、ヨルダンから574人の難民が帰国、避難民225人が帰宅(2018年12月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月6日付)を公開し、12月5日に難民717人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは143人(うち女性43人、子供73人)、ヨルダンから帰国したのは574人(うち女性172人、子供293人)。

SANA, December 6, 2018
SANA, December 6, 2018

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は56,633人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者27,961人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者28,672人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 285,913人(うち女性85,795人、子供145,714人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民225人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは26人(うち女性9人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは199人(うち女性64人、子供80人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

SANA, December 6, 2018

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は176,434人(うち女性54,196人、子供87,582人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,258,796人(うち女性379,194人、子供639,965人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは10件の停戦違反(イドリブ県6件、アレッポ県1件、ハマー県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は11月25日~12月1日までの7日間でシリア領内で86回の爆撃を実施(2018年12月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月25日~12月1日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

11月25日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し14回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は14回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月26日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は5回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月27日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し14回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は13回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月28日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は12回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月29日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し18回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は18回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

11月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は12回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

12月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は12回で、ハジーン市近郊に対して実施された。

CENTCOM, December 6, 2018をもとに作成。

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ヨルダン内務大臣「7月以降、イスラエルからホワイト・ヘルメット429人を受け入れ、377人を欧州に送り出した」(2018年12月5日)

ヨルダンのサミール・ムバイディーン内務大臣は、7月にイスラエルによって救出され、その後ヨルダンに移送されたホワイト・ヘルメットのメンバーとその家族に関して、ターリク・フーリー国会議員からの正式な質問に回答し、UNHCRとの連携のもと、これまでにシャイフ・フサイン橋を経由して、429人がヨルダン領内に移送されたことを明らかにした。

ムバイディーン内務大臣によると、移送されたホワイト・ヘルメットのメンバーらは、ヨルダン当局の監督下でアズラク難民キャンプに収容され、うち377人が欧州諸国に引き取られ、のこるメンバーらも近く欧州諸国に引き取られる予定だとという。

ヨルダン日刊紙『ガド』(12月6日付)が伝えた。

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Ghad, December 5, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官はヒズブッラーが掘削したトンネルの入口となっていたレバノン領内のブロック工場の写真を公開(2018年12月5日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、レバノンのナバティーヤ県マルジャアユーン郡のカフルキラー村にある民間のブロック工場とされる写真を公開し、「2014年までブロック工場として使われていたこの施設が…、ヒズブッラーが攻撃に使用するために掘削したトンネルの入口だ」と断じた。

アドライ報道官によると、この工場はUNIFILの陣地から数メートルの距離に位置し、ブルー・ラインを通過し、イスラエル領内40メートルの地点(メトゥラ村北西部)まで掘り進められていたという。

Twitter, December 5, 2018

AFP, December 6, 2018、ANHA, December 6, 2018、AP, December 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2018、al-Hayat, December 7, 2018、Reuters, December 6, 2018、SANA, December 6, 2018、UPI, December 6, 2018などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣はアスタナ会議廃止を主唱するジェフリー米国務省シリア問題担当特使に反論「アスタナ会議のおかげで、停戦が守られ、政治的解決に向けたプロセスは続いている」(2018年12月5日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、4日の記者会見でジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使が「彼らが12月14日までに失敗し続けるようなら…、アスタナのプラグを抜いてしまおう」と述べたことに関して、「発言は配慮を欠いており、しかもジェフリー氏個人の見解を表しているとは考えない」と反論、「アスタナ会議のおかげで、停戦が守られ、政治的解決に向けたプロセスは続いている」と強調した。

アナトリア通信(12月5日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2018、Anadolu Ajansı, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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ロシアのザハロワ外務省報道官「米国はタンフ国境通行所一帯の55キロ地帯を違法に占領し続け、あたかもその持ち主のように振る舞っている」(2018年12月5日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は記者会見で「米国はタンフ国境通行所一帯の55キロ地帯を違法に占領し続け、米国人はあたかもその持ち主のように振る舞っている」と批判した。

ザハロワ報道官はまた「米国の違法な駐留の目的は、クルド・カードを利用し、シリアを分割しようとしていることにある」と付言した。

一方、4日の記者会見でジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使が「彼らが12月14日までに失敗し続けるようなら…、アスタナのプラグを抜いてしまおう」と述べたことに関して、ジェフリー氏の発言はプロ意識を欠いており、非建設的だ」と批判した。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍参謀総長「我々は米国にタンフ地区の軍事基地を撤廃し、国境通行所を共同管理することを提案しているが、米国側は回答せずに我々の提案を放置したままだ」(2018年12月5日)

ロシア軍のヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長は、各国大使館の駐在武官との会談で、米国が占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地帯(55キロ地帯)の処遇に関して、「我々は米国にタンフ地区の軍事基地を撤廃し、国境通行所を共同管理することを提案しているが、米国側は回答せずに我々の提案を放置したままだ」と述べた。

スプートニク・ニュース(12月5日付)が伝えた。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、Sputnik News, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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イラン軍報道官「イランは攻撃を受けるような拠点をシリアには持っていないが、イランの顧問団がいるシリアの拠点が攻撃される可能性はある」(2018年12月5日)

イラン軍のアブー・ファズル・シャカールジー報道官(准将)は、ダマスカス郊外県キスワ市一帯などでイラン・イスラーム革命防衛隊やヒズブッラーの拠点を攻撃したとされる11月29日のイスラエルの攻撃に関して、「イランは攻撃を受けるような拠点をシリアには持っていない。攻撃を招くような基地や軍事拠点をシリアに必要としていない」と述べた。

シャカールジー報道官はまた「イランの顧問団がいるシリアの拠点が攻撃される可能性はある。シリアにイランがいるとする米国の主張は、シオニストの戯言に根ざした米国の言いがかりに過ぎない」と付言した。

IRNA通信(12月5日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018

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ドゥラル・シャーミーヤ(12月5日付)は、レバノンのヒズブッラーがダルアー県ジャバーブ村近郊の第89中隊基地、第79中隊基地などに配備していた戦術任務ミサイル複合体(トーチカ)数十発を、県東部のラジャート高原に移動させた、と伝えた。

理由は不明だが、11月29日にイスラエル軍がダマスカス郊外県キスワ市一帯にあるとされるヒズブッラーやイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点を攻撃している。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、IRNA, December 5, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合によるダイル・ザウル県南東部での爆撃で市民5人が死亡(2018年12月5日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月5日付)やドゥラル・シャーミーヤ(12月6日付)によると、米主導の有志連合が、ハジーン市を爆撃し、市民5人(ほとんどが女性と子供)が死亡した。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、December 6, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから115人、ヨルダンから489人の難民が帰国、避難民207人が帰宅(2018年12月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月5日付)を公開し、12月4日に難民604人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは115人(うち女性34人、子供58人)、ヨルダンから帰国したのは489人(うち女性147人、子供250人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は55,916人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者27,818人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者28,089人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 285,196人(うち女性85,580人、子供145,348人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民207人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは31人(うち女性12人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは176人(うち女性55人、子供63人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は176,209人(うち女性54,123人、子供87,490人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,258,571人(うち女性379,121人、子供639,873人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件の停戦違反(イドリブ県4件、アレッポ県3件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 5, 2018をもとに作成。

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ブルームバーグ:米政府はアレッポ市での反体制派によるとされる塩素ガス攻撃がシリア軍の「偽旗作戦」だったと断定(2018年12月4日)

ブルームバーク(12月4日付)は、米政府が、11月24日にアレッポ市で発生した反体制武装集団(シャーム解放機構)による塩素ガス攻撃に関して、塩素ガスではなく、催涙ガスによるものだったとの検証結果を得たと伝えた。

この検証結果は4日中に発表される予定だという。

Bloomberg, December 4, 2018

同サイトによると、米諜報機関は、親政権部隊が、おそらくこの「偽旗作戦」を行い、イドリブ県での停戦を反故にし、反体制派や過激派の攻撃を非難することで、イドリブ県の停戦を反故にしようとしていたとの「信頼できる情報」を得ているという。

また、「偽旗作戦」だったことを示す証拠として、同サイトは、反体制武装集団が攻撃を行ってから、塩素ガスが使用されたとロシアやシリア政府のメディアが報じるまでの時間が、これまでの化学兵器攻撃よりも短かったこと、ロシアのメディアが公開した砲弾の残骸の映像を分析した結果、それが塩素ガスを装填するには不適切であることが判明したこと、シリア政府が攻撃された現場を封鎖したこと、などを紹介している。

AFP, December 5, 2018、ANHA, December 5, 2018、AP, December 5, 2018、Broomberg, December 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2018、al-Hayat, December 6, 2018、Reuters, December 5, 2018、SANA, December 5, 2018、UPI, December 5, 2018などをもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「12月14日までに制憲委員会が設置されなければ、アスタナのプラグを抜いてしまおう」(2018年12月4日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は、米ニューヨークにある国連本部で開かれた「シリア問題にかかる小グループ」(米国、フランス、ドイツ、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン)会合後の記者会見で、2018年1月のロシアのソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会に関して、「彼らは(設置を)試みたが、失敗した。あるいは少なくとも今のところ、彼らは失敗している。もし彼らが12月14日までに失敗し続けるようなら…、アスタナのプラグを抜いてしまおう」と述べた。

ジェフリー米国務省はまた、「軍最高司令官であり、我が国の外交政策を運営する(ドナルド・トランプ米)大統領には我が軍の関与のありように関するさまざまな選択肢がある。我々がどのようにイラク北部だけでなく、その上空で13年間にわたり監視活動の一環として駐留してきたのかを思い出して欲しい」としたうえで、「米国はシリアに永遠に駐留はしない。前提条件が実現するまで駐留する。それはダーイシュ(イスラーム国)を最終的に敗北させ、シリア全土からイランの部隊を撤退させ、不可逆的な政治プロセスを実施するというものだ」と強調した。

AFP(12月4日付)、スプートニク・ニュース(12月4日付)などが伝えた。

AFP, December 4, 2018、ANHA, December 4, 2018、AP, December 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2018、al-Hayat, December 5, 2018、Reuters, December 4, 2018、SANA, December 4, 2018、Sputnik News, December 4, 2018、UPI, December 4, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍はヒズブッラーの地下トンネルの破壊を目的とする「北部の盾」作戦の開始を発表(2018年12月4日)

イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中佐)は、レバノン南部と接するブルー・ライン一帯でヒズブッラーが掘削・建設した地下トンネルを捜索・破壊することを目的とする「北部の盾」作戦を開始したと発表した。

コンリカス報道官によると、軍事行動そのものはまだ開始されていないという。

だが、作戦開始の発表を受けて、イスラエル北部のメトゥラ村一帯が軍事閉鎖地域に指定された。

またイスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、レバノンのナバティーヤ県マルジャアユーン郡のカフルキラー村からメトゥラ村北西部に向かってヒズブッラーが掘削したとされるトンネルの写真を公開した。

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一方、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、トンネルが「イスラエル北部にテロリストを送り込む」ためのものだと断じたうえで、作戦「必要とされる限り」続けられるだろうと述べた。

ネタニヤフ首相は、作戦自体が数週間前に実施の決定がなされたとしたうえで、それを「イスラエルを防衛するため、すべての戦線において小規模な展開」と評した。

また「我々はイランがシリアに根を下ろすのを阻止するため断固行動する…。我々はまたレバノンにおけるイランのテロ行為にも対抗する」と付言した。

スカイ・ニュース(12月4日付)、ナハールネット(12月4日付)などが伝えた。

Naharnet, December 4, 2018

AFP, December 4, 2018、ANHA, December 4, 2018、AP, December 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2018、al-Hayat, December 5, 2018、Naharnet, December 4, 2018、Reuters, December 4, 2018、SANA, December 4, 2018、Sky News Arabic, December 4, 2018、UPI, December 4, 2018などをもとに作成。

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北朝鮮の李容浩外務大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談「北朝鮮とシリアが直面する的はただ一つ」(2018年12月4日)

アサド大統領は、シリアを訪問中の北朝鮮李容浩(リヨンホ)外務大臣と首都ダマスカスで会談した。

SANA(12月4日付)によると、会談では、二国間関係の強化のありようなどについて意見が交わされた。

李外務大臣は、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長のメッセージをアサド大統領に口頭で伝え、シリアへの支持の姿勢と「テロとの戦い」に対するシリア国民の勝利への祝意を示すとともに、復興への期待を寄せた。

李外務大臣はまた、北朝鮮、シリア、そして覇権主義的政策や内政干渉を拒否するすべての国が直面する敵は一つだと述べ、さらなる強調を呼びかけた。

これに対して、アサド大統領は、シリアと北朝鮮が経験している戦争や圧力はかたちこそ異なれ、本質と目的は一つで、自決権を有する国の弱体化させ、西側の計略に対峙できなくするおとになると指摘、現下の戦争が、シリアや北朝鮮だけに対するものではなく、世界の地図を塗り替えようとするものだと述べた。

そのうえで、米国の攻撃にとって地理的国境は存在しないと非難、西側の計略が被っている敗北、そしてシリアや北朝鮮のような独立諸国の抵抗が、国際社会のバランスを回復させると強調した。

SANA, December 4, 2018

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らが同席した。

李外務大臣はまた、イマード・ハミース首相、ムアッリム外務在外居住者大臣とも個別に会談した。

SANA, December 4, 2018
SANA, December 4, 2018

AFP, December 4, 2018、ANHA, December 4, 2018、AP, December 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2018、al-Hayat, December 5, 2018、Reuters, December 4, 2018、SANA, December 4, 2018、UPI, December 4, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは0件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2018年12月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは8件の停戦違反(イドリブ県1件、アレッポ県7件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 4, 2018をもとに作成。

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有志連合報道官:2日のヒムス県に対する攻撃はシリア軍ではなく、ダーイシュの幹部を狙っていた(2018年12月3日)

有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐は、12日にヒムス県東部で有志連合がシリア軍部隊をミサイル攻撃したことに関して、AFP(12月3日付)に対し、「有志連合は、ピーター・カシグ氏の殺害に関与したダーイシュ(イスラーム国)の有力メンバーを正確に攻撃した」と述べ、ユーフラテス川以西地域での攻撃を認めつつも、シリア軍への攻撃を否定した。

ライアン大佐によると、攻撃の標的となったのは、アブー・アムラインを名のる幹部を含む複数のダーイシュ・メンバーで、「(ダーイシュが管理していた)拘置所で多数の処刑に直接関与していた」という。

カシグ氏は2013年にシリア国内で拉致され、2014年にダーイシュのメンバーによって殺害される映像が公開された米国人援助活動家。

AFP, December 3, 2018、ANHA, December 3, 2018、AP, December 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2018、al-Hayat, December 4, 2018、Reuters, December 3, 2018、SANA, December 3, 2018、UPI, December 3, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから172人、ヨルダンから546人の難民が帰国、避難民958人が帰宅(2018年12月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月3日付)を公開し、12月2日に難民718人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは172人(うち女性52人、子供88人)、ヨルダンから帰国したのは546人(うち女性164人、子供279人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は54,310人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者27,545人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者26,765人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 283,590人(うち女性85,098人、子供144,530人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,647,614人(うち女性1,994,284人、子供3,390,283人)。

一方、国内避難民958人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは29人(うち女性11人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは215人(うち女性67人、子供92人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは714人(うち女性302人、子供158人)だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は175,779人(うち女性53,985人、子供87,332人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,258,141人(うち女性378,983人、子供639,715人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ハマー県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも9件の停戦違反(ハマー県2件、イドリブ県1件、アレッポ県5件、ラタキア県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 3, 2018をもとに作成。

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タンフ国境通行所を違法に占領する米軍はヒムス県南東部のシリア軍拠点をミサイル攻撃(2018年12月2日)

SANA(12月2日付)は、速報で、米主導の有志連合軍が午後8時頃、ヒムス県のスフナ市南部のグラーブ山にあるシリア軍の拠点複数カ所をミサイル攻撃した、と伝えた。

攻撃による被害は限定的だったという。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月2日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ミサイル攻撃は、ヒムス県南東部タンフ国境通行所一帯の55キロ地帯に進駐する米軍部隊が実施、高機動ロケット砲システム(HIMARS)14発が発射され、シリア軍第3師団の拠点が標的となったという。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、11月30日にスフナ市からダイル・ザウル県方面の砂漠地帯に向かったシリア軍の車列が消息を絶った。

消息を絶った車列はダーイシュ(イスラーム国)に襲撃された可能性があるという。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2018、December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「プーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は非武装地帯維持のため新たの措置を講じることで合意」(2018年12月2日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はロシアのチャンネル1(12月2日付)に対して、ヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が11月30日から12月1日にG20が開催されたアルゼンチンのブレノスアイレスで会談し、イドリブ県の非武装地帯設置を遵守するための新たな措置を講じることで合意した、と述べた。

ラブロフ外務大臣は「我々は、トルコの活発で一貫した行動にもかかわらず、過激派が幅20キロに及ぶ非武装地帯を設置するとの要請に応じていないこと」を踏まえて、両首脳が「皆が歓迎していたこの重要な合意に違反しようとしないような措置を講じる」ことを明らかにした。

AFP, December 2, 2018、ANHA, December 2, 2018、AP, December 2, 2018、Channel One (Russia), December 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2018、al-Hayat, December 3, 2018、Reuters, December 2, 2018、SANA, December 2, 2018、UPI, December 2, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2018年12月2日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件の停戦違反(ハマー県1件、イドリブ県1件、ラタキア県1件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 2, 2018をもとに作成。

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トルコ軍はイドリブ県住民に非武装地帯設置合意を遵守するよう呼びかける(2018年12月1日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月1日付)によると、トルコ軍が住民に向けて非武装地帯設置への理解を求める告知を発表した。

この告知において、トルコ軍は「この合意(非武装地帯設置合意)は、あなた方の声明を保障し…、イドリブ県への攻撃、軍事作戦を回避し、交戦の危険を回避する…。これに反する言い分は、分裂、内乱、汚職をもたらす以外の何ものでもない…。あなた方を欺き、兄弟の間に楔を打ち込もうとする者もいるだろう。だが、ウソを拡散し、締結済の合意を貶めようとする者たちを信じるな」と呼びかけている。

al-Durar al-Shamiya, December 1, 2018

AFP, December 1, 2018、ANHA, December 1, 2018、AP, December 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2018、al-Hayat, December 1, 2018、Reuters, December 1, 2018、SANA, December 1, 2018、UPI, December 1, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのデブカ・ファイルは11月29日のシリア領内への越境攻撃がミサイル攻撃だったとして、その詳細を伝える(2018年12月1日)

イスラエルの情報サイト、デブカ・ファイル(12月1日付)は、11月29日のイスラエル軍によるとされるシリア領内への攻撃に関して、75分間に及び、15の拠点を破壊、そのほとんどがイラン・イスラーム革命防衛隊とヒズブッラーの施設だったと伝えた。

同サイトによると、攻撃は過去最大級で、射程距離400キロのLORA戦術弾道地対地ミサイル、Tamuz短距離地対地ミサイルなどが使用され、ダマスカス郊外県のキスワ市、ザバダーニー市、ヘルモン山(シャイフ山)、クナイトラ県クナイトラ市南東部、ダルアー県イズラア市一帯の司令拠点、教練キャンプなどが標的となったという。

DEBKA File, December 1, 2018

AFP, December 1, 2018、ANHA, December 1, 2018、AP, December 1, 2018、DEBKA File, December 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2018、al-Hayat, December 1, 2018、Reuters, December 1, 2018、SANA, December 1, 2018、UPI, December 1, 2018などをもとに作成。

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PYD幹部はサウジアラビアとUAEの軍高官に対してトルコの侵攻に備えるための資金援助、軍事支援を求める(2018年11月30日)

トルコの日刊紙『イェニ・シャファク』(11月30日付)は、ラッカ県のアイン・イーサー市でサウジアラビアとUAEの軍高官が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)の幹部と会談した、と伝えた。

また『アクシャム』(11月30日付)によると、PYD幹部は、サウジアラビア、UAE側に対して、トルコの侵攻に備えるための資金援助、軍事支援を求めたという。

AFP, November 30, 2018、Aksam, November 30, 2018、ANHA, November 30, 2018、AP, November 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2018、al-Hayat, December 1, 2018、Reuters, November 30, 2018、SANA, November 30, 2018、UPI, November 30, 2018、Yeni Safak, November 30, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍増援部隊がハマー県北部の監視所に到着(2018年11月30日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月30日付)によると、トルコ軍の装甲車など10輌からなる車列がムーリク市近郊、シール・マガール村近郊にあるトルコ軍監視所に到着した。

AFP, November 30, 2018、ANHA, November 30, 2018、AP, November 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2018、al-Hayat, December 1, 2018、Reuters, November 30, 2018、SANA, November 30, 2018、UPI, November 30, 2018などをもとに作成。

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