ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年10月14日)

ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県6件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 14, 2018をもとに作成。

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ロシアの監督のもと、シリア政府と和解した反体制派元戦闘員600人がダーイシュとの戦闘のためサファー丘に投入(2018年10月13日)

ダマスカス郊外県では、スワイダー24(10月13日付)によると、12、13日の2日間で、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続けるサファー丘の前線に、ロシアの監督のもと、シリア政府と和解したダルアー県ブスラー・シャーム市一帯の反体制武装集団の元戦闘員600人が派遣された。

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ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターが、上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯、バフラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、105人を殲滅した。

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、Suwayda 24, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民17,761人が帰国、避難民158,664人が帰宅(2018年10月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月13日付)を公開し、10月12日に難民183人(うち女性55人、子供93人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,761人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者17,443人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 247,041人(うち女性74,111人、子供125,976人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民28人(うち女性10人、子供12人)が10月12日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,664人(うち女性48,020人、子供80,271人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,026人(うち女性373,018人、子供632,654人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県5件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 13, 2018をもとに作成。

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『デイリー・メール』:トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡の住民は、反体制派の犯罪・違反行為に苦しんでいる(2018年10月12日)

『デイリー・メール』(10月12日付)は、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡の住民(多くはクルド人)が、トルコの支援を受ける反体制武装集団によるさまざまな犯罪・違反行為に苦しんでいると伝えた(https://www.dailymail.co.uk/wires/afp/article-6268887/Fear-grips-Syria-city-seized-Kurds-Turkish-backed-rebels.html)。

反体制武装集団は、住民を拉致し、身代金を要求したり、略奪、強盗、拷問といった非道を繰り返しているという。

The Daily Mail, October 12, 2018

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、The Daily Mail, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ヘイリー米国連大使「イスラエル、シリア、米国は15日にクナイトラ通行所を再開することで合意した」(2018年10月12日)

ニッキー・ヘイリー米国連大使は、イスラエル、シリア、そして米国が、イスラエル占領下のクナイトラ県ゴラン高原の兵力引き離し線上に設置されているクナイトラ通行所を15日に再開することで合意した、と発表した。

ヘイリー大使は声明で、「通行所再開により、UNDOF(国際連合兵力引き離し監視軍)がゴラン高原での戦闘行為を抑止する取り組みに集中できるだろう」と述べた。

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリアのユーフラテス川東岸にある「テロの巣窟」を近く根絶する」(2018年10月12日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ウスパルタ市の士官学校卒業式で祝辞を述べ、シリアのユーフラテス川東岸にある「テロの巣窟」を根絶することを近く決意すると述べた。

アナトリア通信(10月12日付)が伝えた。

AFP, October 12, 2018、Anadolu Ajansı, October 12, 2018、ANHA, October 12, 2018、AP, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2018、al-Hayat, October 13, 2018、Reuters, October 12, 2018、SANA, October 12, 2018、UPI, October 12, 2018などをもとに作成。

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ロシアは国連安保理でホワイト・ヘルメットのシリアからの撤退を要求、米英仏はこれを拒否(2018年10月12日)

国連安保理でシリア情勢への対応を協議する非公式会合が開かれた。

AFP(10月12日付)が匿名外交筋の話として伝えたところによると、会合では、ロシア代表が「ホワイト・ヘルメットが脅威のもとである」と主張、西側諸国にホワイト・ヘルメットをシリアから撤退させるよう呼びかけた。

ロシア代表はまた「テロリストは立ち去らねばならない。彼らが社会内に留まるというのは、良い考えではない」と伝えた。

これに対して、米英仏の三カ国はロシアのこの要請を拒否したという。

米国は「こうした嫌疑は間違っている。ホワイト・ヘルメットは人道組織の一つで、ロシアは間違った情報を発信している」と反論した。

Kull-na Shuraka’, October 12, 2018

AFP, October 12, 2018、ANHA, October 12, 2018、AP, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2018、al-Hayat, October 13, 2018、Reuters, October 12, 2018、SANA, October 12, 2018、UPI, October 12, 2018などをもとに作成。

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ヨルダン上院議員「ヨルダンにシリア大使が戻ることを歓迎する」(2018年10月12日)

ヨルダン上院のファイサル・ファーイズ議員は、RT(10月12日付)の取材に対して、「ヨルダンにシリア大使が駐在していても問題ではない。大使がアンマンに駐在することを歓迎する」と述べた。

Kull-na Shuraka’, October 12, 2018

AFP, October 12, 2018、ANHA, October 12, 2018、AP, October 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 12, 2018、al-Hayat, October 13, 2018、Reuters, October 12, 2018、RT, October 12, 2018SANA, October 12, 2018、UPI, October 12, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民17,578人が帰国、避難民246,858人が帰宅(2018年10月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月12日付)を公開し、10月11日に難民152人(うち女性46人、子供77人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,578人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者17,260人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は246,858人(うち女性74,056人、子供125,883人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民24人(うち女性9人、子供10人)が10月11日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,636人(うち女性48,010人、子供80,259人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,240,998人(うち女性373,008人、子供632,642人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県2件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 12, 2018をもとに作成。

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ヨルダン北東部のラクバーン難民キャンプでシリア難民が封鎖解除を求めてデモ(2018年10月11日)

米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所に近いヨルダン北東部のルクバーン難民キャンプに収容されているシリア難民が、ヨルダン政府および国民に対して、キャンプへの封鎖を解除し、人道支援を行うよう訴えた。

この抗議行動は、9日にキャンプで児童2人が医療行為を受けられずに死亡したことを受けたもので、キャンプで暮らすシリア難民たちは、ビデオ映像を通じて窮状を訴えた。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(10月11日付)、『ハヤート』(10月11日付)によると、キャンプ内では、数十人が座り込みを行い、「ルクバーン・キャンプの子供たちには食糧も薬もない」、「アサドはルクバーンの子供たちから食べ物とミルクを奪っている」、「ルクバーンは難民キャンプでテロの集積地ではない」といったプラカードを掲げて抗議の意思を示した。

Orient News, October 11, 2018

なお、ドゥラル・シャーミーヤによると、キャンプの「封鎖」は、シリア政府が同地にいたるすべての街道を封鎖したことによると言うが、キャンプは有志連合占領下のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)、ヨルダン領と接している。

また、シリア政府は10月10日にナスィーブ国境通行所を再開すると発表しているが、ヨルダン政府はこれに応じていない。

https://www.dailymotion.com/video/x6v9388

AFP, October 11, 2018、ANHA, October 11, 2018、AP, October 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2018、al-Hayat, October 12, 2018、Reuters, October 11, 2018、SANA, October 11, 2018、UPI, October 11, 2018などをもとに作成。

 

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ポンペオ米国務長官「イランが支援する武装勢力の完全撤退をシリアが保証しなければ、米国は復興のために1ドルたりとも支援しない」(2018年10月11日)

マイク・ポンペオ米国務長官は、シリア復興への資金援助の是非に関して「イランが支援する武装勢力の完全撤退をシリアが保証しなければ、米国から復興のために1ドルたりとも得ることはできないだろう」と述べた。

ポンペオ国務長官は「我々はそれ(イランの復興への参画)を許さない。シリアは自国だけで復興する力があるはずだ」と付言した。
AFP(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2018、ANHA, October 11, 2018、AP, October 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2018、al-Hayat, October 12, 2018、Reuters, October 11, 2018、SANA, October 11, 2018、UPI, October 11, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「マンビジュ市に関するトルコと米国の合意の実施は遅れているが、まだ死んでいない」(2018年10月11日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は訪問先のハンガリーからの帰国途中の機内で記者団に対して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあり、米軍が駐留するアレッポ県マンビジュ市一帯の情勢に関して「マンビジュ市に関するトルコと米国の合意の実施は遅れているが、まだ死んでいない」と述べた。

『ヒュッリイイェト』(10月11日付)が伝えた。

AFP, October 11, 2018、ANHA, October 11, 2018、AP, October 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2018、al-Hayat, October 12, 2018、Hurriyet, October 11, 2018、Reuters, October 11, 2018、SANA, October 11, 2018、UPI, October 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民17,426人が帰国、避難民246,186人が帰宅(2018年10月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月11日付)を公開し、10月10日に難民175人(うち女性54人、子供89人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,426人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者17,108人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は246,186人(うち女性74,010人、子供125,806人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,892人、子供3,386,150人)。

一方、国内避難民28人(女性5人、子供9人)が10月10日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,612人(うち女性48,001人、子供80,249人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,240,974人(うち女性372,999人、子供632,632人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(アレッポ県8件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 11, 2018をもとに作成。

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ダーイシュが砂嵐に乗じてダイル・ザウル県南東部のシリア軍、YPG主体のシリア民主軍の拠点を襲撃(2018年10月10日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(10月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が砂嵐に乗じて、県南東部のシリア軍拠点および西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を奇襲し、兵士20人以上が死亡した。

奇襲がかけられたのは、ブサイラ市、ダルナジュ村、ハジーン市一帯、マラーシド村、スーサ町、上バーグーズ村、バフラ村、シャフア村、カムシャ村にあるシリア軍、シリア民主軍の拠点・検問所。

シリア人権監視団によると、この戦闘でシリア民主軍の戦闘員35人が死亡、数十人が捕捉されたという。

AFP, October 11, 2018、ANHA, October 11, 2018、AP, October 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2018、Euphrates Post, October 11, 2018、al-Hayat, October 12, 2018、Reuters, October 11, 2018、SANA, October 11, 2018、UPI, October 11, 2018などをもとに作成。

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トルコ国防省はイドリブ県の非武装地帯から反体制武装集団が重火器の撤去を完了したと発表(2018年10月10日)

トルコ国防省は声明を出し、ロシア・トルコ両首脳によるイドリブ県での非武装地帯設置合意に関して、反体制武装集団の重火器撤去が完了したと発表した。

声明で、トルコ国防省は「(アスタナ会議での停戦プロセスの)保証国であるトルコはソチでの合意に従い、自らの責務を果たしている…。その一環として、10月10日、イドリブ県の緊張を終わらせ、戦闘発生の危険を排除するため、非武装地帯からの重火器の撤去が完了した」と発表した。

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トルコの庇護のもとイドリブ県で活動を続ける国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官も『ハヤート』(10月10日付)に対して「戦線所属諸派は(非武装地帯から)重火器を撤去し、後方の拠点に移動させた」と述べた。

AFP, October 10, 2018、ANHA, October 10, 2018、AP, October 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2018、al-Hayat, October 10, 2018、October 11, 2018、Reuters, October 10, 2018、SANA, October 10, 2018、UPI, October 10, 2018などをもとに作成。

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ロシアはヨルダン政府にダルアー県のナスィーブ国境通行所の開放を迫る(2018年10月10日)

ロイター通信(10月10日付)は、複数の西側外交筋の話として、米国の同盟国であるヨルダン政府が、ダルアー県のナスィーブ国境通行所の開放を迫るロシアの圧力に抵抗している、と伝えた。

AFP, October 10, 2018、ANHA, October 10, 2018、AP, October 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2018、al-Hayat, October 11, 2018、Reuters, October 10, 2018、SANA, October 10, 2018、UPI, October 10, 2018などをもとに作成。

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中国が復興支援の一環として無償提供した変圧器800台がラタキア県のラタキア港に到着(2018年10月10日)

SANA(10月10日付)によると、中国が復興支援の一環として無償提供した変圧器800台がラタキア県のラタキア港に到着し、陸揚げされた。

SANA, October 10, 2018
SANA, October 10, 2018

AFP, October 10, 2018、ANHA, October 10, 2018、AP, October 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2018、al-Hayat, October 11, 2018、Reuters, October 10, 2018、SANA, October 10, 2018、UPI, October 10, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民246,009人が帰国、避難民1,240,954人が帰宅(2018年10月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月10日付)を公開し、10月9日に難民178人(うち女性53人、子供91人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,251人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者16,933人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は246,009人(うち女性73,956人、子供125,717人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,892人、子供3,386,150人)。

一方、国内避難民15人(女性6人、子供6人)が10月9日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,592人(うち女性47,994人、子供80,240人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,240,954人(うち女性372,992人、子供632,623人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県6件、ハマー県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 10, 2018をもとに作成。

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エジプトのシュクリー外務大臣「シリアでの紛争の政治的解決には、テロ、不法移民、密輸といった問題に対処することが条件となる」(2018年10月9日)

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、スペインのバルセロナで開幕中の地中海連合フォーラムで演説し、「シリア(紛争)の解決はすべての社会集団を代表する愛国的な国家機構を復興することで実現する…。愛国的国家とはシリア国民の意思を表現するものだ」と述べた。

シュクリー外務大臣はまた、国連主導の政治的解決への支持を改めて表明し、「シリアでの政治的解決には、テロ、不法移民、密輸といった問題に対処することが条件となる」と付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)が伝えた。

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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デブカ・ファイル:ロシアがシリアに供与したS-300防空システムは、イラン人専門家が受け取り、運用している(2018年10月9日)

イスラエルのデブカ・ファイル(10月9日付)は、ロシアがシリアに供与したS-300防空システムに関して、イラン人専門家が受け取り、運用している、と伝えた。

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、Debka, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュの支配下にあるダイル・ザウル県南東部一帯にビラを散布し、投降と外国人戦闘員についての情報提供を呼びかける(2018年10月9日)

ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シリア民主軍が上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員6人を殺害した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)によると、米主導の有志連合は、ダーイシュの支配下にあるダイル・ザウル県南東部一帯にビラを散布し、投降を呼びかける一方、ムハージリーン(外国人)戦闘員の居場所についての情報提供者に懸賞金を支払うと告知した。

Kull-na Shuraka’, October 9, 2018
Kull-na Shuraka’, October 9, 2018

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡で、トルコの庇護を受ける国民軍と地元評議会がオリーブの収益をめぐって鋭く対立(2018年10月9日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)は、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡で、トルコの庇護を受ける国民軍所属の武装集団と地元評議会が農産物(オリーブ)の収益をめぐって鋭く対立していると伝えた。

複数のメディア筋によると、アフリーン郡各所の地元評議会は、収益の10%を住民から徴収し、自治運営費とすることを決定したが、収益が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に流用されることを懸念する国民軍所属の武装集団はこれを拒否、地元評議会ではなく、自らが収益を徴収すると主張している。

こうしたなか、国民軍の司令官の1人のアブー・サミーフ・ヒムスィー氏が、ファリーリーヤ村で活動する戦闘員をタッル・ハムウ村に移動させ、オリーブの実の収穫を始めたという。

なお、国民軍の参謀委員会は9月、アフリーン郡で活動するすべての武装集団に対して、オリーブの生産・収穫・加工にかかるすべての設備を地元評議会に移管するよう指示している。

Kull-na Shuraka’, October 9, 2018

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アレッポ県では、ANHA(10月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターが声明を出し、YPGが7日にトルコの実質占領下にあるアフリーン郡シャッラー村近郊のマリーミーン村にあるシャーム戦線の拠点に突入し、戦闘員4人を殺害したと発表した。

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民246,353人が帰国、避難民158,577人が帰宅(2018年10月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月9日付)を公開し、10月8日に難民134人(うち女性40人、子供68人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,073人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者16,755人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は246,353人(うち女性73,903人、子供125,627人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,892人、子供3,386,150人)。

一方、国内避難民21人が10月8日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,577人(うち女性47,988人、子供80,234人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,240,939人(うち女性372,986人、子供632,617人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも2件の停戦違反(ハマー県)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 9, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は10月1日~10月6日までの6日間でシリア領内で70回の爆撃を実施(2018年10月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月1日~10月6日の6日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

10月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は4回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し23回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は20回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は11回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は10回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は9回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し13回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は12回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

CENTCOM, October 9, 2018をもとに作成。

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トルコ軍はロシアとの連携パトロールに向けて、反体制派が重火器を撤去したイドリブ県の非武装地帯に車輌、武器を配備(2018年10月8日)

アナトリア通信(10月8日付)は、トルコが後押しする国民解放戦線所属の武装集団やシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、イドリブ県に設置された非武装地帯から重火器の撤去作業を行うのと並行して、ロシア軍との連携パトロールの実施を準備するため、同地帯に新たな車輌や武器を配備したと伝えた。

AFP, October 8, 2018、Anadolu Ajansı, October 8, 2018、ANHA, October 8, 2018、AP, October 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 8, 2018、SANA, October 8, 2018、UPI, October 8, 2018などをもとに作成。

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SANA:米主導の有志連合がダイル・ザウル県で空挺作戦を実施し、ダーイシュ・メンバーをヘリコプターに乗せて立ち去る(2018年10月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月8日付)が複数の住民筋、報道筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が7日、シャアファ村近郊で空挺作戦を実施し、さまざまな国籍のダーイシュ(イスラーム国)のメンバーをヘリコプターに乗せて、立ち去った。

一方、「テロ駆逐の戦い」を続ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シリア民主軍が上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、23人を殲滅した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(10月8日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、スワイダー県東部のサファー丘に隣接する岩石砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

AFP, October 8, 2018、ANHA, October 8, 2018、AP, October 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 8, 2018、SANA, October 8, 2018、UPI, October 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万6,219人が帰国、避難民124万918人が帰宅(2018年10月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月8日付)を公開し、10月7日に難民117人(うち女性39人、子供58人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は16,939人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者16,621人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万6,219人(うち女性7万3,863人、子供12万5,558人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民28人が10月7日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万8,556人(うち女性4万7,980人、子供8万227人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は124万918人(うち女性37万2,978人、子供63万2,610人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(アレッポ県2件、ラタキア県16件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件の停戦違反(アレッポ県1件、ハマー県2件)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 8, 2018をもとに作成。

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トルコ諜報機関はイドリブ県のすべての反体制武装集団に個人情報、保有する武器の報告を求める、アレッポ県北部への転戦のためか?(2018年10月7日)

反体制派系サイトのイナブ・バラディー(10月7日付)は、「自由シリア軍」筋の話として、トルコの諜報機関が、イドリブ県で活動を続ける反体制武装集団に対して、すべての戦闘員の氏名、顔写真、経歴などの詳細、保有している軽火器、中火器、重火器を報告するよう要請していると伝えた。

戦闘員の個人情報に関する報告は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に対しても行われているが、収集することも目的は判然としない、シャーム解放機構の規模、そしてトルコの監督のもとアレッポ県北部で活動を続ける国民軍の将来の規模を把握するためだと思われるという。

AFP, October 7, 2018、ANHA, October 7, 2018、AP, October 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2018、al-Hayat, October 8, 2018、‘Inab Baladi, October 7, 2018、Reuters, October 7, 2018、SANA, October 7, 2018、UPI, October 7, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部へのロシア軍の展開を受け、同地から「イランの民兵」が完全撤退(2018年10月7日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(10月7日付)によると、5日に県南東部のブーカマール市近郊のユーフラテス川右岸(西岸)の複数カ所にロシア軍部隊が展開を開始したのを受けて、同地に展開していた「イランの民兵」が退去した。

「イランの民兵」が退去したのは、マヤーディーン市からマフカーン町を経由し、ブーカマール市に至る地域で、同地から「イランの民兵」が完全撤退したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月8日付)によると、「イランの民兵」はブーカマール市からイラン領内(カーイム市)方面に撤退したという。

なお、ロシア軍展開地域の対岸のユーフラテス川左岸(東岸)には、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が展開し、サイヤール村一帯の拠点を強化している。

AFP, October 7, 2018、ANHA, October 7, 2018、AP, October 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2018、October 8, 2018、Euphrates Post, October 7, 2018、al-Hayat, October 8, 2018、Reuters, October 7, 2018、SANA, October 7, 2018、UPI, October 7, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市近郊でトルコ軍の無人航空機が墜落(2018年10月7日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターが声明を出し、アイン・アラブ(コバネ)市近郊でトルコ軍の無人航空機1機が墜落したと発表、写真を公開した。

無人航空機はシリア領内での任務を終えて、トルコ領内に帰還する途中だったという。

ANHA, October 7, 2018

AFP, October 7, 2018、ANHA, October 7, 2018、AP, October 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 7, 2018、al-Hayat, October 8, 2018、Reuters, October 7, 2018、SANA, October 7, 2018、UPI, October 7, 2018などをもとに作成。

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