ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万6,102人が帰国、避難民124万901人が帰宅(2018年10月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月7日付)を公開し、10月6日に難民93人(うち女性27人、子供48人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は16,822人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者16,504人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万6,102人(うち女性7万3,824人、子供12万5,500人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民302人が10月6日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万8,539人(うち女性4万7,975人、子供8万218人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は124万901人(うち女性37万2,973人、子供63万2,601人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県2件、ハマー県1件、ラタキア県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 7, 2018をもとに作成。

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PYDの匿名消息筋:トルコとイランがシリア政府とYPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の交渉を中断させた(2018年10月6日)

バスニュース(10月6日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)の匿名消息筋の話として、イランとトルコがシリア政府に圧力をかけ、ロジャヴァ人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の交渉を中断させたと伝えた。

同消息筋によると、トルコとイランは、シリアにおけるクルド人問題の解決の解決が、両国のクルド人に波及することを嫌っているという。

同消息筋はまた、イランとつながりのあるシリア政府の治安当局が、クルド人とアラウィー派の対立を作り出そうとして、9月8日にカーミシュリー市でのシリア軍とロジャヴァ内務治安部隊(アサーイシュ)の衝突を画策したという。

AFP, October 6, 2018、ANHA, October 6, 2018、AP, October 6, 2018、Basnews, October 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2018、al-Hayat, October 7, 2018、Reuters, October 6, 2018、SANA, October 6, 2018、UPI, October 6, 2018などをもとに作成。

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ロシアのボグダノフ外務副大臣「イドリブ県の非武装地帯設置合意は暫定的なもので、目的はテロリストを根絶し、武器を放棄しない戦闘員を打破することにある」(2018年10月6日)

ロシアのミハエル・ボグダノフ外務副大臣はスプートニク・ニュース(10月6日付)の取材に対して、「イドリブ県の合意(非武装地帯設置合意)は暫定的なもので…、その目的はテロリストの巣窟を根絶し、武器を放棄しない戦闘員を打破することにある」と述べた。

AFP, October 6, 2018、ANHA, October 6, 2018、AP, October 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2018、al-Hayat, October 7, 2018、Reuters, October 6, 2018、SANA, October 6, 2018、Sputnik News, October 6, 2018、UPI, October 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万5,856人が帰国、避難民124万372人が帰宅(2018年10月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月5日付)を公開し、10月4日に難民162人(うち女性50人、子供79人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は16,576人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者15,258人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万5,856人(うち女性7万3,751人、子供12万5,374人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民340人が10月4日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万8,010人(うち女性4万7,809人、子供7万9,955人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は124万372人(うち女性37万2,807人、子供63万2,338人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件の停戦違反(ハマー県)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2018をもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣は制憲委員会設置に向け「事態変更」を試みるロシアを批判(2018年10月4日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、1月のソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会に関して「政権、反体制派、市民社会が三つの(制憲委員会メンバー候補者の)リストがあるが…、一部の国が政権にとって有利なようにバランスを変えようとしている」とロシアの姿勢を暗に批判、「事態はそのようにはならない」と述べた。

発言は、ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官が「制憲委員会の発足は困難だ。残念ながら、みなが建設的に考えている訳ではないからだ。だが、我々は建設的に作業を進めるため事態を変更しようとしている」と述べたことへの批判。

AFP, October 4, 2018、ANHA, October 4, 2018、AP, October 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2018、al-Hayat, October 5, 2018、Reuters, October 4, 2018、SANA, October 4, 2018、UPI, October 4, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリア国民が選挙を実施すれば、我々はシリアをあるべき「持ち主」に委ねる…。ロシアとシリア難民の帰還について合意した」(2018年10月4日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はイスタンブールで開かれたフォーラムで演説し、「シリア国民が選挙を実施すれば、我々はシリアをあるべき「持ち主」に委ねるだろう」と述べた。

この選挙が何をするかについては明らかにしなかった。

エルドアン大統領はまた「ロシアとシリア難民の帰還について合意した…。トルコは難民の前で門戸を閉ざすようなことはしない。なぜならそれはトルコの価値観に反するからだ」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月4日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, October 4, 2018

AFP, October 4, 2018、ANHA, October 4, 2018、AP, October 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2018、al-Hayat, October 5, 2018、Reuters, October 4, 2018、SANA, October 4, 2018、UPI, October 4, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がサファー丘でダーイシュ掃討戦を続けるなか、ロシア軍憲兵隊はスンナ青年旅団の戦闘員約150人を援軍として派遣(2018年10月4日)

ダマスカス郊外県では、SANA(10月4日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県東部に隣接するサファー丘一帯の岩石砂漠地帯(スワイダー砂漠)で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続し、カブル・シャイフ・フサイン地区に向かって進軍、カアー・マナート地区を制圧した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月4日付)は、ロシア軍憲兵隊が、ダルアー県でシリア政府との和解に応じたアフマド・アウダ氏率いるスンナ青年旅団の戦闘員約150人を、ダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍との戦闘が続いているダマスカス郊外県サファー丘一帯に移送したと伝えた。

これに関連して、スワイダー24(10月4日付)は、第5軍団が、スンナ青年旅団の対ダーイシュ掃討戦への参加を求めるロシア軍の要請を正式に同意したと伝えた。

AFP, October 4, 2018、ANHA, October 4, 2018、AP, October 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2018、al-Hayat, October 5, 2018、Reuters, October 4, 2018、SANA, October 4, 2018、Suwayda 24, October 4, 2018、UPI, October 4, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万5,694人が帰国、避難民124万32人が帰宅(2018年10月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月4日付)を公開し、10月3日に難民454人(うち女性135人、子供231人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は16,414人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者16,096人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万5,694人(うち女性7万3,704人、子供12万5,295人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民254人が10月3日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万7,670人(うち女性4万7,693人、子供7万9,803人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は124万32人(うち女性37万2,404人、子供63万1,808人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(ハマー県2件、アレッポ県2件、ラタキア県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 4, 2018をもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「シリアでの戦争が終結し、シリア政府が要請すれば、ロシア軍は撤退する」(2018年10月3日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、首都モスクワでのエネルギー関係の会議で、シリア駐留ロシア軍の駐留の是非に関して、「シリアでの戦争が終結し、シリア政府が要請すれば、撤退する」と述べた。

AFP(10月3日付)などが伝えた。

AFP, October 3, 2018、ANHA, October 3, 2018、AP, October 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2018、al-Hayat, October 4, 2018、Reuters, October 3, 2018、SANA, October 3, 2018、UPI, October 3, 2018などをもとに作成。

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トルコとシリアが「アラブの春」のシリアへの波及に伴う両国関係悪化以降初となる治安会合を開催(2018年10月3日)

トルコ日刊紙『アイドゥンルク』(10月3日付)は、トルコとシリアが、2011年の「アラブの春」のシリアへの波及に伴う両国関係悪化以降初となる治安会合を開催した、と伝えた。

同紙によると、会合は先週(9月末)にイランの首都テヘランで開催され、両国の治安関係者が出席した。

トルコ側からはハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官が出席、シリア側の代表者の詳細については明らかにしなかった。

会合では、「イドリブ県解放の問題、中東情勢などが多角的に議論された」という。

al-Durar al-Shamiya, October 3, 2018

AFP, October 3, 2018、ANHA, October 3, 2018、AP, October 3, 2018、Aydinlik, October 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2018、al-Hayat, October 4, 2018、Reuters, October 3, 2018、SANA, October 3, 2018、UPI, October 3, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万5,240人が帰国、避難民123万9,778人が帰宅(2018年10月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月3日付)を公開し、10月2日に難民487人(うち女性147人、子供249人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は15,960人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者15,642人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万5,240人(うち女性7万3,569人、子供12万5,064人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民343人が10月2日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万7,416人(うち女性4万5,605人、子供7万9,684人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万9,778人(うち女性37万2,195人、子供63万1,540人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(アレッポ県3件、ラタキア県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 3, 2018をもとに作成。

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トルコの実質占領下にあるアフリーン市(アレッポ県)の「売春宿」で反体制派がトルコ軍士官を逮捕、トルコ軍と反体制派が管理する拘置所に移送(2018年10月2日)

バウワーバト・ハラブ(10月2日付)は、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン市内で、国民軍の憲兵隊が「売春宿」に対する強制捜査を行い、トルコ軍の士官複数人を逮捕したと伝えた。

同サイトによると、憲兵隊が「売春宿」として利用されていた民家に突入した際、トルコ軍士官3人とレオタード姿の女性2人がおり、アルコール飲料も見つかったという。

憲兵隊は9月22日からこの民家を監視していたという。

拘束されたトルコ軍士官は、シャーム戦線が管理するアフリーン市内の拘置所に一旦収監され、その後、シャーム戦線とトルコの諜報機関が管理するアアザーズ市近郊のマアスラ村にある拘置所に移送された。

AFP, October 2, 2018、ANHA, October 2, 2018、AP, October 2, 2018、Bawwaba Halab, October 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2018、al-Hayat, October 3, 2018、Reuters, October 2, 2018、SANA, October 2, 2018、UPI, October 2, 2018などをもとに作成。

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米国防総省報道官はイラン・イスラーム革命防衛隊によるダイル・ザウル県南東部のダーイシュ拠点に対する越境ミサイル攻撃を非難、ロシア大統領府は理解を示す(2018年10月2日)

米国防総省のショーン・ロバートソン報道官は、10月1日のイラン・イスラーム革命防衛隊によるダイル・ザウル県南東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する越境ミサイル攻撃に関して、「無責任で、安全でなく、緊張を高める」と非難した。

ロバートソン報道官は、「(イラン・イスラーム革命防衛隊による)攻撃は、(米主導の)有志連合との連携なしに行われた…。連携がなされないままにミサイルが発射されることは、この地域の領空への脅威となる」としたうえで、「有志連合にはユーフラテス渓谷でダーイシュを敗北させる能力があるが…、この地域でのイランの振る舞いは無責任で、安全さを欠き、緊張を高める」と述べた。

アナトリア通信(10月2日付)が伝えた。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、10月1日のイラン・イスラーム革命防衛隊によるダイル・ザウル県南東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する越境ミサイル攻撃に関して、CNN(10月2日付)に対して、「この措置は、テロとの戦いの取り組みの一環をなしている。シリアでのテロ、そしてテロ組織に対する戦いは続いており、今後も続けられる」と述べ、理解を示した。

AFP, October 2, 2018、Anadolu Ajansı, October 2, 2018、ANHA, October 2, 2018、AP, October 2, 2018、CNN, October 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2018、al-Hayat, October 3, 2018、Reuters, October 2, 2018、SANA, October 2, 2018、UPI, October 2, 2018などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍副司令官「クナイトラ通行所の再開準備が完了した」(2018年10月2日)

シリア駐留ロシア軍のセルゲイ・コラリンコ副司令官は報道向け声明を出し、クナイトラ県ゴラン高原の兵力引き離し地域のクナイトラ通行所の再開準備が完了したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 2, 2018、ANHA, October 2, 2018、AP, October 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2018、al-Hayat, October 3, 2018、Reuters, October 2, 2018、RIA Novosti, October 2, 2018、SANA, October 2, 2018、UPI, October 2, 2018などをもとに作成。

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ロシア大統領府はシリアへのS-300防空システムの配備が完了したと発表、T4に進駐していたイラン・イスラーム革命防衛隊が退去し、S-300防空システムが配備(2018年10月2日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、17日のロシア軍IL-20撃墜事件を受けてシリアへの供与が決定したS-300防空システムの配備が完了したことを明らかにした。

ペスコフ報道官は、記者団に対し、セルゲイ・ショイグ国防大臣がヴラジミール・プーチン大統領に配備が完了した旨報告したと述べた。

ショイグ国防大臣はまた、「シリア軍兵士が同防空システムを稼働させるための訓練には3ヶ月がかかるだろう」と付言した。

RT(10月2日付)が伝えた。

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月2日付)は、複数の消息筋の話として、ヒムス県中部のT4航空基地(タイフール航空基地、ティヤース航空基地)に駐留していたイラン・イスラーム革命防衛隊の部隊が9月30日と10月1日に同基地から撤退し、これに代わってシリア駐留ロシア軍が、S-300防空システムを同基地に配備したと伝えた。

同消息筋によると、S-300防空システムの配備に伴い、シリア軍部隊も兵員を削減したという。

al-Durar al-Shamiya, October 2, 2018

AFP, October 2, 2018、ANHA, October 2, 2018、AP, October 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2018、al-Hayat, October 3, 2018、Reuters, October 2, 2018、RT, October 2, 2018、SANA, October 2, 2018、UPI, October 2, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万4,753が帰国、避難民123万9,435人が帰宅(2018年10月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月2日付)を公開し、10月1日に難民145人(うち女性44人、子供71人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は15,473人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者15,155人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万4,753人(うち女性7万3,422人、子供12万4,815人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民340人が10月1日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万7,073人(うち女性4万7,486人、子供7万9,535人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万9,435人(うち女性37万2,195人、子供63万1,540人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県1件、イドリブ県1件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(ハマー県)で停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 2, 2018をもとに作成。

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ヨルダンのサファディー外務大臣「ラクバーン難民キャンプ解体と難民帰国に向けてロシアと真剣に協議している」(2018年10月1日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、スプートニク・ニュース(10月1日付)の取材に応じ、そのなかで「我々はロシアと、ルクバーン難民キャンプを解体し、その住民を帰宅させるため、真剣に協議を行っている」と述べた。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、Sputnik News, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「次なる目標はマンビジュ浄化」、マティス米国防長官「マンビジュでの合同パトロールのため米軍はトルコ軍への教練を開始した」(2018年10月1日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は国会で演説し、国内外でクルディスタン労働者党(PKK)に対する軍事作戦を継続するとしたうえで、「トルコはシリアとイラクの領土統一を維持しようとしている…。我が国の次なる目標クルド人民兵(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG))の支配下にある(アレッポ県)マンビジュ市とユーフラテス川東岸をテロ組織から浄化することだ」と述べた。

TRT(10月1日付)が伝えた。

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ジェームズ・マティス米国防長官は、報道向け声明を出し、米軍が、シリア国内での任務を実施するためにトルコ軍部隊への教練を開始したと発表した。

トルコ軍部隊が実施する任務とは、アレッポ県マンビジュ市一帯での合同パトロールのこと。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、TRT, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊はアフワズでの軍事パレード襲撃事件の報復として、シリア南東部のダーイシュ拠点を弾道ミサイルで攻撃、米国、YPG主体のシリア民主軍は冷静な反応(2018年10月1日)

イラン・イスラーム革命防衛隊は、9月22日にイラン南西部アフワズ市で発生した軍事パレード襲撃事件(24人死亡)に対する報復として、ダイル・ザウル県南東部のユーフラテス川東岸にある実行犯の司令拠点を狙って弾道ミサイル6発を発射し、司令官やメンバー多数を殺傷したと発表した。
攻撃に使用されたのは、「ゾー・ファガール」(射程750キロメートル)、「ギヤーム」(射程800キロメートル)で、イラン西部のケルマンシャー州から発射されたという。

タスニーム通信(10月1日付)が伝えた。

Tasnim News Agency, October 1, 2018

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)は、イランの複数の反体制派筋やSNSから得た情報だとして、イラン・イスラーム革命防衛隊の弾道ミサイル少なくとも6発が、イラン国内のケルマンシャー市近郊の村々に着弾し、住民らが被害を受けたと伝えた。

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しかし、有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐は声明を出し、イランのミサイル攻撃がブーカマール市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙ったものだとしたうえで、攻撃に際していかなる「警告も発しなかったが…、シリア民主軍が危険に曝されることはなかった。有志連合はどのような被害が生じたか精査している」と述べた。

CNN(10月1日付)が伝えた。

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガーブリイール報道官は報道向け声明を出し、「これまでに得た情報によると、シリア軍が包囲している(ダイル・ザウル県)ブーカマール市南部地域に対するイランのミサイル攻撃は行われておらず、またシリア民主軍も同地域で作戦を実施していない」と発表した。

スプートニク・ニュース(10月1日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、CNN, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、Sputnik News, October 1, 2018、Tasnim News Agency, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県の反体制派とロシアはサファー丘でのダーイシュ掃討に向けて新たな合意を交わす一方、シリア政府当局は元戦闘員の徴兵するため拘束(2018年10月1日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)は、ダルアー県でシリア政府との和解に応じた反体制武装集団の司令官や地元名士らが、ロシア軍の代表との間に新たな合意を交わしたと伝えた。

同サイトが複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、この合意は、①シリア軍西部地区が所轄しない独立した統合司令部を発足させること、②この司令部をラタキア県フマイミーム航空基地にあるシリア駐留ロシア軍司令部が実質指揮下にあるアフマド・アウダ氏のスンナ青年旅団やシリア軍第4師団(マーヒル・アサド少将が実質的司令官)から切り離すこと、③新司令部のもとで、ダマスカス郊外県サファー丘でのダーイシュ(イスラーム国)掃討戦に部隊を派遣すること、などを骨子とするという。

新たに発足される司令部には1,700人が参加する見込みだったが、ロシア側が認めたのは600人で、アブー・ムルシド・バッラーン氏が司令官を務める予定だという。

al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)によると、政治治安部がタッル市で家宅捜索を行い、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元戦闘員10人を兵役に服させるために拘束した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)はまた、クナイトラ県内の検問所で、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元戦闘員らに対して、和解後6ヶ月間の移動の自由を保障した証明書を認めないとの告知がなされている、と伝えた。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは18件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年10月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(10月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(アレッポ県6件、ハマー県1件、イドリブ県1件、ラタキア県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは1件(イドリブ県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 1, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は9月24日~9月30日までの7日間でシリア領内で54回の爆撃を実施(2018年10月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月24日~9月30日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

9月24日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は9回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月25日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は9回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月26日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は7回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月27日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月28日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し8回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は6回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月29日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は10回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は10回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

CENTCOM, October 1, 2018をもとに作成。

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ヨルダン北東部のラクバーン・キャンプに身を寄せるシリア難民のなかの部族名士が、負傷者の移送・治療、病人の兵役免除などを骨子とする合意をシリア政府と交わす(2018年9月30日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月30日付)は、複数の地元筋の話として、米主導の有志連合が占領するヒムス県のタンフ国境通行所一帯(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部に設置されているルクバーン・キャンプに身を寄せるシリア難民のなかの部族名士らが、シリア政府と和解合意を交わしたと伝えた。

同消息筋によると、9月29日(土曜日)にシリア政府の支配下にあるジュライギーム通行所近くでシリア政府の代理人らと名士たちが会合を開き、9項目からなる合意を交わしたという。

バーディヤ24(9月30日付)によると、9項目の中には、キャンプで暮らす負傷者150人を首都ダマスカスなどの病院に搬送して治療すること、病人の兵役免除と兵役忌避の免罪などが盛り込まれている。

 

al-Durar al-Shamiya, September 30, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 30, 2018

AFP, September 30, 2018、ANHA, September 30, 2018、AP, September 30, 2018、al-Badiya 24, September 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2018、al-Hayat, October 1, 2018、Reuters, September 30, 2018、SANA, September 30, 2018、UPI, September 30, 2018などをもとに作成。

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ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が国連本部でバーレーン外務大臣と偶然鉢合わせとなり、懇談(2018年9月30日)

ハダス・チャンネル(9月29日付)は、第73回国連総会に出席するためにニューヨークを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相が、国連本部でバーレーンのハーリド・ビン・アフマド・アール・ハリーファ外務大臣と偶然鉢合わせなり、懇談したと伝え、その映像(https://youtu.be/A6KMRLydTa0)を公開した。

シリアの外務大臣がアラブ湾岸諸国の外務大臣と公の場で友好的に言葉を交わすのは2011年以降初めて。

Al-Hadath Channel, September 30, 2018

AFP, September 30, 2018、ANHA, September 30, 2018、AP, September 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2018、Al-Hadath Channel, September 30, 2018、al-Hayat, October 1, 2018、Reuters, September 30, 2018、SANA, September 30, 2018、UPI, September 30, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは24件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年9月30日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月30日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(アレッポ県3件、ラタキア県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは1件(イドリブ県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 30, 2018をもとに作成。

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トルコ諜報機関は反体制武装集団司令官らと会合、イドリブ県の非武装地帯への同意を求める(2018年9月29日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月29日付)は、トルコ諜報機関の士官らが、トルコの支援を受ける反体制武装集団司令官らと会合を重ねている、と伝えた。

会合は、17日にロシア・トルコ首脳が設置合意した非武装地帯への同意を得るためのもので、トルコ諜報機関側の説明によると、トルコとロシアが「穏健な反体制派」とみなした武装集団は、重火器を放棄すれば、非武装地帯への残留を認められるという。

AFP, September 29, 2018、ANHA, September 29, 2018、AP, September 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2018、al-Hayat, September 30, 2018、Reuters, September 29, 2018、SANA, September 29, 2018、UPI, September 29, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県タファス市の名士・部族長がロシアの使節団と会談、シリア政府との和解について意見を交わす(2018年9月29日)

ダルアー県では、イナブ・バラディー(9月30日付)によると、タファス市で地元名士や部族長がロシアの使節団と会談し、シリア政府との和解について意見を交わした。

会談では、シリア政府側が善意を示すための措置として、逮捕者の釈放の是非が議論されたほか、解職された公務員の対応、検問所設置に伴う住民の往来の障害などが議題となったという。

AFP, September 29, 2018、ANHA, September 29, 2018、AP, September 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2018、al-Hayat, September 30, 2018、‘Inab Baladi, September 30, 2018、Reuters, September 29, 2018、SANA, September 29, 2018、UPI, September 29, 2018などをもとに作成。

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運輸省はナスィーブ国境通行所を再開したと発表するも、ヨルダン政府が否定したことを受け、10月10日に再開すると訂正(2018年9月29日)

運輸省は、ツイッターのアカウントを通じて「ナスィーブ国境通行所は開通し、貨物車輌の通行が開始された」と発表した。

だが、『ハヤート』(9月30日付)やドゥラル・シャーミーヤ(9月29日付)が伝えたところによると、ヨルダンのジュマーナ・グナイマート内閣報道官は「ナスィーブ国境通行所は閉鎖されたままで、貨物や旅行者に対して開放されていない…。両国は国境開放について検討をtづけている最中だ」と述べ、通行所再開を否定した。

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その後、運輸省は、ヨルダン領に面するナスィーブ国境通行所を10月10日に再開し、車輌の通行を認めると改めて発表した。

同省が発表した声明によると、7月にシリア軍によって解放されたナスィーブ国境通行所であ、貨物車輌の往来を再開するのに必要なすべての復旧作業が完了したという。

SANA(9月29日付)が伝えた。

SANA, Sepbember 29, 2018

AFP, September 29, 2018、ANHA, September 29, 2018、AP, September 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2018、al-Hayat, September 30, 2018、Reuters, September 29, 2018、SANA, September 29, 2018、UPI, September 29, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民24万4,343人が帰国、避難民123万7,154人が帰宅(2018年9月29日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月29日付)を公開し、9月28日に難民107人(うち女性31人、子供52人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は15,063人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者14,745人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万4,343人(うち女性7万3,292人、子供12万4,608人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は663万9,529人(うち女性199万1,892人、子供338万6,150人)。

一方、国内避難民739人が9月28日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は15万4,781人(うち女性4万6,625人、子供7万8,703人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は123万7,154人(うち女性37万1,334人、子供63万708人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月29日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県7件、ハマー県2件、ラタキア県15件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 29, 2018をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国はマンビジュ市一帯の処遇にかかる行程表、そしてその日程をまったく守っていない」(2018年9月28日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ドイツに向かう機内で記者団に対して、「米国は(マンビジュ市一帯の処遇にかかる)行程表、そしてその日程をまったく守っていない。PYD(民主統一党)/YPG(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊))はこの地域に留まっている。本来の住民はいまだに戻ることができていない」と批判した。
アナトリア通信(9月28日付)が伝えた。

AFP, September 28, 2018、Anadolu Ajansı, September 28, 2018、ANHA, September 28, 2018、AP, September 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2018、al-Hayat, September 29, 2018、Reuters, September 28, 2018、SANA, September 28, 2018、UPI, September 28, 2018などをもとに作成。

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