ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは26件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年8月21日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月21日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(ハマー県1件、ラタキア県14件、アレッポ県11件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも1件(イドリブ県)の停戦違反を確認した。

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スプートニク・ニュース(8月22日付)は、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地が無人航空機の飛来に備えて、パンツィールS1近距離対空防御システムを増強したと伝えた。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 21, 2018、Sputnik News, August 21, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:19日に難民63人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は7,724人に(2018年8月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月20日付)を公開し、19日に難民63人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は7,724人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者7,406人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万2,302人(うち女性209万4,691人、子供356万974人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2018をもとに作成。

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英国はシリアの反体制派への資金援助を停止(2018年8月20日)

テリーザ・メイ英内閣の報道官は、インターネットを通じて声明を出し、シリアの反体制派への資金援助を停止したことを明らかにした。

声明のなかで、報道官はこの措置が、「一部地域の現地情勢が困難なものとなったことを受け、我々が人道支援以外の支援プログラムを支援するのがこれまで以上に制限されることになった」ものとしたうえで、「しかし、我々はこの国(シリア)の治安と安定の改善のため、そして火急に支援を必要とする人々のための重要な支援は継続する」と付言した。

英国が中止した支援対象は明確ではないが、『タイムズ』紙は自由警察への支援を中止し、地元評議会への資金援助を2017/2018年会計年度をもって見直すと伝えていた。

なお、英国は2017/2018年会計年度に、シリアの人道支援プロジェクトに1億5200万ポンドを支出している。

ロイター通信(8月20日付)が伝えた。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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中国駐シリア特使「シリアに戦うために向かったウィグル人の数についてのはっきりとした数字はない…。イドリブ県に行き、実態に目を向けたい」(2018年8月20日)

中国の解晓岩(Xie Xiaoyan)駐シリア特使は、シリアで活動を続ける新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党に関して、「シリアに戦うために向かったウィグル人の数についてのはっきりとした数字はない。だが、国連の報告によると、2,000人、あるいは3,000人のウィグル人がシリアとイラクで戦っている…。シリアにいるウィグル人について…1,000人、2,000人、あるいは5,000人といった数字をあげる者がいる。それ以上いると言う者もいる…。イドリブ県に行き、実態に目を向ける機会があればと願っている」と述べた。

解特使はまた「中国はシリアを含むすべての国と「テロとの戦い」について協議を行っている」と付言した。

ロイター通信(8月20日付)が伝えた。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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有志連合のライアン報道官「ダーイシュのバグダーディー指導者には組織を指導する力はない」(2018年8月20日)

有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐はサウジアラビアのハダス・チャンネル(8月20日付)のインタビューに応じ、そのなかでダーイシュ(イスラーム国)の指導者であるアブー・バクル・バグダーディー氏の消息に関して、「バグダーディーはどこかにいるだろう。だが、組織を指導する能力を持っていない」と述べた。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hadath, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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トランプ米大統領はロジャヴァへの資金援助を停止したとツイッターでつぶやく(2018年8月20日)

ドナルド・トランプ米大統領はツイッターのアカウント(https://twitter.com/realdonaldtrump)で以下の通り綴り、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配地域への資金援助を中止し、サウジアラビアなどがこれを肩代わりすることを明らかにした。

The United States has ended the ridiculous 230 Million Dollar yearly development payment to Syria. Saudi Arabia and other rich countries in the Middle East will start making payments instead of the U.S. I want to develop the U.S., our military and countries that help us!

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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YPGに近い「オリーブの怒り」作戦司令室はアフリーン郡でスルターン・ムラード師団メンバーを殺害(2018年8月20日)

アレッポ県では、ANHA(8月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に近い「オリーブの怒り」作戦司令室が声明を出し、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡ラージュー町近郊のハッジ・ジャマーラー村でスルターン・ムラード師団のメンバー1人を殺害したと発表した。

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ラッカ県では、ANHA(8月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の支配下にあるラッカ市で中心部に位置するバイダ広場近くの道路で爆弾が爆発し、女性1人と子供1人が負傷した。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは26件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年8月20日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月20日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(ハマー県3件、ラタキア県18件、アレッポ県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件(ハマー県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 20, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は8月13日~8月19日までの7日間でシリア領内で12回の爆撃を実施(2018年8月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月13日~8月19日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

8月13日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月14日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月15日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月16日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月17日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は1回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は2回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

8月19日は、爆撃は実施されなかった。

CENTCOM, August 20, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:18日に難民114人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は7,661人に(2018年8月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月19日付)を公開し、18日に難民114人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は7,661人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者7,343人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万2,302人(うち女性209万4,691人、子供356万974人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2018をもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣はマンビジュ市(アレッポ県)の治安と安定の強化を目的とした米国との合同教練を近く開始すると発表(2018年8月19日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の実効支配下にあり、米軍が駐留するアレッポ県マンビジュ市一帯地域で、同地の処遇にかかる行程表に従い、トルコ米両軍が、治安と安定の強化を目的とした合同教練を近く開始すると発表した。

アナトリア通信(8月19日付)が伝えた。

AFP, August 19, 2018、Anadolu Ajansı, August 19, 2018、ANHA, August 19, 2018、AP, August 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2018、al-Hayat, August 20, 2018、Reuters, August 19, 2018、SANA, August 19, 2018、UPI, August 19, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン郡(アレッポ県)で住民・民兵多数を拘束(2018年8月19日)

アレッポ県では、ANHA(8月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がアフリーン郡ジンディールス町近郊のカフルサフラ村の住民ら多数を拘束、連行した。

拘束された者のなかには、トルコの支援を受けてきたクルド人民兵組織のミシュアル・タンムー大隊の戦闘員多数も含まれているという。

AFP, August 19, 2018、ANHA, August 19, 2018、AP, August 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2018、al-Hayat, August 20, 2018、Reuters, August 19, 2018、SANA, August 19, 2018、UPI, August 19, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは25件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年8月19日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月19日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(ハマー県1件、ラタキア県14件、アレッポ県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件(ラタキア県1件、イドリブ県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:17日に難民136人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は7,547人に(2018年8月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月18日付)を公開し、17日に難民136人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は7,547人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者7,229人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万2,302人(うち女性209万4,691人、子供356万974人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 17, 2018をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「国境の安全保障を拡充するために開始した作戦を拡大し、シリアからの脅威を根絶する」(2018年8月18日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラでの与党公正発展党(AKP)での大会で「国境の安全保障を拡充するために開始した作戦を拡大し、シリアから我々に向けられている脅威を根絶する」と述べた。

エルドアン大統領はまた「(アレッポ県の)ジャラーブルス市、バーブ市、アフリーン市で行ったことを、(シャンウルファ県の)シュリュジュから(シュルナク県の)ジズレに至る国境全域で実施する…。イラク北部のキンディール山、スィンジャール地方、マフムール郡にも我が国の脅威の源は残らないだろう」と強調した。

『ハヤート』(8月19日付)などが伝えた。

al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018

AFP, August 18, 2018、ANHA, August 18, 2018、AP, August 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018、al-Hayat, August 19, 2018、Reuters, August 18, 2018、SANA, August 18, 2018、UPI, August 18, 2018などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領がドイツのメルケル首相と会談し、シリア情勢への対応などについて協議(2018年8月18日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はドイツを訪問し、ベルリンでアンゲラ・メルケル首相と会談、シリア情勢への対応などについて協議した。

プーチン大統領は会談前、シリアでの復興を支援し、難民の帰還を保証するため、すべてのことを行う必要があると述べた。

一方、メルケル首相は、会談に関して「ドイツは、憲法改正や選挙の実施などを骨子とする国連主導の政治プロセスを通じてシリアの問題解決を検討することに参与する」と発表した。

『ハヤート』(8月19日付)などが伝えた。

al-Hayat, August 19, 2018

AFP, August 18, 2018、ANHA, August 18, 2018、AP, August 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018、al-Hayat, August 19, 2018、Reuters, August 18, 2018、SANA, August 18, 2018、UPI, August 18, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビアに続いてUAEがロジャヴァ支配地域復興に向けて5,000億ドルの拠出を約束(2018年8月18日)

ブレット・マクガーク米大統領特使(対ダーイシュ(イスラーム国)有志連合担当)は、サウジアラビアに続いて、アラブ首長国連邦(UAE)も、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のシリア北東部の復興に向けて5,000億ドルの拠出を約束したことを明らかにした。

マクガーク米大統領特使は「我々はまだカリフ制(ダーイシュ)を物理的に打ち負かす(作戦の)最終段階を開始していない。それは今準備されており、我々が時を選んで行われるだろう。だが、それは実施される」としたうえで、UAEが資金拠出を誓約したことを明らかにし、「我々はシリアに留まる。ダーイシュと永続的に戦うことに焦点を当てる」と強調した。

AFP, August 18, 2018、ANHA, August 18, 2018、AP, August 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018、al-Hayat, August 19, 2018、Reuters, August 18, 2018、SANA, August 18, 2018、UPI, August 18, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のラッカ市で米国高官からなる使節団を狙った爆発が発生する一方、ダーイシュはダイル・ザウル県の有志連合基地一帯を攻撃(2018年8月18日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月18日付)が複数の地元筋の話として伝えたによると、ラッカ市を訪問中の米国高官からなる使節団を狙った爆発が発生したと伝えた。

爆発は、ラッカ市のヌール・モスク近くのバースィル・アサド通りをこの高官が乗った車が通過しようとした際に発生し、護衛をしていた西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車が被害を受けたが、死傷者はなかったという。

ラッカ市には、最近になってウィリアム・ロバック(William Roebuck)元駐バーレーン米国大使と有志連合を主導する米軍士官が訪問していたが、狙われた使節団が、この使節団だったかどうかは不明。

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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のウマル油田にある有志連合の基地および西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所に対して大規模な攻撃を行った。

al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018

 

AFP, August 18, 2018、ANHA, August 18, 2018、AP, August 18, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2018、al-Hayat, August 19, 2018、Reuters, August 18, 2018、SANA, August 18, 2018、UPI, August 18, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは25件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年8月18日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月18日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(ハマー県1件、ラタキア県13件、アレッポ県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件(アレッポ県1件、イドリブ県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 18, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:16日に難民117人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は7,411人に(2018年8月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月17日付)を公開し、16日に難民117人がシリアに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は7,411人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者7,093人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は689万7,850人(うち女性207万979人、子供352万665人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 17, 2018をもとに作成。

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米国はサウジアラビアがロジャヴァ支配地域の安定回復のために1億米ドルを供与したことを歓迎し、ロジャヴァに対して約束していた2億米ドルの支援を中止(2018年8月17日)

米国務省は声明を出し、サウジアラビアが西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の実効支配地域の安定回復のために1億米ドルを供与したことに関して歓迎の意を表明した。

声明は「この重要な貢献は安定回復に必要」だと高く評価している。

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また、AP(8月17日付)は、米国の複数の高官の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が実効支配するシリア北部各所に対して米国が供与を約束していた2億3,000千万米ドルの支援を中止したと伝えた。

同高官らによると、供与が中止された2億3,000千万ドルは、別の用途で使用されるという。

AFP, August 17, 2018、ANHA, August 17, 2018、AP, August 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 17, 2018、SANA, August 17, 2018、UPI, August 17, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビアはロジャヴァ支配地域の安定回復のため1億米ドルを供与した発表(2018年8月17日)

サウジアラビア政府は声明を出し、米主導の有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の実効支配地域の安定回復のために1億米ドルを供与したと発表した。

声明は「ダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の取り組みの一環として、ダーイシュから解放された地域の安定化プロジェクトのために1億ドルを供与した」としたうえで「この資金は、ラッカ県などの地域社会の再生、破壊された街区の再建、医療福祉、農業、電力、水道、教育、通信の復旧のために拠出され、難民帰還とダーイシュ復活阻止に寄与する」としている。

SPA(8月17日付)が伝えた。

AFP, August 17, 2018、ANHA, August 17, 2018、AP, August 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 17, 2018、SANA, August 17, 2018、SPA, August 17, 2018、UPI, August 17, 2018などをもとに作成。

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最新鋭戦車などを積んだトルコ軍の車列が反体制派への武器供与のためイドリブ県に入る(2018年8月17日)

ANHA(8月17日付)は、M60T(サブラMk.II)戦車などの武器・装備を積んだトルコ軍の車列が、ハタイ県からイドリブ県に入ったと伝えた。

複数の消息筋によると、これらの武器・装備は、イドリブ県で活動するシャーム解放機構などの武装集団に配給されるという。

ANHA, August 17, 2018

AFP, August 17, 2018、ANHA, August 17, 2018、AP, August 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 17, 2018、SANA, August 17, 2018、UPI, August 17, 2018などをもとに作成。

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有志連合、ないしはイラク軍がダイル・ザウル県東部のダーイシュ支配地域を爆撃(2018年8月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、17日の深夜から18日の未明にかけて、有志連合、ないしはイラク軍が県東部のスーサ町にあるダーイシュ(イスラーム国)の支配地域を爆撃し、18人が死亡した。

AFP, August 17, 2018、ANHA, August 17, 2018、AP, August 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 17, 2018、SANA, August 17, 2018、UPI, August 17, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは25件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年8月17日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月17日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(アレッポ県11件、ハマー県2件、ラタキア県12件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも3件(イドリブ県2件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 17, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:7月18日以降に帰国したシリア難民は7,294人のまま(2018年8月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月16日付)を公開し、7月18日以降に帰国したシリア難民の数が7,294人となったと発表した。

内訳は、レバノンからの帰国者6,976人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は689万7,850人(うち女性209万979人、子供352万665人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 16, 2018をもとに作成。

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トルコ大統領顧問「アサド政権によるイドリブ攻撃を許さない…。攻撃が行われれば、どれほど多くのシリア人がトルコに向かうか誰も想像できない」(2018年8月16日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の顧問を務めるヤスィン・アクタイ氏は『イェニ・シャファク』(8月16日付)のインタビューに応じ、そのなかで「トルコからシリア難民を追放しようとは、政府はまったく考えていない。考えられない…。だが、シリア各地の安全が完全に確保され、誰の命も危険に曝されなくなれば、多くのシリア人同胞がこれらの地域に向かうと思う。なぜなら、彼らの国だからだ」と述べた。

アクタイ氏はまた、「トルコ政府は、今週になって事態が緊迫しているイドリブ県郊外へのアサド政権の攻撃を停止させるために努力している…。トルコはこうしたこと(イドリブ県への進攻)を許さない。イドリブ県には何百万もの市民がいる。彼らにはトルコ以外にアサドの追跡から逃れる場所はない…。そうなったときにトルコにどれほど多くの人々が向かってくるかを誰も想像できない」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018、Yeni Safak, August 16, 2018などをもとに作成。

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ポンペオ米国務長官とデミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は政治移行なき復興に疑義を呈する(2018年8月16日)

米国務省は声明を出し、マイク・ポンペオ国務長官とスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が会談、政治プロセスが進行しないなかで、復興について話すのは時期尚早で、すべての当事者は、憲法改正、自由で公正な選挙の実施といった政治移行を定めた国連安保理決議第2254号に従う必要がある点で意見が一致したと発表した。

一方、ヘザー・ナウアート国務省報道官は、シリア情勢への対応を協議するために9月にトルコのイスタンブールで開催が予定されているトルコ、ロシア、イラン首脳会議に関して「ジュネーブに代わるものはない…。国連主催のジュネーブ・プロセスこそが、シリアで長期的な政治解決をもたらす唯一の方法である」と批判的な姿勢を示した。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

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『ワタン』紙は米国がハサカ県に新たな軍事基地を建設しようとしていると報じる(2018年8月16日)

『ワタン』(8月16日付)は、車輌150台あまりからなる米軍の車列がイラク領内から進入、ダイル・ザウル県を経由してハサカ県シャッダーディー市方面に向かったとしたうえで、米国がハサカ県内に新たな基地を建設しようとしていると伝えた。

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018、al-Watan, August 16, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市(アレッポ県)にトルコ軍部隊が展開し厳戒態勢(2018年8月16日)

アレッポ県では、ANHA(8月16日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン市内にトルコ軍部隊(兵力数十人、車輌数十両)が展開し、厳戒態勢を敷き、空砲などを無差別に発砲した。

トルコ軍部隊の展開は、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団の横暴に対するアフリーン市住民の抗議デモを抑止するための措置。

トルコ軍はまた、同市ザイディーヤ地区内の民家を強制捜査し、住民2人を拉致、連行した。

理由は不明。

ANHA, August 16, 2018

https://youtu.be/DaYtrKAtw1k

 

AFP, August 16, 2018、ANHA, August 16, 2018、AP, August 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2018、al-Hayat, August 17, 2018、Reuters, August 16, 2018、SANA, August 16, 2018、UPI, August 16, 2018などをもとに作成。

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