ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも3件(ハマー県1件、イドリブ県1件)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 6, 2018をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも3件(ハマー県1件、イドリブ県1件)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 6, 2018をもとに作成。
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シリア・北朝鮮合同経済委員会第10回会合が北朝鮮の首都平壌で開かれ、教育、工業、住宅、投資の4部門での協力に関する覚書が調印された。
調印式には、マアムーン・ハムダーン財務大臣と北朝鮮の金英才(キム・ヨンジェ)対外経済大臣が出席した。
SANA(5月5日付)が伝えた。

AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県5件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも2件(アレッポ県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2018をもとに作成。
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『ハヤート』(5月5日付)は、匿名外交筋の話として、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で4月に発生した化学兵器(塩素ガス)使用疑惑事件の調査を行っていた化学兵器禁止機関(OPCW)の調査チームが、サンプル収集や聞き取り調査などを終えて、オランダに帰着したと伝えた。
AFP, May 4, 2018、ANHA, May 4, 2018、AP, May 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 4, 2018、SANA, May 4, 2018、UPI, May 4, 2018などをもとに作成。
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イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、ロシアの『コメルサント』(5月4日付)のインタビューで、「アサドが戦争犯罪者だというのが私の見方だ。だが、我々はシリア内政には干渉しない。我々が認めないのは、イランがシリアをイスラエルに対する橋頭堡にしようとすることだけだ…。アサドに対する立場はともかく、今日彼に代わる人物はいない」と述べた。
AFP, May 4, 2018、ANHA, May 4, 2018、AP, May 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Kommersant, May 4, 2018、Reuters, May 4, 2018、SANA, May 4, 2018、UPI, May 4, 2018などをもとに作成。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県1件、ラタキア県4件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも4件(イドリブ県3件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 4, 2018をもとに作成。
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米中央軍(CENTCOM)は、4月27日~5月3日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。
4月27日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。
4月28日は、空爆は実施されなかった。
4月29日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ダイル・ザウル市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。
4月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は10回で、ブーカマール市近郊(6回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(3回)に対して行われた。
5月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し8回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊(4回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。
5月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。
5月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。
CENTCOM, May 4, 2018をもとに作成。
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米CBS(5月3日付)は、ホワイト・ヘルメットのラーイド・サーリフ代表の話として、米国からの資金援助が数週間に中止されたと伝えた(https://www.cbsnews.com/news/u-s-freezes-funding-for-syrias-white-helmets/)。
サーリフ代表はCBSに対し、「3月の会合はとても前向きなものだった。2020年まで長期的に関与すべきだとの高官の発言さえあった。支援が停止される前兆など一切無かった」と述べ、懸念を表明した。
同チャンネルによると、米国からの資金援助はホワイト・ヘルメットの予算の3分の1を占めていたが、米国務省は現在、資金供与の是非について「積極的に検討中」だという。
米国務省の内部文書によると、中東局は4月15日までに、ホワイト・ヘルメットへの資金援助継続の確認を政権からとろうとしていたが、継続の指示はなかったという。
また、同局は4月6日までに、地雷撤去、食糧配給、福祉提供を行うほかの支援団体への資金援助継続の承認待ちをしていたが、これに関しても継続の指示は出されなかったという。

AFP, May 4, 2018、ANHA, May 4, 2018、AP, May 4, 2018、CBS, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 4, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 4, 2018、SANA, May 4, 2018、UPI, May 4, 2018などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市で4月に発生した化学兵器(塩素ガス)使用疑惑事件の調査を行っている化学兵器禁止機関(OPCW)の調査チームは、化学兵器(塩素ガス)使用によって死亡したとされる犠牲者の遺体を搬出することを決定した。
調査チームは事件発生現場から約100のサンプルを採取している。
『ハヤート』(5月4日付)が伝えた。
AFP, May 3, 2018、ANHA, May 3, 2018、AP, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2018、al-Hayat, May 4, 2018、Reuters, May 3, 2018、SANA, May 3, 2018、UPI, May 3, 2018などをもとに作成。
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ロシアのスプートニク・ニュース(5月3日付)は、シリアの諜報機関とつながりのある消息筋の話として、米CIAが参加したかたちで、シリア軍による犯行と見せかけた新たな化学兵器攻撃が準備されていると伝えた。
この攻撃は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあり、米軍も駐留しているダイル・ザウル県のジャフラ油田地帯で計画されているという。
AFP, May 3, 2018、ANHA, May 3, 2018、AP, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2018、al-Hayat, May 4, 2018、Reuters, May 3, 2018、SANA, May 3, 2018、Sputnik News, May 3, 2018、UPI, May 3, 2018などをもとに作成。
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣とソチで会談した。
『ハヤート』(5月4日付)によると、会談後の共同記者会見で、ラブロフ外務大臣は、有志連合を主導する米国が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯や同地に近いヨルダン北東部のルクバーン難民キャンプ一帯での反体制武装集団の教練を「停戦合意が成立しているにもかかわらず、米国はテロリストを支援し、戦闘を継続しようとしている」と批判した。
これに対して、サファディー外務大臣は、ヨルダン領内からシリア領内へのいかなる武器供与もなされていないと弁明、両国間では人道支援が行われているだけだと強調した。
一方、ダルアー県に設置されている緊張緩和地帯について、ラブロフ外務大臣は「一時的なもので…、通常の生活が再開される可能性があれば、廃止されるだろう」としたうえで、「緊張緩和地帯の規定にテロリストは含まれていない」と述べた。
対するサファディー外務大臣は、同地の停戦維持のためにロシアとヨルダンが協議することが重要だと述べた。
AFP, May 3, 2018、ANHA, May 3, 2018、AP, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2018、al-Hayat, May 4, 2018、Reuters, May 3, 2018、SANA, May 3, 2018、UPI, May 3, 2018などをもとに作成。
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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月3日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、ロシア軍憲兵隊が県東部を南北に横切る鉄道路線の東側の3カ所に展開した。
ロシア軍憲兵隊が展開したのは、アブー・ダーリームラ、ウンム・サフリージュムラ、スィンジャール町で、監視所が設置されるという。

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イドリブ県では、マアッラト・ヌウマーン市一帯で活動する反体制武装集団4組織が共同声明を出し、同地の「治安と安定を実現するため」として「マアッラト・ヌウマーン軍事評議会」を発足させると発表した。
声明を出したのは、4組織は特殊任務旅団、アンサール・ハック旅団、革命青年ン旅団、イバード・ラフハーン旅団。
AFP, May 3, 2018、ANHA, May 3, 2018、AP, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2018、al-Hayat, May 4, 2018、Reuters, May 3, 2018、SANA, May 3, 2018、UPI, May 3, 2018などをもとに作成。
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ロシア外務省は声明を出し、ラタキア県のフマイミーム航空基地を離陸したロシア空軍のSu-30SM戦闘機1機が、ジャブラ市沖の地中海に墜落し、パイロット2人が死亡したと発表した。
エンジン・トラブルが原因だと思われるという。
スプートニク・ニュース(5月3日付)などが伝えた。

AFP, May 3, 2018、ANHA, May 3, 2018、AP, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2018、al-Hayat, May 4, 2018、Reuters, May 3, 2018、SANA, May 3, 2018、Sputnik News, May 3, 2018、UPI, May 3, 2018などをもとに作成。
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『ガーディアン』(5月3日付)は、英国のギャビン・ウィリアムソン国防大臣が、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する英空軍の爆撃により、民間人1人が死亡したことを認め、深い懸念の意を表明したと伝えた。
ウィリアムソン国防大臣が議会に送った書簡によると、2018年3月26日に、有志連合に参加する英空軍がシリア東部で戦闘員3人が乗ったオートバイに対して行った爆撃で、民間人1人を意図せずに殺害してしまったという。
AFP, May 3, 2018、ANHA, May 3, 2018、AP, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2018、The Guardian, May 3, 2018、al-Hayat, May 4, 2018、Reuters, May 3, 2018、SANA, May 3, 2018、UPI, May 3, 2018などをもとに作成。
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SANA(5月3日付)によると、1日にロシアの仲介で交わされたシリア政府とヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意が正式に発効した。
これを受け、武装集団が重火器、中火器の引き渡しを開始するとともに、シリア軍部隊がヒムス市とハマー市を結ぶ国際幹線道路の再開に向けた障害物などの撤去作業を行った。
また、反体制系のドゥラル・シャーミーヤ(5月3日付)は、タウヒード軍、ラスタン作戦司令室がシリア政府側に重火器を引き渡したと伝え、その写真を公開した。



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バラク・オバマ前政権の支援を受け、アル=カーイダ系のシャーム解放機構と共闘してきた「穏健な反体制派」の一つイッザ軍は声明を出し、1日のロシア仲介によるシリア政府とヒムス県・ハマー県の武装集団による停戦合意を拒否すると発表した。

AFP, May 3, 2018、ANHA, May 3, 2018、AP, May 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2018、al-Hayat, May 4, 2018、Reuters, May 3, 2018、SANA, May 3, 2018、UPI, May 3, 2018などをもとに作成。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月3日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県3件、アレッポ県1件、ヒムス県1件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも3件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 3, 2018をもとに作成。
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イランのアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長はシリア訪問の締めくくりとして、記者会見を開き、4月29日のハマー県、アレッポ県に対するミサイル攻撃に関して、「シリアでの我が国の顧問に対するシオニスト政体の攻撃は、我々に報復権の行使を保障するもので…、我々は適切な場所、そして時に報復を行う」と述べた。
AFP, May 2, 2018、ANHA, May 2, 2018、AP, May 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2018、al-Hayat, May 3, 2018、Reuters, May 2, 2018、SANA, May 2, 2018、UPI, May 2, 2018などをもとに作成。
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NBC(5月2日付)は、複数の米政府匿名高官3人の話として、4月29日のハマー県、アレッポ県に対するミサイル攻撃に関して、イスラエル軍のF-15の地対空ミサイルによるものだったと伝えた。
AFP, May 2, 2018、ANHA, May 2, 2018、AP, May 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 2, 2018、al-Hayat, May 3, 2018、MSNBC, May 2, 2018、Reuters, May 2, 2018、SANA, May 2, 2018、UPI, May 2, 2018などをもとに作成。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月2日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ラタキア県2件、アレッポ県2件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも1件(イドリブ県)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 2, 2018をもとに作成。
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ヨーロッパ地中海地震学センターは、4月29日に、ハマー県とアレッポ県に対して行われたイスラエル軍によるとされるミサイル攻撃により、マグニチュード2.6の地震の発生が確認されたと発表した。
攻撃では、ハマー市の南東約15キロに位置するタクスィース村近郊にあるシリア軍第47旅団基地と、アレッポ市東部のアレッポ国際空港に近いナイラブ航空基地などが標的となり、イランが支援する諸派の指令拠点や武器弾薬庫が多数被弾し、イラン人ら多数が死傷した。
『ハアレツ』(5月1日付)が伝えた。
AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、Haaretz, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。
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ジェームズ・マティス米国防長官は、国防総省で「米国と同盟国はシリアでダーイシュ(イスラーム国)に対する歴史的勝利を収めようとしている。我々はそれまで撤退はしない」としつつ、「戦いに勝利したら…、外交官が平和を勝ち取る」と述べ、シリアでの和平交渉を支えるために米軍展開を継続させる重要性を強調した。
ロイター通信(5月1日付)が伝えた。
AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。
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ANHA(5月1日付)は、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団によるアレッポ県アフリーン郡への侵攻(「オリーブの枝」作戦)に際して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との調整のもと、シリア政府支配地域から派遣された「人民部隊」の戦闘員の遺体22隊が、ロシアの仲介のもとシリア軍に返還されたと伝えた。
返還された遺体は、3月3日のトルコ軍によるカフルジャンナ村への爆撃で死亡した60人の一部。

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。
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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ジャズィーラの嵐」作戦司令室は声明を出し、ダイル・ザウル県東部のダーイシュ(イスラーム国)残党支配地域に対する掃討戦を再開すると発表した。
ANHA(5月1日付)が伝えた。
米国務省のヘザー・ナウアート報道官も、米国主導の有志連合がシリア民主軍とともに掃討戦を再開したとしたうえで、「我々は、米国、同盟国、そして協力部隊が攻撃を受けた場合は、自衛行為をとる」と強調、「ダーイシュの終わりは近い」と表明した。

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ハサカ県では、SANA(5月1日付)が、シャッダーディー市一帯の地元消息筋によると、米主導の有志連合がシャッダーディー市南部のファーディル村を爆撃し、住民25人が死亡、数十人が負傷した。
また、反体制系のドゥラル・シャーミーヤ(5月1日付)も、シャッダーディー市近郊のカスル村に対する有志連合の爆撃で住民30人が死亡、数十人が負傷したと伝えた。
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アレッポ県では、ANHA(5月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のコバネ(アイン・アラブ)市西のアーシマ村、カッラーン村をトルコ軍が砲撃した。
これに対して、ロジャヴァの人民防衛隊(YPG)が反撃、トルコ軍兵士1人を殺害した。
AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ラタキア県)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも6件(イドリブ県3件、ヒムス県3件)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 1, 2018をもとに作成。
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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月30日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が無人航空機(ドローン)を投入して、県東部のラビーダ村、アブー・ナイタル村のマフズィー学校にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点2カ所を爆撃し、戦闘員複数を殺傷した。
ダーイシュはまた、ブーカマール市近郊にあるシリア軍とイランの支援を受ける民兵の拠点に対しても攻撃を行った。
一方、米主導の有志連合は29日深夜から30日未明にかけて、シリア政府の支配下にあるタービヤト・ジャズィーラ村一帯を爆撃した。
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『ハヤート』(5月1日付)は、複数の軍消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県東部のイラク国境地帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討に向け、「ジャズィーラの嵐」作戦再開の準備を完了したと伝えた。
作戦再開は5月1日に発表される予定だという。
AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。
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SANA(4月30日付)は、ハマー県とアレッポ県にあるシリア軍の拠点複数カ所が29日午後10時半頃にミサイル攻撃を受けたと伝えた。
これに関して、シリア人権監視団は、ミサイル攻撃が行われたのは、ハマー県の第47旅団基地とアレッポ県のナイラブ航空基地で、シリア人4人、イラン人などの外国人22人が死亡したと発表した。
攻撃を受けた基地には、地対地ミサイル倉庫があり、ラーミー・アブドゥッラフマーン所長は、「標的の性格から、イスラエル軍による攻撃と思われる」と述べた。

スプートニク・ニュース(4月30日付)によると、このミサイル攻撃はハマー県北部のシリア軍第47旅団の武器弾薬庫を狙ったもので、兵士12人が死亡、多数が負傷したという。
ロイター通信(4月30日付)は、シリアの複数の反体制消息筋の話として、ミサイル攻撃によって、イランの支援を受ける組織の指令拠点多数が被弾し、多数が死傷、また武器弾薬庫も狙われ、大きな爆音が聞こえた、と伝えた。
同消息筋によると、攻撃が行われたのは、第47旅団として知られるハマー市近郊のシリア軍基地全体で、同地は、イランの支援を受けるシーア派戦闘員の徴募センターがあることで知られているという。
ドイツのDPA(4月30日付)によると、ミサイル攻撃は、第47旅団基地以外にも、ハマー県北西部のナフル・バーリド・センターにあるイラン軍の拠点、サルハブ市近郊のタクスィース地区の拠点に対して行われたという。
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一方、イラン学生通信(ISNA、4月30日付)は、このミサイル攻撃でハマー県郊外でイラン人兵士18人を含む40人が死亡、60人が負傷したと伝えた。
しかし、イランのタスニーム通信(4月30日付)、ファルス通信(4月30日付)は、死者のなかにはイラン人は含まれていないと伝えた。
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シリア国営紙『ティシュリーン』のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/tishreennews1/)は、複数の現地消息筋の話として、「アレッポ県とハマー県の郊外に対して行われた攻撃は、ヨルダン北部にある米英軍の基地から発射された弾道ミサイル9発によるものだ」と伝え、両軍基地の所在を示した地図を掲載した。

しかし、CNN(4月30日付)は、複数の米軍消息筋の話として、米英軍がシリア領内に対してミサイル攻撃を行ったとする『ティシュリーン』の報道を否定した。
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イスラエル国営放送(IBA、4月30日付)によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、アレッポ県とハマー県郊外に対するミサイル攻撃を受けて、首都テルアビブで安全保障閣議を緊急開催し、事態への対応について協議した。
その後、イスラエル・カッツ諜報大臣は、イスラエル軍のガレイ・ツァハル・ラジオ(4月30日付)に対して、「この攻撃について承知していない…。だが、シリアにおけるあらゆる暴力、そして不安定化は、イランがシリアで軍事的プレゼンスを確保しようしていることの結果だ。イスラエルは北部戦線で戦端が開かれるのを許すことはない」と述べた。
一方、スプートニク・ニュース(4月30日付)によると、イスラエル軍は攻撃へのコメントを拒否しているという。
AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、CNN, April 30, 2018、DPA, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、Fars News Agency, April 30, 2018、Galei Zahal, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、IBA, April 30, 2018、ISNA, April 30, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、Sputnik News, April 30, 2018、Tasnim News Agency, April 30, 2018、Tisrin, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。
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アサド大統領は、イランのアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長を団長とする国会使節団と首都ダマスカスで会談し、シリア情勢の進捗や両国関係などについて意見を交わした。

SANA(4月30日付)によると、アサド大統領は会談で、中東地域が「世界地図全体の書き換え」の渦中に身を置いているとの認識を示したうえで、シリアに対する(米英仏などの)攻撃や、一部敵対国が直接攻撃を試みていることが、これらの国の手先であるテロリストの敗北を受けたもので、こうした攻撃(の試み)は、シリア人によるテロ撲滅に向けた行動を強化し、シリアの主権と自決を揺るぎないものとすると述べたという。
イランの使節団はまた、ハムーダ・サッバーグ人民議会議長、イマード・ハミース首相、ワリード・ムアッリム副首相兼外務在外居住者大臣とも個別に会談した。
AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。
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外務在外居住者省高官筋は、27日に板門店で行われた韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談(第3回南北首脳会談)に関して、「朝鮮半島の安定化を希求するシリアの関心に合致しており…、両国関係の改善、両国間の和平に向けた協力強化た動きに資する」として、歓迎の意を示した。

SANA(4月30日付)が伝えた。
AFP, April 30, 2018、ANHA, April 30, 2018、AP, April 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 30, 2018、al-Hayat, May 1, 2018、Reuters, April 30, 2018、SANA, April 30, 2018、UPI, April 30, 2018などをもとに作成。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月30日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ヒムス県2件、ラタキア県2件、アレッポ県2件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも5件(ラタキア県1件、ハマー県1件、ヒムス県3件)の停戦違反を確認したという。
一方、過去24時間にスワイダー県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。
これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,509市町村、武装組織の数は234組織に達したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, April 30, 2018をもとに作成。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月29日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ラタキア県3件、アレッポ県1件)確認したと発表した。
またトルコ側の監視チームも4件(イドリブ県1件、ハマー県1件、ヒムス県1件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。
Ministry of Defence of the Russian Federation, April 29, 2018をもとに作成。
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