米国防総省のホワイト報道官「我々はアサド政権と争うことは検討していない」(2018年2月8日)

米国防総省のダナ・ホワイト報道官は、ダイル・ザウル県での有志連合による親政権部隊への爆撃に関して、「我々の部隊は、自衛を行う正当な権利がある。だが、シリアの政権と争うことは検討していない」と述べた。

AFP, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県での米主導の有志連合による親政権部隊への爆撃でロシア軍兵士も死亡か?(2018年2月8日)

ダイル・ザウル県での米主導の有志連合による親政権部隊への爆撃に関して、米軍士官はCNN(2月8日付)に対し、「今のところ攻撃を行った親政権部隊の身元は不明だ」としたうえで「ワシントンは、作戦地域の近くで活動していたロシアの退役軍人が関与した可能性があると見ている」と述べた。

だがこの士官は、「ロシア軍がシリア民主軍に対して発砲した証拠はない」として、ロシア軍の直接関与を否定した。

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また、DPA(2月8日付)は、シリア軍匿名消息筋の話として、有志連合の爆撃で、ロシア軍兵士を含む親政権民兵150人が死亡したと伝えた。

AFP, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、CNN, February 8, 2018、DPA, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダイル・ザウル県でダーイシュではなく親政権部隊を爆撃し、100人以上を殺害(2018年2月8日)

米中央軍(CENTCOM)は7日付で声明を出し、「シリアの親政権部隊」が8日未明、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令部複数カ所に対して攻撃を行ったことを受け、有志連合がこの部隊に対して爆撃を実施したと発表した。

CENTCOMの声明内容は以下の通り:

シリアの親政権部隊が7日(シリア時間8日未明)、確固たる基盤を有する(well-established)シリア民主軍の司令部複数カ所に対していわれのない攻撃を開始した。

攻撃を受けた際、顧問・支援・随行任務にあたっていた有志連合の隊員は、設置合意されたユーフラテス川の衝突回避線(de-confliction line)東部8キロ地点にシリア民主軍とともにいた。

有志連合と協力部隊を防衛するため、有志連合は、攻撃してきた部隊を爆撃し、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅という有志連合の任務に従事する協力者への攻撃に対して報復を行った。

有志連合は引き続き、中部ユーフラテス川渓谷において、ダーイシュを壊滅する任務に注力し、交渉の余地のない自衛権を行使する。

CENTCOM, February 8, 2018

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この爆撃に関して、米匿名高官は、AFP(2月8日付)に対して、「100人以上が死亡した」との見方を示すとともに、「シリア民主軍が2017年9月に(ダーイシュから)解放した領土を親政権部隊が制圧しようとしていたと疑っている」と指摘、「(新政権部隊に)参加していた戦闘員は約500人に達し、装甲車、戦車、多連装ロケット・システム、迫撃砲がこれを支援していた」と述べた。

同高官はそのうえで「この部隊はおそらく、2014年から2017年にかけてダーイシュ(イスラーム国)の重要な収入減だったヒシャーム村の油田地帯を制圧しようとしていたのだろう」と付言した。

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一方、SANA(2月8日付)のダイル・ザウル県の特派員は、県北東部のヒシャーム村・タービヤ村間でダーイシュ(イスラーム国)とQSD(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(SDF))との戦闘に従事する「人民諸部隊」に対して、有志連合が攻撃を加え、数十人が死亡、多数が負傷した、と伝えた。

有志連合の爆撃は、この諸部隊の拠点複数カ所に対して10回にわたり行われ、甚大な被害が出たという。

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このほか、複数の消息筋によると、爆撃によってアフガン人戦闘員からなるファーティミーユーン旅団、パキスタン人戦闘員からなるザイナビーユーン旅団、ハトラ村出身のその他(シーア派以外)の宗派からなる民兵、イラン・イスラーム革命防衛隊士官多数、シリア軍兵士も死亡したという。

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なお、シリア人権監視団によると、有志連合の爆撃で死亡したのは45人で、そのほとんどはシリア軍とともに戦闘に参加していた部族の戦闘員だったという。

また、アフガン人の戦闘員も死亡したほか、戦車などの重火器が破壊されたという。

シリア人権監視団によると、シリア軍はCONOCO油田、ウマル油田など西クルディスタン移行期民政局がダーイシュから奪った油田の奪還をめざしているという。

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『ハヤート』(2月10日付)によると、攻撃には、F-15戦闘機、F-22戦闘機、アパッチ攻撃ヘリコプター、海兵隊砲兵部隊が参加し、3時間あまり続いたという。

AFP, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、CENTCOM, February 8, 2018、DPA, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、February 10, 2018、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

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米軍司令官からなる使節団がロジャヴァの拠点都市マンビジュ市を訪問し、同市からの撤退を拒否(2018年2月7日)

有志連合を主導する米軍司令官からなる使節団が、アレッポ県東部のユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局の拠点都市マンビジュ市を訪問した。

使節団には米軍のポール・ファンク少将(第3機甲師団総司令官)、ライヤン・ディロン大佐大佐(有志連合報道官)、ジミー・ジャラード中将(有志連合特殊作戦司令官)らが参加、ファンク少将は、マンビジュ市で報道声明を出し、「有志連合は、(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍とともにマンビジュ市からの撤退問題について決着した…。トルコ政府による撤退要求には応じない」と述べた。

ファンク少将はまた、有志連合がシリア民主軍、そしてその傘下にあるマンビジュ軍事評議会との協力関係を続けると強調した。

ニューヨーク・タイムズ(2月7日付)などが伝えた。

 

The New York Times, February 7, 2018
The New York Times, February 7, 2018

AFP, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、The New York Times, February 7, 2017、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

 

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トルコ外務省はシリア軍による東グータ地方への爆撃を停止させるよう、ロシア、イランに要請(2018年2月7日)

トルコ外務省報道官は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で激化しているシリア軍の爆撃に関して、アスタナ会議における保証国であるロシアとイランに対して、緊張緩和地帯設置にかかる合意への違反を停止させるよう要請した。

アナトリア通信(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2018、Anadolu Ajansı, February 8, 2018、ANHA, February 8, 2018、AP, February 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2018、al-Hayat, February 9, 2018、Reuters, February 8, 2018、SANA, February 8, 2018、UPI, February 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省は先進国がシリアのアル=カーイダに地対空ミサイル・システムを供与したと暗に疑う(2018年2月7日)

ロシア国防省は、3日にイドリブ県サラーキブ市でシャーム解放機構が携帯式地対空ミサイル・システムでロシア空軍のSu-25戦闘爆撃機を撃墜し、パイロットを殺害したことを受け、携帯式地対空ミサイルの入手ルートの特定をめざすと表明した。

国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、シャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)「イドリブ県だけでなくシリアにおける不安定の主因」と位置づけたうえで、「懸念されているは、ヌスラのテロリストたちが携帯式地対空ミサイル・システムを入手したことだ…。アル=カーイダは、ロシアがシリア解放において主導的役割を果たしていることに満足していない一部先進国の手のなかにある道具だ」と述べた。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県を越境ミサイル爆撃、シリア軍が防空システムでこれを迎撃(2018年2月7日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、8日午前3時42分にイスラエル軍戦闘機がレバノン領空からシリア領内に向けてミサイル複数発を発射し、ダマスカス郊外県のシリア軍拠点1カ所を攻撃したと発表した。

声明によると、シリア軍は、このミサイル攻撃に応戦し、「ほとんどのミサイルを撃破した」という。

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これに関して、シリア人権監視団によると、シリア軍の防空システムが、イスラエル軍戦闘機が発射したミサイルの一部を迎撃したが、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市近郊の武器弾薬庫複数棟が被害を受けたという。

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イスラエル軍の越境爆撃を受けて、シリアの外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、爆撃についての報告を行うとともに、「この攻撃は、武装テロ集団の攻撃と時を同じくしており、彼らはこの数日間に、数千発のロケット弾、迫撃砲を首都ダマスカス県などの都市の住宅街、外交施設、福祉施設、教会を狙い、民間人数十人を殺害、数百人を負傷させている」と非難、「イスラエルが繰り返す敵対行為は、これまでもそしてこれからもイスラエルの友好国やその手先であるテロ組織を守ることはない」と協調、国連に対してイスラエルの行為を非難するよう要請した。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「アフリーン市に米軍は進駐していない。米諜報機関がいるだけだ」(2018年2月7日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、20日に軍が開始を発表したアレッポ県アフリーン市一帯に対する「オリーブの枝」作戦に関して、「米国はアフリーン市内に部隊を展開させていない。おそらく諜報機関がいるだけだ」と主張、「米国はシリアのテロ集団との関係を解消し、彼らへの武器供与を停止し、本来の同盟国であるトルコと協力すべきだ」と述べ、米国との取引には応じない意思を示した。

『ハヤート』(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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フランスのル・ドリアン外務大臣「トルコ、シリア、イラン、東グータとイドリブを攻撃するものは国際法に違反している」(2018年2月7日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣は、ラジオ・モンテカルロ(2月7日付)とBFMTV(2月7日付)のインタビューに応じ、トルコ軍によるアレッポ市アフリーン市一帯への侵攻に関して、「国境の治安確保は、民間人を殺戮することを意味しない。これは批判されるべきだ。シリアの危機的状況のなかで、トルコは戦争をエスカレートさせるべきでない」と述べた。

また、「トルコ軍部隊がシリアから撤退することを望むか?」との質問に対し、「シリアに進駐しているすべての者が撤退すべきだ。そのなかにはヒズブッラーなど、イランの支援をうけたグループも含まれる」と述べ、「トルコ、ダマスカスの政権、イラン、東グータとイドリブを攻撃するものは国際法に違反している」と批判した。

一方、シリア国内での化学兵器使用疑惑に関して「シリア政府がシリアで現在、塩素ガスを使用していることをすべての証拠が物語っている…。我々はこれを断固たる姿勢で非難する」と述べた。

al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、BFMTV, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Radio Monte Carlo, February 7, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団はアレッポ県アフリーン市近郊の3カ村を制圧(2018年2月7日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シャッラー村近郊のジャマー村、マイダーニカ村、ジャンディールス市近郊のハマーム村、カーズカリー山一帯、ラージュー町およびその近郊のムーサーカー村、バーブリーカー村、シーラーワー町近郊のバースーファーン村、ブルジュ・ハイダル村、ブルブル町近郊のシャイフールザ村、トゥーバーラー村、バーヒジャ村、クールニー村、そして県西部のアイン・アラブ(コバネ)市近郊のルーズ・マガール村に対して、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が爆撃・砲撃を加え、シリア民主軍と交戦した。

ANHA, February 7, 2018

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団は、シリア民主軍との戦闘の末、シャイフ・ハッルーズ山、上シャイフ・ハッルーズ村、中シャイフ・ハッルーズ村、下シャイフ・ハッルーズ村を制圧した。

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ラッカ県では、ANHA(2月7日付)によると、ジャルニーヤ町に、タブカ市およびその周辺地域の住民数千人が集まり、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への侵攻に反対するデモを行った。

ANHA, February 7, 2018

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍はダマスカス郊外県東グータ地方とイドリブ県に対する爆撃を続け、30人以上が死亡(2018年2月7日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、シリア軍が東グータ地方のドゥーマー市、ハラスター市、ザマルカー町、アルバイン市、ハムーリーヤ市、バイト・サワー村に対する爆撃を続けた。

爆撃は22回以上におよび、26人が死亡、数十人が負傷した(シリア人権監視団によると32人が死亡)。
)。

また、「彼らが不正を働いた」作戦司令室は、ダマスカス・ヒムス街道からハラスター市方面に進攻しようとしたシリア軍と交戦した。

一方、SANA(2月7日付)によると、東グータ地方で活動する反体制武装集団が、ハラスター市郊外、ジャルマーナー市住宅街を砲撃した。

al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市を夜間爆撃し、民間人8人が死亡、数十人が負傷した。

一方、アブー・ズフール町西のカルバ丘近郊では、シャーム解放機構がシリア軍拠点を爆弾を仕掛けた車で攻撃した。

また、シャーム解放機構と共闘する「侵略者撃退」作戦司令室は、シリア軍との戦闘の末、サルジャ村を奪還した。

al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018

AFP, February 7, 2018、ANHA, February 7, 2018、AP, February 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2018、al-Hayat, February 8, 2018、Reuters, February 7, 2018、SANA, February 7, 2018、UPI, February 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2018年2月7日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも8件(イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県5件、ラタキア県1件、ヒムス県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,354市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2018をもとに作成。

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トルコ軍は、5日にアレッポ県西部に再進入した部隊が「テロリスト」の砲撃を受け、兵士1人が死亡したと発表(2018年2月6日)

トルコ軍参謀本部は、5日にアレッポ県西部のアイス丘一帯に再進入したトルコ軍部隊が、同地東方に展開するヒズブッラーやイランの支援を受ける外国人民兵の砲撃を受けたことに関して声明を出し、「テロリストが迫撃砲で監視地点を砲撃し…、トルコ軍兵士1人が死亡、5人が負傷、民間人1人が負傷した」と発表した。

砲撃を受けたトルコ軍部隊は「テロリストの拠点に対して砲撃で応戦した」という。

アナトリア通信(2月6日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、Reuters, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米国はマンビジュから出て行け」(2018年2月6日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は与党公正発展党(AKP)の議員との会合で、シリア情勢について言及、そのなかで「彼ら(米国)は我々にマンビジュから出て行くと言った。なぜ、留まっているんだ。出て行け」と述べた。

『ハヤート』(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、Reuters, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018などをもとに作成。

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米国務省は、アサド政権がイドリブ県サラーキブ市で化学兵器を使用したと断定し非難(2018年2月6日)

米国務省は声明を出し、イドリブ県サラーキブ市でシリア軍が塩素ガスを使用したとの情報が流れていることに関して、「シリア政府が再び化学兵器を使用したことを確認したら、忌まわしい行為であり、そうしたことを行ってはいけないという道義的、法的な規範に違反していることになる」と懸念を表明した。

ヘザー・ナウアート報道官は「米国は、シリア政府が無垢の市民に対して塩素ガスを使用していると依然として疑われていること、そして今回はイドリブ県サラーキブ市近郊で使用されたことに重大な懸念を感じている…。この手の攻撃はこの3日で6回目になる」と述べ、シリア軍による塩素ガス使用を断定した。

そのうえで、ロシア政府に対して、アサド政権とその「支援者」に圧力をかけ、攻撃を停止させるよう呼びかけた。

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シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は声明を出し、「イドリブ県サラーキブ市、(ダマスカス郊外県)東グータ地方のドゥーマー市での攻撃で塩素ガスを装填したと思われる砲弾が使用されたことに関して…多くの報告がなされていることに懸念を表明する」と発表した。

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ドイツ外務省は声明を出し、イドリブ県サラーキブ市やダマスカス郊外県東グータ地方で塩素ガスが使用されたとの情報に関して、詳細な調査の実施を主唱した。

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、Reuters, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は朝鮮人民軍創設70周年に合わせて金正恩委員長に祝電(2018年2月6日)

朝鮮中央通信(2月5日付)は、金正恩朝鮮労働党委員長が4日、朝鮮人民軍創設70周年の祝辞をシリアのアサド大統領から受け取ったと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、KCNA, February 7, 2018、Reuters, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍はダマスカス郊外県東グータ地方、イドリブ県を激しく爆撃し、60人あまりが死亡(2018年2月6日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月6日付)によると、ロシア・シリア両軍が、東グータ地方のザマルカー町、ハムーリーヤ市、アルバイン市、カフルバトナー町、ドゥーマー市、ミスラーバー市、ハッザ町、サクバー市、マディーラー市、ハラスター市、バイト・サワー村、シャイフーニーヤ村、ジャウバル区(ダマスカス県)に対して、110回以上の爆撃を行い、民間人55人が死亡、250人以上が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤによると、前日の爆撃でも32人が死亡、200人以上が負傷しているという。

なお、シリア人権監視団によると、シリア軍が東グータ地方各所を35以上にわたり爆撃し、民間人47人が死亡、200人以上が負傷したという。

AP, February 6, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月6日付)によると、ロシア軍戦闘機がタルマラ村を爆撃し、女性と子供を含む5人が死亡した。

ロシア軍はまた、ガドファ村を爆撃し、ホワイト・ヘルメットの隊員1人が死亡した。

ロシア軍はこのほかにも、サラーキブ市、サワーミア村、ムアスラーン村を爆撃した。

一方、シャーム解放機構に近いイバー通信(2月6日付)によると、シャーム解放機構が、「侵略者撃退」作戦司令室とともに県南東部に対する反転攻勢を継続し、カルバ丘、ザハビーヤ村を奪還した。

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イバー通信(2月6日付)によると、シャーム解放機構は、拘束していたハズム運動のアブー・アブドゥッラー・フーリー司令官、第7旅団のアブドゥッラー・カンタール司令官の2人を釈放した。

両者は、シャーム解放機構(当時はシャームの民のヌスラ戦線)に敵対したために、拘置されていたという。

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、Reuters, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, February 6, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はアフリーン市近郊でトルコ軍兵士9人を殲滅(2018年2月6日)

アレッポ県では、ANHA(2月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シーア村に侵攻したトルコ軍と交戦し、兵士9人を殺害した。

ANHA, February 6, 2018

ANHA(2月6日付)によると、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団は、シャッラー村近郊のマイダーニカ村、ジャーマー村、シーヤ町近郊のハッジ・バリール村、ブルブル町近郊のジリー村、シャイフールザ村一帯、ジャンディールス市近郊のムハンマディーヤ村、ダイル・バッルート村、シーヤ町近郊の放送塔一帯、ラージュー町近郊を爆撃・砲撃、シリア民主軍と交戦した。

一方、TRT(2月6日付)は、トルコ軍部隊がアフリーン市西部にある人民防衛隊(YPG)の教練キャンプを制圧したと伝えた。

なお、SANA(2月6日付)によると、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦の開始を発表した1月20日以降の民間人死者は148人、負傷者は365人にのぼるという。

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イドリブ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のバルースク・ハサカ報道官がANHA(2月6日付)に明らかにしたところによると、トルコ軍部隊が、アティマ村にある避難民キャンプを砲撃した。

砲撃に曝されたのは、同キャンプに身を寄せているアフリーン市一帯の民間人だという。

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、Reuters, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、TRT, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省は、シャーム解放機構に撃墜され、死亡した空軍パイロットの遺体をトルコ諜報機関の協力のもとに回収(2018年2月6日)

ロシア国防省は、3日にイドリブ県サラーキブ市上空でアル=カーイダ系のシャーム解放機構の地対空ミサイル・システムでの攻撃で撃墜後に、殺害されたロシア空軍Su-25戦闘爆撃機のパイロットの遺体を回収した、と発表した。

RT(2月6日付)によると、遺体は、ロシア諜報機関がトルコの諜報機関の協力のもとに回収したという。

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一方、シャーム解放機構は声明を出し、「某革命勢力」がロシア側に遺体を引き渡したと非難した。

al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018

AFP, February 6, 2018、ANHA, February 6, 2018、AP, February 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2018、al-Hayat, February 7, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 6, 2018、Reuters, February 6, 2018、RT, February 6, 2018、SANA, February 6, 2018、UPI, February 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年2月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県2件、ヒムス県2件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村とスワイダー県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,353市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 6, 2018をもとに作成。

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国連安保理でシリアでの化学兵器使用疑惑のための新調査団設置をロシアが提案、米国は猛反発(2018年2月5日)

国連安保理事会では、シリアでの化学兵器使用疑惑への対応を協議するための会合が開かれた。

『ハヤート』(2月6日付)によると、会合では、ロシアが、2017年11月に任期終了となった国連とOPCWの合同査察機構(JIM)に代わる新たな調査委員会の設置を提案した。

しかし、ニッキー・ヘイリー国連米大使は、「信頼できる調査の基礎を完全に無視している…。提案は調査の信頼性をなくすために策定されている…。これにより、ロシアは調査員を選別し、安保理に報告書が提出される前に、その内容に制限を加えようとしている」と非難、シリアのアサド政権がサリン・ガスを使用した「明白な証拠がある」と主張、ロシアに対してこうした攻撃を非難するために「正しい決定」を行うよう迫った。

また、英国、フランス、オランダ、ポーランドも米国に同調した。

これに対して、ロシアのワシーリー・ネベンジャ国連大使は、「米国と英国は、ソチでのシリア国民対話大会の成功に懸念し、ロシアを非難するための口実として(化学兵器の問題を)利用している」と反論した。

また、ムンズィル・ムンズィル国連シリア副代表は、「自らが支援してきたテロリストが座礁に乗り上げ、シリア軍を前に後退する度に、米英は嘘を流している…。テロ集団にこそ化学兵器使用の責任がある」と発言した。

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一方、『ハヤート』(2月8日付)によると、米国は、2月1日にダマスカス郊外県東グータ地方のドゥーマー市でシリア軍が塩素ガスを使用したとの情報に基づき、この攻撃を国連が「もっとも厳しい表現で非難」し、「塩素ガスを含む化学兵器使用に責任を負う者への制裁」を科すとした声明の採択をめざした。

これに対して、ロシア側が「グータ地方」の削除を求めたが、米国はこれを拒否したという。

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、February 7, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍は再びアレッポ県西のアイン丘に進入、「イランの民兵」がこれを砲撃(2018年2月5日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)、アナトリア通信(2月5日付)、シリア人権監視団によると、戦車、装甲車、兵員輸送車など約65輌からなるトルコ軍の車列が、イドリブ県のカフル・ルーサイン村に設置された仮設の国境通行所を経由して、シリア領内に進入、県西部のアイス丘近郊に集結、新たな監視所を設営した。

トルコ軍がシリア領内に監視所を設置するのはこれが4カ所目。

ロシア、トルコ、イランによるイドリブ県での緊張緩和地帯設置にかかる合意に基づく設営だという。

al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018

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しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、これに対してハーディル村一帯に展開する「イラン人民兵」が、アイス丘一帯に集結した車列を砲撃、トルコ軍が応戦した。

砲撃により、トルコ軍兵士2人が負傷したという。

トルコ軍は攻撃再発を抑止する目的で、同地に偵察機を派遣したという。

syria.liveuamap.com, February 5, 2018

AFP, February 5, 2018、Anadolu Ajansı, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県、ダマスカス郊外県でロシア・シリア軍が攻撃を激化させるなか、サラーキブ市でシリア軍が塩素ガスを使用か?(2018年2月5日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)が複数の現地消息筋の話として伝えたところによると、シリア軍ヘリコプター複数機が夜間にサラーキブ市に飛来し、塩素ガスを装填した爆弾を投下、民間人11人が呼吸困難などの中毒症状を訴えた。

中毒症状を訴えた11人のなかには、ホワイト・ヘルメットの隊員3人も含まれていたという。

シリア人権監視団によると、サラーキブ市ではシリア軍のヘリコプターが爆撃した直後、異臭が拡がったという。

また、ロイター通信(2月6日付)は、3日にロシア軍戦闘爆撃機がシャーム解放機構によって撃墜されたことを受けるかたちで、5日夜、シリア・ロシア両軍がイドリブ県に対して激しい攻撃を加えるなか、シリア米医療協会(SAMS)など複数の医療グループ、救急隊員の話として、化学物質が投下され、11人が「塩素ガスが使用されたことを示す」呼吸困難などの症状を訴えたと伝えた。

また、ホワイト・ヘルメットの救急隊に所属するラーディー・サアド氏は、化学物質を装填した「樽爆弾」2発がヘリコプターから投下されたと証言した。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍の戦闘機がサラーキブ市、マアッラト・ヌウマーン市、イドリブ市、カフルナブル市、ムアスラーン村を爆撃、この2日で17人が死亡した。

このうち9人(子供4人を含む)カフルナブル市に対するロシア軍と思われる戦闘機の爆撃で死亡したという。

また、ムアスラーン村では子供2人が、イドリブ市では3人が死亡、マアッラト・ヌウマーン市では、地対地ミサイルの攻撃で2人が死亡した。

さらに、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市の中央病院を夜間爆撃し、利用不能になった。

al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、シリア軍はバイト・サワー村の大衆市場を爆撃し、民間人9人を殺害、アルバイン市の大衆市場も爆撃、民間人9人を殺害、ハッザ町の住宅街を爆撃し、民間人6人を殺害、ザマルカー町を爆撃し、民間人5人を殺害した。

シリア人権監視団によると、シリア軍の爆撃で子供4人を含む28人(バイト・サワー村で10人、アルバイン市で9人、ハッザ町で6人、ザマルカー町で2人、ハムーリーヤ市で1人が死亡したという。

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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アフリーン市一帯でYPG主体のシリア民主軍とトルコ軍の一進一退の攻防続く(2018年2月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ブルブル町近郊のシャイフ・フールズ村一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦し、シリア民主軍が複数拠点を奪還した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団が、シリア民主軍との戦闘の末にディークマダーシュ(ディクム・ターシュ)村、同村近郊のディークマダーシュ山、サルガーヤー山、スールカ村を制圧した。

ANHA(2月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がシーヤ(シャイフ・ハディード)村近郊のハッジ・ビラール村でトルコ軍戦車を、ムーバーター村近郊のハリール村でトルコ軍の装甲車を攻撃、これらを破壊した。

ANHA, February 5, 2018


また、シャッラー村近郊のディークマダーシュ村でYPG主体のシリア民主軍がトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷した。

シリア民主軍広報センターによると、シーヤ町近郊の(シャイフ・)ビラール村、ラージュー町および同地近郊のハラールカー村、ブルブル町近郊のシールタアティー(シャルターフ)村、ジューラーカー村、ブーキー村、ブーキー丘、シャッラー村近郊のカスタル・ジャンドゥー村一帯、ディクマダーシュ村、ディークマダーシュ丘、ジャンディールス市近郊のフサイリカ村を、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が爆撃・砲撃を行い、シリア民主軍と交戦した。

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ハーブール(2月5日付)によると、ハサカ県に展開する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の部隊が、トルコ軍が侵攻しているアレッポ県アフリーン市一帯とユーフラテス川右岸の拠点都市マンビジュ市一帯に増援部隊を派遣した。

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SANA(2月5日付)は、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦を開始した1月20日以降、トルコ軍の攻撃により死亡した民間人の数が142人に達した、と伝えた。

また負傷者も345人に達しているという。

一方、シリア人権監視団によると、「オリーブの枝」作戦開始以降の、反体制武装集団戦闘141人、シリア民主軍114人、民間人68人(うち女性21人)が死亡した。

また、トルコ軍によると、戦闘で死亡したトルコ軍兵士は16人に達したという。

al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018

AFP, February 5, 2018、ANHA, February 5, 2018、AP, February 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、al-Hayat, February 6, 2018、al-Khabur, February 5, 2018、Reuters, February 5, 2018、SANA, February 5, 2018、UPI, February 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは10件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年2月5日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(アレッポ県7件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にイドリブ県の2カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,350市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 5, 2018をもとに作成。

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トルコ大統領府はアレッポ県に侵攻したトルコ軍に対するシリア軍の砲撃にかかる意見の送付、連絡不備は克服されたと発表(2018年2月4日)

トルコ大統領府は、アレッポ県西部のアイス丘一帯に進入したトルコ軍の車列が、シリア軍の砲撃や親政権民兵の爆弾攻撃を受けたことに関して、「イドリブ県での緊張緩和地帯設置にかかる合意に基づく監視所の設置・展開に関して意見の相違、連絡不備があった…。だが、我々は現在、こうした問題を克服した」と発表した。TRT(2月4日付)が伝えた。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、TRT, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県南東部で拠点5カ所を奪還する一方、ロシア軍がカフルナブル市を爆撃し、10人死亡(2018年2月4日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月4日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアブー・ズフール町一帯でシリア軍と交戦し、拠点5カ所を奪還した。

al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018

これに対して、ロシア軍がカフルナブル市を爆撃し、民間人10人が死亡、20人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018
al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018

 

こうしたなか、シャーム解放機構に近いイバー通信(2月4日付)によると、同委員会幹部のアブー・ムスリム・シャーミー氏が、イドリブ県で活動するすべての反体制武装集団に対して、シリア軍の進攻に応戦するよう呼びかけた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月4日付)によると、反体制武装集団がハラスター市郊外の住宅街を砲撃し、7人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月4日付)によると、反体制武装集団がバルザ区のアッシュ・ウルール地区を砲撃し、8人が負傷した。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, February 4, 2018などをもとに作成。

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トルコのブズダー副首相「クルド人民兵がマンビジュから撤退しない場合、トルコ軍は米軍に対しても爆撃する」(2018年2月4日)

トルコのバクル・ブズダー副首相兼内閣報道官はCNN Turk(2月4日付)に対し、アレッポ県のユーフラテス川右岸(西岸)に位置する西クルディスタン移行期民政局の拠点都市マンビジュ市の処遇に関して、「民兵(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)がマンビジュ市から退去しない場合、トルコ軍部隊が同地に進攻し、ユーフラテス川東部への道を切り開くことになる。この場合、米軍兵士、そしてクルド人民兵が我々の航空作戦の標的となる」と述べた。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、CNN Turk, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍はアフリーン市北の戦略的要衝シャイフ・ハルーズ山を制圧(2018年2月4日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局広報センターによると、マアバトリー町近郊のマアムラー村、ハリール村、アールカーナ村、シャッラー村近郊のアラブ・ワイラーン村、ディークマーシュ村、バーフルーン村、ブルブル町近郊のシャイフールザ村、ウバイダーン村、バリールカー村、アリー・カッラー村、ジャンディールス市近郊のハマーム村などで、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が爆撃・砲撃を行い、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

一方、トルコの支援を受ける反体制武装集団のメンバー6人が離反した。

離反したのはいずれもダイル・ザル県出身者だという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月4日付)によると、「オリーブの枝」作戦を続行するトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が、アフリーン市北部の戦略的要衝であるシャイフ・ハルーズ山を制圧した。

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ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報局によると、トルコ軍国境警備隊がスーサク村内を走行中の車輌複数台に発砲、シリア民主軍がただちに応戦した。

AFP, February 4, 2018、ANHA, February 4, 2018、AP, February 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 4, 2018、al-Hayat, February 5, 2018、Reuters, February 4, 2018、SANA, February 4, 2018、UPI, February 4, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年2月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(2月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ラタキア県3件、ヒムス県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村、ヒムス県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,348市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 4, 2018をもとに作成。

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