ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の油田地帯にドローンが飛来し爆発が発生、米主導の有志連合がアブー・ハシャブ村近郊で軍事演習(2021年12月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の油田地帯に無人航空機(ドローン)複数機が飛来し、複数回の爆発が発生した。

爆発は、ブーカマール市西8キロあまりの距離に位置する「イランの民兵」の兵舎で発生したという。

ノース・プレス(12月8日付)によると、爆発は所属不明のドローンによるもので、ワルド油田近くのドゥワイル村、ムジャーワダ村にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点2カ所、アッバース村・サーリヒーヤ村間に設置されている拠点1カ所が狙われ、多数が死傷したという。

**

一方、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県アブー・ハシャブ村近郊の砂漠地帯で、米主導の有志連合が実弾を使用した軍事演習を行い、前日にハサカ県からダイル・ザウル県に移動していたM2ブラッドレー歩兵戦闘車も参加した。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約45輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、米軍基地が設置されているダイル・ザウル県のCONOCOガス田方面に向かった。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、North Press, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が前日に続いてラッカ県とダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施(2021年12月7日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機が前日に続いてラッカ県ラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県シューラー村一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して15回以上の爆撃を実施した。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部でシリア国民軍所属のドローン墜落(2021年12月7日)

アレッポ県では、ANHA(12月7日付)によると、トルコの支援を受ける「傭兵」(シリア国民軍)所属の無人偵察機(ドローン)1機が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配支配地とトルコ占領地を隔てるサージュール川一帯の前線に墜落した。

**

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のカズル・マズラア村で、シリア国民軍に所属するシャーム軍団の武装グループがメンバーの1人で密輸に関与していた青年の自宅を襲撃し、4,700米ドルを奪って、この青年を殺害した。

密輸の収益をめぐる仲たがいが殺害の原因と見られる。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県カーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村住民が米軍装甲車5輌からなる車列の通行を阻止、これを撃退(2021年12月7日)

ハサカ県では、SANA(12月7日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のサーリヒーヤ村の住民が、同市を通過して村に入ろうとした米軍の装甲車5輌からなる車列の通行を阻止、これを撃退した。

また、複数の地元筋によると、ヤアルビーヤ町近郊の未舗装の道路を移動中米軍車列の通過するのに合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾2発が爆発し、物的被害が出た。

米軍の車列は、タッル・ハミース市方面からヤアルビーヤ町方面に向かっていた。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はハサカ県カーミシュリー市で未成年者の釈放を訴えるデモを強制排除、ダイル・ザウル県ではアブー・ハマーム市で2人連続で抗議デモ(2021年12月7日)

ハサカ県では、SANA(12月7日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市のUNICEF本部前で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拉致した未成年者の釈放を訴え家族らが抗議デモを行った。

これに対して、シリア民主軍はUNICEF本部一帯(スィヤーサ通り)を封鎖し、デモを強制排除した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュアイタート部族が暮らすアブー・ハマーム市で前日に続いて、逮捕者釈放、生活状況と福祉サービスの改善、地元評議会の職員の汚職処罰を求める抗議デモが発生した。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がダイル・ザウル県での空挺作戦で住民多数拘束、フール・キャンプではイラン難民の遺体発見、北・東シリア自治局はスイスにダーイシュ・メンバーの子供2人を引き渡す(2021年12月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月7日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村で、米軍ヘリコプター複数機が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて空挺作戦を実施し、民家複数棟に突入、中にいた住民多数を拘束し、連行した。

シリア人権監視団によると、拘束されたのは、マヤーディーン市からの国内避難民(IDPs)で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの疑いがあるという。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラン難民1人の遺体が発見された。

ダーイシュ(イスラーム国)メンバーによる犯行と見られる。

一方、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は、ハサカ県カーミシュリー市の本舎で、スイス国籍のダーイシュ(イスラーム国)メンバーの子供(女児)2人の身柄をスイス外務省の使節団に引き渡した。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1742091992647397

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュに対して8回の爆撃を実施(2021年12月6日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠、ダイル・ザウル県シューラー村一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して8回の爆撃を実施した。

AFP, December 6, 2021、ANHA, December 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2021、Reuters, December 6, 2021、SANA, December 6, 2021、SOHR, December 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明のドローンラッカ県東部を走行中のイラク・イスラーム革命防衛隊の治安組織の車輌を攻撃し、乗っていたアフガニスタン人5人が死傷(2021年12月6日)

アイン・フラート(12月6日付)は、所属不明の無人航空機(ドローン)が午前5時頃、シリア政府の支配下にあるラッカ県東部のマアダーン・アティーク村近郊の砂漠地帯を走行中のイラク・イスラーム革命防衛隊の治安組織の車輌を攻撃し、乗っていた2人が死亡、3人が負傷したと伝えた。

死傷したのはいずれもファーティミーユーン旅団のアフガニスタン人メンバー。

マアダーン・アティーク村の軍事病院の独自医療筋によると、死傷者の搬送を受けて、イラク人民動員隊のヌジャバー運動が病院一帯に展開し、病院への出入りを規制した。

AFP, December 6, 2021、ANHA, December 6, 2021、‘Ayn al-Furat, December 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2021、Reuters, December 6, 2021、SANA, December 6, 2021、SOHR, December 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ県アイン・イーサー市近郊でシリア民主軍が「トルコのダーイシュ傭兵」を撃破(2021年12月6日)

ラッカ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報センターが発表した声明によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のスカイルー村に潜入を試みた「トルコのダーイシュ(イスラーム国)傭兵」をシリア民主軍が迎撃、多数の戦闘員を殺傷した。

ANHA(12月6日付)が伝えた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のカッバースィーン村一帯にシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域から迫撃砲が発射され、砲弾多数が着弾した。

AFP, December 6, 2021、ANHA, December 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2021、Reuters, December 6, 2021、SANA, December 6, 2021、SOHR, December 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のバーラ村を2回にわたって爆撃、トルコ軍が同地の部隊を増強(2021年12月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を2回にわたって爆撃した。

https://www.facebook.com/SYRMMC/posts/1269211316878823

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

またシリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、ダーディーフ村を砲撃した。

またシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯では、シリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

一方、SANA(12月6日付)によると、トルコ軍がバーブ・ハワー国境通行所を経由して武器・弾薬、コンクリート・ブロックなどを積んだ車輌数十輌をシリア領内に新たに進入させ、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に駐留する部隊を増強した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がバーラー村一帯で交戦した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市でオートバイに乗った武装集団がシリア軍兵士1人を銃で撃ち、殺害した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3108296699413065

AFP, December 6, 2021、ANHA, December 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 6, 2021、Reuters, December 6, 2021、SANA, December 6, 2021、SOHR, December 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民軍に所属するアル=カーイダ系組織が身代金3万ドルと引き換えに人質2人を釈放、ダーイシュ系組織が1人を誘拐し身代金3万ドルを要求(2021年12月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の武装グループが、約1週間前にトルコ占領下のバーブ市で誘拐した商人とその息子を3万米ドルの身代金と引き換えに解放した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーも多く参加している東部自由人連合がシャッラーン町近郊のナーザー村の住民1人を誘拐し、家族に3万ドルの身代金を要求した。

AFP, December 5, 2021、ANHA, December 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2021、Reuters, December 5, 2021、SANA, December 5, 2021、SOHR, December 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県南西部の砂漠地帯でダーイシュに対して爆撃を実施(2021年12月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が県南西部の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を実施した。

AFP, December 5, 2021、ANHA, December 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2021、Reuters, December 5, 2021、SANA, December 5, 2021、SOHR, December 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に駐留するタンフ国境通行所の基地内で複数回にわたって爆発が発生、有志連合報道官は不発弾撤去に伴う爆発と主張(2021年12月5日)

ヒムス県では、SANA(12月5日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、米軍(および英軍)が違法に駐留するタンフ国境通行所の基地内で複数回にわたって爆発が発生した。

爆発発生後、同地上空には米軍のヘリコプター複数機が旋回し、警戒活動にあたったという。

シリア人権監視団によると、爆発は2回発生した。

米主導の有志連合の訓練で基地から発射されたミサイルが着弾して爆発したのか、「イランの民兵」などによって基地が攻撃を受けたのは不明。

**

これに関して、有志連合のジョエル・ハーパー報道官(大佐)は、RTアラビア語版(12月5日付)に「タンフへの攻撃が行われたとの情報はない。不発弾を撤去するため、有志連合のもとで制御された爆発が発生しただけだ」と述べた。

AFP, December 5, 2021、ANHA, December 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2021、Reuters, December 5, 2021、RT, December 5, 2021、SANA, December 5, 2021、SOHR, December 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がイドリブ県ミラージャ村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2021年12月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がミラージャ村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室はまた、ハザーリーン村にあるシリア軍、親政権民兵の拠点を攻撃した。

これに対してシリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市と西ムライハ村を結ぶ街道で、シリア軍第52旅団の将兵が乗ったオートバイが正体不明の武装集団の襲撃を受け、士官1人が死亡、兵士1人が負傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県4件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3107486046160797

AFP, December 5, 2021、ANHA, December 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 5, 2021、Reuters, December 5, 2021、SANA, December 5, 2021、SOHR, December 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍が違法に駐留するダイル・ザウル県CONOCOガス田一帯が砲撃を受ける(2021年12月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するCONOCOガス田一帯に迫撃砲弾4発が撃ち込まれた。

迫撃砲はシリア政府の支配地域から発射され、基地周辺の地雷原に着弾したという。

砲撃を受けて、米主導の有志連合の無人偵察機(ドローン)が基地上空を旋回し、警戒活動にあたった。

**

ハッシュタグ・シリア(12月4日付)によると、攻撃は日没直後に行われ、複数の情報筋によると、基地に駐留する米軍兵士複数人が負傷した。

砲撃はシリア政府の支配下にあるマイーズィーラ村から行われたという。

https://www.facebook.com/hashtagsyria.sy/posts/3038426243046286

**

スプートニク・ニュースアラビア語版(12月5日付)は、米主導の有志連合が最近になってダイル・ザウル県の油田地帯に設置している基地一帯での演習を強化しているとしたうえで、CONOCOガス田でヘリコプター複数機が参加した演習が実施され、基地への砲撃として伝えられた爆音は、この時の演習で重火器が使用され、砂漠地域に設置された標的を攻撃した時のものだったと伝えた。

ただし同報道は、爆発音について12月4日ではなく、12月5日の演習だとしている。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Hashtagsyria, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、Sputnik News, December 5, 2021SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県シューラー村近郊の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2021年12月4日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシューラー村近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃を再開した。

また、シリア軍と国防隊などの親政権民兵が同地で掃討作戦を実施した。

一方、カバージブ村近くでは、ダーイシュがイラク人民動員隊所属のヌジャバー運動の拠点複数カ所を新たに要撃、民兵3人を殺害した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米CENTCOM報道官は前日のイドリブ県に対するドローンの攻撃で民間人に犠牲が出た可能性があると発表(2021年12月4日)

米中央軍(CENTCOM)のビル・アーバン報道官(大佐)は、12月3日にイドリブ県マストゥーマ村・アリーハー市間の街道で新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構の元メンバーを狙って行われた無人航空機(ドローン)の攻撃に関して、フォックス・ニュース(12月4日付)に以下の通り述べ、米軍の関与を認めた。

米軍は12月3日、シリアのイドリブ(市)近郊でアル=カーイダの幹部で計画立案者者を標的として、動的な攻撃を行った。
攻撃はMQ-9からの精密攻撃手法を駆使して行われた。
本攻撃に関する初動調査は、民間人の犠牲者が出た可能性を示している。
我々は無垢の命を奪うことを嫌い、それを防ぐためにでき得るあらゆる手段を講じている。民間人の犠牲者が出た可能性は、ただちにCENTCOMに自己申告された。我々はこの申告についての全面的な調査を開始しており、必要に応じて結果を公開する。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Fox News, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー市で逮捕者21人が釈放される一方、イズラア市でロシア軍パトロール部隊の通過に合わせて爆弾が爆発(2021年12月4日)

ダルアー県では、SANA(12月4日付)によると、殺人などの重犯罪に関与していなかった逮捕者21人が新たに釈放され、ダルアー市の合同庁舎では、ルワイユ・ハリータ県知事、フサイン・リファーイー・バアス党ダルアー支部指導部書記長ら参列のもと釈放を記念する式典が行われた。

**

一方、シリア人権監視団によると、イズラア市でロシア軍パトロール部隊の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

また、ムザイリーブ町・ヤードゥーダ村間で軍事情報局の隊員1人が正体不明の武装集団によって殺害された。

さらに、タイバ町とキヒール村を結ぶ街道で正体不明の武装集団が住民を襲撃、1人を殺害した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊などを砲撃(2021年12月4日)

ラッカ県では、ANHA(12月4日付)、SANA(12月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプ、M4高速道路沿線を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・アブヤド軍事評議会が応戦した。

一方、アイン・イーサー市内では、トルコ軍とシリア国民軍が殉教者ウマル・アッルーシュ病院近くで車などを狙撃した。

**

アレッポ県では、ANHA(12月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるイドリブ県アルビーフ村一帯を砲撃(2021年12月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアルビーフ村一帯を砲撃した。

一方、シリア軍はザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3106602576249144

AFP, December 4, 2021、ANHA, December 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 4, 2021、Reuters, December 4, 2021、SANA, December 4, 2021、SOHR, December 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2021年12月3日)

ラッカ県では、ANHA(12月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村、M4高速道路沿線を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHA(12月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村、タッル・ラバン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, December 3, 2021、ANHA, December 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2021、Reuters, December 3, 2021、SANA, December 3, 2021、SOHR, December 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがダイル・ザウル県でイラク人民動員隊所属のヌジャバー運動の部隊を要撃、民兵2人を殺害(2021年12月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるカバージブ村近くでダーイシュ(イスラーム国)がイラク人民動員隊所属のヌジャバー運動の部隊を要撃、民兵2人を殺害した。

AFP, December 3, 2021、ANHA, December 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2021、Reuters, December 3, 2021、SANA, December 3, 2021、SOHR, December 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合所属のドローンがイドリブ県をミサイル攻撃し、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構元メンバー1人を殺害、6人が巻き添えとなって負傷(2021年12月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ハバル24(12月3日付)、バラディー・ニュース(12月3日付)によると、米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)1機が早朝、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマストゥーマ村とアリーハー市を結ぶ街道(マストゥーマ街道)を移動中のオートバイに3発のミサイルを発射し、オートバイが炎上し、乗っていた1人が即死した。

オートバイにはトルコの支援を受ける反体制武装集団のメンバーが乗っていたと思われる。

またこのミサイル攻撃で、近くを走行していた車に乗っていた一家6人が負傷した。

シリア北東部の航空機の飛行状況を監視するマルサド20によると、ミサイル攻撃を行ったのはMQ-9リーパー。

殺害されたのは、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構の幹部の1人アブー・アブドゥッラフマーン・マッキー氏の護衛を務めていたシリア人男性。

ザーウィヤ山地方イフスィム町の出身で、1年ほど前にフッラース・ディーン機構を離反し、イドリブ市内の専門学校でトルコ語を学んでいた。

なお、マッキー氏はサウジアラビア人で2020年10月にジスル・シュグール市近郊でシャーム解放機構によって逮捕されている。

https://www.facebook.com/221452968321335/posts/1267440507055904/

**

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッルバリート村を誘導砲弾3OF39クラスノポールで砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアウラム・クブラー町を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルマーニーヤ村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県3件、ラタキア県1件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を確認しなかった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3105764892999579

AFP, December 3, 2021、ANHA, December 3, 2021、Baladi News, December 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 3, 2021、Reuters, December 3, 2021、SANA, December 3, 2021、SOHR, December 3, 2021、December 4, 2021、Xeber 24, December 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年12月2日)

アレッポ県では、ANHA(12月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアルカミーヤ村、マルアナーズ村を砲撃した。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュはダイル・ザウル県ハラータ油田から帰宅する労働者を載せたバス2台を要撃し、10人殺害(2021年12月2日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月2日付)によると、シリア政府の支配下にある県南部の街道でハラータ油田から帰宅する労働者を載せたバス2台がダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受け、10人が死亡、1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュはまた、ムサッラブ村近郊の砂漠地帯で街道(マドフール街道)に設置されている国防隊、の拠点複数カ所を襲撃し、2人を殺害した。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県東部にシリア民主軍が設置している検問所が「人民諸派」の襲撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷(2021年12月2日)

ハサカ県では、SANA(12月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるヤアルビーヤ町近郊のタッル・アルウ村周辺に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が設置している検問所の一つ(ターフーナ検問所)が「人民諸派」の襲撃を受け、兵士1人が死亡、2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県内各所の米軍基地方面に向かった。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ビンニシュ市を砲撃し、10歳の女の子1人が死亡し、女性1人を含む住民7人が負傷(2021年12月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるビンニシュ市を砲撃し、10歳の女の子1人が死亡し、女性1人を含む住民7人が負傷した。

シリア軍はまた、サルミーン市、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県3件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を確認しなかった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3104710166438385

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権ネットワークのアブドゥルガニー代表:「米主導の有志連合は2014年以降の無差別爆撃で市民3,000人以上を殺害している、有志連合を支援するシリア民主軍も同罪」(2021年12月1日)

反体制組織のシリア人権ネットワークのファドル・アブドゥルガニー代表はアラビー21(12月1日付)の取材に対して、米主導の有志連合がシリア領内での爆撃を開始した2014年以降に市民3,000人以上がその犠牲となっていると述べた。

アブドゥルガニー代表によると、有志連合による違反行為のなかでもっとも代表的なのは、法律の枠を越えて起こされた殺戮であり、その結果3,000人以上の市民が殺害され、しかもそのうちの3分の1が子供だったと主張した。

アブドゥルガニー代表はまた、有志連合の戦闘機による爆撃は市民が暮らす居住地域に対しても無差別に行われ、戦争犯罪にあたるとの見方を示した。

加えて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による有志連合の支援も、シリア人に対するさまざまな違反行為や犯罪を伴っているがゆえに違反行為だと断じたうえで、「有志連合にはシリア人数十万人が住居を追われたことの責任がある」と非難した。

アブドゥルガニー代表によると、有志連合は実際に起きた違反行為の調査を限られた範囲でしか実施しておらず、犠牲者への補償も行っていないという。

AFP, December 2, 2021、ANHA, December 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 2, 2021、Reuters, December 2, 2021、SANA, December 2, 2021、SOHR, December 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が前日に続いてアレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2021年12月1日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機3機が前日に続いて、アレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して10回以上の爆撃を実施した。

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省はイドリブ県などで9件の停戦違反を確認(2021年12月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103927173183351

AFP, December 1, 2021、ANHA, December 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 1, 2021、Reuters, December 1, 2021、SANA, December 1, 2021、SOHR, December 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.