「決戦」作戦司令室がハマー県スカイラビーヤ市の教会完成式の祝典をドローンで攻撃、1人死亡(2022年7月24日)

ハマー県では、SANA(7月24日付)、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるスカイラビーヤ市で開かれていたアヤソフィア教会完成式の祝典会場を、爆発物を装填した無人航空機(ドローン)で攻撃し、民間人1人が死亡、12人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02NL1PSo7Pnpyr8yHRodGDDPGfuaSLtEsDQb7AXHN1T2HUnxFagKFeohvfBUUtfULkl&id=100079119972873

イナブ・バラディー(7月24日付)によると、アヤソフィア教会はラタキア県のフマイミーム航空基地に設置されているシリア駐留ロシア軍司令部の使節団が2020年7月に国防隊のスカイラビーヤ市事務所を訪問した際、国防隊スカイラビーヤ郡司令官のナービル・アブドゥッラー氏の決定のもとに建設が決定され、ロシア連邦議会下院(ドゥーマ)これを支援してきた。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0tPf6D3kMQp75anNmkfJsYCX1dL9aENt8w2Rxo2RECcBz3mKLki77NtRg3DdtvzS7l&id=100034240956360

トルコが2020年7月にイスタンブールのアヤソフィア大聖堂のモスクへの変更を宣言したのに対抗するかたちで建設が決定され、建物のデザインもアヤソフィア大聖堂を模したものとなっている。

https://www.facebook.com/watch/?v=303319041954815

 

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イドリブ県では、SANA(7月24日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハーン・シャイフーン市近郊の農地が「決戦」作戦司令室の砲撃を受け、火災が発生し、消防隊がこれを消火した。

砲撃による死傷者はなかった。

これに対して、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バーラ村、バイニーン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、HFL(7月24日付)によると、シリア南部治安委員会の議長を務めるムフィード・ハサン少将、軍事情報局ダルアー支部長のルワイユ・アリー准将、シリア軍第5師団のスハイル・アイユーブ司令官、ルワイユ・ハリータ・ダルアー県知事らが、タファス市、ヤードゥーダ村、ジャースィム市の名士らとの会合し、同地の指名手配者の身柄を引き渡さない場合、攻撃も辞さないと脅迫していたという。

AFP, July 24, 2022、ANHA, July 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2022、HFL, July 24, 2022、‘Inab Baladi, July 24, 2022、Reuters, July 24, 2022、SANA, July 24, 2022、SOHR, July 24, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県、ハサカ県各所を激しく砲撃し、シリア軍兵士1人と住民1人が負傷、トルコ占領地も砲撃を受け国内避難民1人が死亡(2022年7月24日)

アレッポ県では、ANHA(7月24日付)によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、タナブ村、アナーブ村、シャワーリガ砦、ズィヤーラ村、ナイラビーヤ村を砲撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、占領下のバーブ市東に位置するブーガーズ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のクワイト・ラフマ村に、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配を行う地域から発射された迫撃砲弾複数発が着弾し、同地に移住してきた国内避難民(IDPs)1人が死亡、3人が負傷した。

クワイト・ラフマ村はキーバール村とハーリディーヤ村間に新たに建設された村で、各地から移住してきたIDPsが暮らしている。

オリエント・ネット(7月24日付)は、攻撃が「PYDの民兵」の砲撃だと断じた。

https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/posts/2277413139081095

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ハサカ県では、ANHA(7月24日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町北の農村各所を砲撃し、住民1人が死亡、5人が負傷した。

ANHA、SANA(7月24日付)によると、トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにがシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のダーダー・アブダール村、ウンム・ハルマラ村、マトムーラ村、ルバイアート村を砲撃した。

SANAによると、この砲撃で、住民3人が負傷、民家などが被害を受けた。

一方、ANHAによると、シリア軍兵士1人が死亡、子供2人を含む4人が負傷した。

トルコ軍とシリア国民軍はその後も砲撃を続け、その範囲はアブー・ラースィーン町とカーミシュリー市の間に位置するムジャイビラ村に及んだ。

AFP, July 24, 2022、ANHA, July 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2022、Orient Net, July 24, 2022、Reuters, July 24, 2022、SANA, July 24, 2022、SOHR, July 24, 2022などをもとに作成。

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スワイダー県でシリア民主軍に拘束されているムハンマド・サギール氏の釈放を求めるデモ、シャフバー町でも地元の若者の逮捕に抗議するデモ(2022年7月24日)

スワイダー県では、SANA(7月24日付)によると、スワイダー市にあるアラブ記者連合南部支部前で、同県出身のメディア関係者らが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に2019年に逮捕・拘束された同じく同県出身でイフバーリーヤ・チャンネルの記者であるムハンマド・サギール氏の釈放を求めてデモを行った。

一方、スワイダー24(7月24日付)によると、シャフバー町で、住民らが前日に続いて、地元の若者2人が軍事治安局傘下の民兵によって拘束されたことに抗議してデモを行い、主要幹線道路などを封鎖した。

AFP, July 24, 2022、ANHA, July 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 24, 2022、Reuters, July 24, 2022、SANA, July 24, 2022、SOHR, July 24, 2022、al-Suwayda’ 24, July 24, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がラッカ県ラサーファ砂漠、ヒムス県イスリヤー村一帯でダーイシュの拠点に対して30回あまりの爆撃を実施(2022年7月23日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、ラッカ県ラサーファ砂漠、ヒムス県イスリヤー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して30回あまりの爆撃を実施した。

 

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県東部の第3石油輸送ステーション(T3)とハイル油田近くに設置されているシリア軍の拠点複数カ所がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受け、兵士複数人が死傷した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で砲撃戦を続ける(2022年7月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、ファッティーラ村、スフーフン村、バーラ村、カフル・ウワイド村、カンスフラ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原一帯で砲撃戦を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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スワイダー県では、スワイダー24(7月23日付)によると、シャフバー町で、住民らが、地元の若者2人が軍事治安局傘下の民兵によって拘束されたことに抗議してデモを行い、主要幹線道路などを封鎖した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022、al-Suwayda’ 24, July 23, 2022などをもとに作成。

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シャーム解放機構がトルコ占領下のハサカ県ジンディールス町と周辺農村に設置されているシリア国民軍第3軍団の拠点複数カ所を襲撃(2022年7月23日)

アレッポ県では、ANHA(7月23日付)がトルコ占領下のアフリーン市の複数筋の話として伝えたところによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、トルコ占領下のジンディールス町と周辺農村に設置されているシリア国民軍第3軍団の拠点複数カ所を襲撃した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はハサカ市タッル・タムル町一帯を激しく砲撃、バーブ市近郊でシリア軍拠点に対する特攻自爆(インギマースィー)攻撃を実施、ラッカ県ではシリア軍の車輌を砲撃(2022年7月23日)

ハサカ県では、ANHA(7月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、ダルダーラ村、アッブーシュ村、クブール・ガラージナ村、シャイフ・アリー村を砲撃した。

この砲撃で、シリア国民軍に所属するアッシリア・ハーブール防衛部隊の戦闘員3人が負傷した。

SANA(7月23日付)によると、この砲撃で、タッル・タムル町の変電所に電気を供給する送電線が破壊され、電力供給が一時停止した。

 

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アレッポ県では、ANHA(7月23日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・クラー村、ハサージク村、ウンム・フーシュ村、を砲撃した。

また、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市とその南に隣接するシリア政府支配下ターディフ市の一帯で、シリア軍とシリア国民軍は激しい砲撃戦を行った。

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月23日付)によると、シリア国民軍傘下の変革建設運動に所属する特殊部隊が、ターディフ市とバーブ市を隔てる前線に設置されているシリア軍の拠点複数カ所に対して、特攻自爆(インギマースィー)攻撃を加え、シリア軍兵士や親政権民兵多数を殺傷、23ミリ機関砲1基を破壊した。

攻撃を行った特殊部隊は無事帰還したという。

 

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シリア人権監視団によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のカンタリー村に近いM4高速道路を移動中のシリア軍車輌を砲撃し、シリア軍兵士と国防隊の隊員4人が負傷した。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で18人、北・東シリア自治局支配地域で10人(2022年7月23日)

これにより、7月23日現在のシリア国内での感染者数は計56,085人、うち死亡したのは3,150人、回復したのは52,805人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/pfbid06wep2255X1D93qaZcyPp5dcCK9B1kMkESjsFeQQsVGWHYLQddBcsKPBzbMkHBzKRl

 

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに10人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、7月23日現在のシリア国内での感染者数は計38,603人、うち死亡したのは1,578人、回復したのは2,565人となった。

AFP, July 23, 2022、ACU, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で住民がシリア国民軍の退去を求めてデモ(2022年7月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で住民がシリア国民軍の退去を求めてデモを行った。

21日にシリア民主軍に所属するハムザ師団とスルターン・マリク・シャー師団の衝突で住民6人が巻き添えとなり負傷したことを受けたもの。

AFP, July 23, 2022、ANHA, July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2022、Reuters, July 23, 2022、SANA, July 23, 2022、SOHR, July 23, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがハサカ県を爆撃し、シリア民主軍に所属する女性防衛隊(YPJ)の兵士3人を殺害(2022年7月22日)

ハサカ県では、ANHA(7月22日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市とカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市を結ぶ街道に設置されているナアマトリー検問所近くを走行中の車を無人航空機(ドローン)で攻撃し、車は炎上した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍ドローンによる攻撃で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する女性防衛隊(YPJ)の兵士3人が死亡した。

シリア民主軍の総司令部は7月23日に声明を出し、殺害されたYPJの戦闘員3(ジナーン・トゥルハルダーン、ルージュ・ハーブール、バーリーン・ブーターン)の氏名などを公開した。

 

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アレッポ県では、ANHA(7月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市および同市一帯、同市近郊のアキーバ村、カフル・カーリース村、ズィヤーラ村に設置されている国内避難民(IDPs)キャンプ一帯を砲撃した。

AFP, July 22, 2022、ANHA, July 22, 2022、July 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2022、Reuters, July 22, 2022、SANA, July 22, 2022、SOHR, July 22, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍の爆撃への報復として「決戦」作戦司令室がシリア政府支配地各所を激しく砲撃し、民間人2人を殺害、シリア軍も応戦し新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構のメンバー2人を殺害(2022年7月22日)

ロシア軍がイドリブ県ジスル・シュグール市近郊を爆撃したのを受け、「決戦」作戦司令室は報復としてシリア政府の支配地域各所に砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市、ダーディーフ村、ジャウバース村、ザーウィヤ山地方のダール・カビーラ村、ミラージャ村、マアーッラト・ムーハス村、カフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市、カフルルーマー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室の砲撃を受けて、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村一帯を砲撃し、新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラース・ディーン機構のメンバー2人を殺害した。

シリア軍はまた、イドリブ県のカンスフラ村、カフル・ウワイド村、ハマー県サルマーニーヤ村一帯、マウザラ村一帯を砲撃、イドリブ県で住民1人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカッバーナ村、サルマー町、スルンファ町、アティーラ村、トルコマン山地方を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジューリーン村、ヌブル・ハティーブ村、バフサ村、フールー村、バラカ村、スカイラビーヤ市を砲撃した。

この砲撃で、ヌブル・ハティーブ村とジューリーン村で女性1人を含む2人が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)は、「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるスカイラビーヤ市一帯および、バラカ村、ジューリーン村を砲撃し、住民2人が死亡、5人が負傷したと伝えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカブターン・ジャバル村、ハイル・ダルカル村を砲撃した。

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イドリブ県、ラタキア県、ハマー県、アレッポ県に対する「決戦」作戦司令室の砲撃は180発以上に及んだ。

 

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なお、このうち、ハマー県のバフサ村、バラカ村、ラタキア県のクルド山地方一帯に対する砲撃に関して、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・イスラームがシリア軍とその同盟者の陣地、拠点を狙ったを発表した。

 

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このほか、クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、マムティナ村にある軍事情報局の指揮所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、司令官の兄弟1人が死亡した。

AFP, July 22, 2022、ANHA, July 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2022、Reuters, July 22, 2022、SANA, July 22, 2022、SOHR, July 22, 2022などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ジスル・シュグール市近郊を爆撃し、子供4人を含む7人が死亡、多数負傷(2022年7月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市近郊を爆撃し、子供4人を含む7人が死亡、子供8人を含む11人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月22日付)、イナブ・バラディー(7月22日付)などによると、ロシア軍が爆撃したのはジャディーダ村、ヤアクービーヤ村。

ジャディーダ村では爆撃により建物1棟が崩壊し、瓦礫の下敷きになって多数の死傷者が出た。

ホワイト・ヘルメット(https://t.me/SyriaDefence/10686)によると、子供4人を含む一家7人が死亡、子供8人を含む12人が負傷した。

AFP, July 22, 2022、ANHA, July 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2022、‘Inab Baladi, July 22, 2022、Reuters, July 22, 2022、SANA, July 22, 2022、SOHR, July 22, 2022などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機が首都ダマスカス一帯の複数カ所をミサイル攻撃、兵士多数死傷(2022年7月22日)

シリア軍筋は声明を出し、イスラエル軍戦闘機が22日午前0時32分、占領下のゴラン高原上空から首都ダマスカス一帯の複数カ所に対して多数のミサイルを発射、シリア軍防空部隊がそのほとんどを撃破したが、一部が着弾し、兵士3人が死亡、7人が負傷、若干の物的被害が出た。

SANA(7月22日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、攻撃により、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町近郊に設置されているイラン製無人航空機(ドローン)製造所で外国人3人とレバノンのヒズブッラーの協力者2人の5人が、ダマスカス県のマッザ航空基地近くの軍事拠点と地対空ミサイル発射施設でシリア軍兵士3人が死亡した。

ミサイル攻撃は、マッザ航空基地の空軍情報部事務所、上級士官用事務所、車輌、検問所近く、マッザ・オートストラード地区(以上ダマスカス県)、サイイダ・ザイナブ町近くのイラン製ドローンの製造施設(ダマスカス郊外県)が狙われた。

アラビーヤ(7月22日付)によると、シリア人3人を含む6人が死亡、10人が負傷した。

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外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、イスラエル軍戦闘機の新たなミサイル攻撃について「犯罪的航空攻撃」と報告、国際法と国連憲章が認める適切な手段での報復権を保留するとしつつ、延滞なき非難などの責任ある行動をとるよう改めて要請した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/pfbid0344tN6s9oCBrm8AvfCognjqJtayBuGByQLDLLRwX6uksuj6qvEtdNmx6QHBQ5Hnw1l

 

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イラン外務省のナーセル・カナアーニー報道官は、イスラエル軍戦闘機によるシリア領内への新たなミサイル攻撃に関して、シリアの主権、領土の一体性、国際法へのあからさまな侵犯だと批判したうえで、責任ある国際帰還や人権擁護者の沈黙に驚き、遺憾に感じていると表明した。

AFP, July 22, 2022、ANHA, July 22, 2022、Alarabia, July 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2022、Reuters, July 22, 2022、SANA, July 22, 2022、SOHR, July 22, 2022などをもとに作成。

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北・東シリア自治局渉外関係局はダーイシュのロシア人メンバーの子供11人の身柄を引き渡す(2022年7月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア政府の使節団がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市の北・東シリア自治局の渉外関係局を訪問し、ダーイシュ(イスラーム国)のロシア人メンバーの子供11人の身柄を引き取った。

 

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊のサラージーヤ村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる男性1人を拘束した。

AFP, July 21, 2022、ANHA, July 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2022、Reuters, July 21, 2022、SANA, July 21, 2022、SOHR, July 21, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アームーダー市近郊の村、アレッポ県アイン・アラブ市近郊をドローンで爆撃(2022年7月21日)

ハサカ県では、ANHA(7月21日付)によると、トルコ軍がアームーダー市近郊のカイラー(カイラーン)村を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

一方、トルコ占領下のラアス・アイン市では、シリア国民軍に所属するスルターン・マリク・シャー師団とマワーリー部族の民兵(シリア人権監視団によると、バドル殉教者旅団)が交戦し、子供2人が戦闘に巻き込まれて負傷した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はさらに、21日深夜から22日未明にかけて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村にあるシリア軍拠点一帯に無人航空機(ドローン)から2発のミサイルを発射した。

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アレッポ県では、ANHA(7月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、ブルジュ・カース村を砲撃した。

 

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のアブー・ナイトゥーラ村を砲撃し、住民2人が負傷した。

AFP, July 21, 2022、ANHA, July 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2022、Reuters, July 21, 2022、SANA, July 21, 2022、SOHR, July 21, 2022、July 22, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県で砲撃戦(2022年7月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村、ザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、スフーフン村、ファッティーラ村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるミラージャ村、マアッラト・マウハド村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村一帯を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区一帯で砲撃戦を行った。

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ダルアー県では、SANA(7月21日付)によると、ダルアー市とガラズ刑務所を結ぶ街道をパトロール中の内務治安部隊が「テロ攻撃」を受け、隊員3人が死亡した。

AFP, July 21, 2022、ANHA, July 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2022、Reuters, July 21, 2022、SANA, July 21, 2022、SOHR, July 21, 2022などをもとに作成。

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米国務省の「2022年版人身取引報告書」はYPGがIDPsキャンプで児童を強制的に徴兵していると指摘(2022年7月20日)

米国務省は「2022年版人身取引報告書」を発表、そのなかで、米国が軍事的後ろ盾となっているシリア民主軍を主導するクルド民族主義民兵組織の人民防衛隊(YPG)が12歳以下の児童を参加させ、武器使用を教練していると指摘した。

報告書によると、YPGが2017年からシリア北東部の国内避難民(IDPs)キャンプで児童を強制的に徴兵しているという。

報告書ではまた、クルディスタン労働者党(PKK)もイラクで児童を徴兵していると指摘している。

AFP, July 20, 2022、ANHA, July 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2022、Reuters, July 20, 2022、SANA, July 20, 2022、SOHR, July 20, 2022などをもとに作成。

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米中央軍のクリラ司令官がシリア民主軍のアブディー総司令官と会談、トルコが計画している新たな軍事侵攻作戦にかかる安全保障問題で意見を交わす(2022年7月20日)

米中央軍(CENTCOM)のマイケル・クリラ司令官(陸軍大将)が北・東シリア自治局の支配地域を訪問、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官と会談し、トルコが計画している新たな軍事侵攻作戦にかかる同地域の安全保障問題、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」への影響について意見を交わした。

ノース・プレス(7月20日付)が伝えた。

AFP, July 20, 2022、ANHA, July 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2022、North Press, July 20, 2022、Reuters, July 20, 2022、SANA, July 20, 2022、SOHR, July 20, 2022などをもとに作成。

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イラク人民動員隊に所属するヌジャバー運動がヒムス県でダーイシュと思われる武装集団の襲撃を受け、1人死亡(2022年7月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、クーム村近郊で、イラク人民動員隊に所属するヌジャバー運動の部隊がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団の襲撃を受け、1人が死亡、多数が負傷した。

AFP, July 20, 2022、ANHA, July 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2022、Reuters, July 20, 2022、SANA, July 20, 2022、SOHR, July 20, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県アイン・アラブ市郊外にあるシリア民主軍の軍事アカデミー近くをドローンで爆撃(2022年7月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市郊外にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する「軍事アカデミー」近くの森林を無人航空機(ドローン)で爆撃し、多数が負傷した。

ANHA(7月21日付)によると、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、この攻撃で兵士2人が死亡したことを認めた。

また、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のムフスィンリー村に設置されているシリア軍の拠点を、シリア国民軍が襲撃し、兵士1人を殺害した。

一方、ANHA(7月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のワフシーヤ村を砲撃した。

AFP, July 20, 2022、ANHA, July 20, 2022、July 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2022、Reuters, July 20, 2022、SANA, July 20, 2022、SOHR, July 20, 2022などをもとに作成。

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フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部は、基地に接近したドローン2機を撃破したと発表(2022年7月20日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部報道官は声明を出し、ロシア軍の防空システムが基地に接近した無人航空機(ドローン)2機を撃破したと発表した。

声明によると、2機はイドリブ県に設置されている緊張緩和地帯で活動を続ける「テロ組織」が保有するドローン。

報道官は「テロ組織はドローンでフマイミーム航空基地を攻撃し続けようとしており、基地は当然の行動をとる。攻撃による負傷者や被害はなかった」と述べた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部のハイル・ダルカル村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、東ムライハ町とスワイダー県のダーラ村を結ぶ街道で、麻薬密売人と思われる男性3人の遺体が発見された。

AFP, July 20, 2022、ACU, July 20, 2022、ANHA, July 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2022、Reuters, July 20, 2022、SANA, July 20, 2022、SOHR, July 20, 2022などをもとに作成。

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「スンナ派政体」樹立構想への反発に対処するため、シャーム解放機構のジャウラーニー指導者はイドリブ県のキリスト教徒住民と会談(2022年7月19日)

イドリブ県では、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が県内のキリスト教徒らと会談し、同機構の傘下にあるアムジャード広報機構がその時に撮影されたとされる写真を公開した。

会談が行われたのは、カニーヤ村、ヤアクービーヤ村、ジャディーダ村。

バラディー・ニュース(7月20日付)が複数筋の話として伝えたところによると、会談で、キリスト教徒住民らは、シャーム解放機構の部隊や外国人戦闘員らによって略奪された住居、商店、農地、土地を返還するよう求め、ジャウラーニー指導者は、接収した土地の一部については、シリア政府を支持して自らの手を地で染めることなく、現地に留まっている住民に対して返還することを約束した。

ジャウラーニー指導者はこれまでにも、「解放区」のキリスト教徒住民が宗教的な儀式を行うことを認めるとの立場を示している。

だが、「解放区」のキリスト教徒の大多数は、シャーム解放機構などのイスラーム過激派を主体とする反体制派の支配を嫌ったり、住居を没収されたりして、同地を去り、残っている住民のほとんどは老人だという。

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面談は、数日前に、県内の名士や民間人、シリア北西部の反体制派支配地(いわゆる「解放区」)の自治を委託しているシリア救国内閣の幹部らと相次いで会談し、救国内閣幹部との会談で以下の通り述べのがきっかけで住民の反発が強まっていたことを受けたもの。

シャーム解放機構、そしてその活動を引き継いでいるシリア救国内閣は、国民の性格や歴史にふさわしいスンナ派政体を建設することを計画している。
革命を軍事、あるいは治安に関わる考え方として限定するのは誤っている。なぜなら、スンナの民は、多数派だったにもかかわらず、強制移住や、スンナ派としてのアイデンティティが別のアイデンティティに置き換えられることで、存在の危機に直面していたからだ。これは体制が多くのイラン人やレバノン人といったシーア派を帰化させることで行われきた。

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イスタンブールを拠点とする反体制系サイトシリア・テレビ(7月20日付)、レバノンのムドン(7月23日付)などが伝えた。

AFP, July 25, 2022、Baladi News, July 20, 2022、ANHA, July 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 25, 2022、al-Mudun, July 23, 2022、Reuters, July 25, 2022、SANA, July 25, 2022、SOHR, July 25, 2022、Syria TV, July 20, 2022などをもとに作成。

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ムドゥン:米国はイランのシリア南部への勢力伸長を阻止するため反体制派に軍事教練を行うことを新たに合意(2022年7月19日)

レバノンのニュース・サイトのムドゥン(7月19日付)は、米国の高官らが最近になって、クナイトラ県やダルアー県の反体制武装集団の元司令官、スワイダー県で活動する反体制組織のシリア旅団党テロ撲滅部隊の代表と会合を開き、シリア南部へのイランの勢力伸長に対抗するため、反体制派に対する軍事教練を始めることなどについて協議したと伝えた。

会合に出席した反体制武装集団の司令官の1人によると、会合は某アラブ国で開かれ、イランの勢力伸長阻止のほか、シリア南部でのダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルへの対応なおについても意見が交わされ、ヒムス県のタンフ国境通行所に米軍が違法に設置している基地に教練センターを設置し、反体制武装集団やテロ撲滅部隊を教練することで合意した。

なお、この司令官によると、バラク・オバマ米政権時代にCIAが主導し、ヨルダン、サウジアラビアが参与するかたちで運営されていた支援プログラム「軍事作戦司令部」(Military Operations Command、通称MOC、الموك)を再生しようとするようなこうした動きに関して、ヨルダンは拒否の姿勢を示しているという。

AFP, July 21, 2022、ANHA, July 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2022、al-Mudun, July 19, 2022、Reuters, July 21, 2022、SANA, July 21, 2022、SOHR, July 21, 2022などをもとに作成。

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駐シリア・ロシア軍のチャイコ司令官を代表とするロシア軍の使節団がカーミシュリー市を訪問し、シリア民主軍幹部と会談(2022年7月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団、クルディスタン24(7月19日付)などによると、ラタキア県のフマイミーム航空基地に設置されている駐シリア・ロシア軍司令部のアレクサンドル・チャイコ司令官(中将)を代表とするロシア軍の使節団がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市を訪問した。

ロシア軍部隊も駐留するシリア政府支配下のカーミシュリー国際空港に降り立った使節団は、空港内の施設で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令官と会談し、トルコが計画しているシリア北部への軍事侵攻作戦への対応などについて意見を交わした。

カーミシュリー市では早朝から、ロシア軍ヘリコプター複数機が上空を頻繁に飛来し、警戒活動にあたっていた。

AFP, July 19, 2022、ANHA, July 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2022、クルディスタン24, July 19, 2022、Reuters, July 19, 2022、SANA, July 19, 2022、SOHR, July 19, 2022などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシリア軍拠点をドローンで攻撃、「イランの民兵」の拠点も砲撃(2022年7月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(7月19日付)によると、トルコ軍が前日に続いて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシリア軍拠点を爆撃し、兵士2人(うち1人は少尉)が負傷した。

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ANHAによると、トルコ軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村近郊にある「イランの軍事拠点」(シリア人権監視団によると「イランの民兵」の拠点)を砲撃した。

AFP, July 19, 2022、ANHA, July 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2022、Reuters, July 19, 2022、SANA, July 19, 2022、SOHR, July 19, 2022などをもとに作成。

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カーミシュリー市近郊のタンヌーリーヤト・ガムル村で住民がシリア民主軍の活動に抗議するデモ(2022年7月19日)

ハサカ県では、SANA(7月19日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のタンヌーリーヤト・ガムル村で住民が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の活動に抗議するデモを行った。

デモは、18日にシリア民主軍の車輌が子供を跳ねて、死亡させたのを受けたもので、周辺の村々の住民も抗議に加わり、街道をタイヤを燃やして封鎖、シリア民主軍の車輌に投石を行い、シリア民主軍の退去を訴えた。

AFP, July 19, 2022、ANHA, July 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2022、Reuters, July 19, 2022、SANA, July 19, 2022、SOHR, July 19, 2022などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で交戦(2022年7月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃、また灌漑計画地区一帯で銃撃戦を行った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

AFP, July 19, 2022、ANHA, July 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 19, 2022、Reuters, July 19, 2022、SANA, July 19, 2022、SOHR, July 19, 2022などをもとに作成。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチ:オーストラリア出身の10代のダーイシュ・メンバーが拘留先のシリアで死亡したと発表(2022年7月18日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、オーストラリア出身の10代の青年が、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーらを収容する刑務所で死亡したと発表した。

死亡したのは、ユースフ・ザハブさん。

家族の代表の話によると、オーストラリア政府は17日に、ザハブさんが死亡したことを家族に伝えたという。

死因は不明。

ザハブさんはダーイシュ(イスラーム国)に参加するためにシリアに不法入国したが、2019年にクルド民族主義民兵の人民防衛隊(YPG)を主体とし、米主導の有志連合が協力部隊と位置づけるシリア民主軍によって拘束され、ハサカ県ハサカ市にあるグワイラーン刑務所に拘留されていた。

家族によると、ザハブさんは刑務所の劣悪な環境下で2021年1月に結核を患ったほか、2022年1月末から2月初めにかけてのグワイラーン刑務所襲撃・脱走事件で、シリア民主軍との戦闘により頭と腕を負傷していた。


シリア民主軍は現在、69~80人のオーストラリア人を拘束しており、うち女性は19人、子供は39人だという。

AFP, July 18, 2022、ANHA, July 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2022、Human Rights Watch, July 18, 2022、Reuters, July 18, 2022、SANA, July 18, 2022、SOHR, July 18, 2022などをもとに作成。

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イドリブ県では所属不明の武装した無人航空機3機が索敵のためトルコとに近い国境地帯上空に飛来(2022年7月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の武装した無人航空機(ドローン)3機がトルコとに近い国境地帯上空に飛来した。

新興のアル=カーイダ組織組織のフッラース・ディーン機構の司令官や戦闘員らの索敵が目的と見られる。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部の第46中隊基地一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマクラビース村、バルナター村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マアルバ町でシリア軍第5軍団第8旅団が麻薬密売業者らの自宅を強襲し、戦闘となり、密輸業者1人が死亡、子供1人を含む6人が負傷した。

また、県西部(場所は不明)でシリア政府との和解に応じ、軍事治安局傘下の民兵に加わっていた元反体制武装集団メンバー4人が何者かによって狙われて殺害された。

AFP, July 18, 2022、ANHA, July 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 18, 2022、Reuters, July 18, 2022、SANA, July 18, 2022、SOHR, July 18, 2022などをもとに作成。

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ロシア国防省は過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反16件を確認したと発表するとともに、ヌスラ戦線が砲撃に際してホワイト・ヘルメットの車輌を利用していると指摘(2022年7月18日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのイェフゲニー・ゲラシモフ副センター長は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)のテロリストがホワイト・ヘルメットのロゴやマークを描いた救急車などの車輌を用いて、アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県の農村地帯への砲撃を行っていると指摘、過去24時間で16件の停戦違反が確認されたと発表した。

SANA(7月18日付)が伝えた。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 18, 2022をもとに作成。

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