イラン革命防衛隊が直接監督する「ファーティミーユーン」の司令官が、米軍が拠点化するシリア領内のタンフ国境通行所一帯での偵察活動中に「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室と交戦し死亡(2017年6月7日)

ヒムス県では、イランのABNA通信(6月7日付)によると、米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)との戦闘で、タンフ国境通行所一帯での偵察活動中だった民兵組織「ファーティミーユーン」の諜報司令官モハンマド・ホスニー氏(通称サルマーン)が死亡した。

『ハヤート』(6月8日付)によると、「ファーティミーユーン」はイラン・イスラーム革命防衛隊の直接監督のもと、シリア領内で活動を続けてきた組織で、アフガン人(ハザラ人)を主体とする。

「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室は、米主導の有志連合によるダマスカス郊外県東部のシリア軍拠点に対する空爆に呼応するかたちで、6日に「土地は我らのものだ」作戦を再開していた。

ABNA, June 7, 2017、AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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米軍の支援を受ける部族自由人軍はシリア軍との戦闘の末、ズィラフ刑務所(ダマスカス郊外県)を制圧(2017年6月7日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、米軍の支援を受ける部族自由人軍(「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室参加組織)が、シリア軍と戦闘の末に、ズィラフ・ダムに近い県東部のズィラフ刑務所を制圧した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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イランが後援する外国人民兵は「シリア同盟者部隊」作戦司令室の名で声明を出し、米国への報復を示唆(2017年6月7日)

「シリア同盟者部隊」作戦司令室は声明を出し、タンフ国境通行所(ヒムス県)に向けて進軍を続けるシリア軍・親政権武装勢力の拠点・車列に対する6日の米主導の有志連合による空爆を非難するとともに、シリア領内および周辺諸国の米軍拠点に対して攻撃を行う能力を備えていると威嚇した。

クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、「シリア同盟者部隊」作戦司令室は、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構、これらの組織と連携する反体制武装集団に対するシリア軍の「テロとの戦い」に参加する外国人武装勢力((レバノンのヒズブッラー、イラク人民兵、アフガニスタン・パキスタン人(ハザラ人)民兵など)の連合体で、イランが後援している。

「シリア同盟者部隊」作戦司令室は声明のなかで、「いわゆる「対テロ有志連合」の名で米国が行った敵対行為は、不用意かつ危険な振る舞いであり、米国がテロに立ち向かっているとうそぶいていることの良い一例だ…。米国はシリア軍とその同盟者の血が安くないことを知ることになる。シリアおよびその隣国の彼らの拠点に打撃を与える能力は充分に備わっている」と主張した。

そのうえで、「米国は和平もテロとの戦いも望んでいない。シリア領内にテロの温床を維持し、米国の命令に従って任務が遂行されることを望んでいるのだ」と非難した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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シリア軍は米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室との対立が続くスワイダー県南東部に侵攻したダーイシュを撃退(2017年6月7日)

スワイダー県では、SANA(6月7日付)によると、シリア軍が県東部のカルア地区、ズィルフ・ダム一帯、フランス駐在所一帯に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

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ヒムス県では、SANA(6月7日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」とともに県東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、タドムル市南東のスッカリー採石所に近いゼノビヤー・リゾート、ファッリー丘からサワーナ町に至る地帯を制圧した。

SANA, June 7, 2017

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は親政権武装勢力とともにダーイシュ追撃を続け、アーラーク油田に近いムスタディーラ山地に連なる丘陵地帯に進軍した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月7日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のイーマーン・ガソリン・スタンド、パノラマ交差点一帯、ラッカ橋、第13連隊基地一帯、アイヤーシュ村燃料庫一帯などを空爆した。

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ハマー県では、スマート・ニュース(6月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がサラミーヤ市東部郊外のバルグースィーヤ村一帯、シャイフ・ハラール村南部の丘陵地帯などでシリア軍と交戦し、の戦略的丘1カ所を制圧した。

これを受け、ロシア軍と思われる戦闘機が同地を空爆した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、SMART News, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が活動するダルアー市に対して激しい爆撃・砲撃を続ける(2017年6月7日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市各所(難民キャンプ地区、ダム街道地区など)を地対地ミサイルと思われる砲弾などで少なくとも54回にわたり砲撃した。

またシリア軍はヘリコプターで同地に「樽爆弾」25発以上を投下、さらに戦闘機によって16回もの空爆を実施した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、東グータ地方のフーシュ・ダワーヒラ村の反体制武装集団(イスラーム軍など)の拠点を地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃した。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュ支配下のラッカ市西部入口に到達(2017年6月7日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市西部のハルカル城丘を制圧し、ラッカ市西側の入口に到達した。

また米主導の有志連合がラッカ市内のジュマイリー地区にあるヌール・モスクの近くでダーイシュの車輌2台を爆撃、またブスターン公園内に配備されていた23ミリ機関砲を装備する車輌を破壊した。

なお、シリア人権監視団によると、ラッカ市では米主導の有志連合の空爆により過去48時間で民間人30人の死亡が確認されているという。

一方、ラッカ市内で住民に対する裁判で、「背教罪」や有志連合との「共謀罪」を宣告してきたダーイシュの幹部の一人アブドゥッラー・ジャルキーフ氏がシリア民主軍に投降したという。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構はイドリブ県南部にある同胞団系のシャーム軍団の本部3カ所を接収(2017年6月7日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月7日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、県南部のナキール村近郊にある親トルコでシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の本部3カ所を接収した。

接収に際して両者の間に戦闘は発生せず、シャーム軍団のメンバーは軽火器を携帯したまま、本部3カ所を放棄し、退去したという。

AFP, June 7, 2017、AP, June 7, 2017、ARA News, June 7, 2017、Champress, June 7, 2017、al-Hayat, June 8, 2017、Kull-na Shuraka’, June 7, 2017、al-Mada Press, June 7, 2017、Naharnet, June 7, 2017、NNA, June 7, 2017、Reuters, June 7, 2017、SANA, June 7, 2017、UPI, June 7, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市解放に向けた大規模作戦を開始し、同市内東部のマシュラブ地区を制圧(2017年6月6日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ユーフラテスの怒り」作戦司令部(タラール・サッルー報道官)はラッカ県の北15キロの地点に位置するハズィーマ村で声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市の解放に向けた大規模作戦を開始すると発表した。

声明によると、この作戦には、16の武装組織、ラッカ文民評議会、シリア民主評議会、現地の名士・部族長が参加しているという。

ANHA, June 6, 2017

作戦に参加している武装組織は以下の通り:

人民防衛隊(YPG)
女性防衛隊(YPJ)
革命軍
クルド戦線
北部民主旅団
部族軍団
ヒムス特殊任務旅団
ラッカの鷹
解放(タフリール)旅団
サラージカ旅団
サナーディード軍団
シリア正教軍事評議会
マンビジュ軍事評議会
ダイル・ザウル軍事評議会
シリア・エリート部隊
自治防衛部隊

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ARA News(6月6日付)によると、シリア民主軍はこれにより、ラッカ市内東部のマシュラブ地区に突入、同地を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア民主軍はまたラッカ市北部のダーイシュの拠点の一つ第17師団基地に対する攻撃も継続した。

なお、シリア民主軍によると、ラッカ市にはダーイシュの戦闘員3,000人から4,000人が籠城しているという。

AFP, June 6, 2017、ANHA, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、SANA, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァ掃討を目的とする新たな武装集団「家の者たち」作戦司令室がアレッポ県タッル・リフアト市一帯のシリア民主軍を攻撃する一方、シリア軍はバーブ市東部の武装集団拠点を攻撃(2017年6月6日)

アレッポ県では、タッル・リフアト市など県北部出身者がビデオ声明(https://youtu.be/DoSqWi3wuw8)を出し、西クルディスタン移行期民政局支配下の同市一帯の解放を目的とする武装集団「家の者たち」作戦司令室を結成したと発表した。

声明において、彼らは、西クルディスタン移行期民政局、民主統一党(PYD)、人民防衛隊(YPG)を「PKK」と呼び、「テロ行為に抗戦し、占領された領土を解放する」と主張している。

また、クッルナー・シュラカー(6月6日付)によると、「家の者たち」作戦司令室が声明を出し、タッル・リフアト市一帯で人民防衛隊主体のシリア民主軍と交戦し、戦闘員7人を殺害したと発表した。

Youtube, June 6, 2017

 

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アレッポ県では、ARA News(6月6日付)によると、シリア軍が、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配下にあるバーブ市東部一帯にある拠点複数カ所を攻撃した。

AFP, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、SANA, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部でダーイシュの追撃を続け、ラッカ県との県境に到達(2017年6月6日)

アレッポ県では、シャームFM(6月6日付)などが伝えたところによると、マスカナ市を完全制圧したシリア軍および親政権武装部隊は、ダーイシュ(イスラーム国)を追撃して東進を続け、ヒルバト・ムフスィン村、ヒルバト・サブア村、ヒルバト・ハッサーン村、スライヒーヤ村、タルカーウィー村、アンズ・ブークルディー村、タッル・アンズ村、ビール・サーリム村、旧ビール・サーリム村を制圧、ラッカ県との県境に到達した。

Kull-na Shuraka’, June 6, 2017

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ヒムス県では、SANA(6月6日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との末、タドムル市北東部の丘陵地帯全域を制圧した。

シリア軍はまた、ジュッブ・ジャッラーフ町東部、アーラーク油田一帯、ファースィダ村、ハッバー村、ヤティーヤ山、T3近郊でダーイシュの拠点を攻撃した。

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ハマー県では、SANA(6月6日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、サラミーヤ市東部郊外のジャニー・アルバーウィー村、南マクサル村、北マクサル村、ティバーラト・ディーバ村、アブー・イッズ村、アブー・フバイラート村、クライブ・サウル村、アブー・ハナーヤー村、タナーヒジュ村、ガルグースィーヤ村、フワイル丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がブガイリーヤ村(ルーワード団地)、第137連隊基地、ダイル・ザウル市南部のパノラマ交差点一帯などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(6月6日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のパノラマー交差点一帯、サヌーフ丘一帯、バルーク丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の県西部の拠点複数カ所が所属不明の航空機の爆撃を受けた。

AFP, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、SANA, June 6, 2017、Sham FM, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー市一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦を続ける(2017年6月6日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がダルアー市各所(難民キャンプ地区など)を空爆するとともに、地上部隊が地対地ミサイルと思われる砲弾で同地を砲撃、マンシヤ地区でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月6日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がダルアー市ダルアー・バラド地区、マンシヤ地区一帯の住宅街を砲撃し、9人が負傷した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月6日付)によると、イドリブ市西部のワーディー・ナスィーム地区で、シャーム解放機構のメンバーが乗った車に仕掛けられた爆弾が爆発し、メンバー3人が死亡した。

Kull-na Shuraka’, June 6, 2017

AFP, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、SANA, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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米軍の支援を受ける「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)はタンフ国境通行所一帯からのシリア軍・親政権武装勢力掃討を目的とした「土地は我々のものだ」作戦を再開(2017年6月6日)

ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)を主導する東部獅子軍は、SNSを通じて声明を出し、ヒムス県タンフ国境通行所へのシリア軍・親政権武装勢力の進軍を阻止するために5月31日に開始していた「土地は我らのものだ」作戦を再開すると発表し、ダマスカス郊外県東部のサーナー火力発電所、ザーザー検問所、サブア・ビヤール地区、シャフミー交差点、ジュライガム交差点一帯にあるシリア軍および親政権武装勢力の拠点に対して攻撃を行ったことを明らかにした。

AFP, June 6, 2017、AP, June 6, 2017、ARA News, June 6, 2017、Champress, June 6, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 6, 2017、al-Mada Press, June 6, 2017、Naharnet, June 6, 2017、NNA, June 6, 2017、Reuters, June 6, 2017、SANA, June 6, 2017、UPI, June 6, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ市北西部の3カ村を新たに制圧する一方、アレッポ県北東部でトルコの支援を受ける武装集団と交戦(2017年6月5日)

ラッカ県では、ARA News(6月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市北西部のハーウィー・ハワー村、ヤアルビーヤ村、アブー・スース村を新たに制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(6月5日付)によると、トルコ軍の支援を受けたハワール・キリス作戦司令室が西クルディスタン移行期民政局の拠点都市アフリーン市近郊のジャムラ村、ディーワー村一帯に侵攻し、人民防衛隊主体のシリア民主軍と交戦、農作物を焼き討った

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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ロジャヴァを主導する民主統一党(PYD)が政権に近い人物の登用により混乱か(2017年6月5日)

クッルナー・シュラカー(6月5日付)は、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)内の人事改編により混乱が生じていると伝えた。

同サイトによると、もっとも最近では、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の防衛委員会の委員長(防衛大臣に相当)を務めていたアブドゥー・イブラーヒーム氏が6月3日晩に辞意を表明したが、その理由は明らかにされ、また後任も示されていないという。

また、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の報道官を務めてきたライドゥール・ハリール氏も解職され、後任に首都ダマスカスに長く居住し、シリア政府とも親密だと言われるヌーリー・マフムード氏が就任したという。

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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米軍の支援を受ける東部獅子軍はダマスカス郊外県東部砂漠地帯でシリア軍戦闘機を撃墜(2017年6月5日)

米英軍の支援を受けヒムス県のタンフ国境通行所やヨルダンのルクバーン地区を拠点として活動する「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)を主導する東部獅子軍はツイッターを通じて声明を出し、ダクワ丘地区でシリア軍の戦闘機1機を撃墜したと発表、その写真を公開した。

撃墜した戦闘機はMiG21で、パイロットは遺体で発見されたという。

Kull-na Shuraka’, June 5, 2017
Kull-na Shuraka’, June 5, 2017

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はダルアー市などでシャーム解放機構などからなる反体制武装集団への爆撃・砲撃を続ける(2017年6月5日)

ダルアー県では、ARA News(6月5日付)によると、シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が活動を続けるダルアー市の中心街(マンシヤ地区など)、タム街道地区などに対して42回の空爆を実施するとともに、「樽爆弾」855発を投下、また地対地ミサイル161発を撃ち込んだ。

また、クッルナー・シュラカー(6月5日付)によると、ロシア軍がタファス市を空爆し、住民8人が死亡した(スマート・ニュース(6月5日付)によると、32人が死傷)。
)。

さらに、スマート・ニュース(6月5日付)によると、シリア軍はまた西ガーリヤ村を空爆し、17人が死傷した。

一方、SANA(6月5日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物(ブンヤーン・マルスース作戦司令室)がダルアー市郊外、ナイーマ変電所一帯を砲撃し、女児1人が死亡、7人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月5日付)によると、シリア軍が東グータ地方のフーシュ・ダワーヒラ村一帯で反体制武装集団(イスラーム軍など)と交戦した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍は、シャイフーニーヤ村、フーシュ・ダワーヒラ村一帯、ハラスター市を地対地ミサイル、迫撃砲などで砲撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がジャッブーリーン村に着弾した。

これに対して、シリア軍もタルビーサ市を砲撃した。

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、SMART News, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部、ダイル・ザウル市一帯などでダーイシュとの戦闘を続ける(2017年6月5日)

ヒムス県では、SANA(6月5日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」とともに県東北部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、ウルヤーニーヤ村北東部に位置するターラート・アルブ地区、シャーラト・ダフルーン地区、ビイル・ダフルーン地区を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は県東部のタリーラ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またスフナ市、タイバ村、クーム村を空爆した。

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ハマー県では、SANA(6月5日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して集中的な攻撃を加え、サラミーヤ市東部に位置するラスム・ティーマ地区の石油パイプライン沿いの戦略拠点6カ所を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月5日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のパノラマ交差点一帯、第137連隊基地一帯、墓地地区などを空爆、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍によって制圧されたマスカナ市一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が戦闘を続けた。

AFP, June 5, 2017、AP, June 5, 2017、ARA News, June 5, 2017、Champress, June 5, 2017、al-Hayat, June 6, 2017、Kull-na Shuraka’, June 5, 2017、al-Mada Press, June 5, 2017、Naharnet, June 5, 2017、NNA, June 5, 2017、Reuters, June 5, 2017、SANA, June 5, 2017、UPI, June 5, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、ラッカ県のマンスーラ市とバアス・ダムを制圧(2017年6月4日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ユーフラテスの怒り」作戦司令室が声明を出し、ラッカ市とタブカ市の間に位置するマンスーラ市とバアス・ダム(ラシード・ダム)をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に完全制圧したと発表した。

ARA News, June 4, 2017

ARA News(6月4日付、6月5日付)によると、シリア民主軍はまたラッカ市北西部のアドナーニーヤ村、ビール・ハーシム村、シーグーラー村、カフターニーヤ農場、ハートゥーニーヤ村、ルバイア村、スクーラ村を制圧した。

AFP, June 4, 2017、AP, June 4, 2017、ARA News, June 4, 2017、June 5, 2017、Champress, June 4, 2017、al-Hayat, June 5, 2017、Kull-na Shuraka’, June 4, 2017、al-Mada Press, June 4, 2017、Naharnet, June 4, 2017、NNA, June 4, 2017、Reuters, June 4, 2017、SANA, June 4, 2017、UPI, June 4, 2017などをもとに作成。

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イドリブ県ジャルジャナーズ町はサウジ人説教師ムハイスィニー氏による金曜礼拝後の説教を拒否(2017年6月4日)

アラビー21(6月4日付)は、イドリブ県ジャルジャナーズ町の複数の住民の話として、ファトフ軍の実質的統括者で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構メンバーと目されるサウジアラビア人説教師アウドゥッラー・ムハイスィニー氏が同町で金曜礼拝での説教を行うことを禁じ、同氏の同町からの退去を要請したと伝えた。

アナス・ダギームを名乗る活動家によると、ムハイスィニー氏は、ジャルジャナーズ町にえるアリー・ブン・アビー・ターリブ・モスクを訪れ、同モスクでハティーブを務めたいと申し出て、モスクのイマームとの面談を求めたが、同地の「革命家たち」がムハイスィニー氏の受け入れを望んでいない旨、同氏に伝えたという。

Kull-na Shuraka’, June 4, 2017

その後、モスクのイマームがムハイスィニー氏に対して、新たなイマームの受け入れは、とりわけ特定の(武装)勢力に近い人物であれば受け入れられないとしたうえで、一信徒として礼拝に参加するのであれば歓迎すると説明したが、ムハイスィニー氏はこれに応じず、ジャルジャナーズ町を去ったという。

一方、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構によると、ムハイスィニー氏は、ジャルジャナーズ町のモスクのイマームからの回答を受けて、タッルマンス村に移動、同地で金曜礼拝後の説教を行ったという。

AFP, June 4, 2017、AP, June 4, 2017、ARA News, June 4, 2017、Arabi 21, June 4, 2017、Champress, June 4, 2017、al-Hayat, June 5, 2017、Kull-na Shuraka’, June 4, 2017、al-Mada Press, June 4, 2017、Naharnet, June 4, 2017、NNA, June 4, 2017、Reuters, June 4, 2017、SANA, June 4, 2017、UPI, June 4, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県東部最後のダーイシュの拠点都市マスカナ市を制圧(2017年6月4日)

アレッポ県では、SANA(6月4日付)によると、シリア軍が県東部におけるダーイシュ(イスラーム国)最後の拠点都市マスカナ市を制圧、ダーイシュ戦闘員を追撃し、同地一帯の治安と安定を回復した。

SANA, June 4, 2017
syria.liveuamap.com, June 4, 2017

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ハマー県では、SANA(6月4日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市東部郊外のアカシュ村、ウンム・マイル村、ハルダーナー村、アブー・フバイラート村、アルシューナ村、ウカイリバート町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月4日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のパノラマ交差点、ウンム・アッブード丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 4, 2017、AP, June 4, 2017、ARA News, June 4, 2017、Champress, June 4, 2017、al-Hayat, June 5, 2017、Kull-na Shuraka’, June 4, 2017、al-Mada Press, June 4, 2017、Naharnet, June 4, 2017、NNA, June 4, 2017、Reuters, June 4, 2017、SANA, June 4, 2017、UPI, June 4, 2017などをもとに作成。

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シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が活動を続けるダルアー市マンシヤ地区制圧に向けてシリア軍が攻撃を激化(2017年6月4日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月4日付)によると、シリア軍、親政権武装勢力がロシア軍の航空支援を受け、反体制武装集団の支配下にあるダルアー市難民キャンプ地区に突入した。

al-Hayat, June 5, 2017

ロシア軍はダルアー市各所を18回にわたり空爆、またシリア軍ヘリコプターも52発の「樽爆弾」を投下し、シリア軍、親政権武装勢力の進軍を支援した。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団側は「フィール・ロケット弾」などで応戦した。

また、『ハヤート』(6月5日付)によると、戦闘はダルアー市難民キャンプ地区だけでなく、ダム街道地区でも激しく行われた。

一方、SANA(6月4日付)によると、反体制武装集団がダルアー市カーシフ地区などを砲撃し、女性2人と子供1人を含む11人が負傷した。

シリア軍は、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が活動を続けるダルアー市マンシヤ地区の制圧に向けて数日前から増援部隊をダルアー市方面に多数派遣している。

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ハマー県では、SANA(6月4日付)によると、反体制武装集団がムハルダ市、ザーラ発電所を砲撃した。

AFP, June 4, 2017、AP, June 4, 2017、ARA News, June 4, 2017、Champress, June 4, 2017、al-Hayat, June 5, 2017、Kull-na Shuraka’, June 4, 2017、al-Mada Press, June 4, 2017、Naharnet, June 4, 2017、NNA, June 4, 2017、Reuters, June 4, 2017、SANA, June 4, 2017、UPI, June 4, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はアレッポ県北西部でトルコ軍の支援を受ける武装集団と交戦(2017年6月3日)

アレッポ県では、ARA News(6月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が2日深夜から3日未明にかけて、県北西部アアザーズ市近郊のタッル・マディーク村、ハスィーヤ村、シャイフ・イーサー村一帯でトルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室と交戦した。

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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ヨルダン軍国境警備隊はシリア領内からの「テロ集団」の侵入を撃退(2017年6月3日)

ヨルダン軍国境警備隊は、シリアとの国境地帯に位置するルクバーン地区の前哨地複数カ所に対して、オートバイ3台で襲撃を試みた「テロ組織の武装集団」を撃退した。

ヨルダン軍高官筋によると、この戦闘でヨルダン軍国境警備隊はオートバイ3台を破壊し、戦闘員を殲滅したものの、ヨルダン軍兵士1人が負傷したという。

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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ダルアー県で活動する革命軍はイスラーム暁師団を吸収統合(2017年6月3日)

ダルアー県で活動する「革命軍」の司令評議会は声明を出し、イスラーム暁師団を吸収統合したと発表した。

革命軍は、南部戦線を主導するヤルムーク軍、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、ムウタッズ軍、ハサン・ブン・アリー旅団が2016年12月に統合して結成された組織。

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ヌアイマ村で活動する反体制武装集団は「自由シリア軍南部戦線」の名で声明を出し、ダルアー県に増派を続けるシリア軍、親政権武装勢力に対峙するため「(整列)ラッス・スフーフ」作戦司令室を設置すると発表した。

スマート・ニュース(6月5日付)によると、同作戦司令室には、ファッルージャト・ハウラーン師団、スンナの獅子師団、革命軍、砲兵連隊、ムウタスィム・ビッラー旅団が参加し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団からなる「堅固な建造物(ブンヤーン・マルスース)」作戦司令室と連携するという。

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、SMART News, June 5, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュ支配下のラッカ市を爆撃し、市民43人を殺害(2017年6月3日)

ラッカ県では、SANA(6月3日付)によると、米主導の有志連合が2日晩にラッカ市内の6階建の集合住宅を空爆し、市民43人が死亡した。

犠牲者のほとんどは女性と子供だという。

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はマンスール市を制圧、「数日中」にラッカ市解放に向けた作戦を開始(2017年6月3日)

ラッカ県では、ARA News(6月3日付)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍消息筋の話として伝えたところによると、シリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市とタブカ市の間に位置するマンスーラ市を制圧した。

ARA News, June 3, 2017

また、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外、ユーフラテス川南岸一帯のアブー・カッバーブ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦するとともに、フナイダ村、バアス・ダム、マンスーラ市で掃討作戦を継続した。

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のジーハーン・シャイフ・アフマド公式報道官は、シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けて「数日中」にラッカ市解放に向けた作戦を開始するだろうと述べた。

『ハヤート』(6月4日付)などが伝えた。

al-Hayat, June 4, 2017

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー市、アレッポ市南部郊外でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦(2017年6月3日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区、ヤードゥーダ村に対して21回を空爆するとともに、「樽爆弾」32発を投下、地対地ミサイル26発で砲撃を加えた。

これに対して、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団(「堅固な建造物(ブンヤーン・マルスース)」作戦司令室)は、ダルアー市サウナ地区にあるシリア軍拠点を砲撃した。

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物(ブンヤーン・マルスース)」作戦司令室はこの砲撃に関して、手製の迫撃砲「ウマル」でダルアー市内のシリア軍の作戦司令室を砲撃した、と発表した。

シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団はまた、ダルアー市内マンシヤ地区一帯で戦闘を続けた。

一方、SANA(6月3日付)によると、反体制武装集団がダルアー市サビール地区、空港地区を砲撃し、1人が死亡、29人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団とアレッポ市南部のカフルビーシュ村一帯で交戦した。

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県南東部ハナースィル市・イスリヤー村街道一帯の22カ村・農村など1,400平方キロをダーイシュから奪取し制圧するとともに、同県東部のダーイシュ最後の拠点都市マスカナ市を包囲(2017年6月3日)

アレッポ県では、SANA(6月3日付)によると、シリア軍が過去24時間で、ハマー県サラミーヤ市とアレッポ市を結ぶ幹線道路が通る県南東部のハナースィル市・イスリヤー村(ハマー県)間の砂漠地帯1,400平方キロメートルからダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地の22カ村・農村、トゥワイヒーナ山地北東部および中部を制圧した。

シリア軍が制圧したのは、アイスラーン村、ファッハ村、ヒルバト・ハッファ村、北マッザ村、ガール村、ジュッブ・ハマーム村、マスカナ穀物サイロ、アージューズィーヤ村、ラムダーニーヤ村、マスウーディーヤ村、マフムーディーヤ村、大ジャディーア村、小ジャディーア村、ハムラー村、ナイーミーヤ村、ファイサリーヤ村、マワーニーヤ村、カーリタ村、ウンム・ラジュル村、ウンム・ハジャラ村、タイバ村、ラスム・ガサール村など。

この掃討作戦で、シリア軍はダーイシュ戦闘員1,200人以上を殲滅、戦車、装甲車、迫撃砲台、司令部など多数を破壊したという。

syria.liveuamap.com, June 3, 2017

一方、クッルナー・シュラカー(6月3日付)によると、シリア軍は、ダーイシュ最後の拠点都市マスカナ市とラッカ県を結ぶ幹線道路を射程圏に収め、同市を包囲した。

シリア人権監視団によると、シリア軍は、ヒズブッラー精鋭部隊や親政権武装勢力とともにマスカナ市一帯でダーイシュとの戦闘を続け、同地一帯を空爆・砲撃したという。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部のタッルーシュ丘、サルダ交差点、パノラマ交差点一帯、第137連隊基地一帯、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ジュナイナ村、アイヤーシュ村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、同地一帯でダーイシュと交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市とダイル・ザウル市を結ぶ幹線道路上の要衝でダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるスフナ市およびその一帯を攻撃した。

AFP, June 3, 2017、AP, June 3, 2017、ARA News, June 3, 2017、Champress, June 3, 2017、al-Hayat, June 4, 2017、Kull-na Shuraka’, June 3, 2017、al-Mada Press, June 3, 2017、Naharnet, June 3, 2017、NNA, June 3, 2017、Reuters, June 3, 2017、SANA, June 3, 2017、UPI, June 3, 2017などをもとに作成。

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米国の支援を受けるシリア・エリート部隊はシリア砂漠での戦闘に向け新たな武装組織を結成することに前向きな姿勢を示す(2017年6月2日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに「ユーフラテスの怒り」作戦を遂行するシリア・エリート部隊が、米主導の有志連合との連携のもと、シリア砂漠での戦闘に向けて独自の武装勢力を結成することに前向きな姿勢を示した、と伝えた。

シリア・エリート部隊は、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏が主導するシリア・ガド潮流の民兵組織で、米国の支援を受け2016年初めに結成された。

また、シリア砂漠は、最近になって、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯をめぐって、シリア軍、親政権武装勢力と、新シリア軍の系譜を汲む「ハマード浄化のために我らは馬具を備えし」作戦司令室(自由シリア軍砂漠諸派)との対立が激化している。

シリア・エリート部隊のムハンマド・シャーキル報道官はドゥラル・シャーミヤに対して、シリア砂漠での活動に向けた部隊創設についての情報を拒否しつつ、「米国側とシリア全土で「テロとの戦い」を行うことで合意している…。シリア砂漠でシリア・エリート部隊が存在することに利益と必要性があれば、我々は真摯に検討する」と付言した。

AFP, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方で、イスラーム軍とシャーム解放機構、ラフマーン軍団が激しく交戦(2017年6月2日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月2日付)によると、シャーム解放機構、ラフマーン軍が東グータ地方のアシュアリー農場一帯制圧をめざし、イスラーム軍と激しく交戦した。

AFP, June 2, 2017、AP, June 2, 2017、ARA News, June 2, 2017、Champress, June 2, 2017、al-Hayat, June 3, 2017、Kull-na Shuraka’, June 2, 2017、al-Mada Press, June 2, 2017、Naharnet, June 2, 2017、NNA, June 2, 2017、Reuters, June 2, 2017、SANA, June 2, 2017、UPI, June 2, 2017などをもとに作成。

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